家庭礼拝 2025年10月29日 ヨブ記 38:1-41 主なる神の言葉①

賛美歌394信仰うけつぎ聖書朗読 祈り 奨励説教 一分黙想 全員祈り 主の祈り 賛美歌395建ちては崩るる

 

起 

長かったヨブ記の学びもあと5章で終わります。第四の男エリフの話が終わると、それに対して何の応答もないまま、突然神様が現れてヨブに話しかけるのです。ヨブが切に願っていた神様が現れたのです。神様は嵐の中から現れました。この嵐がどんな嵐なのかは何も書いていませんが、ヨブの体も心も吹き飛ばされそうな圧倒的な力を持つ嵐なのだと思います。そのような嵐の中で自分の無力さを感じたときに、神様の声は聞こえてくるのです。

この神様の言葉は38章と39章の二章にわたって一方的に語られます。聖書の中で、これほど長く神様が語る箇所はありません。この後に続く40章から最後の42章までは、神様とヨブの対話となり最後の結びの言葉となります。

ヨブ記を今回ほど、しっかりと読んだことはありませんでしたが、ヨブ記を読めば読むほど、これはイエスキリストの原型だと思わされます。因果応報の思想から解き放たれて、神の恵みによる救いに至るのです。因果応報の思想とは、律法主義なのです。律法を守らないから罰を受けるのだ、悪いことをするから災いが起こるのだと言う考えなのです。だからヨブは自分は決して罪を犯していない、悪いこともしていない、なのにどうしてこのような災いをもたらすのか。神様に訴えてどうしてもこの過ちを正していただかなければならないと言うことを、神様に訴えようとしていたのです。ですが神様にとって、人間の為す善い事、悪いことなどとても小さなことであり、そのことによって神様のなさることが変わるわけでは無い事、むしろ神様は禍を恵みとして与え、人がそこから成長していくものとなることを望んでおられるのです。だから神様の与えるのは因果応報ではなく、ただ一方的な恵みなのです。だがまだヨブはその事の理解に至っていません。この嵐の中で、もう自分はだめだと思った時に、神様の声を聞いて、神様の思いに悟るのです。神様は、ヨブに対して、ヨブが求めていた答えを答えたのではありません。ただ神様の創造の働きを、お前は知ることが出来るのかと言っただけなのです。ですがその働きがあまりにも圧倒的な大きさなので、ヨブが求める訴えも質問もとても小さなものとなって、語る意味のないほどのものになってしまったのです。

今日はその神様の言葉の前半を聞くことになります。心を引き締めて聞いてみましょう。

さて、神様は嵐の中で、ヨブに現れてこう言いました。1節から7節です。

ヨブ 38:1 主は嵐の中からヨブに答えて仰せになった。

ヨブ 38:2 これは何者か。知識もないのに、言葉を重ねて/神の経綸を暗くするとは。

ヨブ 38:3 男らしく、腰に帯をせよ。わたしはお前に尋ねる、わたしに答えてみよ。

ヨブ 38:4 わたしが大地を据えたとき/お前はどこにいたのか。知っていたというなら/理解していることを言ってみよ。

ヨブ 38:5 誰がその広がりを定めたかを知っているのか。誰がその上に測り縄を張ったのか。

ヨブ 38:6 基の柱はどこに沈められたのか。誰が隅の親石を置いたのか。

ヨブ 38:7 そのとき、夜明けの星はこぞって喜び歌い/神の子らは皆、喜びの声をあげた。

 この様にヨブは嵐の中で神様の声を聴きました。その声はお前はいったい何者なのだ。と言っているのです。何も知らないのに、神様と対等に議論をしようとしているとは、神様のなさろうとしていることに、文句を言おうとしているとはいったいお前は何者なのだ。と言ったのです。神の経綸を暗くするとは、神様が行おうとしている計画に、文句をつけて汚そうとしているという事です。この言葉を嵐のごうごうと吹きすさぶ風の音や雨の音の中で聞いたのです。ヨブはこの嵐に吹き飛ばされそうになり、その嵐の前では、本当に無力なものとなっていたのです。この神様の言葉も、嵐と一緒で、その言葉の前には全く無力となったヨブがいるのです。

神様はヨブにこう言ったのです。男らしく腰に帯をせよ、私はお前に尋ねる、私に答えてみよ。こう言ったのは、これから神様がヨブに質問をするから、覚悟して聞き、そして答えよと言うことを言ったのです。そして神様が質問したのは、神様が大地を作った時、お前はどこにいたのか、その広さを誰が決めたのか、基の柱はどこに打たれて、隅の親石は誰が置いたのか、と尋ねたのです。これらは皆神様の天地創造の働きです。神様はヨブの小さな質問の答えるのではなく、ヨブが神様と比較できるものなのか、対等に語れるものなのかという事を尋ねているのです。もちろん答えはとんでもないという事です。昔はこの地上の世界は四角い平板な石のようなものであり、それに柱を立てて、隅の頭石の上に乗っかっていると言う世界を想像していたのです。

