家庭礼拝 2025年5月14日 ヨブ記 15:1-35 ヨブと三人の友の議論Ⅱ

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起 

いよいよ第二回戦が始まりました。再びエリファズの言葉から始まります。ここでは友人達も、大分ヨブの考え方が分かってきたので、エリファズも容赦しなくなります。一回目の時は、悔い改めて神の前にひれ伏せば、きっと許されると忠告していたのですが。二回目ではその見込みがヨブに無いとわかると、もうこの様なものは救われることなく、滅びに至ると冷たく言い放ち、もう、ヨブの苦しみを理解しようとか、ヨブを励まそうとかという意思は持たなくなります。むしろヨブは神を捨てたもの、罪に導かれて語るもの、こざかしい論法を選ぶものと激しくその罪を責めるのです。

エリファズは、ヨブが、多くの苦しみの中で、言葉に言い表わせない思いを語ろうとして、口に出した言葉を理解しようとは思いませんでした。理解するどころか神を冒涜する言葉を聞きたくないと思っていたのです。そして、ヨブに対して、お前は悪人だ、罪びとだ、神に対して傲慢な態度をとるから、そのような目に合うのだ。自業自得だ、というのです。

エリファズはヨブに対して、むしろ自分の方が傲慢に、こう言うのです。あなたに語ろう、聞きなさいと言って自分に示されたことを告げようと言いました。ですがそれは神様がエリファズに示したことではありませんでした。それは賢者たちが示したことであり、エリファズが、いろいろ学んだ知恵の結晶なのです。エリファズにはまだ神の声が聞こえていないのです。

ですがヨブの知りたいのはそのような、教え伝えられてきた知恵ではなく、今この苦しみを与えられる、神様に直接聞きたいのだと言うことなのです。その事をエリファズは理解できず、神様に直接聞くなどとは傲慢だと言って、聞く耳を持たなくなるのです。

さて、実際にエリファズがどのように語ったのかを聖書から聞いてみましょう。1節から6節です。

ヨブ 15:1 テマン人エリファズは答えた。

ヨブ 15:2 知恵ある者が空虚な意見を述べたり/その腹を東風で満たしたりするであろうか。

ヨブ 15:3 無益な言葉をもって論じたり/役に立たない論議を重ねたりするであろうか。

ヨブ 15:4 あなたは神を畏れ敬うことを捨て/嘆き訴えることをやめた。

ヨブ 15:5 あなたの口は罪に導かれて語り/舌はこざかしい論法を選ぶ。

ヨブ 15:6 あなたを罪に定めるのはわたしではなく/あなた自身の口だ。あなたの唇があなたに不利な答えをするのだ。

 この様に、エリファズは二回目の議論をヨブに対してしました。一回目の時はさすがにまだヨブにいたわる気持ちがありました。その時はこのように切り出したのです。あえて一言言ってみよう。あなたを疲れさせるだろうが。と言って、病気のヨブのことを思いやりつつも、それでもひとこと言わせてくれと自分の考えを述べたのです。

ですが二回目の時はそうでは無くて、まるで敵に対するように、攻撃的になっています。エリファズは言いました。知恵あるものが空虚な意見を述べたり、その腹を東風で満たしたりするであろうか、とヨブの語ることが空虚な、役に立たない議論であることを言ったのです。

そしてさらに、こうも言うのです。あなたは神を畏れ敬うこと捨て、嘆き訴えることをやめたとさえ言うのです。ヨブが神様に対して、自分は正しいと言うことを言い、神様と直接語りたいと言うのを神を畏れぬ傲慢なもので、自分を低くして悔い改め嘆き訴えることもやめたと言うことを言っているのです。そしてあなたの語ることは罪に満ちていて、こざかしい事ばかり語っている。あなたは罪だと言っているのは私が言っているのではなく、あなた自身が言っているのだ、と激しくヨブを非難するのです。エリファズにとっては、ヨブは神を冒涜する罪びととなってしまって、もはや友人ではなくなったのです。

