家庭礼拝 2025年7月9日 ヨブ記 23:1-17 ヨブは答えた①

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起 

今日はヨブの答えの箇所ですが、前半の短い箇所です。前提が異なる議論の収束は難しくなります。まずその前提がどうなっているかを確かめる必要があります。ヨブとこの友人たちとの話もそこに問題があるのです。ヨブは、自分は何も罪を犯していない、悪くないと言う前提に立ち、友人たちは、このような悲惨な罰を神から与えられているのだから、ヨブは神に逆らい罪を犯している、という前提に立つのである。この前提の違いが乗り越えられなければ何処まで行っても、議論はかみ合わないのである。

そしてヨブは三度繰り返す議論の中で、友人たちの前提は覆らないとあきらめ、直接神様に対して語ることを願うのです。だがヨブにはその神様に出会う方法が分からないのです。どうしたらよいだろうかと悩むのです。ヨブほどの信仰者でも、直接神様と出会うのは難しいのです。もし出会えて、話すことができさえしたら、神様はきっと自分の言い分を聞いてくださるだろう。私が正しいと認めてくださるだろうと、淡い希望を持ち続けているのです。ですが一方で、神様は私にこの様な苦しい災いを与え続けているのに、私を滅ぼし尽くさずにいるのは、どうしてなのだろうかという疑問をも抱いているのです。

今日はそのヨブの答えの前半です。何を言うのでしょうか。1節から9節です。

ヨブ 23:1 ヨブは答えた。

ヨブ 23:2 今日も、わたしは苦しみ嘆き/呻きのために、わたしの手は重い。

ヨブ 23:3 どうしたら、その方を見いだせるのか。おられるところに行けるのか。

ヨブ 23:4 その方にわたしの訴えを差し出し/思う存分わたしの言い分を述べたいのに。

ヨブ 23:5 答えてくださるなら、それを悟り/話しかけてくださるなら、理解しよう。

ヨブ 23:6 その方は強い力を振るって/わたしと争われるだろうか。いや、わたしを顧みてくださるだろう。

ヨブ 23:7 そうすれば、わたしは神の前に正しいとされ/わたしの訴えはとこしえに解決できるだろう。

ヨブ 23:8 だが、東に行ってもその方はおられず/西に行っても見定められない。

ヨブ 23:9 北にひそんでおられて、とらえることはできず/南に身を覆っておられて、見いだせない。

この様に答えたのですが、ヨブの答えはエリファズの、罪を悔い改めて、神と和解しなさいと言う言葉に対しては何かかみ合っていません。その答えはうつろであり、もうエリファズには答える気がしないと言う感じで、自分につぶやくように語るのです。ヨブの心は、もうエリファズに向かうのではなくて、神様だけに向かっているのです。そしてこう言ったのです。

今日も私は苦しみ嘆き、呻いている。どうしたら神様を見出せるのだろう。どこにおられるのだろう。神様に自分の訴えを差し出し、思う存分言い分を語りたいのに、とただ神様にだけその思いを語り訴えたいと願っているのです。もう友人たちとの議論にはうんざりしているのです。ですがヨブはその神様を見つけることが出来ないでいるのです。

ヨブは、もし神様が答えてくださるなら、話しかけてくださるなら、どんなことでもそれを受け入れ理解し悟ることだろう。 神様はきっと、私と争われるのではなく、顧みてくださるだろう。そして私は神のみ前に正しいとされて、私の思いはすべて解決されるだろう。

神様と語ることさえできたらそうなるのに、神様はどこにおられるか見いだせない。隠れておられて、とらえることが出来ないのだと、神様と語り合えない、悔しさをつぶやくのでした。

しかしヨブは一転して、神様に対する希望を語りだします、10節から12節です。

ヨブ 23:10 しかし、神はわたしの歩む道を/知っておられるはずだ。わたしを試してくだされば/金のようであることが分かるはずだ。

ヨブ 23:11 わたしの足はその方に従って歩み/その道を守って、離れたことはない。

ヨブ 23:12 その唇が与えた命令に背かず/その口が語った言葉を胸に納めた。

この様に、ヨブは、神様は私が正しく忠実なものであることを知っておられるはずだ、と言い、それは私を調べてくだされば、私が金の様に尊く穢れのないものであることを知ってくれるはずだと言うのです。ヨブはかなり強い自信を持っているのです。そして、私の足は神様に従って歩み、その道を守ってはなれたことはない、と、いつも忠実であったことを語るのです。神様の語った命令には背いたことはなくその語った言葉をいつも胸に納めていたと言うのです。だから神様はきっと、私の訴えを聞いてくださり、私を正しいものとして、認めてくれるはずだと言う希望を持っているのです。

ですがヨブは、この希望と絶望の間を揺らいでいるのです。ヨブの自信は一時的な感情でしかないのです。神様のなさることは人間にはわからないと言う思いがあるからです。そのような心の揺らぎの中でヨブはこう言いました。13節から17節です。

