家庭礼拝 2025年5月28日 ヨブ記 17:1-16 ヨブと三人の友の議論Ⅱヨブの答え②
賛美歌342神の霊よ今下り聖書朗読 祈り 奨励説教 一分黙想 全員祈り 主の祈り 賛美歌343聖霊よ、降りて
起
今週は、先週のヨブの答えの続きで、短い箇所になります。先週の箇所のヨブはちょっと変な感じでした。エリファズに答えることに辟易として、その心は神様に向かっていました。そして友に答えるのではなく神様に尋ねるようにつぶやいているのです。そして答えてくださらず、ヨブから苦しみを取り除いてくれず、あくまでも追いかけて苦しめる神様に絶望し、もう自分は死んだほうが良いと思っている一方で、でも私には私を弁護してくださる方、私のためにとりなしてくださる方がいる。と、まるでもう一人別の神様でもいるようなことを言っていたのです。そしてその方が、ヨブと神様の間を裁いてくださるようにと願い、ヨブの正しさをとりなしてくださることを願っているのです。それだけがヨブの希望となっていたのです。
ですがヨブはまた、絶望に戻ります。そして、わずかな年月が経てば、私は帰らぬ旅路に着くと言って、もうすぐ死ぬだろうとあきらめているのです。そしてここから今日の聖書の箇所17章が始まります。ここでもヨブは絶望と希望の間に揺らいでいるように見えます。客観的に見れはヨブは全くの絶望の中にあるのです。誰も信じられず、神様さえも信じられないと言う絶望の中です。ですがヨブの不思議なところは、この神様にさえ絶望しているのに、それでも神様に希望を見出していると言うことなのです。どこになお、私の希望があるのか、誰が私に希望を見せてくれるのかと言いつつ、ヨブはそれでも神様に希望を見出そうとしているのです。
この様に、ヨブのすごさは、単に苦難の中にあって、耐え抜いて生きていると言うことだけではなく、その試練を与える神様にさえも絶望しつつ、それでも神様に希望を見出していると言うことなのです。この矛盾した考え方を理解できるでしょうか。これから学んでいく中で、これらのことが理解できるようになることを願っています。
承
ヨブは自分の絶望を語り続けます。1節から4節です。
ヨブ 17:1 息は絶え、人生の日は尽きる。わたしには墓があるばかり。
ヨブ 17:2 人々はなお、わたしを嘲り/わたしの目は夜通し彼らの敵意を見ている。
ヨブ 17:3 あなた自ら保証人となってください。ほかの誰が/わたしの味方をしてくれましょう。
ヨブ 17:4 彼らの心を覆って目覚めることのないようにし/彼らを高く上げないでください。
この様に、ヨブは自分にはもう死ぬことしかできないとその絶望を語りつつ、自分を嘲り敵意を表わす友を含めて、多くの人々に対して、神様にこの様に訴えるのです。人々は自分を嘲り敵意をもって自分を非難するが、どうか神様、あなたが、私の正しさの保証人となってください。そのほかに誰が私の味方をしてくれましょうと言って、自分を裁く人々を神様に訴えているのです。そして神様のことを知らないでそのように言っている人々の心を覆い、神様に目覚めることがないようにし、彼らを正しいもの高貴なものと認めないで下さいと訴えているのです。
どうも、ヨブは神様だけを見ているときには神様のなさることに絶望しているのですが、友の不正を訴えるときには、神様がヨブの味方になってくれると信じているようです。
ヨブはさらに友のことを訴えてこう言います。5節から10節です。
ヨブ 17:5 「利益のために友を裏切れば/子孫の目がつぶれる。」
ヨブ 17:6 この格言はわたしのことだと人は言う。わたしは顔につばきされる者。
ヨブ 17:7 目は苦悩にかすみ/手足はどれも影のようだ。
ヨブ 17:8 正しい人よ、これに驚け。罪のない人よ/神を無視する者に対して奮い立て。
ヨブ 17:9 神に従う人はその道を守り/手の清い人は更に勇気をもて。
ヨブ 17:10 あなたたちは皆、再び集まって来るがよい。あなたたちの中に知恵ある者はいないのか。
この様に、ヨブを非難して、「利益のために友を裏切れば/子孫の目がつぶれる。」と言いました。ヨブよ、これはお前のことだと言うのです。これはヨブが自分の利益を得ようとして友を裏切るような悪いことをするから、その子孫が滅んでいったのだと、ヨブの行った因果応報を格言の様にして、非難して言ったのです。この様に私は顔に唾されるものとなり、目は苦悩にかすんでいる。手足は影のようで、支えにもならない。この様につぶやいたのですが、ヨブは突然また、力を得たようにこう言うのです。
正しい人たちよ、罪のない人たちよ、神を無視して、正しい人、罪のない人を非難し侮るものに対して、奮い立て。神様はあなた達の味方なのだ。神に従う人はその道を守り/手の清い人は更に勇気をもて。神様を無視してあなた方を裁く者たちを神様は裁いてくださるから、神に従い、勇気をもてと、正しい人や罪のない人に呼び掛けていますが、これは自分に言い聞かせているようなものなのです。そして、正しい人たち罪のない人たちは再び集まって、その神を無視する暴虐なものに対して対抗せよ、あなた達にの中に知恵あるものはいないのかと呼びかけるのです。この様にヨブは友の暴虐に対抗するときには、神様が自分の味方であると考えて、神様を信頼して神様の側に立ち呼び求めるのです。
転
それでも、ヨブは神様と向き合うと、また絶望に陥るのです。11節から16節です。
