家庭礼拝 2025年9月24日 ヨブ記 33:1-33 エリフの言葉②
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起
いよいよ今日の箇所では、第四の男エリフの意見が述べられます。このエリフは自分が年が若い
ヨブ 33:6 神の前では、わたしもあなたと同じように/土から取られたひとかけらのものにすぎない。
この様にこの世の人間に過ぎないと言っているのです。エリフはヨブに何を言おうとしているのでしょうか。それは、ヨブが、私は潔白で罪を犯していない、と言っていることに対して、ここにあなたの過ちがある、と言うことを言っているのです。罪があるかないかで神様と争おうとしていることに問題があるのだと言うのです。
ヨブが自分は罪を犯していないと言い張る一番の理由は、因果応報から言えば罪を犯していないものが災いに会うのは間違っている。だから、この災いを取り除けてくれ、神様は間違っていると言っているのです。すなわち、三人の友も、ヨブも、因果応報という一つの定めに縛られているのです。
所がエリフの視点は違うのです。神様がヨブに災いを与えるのに、いちいち説明などしないのだと言うのです。それは罪を犯したからでも罪を犯さないからでもない。神様は苦しみを通して、その人の魂が浄化され高められて、魂の滅亡をまぬかれるために、苦しみが与えられるのだと言うのです。そしてそのことは、夢の中や幻の中で、人に語り掛けていると言うのです。ですが人はその事に気づかないと言います。すなわちエリフの語ることは、人が災いに会い苦しみに会うのは、罪を犯したからではなく、苦しみを通して、魂が清められ、高められ、救いに至るためであると言うのです。すなわち苦しみもまた恵であるという事なのです。
承
さてエリフは、どのように語り始めたのでしょうか。1節から3節です。
ヨブ 33:1 さてヨブよ、わたしの言葉を聞き/わたしの言うことによく耳を傾けよ。
ヨブ 33:2 見よ、わたしは口を開き/舌は口の中で動き始める。
ヨブ 33:3 わたしの言葉はわたしの心を率直に表し/唇は知っていることをはっきりと語る。
ヨブ 33:4 神の霊がわたしを造り/全能者の息吹がわたしに命を与えたのだ。
ヨブ 33:5 答えられるなら、答えてみよ。備えをして、わたしの前に立て。
ヨブ 33:6 神の前では、わたしもあなたと同じように/土から取られたひとかけらのものにすぎない。
ヨブ 33:7 見よ、わたしには脅かすような威力はない。あなたを押さえつけようとしているのではない。
この様に、エリフはまず、私の言葉を聞き私の言うことによく耳を傾けなさいと命じました。それはエリフの語ることは、その心を率直に話し、知っていることをはっきりと語るからだと言います。エリフの語ることは真実で嘘偽りがなく、知っていることだけを語るのだと言うのです。それは神の霊が私を作り、神様が命を与えてくださったからだと言うのです。そしてエリフがこれから語ることに答えられるなら、答えてみよと言い、心の準備をして私の前に立てと言います。これでは話すことを控えていた若者というよりも、まるで神様か天使が語っているようです。ですがこう言うのです。
ヨブ 33:6 神の前では、わたしもあなたと同じように/土から取られたひとかけらのものにすぎない。
神様の前では、天使のような霊ではなく、あなたと同じ土から作られた、生き物である。というのです。ですが、人の前ではどのようなのでしょうか。もしかすると、イエス様や預言者のような人なのかもしれません。たぶんこのエリフの語るのを聞いて、ヨブは恐れおののいたのです。ヨブもきっとエリフは天使なのだと思ったのかもしれません。だから私もあなたと同じものであると言い、そして、見よ、私には脅かすような威力はない。あなたを押さえつけようとしているのではないと言うのです。すなわち、力をもって罰を与えたり、裁いたりするものではなく、教え諭そうとするものであるという事です。この様なエリフがこれからどのような事をヨブに語るのでしょうか。
転
さて、エリフはこのように語って、ヨブに過ちを示すのです。8節から13節です。