そして神様はヨブに、この地上の世界、大地と海を神様が作ったけれども、お前はそれを知っているのかと問い詰めるのです。8節から18節です。

ヨブ 38:8 海は二つの扉を押し開いてほとばしり/母の胎から溢れ出た。

ヨブ 38:9 わたしは密雲をその着物とし/濃霧をその産着としてまとわせた。

ヨブ 38:10 しかし、わたしはそれに限界を定め/二つの扉にかんぬきを付け

ヨブ 38:11 「ここまでは来てもよいが越えてはならない。高ぶる波をここでとどめよ」と命じた。

ヨブ 38:12 お前は一生に一度でも朝に命令し/曙に役割を指示したことがあるか

ヨブ 38:13 大地の縁をつかんで/神に逆らう者どもを地上から払い落とせと。

ヨブ 38:14 大地は粘土に型を押していくように姿を変え/すべては装われて現れる。

ヨブ 38:15 しかし、悪者どもにはその光も拒まれ/振り上げた腕は折られる。

ヨブ 38:16 お前は海の湧き出るところまで行き着き/深淵の底を行き巡ったことがあるか。

ヨブ 38:17 死の門がお前に姿を見せ/死の闇の門を見たことがあるか。

ヨブ 38:18 お前はまた、大地の広がりを/隅々まで調べたことがあるか。そのすべてを知っているなら言ってみよ。

この様に、まず海がどのように作られたのかを語ります。海は母の胎のような所から出てきたと言います。そこには二つの扉があって、海が流れ出てきたのだけれども、その海が流れ込みすぎて大地を全部覆わないように、限界を定めて、扉を閉めたと言うのです。だから海はそこから先に大地を覆うことはなく、渚で行ったり来たりしているのです。そのように命じたのは神様であるという事です。

次に、神様はヨブに、お前は朝に命令したり曙に役割を与えたことがあるかと言いました。この命令とは、この大地の淵をつかんで、神に逆らう者どもを地上から払い落とせと命じた事なのです。神様は逆らう者達に裁きを与えていたのです。

次に、神様はヨブに、お前は海の湧き出るところまで行ったことがあるか、死の闇の門を見たことがあるか、大地の広がりを隅々まで調べたことがあるかと言いました。これは地下の深いところにある、海の湧き出るところや死の闇の門を知っているかと言い、大地がどこまで広がっているか調べたことがあるかと問い詰めます。もちろんヨブにそんなことを知るはずもありません。神様はそのようなこともすべてご存じなのです。

神様は、この地上の事だけでなく、この宇宙のすべてのことについて語りだします。まず光と闇についてです。19節から21節です。

ヨブ 38:19 光が住んでいるのはどの方向か。暗黒の住みかはどこか。

ヨブ 38:20 光をその境にまで連れていけるか。暗黒の住みかに至る道を知っているか。

ヨブ 38:21 そのときお前は既に生まれていて/人生の日数も多いと言うのなら/これらのことを知っているはずだ。

この様に、この当時はどんなものでも、その元々居た蔵や住み家があってそこから出てきていると考えていました。光や闇もそのような住み家があってそこから出てきていると考えたのです。だからヨブに、光をその境にまで連れていけるか、暗黒の住みかに至る道を知っているかと言ったのです。そしてヨブに、偉そうなことを言うなら、これらのことを知っているはずだ、言ってみろと言っているのです。

そして神様はさらに、雪の蔵や霰(あられ)の蔵を見たことがあるかと言い、光や、豪雨や稲妻などの自然現象について語ります。22節から30節です。

ヨブ 38:22 お前は雪の倉に入ったことがあるか。霰の倉を見たことがあるか。

ヨブ 38:23 災いの時のために/戦いや争いの日のために/わたしはこれらを蓄えているのだ。

ヨブ 38:24 光が放たれるのはどの方向か。東風が地上に送られる道はどこか。

ヨブ 38:25 誰が豪雨に水路を引き/稲妻に道を備え

ヨブ 38:26 まだ人のいなかった大地に/無人であった荒れ野に雨を降らせ

ヨブ 38:27 乾ききったところを潤し/青草の芽がもえ出るようにしたのか。

ヨブ 38:28 雨に父親があるだろうか。誰が露の滴を産ませるのか。

ヨブ 38:29 誰の腹から霰は出てくるのか。天から降る霜は誰が産むのか。

ヨブ 38:30 水は凍って石のようになり/深淵の面は固く閉ざされてしまう。

この様に神様はヨブに、お前は雪の蔵や霰の蔵を見たことがあるかと言いました。この蔵は神様が地上災いを与えるときの為に、戦いや争いの日のために、取ってある蔵なのだと言います。もちろんヨブにわかるはずはありません。そして光が放たれる方向や、東風の吹いてくる道、豪雨の時の流れる水の道、稲妻の走る道、そんなことを知っているかと言いました。