そしてヨブに対して、もっと自分をしっかりと見つめよ、自分自身のことを知れと言うように、こう言ったのです。7節から16節です。

ヨブ 15:7 あなたは最初の人間として生まれたのか。山より先に生まれたのか。

ヨブ 15:8 神の奥義を聞き/知恵を自分のものとしたのか。

ヨブ 15:9 あなたの知っていることで/わたしたちの知らないことがあろうか。わたしたちには及びもつかないことを/あなたが悟れるというのか。

ヨブ 15:10 わたしたちの中には白髪の老人もあり/あなたの父より年上の者もある。

ヨブ 15:11 神の慰めなどは取るに足らない/優しい言葉は役に立たない、というのか。

ヨブ 15:12 なぜ、あなたは取り乱すのか。なぜ、あなたの目つきはいらだっているのか。

ヨブ 15:13 神に向かって憤りを返し/そんな言葉を口に出すとは何事か。

ヨブ 15:14 どうして、人が清くありえよう。どうして、女から生まれた者が/正しくありえよう。

ヨブ 15:15 神は聖なる人々をも信頼なさらず/天すら、神の目には清くない。

ヨブ 15:16 まして人間は、水を飲むように不正を飲む者/憎むべき汚れた者なのだ。

 この様に、エリファズは、ヨブは自分のことが分かっていない。自分のことを買いかぶりすぎているが、あなたより優れている人はたくさんいると、この様に言ったのです。

エリファズは言いました。あなたは何でも知っているようなことを言うが、あなたは最初の人間として生まれたのか、神様の奥義を知っているとでも思うのか。あなたは自分が一番知っているようなことを言うが、あなたの知っていることで、私たちが知らないことはないだろう。私達に理解できないことをあなたが悟ったとでもいうのか。と激しくヨブの傲慢を非難するのです。そして、私たちの中には白髪の老人もおり、あなたの父より年上のものもある。この様な人たちがあなたより知恵で劣っているとでも思うのか。何故、神の慰めなどはいらない、やさしい言葉もいらないと言うのか。あなたがそれを言うとき、取り乱して激しく語り、その眼はいらだっている。どうしてそのように神様に向かって憤るのか、そんな言葉を言うのかと、ヨブが神様に対して憤りを抱き、敵対しているものの如く言うのです。

そして、ヨブだけでなく人間というものは皆、汚れたものであるから、神の目には皆穢れたもの罪あるものだと言うのです。だから自分だけ罪はない、汚れていないと言うのは、やめなさいと忠告したのです。女のように穢れたものから生まれる人間が、清いはずはないとエリファズは言うのです。エリファズにとって、神様から見た人間は、信頼することが出来ず、汚れたものであると言うことであり、エリファズにとって、神様は近づくことのできない遠い方なのです

そして、エリファズは、ヨブに対して、これから大切なことをあなたに語るからよく聞きなさいと言って語りだすのです。17節から19節です。

ヨブ 15:17 あなたに語ろう、聞きなさい。わたしに示されたことを告げよう。

ヨブ 15:18 それは賢者たちの示したところ/それを彼らの父祖も隠さなかった。

ヨブ 15:19 これらの父祖にのみ、この地は与えられており/異国の者が侵すことはなかった。

この様に、これからエリファズの語る大切な事とは、ユダヤの賢者たちが教えてくれたことで、それを先祖たちもいつも語っていたことである。その言葉によって、先祖たちにこの地が与えられており、異国のものがそこを侵略することはできなかったのである。その言葉をあなたに語るからよく聞きなさいとエリファズは言うのです。そしてエリファズは語りだしました。20節から35節です。

