家庭礼拝 2026年1月28日 ダニエル書 4:1-34 大きな木の夢

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起 

ネブカドネツァル王は、力と富とを持ち、健康で心安らかに過ごしているのに、時々とても不思議な夢を見て不安になります。そして宮廷につかえている、占い師、祈祷師、賢者、星占い師などを呼び寄せては、その意味を解釈させようとします。その繁栄の頂点から落ちるのが怖いのです。貧しい人たちは、たとえそこから転げ落ちてもそれほどの差はありませんが、王様のような人がその頂点から落ちるのは百階建てのビルから落ちるようなもので、それらの力や財宝を失うのがとても怖いのです。

今日のこの章の夢も、そのような夢なのです。2章の巨大な像の夢の時には、夢の内容を話さないで、まずその夢を言い当てることから始まりました。ダニエルはその夢解きを見事にやり遂げ、長官の地位にまで進みました。今日の4章では王様は、夢の内容を言い当てることまではさせないで、夢の内容を占い師、祈祷師、賢者、星占い師などに話をして、解釈させようとしたのですがだれ一人できなかったのです。それで最後にダニエルに頼んで夢解きをするのですが、それは王様にとって、悲惨な運命となることでした。それを知って驚き、ダニエルはなかなか話し出すことが出来なかったのですが、王様に、恐れずに言うがよいと励まされてそれを語るのでした。

それは、この王様が、気が狂ってしまって、人間の世界から追放され、7年間、野の獣と一緒に暮らすことになると言うものでした。そして7年過ぎた後には、悔い改めた結果、理性が戻り、正気となって、また王の位に戻り、元の繁栄を築くことになると言うものでした。そしてこの夢解きの預言は、その通りに実現したのでした。ここもダニエルの独壇場です。

それでは聖書の言葉を見てみましょう。1節から4節です。

ダニ 4:1 わたしネブカドネツァルは、健康に恵まれ、王宮で心安らかに過ごしていた。

ダニ 4:2 一夜、わたしは夢を見た。眠りの中に恐ろしい光景が現れ、わたしは頭に浮かんだ幻に悩まされた。

ダニ 4:3 わたしは命令を下してバビロンの知者を全員召集し、夢の解釈をさせようとした。

ダニ 4:4 占い師、祈祷師、賢者、星占い師らが来たので、わたしは夢の話をしたが、だれひとり解釈ができなかった。

 この様に、ネブカドネツァル王は不思議な恐ろしい夢を見たことを、独白してこの様に言ったのです。

自分は健康で安らかに過ごしていたのだが、恐ろしい夢を見て、その幻に悩まされたと言うのです。病気をしたわけでも特別な何かがあったわけでも無く突然このような夢を見たので、バビロンの知者と言われる人々を全員招集して、その夢を話して解釈させようとしたのですが、占い師、祈祷師、賢者、星占い師の誰もが、その解釈をできなかったのです。2章の時には、王様どうぞその夢をお聞かせください。僕らはその解釈をいたしましょうと言ったのですが。この4章ではその夢を聞かせても解釈できなかったのです。

そして最後にダニエルがきました。王様はダニエルを信頼し長官にまでしたのです。ダニエルには神様の霊が宿っていると知ったからでした。そしてその夢の話をするのです。5節から15節です。

ダニ 4:5 最後にダニエルが来た。これはわたしの神にちなんでベルテシャツァルという名を与えた者で、彼には聖なる神の霊が宿っていた。わたしは彼に夢の話をして、こう言った。

ダニ 4:6 「占い師の長ベルテシャツァルよ、お前には聖なる神の霊が宿っていて、どんな秘密でも解き明かせると聞いている。わたしの見た夢はこうだ。解釈をしてほしい。

