家庭礼拝 2025年11月26日 ヨブ記 41:1-26 神の言葉
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起
神様のヨブに対する話は今日で終わります。そして次の42章で長かったヨブ記は終わります。1月末から始まって12月初めで終わりそうです。今日の箇所では神様は、レビヤタンのすごさを詳細にわたって語り続けます。40章の25節から始まったレビヤタンの話は、今日の41章もずっと続いてその話が終わるのです。
今日の話を聞いていると、神様は何故こんなに強さを自慢したいのだろうか。弱いものを相手にして、なぜこんなにも饒舌なのだろうか。神様にふさわしくないのではないだろうかという思いにさせられます。神様なら、一言も言わなくてもヨブにその偉大さを悟らせることが出来るのではないだろうかと思うのです。
ですから私は、この神様の語っている言葉は、実際にヨブに語っているのではなく、無言のうちに、ヨブにその圧倒的な力のイメージを示したのではないだろうか、と思うのです。文字の中でそのイメージを伝えるのが難しいので、無理に神様が語った言葉として表しているのではないかと思っています。
今日の聖書の箇所は、解説書にもあまり取り上げられていないので、詳しくはわからないのです。しかもその表現は、この聖書の言葉のようにはっきりしたものではなく、いろいろな意味に解釈できるような、あいまいなもののようです。すなわち、表現しようのない混とんとした中にとても力強いものがうごめいているようなイメージです。ですからその言葉一つ一つを取り上げて、正確に理解しようとするのは実はあまり意味の無い事なのかもしれません。
則ち、日本の場合だと、俵屋宗達が風神雷神のイメージで、自然の力強さを表わそうとした様に、ヨブ記ではベヘモットとレビヤタンのイメージで、神様の力強さと比較しようもない大きな世界を伝えようとしたのではないかと思っています。ですからこの世界をいろいろな人が絵画で書き表して伝えようとしましたが、それでもなかなかうまくいかなかったのではないかと思います。それは言葉でも、絵でも、音でも伝えられるものではなく、霊的に感じ取るものではないのかと思います。
ですが、ヨブ記に込められた作者の意図をくみ取って、その言葉の断片から伝えようとしたものが何なのかを、聞き取っていきたいと思います。
承
神様のレビヤタンの話は40章の25節から始まっていますが、40章の最後は彼の上に手を置いてみよ。戦うなどとは二度と言わぬがよいと言う言葉で終わっています。そしてそのまま41章の1節につながっており、ヨブがレビヤタンと戦うだけの力の無い小さなものであることを言い続けるのです。1節から3節です。
ヨブ 41:1 勝ち目があると思っても、落胆するだけだ。見ただけでも打ちのめされるほどなのだから。
ヨブ 41:2 彼を挑発するほど勇猛な者はいまい。いるなら、わたしの前に立て。
ヨブ 41:3 あえてわたしの前に立つ者があれば/その者には褒美を与えよう。天の下にあるすべてのものはわたしのものだ。
ヨブは最初は神様と議論して自分の正しさを示そうとしていました。ですが、神様は自分と戦う前にこのレビヤタンと戦えと言っているようです。このレビヤタンの力強さを見たならば、とても戦う気力など起こらず、たとえ勝ち目があると思っても落胆するだけだからあきらめよと言っているのです。その姿を見ただけで打ちのめされるだろう。もしそれでも、レビヤタンを挑発する気力のあるものは私の前に立て、褒美を上げようと言いました。そんなことが出来る者はいないと確信しているからです。神様はどんな褒美でも与えられるのです。天の下にある全てのものは神様のものだからというのです。このレビヤタンですらも神様のものなのです。
転
そしてここからはこのレビヤタンがどんなにすごいかという事を詳細に説明するのです。
まず体の詳細について語り始めます。4節から9節です。
