家庭礼拝 2025年8月6日 ヨブ記 27:1-23 ヨブは答えた②
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起
今日の章はヨブの友人に対する逆襲です。三人の友人たちから、あなたがこの様な罰を受けているのは、神様に対して罪を犯し、悔い改めないからだ。悪いことをすれば悪いものを受け、善いことをすればよいものを受けるのだと、因果応報の論理を徹底的にヨブに突き付けてきたのです。そのたびに、ヨブは私は何も悪いことをしていない。と言い続けてきました。だから因果応報で片付けられない、出来事があることをあなたたちも知ってほしいと願ったのです。
ですがここの章では、ヨブは自分の立場を理解してくれと願うのではなく、あなた達の言うことが正しければ、私は間違っている。だが私が正しければ、あなた方が間違っている。だからどちらが正しいか白黒決着をつけてやると言った様相になってきているのです。
このヨブの自分の正しさに執着する思いはすさまじいものがあります。5節と6節では
ヨブ 27:5 断じて、あなたたちを正しいとはしない。死に至るまで、わたしは潔白を主張する。
ヨブ 27:6 わたしは自らの正しさに固執して譲らない。一日たりとも心に恥じるところはない。
とさえ言うのです。どうしてヨブはここまで自分の正しさを主張できるのでしょうか。ヨブに罪を犯した記憶はないと言えても、神様の目から見て、罪を犯していないとは言えないはずなのですが、ヨブは自分の知れる範囲の中で、自分の義を主張しているのに過ぎないのです。
ヨブの自分の正しさを主張する思いは、かえって、それを批判する友人たちの方が罪を犯していると断定しているのです。そして友人たちが使った論理を用いて、その罪を犯している者たちが、神に逆らう者としてどのような罰を受けるのかを、反対に友人たちに言い返しているのです。ヨブは神様の言うことには従うつもりなのですが、友人たちの言うことが、自分の思いと違うときには、それに従うつもりはないのです。
今日はそのような、ヨブの友人たちに対する逆襲を聞くことになります。
承
前回の26章では、ビルダドに対して、初めて二人称単数であなたはと問いかけました。今回も友人たちに対して、あなたたちはと反論しているのです。ヨブの考えは、抽象的な考え方に対してではなく、あなた自身はと、人格的な個人的な問いに変わってきているのです。人間的なかかわりが深くなったとも言えます。前回の、26章の最後にはヨブが、神について私たちの聞き得ることはなんとわずかな事かと、神様について、何も知りえないことを嘆いていたのです。そして今日の27章の言葉に続きます。1節から7節です。
ヨブ 27:1 ヨブは更に言葉をついで主張した。
ヨブ 27:2 わたしの権利を取り上げる神にかけて/わたしの魂を苦しめる全能者にかけて/わたしは誓う。
ヨブ 27:3 神の息吹がまだわたしの鼻にあり/わたしの息がまだ残っているかぎり
ヨブ 27:4 この唇は決して不正を語らず/この舌は決して欺きを言わない、と。
ヨブ 27:5 断じて、あなたたちを正しいとはしない。死に至るまで、わたしは潔白を主張する。
ヨブ 27:6 わたしは自らの正しさに固執して譲らない。一日たりとも心に恥じるところはない。
ヨブ 27:7 わたしに敵対する者こそ罪に定められ/わたしに逆らう者こそ不正とされるべきだ。
この様にヨブは自分の正しさを激しく語りました。それはたとえ神様が私の権利を取り上げて、理不尽なことをし、私の魂を苦しめて、私を絶望の中に陥れようとも、その神様にかけて、私は誓うと言うのです。ヨブはこのように神様に多くの苦しみが与えられたとしても、神様の権威を信じ、その神様に誓って言うのです。それは、私は自分が生きている限り、決して不正を語らず、欺きを言わない、私は正しいのだと言うのです。そしてそのヨブを、間違っていると言う友人らに対して、逆に、私はあなたたちを正しいとはしないと決めつけ、あなたたちが何と言おうと、私は自分が潔白であることを主張する、自分の正しさを譲らない、それでも私は心に恥じることはない。むしろ私を罪びとだと言う者こそ、罪と定められ、私の言うことを否定する者こそ不正だとされるべきだと、友人たちを罪びとだ、不正なものだと断定するのです。ヨブは決して自分の心を欺くようなことはしたくないのです。自分が正しいと思ったことは、たとえなんと言われようと、それを正直に正しいと言いたいのです。