ヨブ 17:11 わたしの人生は過ぎ去り/わたしの計画も心の願いも失われた。
ヨブ 17:12 夜は昼となり/暗黒の後に光が近づくと人は言うが
ヨブ 17:13 わたしは陰府に自分のための家を求め/その暗黒に寝床を整えた。
ヨブ 17:14 墓穴に向かって「あなたはわたしの父」と言い/蛆虫に向かって「わたしの母、姉妹」と言う。
ヨブ 17:15 どこになお、わたしの希望があるのか。誰がわたしに希望を見せてくれるのか。
ヨブ 17:16 それはことごとく陰府に落ちた。すべては塵の上に横たわっている。
この様にヨブは自分の絶望を語り、私の人生は終わり、すべての計画も願いもなくなったと言います。絶望している人に、明けない夜はないと慰め、絶望の跡には希望が来ると人々は言います。ですが、私は死ぬ覚悟をして、陰府を自分の住みかとし、その暗黒の中に暮らすことを受け入れていますと言うのです。それほどヨブはこの世に生きることをあきらめているのです。生きている意味がないと思っているのです。
それでもヨブは、何かを崇めずにいられないのです。たとえ陰府に下ったとしても、そこでヨブは墓穴に向かって私の父と呼びかけ、蛆虫に向かって、私の母、姉妹というのです。自分を蛆虫のようなものだと思いつつも、これはヨブの、神様を賛美せずにいられない気持ちを表しているのです。神様に拒否されて、直接神様を賛美できないならば、その墓穴を神様と思って、私の父よと呼びかけると言うのです。これがヨブのすごいところなのです。何が起こっても、たとえ絶望の中にあっても、神様から拒否されても、神様を恨むことなく、神様を賛美する思いを持っているのです。ヨブはこのように言います。
ヨブ 17:15 どこになお、わたしの希望があるのか。誰がわたしに希望を見せてくれるのか。
ヨブ 17:16 それはことごとく陰府に落ちた。すべては塵の上に横たわっている。
この様に、ヨブはもうこの世に希望を見出すことが出来ないし、誰もその希望を見せてはくれない。皆、陰府に落ちてしまい、すべて塵の中にある。でもこの絶望の言葉の陰に、それでも私は神を父と敬い賛美することをやめないと言うヨブの意思が含まれているのです。
結
ヨブは、神様に、訴えを拒絶されて絶望の中にあり、もはやこの世に生きて苦しみを耐えていてももう何の意味もないと考えました。それなら神様の手の届かない陰府に下ってその塵と暗闇の中にいたほうが良いと思ったのです。そこではもう神様と声を交わすことはできなくなりますが、神様からの苦しみも与えられないからです。そしてその陰府の暗闇と塵の中にあって、ただ父なる神様を思っていたいと考えているのです。どんな状況になってもヨブの心は神様からそれてはいないのです。
(一分間黙想)(お祈り)
善良で信仰深かったヨブは、災難と苦難にあったために、その原因はヨブの利己的な罪にあると裁かれ、これ以上のない侮辱と批判を友達や人々から受けました。ヨブはその事を神様に訴えました。ですが神様は何の答えもくれないのです。ヨブはもう死んでしまいたいと思いました。そうすればもうこの様な苦しみを受けないで済むからというのです。ですがその絶望は神様を捨て去る絶望ではなかったのです。この世にも、神様にも絶望しつつも、神様を捨て去ることはしないで、たとえ陰府の中にあったとしても、そこにあるものを父として神として敬い、賛美して行こうと言う思いの中にあったのです。私達もどのような状況の中にあったとしても、神様を恨みたいような思いにあったとしても、神様を崇め賛美することから離れずに、歩みとおすことが出来ますようにお守りください。
この祈りを主、イエスキリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン
<<聖書の箇所(旧約聖書:◇ヨブ記:)>>
ヨブ 17:1 息は絶え、人生の日は尽きる。わたしには墓があるばかり。
ヨブ 17:2 人々はなお、わたしを嘲り/わたしの目は夜通し彼らの敵意を見ている。
ヨブ 17:3 あなた自ら保証人となってください。ほかの誰が/わたしの味方をしてくれましょう。
ヨブ 17:4 彼らの心を覆って目覚めることのないようにし/彼らを高く上げないでください。
ヨブ 17:5 「利益のために友を裏切れば/子孫の目がつぶれる。」
ヨブ 17:6 この格言はわたしのことだと人は言う。わたしは顔につばきされる者。
ヨブ 17:7 目は苦悩にかすみ/手足はどれも影のようだ。
ヨブ 17:8 正しい人よ、これに驚け。罪のない人よ/神を無視する者に対して奮い立て。
ヨブ 17:9 神に従う人はその道を守り/手の清い人は更に勇気をもて。
ヨブ 17:10 あなたたちは皆、再び集まって来るがよい。あなたたちの中に知恵ある者はいないのか。
ヨブ 17:11 わたしの人生は過ぎ去り/わたしの計画も心の願いも失われた。
ヨブ 17:12 夜は昼となり/暗黒の後に光が近づくと人は言うが
ヨブ 17:13 わたしは陰府に自分のための家を求め/その暗黒に寝床を整えた。
ヨブ 17:14 墓穴に向かって「あなたはわたしの父」と言い/蛆虫に向かって「わたしの母、姉妹」と言う。
ヨブ 17:15 どこになお、わたしの希望があるのか。誰がわたしに希望を見せてくれるのか。
ヨブ 17:16 それはことごとく陰府に落ちた。すべては塵の上に横たわっている。