家庭礼拝 2025年11月19日 ヨブ記 40:1-32 ヨブの答えと神の言葉
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起
今日の聖書の箇所は、読むのに注意しなければならないところです。というのも、神様の言葉への応答は4節5節のヨブの答えで一度終わっているからです。
6節からまた主は嵐の中からヨブに答えて仰せになった、と始まっています。これは38章で最初に神様が現れた時の同じ書き出しです。そして、38章でヨブに、男らしく腰に帯をせよ。私はお前に尋ねる、私に答えてみよ、と言ったように、この40章でも、男らしく腰に帯をせよ。お前に尋ねる。私に答えてみよ。と言っているのです。すなわちほとんど同じことが繰り返されているのです。ですが最初現れたときは、神様は天地創造のことと、身近にいる動物たちのことを語り、お前はこれを知っているかと言ったのですが。今回はベヘモットと言われる、カバに似た想像上の動物と、レビヤタンと言われる鰐に似た想像上の動物が出てくるのです。これらの動物たちはとても強くて、神様以外に従わせることはできないのですが、ヨブに対して、お前はこれ等を従わせることが出来るのかと問いかけるのです。
ですから、これらの神様の言葉は第一部、第二部と言われて区別されることもあり、本来はどちらか一方でよかったようなものなのです。その事を意識しながら読んでいく必要があります。
この神様の言葉に対して、ヨブの答えは自分は軽々しく言ってしまいました。お許しくださいと言うものです。圧倒的な神様の力の前に、自分が対等な議論が出来るものと思っていた思い上がりを、今ここで初めてヨブは認めたのです。
承
今日の最初の箇所は、まだ第一部の最後の部分です。38章から始まった神様の言葉が、今日の40章1節から5節で最後の結論が与えられるのです。この個所は本来は39章に入るべきものです。では40章の1節から5節です。
ヨブ 40:1 ヨブに答えて、主は仰せになった。
ヨブ 40:2 全能者と言い争う者よ、引き下がるのか。神を責めたてる者よ、答えるがよい。
ヨブ 40:3 ヨブは主に答えて言った。
ヨブ 40:4 わたしは軽々しくものを申しました。どうしてあなたに反論などできましょう。わたしはこの口に手を置きます。
ヨブ 40:5 ひと言語りましたが、もう主張いたしません。ふた言申しましたが、もう繰り返しません。
この様に、38章から現れた神様は、ヨブに天地創造のことを知っているのかヨブに何ができるのかと問いかけました。そのような小さな人間が、神様と対等に議論しようとはお前は何者かと言っているのです。そして、今日の2節では、全能者と言い争う者よ、引き下がるのか。神を責めたてる者よ、答えるがよい。とヨブに問い詰めていくのです。ヨブは、神様と議論しようなどと思ったことが、どんなに大それたことであるかを知りました。そして、神様に、わたしは軽々しくものを申しました。どうしてあなたに反論などできましょう。わたしはこの口に手を置きます。ひと言語りましたが、もう主張いたしません。ふた言申しましたが、もう繰り返しません。と繰り返し悔い改めて、この神様との議論の場面は一度終わるのです。
ですが不思議なことにまた同じような場面が繰り返されます。6節から8節です。
ヨブ 40:6 主は嵐の中からヨブに答えて仰せになった。
ヨブ 40:7 男らしく、腰に帯をせよ。お前に尋ねる。わたしに答えてみよ。
ヨブ 40:8 お前はわたしが定めたことを否定し/自分を無罪とするために/わたしを有罪とさえするのか。
この様に神様が、再び現れて、ヨブに呼びかけているように見えますが、これは38章の神様の出現の時とそっくりです。38章の時には、