転
そして、今までは友人たちに攻められて、守りに入っていたヨブが、むしろ罪人はあなた達であり、神を無視して、いい加減なことを言っているのはあなた達だ。だからあなたたちに、私こそ、全能なる神様について、あなた方に教えようと言ってこう言うのです。8節から12節です。
ヨブ 27:8 神に命を断たれ、魂を取り上げられるのだから/神を無視する者にどんな望みがあろうか。
ヨブ 27:9 災いが彼に臨むとき/その叫びを神は聞いてくださるだろうか。
ヨブ 27:10 全能者によって喜びを得/常に神を呼び求めることができるだろうか。
ヨブ 27:11 わたしがあなたたちに神の手の業を示し/全能者について隠さずに語ろう。
ヨブ 27:12 あなたたち自身、それを仰いだのに/なぜ、空しいことを繰り返すのか。
この様に、ヨブが友人たちに言いたいことは、自分は神様のことを直接知って語っているが、あなた方の語るのは、言い伝えられた知識や言葉であって、本当の生きておられる神様の事は無視している。だから、神を無視するものにどんな望みがあろうかというのです。あなたたちは全能者の神様に直接語り掛けて喜びを得、常に神様を呼び求めて、生ける神を信頼しているだろうか。
私こそが、その神様の手の業をあなたたちに示して、全能者のことを隠さずに語って示そう。あなたたちもそれを求めていたはずなのに、どうして空しい言い伝えの事ばかりを言っているのだと非難しているのです。
そしてあなたたちの様に神を信ぜず、神に逆らう者はこのような、報いを受けると、ヨブが三人の友から言われていたことを、反対に友が罪人として、同じような報いを受けると言い返したのです。13節から23節です。
ヨブ 27:13 神に逆らう者が神から受ける分/暴虐な者が全能者から与えられる嗣業は/次のとおり。
ヨブ 27:14 たとえ多くの息子があっても、剣にかかり/子孫は食べ物にも事欠く。
ヨブ 27:15 残った者が死んで葬られても/やもめたちは泣くことすらしない。
ヨブ 27:16 土を盛るように銀を積み/粘土を備えるように衣服を備えても
ヨブ 27:17 その備えた衣服は正しい人が着/その銀は潔白な人の所有となる。
ヨブ 27:18 家を建てても、しみの巣のよう/番人の作る仮小屋のようなものだ。
ヨブ 27:19 寝るときには豊かであっても、それが最後/目を開けば、もう何ひとつない。
ヨブ 27:20 破滅が洪水のように彼を襲い/つむじ風が夜の間にさらう。
ヨブ 27:21 東風に運び去られて、彼は消えうせ/その住まいから吹き払われる。
ヨブ 27:22 神は彼に襲いかかり、許さない。御手から逃れようと彼はあがく。
ヨブ 27:23 神は彼に向かって手をたたき/その住まいから彼を吹き飛ばす。
この様にヨブは三人の友人に対して、反ってあなたたちの方が神に逆らう者、暴虐なものだと言って、そのような者たちが受ける報いは次のようなものであると言って語るのでした。まず言ったことは、その家族は崩壊するという事です。たとえ多くの息子がいても剣で殺され、その子孫は食べ物にも事欠く貧しさになる。その親族が死んでもそのやもめたちはあきらめて泣く事すらしないと言うのです。その一族は完全に崩壊すると言うのです。
そして、その生活においては、いくらあなた方が働いて、儲けて豊かになり、銀を積み重ねておくようになり、衣服をたくさん用意するようになっても、その衣服を着るものは正しい人が着て、蓄えた銀は潔白な人のものとなると言いました。いくら豊かになってもその財産は他の正しい人たちが、受け取るようになると言うのです。そして家を建てても粗末な、仮小屋のようなものしか建てられず、寝るときには豊かであったのに、次の日には皆奪い去られて何一つなくなっている。破滅が洪水のようにやってきて襲い、つむじ風や東風が何もかも奪ってしまう。それは神様が襲い掛かって許さないからだ。その神様の手から逃れようとあがいても、神様はさらに災いを与えて、吹き飛ばしてしまう。
この様にヨブは三人の友人が、神に逆らう者なのだから、このような罰を受けるだろうと言っているのですが、それはヨブもまた因果応報で答えているとしか思えないのです。ただ違っているのは、ヨブは実際に災いにあっており、そのことを根拠に三人の友は、あなたは罪を犯したのだから、そのような罰を受けるのだと言ったのに対して、ヨブはまだ三人の友がそのような災難にあっているわけではないのですが、あなたたちの心が、神に逆らう者だから、きっとこの様な罰を受けるだろうと、その友人たちの信仰を見てその罰を予言しているのです。友人たちが、現実の災いを見て言っているのと、ヨブが友人たちの信仰を見て言っていることの違いがあります。
