家庭礼拝 2025年8月20日 ヨブ記 28:1-28 神の知恵の賛美

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起 

今日のヨブ記の箇所は、「神の知恵の賛美」と小見出しの付けられている箇所です。今日の箇所はこのヨブ記の中でも独特のものです。ここでは友人との議論は一切なされていません。ヨブが神様の知恵のすばらしさを語り、そして神様が語られた言葉「主を畏れ敬うこと、それが知恵/悪を遠ざけること、それが分別。」という言葉で結んでいるのです。

知恵と知識という言葉があります。どう違うのでしょうか。また分別とはどう違うのでしょうか。それは、知識とはいろいろな物事に対する情報であり、知恵とはそれらを活用して、物事を正しく判断し解決するような働きです。特にこの旧約聖書の世界では人生の意味を理解し、判断し、行うときに使われる言葉のようです。また分別とは、善いものと悪いものを分ける力であり、知恵に近い言葉であるようです。

何故ここでこのような、神の知恵を賛美するような章が出てきたのでしょうか。ヨブと、友達との議論には決着がついたのでしょうか。そうでは無いのです。このヨブと友達の言い分が結局は決着がつかないので、このような章が出てきたのです。ヨブと三人の友達は自分たちの知識と自分たちの知恵を総動員してそれぞれ相手を説得しようとしたのですが、結局できなかったのです。そして両者完全に行き詰ってしまったのです。

その行き詰った暗闇の中から、光がさすように現れてきたのが、神の知恵の言葉なのです。この言葉は、行き詰ったヨブの心の中に、神様が現れて語りかけてくださった知恵なのではないでしょうか。この言葉によって、ヨブは再び、その行き詰まりから抜け出せそうな希望を持ったのです。

それではヨブがどのような言葉を聞いたのかを聖書から見てみましょう。1節から11節です。

ヨブ 28:1 銀は銀山に産し/金は金山で精錬する。

ヨブ 28:2 鉄は砂から採り出し/銅は岩を溶かして得る。

ヨブ 28:3 人は暗黒の果てまでも行き/死の闇の奥底をも究めて鉱石を捜す。

ヨブ 28:4 地上からはるか深く坑道を掘り/行き交う人に忘れられ/地下深く身をつり下げて揺れている。

ヨブ 28:5 食物を産み出す大地も/下は火のように沸き返っている。

ヨブ 28:6 鉱石にはサファイアも混じり/金の粒も含まれている。

ヨブ 28:7 猛禽もその道を知らず/禿鷹の目すら、それを見つけることはできない。

ヨブ 28:8 獅子もそこを通らず/あの誇り高い獣もそこを踏んだことはない。

ヨブ 28:9 だが人は、硬い岩にまで手を伸ばし/山を基から掘り返す。

ヨブ 28:10 岩を切り裂いて進み/価値あるものを見落とすことはない。

ヨブ 28:11 川の源をせき止め/水に隠れていたものも光のもとに出す。

この様に、ここはヨブが神の知恵を賛美する歌の箇所ですが、まず人間の知恵と力とを賛美します。人間は欲しいものがあったらどこまでも行って探し出す。たとえ地の中でも、闇のなか、灼熱の中でも、そこまでも分け入って探し出す人間の飽くなき欲求とすばらしさを語ります。それはハゲタカにも、ライオンたちにも見つけることも通った事のない道を行って、それを探し出すと言っています。最初に、

ヨブ 28:1 銀は銀山に産し/金は金山で精錬する。

ヨブ 28:2 鉄は砂から採り出し/銅は岩を溶かして得る。

と言いました。昔は銀の方が金よりも価値があったのです。銀は銀貨として通貨として用いられたので、そうだったのです。だから銀の言葉が、金よりも先に来ました。鉄は砂鉄から取り出したようです。銅は金や銀の様に精錬して手に入れたのです。イスラエルでは、ダビデの前まではこのように精錬して得られるものは自分の国では得ることが出来ませんでした。ペリシテ人が鉄の剣を持っていても、イスラエル人はそのペリシテから手に入れた鉄の武器しかなかったのです。ですがヨブの地ではこの様な精錬の技術が発達していたのです。