ヨブ 38:1 主は嵐の中からヨブに答えて仰せになった。
ヨブ 38:2 これは何者か。知識もないのに、言葉を重ねて/神の経綸を暗くするとは。
ヨブ 38:3 男らしく、腰に帯をせよ。わたしはお前に尋ねる、わたしに答えてみよ。
と言っています。6節と7節の言葉はほとんど同じですが、8節の言葉は違っています。ここでは、お前は私が定めたことを否定し、自分を無罪とする
ために、私を有罪とさえするのかと言っています。ヨブが、自分は間違ったことをしていないと言い張ることは、神様が間違っている、有罪なのは神様なのだと言っているようなものだと言うのです。神様が定めたことはすべて正しいのです。前の38章では、これは何者か、知識もないのに、神様の行っていることにケチをつけるとはと言っていたのですが、今度は、神様を有罪としようとしているのか、という言葉に変わっているのです。より激しい言葉です。そして両方とも、覚悟して、私の尋ねることに答えてみよと神様は言われました。
転
さて、第二部の神様のヨブに対する問いかけは、第一部と同じような雰囲気で始まります。ですが天地創造の話ではありません。9節から14節です。
ヨブ 40:9 お前は神に劣らぬ腕をもち/神のような声をもって雷鳴をとどろかせるのか。
ヨブ 40:10 威厳と誇りで身を飾り/栄えと輝きで身を装うがよい。
ヨブ 40:11 怒って猛威を振るい/すべて驕り高ぶる者を見れば、これを低くし
ヨブ 40:12 すべて驕り高ぶる者を見れば、これを挫き/神に逆らう者を打ち倒し
ヨブ 40:13 ひとり残らず塵に葬り去り/顔を包んで墓穴に置くがよい。
ヨブ 40:14 そのとき初めて、わたしはお前をたたえよう。お前が自分の右の手で/勝利を得たことになるのだから。
この様に、神様はヨブにお前は私のような力を持っているのかと問いかけます。そして、神様のような威厳と誇りを持ち、栄光と輝きを表わすことが出来るかと言います。そして神様のように、神様の怒りを表し、おごり高ぶるものを低くし、これをくじき、神に逆らう者を打倒し、塵にして葬り、墓穴に置くことが出来るかというのです。この様に神様と同じことが出来たら、お前を認めようと言ったのです。そんなことはヨブに出来るはずはないのです。
そして神様は、ベヘモットというカバに似た怪獣と、レビヤタンという鰐に似た怪獣を引き合いに出し、ヨブにこの様な怪獣たちをてなづけて従わせることが出来るかと、挑発するのです。この二つの怪獣を従わせることのできるのは神様しかいないのです。まずはベヘモットです。15節から24節です。
ヨブ 40:15 見よ、ベヘモットを。お前を造ったわたしはこの獣をも造った。これは牛のように草を食べる。
ヨブ 40:16 見よ、腰の力と腹筋の勢いを。
ヨブ 40:17 尾は杉の枝のようにたわみ/腿(もも)の筋は固く絡み合っている。
ヨブ 40:18 骨は青銅の管/骨組みは鋼鉄の棒を組み合わせたようだ。
ヨブ 40:19 これこそ神の傑作/造り主をおいて剣をそれに突きつける者はない。
ヨブ 40:20 山々は彼に食べ物を与える。野のすべての獣は彼に戯れる。
ヨブ 40:21 彼がそてつの木の下や/浅瀬の葦の茂みに伏せると
ヨブ 40:22 そてつの影は彼を覆い/川辺の柳は彼を包む。
ヨブ 40:23 川が押し流そうとしても、彼は動じない。ヨルダンが口に流れ込んでも、ひるまない。
ヨブ 40:24 まともに捕えたり/罠にかけてその鼻を貫きうるものがあろうか。