結
この様に、今まで友人たちからヨブが罪人だからこのような災いにあっていると言われてきたヨブが、一転して、自分は決して間違ってはいない。神に誓って間違ってはいない。だから私が正しいとすれば、あなた方が間違っているのであり、あなた方が神に逆らう者であると言う論理を使って、友人たちを攻撃し始めたのです。そして友人たちと同じような論理を使って、神に逆らう者はこのような罰を受けると、自分が受けたような罰をあなたたちも受けるだろうと、言い切ったのです。果たしてどちらが正しいことになるのでしょうか。
(一分間黙想)(お祈り)
天の父なる神様、ヨブは決して自分が間違っているとは認めませんでした。例え状況が、神様から罰を受けているように見えたとしても、自分は決して間違ったことはしていない正しいと、神に誓って言い切るのです。その自信の根拠は、ヨブは神様を知っており、神様に直接語り掛けることが出来るという事でした。友人たちは、神様のことを本当は知らずに、ただいろいろ言い伝えられた教えに従って言っているだけである。だからヨブが正しければ、友人たちは間違っているのだと非難したのです。何という自信でしょうか。ですがその根拠が、私は神様を知っている。私は生きている神様と出会って、言葉を交わしたと言う信仰の自信があるのです。この神様との出会いを経験している人は強いのです。私達も、紙に書かれたものを信じるだけではなく、あなたと直接に出会い、私は本当の神様を知っていると言えるものとなることが出来ますように。あなたがすべてを導いてくださいますように。
この祈りを主、イエスキリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン
<<聖書の箇所(旧約聖書:◇ヨブ記:)>>
◆ヨブと三人の友の議論三
ヨブ 27:1 ヨブは更に言葉をついで主張した。
ヨブ 27:2 わたしの権利を取り上げる神にかけて/わたしの魂を苦しめる全能者にかけて/わたしは誓う。
ヨブ 27:3 神の息吹がまだわたしの鼻にあり/わたしの息がまだ残っているかぎり
ヨブ 27:4 この唇は決して不正を語らず/この舌は決して欺きを言わない、と。
ヨブ 27:5 断じて、あなたたちを正しいとはしない。死に至るまで、わたしは潔白を主張する。
ヨブ 27:6 わたしは自らの正しさに固執して譲らない。一日たりとも心に恥じるところはない。
ヨブ 27:7 わたしに敵対する者こそ罪に定められ/わたしに逆らう者こそ不正とされるべきだ。
ヨブ 27:8 神に命を断たれ、魂を取り上げられるのだから/神を無視する者にどんな望みがあろうか。
ヨブ 27:9 災いが彼に臨むとき/その叫びを神は聞いてくださるだろうか。
ヨブ 27:10 全能者によって喜びを得/常に神を呼び求めることができるだろうか。
ヨブ 27:11 わたしがあなたたちに神の手の業を示し/全能者について隠さずに語ろう。
ヨブ 27:12 あなたたち自身、それを仰いだのに/なぜ、空しいことを繰り返すのか。
ヨブ 27:13 神に逆らう者が神から受ける分/暴虐な者が全能者から与えられる嗣業は/次のとおり。
ヨブ 27:14 たとえ多くの息子があっても、剣にかかり/子孫は食べ物にも事欠く。
ヨブ 27:15 残った者が死んで葬られても/やもめたちは泣くことすらしない。
ヨブ 27:16 土を盛るように銀を積み/粘土を備えるように衣服を備えても
ヨブ 27:17 その備えた衣服は正しい人が着/その銀は潔白な人の所有となる。
ヨブ 27:18 家を建てても、しみの巣のよう/番人の作る仮小屋のようなものだ。
ヨブ 27:19 寝るときには豊かであっても、それが最後/目を開けば、もう何ひとつない。
ヨブ 27:20 破滅が洪水のように彼を襲い/つむじ風が夜の間にさらう。
ヨブ 27:21 東風に運び去られて、彼は消えうせ/その住まいから吹き払われる。
ヨブ 27:22 神は彼に襲いかかり、許さない。御手から逃れようと彼はあがく。
ヨブ 27:23 神は彼に向かって手をたたき/その住まいから彼を吹き飛ばす。