家庭礼拝 2025年10月1日 ヨブ記 34:1-37 エリフの言葉③
賛美歌356インマヌエルの主イエスこそ聖書朗読 祈り 奨励説教 一分黙想 全員祈り 主の祈り 賛美歌357力に満ちたる
起
前回の33章ではエリフはヨブの間違いを指摘してこう言いました。ヨブが、私は潔白で、罪を犯していない。私は聖く、咎められる理由はない。と言ったことに対して、エリフはここにあなたの過ちがある。と言って、神様がどのような方であるかを語りました。神様はいちいちそのようなことを説明されないが、いつもあなたに語っている。だが人はそれに気が付かないと言ったのです。
そして、同じような繰り返しになるが、ヨブの過ちをさらに深く説いて、ヨブが自分を正しいと言うだけでなく、神様は自分を退け、嘘つきとされ、罪もないのに苦しめられたとヨブは言っていると言っているが、このように神様を不正だと言う男がいるだろうかと、ヨブの過ちをさらに詳しく語るのです。そして、神様が不正を行う者だろうかという事をいろいろな論証をもって語るのです。そしてヨブにあなたは神を軽んじている、と言い、ヨブは過ちに加えて罪を犯し、神様に向かってまくし立てていると非難しているのです。
今日の話は、神様は不公平なこと、不正なことをしているのではないかと疑問を持つものに答えを与えるものです。神様を信じ、本当に神様に従ってきたものが、神様から罰を与えられた時、神様から裏切られた思いがして、本当に神様は私たちのことを顧みてくださって居るのか、悪人が栄え善人が滅びるのは神様がいないのか、神様が不正なのかどちらかだと、思い悩む人も出てくるのです。この様にヨブ記は善人に何故不幸が訪れるのかという事に答えを与えるものなのです。
承
エリフは第二ラウンドの説明をこの様に切り出して言いました。1節から4節です。
ヨブ 34:1 エリフは更に言った。
ヨブ 34:2 知恵ある者はわたしの言葉を聞き/知識ある者はわたしに耳を傾けよ。
ヨブ 34:3 耳は言葉を聞き分け/口は食べ物を味わう。
ヨブ 34:4 わたしたちは何が正しいかを見分け/何が善いかを識別しよう。
この様に、エリフはまず、知恵あるものは私の言葉を聞き、知識あるものは私に耳を傾けよと言いました。自分の語ることは正しいことを語るからだと言うのです。耳が言葉を聞き分けるように、口が食べ物の良し悪しを知るように、私たちの心は何が正しいかを見分け、識別するからだ、というのです。ヨブに対して、あなたも知恵あるものなら私の言葉を聞くがよいと言っているのです。
そしていよいよ本題に入り、ヨブの間違いを指摘します。まず一つ目です。5節から8節です。
ヨブ 34:5 ヨブはこう言っている。「わたしは正しい。だが神は、この主張を退けられる。
ヨブ 34:6 わたしは正しいのに、うそつきとされ/罪もないのに、矢を射かけられて傷ついた。」
ヨブ 34:7 ヨブのような男がいるだろうか。水に代えて嘲りで喉をうるおし
ヨブ 34:8 悪を行う者にくみし/神に逆らう者と共に歩む。
エリフは、ヨブが語った言葉の一つ一つを取り上げて、その過ちを指摘するのです。その一つ目がヨブは、私は正しい。だが神はこの主張を退けられる。わたしは正しいのに、うそつきとされ/罪もないのに、矢を射かけられて傷ついた。と言っているがそうなのだろうか。それは神様を嘲っているだけではないか。この様なことを言う、ヨブのような男がいるだろうか。ヨブは、人が毎日水を飲むように、神様に対する嘲りの言葉を毎日飲み干すように語っているだけではないか。この様なヨブは、悪を行うものに属し、神に逆らう者と共に歩んでいるようなものではないか。ヨブは神に逆らい、神を嘲っているとエリフは言っているのです。
エリフの二つ目の指摘は、次のようなものです。9節から15節です。
ヨブ 34:9 「神に喜ばれようとしても/何の益もない」と彼は言っている。
ヨブ 34:10 さて、分別ある者は、わたしの言葉を聞け。神には過ちなど、決してない。全能者には不正など、決してない。