この様に、神様はベヘモットを神様の傑作と語り、この様に強い怪獣を神様は作ったのだと言ったのです。ヨブに、お前にそれが出来るかと言っているのです。その強さを表わすのに、こう言っています。牛の様に草を食べ、力強い腰の力と腹筋を持ち、尾は杉の枝のようにしなやかで、脚の筋肉はいくつも隆起して、絡み合っている。背骨は青銅の管のようであり、骨組みは鋼鉄のようだ、と言うのです。この怪獣は単に強いだけでなく、王のような威厳をもって多くのものがその怪獣に仕えていると言うのです。山々は彼に食べ物を与え、野のすべての獣は彼に戯れ、ソテツの木の下に伏せるとソテツの木は彼を陰で覆い、浅瀬の葦の茂みに伏せると、川辺の柳は彼を包んでくれる。この様に、食べるにも生きるにも悠々と生きていると言うのです。たとえ川が洪水となって押し流そうとしても、彼は動じることなくヨルダン川が口に流れ込んでもひるむことはないと言うほど、堂々としたものなのです。神様が作ったこの様なものと、ヨブは対等に対抗できるか、従わせることが出来るかと言っているのです。
次の怪獣は鰐に似たレビヤタンです。これはっきりした姿は良く分からない想像上の怪獣で、体は鯨のようであり、首は竜のようであり、口が鰐のようであるような生き物と考えられます。そのレビヤタンをこのように言います。25節から32節です。
ヨブ 40:25 お前はレビヤタンを鉤にかけて引き上げ/その舌を縄で捕えて/屈服させることができるか。
ヨブ 40:26 お前はその鼻に綱をつけ/顎を貫いてくつわをかけることができるか。
ヨブ 40:27 彼がお前に繰り返し憐れみを乞い/丁重に話したりするだろうか。
ヨブ 40:28 彼がお前と契約を結び/永久にお前の僕となったりするだろうか。
ヨブ 40:29 お前は彼を小鳥のようにもてあそび/娘たちのためにつないでおくことができるか。
ヨブ 40:30 お前の仲間は彼を取り引きにかけ/商人たちに切り売りすることができる
か。
ヨブ 40:31 お前はもりで彼の皮を/やすで頭を傷だらけにすることができるか。
ヨブ 40:32 彼の上に手を置いてみよ。戦うなどとは二度と言わぬがよい。
この様に、ヨブよりも何十倍何百倍も大きいレビヤタンを、鼻に綱を着け、くつわをかけて、取り込むことが出来るか。レビヤタンが、お前に憐れみを乞い、鄭重に話をし、契約を結んでお前の僕になるだろうか。ヨブはレビヤタンを小鳥のようにもてあそび、つないでおくことが出来るか。お前の仲間たちはレビヤタンを肉にして切り売りすることが出来るか。このような恐ろしい怪獣をお前はもりで、皮を傷つけ、やすで頭を傷だらけにすることが出来るか。レビヤタンの上に手を置いてみよ、そんなことをしたら、すぐに食われてしまうだろう。この様なレビヤタンと戦うなどと言わぬがよい。と言ってヨブが到底相手にならないことを言います。
この様なレビヤタンやベヘモットでも、神様が作り、神様が従わせることが出来るのだ。ヨブに一体何ができるのか。そのヨブがこの様な怪獣を従わせることのできる神様に対抗できるはずがないではないかと言っているのです。
結
ヨブ記の神様の現れ方は二つありました。一つは天地創造の神であり、もう一つはベヘモットとレビヤタンを御許に従わせることの神様です。この二つの物語は、どちらか一方だけでもよかったかもしれません。でもヨブ記の筆者は二つともこの詩に記載して、読者にその判断を委ねました。とにかく神様は、天地を創造され、レビヤタンやベヘモットをも作られる方なのです。その力は限りなく、私たちの想像をはるかに超えるのです。この様な全能者である神を批判するものは、神様が目の前に現れれば、言うべきことなどすっかり忘れて、ただ神の前にひれ伏すのです。
(一分間黙想)(お祈り)