ヨブ 15:20 さて、悪人の一生は不安に満ち/暴虐な者の生きる年数も限られている。

ヨブ 15:21 その耳には恐ろしい騒音が響く。平安のさなかに略奪者が彼を襲うのだ。

ヨブ 15:22 暗黒を逃れうるとはもう信じられない。彼の前には剣が待つのみだ。

ヨブ 15:23 彼はパンを求めてどことも知らずにさまよい/暗黒の訪れる時が間近いことを知る。

ヨブ 15:24 苦しみと悩みが彼を脅かし/戦いを挑む王のように攻めかかる。

ヨブ 15:25 彼は神に手向かい/全能者に対して傲慢にふるまい

ヨブ 15:26 厚い盾をかざして/頑に神に向かって突進した。

ヨブ 15:27 顔は脂ぎって/腰にはぜい肉がついていたが

ヨブ 15:28 滅ぼされた町、無人となった家/瓦礫となる運命にある所に/彼は住まねばならないであろう。

ヨブ 15:29 再び富むことなく、力も永らえず/その家畜は地に広がらない。

ヨブ 15:30 彼は暗黒から逃れられない。熱風がその若枝を枯らし/神の口の息が吹き払う。

ヨブ 15:31 惑わされてむなしいものを信じるな。その報いはむなしい。

ヨブ 15:32 時が来る前に枯れ/枝はその緑を失う。

ヨブ 15:33 未熟な実を荒らされるぶどうの木/花を落とすオリーブの木のようになる。

ヨブ 15:34 神を無視する者の一族に子は生まれず/賄賂を好む者の天幕は火に焼き尽くされる。

ヨブ 15:35 彼は苦しみをはらみ、災いを生む。その腹は欺きをはぐくむ。

この様に、エリファズが語りだしたのは悪人の一生についてでした。それは暗に、ヨブがこの様な悪人であるから、自分を反省して、悔い改め、神の前に恐れを抱けと諭しているのです。

さて、エリファズの語る悪人の一生とはどんなものでしょうか。

それはいつも不安に満ち、その人生も全うすることはできない、と言いました。それは略奪者が襲ってきて恐ろしい喧騒が響き、暗闇に逃げても、剣で刺し殺される。生き残っても食べるものはなく、さまよい、死が近いことを知るようになると言いました。そのために、苦しみと悩みが襲い掛かるので、その悪人は戦おうとするのですが、その相手は神様であり、全能者であったと言うのです。その悪人は贅沢をして、脂ぎって太っていたが、すべて奪われてしまい、滅ぼされた町、無人となった家に住まなければならないだろうと言うのです。そして再び富むことはなく、その暗黒から逃れることは出来ないだろうと言いました。悪に惑わされて空しいものを信じるからそうなるのだ。成熟し、知恵が得られる前に滅んでしまう。神を無視する者の一族には子孫が与えらず、その家は火に焼き尽くされると、まさにヨブの運命のことを非難してこう言っているのです。

三人の友は、災いにあって大きな苦しみの中にあるヨブを慰めようとしてやってきたのに、二回目の議論を始めたエリファズにはそのような優しい心は見当たりませんでした。むしろヨブを悪人と言い、神を無視するものと言って、その家が滅びることを言い放つのでした。エリファズはもうヨブの心を見ることはできなくなったのです。語る言葉だけに反応しているのです。そして自分自身も神を見ることはなく、ただ言い伝えられたことを信条として語るものとなったのです。議論になると、人はその議論の正しさを証明することが、最大の目的となって、その人の心に寄り添うことが出来なくなるのです。

 

(一分間黙想)(お祈り)

天の父なる神様、私たちが友人を思うとき、説教したり、議論したりするのではなく、ただあなたを見上げて寄り添うことが出来ますように。エリファズは大きな間違いを犯してしまいました。最初の目的を見失ったのです。あまりに議論にこだわるために、ヨブの心の思いに至らなくなりました。私達も同じような間違いを犯してしまいがちです。どうか議論に熱することなく心静かにあなたに心を向けることが出来ますように。

この祈りを主、イエスキリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン

 

<<聖書の箇所(旧約聖書:◇ヨブ記:)>>  

 