その精錬で得られるものはとても高価なものだったので、人々はその鉱石を得るために、

ヨブ 28:3 人は暗黒の果てまでも行き/死の闇の奥底をも究めて鉱石を捜す。

と書かれているように。暗黒の果て、死の闇の奥底までも行って鉱石を探したのです。それは本当に真っ暗闇の中で探し求める命がけの事だったのです。その坑道に入るために人は吊り下げられ、地下深くに潜り込んでいたのです。ですが、地の下は火のように沸き返って熱くなっているのでとても危険な仕事だったのです。そして手に入れた鉱石にはサファイヤも交じり金の粒も入っていると言います。きっとその鉱石というのは銀の鉱石でそれにサファイヤや金も交じっていたという事だと思います。

その場所は、目のいいハゲタカや猛禽たちも見つけられず、どこにでも行くことのできる百獣の王ライオンでさえも行くことが出来ないところなのです。だが人はそこに貴重なものがあると思えば、山を掘り起こし、岩を切り開き、水をせき止めてでもそれを手に入れに行くのだと、人間の力を賛美しているのです。

この様に、この世の貴金属を得るために、どんなところにでも命をかけて行って見つけ出す人間ですが、それよりももっと素晴らしい価値のある知恵はどこにあるのかと問いかけます。12節から20節です。

ヨブ 28:12 では、知恵はどこに見いだされるのか/分別はどこにあるのか。

ヨブ 28:13 人間はそれが備えられた場を知らない。それは命あるものの地には見いだされない。

ヨブ 28:14 深い淵は言う/「わたしの中にはない。」海も言う/「わたしのところにもない。」

ヨブ 28:15 知恵は純金によっても買えず/銀幾らと価を定めることもできない。

ヨブ 28:16 オフィルの金も美しい縞めのうも/サファイアも、これに並ぶことはできない。

ヨブ 28:17 金も宝玉も知恵に比べられず/純金の器すらこれに値しない。

ヨブ 28:18 さんごや水晶は言うに及ばず/真珠よりも知恵は得がたい。

ヨブ 28:19 クシュのトパーズも比べられず/混じりない金もこれに並ぶことはできない。

ヨブ 28:20 では、知恵はどこから来るのか/分別はどこにあるのか。

 この様に、ヨブは一転して知恵はどこに見いだされるのか、分別はどこにあるのかと言います。銀や金を得るためには地の底までも探し出す人間なのに、もっと価値のある知恵がどこにあるのかは人間にはわからないと言うのです。そしてそれは命あるものの地には見いだされないと言いました。すなわちこの世にはないものだと言うのです。深い淵に聞いても海に聞いてもそこにはないと言いました。深い淵も海の意味するところも、この世界の端まで行ってもそこには知恵が備えられているところを見つけ出すことはできないと言っているのです。ヨブは、知恵はこの世のどんなものよりも価値があるものだと言います。純金でも買うことが出来ず、銀でその価値を決めることも出来ず、金も美しい縞めのうもサファイアもサンゴや水晶も、真珠よりも、トパーズもどんな貴金属や宝石よりも、知恵の価値には比べることはできないのです。人はこれ等の貴金属や宝石を見つけ出すためならどんなところにでも行くのに、それより価値のある、知恵はどこにあるのかそしてその知恵と分別はどこから来るのかと問いかけます。この世のどんなものよりも価値のあるものなのに、それはどこから来るのだろうと言っているのです。

そしてヨブは、この知恵と分別について、それは神様だけが知っていると言って、このように結論付けるのです。21節から28節です。

ヨブ 28:21 すべて命あるものの目にそれは隠されている。空の鳥にすら、それは姿を隠している。

ヨブ 28:22 滅びの国や死は言う/「それについて耳にしたことはある。」

ヨブ 28:23 その道を知っているのは神。神こそ、その場所を知っておられる。

ヨブ 28:24 神は地の果てまで見渡し/天の下、すべてのものを見ておられる。

ヨブ 28:25 風を測って送り出し/水を量って与え

ヨブ 28:26 雨にはその降る時を定め/稲妻にはその道を備えられる。

ヨブ 28:27 神は知恵を見、それを計り/それを確かめ、吟味し

ヨブ 28:28 そして、人間に言われた。「主を畏れ敬うこと、それが知恵/悪を遠ざけること、それが分別。」

この様に、その知恵と分別のある場所は、命あるものの目には隠されていると言います。だからいくら探そうとしても見つけることはできないのです。その道を知っているのは神様だけであり、神様だけがその場所を知っていると言います。神様は全てのことをご存じであり、風をも水をも雨をも、稲妻をも支配しそれをコントロールできるのです。同じように神様は知恵を見ることが出来、測ることが出来、確かめ吟味することが出来るのです。そして人間にこう言われるのです。知恵と分別のある場所をこの様に示されました。「主を畏れ敬うこと、それが知恵/悪を遠ざけること、それが分別。」この様に、人間が最も価値あるものと探し求める知恵と分別は、主を畏れることの中にあり、悪を遠ざけることの中にある。だから何よりも、この知恵と分別を求めなさいと言っているのです。