ヨブ 33:8 あなたが話すのはわたしの耳に入り/声も言葉もわたしは聞いた。
ヨブ 33:9 「わたしは潔白で、罪を犯していない。わたしは清く、とがめられる理由はない。
ヨブ 33:10 それでも神はわたしに対する不満を見いだし/わたしを敵視される。
ヨブ 33:11 わたしに足枷をはめ/行く道を見張っておられる。」
ヨブ 33:12 ここにあなたの過ちがある、と言おう。神は人間よりも強くいます。
ヨブ 33:13 なぜ、あなたは神と争おうとするのか。神はそのなさることを/いちいち説明されない。
エリフはこう言いました。あなたが今まで三人の友と議論しているのを聞いて、あなたの意見を私も聞いた。あなたはこのように言っている。私は潔白で罪を犯していないのに、神様は私を不満に思い、敵視される。何故なのだと。その考えに対して、エリフはここにあなたの過ちがあると指摘しました。神様は人間よりも強いのに、なぜ神様に自分が苦しめられている理由を聞こうとして、神様と争おうとしているのか。神様はそのなさることをいちいち説明はされないのだ。あなたを敵視するようなことはしていないのだ。そのようにまずヨブの間違いを指摘したのです。ヨブもまた、因果応報の考えに捉われて、自分の苦しみは何か罪を犯した報いとしてくるのだから、何が自分の罪なのか教えてほしいと、神様に訴えていたことがそもそもの間違いであると言っているのです。
ヨブが、神様はいくら願っても答えてくれないと言っていることに対してはこう言うのです。14節から18節です。
ヨブ 33:14 神は一つのことによって語られ/また、二つのことによって語られるが/人はそれに気がつかない。
ヨブ 33:15 人が深い眠りに包まれ、横たわって眠ると/夢の中で、夜の幻の中で
ヨブ 33:16 神は人の耳を開き/懲らしめの言葉を封じ込められる。
ヨブ 33:17 人が行いを改め、誇りを抑え
ヨブ 33:18 こうして、その魂が滅亡を免れ/命が死の川を渡らずに済むようにされる。
このように、ヨブは神様がヨブの訴えを聞いてはくれないと言っているが、実はいろいろな方法で語っているのだ。と、エリフは言います。だがそれに気が付いていないのだと言うのです。夢もその一つだと言うのです。夢の中で、神様は人の耳を開いてその言葉を語るのです。その事によって、人が行いを改め、高ぶりを捨てて、謙遜になり、その魂が滅亡を逃れて、三途の川を渡らないようにさせてくださっているのだと言うのです。
そして、エリフは神様とはどのような方であるかを語ります。19節から30節です。
ヨブ 33:19 苦痛に責められて横たわる人があるとする。骨のうずきは絶えることなく
ヨブ 33:20 命はパンをいとい/魂は好みの食べ物をすらいとう。
ヨブ 33:21 肉は消耗して見えなくなり/見えなかった骨は姿を現し
ヨブ 33:22 魂は滅亡に/命はそれを奪うものに近づいてゆく。
ヨブ 33:23 千人に一人でもこの人のために執り成し/その正しさを示すために/遣わされる御使いがあり
ヨブ 33:24 彼を憐れんで/「この人を免除し、滅亡に落とさないでください。代償を見つけて来ました」と言ってくれるなら
ヨブ 33:25 彼の肉は新しくされて/若者よりも健やかになり/再び若いときのようになるであろう。
ヨブ 33:26 彼は神に祈って受け入れられ/歓びの叫びの内に御顔を仰ぎ/再び神はこの人を正しいと認められるであろう。
ヨブ 33:27 彼は人々の前でたたえて歌うであろう。「わたしは罪を犯し/正しいことを曲げた。それはわたしのなすべきことではなかった。
ヨブ 33:28 しかし神はわたしの魂を滅亡から救い出された。わたしは命を得て光を仰ぐ」と。
ヨブ 33:29 まことに神はこのようになさる。人間のために、二度でも三度でも。
ヨブ 33:30 その魂を滅亡から呼び戻し/命の光に輝かせてくださる。
この様に、エリフはヨブのように、苦痛に責められて横たわる人を例にとって、その人がどのように救われるかを語るのです。その人は苦痛のために、骨はうずき、もう何も食べられず、やせ衰えて骨ばかりになり、魂も滅亡の淵にあるが、その命はそれを奪う人すなわち神様の方に近づいていくと言います。