ヨブ 34:11 神は人間の行いに従って報い/おのおのの歩みに従って与えられるのだ。
ヨブ 34:12 神が罪を犯すことは決してない。全能者は正義を曲げられない。
ヨブ 34:13 誰が神に全地をゆだね/全世界を負わせたというのか。
ヨブ 34:14 もし神が御自分にのみ、御心を留め/その霊と息吹を御自分に集められるなら
ヨブ 34:15 生きとし生けるものは直ちに息絶え/人間も塵に返るだろう。
この様に、ヨブは自分の人生が苦しみばかりで報われないことに対して、「神に喜ばれようとしても/何の益もない」と言いました。そこにはどんなに自分が正しく清く生きて、神様に喜ばれようとしても、この様に苦しみしか与えられないなら、何の益もない。神様は何かおかしいのではないか。どこか間違っているのではないかと、ヨブが思っていることをエリフは指摘しているのです。
そしてエリフは神様のことをこのように言うのです。よく聞きなさい。神様に過ちは決してない、不正も決してない。罪を犯すことは決してない。正義を曲げることはないと。神様は、人間の行いによって報いるのだ。もし神様が、生きているものに心を留めないで、自分にのみ、その霊と息吹を集められるならば、生き物は死に絶え、人間も滅びるだろう。人間が生きていることが出来るのは神様が心を留めてくださっているからであり、その様な人間に不正や罪を犯す必要も理由も無いのであると、エリフは言っているのです。
転
エリフはさらに、神様が正しいことをなさる方であることをこの様に語るのです。
16節から20節です。
ヨブ 34:16 理解しようとして、これを聞け。わたしの語る声に耳を傾けよ。
ヨブ 34:17 正義を憎む者が統治できようか。正しく、また、力強いお方を/あなたは罪に定めるのか。
ヨブ 34:18 王者に向かって「ならず者」と言い/貴い方に向かって「逆らう者」と言か。
ヨブ 34:19 身分の高い者をひいきすることも/貴族を貧者より尊重することもないお方/御手によってすべての人は造られた。
ヨブ 34:20 これらの人も瞬く間に/しかも真夜中に、死んでいく。権力ある者は身を震わせて消え去り/力ある者は人の手によらず、退けられる。
この様にエリフは、あなたは神様が正義を行っていないと言うが、正義を憎むものが世界を統治できるだろうか。神様は身分の高いものにひいきすることもしないし、貴族も貧者も公平に扱われる方は、すべての人を作ったのだ。たとえ権力ある者でも、力あるものでも、人は瞬く間に死んでいくのだ。神のみ前には、人はそのように小さなものなのだ。その方を、ヨブは正しくないと言って罪に定めるのか、と言ったのです。
そして、エリフは神様がすべての人に目を注いで、その行いを見て裁いておられることを、このように言うのです。21節から30節です。
ヨブ 34:21 神は人の歩む道に目を注ぎ/その一歩一歩を見ておられる。
ヨブ 34:22 悪を行う者が身を隠そうとしても/暗黒もなければ、死の闇もない。
ヨブ 34:23 人は神の前に出て裁きを受けるのだが/神はその時を定めてはおられない。
ヨブ 34:24 数知れない権力者を打ち倒し/彼らに代えて他の人々を立てられる。
ヨブ 34:25 彼らの行いを知っておられるので/夜の間にそれを覆し、彼らを砕き
ヨブ 34:26 神に逆らう者として/見せしめに、彼らを打たれる。
ヨブ 34:27 彼らが神に従わず/その道を何ひとつ受け入れなかったからだ。
ヨブ 34:28 その時、弱い者の叫びは神に届き/貧しい者の叫びは聞かれる。
ヨブ 34:29 神が黙っておられるのに/罪に定めうる者があろうか。神が顔を背けられるのに/目を注ぐ者があろうか/国に対してであれ人間に対してであれ。
ヨブ 34:30 神は、神を無視する者が王となり/民を罠にかけることがないようにされる。
この様に、神様はどのようなものに対しても、その歩みに目を注ぎすべてを見ておられる。だから、神様から隠れようとしても隠すことはできない。どのような権力者が好きなように行っていたとしても、神様はそのすべてを見ておられて、神様に逆らう者として見せしめに彼らを撃たれる。
