家庭礼拝 2025年6月4日 ヨブ記 18:1-21 ビルダドの答え
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起
今日の聖書の箇所は、前のエリファズが言ったのと同じようなことの繰り返しになります。ところが語る人は、一見、自分こそは真実を知るもの、最も神様に近いものと思って、いかにも諭すように語るのです。私たちは皆そうなのです。どんな人でも、こんな悪い人はいないと思っていても、本人から見れば、自分の方が正しいと思っているから喧嘩になります。私の方が正しいだろう、お前が間違っていると言うのです。今日のビルダドも同じです。しかもエリファズとヨブの議論を横で聞いていて、いつまで言葉の罠の掛け合いをしているのか。まず理解せよ、それから話し合おうではないかと言って、さも自分は一段高いところから、仲裁しているようにさえ見えるのです。自分は全てわかっているから、まずあなたたちは反省しなければならないと言う所から始まろうとしているのです。自分が変わろうとは少しも思わないのです。これが人間の愚かなところなのです。
そして滔々と、自分の考えを述べ始めますが、やはりそれは、神様に逆らうものが罰を受けると言う因果応報の考え方なのです。ヨブは既に災いを受け罰を受けているとみられるので、ヨブは明らかに神に逆らって、罪を犯していると考えるのです。相手の言い分を聞く前に、相手の状況から、そうであるに違いないと決めつけてしまって、それ以外の考えを受け入れられないのです。それなのに、ヨブはそれでも自分は何も悪いことをしていない、私は正しいと言っていることが神様を侮辱しているような気がして、とても許せなくなっているのです。
承
それではビルダドの言い分を聞いてみましょう。ビルダドはまずこう言いました。1節から3節です
ヨブ 18:1 シュア人ビルダドは答えた。
ヨブ 18:2 いつまで言葉の罠の掛け合いをしているのか。まず理解せよ、それから話し合おうではないか。
ヨブ 18:3 なぜ、わたしたちを獣のように見なすのか。その目に愚か者とするのか。
この様に、ビルダドの出だしは、エリファズとヨブの間を取り持つかのように、まあまあ、二人とももう少し落ち着いて話し合おうではないか、互いに理解しあおうではないかと切り出しました。
これはまことに、立派なことで本当にお互いが受け入れ理解しようとすればこれほど良いことはないのです。いつまで言葉の罠の掛け合いをしているのか、お互いに非難せずに、理解しましょう、そして話し合いましょうと言い、ヨブに対しては、そんなに目くじらを立てて、私達を獣のように敵視し、私達を愚か者と見下すのかと、ヨブももっと大人になれと言っているようです。本当にみんながこの様にできればいいのですが、自分はよくて周りが悪いと思う人には自分のしていることが良く見えないのです。
そして、理解しましょうと言っておきながら、さっそく自分から相手を裁き始めます。自分が正しいと思っているからです。4節から11節です。
ヨブ 18:4 怒りによって自らを引き裂く者よ/あなたのために地が見捨てられ/岩がその場所から移されるだろうか。
ヨブ 18:5 神に逆らう者の灯はやがて消え/その火の炎はもはや輝かず
ヨブ 18:6 その天幕の灯は暗黒となり/彼を照らす光は消える。
ヨブ 18:7 彼の力強い歩みも弱まり/自分自身の策略に倒れる。
ヨブ 18:8 足は網に捕えられ/落とし穴に踏み込む。
ヨブ 18:9 かかとは罠にかかり/仕掛けられた網に捕まる。
ヨブ 18:10 綱が地に隠されて張り巡らされ/行く道に仕掛けが待ち伏せている。
ヨブ 18:11 破滅が四方から彼を脅かし/彼の足を追い立てる。
この様に、ビルダドは自分が裁判官にでもなったかのように、ヨブを裁いて行きます。ヨブを怒りによって自らを引き裂くものよと呼びかけました。ヨブの苦しみは、自分を正しいとして怒りを抱いているから、自分自身が引き裂かれるように苦しむのだと言うのです。そしてあなたのために地が見捨てられ、岩がその場所から移されるだろうかと言いました。これは、ヨブを正しいとするためには、ありえないようなことが起こって、天変地異が起こるだろうかと、ヨブの言い分を通すのは難しすぎると言っているのです。それはなぜかと言うと、神に逆らうものの火はやがて消え、暗闇が訪れ、力がなくなり、自分の策略に倒れるようなことが起こってしまう。破滅が四方から襲ってくるのだと言って、暗にヨブを非難しているのです。ヨブが神に逆らうから、神の恵みは消え去り、災難がやってくる。策略を凝らして、暴虐を行うから、破滅が四方から襲ってくるのだと言っているのです。この様に、因果応報でヨブを説き伏せようとしているのですが、実は話の順序が違うのです。ヨブの友達はヨブが不幸にあっているから、神様に逆らったのだと決めつけ、いろいろな破滅が続くから、それは策略が失敗したからだろうと思っているのです。ところが、神様に逆らったから破滅が訪れたのではなく、破滅が訪れているので、それは神様に逆らったからだと言っているのです。それに対して、ヨブは、破滅が訪れてはいるが、私は神様に逆らってはいない、神様それはどうしてですかと問いかけようとしているのです。
転
ビルダドは、このように神に逆らい恵みを奪われたものの生活がどのようになるかを、この様に語って、ヨブを責め立てたのです。13節から21節です。