ヨブ 23:13 神がいったん定められたなら/だれも翻すことはできない。神は望むがままに行われる。

ヨブ 23:14 わたしのために定めたことを実行し/ほかにも多くのことを定めておられる。

ヨブ 23:15 それゆえ、わたしは御顔におびえ/考えれば考えるほど、恐れる。

ヨブ 23:16 神はわたしの勇気を失わせ/全能者はわたしをおびえさせる。

ヨブ 23:17 わたしは暗黒を前にし/目の前には闇が立ちこめているのに/なぜ、滅ぼし尽くされずにいるのか。

 この様に、ヨブはたとえ神様に訴えて、自分は正しいものだと認められたとしても、神様がいったん定められたことを誰も翻すことはできないと、自分に与えられた審判が揺るがないことを思うのです。ですからヨブの本音は、私は御顔におびえ、考えれば考えるほど恐れる。というのが本当なのです。

 ですからヨブはこう言いました。神様は私の勇気を失わせ、私を怯えさせる。私は暗黒の中に居り、目の前は闇しか見えない。そのような全く希望が見いだせない絶望にあるのに、どうして神様は私を滅ぼし尽くさず、生かしておられるのだろうと、素朴な疑問を投げかけるのでした。

ヨブの心は友人たちとの議論からは、外れてしまいました。ただ神様に向かってその心はつぶやくのです。神様と出会う事さえできれば、私の正しさを訴えて、神様に認めてもらえるはずだと思い、私は神様に対して忠実であり、神様の言葉をいつも胸に抱いて、歩んでいると、神様がヨブを救ってくださることの希望を語るのです。ですがその希望は絶望との間を揺らぐ希望なのです。神様は一度定めたことは決して翻すことなく、私に与えたこの罰も翻されないだろう。だからヨブはいつも神様の御顔におびえ、神様を考えれば考えるほど恐ろしくなると、その絶望の闇を思うのです。そしてそれならばどうして一思いに私ほ滅ぼし尽くさず、生かしておられるのだろうとその神様のなさることに理解が行かず、悩むのです。

 

(一分間黙想)(お祈り)

ヨブは友人たちとの議論にはもう意味を見出せませんでした。ただ神様だけが、答えを与えてくださると、神様に向かうのですが、そこには希望と絶望に揺らぐヨブの気持ちがありました。ですがヨブはたとえそこに絶望があったとしても、最終的に神様にその心は向かい、神様の解決を最後のものとして受けとろうとしているのです。絶望の中にあっても、神様から離れるものではなかったのです。私たちの信仰もまた、どのような状況にあったとしても、あなたへの信仰から離れることなく、あなたの御心のうちに歩ませてください。

この祈りを主、イエスキリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン

 

<<聖書の箇所(旧約聖書:◇ヨブ記:)>>  

◆ヨブと三人の友の議論三

ヨブ 23:1 ヨブは答えた。

ヨブ 23:2 今日も、わたしは苦しみ嘆き/呻きのために、わたしの手は重い。

ヨブ 23:3 どうしたら、その方を見いだせるのか。おられるところに行けるのか。

ヨブ 23:4 その方にわたしの訴えを差し出し/思う存分わたしの言い分を述べたいのに。

ヨブ 23:5 答えてくださるなら、それを悟り/話しかけてくださるなら、理解しよう。

ヨブ 23:6 その方は強い力を振るって/わたしと争われるだろうか。いや、わたしを顧みてくださるだろう。

ヨブ 23:7 そうすれば、わたしは神の前に正しいとされ/わたしの訴えはとこしえに解決できるだろう。

ヨブ 23:8 だが、東に行ってもその方はおられず/西に行っても見定められない。

ヨブ 23:9 北にひそんでおられて、とらえることはできず/南に身を覆っておられて、見いだせない。

ヨブ 23:10 しかし、神はわたしの歩む道を/知っておられるはずだ。わたしを試してくだされば/金のようであることが分かるはずだ。

ヨブ 23:11 わたしの足はその方に従って歩み/その道を守って、離れたことはない。

ヨブ 23:12 その唇が与えた命令に背かず/その口が語った言葉を胸に納めた。

ヨブ 23:13 神がいったん定められたなら/だれも翻すことはできない。神は望むがままに行われる。

ヨブ 23:14 わたしのために定めたことを実行し/ほかにも多くのことを定めておられる。

ヨブ 23:15 それゆえ、わたしは御顔におびえ/考えれば考えるほど、恐れる。

ヨブ 23:16 神はわたしの勇気を失わせ/全能者はわたしをおびえさせる。

ヨブ 23:17 わたしは暗黒を前にし/目の前には闇が立ちこめているのに/なぜ、滅ぼし尽くされずにいるのか。