ヨブは三人の友との議論に行き詰まり、心を神様に向けてどのようにしたらよいのでしょうかと尋ねたのです。知恵とはこの、どのようにしたらよいかを教えてくれるものなのです。すると神様は「主を畏れ敬うこと、それが知恵/悪を遠ざけること、それが分別。」と教えてくれたのです。三人の友との議論で、知恵と分別を見失いそうになっていたヨブに、ただ主を畏れ敬い、悪を遠ざけろと命じたのです。三人の友との議論で得られるものよりも、ただ主に向かい主を畏れることの中にその答えがあると、教えてくれたのです。

 

(一分間黙想)(お祈り)

天の父なる神様、あなたの与えてくださいます知恵が、この世のどんな宝石や金銀などよりももっと価値があり、大切なものであること覚えます。その知恵や分別は主を畏れることの中に知恵があり、悪を退けることの中に分別があると教えられます。どうかこの事を本当に自分のこととして、知恵を金銀宝石よりも大切なものとして追い求め、主を畏れ敬う者でありますように。主を畏れ敬うことによって知恵が与えられますように。

この祈りを主、イエスキリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン

 

<<聖書の箇所(旧約聖書:◇ヨブ記:)>>  

◆神の知恵の賛美

ヨブ 28:1 銀は銀山に産し/金は金山で精錬する。

ヨブ 28:2 鉄は砂から採り出し/銅は岩を溶かして得る。

ヨブ 28:3 人は暗黒の果てまでも行き/死の闇の奥底をも究めて鉱石を捜す。

ヨブ 28:4 地上からはるか深く坑道を掘り/行き交う人に忘れられ/地下深く身をつり下げて揺れている。

ヨブ 28:5 食物を産み出す大地も/下は火のように沸き返っている。

ヨブ 28:6 鉱石にはサファイアも混じり/金の粒も含まれている。

ヨブ 28:7 猛禽もその道を知らず/禿鷹の目すら、それを見つけることはできない。

ヨブ 28:8 獅子もそこを通らず/あの誇り高い獣もそこを踏んだことはない。

ヨブ 28:9 だが人は、硬い岩にまで手を伸ばし/山を基から掘り返す。

ヨブ 28:10 岩を切り裂いて進み/価値あるものを見落とすことはない。

ヨブ 28:11 川の源をせき止め/水に隠れていたものも光のもとに出す。

ヨブ 28:12 では、知恵はどこに見いだされるのか/分別はどこにあるのか。

ヨブ 28:13 人間はそれが備えられた場を知らない。それは命あるものの地には見いだされない。

ヨブ 28:14 深い淵は言う/「わたしの中にはない。」海も言う/「わたしのところにもない。」

ヨブ 28:15 知恵は純金によっても買えず/銀幾らと価を定めることもできない。

ヨブ 28:16 オフィルの金も美しい縞めのうも/サファイアも、これに並ぶことはできない。

ヨブ 28:17 金も宝玉も知恵に比べられず/純金の器すらこれに値しない。

ヨブ 28:18 さんごや水晶は言うに及ばず/真珠よりも知恵は得がたい。

ヨブ 28:19 クシュのトパーズも比べられず/混じりない金もこれに並ぶことはできない。

ヨブ 28:20 では、知恵はどこから来るのか/分別はどこにあるのか。

ヨブ 28:21 すべて命あるものの目にそれは隠されている。空の鳥にすら、それは姿を隠している。

ヨブ 28:22 滅びの国や死は言う/「それについて耳にしたことはある。」

ヨブ 28:23 その道を知っているのは神。神こそ、その場所を知っておられる。

ヨブ 28:24 神は地の果てまで見渡し/天の下、すべてのものを見ておられる。

ヨブ 28:25 風を測って送り出し/水を量って与え

ヨブ 28:26 雨にはその降る時を定め/稲妻にはその道を備えられる。

ヨブ 28:27 神は知恵を見、それを計り/それを確かめ、吟味し

ヨブ 28:28 そして、人間に言われた。「主を畏れ敬うこと、それが知恵/悪を遠ざけること、それが分別。」