◆ヨブと三人の友の議論二

ヨブ 15:1 テマン人エリファズは答えた。

ヨブ 15:2 知恵ある者が空虚な意見を述べたり/その腹を東風で満たしたりするであろうか。

ヨブ 15:3 無益な言葉をもって論じたり/役に立たない論議を重ねたりするであろうか。

ヨブ 15:4 あなたは神を畏れ敬うことを捨て/嘆き訴えることをやめた。

ヨブ 15:5 あなたの口は罪に導かれて語り/舌はこざかしい論法を選ぶ。

ヨブ 15:6 あなたを罪に定めるのはわたしではなく/あなた自身の口だ。あなたの唇があなたに不利な答えをするのだ。

ヨブ 15:7 あなたは最初の人間として生まれたのか。山より先に生まれたのか。

ヨブ 15:8 神の奥義を聞き/知恵を自分のものとしたのか。

ヨブ 15:9 あなたの知っていることで/わたしたちの知らないことがあろうか。わたしたちには及びもつかないことを/あなたが悟れるというのか。

ヨブ 15:10 わたしたちの中には白髪の老人もあり/あなたの父より年上の者もある。

ヨブ 15:11 神の慰めなどは取るに足らない/優しい言葉は役に立たない、というのか。

ヨブ 15:12 なぜ、あなたは取り乱すのか。なぜ、あなたの目つきはいらだっているのか。

ヨブ 15:13 神に向かって憤りを返し/そんな言葉を口に出すとは何事か。

ヨブ 15:14 どうして、人が清くありえよう。どうして、女から生まれた者が/正しくありえよう。

ヨブ 15:15 神は聖なる人々をも信頼なさらず/天すら、神の目には清くない。

ヨブ 15:16 まして人間は、水を飲むように不正を飲む者/憎むべき汚れた者なのだ。

ヨブ 15:17 あなたに語ろう、聞きなさい。わたしに示されたことを告げよう。

ヨブ 15:18 それは賢者たちの示したところ/それを彼らの父祖も隠さなかった。

ヨブ 15:19 これらの父祖にのみ、この地は与えられており/異国の者が侵すことはなかった。

ヨブ 15:20 さて、悪人の一生は不安に満ち/暴虐な者の生きる年数も限られている。

ヨブ 15:21 その耳には恐ろしい騒音が響く。平安のさなかに略奪者が彼を襲うのだ。

ヨブ 15:22 暗黒を逃れうるとはもう信じられない。彼の前には剣が待つのみだ。

ヨブ 15:23 彼はパンを求めてどことも知らずにさまよい/暗黒の訪れる時が間近いことを知る。

ヨブ 15:24 苦しみと悩みが彼を脅かし/戦いを挑む王のように攻めかかる。

ヨブ 15:25 彼は神に手向かい/全能者に対して傲慢にふるまい

ヨブ 15:26 厚い盾をかざして/頑に神に向かって突進した。

ヨブ 15:27 顔は脂ぎって/腰にはぜい肉がついていたが

ヨブ 15:28 滅ぼされた町、無人となった家/瓦礫となる運命にある所に/彼は住まねばならないであろう。

ヨブ 15:29 再び富むことなく、力も永らえず/その家畜は地に広がらない。

ヨブ 15:30 彼は暗黒から逃れられない。熱風がその若枝を枯らし/神の口の息が吹き払う。

ヨブ 15:31 惑わされてむなしいものを信じるな。その報いはむなしい。

ヨブ 15:32 時が来る前に枯れ/枝はその緑を失う。

ヨブ 15:33 未熟な実を荒らされるぶどうの木/花を落とすオリーブの木のようになる。

ヨブ 15:34 神を無視する者の一族に子は生まれず/賄賂を好む者の天幕は火に焼き尽くされる。

ヨブ 15:35 彼は苦しみをはらみ、災いを生む。その腹は欺きをはぐくむ。