この時代は、生まれてくるものは皆母親の胎から出てきていると考えました。だから、雨も露も霰も霜も誰かが生んだからあると思っていたのです。それをヨブに対して、それは誰が生んだのかと問いかけるのです。ヨブは神様の圧倒的な質問に頭が真っ白になっていたに違いありません。

さらに神様は、ヨブに天体現象についてこんなことが出来るのかと問いかけます。もちろんできるはずはありません。31節から38節です。

ヨブ 38:31 すばるの鎖を引き締め/オリオンの綱を緩めることがお前にできるか。

ヨブ 38:32 時がくれば銀河を繰り出し/大熊を子熊と共に導き出すことができるか。

ヨブ 38:33 天の法則を知り/その支配を地上に及ぼす者はお前か。

ヨブ 38:34 お前が雨雲に向かって声をあげれば/洪水がお前を包むだろうか。

ヨブ 38:35 お前が送り出そうとすれば/稲妻が「はい」と答えて出て行くだろうか。

ヨブ 38:36 誰が鴇(とき)に知恵を授け/誰が雄鶏に分別を与えたのか。

ヨブ 38:37 誰が知恵をもって雲を数え/天にある水の袋を傾けるのか。

ヨブ 38:38 塵が溶けて形を成し/土くれが一塊となるように。

この様に、神様は夜空の星について語りました。昴も、オリオンも、大熊も、子熊もみな星座の名前です。銀河も出てきました。この様な星座を操っているのはヨブなのか、天の法則を知り、その支配を地上に及ぼすものはヨブなのかと問いかけるのです。

そして、雨雲に命じて洪水をおこし、稲妻に命じて雷を起こし、鴇(とき)に知恵を授け/雄鶏に分別を与えたのは誰なのかと問います。鴇(とき)は赤い顔と足を持ちトキイロというピンクがかったきれいな羽をもち、長い首と長いくちばしをもった大きな鳥ですが、その様子が知恵あるものに見えたのでしょうか。雄鶏は夜明けになると、大きな声で鳴くので、朝を知らせる分別をもった鳥と思われたのかもしれません。この様に星や雨や鳥たちを支配しているのは誰なのか、ヨブに何ができるのかと問い詰めているのです。

そして最後は動物たちについて語ります。39節から41節です。

ヨブ 38:39 お前は雌獅のために獲物を備え/その子の食欲を満たしてやることができるか。

ヨブ 38:40 雌獅子は茂みに待ち伏せ/その子は隠れがにうずくまっている。

ヨブ 38:41 誰が烏(からす)のために餌を置いてやるのか/その雛が神に向かって鳴き/食べ物を求めて迷い出るとき。

 この個所は本来、次の39章に置かれるべき内容です。39章は全部この動物たちについて書かれているからです。その動物たちの中で、最初にあげられたのは、ライオンでその食事を誰が与えるのかと言い、その次はカラスに餌を与えるのは誰なのかと言っているのです。

この様に神様は、天地万物をつかさどり、生き物に命を与えて、すべてを知り、すべてを支配しているのに、ヨブはいったい何を知っていると思って、神様のなさることに文句を言おうとしているのか、ということがこの章の語ろうとしていることです。神様のすごさを語ろうとすれば、嵐ごときではなく、天体の星座から、地上の海や陸、そして地底まで、そしていろいろな自然現象や生き物の命のことまで神様は全て知っているが、ヨブはいったい何を知っているのか何ができるのか、それなのに、神様のなさることが間違っているなどとどうして言えるのかということを言おうとしているのです。ヨブはこの事にすっかり圧倒されて、口もきけなくなるのです。人間がいかに小さなものであるかを考えさせられるのです。人間が神様に対して、文句を言うことがいかに道理にかなわないことなのかを語っているのです。

 

(一分間黙想)(お祈り)

天の父なる神様、ヨブは自分の考えで、自分が正しく、神様が間違っているのではないかと訴えようとしていたのですが、神様が嵐の中で語った、神様の圧倒的な言葉に、何も言えなくなりました。人間は何もわかっていないし、なにも出来てはいないのです。其れなのに、天地を作り、万物を支配している神様に、とても文句を言えるものではありません。私達は神様の前にただ、神様の愛を信じ、神様がしてくださることが、私たちにとって良いことであることを受け入れて歩ませてください。あなたにすべてを委ねることが出来ますように。