ダニ 4:7 眠っていると、このような幻が頭に浮かんだのだ。大地の真ん中に、一本の木が生えていた。大きな木であった。

ダニ 4:8 その木は成長してたくましくなり/天に届くほどの高さになり/地の果てからも見えるまでになった。

ダニ 4:9 葉は美しく茂り、実は豊かに実って/すべてを養うに足るほどであった。その木陰に野の獣は宿り/その枝に空の鳥は巣を作り/生き物はみな、この木によって食べ物を得た。

ダニ 4:10 更に、眠っていると、頭に浮かんだ幻の中で、聖なる見張りの天使が天から降って来るのが見えた。

ダニ 4:11 天使は大声に呼ばわって、こう言った。『この木を切り倒し、枝を払い/葉を散らし、実を落とせ。その木陰から獣を、その枝から鳥を追い払え。

ダニ 4:12 ただし、切り株と根は地中に残し/鉄と青銅の鎖をかけて、野の草の中に置け。天の露にぬれるにまかせ/獣と共に野の草を食らわせよ。

ダニ 4:13 その心は変わって、人の心を失い/獣の心が与えられる。こうして、七つの時が過ぎるであろう。

ダニ 4:14 この宣告は見張りの天使らの決定により/この命令は聖なる者らの決議によるものである。すなわち、人間の王国を支配するのは、いと高き神であり、この神は御旨のままにそれをだれにでも与え、また、最も卑しい人をその上に立てることもできるということを、人間に知らせるためである。』

ダニ 4:15 これが、わたしネブカドネツァル王の見た夢だ。さて、ベルテシャツァル、その解釈を聞かせてほしい。この王国中の知者はだれひとり解き明かせなかったのだが、聖なる神の霊が宿っているというお前ならできるであろう。」

 この様に王様が見た夢は、大きな一本の木でした。その木は成長してたくましくなり、天に届くほどの高さになり、地の果てからも見えるまでになった。というのです。すると天使が下りてきて、

『この木を切り倒し、枝を払い/葉を散らし、実を落とせ。その木陰から獣を、その枝から鳥を追い払え。ただし、切り株と根は地中に残し/鉄と青銅の鎖をかけて、野の草の中に置け。天の露にぬれるにまかせ/獣と共に野の草を食らわせよ。』と言ったと言うのです。この大きな木というのはどうもネブカドネツァル王のようで、大きくなりすぎて傲慢になったので切り倒せと命じているようです。ですが、切り株と根は地中に残されて生かされており、そこからはまるで動物であるかのように/鉄と青銅の鎖をかけて、野の草の中に置け。天の露にぬれるにまかせ/獣と共に野の草を食らわせよ。と、命じています。そしてその次にはその切株はまるで人間のようになって、その心は変わって、人の心を失い/獣の心が与えられる。こうして、七つの時が過ぎるであろう。と天使が言ったのです。7つの時というのは七年のことです。その間、人の心を失い獣の心になると言うのですから、気が狂ったようになると言う意味かもしれません。

この夢をダニエルに聞かせ、お前ならこの夢説きが出来るだろうと言って、その解釈を聞かせてほしいと言うのでした。

この王様の夢の話を聞いて、ダニエルは驚きました。そこには語るには耐えられないような王様の悲惨な運命が語られているからでした。16節から19節です。

ダニ 4:16 しかし、ベルテシャツァルと呼ばれるダニエルは驚いた様子で、しばらくの間思い悩んでいた。王は彼に、「ベルテシャツァル、この夢とその解釈を恐れずに言うがよい」と言った。彼は答えた。「王様、この夢があなたの敵に、その解釈があなたを憎む者にふりかかりますように。

 

ダニ 4:17 御覧になったその木、すなわち、成長してたくましくなり、天に届くほどの高さになり、地の果てからも見え、

ダニ 4:18 葉は美しく茂り、実は豊かに実ってすべてを養うに足り、その木陰に野の獣は宿り、その枝に空の鳥は巣を作る、

ダニ 4:19 その木はあなた御自身です。あなたは成長してたくましくなり、あなたの威力は大きくなって天にも届くほどになり、あなたの支配は地の果てにまで及んでいます。