その様な時に,もし、千人に一人でもこの人のために執り成し/その正しさを示すために/遣わされる御使いがあり、彼を憐れんで/「この人を免除し、滅亡に落とさないでください。代償を見つけて来ました」と言ってくれるなら、彼の肉は新しくされて/若者よりも健やかになり/再び若いときのようになるであろう。というのです。いったい、神様にこの様なとりなしをしてくださる方は誰なのでしょうか。その方は代償となるものを見つけてきましたと言っているのです。その苦しんでいる人を救うために、その身代わりとなるものを見つけたと言うのです。この様なことを言える方は、私にはイエス様しか考えられません。イエス様自身がその代償として身代わりになって死んでくださったからです。そのような人がいたならば、その苦しみの内にあった彼の肉は新しくされて/若者よりも健やかになり/再び若いときのようになるであろう。と言ったのです。
そしてそのとりなしてもらった苦しみにある人は、神に祈って受け入れられ/歓びの叫びの内に御顔を仰ぎ/再び神はこの人を正しいと認められるであろう。と言ったのです。その救われた人は「わたしは罪を犯し/正しいことを曲げた。それはわたしのなすべきことではなかった。」と言って神様をたたえるようになるだろう。と言ったのです。
この様に、エリフの語る苦しみの意味は、そのことを通して、神様に近づけられ、清められ、救われるためであったと言うのです。そのために神様は、何度でも、人間をその魂を滅亡から呼び戻し/命の光に輝かせてくださるのだと言うのです。
ここで苦しみの意味が逆転しました。因果応報に捉われていたヨブや三人の友にとって、苦しみは神様に背いた罰として与えられるものであったのが、エリフの語る苦しみの意味は、神様が、苦しみを通して、神様に近づけられ、高められて、自分の罪の本当の悔い改めを行って、魂を滅亡から救ってくださるためにあるのだという事なのです。そのために神様は人間のために何度でもそのことをしてくださる方なのであると言っているのです。すなわち、神様が、人間を愛するので、苦しみを通して、本当の悔い改めに至り、魂の救いを得られるようにしてくださっているのだという事なのです。苦しみの意味が逆転したのです。
その後エリフはこう言うのです。31節から33節です。
ヨブ 33:31 ヨブよ、耳を傾けて/わたしの言うことを聞け。沈黙せよ、わたしに語らせよ。
ヨブ 33:32 わたしに答えて言うことがあるなら、語れ。正しい主張を聞くのがわたしの望みだ。
ヨブ 33:33 言うことがなければ、耳を傾けよ。沈黙せよ、わたしがあなたに知恵を示そう
この様にエリフはさらに語ります。ヨブに対しては沈黙せよと言い、私に語らせよと言います。この後さらにエリフが何を言うのか聞き続けていきたいと思います。
結
ヨブは、苦しむのは神様が自分に敵意をもって苦しみを与えられているのだと考えました。それは三人の友達が言うように、神様に逆らい罪を犯したからだと、ヨブ自身も思っていたのです。ですがヨブは正直な人なので、自分は何の罪も犯していないのに、このような苦しみが与えられるのは不当だと神様に訴えていたのです。
ですがエリフは言ったのです。神様はそのような方ではない。苦しみはあなたがさらに神様に近づき、悔い改め、その魂が滅亡から救われるようにするための、救いの恵みなのだと言ったのです。
この事によって苦しみの意味が逆転しました。ですがそこには神様にとりなしてくださる、み使いの存在が必要なのです。私達にはその方が与えられます。イエス様が私たちのためにとりなしてくださり、代償となるものをご自身が与えてくださったのです。ですから私達はその苦しみを救いの恵みとして、喜んで受け入れることが出来るようになったのです。
(一分間黙想)(お祈り)
天の父なる神様、エリフは苦しみの意味を教えてくれました。因果応報ではなく、それは罪を犯した結果でもなかったのです。苦しみは、神様に近づく手段だったのです。その事によって清められ高められて、救いに入るための恵みだったのです。