この祈りを主、イエスキリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン

 

<<聖書の箇所(旧約聖書:◇ヨブ記:)>>  

◆主なる神の言葉

ヨブ 38:1 主は嵐の中からヨブに答えて仰せになった。

ヨブ 38:2 これは何者か。知識もないのに、言葉を重ねて/神の経綸を暗くするとは。

ヨブ 38:3 男らしく、腰に帯をせよ。わたしはお前に尋ねる、わたしに答えてみよ。

ヨブ 38:4 わたしが大地を据えたとき/お前はどこにいたのか。知っていたというなら/理解していることを言ってみよ。

ヨブ 38:5 誰がその広がりを定めたかを知っているのか。誰がその上に測り縄を張ったのか。

ヨブ 38:6 基の柱はどこに沈められたのか。誰が隅の親石を置いたのか。

ヨブ 38:7 そのとき、夜明けの星はこぞって喜び歌い/神の子らは皆、喜びの声をあげた。

ヨブ 38:8 海は二つの扉を押し開いてほとばしり/母の胎から溢れ出た。

ヨブ 38:9 わたしは密雲をその着物とし/濃霧をその産着としてまとわせた。

ヨブ 38:10 しかし、わたしはそれに限界を定め/二つの扉にかんぬきを付け

ヨブ 38:11 「ここまでは来てもよいが越えてはならない。高ぶる波をここでとどめよ」と命じた。

ヨブ 38:12 お前は一生に一度でも朝に命令し/曙に役割を指示したことがあるか

ヨブ 38:13 大地の縁をつかんで/神に逆らう者どもを地上から払い落とせと。

ヨブ 38:14 大地は粘土に型を押していくように姿を変え/すべては装われて現れる。

ヨブ 38:15 しかし、悪者どもにはその光も拒まれ/振り上げた腕は折られる。

ヨブ 38:16 お前は海の湧き出るところまで行き着き/深淵の底を行き巡ったことがあるか。

ヨブ 38:17 死の門がお前に姿を見せ/死の闇の門を見たことがあるか。

ヨブ 38:18 お前はまた、大地の広がりを/隅々まで調べたことがあるか。そのすべてを知っているなら言ってみよ。

ヨブ 38:19 光が住んでいるのはどの方向か。暗黒の住みかはどこか。

ヨブ 38:20 光をその境にまで連れていけるか。暗黒の住みかに至る道を知っているか。

ヨブ 38:21 そのときお前は既に生まれていて/人生の日数も多いと言うのなら/これらのことを知っているはずだ。

ヨブ 38:22 お前は雪の倉に入ったことがあるか。霰の倉を見たことがあるか。

ヨブ 38:23 災いの時のために/戦いや争いの日のために/わたしはこれらを蓄えているのだ。

ヨブ 38:24 光が放たれるのはどの方向か。東風が地上に送られる道はどこか。

ヨブ 38:25 誰が豪雨に水路を引き/稲妻に道を備え

ヨブ 38:26 まだ人のいなかった大地に/無人であった荒れ野に雨を降らせ

ヨブ 38:27 乾ききったところを潤し/青草の芽がもえ出るようにしたのか。

ヨブ 38:28 雨に父親があるだろうか。誰が露の滴を産ませるのか。

ヨブ 38:29 誰の腹から霰は出てくるのか。天から降る霜は誰が産むのか。

ヨブ 38:30 水は凍って石のようになり/深淵の面は固く閉ざされてしまう。

ヨブ 38:31 すばるの鎖を引き締め/オリオンの綱を緩めることがお前にできるか。

ヨブ 38:32 時がくれば銀河を繰り出し/大熊を子熊と共に導き出すことができるか。

ヨブ 38:33 天の法則を知り/その支配を地上に及ぼす者はお前か。

ヨブ 38:34 お前が雨雲に向かって声をあげれば/洪水がお前を包むだろうか。

ヨブ 38:35 お前が送り出そうとすれば/稲妻が「はい」と答えて出て行くだろうか。

ヨブ 38:36 誰が鴇に知恵を授け/誰が雄鶏に分別を与えたのか。

ヨブ 38:37 誰が知恵をもって雲を数え/天にある水の袋を傾けるのか。

ヨブ 38:38 塵が溶けて形を成し/土くれが一塊となるように。

ヨブ 38:39 お前は雌獅子のために獲物を備え/その子の食欲を満たしてやることができるか。

ヨブ 38:40 雌獅子は茂みに待ち伏せ/その子は隠れがにうずくまっている。

ヨブ 38:41 誰が烏のために餌を置いてやるのか/その雛が神に向かって鳴き/食べ物を求めて迷い出るとき。