ヨブ 41:4 彼のからだの各部について/わたしは黙ってはいられない。力のこもった背と見事な体格について。
ヨブ 41:5 誰が彼の身ごしらえを正面から解き/上下の顎の間に押し入ることができようか。
ヨブ 41:6 誰がその顔の扉を開くことができようか。歯の周りには殺気がある。
ヨブ 41:7 背中は盾の列/封印され、固く閉ざされている。
ヨブ 41:8 その盾は次々と連なって/風の吹き込む透き間もない。
ヨブ 41:9 一つの盾はその仲間に結びつき/つながりあって、決して離れない。
この様に、神様はこのレビヤタンの力強い姿を語らずにはいられないと言って語りだします。
最初に、誰が彼の身ごしらえを正面から解くことが出来るかと言っています。これはきっと、鰐のような堅い鎧のような皮を持っていて、それを取り除くことはできないことを言っているのだと思います。そして上下の顎の間に押し入ることが出来ようかというのは、その顎の力がとても強く、どんなものでもかみ砕いしまう力があるのです。6節の言葉も同じことで、顔の扉を開くとは、口を開かせることでそんなことをしたら、その鋭い歯で噛み砕かれてしまうだろうという事です。鰐の姿と違うのは背中に楯の列があると言います。これはまるで恐竜のステゴサウルスのようであり、背びれのように楯の列が並んでいたのではないかと思います。ですから鰐に似たと言うよりも、鰐の口をした恐竜のような動物かもしれません。
次にはレビヤタンの動作について説明されています。10節から14節です。
ヨブ 41:10 彼がくしゃみをすれば、両眼は/曙のまばたきのように、光を放ち始める。
ヨブ 41:11 口からは火炎が噴き出し/火の粉が飛び散る。
ヨブ 41:12 煮えたぎる鍋の勢いで/鼻からは煙が吹き出る。
ヨブ 41:13 喉は燃える炭火/口からは炎が吹き出る。
ヨブ 41:14 首には猛威が宿り/顔には威嚇がみなぎっている。
この様に、レビヤタンがくしゃみをすると、両眼から光を放ち、口からは炎が噴き出し、鼻からは煙が噴き出ていると言います。これはまるでゴジラのようです。のどは燃える炭火のように赤くなり、口から炎を吹き出し、恐ろしい顔をしていると言うのです。
そして最後は、このレビヤタンを誰が攻撃しても、びくともしないという事をこの様な表現で語っています。15節から25節です。
ヨブ 41:15 筋肉は幾重にも重なり合い/しっかり彼を包んでびくともしない。
ヨブ 41:16 心臓は石のように硬く/石臼のように硬い。
ヨブ 41:17 彼が立ち上がれば神々もおののき/取り乱して、逃げ惑う。
ヨブ 41:18 剣も槍も、矢も投げ槍も/彼を突き刺すことはできない。
ヨブ 41:19 鉄の武器も麦藁となり/青銅も腐った木となる。
ヨブ 41:20 弓を射ても彼を追うことはできず/石投げ紐の石ももみ殻に変わる。
ヨブ 41:21 彼はこん棒を藁と見なし/投げ槍のうなりを笑う。
ヨブ 41:22 彼の腹は鋭い陶器の破片を並べたよう。打穀機のように土の塊を砕き散らす。
ヨブ 41:23 彼は深い淵を煮えたぎる鍋のように沸き上がらせ/海をるつぼにする。
ヨブ 41:24 彼の進んだ跡には光が輝き/深淵は白髪をなびかせる。
ヨブ 41:25 この地上に、彼を支配する者はいない。彼はおののきを知らぬものとして造られている。
ヨブ 41:26 驕り高ぶるものすべてを見下し/誇り高い獣すべての上に君臨している。
この様にレビヤタンの体は、鋼のように強く、剣も槍も、弓も、石投げ機で投げつけた石もつきとおすことも傷つけることも出来ず、跳ね返されてしまいます。それらのものはいくら投げつけても麦わらを投げつけたようなものであり、もみ殻を投げつけたようなものだと言うのです。どんな攻撃も役に立たないのです。この地上に、レビヤタンを支配するものはいない、レビヤタンは恐れおののきを知らないものとして作られているのだ。おごり高ぶるものをすべて見下して、すべての上に君臨しているのだ。だから、ヨブがこれに勝つことは出来るはずがないではないかと言っているのです。このレビヤタンを従わせることが出来るのは神様だけなのです。ヨブはその神様と戦おうとしているのかと言っているのです。