この様に、ダニエルは王様の夢の話を聞いて、驚き語ることに戸惑いを感じていました。すると王様はダニエルに、この夢とその解釈を恐れずに言うがよい、と言って、恐れずに語るように勧めたのでした。それでダニエルは恐る恐る語りだしたのです。その夢でご覧になった大きく成長したたくましい木はあなた自身ですと言いました。そして、あなたの威力は大きくなって天にも届くほどになり、あなたの支配は地の果てにまで及んでいます。と語りだしたのです。ですが問題はここからなのです。

この大きくなりすぎた木を見張っていた天使が天から下ってきたのです。20節から22節です。

ダニ 4:20 また、王様は聖なる見張りの天使が天から降って来るのを御覧になりました。天使はこう言いました。この木を切り倒して滅ぼせ。ただし、切り株と根を地中に残し、これに鉄と青銅の鎖をかけて野の草の中に置け。天の露にぬれるにまかせ、獣と共に野の草を食らわせ、七つの時を過ごさせよ、と

ダニ 4:21 さて、王様、それを解釈いたしましょう。これはいと高き神の命令で、わたしの主君、王様に起こることです。

ダニ 4:22 あなたは人間の社会から追放されて野の獣と共に住み、牛のように草を食べ、天の露にぬれ、こうして七つの時を過ごすでしょう。そうして、あなたはついに、いと高き神こそが人間の王国を支配し、その御旨のままにそれをだれにでも与えられるのだということを悟るでしょう。

 

ダニ 4:23 その木の切り株と根を残すように命じられているので、天こそまことの支配者であると悟れば、王国はあなたに返されます。

ダニ 4:24 王様、どうぞわたしの忠告をお受けになり、罪を悔いて施しを行い、悪を改めて貧しい人に恵みをお与えになってください。そうすれば、引き続き繁栄されるでしょう。」

この様に、天から下ってきた見張りの天使は、この木を切り倒して滅ぼせ。ただし、切り株と根を地中に残し、これに鉄と青銅の鎖をかけて野の草の中に置け。天の露にぬれるにまかせ、獣と共に野の草を食らわせ、七つの時を過ごさせよ、と言ったのですが、これこそが夢解きの核心なのです。この事の意味が何であるかを王様は聞きたかったのです。

ダニエルはその夢の意味をこう解釈して語りました。これは神様の命令で、王様に起こることを表わしています。こう言って、これから起こることを語りました。あなたは人間の社会から追放されて野の獣とともに住み、牛のように草を食べ、天の露にぬれ、こうして七つの時を過ごすでしょう、と語ったのです。これは王様が人間として扱われなくなることを言っているのです。すなわち、正気を失って、人間としてではなく、気の狂った動物として、牛の様に草を食べ、家に住むことなく野に置かれて、7年間を過ごすことになります。と言ったのです。そしてその後で、いと高き神こそが人間の王国を支配し、その御旨のままにそれをだれにでも与えられるのだということを悟るでしょう。とダニエルは言ったのでした。すなわち王様が気が狂った原因は、人間の王国を支配しているのは自分の力であり、神様など関係ないと思って傲慢になっていたことだったのです。実は神様こそが人間の王国を支配しているのであって、それを人間に与えているのだという事を、悟るようになって、正気に戻ると言うことを言っているのです。

そしてダニエルは王様がそのような目に合わないために、こう言いました。

 「王様、どうぞわたしの忠告をお受けになり、罪を悔いて施しを行い、悪を改めて貧しい人に恵みをお与えになってください。そうすれば、引き続き繁栄されるでしょう。」この様にダニエルはその災いを避ける道を教えました。その傲慢になった罪を悔いて、施しを行い、悪を改めて貧しい人に恵みを与えるならば、神様はその罪を許し、引き続き反映させてくださるでしょうと教えたのです。ですが王様はその事を悟ることはなかったのです。自分が一番偉いのだと思い込んでいたのです。ダニエルの言葉さえあまり信じていなかったのです。