天の父なる神様、あなたは全能なる方であり、私たちの非難の対象となる方ではありません。ですが、私達は自分がつらいと思う環境にあると、それは神様が悪いからだと神様を非難するのです。私達にはそのようなことを言う力も、立場もありません。神様のなさることは皆正しいのです。ですから私達はその事を受け入れ、たとえ災難であったとしてもそれを恵として受け取るのが正しいのです。神に感謝し、神の栄光をたたえるものとさせてください。
この祈りを主、イエスキリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン
<<聖書の箇所(旧約聖書:◇ヨブ記:)>>
◆主なる神の言葉
ヨブ 40:1 ヨブに答えて、主は仰せになった。
ヨブ 40:2 全能者と言い争う者よ、引き下がるのか。神を責めたてる者よ、答えるがよい。
ヨブ 40:3 ヨブは主に答えて言った。
ヨブ 40:4 わたしは軽々しくものを申しました。どうしてあなたに反論などできましょう。わたしはこの口に手を置きます。
ヨブ 40:5 ひと言語りましたが、もう主張いたしません。ふた言申しましたが、もう繰り返しません。
ヨブ 40:6 主は嵐の中からヨブに答えて仰せになった。
ヨブ 40:7 男らしく、腰に帯をせよ。お前に尋ねる。わたしに答えてみよ。
ヨブ 40:8 お前はわたしが定めたことを否定し/自分を無罪とするために/わたしを有罪とさえするのか。
ヨブ 40:9 お前は神に劣らぬ腕をもち/神のような声をもって雷鳴をとどろかせるのか。
ヨブ 40:10 威厳と誇りで身を飾り/栄えと輝きで身を装うがよい。
ヨブ 40:11 怒って猛威を振るい/すべて驕り高ぶる者を見れば、これを低くし
ヨブ 40:12 すべて驕り高ぶる者を見れば、これを挫き/神に逆らう者を打ち倒し
ヨブ 40:13 ひとり残らず塵に葬り去り/顔を包んで墓穴に置くがよい。
ヨブ 40:14 そのとき初めて、わたしはお前をたたえよう。お前が自分の右の手で/勝利を得たことになるのだから。
ヨブ 40:15 見よ、ベヘモットを。お前を造ったわたしはこの獣をも造った。これは牛のように草を食べる。
ヨブ 40:16 見よ、腰の力と腹筋の勢いを。
ヨブ 40:17 尾は杉の枝のようにたわみ/腿の筋は固く絡み合っている。
ヨブ 40:18 骨は青銅の管/骨組みは鋼鉄の棒を組み合わせたようだ。
ヨブ 40:19 これこそ神の傑作/造り主をおいて剣をそれに突きつける者はない。
ヨブ 40:20 山々は彼に食べ物を与える。野のすべての獣は彼に戯れる。
ヨブ 40:21 彼がそてつの木の下や/浅瀬の葦の茂みに伏せると
ヨブ 40:22 そてつの影は彼を覆い/川辺の柳は彼を包む。
ヨブ 40:23 川が押し流そうとしても、彼は動じない。ヨルダンが口に流れ込んでも、ひるまない。
ヨブ 40:24 まともに捕えたり/罠にかけてその鼻を貫きうるものがあろうか。
ヨブ 40:25 お前はレビヤタンを鉤にかけて引き上げ/その舌を縄で捕えて/屈服させることができるか。
ヨブ 40:26 お前はその鼻に綱をつけ/顎を貫いてくつわをかけることができるか。
ヨブ 40:27 彼がお前に繰り返し憐れみを乞い/丁重に話したりするだろうか。
ヨブ 40:28 彼がお前と契約を結び/永久にお前の僕となったりするだろうか。
ヨブ 40:29 お前は彼を小鳥のようにもてあそび/娘たちのためにつないでおくことができるか。
ヨブ 40:30 お前の仲間は彼を取り引きにかけ/商人たちに切り売りすることができる
か。
ヨブ 40:31 お前はもりで彼の皮を/やすで頭を傷だらけにすることができるか。
ヨブ 40:32 彼の上に手を置いてみよ。戦うなどとは二度と言わぬがよい。