結
神様は、ヨブが神様と戦おうとしているなら、神様が作った怪獣のベヘモットやレビヤタンとまず戦えと言っているようです。そうすればいかに自分が弱いものであり小さいものであるかがわかるだろう。神様と戦うなどとは何と大それたことだと悟らせるためでした。それは神様が、ここに書かれているような長々とした説明ではなくて、むしろ一瞬のイメージを表わしてヨブに悟らせたような気がするのです。ヨブにとってはそのようなもとと戦うことではなく、ただ神様と出会い、神様に知ってもらえるだけで、すべての問題は解決すると思っていたのです。
(一分間黙想)(お祈り)
天の父なる神様。あなたは全てのものに勝って力ある方です。このベヘモットやレビヤタンでさえ、あなたが作り出したものであり、あなただけが従わせることのできる方です。その方に人間が批判することも、戦うことも出来るはずはありません。あなたは全てを知っておられます。そしてすべてのことは良きものとして作られたのです。人の思う災いも、苦しみも、あなたのもとにあっては恵なのです。その事を覚えて感謝いたします。全てのことを、喜んで受け入れ感謝する者でありますように。あなたを崇めて賛美することが出来ますように。
この祈りを主、イエスキリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン
<<聖書の箇所(旧約聖書:◇ヨブ記:)>>
◆主なる神の言葉
ヨブ 41:1 勝ち目があると思っても、落胆するだけだ。見ただけでも打ちのめされるほどなのだから。
ヨブ 41:2 彼を挑発するほど勇猛な者はいまい。いるなら、わたしの前に立て。
ヨブ 41:3 あえてわたしの前に立つ者があれば/その者には褒美を与えよう。天の下にあるすべてのものはわたしのものだ。
ヨブ 41:4 彼のからだの各部について/わたしは黙ってはいられない。力のこもった背と見事な体格について。
ヨブ 41:5 誰が彼の身ごしらえを正面から解き/上下の顎の間に押し入ることができようか。
ヨブ 41:6 誰がその顔の扉を開くことができようか。歯の周りには殺気がある。
ヨブ 41:7 背中は盾の列/封印され、固く閉ざされている。
ヨブ 41:8 その盾は次々と連なって/風の吹き込む透き間もない。
ヨブ 41:9 一つの盾はその仲間に結びつき/つながりあって、決して離れない。
ヨブ 41:10 彼がくしゃみをすれば、両眼は/曙のまばたきのように、光を放ち始める。
ヨブ 41:11 口からは火炎が噴き出し/火の粉が飛び散る。
ヨブ 41:12 煮えたぎる鍋の勢いで/鼻からは煙が吹き出る。
ヨブ 41:13 喉は燃える炭火/口からは炎が吹き出る。
ヨブ 41:14 首には猛威が宿り/顔には威嚇がみなぎっている。
ヨブ 41:15 筋肉は幾重にも重なり合い/しっかり彼を包んでびくともしない。
ヨブ 41:16 心臓は石のように硬く/石臼のように硬い。
ヨブ 41:17 彼が立ち上がれば神々もおののき/取り乱して、逃げ惑う。
ヨブ 41:18 剣も槍も、矢も投げ槍も/彼を突き刺すことはできない。
ヨブ 41:19 鉄の武器も麦藁となり/青銅も腐った木となる。
ヨブ 41:20 弓を射ても彼を追うことはできず/石投げ紐の石ももみ殻に変わる。
ヨブ 41:21 彼はこん棒を藁と見なし/投げ槍のうなりを笑う。
ヨブ 41:22 彼の腹は鋭い陶器の破片を並べたよう。打穀機のように土の塊を砕き散らす。
ヨブ 41:23 彼は深い淵を煮えたぎる鍋のように沸き上がらせ/海をるつぼにする。
ヨブ 41:24 彼の進んだ跡には光が輝き/深淵は白髪をなびかせる。
ヨブ 41:25 この地上に、彼を支配する者はいない。彼はおののきを知らぬものとして造られている。
ヨブ 41:26 驕り高ぶるものすべてを見下し/誇り高い獣すべての上に君臨している。