ですから王様が夢で見たことは、実現してしまいました。25節から34節です。

ダニ 4:25 このことはすべて、ネブカドネツァル王の上に起こった。

ダニ 4:26 十二か月が過ぎたころのことである。王はバビロンの王宮の屋上を散歩しながら、

ダニ 4:27 こう言った。「なんとバビロンは偉大ではないか。これこそ、このわたしが都として建て、わたしの権力の偉大さ、わたしの威光の尊さを示すものだ。」

ダニ 4:28 まだ言い終わらぬうちに、天から声が響いた。「ネブカドネツァル王よ、お前に告げる。王国はお前を離れた。

ダニ 4:29 お前は人間の社会から追放されて、野の獣と共に住み、牛のように草を食らい、七つの時を過ごすのだ。そうしてお前はついに、いと高き神こそが人間の王国を支配する者で、神は御旨のままにそれをだれにでも与えるのだということを悟るであろう。」

ダニ 4:30 この言葉は直ちにネブカドネツァルの身に起こった。彼は人間の社会から追放され、牛のように草を食らい、その体は天の露にぬれ、その毛は鷲の羽のように、つめは鳥のつめのように生え伸びた。

ダニ 4:31 その時が過ぎて、わたしネブカドネツァルは目を上げて天を仰ぐと、理性が戻って来た。わたしはいと高き神をたたえ、永遠に生きるお方をほめたたえた。その支配は永遠に続き/その国は代々に及ぶ。

ダニ 4:32 すべて地に住む者は無に等しい。天の軍勢をも地に住む者をも御旨のままにされる。その手を押さえて/何をするのかと言いうる者はだれもいない。

ダニ 4:33 言い終わると、理性がわたしに戻った。栄光と輝きは再びわたしに与えられて、王国の威光となった。貴族や側近もわたしのもとに戻って来た。こうしてわたしは王国に復帰し、わたしの威光は増し加わった。

ダニ 4:34 それゆえ、わたしネブカドネツァルは天の王をほめたたえ、あがめ、賛美する。その御業はまこと、その道は正しく、驕る者を倒される。

この様に、12か月が過ぎその夢の話も忘れかけていました。ネブカドネツァル王がその権力の頂点、威光の頂点に満足し浸っていた時に、天から声が響いて「ネブカドネツァル王よ、お前に告げる。王国はお前を離れた。」と宣言されたのです。その時に天使に言われたように、彼は人間の社会から追放され、牛のように草を食らい、その体は天の露にぬれ、その毛は鷲の羽のように、つめは鳥のつめのように生え伸びたのでした。

いったいどのような状態になったのでしょうか。単に病気になっただけならば王としての尊厳を保つことが出来たでしょう。ですがこのようになったと言うのは、すっかり気が狂って、もう人の手には負えなくなって放っておかれる状態になったのだと思います。それが7年も続き、もう駄目だろうと思われるときに、理性が戻ってきたと言うのです。ですから正気ではなく、気が狂っていたのです。その時に最初にしたことは、わたしはいと高き神をたたえ、永遠に生きるお方をほめたたえた、という事なのです。栄光と輝きは再びわたしに与えられて、王国の威光となった。貴族や側近もわたしのもとに戻って来た。と、王は言いました。そして、すべて地に住む者は無に等しい。天の軍勢をも地に住む者をも御旨のままにされる。その手を押さえて/何をするのかと言いうる者はだれもいない。と言って、すべては神様が与えられたもので、それに異論を加えることはできない。神様こそが全てのものであると神様を賛美したのです。ネブカドネツァルは、神様とは天の王だと言っています。この王に与えられた試練は、王を滅ぼすためではなく、王に力と富とを、本当に与えてくださるのは神であるという事を悟らせるためだったのです。