私達はただ苦しみが来ないように、災いをこうむらないようにと祈りますが、そのような中にも神様の恵みがあり、受け入れることによって、本当の救いに至る道が与えられていることを覚えます。どうか神様、どのような災いや苦しみをも、あなたの敵意として受け取るのではなく、恵みとして受け取っていくことが出来ますように。イエス様にとりなしていただき、救いへと至ることが出来ますように導いてください。
この祈りを主、イエスキリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン
<<聖書の箇所(旧約聖書:◇ヨブ記:)>>
◆エリフの言葉
ヨブ 33:1 さてヨブよ、わたしの言葉を聞き/わたしの言うことによく耳を傾けよ。
ヨブ 33:2 見よ、わたしは口を開き/舌は口の中で動き始める。
ヨブ 33:3 わたしの言葉はわたしの心を率直に表し/唇は知っていることをはっきりと語る。
ヨブ 33:4 神の霊がわたしを造り/全能者の息吹がわたしに命を与えたのだ。
ヨブ 33:5 答えられるなら、答えてみよ。備えをして、わたしの前に立て。
ヨブ 33:6 神の前では、わたしもあなたと同じように/土から取られたひとかけらのものにすぎない。
ヨブ 33:7 見よ、わたしには脅かすような威力はない。あなたを押さえつけようとしているのではない。
ヨブ 33:8 あなたが話すのはわたしの耳に入り/声も言葉もわたしは聞いた。
ヨブ 33:9 「わたしは潔白で、罪を犯していない。わたしは清く、とがめられる理由はない。
ヨブ 33:10 それでも神はわたしに対する不満を見いだし/わたしを敵視される。
ヨブ 33:11 わたしに足枷をはめ/行く道を見張っておられる。」
ヨブ 33:12 ここにあなたの過ちがある、と言おう。神は人間よりも強くいます。
ヨブ 33:13 なぜ、あなたは神と争おうとするのか。神はそのなさることを/いちいち説明されない。
ヨブ 33:14 神は一つのことによって語られ/また、二つのことによって語られるが/人はそれに気がつかない。
ヨブ 33:15 人が深い眠りに包まれ、横たわって眠ると/夢の中で、夜の幻の中で
ヨブ 33:16 神は人の耳を開き/懲らしめの言葉を封じ込められる。
ヨブ 33:17 人が行いを改め、誇りを抑え
ヨブ 33:18 こうして、その魂が滅亡を免れ/命が死の川を渡らずに済むようにされる。
ヨブ 33:19 苦痛に責められて横たわる人があるとする。骨のうずきは絶えることなく
ヨブ 33:20 命はパンをいとい/魂は好みの食べ物をすらいとう。
ヨブ 33:21 肉は消耗して見えなくなり/見えなかった骨は姿を現し
ヨブ 33:22 魂は滅亡に/命はそれを奪うものに近づいてゆく。
ヨブ 33:23 千人に一人でもこの人のために執り成し/その正しさを示すために/遣わされる御使いがあり
ヨブ 33:24 彼を憐れんで/「この人を免除し、滅亡に落とさないでください。代償を見つけて来ました」と言ってくれるなら
ヨブ 33:25 彼の肉は新しくされて/若者よりも健やかになり/再び若いときのようになるであろう。
ヨブ 33:26 彼は神に祈って受け入れられ/歓びの叫びの内に御顔を仰ぎ/再び神はこの人を正しいと認められるであろう。
ヨブ 33:27 彼は人々の前でたたえて歌うであろう。「わたしは罪を犯し/正しいことを曲げた。それはわたしのなすべきことではなかった。
ヨブ 33:28 しかし神はわたしの魂を滅亡から救い出された。わたしは命を得て光を仰ぐ」と。
ヨブ 33:29 まことに神はこのようになさる。人間のために、二度でも三度でも。
ヨブ 33:30 その魂を滅亡から呼び戻し/命の光に輝かせてくださる。
ヨブ 33:31 ヨブよ、耳を傾けて/わたしの言うことを聞け。沈黙せよ、わたしに語らせよ。
ヨブ 33:32 わたしに答えて言うことがあるなら、語れ。正しい主張を聞くのがわたしの望みだ。
ヨブ 33:33 言うことがなければ、耳を傾けよ。沈黙せよ、わたしがあなたに知恵を示そう。