一方で弱いものの叫びは神に届き、貧しいものの叫びは聞かれるようになる。と言いました。また、ヨブが神様は呼んでも答えてくれず、黙っているだけだ。私を罪に定めて黙っているだけだと言っていることに対しては、神が黙っておられるのに、罪に定めうるものがあろうか。神が顔を背けられるのに目を注ぐものがあろうかと言って、神様が黙っているのだから、罪に定めることはないし、神様が顔を背けているのに、夜も昼も目を注いで苦しめると言っているヨブの思いは、自分の思い過ごしだと言っているのです。
そして例えを語ってこう言うのです。31節から33節です。
ヨブ 34:31 人が神に対してこう言ったとする。「わたしは罰を受けました。もう悪いことはいたしません。
ヨブ 34:32 わたしには見えないことを、示してください。わたしは不正を行いまたが/もういたしません。」
ヨブ 34:33 この言葉にどう報いるかを決めるのはあなたか。あなたは神を軽んじいるではないか。態度を決めるのは、わたしではなくあなただ。よく考えて話しなさい。
この例えをどのように解釈するのか、いろいろあるかと思いますが、ヨブもきっとこのような心境にあったのだと思います。ヨブは神様に対してこの様に、約束したのに、神様はちっとも報いてくださらない、神様は不公平だと言って非難する。エリフは、この言葉にどう報いるのかは神様なのであってあなたではない。あなたは神様を軽んじで自分で判断している。その態度を改めるべきものは神様ではなくあなた自身だと言っているのです。相手のせいにせず、自分のことをよく考えて話をしなさいと言っているのです。
そして結論のようにこう言うのです。34節から37節です。
ヨブ 34:34 理解ある人はわたしに言うだろう。知恵ある人はわたしに同意するだろう。
ヨブ 34:35 「ヨブはよく分かって話しているのではない。その言葉は思慮に欠けている。
ヨブ 34:36 悪人のような答え方をヨブはする。彼を徹底的に試すべきだ。
ヨブ 34:37 まことに彼は過ちに加えて罪を犯し/わたしたちに疑惑の念を起こさせ/神に向かってまくしたてている。」
エリフは最後にこう言ったのです。ヨブは良く分かって話をしているわけではない。考えが欠けている。まるで悪人のように、相手のせいにして答えている。ヨブの思いを徹底的に調べなければならない。ヨブは過ちに加えて罪を犯し、まるで神様が悪いような疑念を抱かせ、神様に向かってまくし立てているのだ、とそう言ったのです。その事を、理解ある人や知恵ある人は私に同意するだろうと言ったのです。
結
エリフは、ヨブの主張を暴きました。ヨブは自分を正しいとし、それを認めずに、苦しみを与える神様に対して「神に喜ばれようとしても/何の益もない」と言って、神様を嘲っていると言っているのです。それは神様が悪いもののような疑念を抱かせ、間違いだけでなく罪を犯していると言うのです。
エリフの語る神様は、正義を行い、全てのものに目を注ぎ、全てのものに命を与え、また取り去る神様であり、ヨブが語るような、不正を行う必要などなく、ヨブは良く分からないまま話をしていると言い、過ちに加えて罪を犯していると言ったのです。
(一分間黙想)(お祈り)
天の父なる神様。不幸が続くと、神様に頼っても何の益もないと思ってしまうものです。しかも自分には何の落ち度もないのにどうしてこのような目に合うのかと思ったりして、神様を恨んでしまうかもしれません。ですが、神様は、私たちの思いをはるかに超えておられる方です。この方がなさることを、信じて委ねて歩むことが出来ますように。自分の判断で、神様を決めつけることが無いように導いてください。神様は全てを知っておられます。神様の愛と正義を信じて歩ませてください。この祈りを主、イエスキリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン
<<聖書の箇所(旧約聖書:◇ヨブ記:)>>
◆エリフの言葉
ヨブ 34:1 エリフは更に言った。
ヨブ 34:2 知恵ある者はわたしの言葉を聞き/知識ある者はわたしに耳を傾けよ。
ヨブ 34:3 耳は言葉を聞き分け/口は食べ物を味わう。
ヨブ 34:4 わたしたちは何が正しいかを見分け/何が善いかを識別しよう。
ヨブ 34:5 ヨブはこう言っている。「わたしは正しい。だが神は、この主張を退けられる。
ヨブ 34:6 わたしは正しいのに、うそつきとされ/罪もないのに、矢を射かけられて傷ついた。」
ヨブ 34:7 ヨブのような男がいるだろうか。水に代えて嘲りで喉をうるおし
ヨブ 34:8 悪を行う者にくみし/神に逆らう者と共に歩む。
ヨブ 34:9 「神に喜ばれようとしても/何の益もない」と彼は言っている。
ヨブ 34:10 さて、分別ある者は、わたしの言葉を聞け。神には過ちなど、決してない。全能者には不正など、決してない。
ヨブ 34:11 神は人間の行いに従って報い/おのおのの歩みに従って与えられるのだ。
ヨブ 34:12 神が罪を犯すことは決してない。全能者は正義を曲げられない。
ヨブ 34:13 誰が神に全地をゆだね/全世界を負わせたというのか。
ヨブ 34:14 もし神が御自分にのみ、御心を留め/その霊と息吹を御自分に集められるなら
ヨブ 34:15 生きとし生けるものは直ちに息絶え/人間も塵に返るだろう。
ヨブ 34:16 理解しようとして、これを聞け。わたしの語る声に耳を傾けよ。
ヨブ 34:17 正義を憎む者が統治できようか。正しく、また、力強いお方を/あなたは罪に定めるのか。
ヨブ 34:18 王者に向かって「ならず者」と言い/貴い方に向かって「逆らう者」と言か。
ヨブ 34:19 身分の高い者をひいきすることも/貴族を貧者より尊重することもないお方/御手によってすべての人は造られた。
ヨブ 34:20 これらの人も瞬く間に/しかも真夜中に、死んでいく。権力ある者は身を震わせて消え去り/力ある者は人の手によらず、退けられる。
ヨブ 34:21 神は人の歩む道に目を注ぎ/その一歩一歩を見ておられる。
ヨブ 34:22 悪を行う者が身を隠そうとしても/暗黒もなければ、死の闇もない。
ヨブ 34:23 人は神の前に出て裁きを受けるのだが/神はその時を定めてはおられない。
ヨブ 34:24 数知れない権力者を打ち倒し/彼らに代えて他の人々を立てられる。
ヨブ 34:25 彼らの行いを知っておられるので/夜の間にそれを覆し、彼らを砕き
ヨブ 34:26 神に逆らう者として/見せしめに、彼らを打たれる。
ヨブ 34:27 彼らが神に従わず/その道を何ひとつ受け入れなかったからだ。
ヨブ 34:28 その時、弱い者の叫びは神に届き/貧しい者の叫びは聞かれる。
ヨブ 34:29 神が黙っておられるのに/罪に定めうる者があろうか。神が顔を背けられるのに/目を注ぐ者があろうか/国に対してであれ人間に対してであれ。
ヨブ 34:30 神は、神を無視する者が王となり/民を罠にかけることがないようにされる。
ヨブ 34:31 人が神に対してこう言ったとする。「わたしは罰を受けました。もう悪いことはいたしません。
ヨブ 34:32 わたしには見えないことを、示してください。わたしは不正を行いまたが/もういたしません。」
ヨブ 34:33 この言葉にどう報いるかを決めるのはあなたか。あなたは神を軽んじいるではないか。態度を決めるのは、わたしではなくあなただ。よく考えて話しなさい。
ヨブ 34:34 理解ある人はわたしに言うだろう。知恵ある人はわたしに同意するだろう。
ヨブ 34:35 「ヨブはよく分かって話しているのではない。その言葉は思慮に欠けている。
ヨブ 34:36 悪人のような答え方をヨブはする。彼を徹底的に試すべきだ。
ヨブ 34:37 まことに彼は過ちに加えて罪を犯し/わたしたちに疑惑の念を起こさせ/神に向かってまくしたてている。」