力も富も蓄えて、もうこれで大丈夫だろうと自己満足し、自分の力を過信した時に、思いもよらないことが起こります。王としての豪華な生活をしていた人が野の獣と同じような生活をすることになるのです。思い高ぶるものは引き下ろされるのです。満足するものは貧しくされるのです。私達の生活でも同じことです。いつ何が起こるかわからないのです。思い高ぶることなく謙遜に与えられた恵みに感謝しつつ、つつましく歩むべきなのです。それであってもヨブのように、思いもよらないことが起こるかもしれません。すべてを神様の恵みとして受け取る姿勢が求められているのだと思います。

 

(一分間黙想)(お祈り)

天の父なる神様、思い高ぶることなく謙遜に歩ませてください。あなたが与えてくださいます全てのことに感謝し、喜び、受け止めていくことが出来ますように。主がなさることは全てのことにおいて、時に適って、美しいのです。どうか何時も感謝と賛美をもって歩むことが出来ますように。この祈りを主、イエスキリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン

 

<<聖書の箇所(旧約聖書:◇ダニエル書:)>>  

ダニ 4:1 わたしネブカドネツァルは、健康に恵まれ、王宮で心安らかに過ごしていた。

ダニ 4:2 一夜、わたしは夢を見た。眠りの中に恐ろしい光景が現れ、わたしは頭に浮かんだ幻に悩まされた。

ダニ 4:3 わたしは命令を下してバビロンの知者を全員召集し、夢の解釈をさせようとした。

ダニ 4:4 占い師、祈祷師、賢者、星占い師らが来たので、わたしは夢の話をしたが、だれひとり解釈ができなかった。

ダニ 4:5 最後にダニエルが来た。これはわたしの神にちなんでベルテシャツァルという名を与えた者で、彼には聖なる神の霊が宿っていた。わたしは彼に夢の話をして、こう言った。

ダニ 4:6 「占い師の長ベルテシャツァルよ、お前には聖なる神の霊が宿っていて、どんな秘密でも解き明かせると聞いている。わたしの見た夢はこうだ。解釈をしてほしい。

ダニ 4:7 眠っていると、このような幻が頭に浮かんだのだ。大地の真ん中に、一本の木が生えていた。大きな木であった。

ダニ 4:8 その木は成長してたくましくなり/天に届くほどの高さになり/地の果てからも見えるまでになった。

ダニ 4:9 葉は美しく茂り、実は豊かに実って/すべてを養うに足るほどであった。その木陰に野の獣は宿り/その枝に空の鳥は巣を作り/生き物はみな、この木によって食べ物を得た。

ダニ 4:10 更に、眠っていると、頭に浮かんだ幻の中で、聖なる見張りの天使が天から降って来るのが見えた。

ダニ 4:11 天使は大声に呼ばわって、こう言った。『この木を切り倒し、枝を払い/葉を散らし、実を落とせ。その木陰から獣を、その枝から鳥を追い払え。

ダニ 4:12 ただし、切り株と根は地中に残し/鉄と青銅の鎖をかけて、野の草の中に置け。天の露にぬれるにまかせ/獣と共に野の草を食らわせよ。

ダニ 4:13 その心は変わって、人の心を失い/獣の心が与えられる。こうして、七つの時が過ぎるであろう。

ダニ 4:14 この宣告は見張りの天使らの決定により/この命令は聖なる者らの決議によるものである。すなわち、人間の王国を支配するのは、いと高き神であり、この神は御旨のままにそれをだれにでも与え、また、最も卑しい人をその上に立てることもできるということを、人間に知らせるためである。』

ダニ 4:15 これが、わたしネブカドネツァル王の見た夢だ。さて、ベルテシャツァル、その解釈を聞かせてほしい。この王国中の知者はだれひとり解き明かせなかったのだが、聖なる神の霊が宿っているというお前ならできるであろう。」