ヨブ 18:13 死の初子が彼の肢体をむしばみ/その手足をむしばむ。
ヨブ 18:14 彼はよりどころとする天幕から引き出され/破滅の王に向かって一歩一歩引き寄せられる。
ヨブ 18:15 彼の天幕には他人が住み/その住みかには硫黄がまかれる。
ヨブ 18:16 下ではその根が枯れ/上では枝がしおれる。
ヨブ 18:17 彼の思い出は地上から失われ/その名はもう地の面にはない。
ヨブ 18:18 彼は光から暗黒へと追いやられ/この世から追放される。
ヨブ 18:19 子孫はその民の内に残らず/住んだ所には何ひとつ残らない。
ヨブ 18:20 未来の人々は彼の運命に慄然とし/過去になった人々すら/身の毛のよだつ思いをする。
ヨブ 18:21 ああ、これが不正を行った者の住まい/これが神を知らぬ者のいた所か、と。
この様に、ビルダドの語ったことは、まさにヨブが受けた災いを言葉にして言い表したようなものです。神に逆らうものは、死の息子がやってきて、その体を蝕み、手足を蝕んで病に陥れると言い、ヨブの悲惨な全身の皮膚病のことを言っているのです。ヨブは家に居ることが出来ず、ゴミ捨て場のような所に一人で呻いていたのです。それをビルダドは、彼はよりどころとする天幕から引き出され、破滅の王に向かって一歩一歩引きよせられると言ったのです。そしてそのヨブの住んでいた天幕には、ヨブの子供が全員死んでしまったので、他人が住むようになり、消毒のために硫黄がまかれると言ったのです。ヨブの栄光の思い出は地上から失われ、この世から追放される。子孫は一人もおらず、住んだところには何一つ残らない。とヨブの境遇をそのまま言ったのです。はっきりとヨブは、と言ったわけではなく、不正を行ったものはと言い、神を知らぬものの運命だと言って、ヨブを不正を行い神に逆らうものと断定しているのです。その彼の運命に人々は慄然として、身の毛のよだつ思いを抱くだろうと、その呪われたものの運命に驚くのです。
結
ビルダドは、最初こそ落ち着いて互いに理解しあい、話し合おうと言いましたが、実際にやったことは、ヨブを徹底的に神に逆らったものの運命だと断定して、同情すらも寄せることがありませんでした。この様に神に逆らうものは苦しむのが当然だと言っているようなものです。この事の教えることは、結果から、原因はこうであろうと決めつけることの怖さです。結果から考えられる原因はいろいろあるのに、これしかないと決めつけて裁く人の恐ろしさです。その時自分が正しいと思っていれば、その裁きはますます強められるのです。謙遜に柔和であることが必要なのです。自分は間違っているかもしれないと言う思いをいつも残して顧みることが必要なのです。ですから人を裁いてはならないのです。
(一分間黙想)(お祈り)
天の父なる神様、私達は平気で人を裁きます。自分が正しいと思うときほど冷酷に裁いてしまいます。でもそれは間違っているかもしれません。神様どうか何時も自分の行うことが、間違うかもしれないことを思い、あなたにその判断を委ねて導かれますように。もし間違いに気がついたらどうかあなたの御前に悔い改めるものでありますように導いてください。人を裁くことなく、自分を正しいとすることもありませんように。皆、御前に立ち裁かれるものとして、覚えさせてください。
この祈りを主、イエスキリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン
<<聖書の箇所(旧約聖書:◇ヨブ記:)>>
ヨブ 18:1 シュア人ビルダドは答えた。
ヨブ 18:2 いつまで言葉の罠の掛け合いをしているのか。まず理解せよ、それから話し合おうではないか。
ヨブ 18:3 なぜ、わたしたちを獣のように見なすのか。その目に愚か者とするのか。
ヨブ 18:4 怒りによって自らを引き裂く者よ/あなたのために地が見捨てられ/岩がその場所から移されるだろうか。
ヨブ 18:5 神に逆らう者の灯はやがて消え/その火の炎はもはや輝かず
ヨブ 18:6 その天幕の灯は暗黒となり/彼を照らす光は消える。
ヨブ 18:7 彼の力強い歩みも弱まり/自分自身の策略に倒れる。
ヨブ 18:8 足は網に捕えられ/落とし穴に踏み込む。
ヨブ 18:9 かかとは罠にかかり/仕掛けられた網に捕まる。
ヨブ 18:10 綱が地に隠されて張り巡らされ/行く道に仕掛けが待ち伏せている。
ヨブ 18:11 破滅が四方から彼を脅かし/彼の足を追い立てる。
ヨブ 18:12 その子は飢え/妻は災いに遭う。
ヨブ 18:13 死の初子が彼の肢体をむしばみ/その手足をむしばむ。
ヨブ 18:14 彼はよりどころとする天幕から引き出され/破滅の王に向かって一歩一歩引き寄せられる。
ヨブ 18:15 彼の天幕には他人が住み/その住みかには硫黄がまかれる。
ヨブ 18:16 下ではその根が枯れ/上では枝がしおれる。
ヨブ 18:17 彼の思い出は地上から失われ/その名はもう地の面にはない。
ヨブ 18:18 彼は光から暗黒へと追いやられ/この世から追放される。
ヨブ 18:19 子孫はその民の内に残らず/住んだ所には何ひとつ残らない。
ヨブ 18:20 未来の人々は彼の運命に慄然とし/過去になった人々すら/身の毛のよだつ思いをする。
ヨブ 18:21 ああ、これが不正を行った者の住まい/これが神を知らぬ者のいた所か、と。