ダニ 4:16 しかし、ベルテシャツァルと呼ばれるダニエルは驚いた様子で、しばらくの間思い悩んでいた。王は彼に、「ベルテシャツァル、この夢とその解釈を恐れずに言うがよい」と言った。彼は答えた。「王様、この夢があなたの敵に、その解釈があなたを憎む者にふりかかりますように。

ダニ 4:17 御覧になったその木、すなわち、成長してたくましくなり、天に届くほどの高さになり、地の果てからも見え、

ダニ 4:18 葉は美しく茂り、実は豊かに実ってすべてを養うに足り、その木陰に野の獣は宿り、その枝に空の鳥は巣を作る、

ダニ 4:19 その木はあなた御自身です。あなたは成長してたくましくなり、あなたの威力は大きくなって天にも届くほどになり、あなたの支配は地の果てにまで及んでいます。

ダニ 4:20 また、王様は聖なる見張りの天使が天から降って来るのを御覧になりました。天使はこう言いました。この木を切り倒して滅ぼせ。ただし、切り株と根を地中に残し、これに鉄と青銅の鎖をかけて野の草の中に置け。天の露にぬれるにまかせ、獣と共に野の草を食らわせ、七つの時を過ごさせよ、と。

ダニ 4:21 さて、王様、それを解釈いたしましょう。これはいと高き神の命令で、わたしの主君、王様に起こることです。

ダニ 4:22 あなたは人間の社会から追放されて野の獣と共に住み、牛のように草を食べ、天の露にぬれ、こうして七つの時を過ごすでしょう。そうして、あなたはついに、いと高き神こそが人間の王国を支配し、その御旨のままにそれをだれにでも与えられるのだということを悟るでしょう。

ダニ 4:23 その木の切り株と根を残すように命じられているので、天こそまことの支配者であると悟れば、王国はあなたに返されます。

ダニ 4:24 王様、どうぞわたしの忠告をお受けになり、罪を悔いて施しを行い、悪を改めて貧しい人に恵みをお与えになってください。そうすれば、引き続き繁栄されるでしょう。」

ダニ 4:25 このことはすべて、ネブカドネツァル王の上に起こった。

ダニ 4:26 十二か月が過ぎたころのことである。王はバビロンの王宮の屋上を散歩しながら、

ダニ 4:27 こう言った。「なんとバビロンは偉大ではないか。これこそ、このわたしが都として建て、わたしの権力の偉大さ、わたしの威光の尊さを示すものだ。」

ダニ 4:28 まだ言い終わらぬうちに、天から声が響いた。「ネブカドネツァル王よ、お前に告げる。王国はお前を離れた。

ダニ 4:29 お前は人間の社会から追放されて、野の獣と共に住み、牛のように草を食らい、七つの時を過ごすのだ。そうしてお前はついに、いと高き神こそが人間の王国を支配する者で、神は御旨のままにそれをだれにでも与えるのだということを悟るであろう。」

ダニ 4:30 この言葉は直ちにネブカドネツァルの身に起こった。彼は人間の社会から追放され、牛のように草を食らい、その体は天の露にぬれ、その毛は鷲の羽のように、つめは鳥のつめのように生え伸びた。

ダニ 4:31 その時が過ぎて、わたしネブカドネツァルは目を上げて天を仰ぐと、理性が戻って来た。わたしはいと高き神をたたえ、永遠に生きるお方をほめたたえた。その支配は永遠に続き/その国は代々に及ぶ。

ダニ 4:32 すべて地に住む者は無に等しい。天の軍勢をも地に住む者をも御旨のままにされる。その手を押さえて/何をするのかと言いうる者はだれもいない。

ダニ 4:33 言い終わると、理性がわたしに戻った。栄光と輝きは再びわたしに与えられて、王国の威光となった。貴族や側近もわたしのもとに戻って来た。こうしてわたしは王国に復帰し、わたしの威光は増し加わった。

ダニ 4:34 それゆえ、わたしネブカドネツァルは天の王をほめたたえ、あがめ、賛美する。その御業はまこと、その道は正しく、驕る者を倒される。