家庭礼拝 2025年5月7日 ヨブ記 14:1-22 ヨブは答える③

賛美歌17聖なる主の美しさと聖書朗読 祈り 奨励説教 一分黙想 全員祈り 主の祈り 賛美歌18心を高くあげよ

 

起 

今日は、「ヨブは答える」の三回目で、これで一ラウンドが終わります。先週はヨブが神様に、私に語らせてください。返事をしてくださいと激しく神様に迫りましたが、今週のヨブはその興奮が消え去ったように穏やかになります。そして、まるで神様と争うことをあきらめたかのように、神様には逆らうことが出来ないことを語り、再び死を願うことを語りだします。そして私を陰府に隠してくださいと願ったのです。ですがここでちょっと違ったことを願います。陰府に隠してくださいと願いつつ、しかし、時を定めてください、というのです。私を思い起こす時を定めてくださいと言うのです。これは神様と再び、顔を合わせるときすなわち、復活の希望です、いつか必ず、復活するようにさせてくださいと言うことなのです。でもそれはまだ約束されたものではないのです。この約束が実現するには、イエスキリストの復活まで待たなければならないのです。

ヨブはこのように、絶望し、生きる望みを失って神様から隠されることを願っても、神様に対しては、呼んでください、私はお答えしますと言い、私を訪ね求めてくださいと言って、最後まで神様との直接の対話を求めているのです。

ヨブの心は、絶望と復活の希望の間を揺らいでおり、それでも最後に一度でもよいから神様に直接訴えたいと言う思いで一杯なのです。

それでは聖書を読んでみましょう。ヨブは神様がなかなか答えてくださらないと言うことを知りつつ、この様に神様に祈るのです。自分の苦しみを早く終わらせてくださいと願うのです。1節から6節です。

ヨブ 14:1 人は女から生まれ、人生は短く/苦しみは絶えない。

ヨブ 14:2 花のように咲き出ては、しおれ/影のように移ろい、永らえることはない。

ヨブ 14:3 あなたが御目を開いて見ておられるのは/このような者なのです。このようなわたしをあなたに対して/裁きの座に引き出されるのですか。

ヨブ 14:4 汚れたものから清いものを/引き出すことができましょうか。だれひとりできないのです。

ヨブ 14:5 人生はあなたが定められたとおり/月日の数もあなた次第。あなたの決定されたことを人は侵せない。

ヨブ 14:6 御目をこのような人間からそらせてください。彼の命は絶え/傭兵のようにその日を喜ぶでしょう。

 この様に、ヨブは自分のことを、人は女から生まれ、人生は短く、苦しみは絶えない者と訴えました。女から生まれと言うのは、当たり前のことを言っているようですが、当時は女は生理などによって、血を流すので、汚れたものという考えがあったのです。ですから穢れたものから生まれたものは穢れたものであり、だから短い人生で死ぬしかないと言っているのです。

そしてこうも言うのです。あなたが私に目を止めて、苦しめられるのですが、私は草花の様に移ろいやすいものです。なぜこのような小さなものに目を止められて苦しめるのですかと言っているのです。女から生まれて穢れたものを、苦しめることによって、清いものを引き出そうとしているのでしょうか。そんなことはできません。人はあなたが定められたように運命づけられており、人間には、どうしようもありません。この様な人間から目をそらせて苦しみから解放させてください。命は絶えるでしょうが、そのことを、私は傭兵のように喜ぶでしょうと言っているのです。ここではヨブは、ただ神様の憐れみによって、死なせてください。この苦しみから解放させてください、と願っているのです。

そして、ヨブは自分の絶望をこの様に語るのです。7節から12節です。

ヨブ 14:7 木には希望がある、というように/木は切られても、また新芽を吹き/若枝の絶えることはない。

ヨブ 14:8 地におろしたその根が老い/幹が朽ちて、塵に返ろうとも

ヨブ 14:9 水気にあえば、また芽を吹き/苗木のように枝を張る。

ヨブ 14:10 だが、人間は死んで横たわる。息絶えれば、人はどこに行ってしまうのか。

ヨブ 14:11 海の水が涸れ/川の流れが尽きて干上がることもあろう。

ヨブ 14:12 だが、倒れ伏した人間は/再び立ち上がることなく/天の続くかぎりは/その眠りから覚めることがない。

 この様に、ヨブは死んでしまえば終わりになる人間よりも、木の方が復活の希望があることをうらやんでこう言うのです。木は切られても、また新芽を吹く若枝が出てくる。木の方が希望があるではないか。たとえ根だけになっても、水気があれば、また芽を吹きだすではないか。何という希望だろう。だが人間は死んでしまえばどうなってしまうのだろう。死んだ人間はもう再び立ち上がることはできず眠りから覚めることもないではないかと、その絶望を思うのです。

ですがヨブはそのような絶望の中にあっても、神様に希望を託し、自分もたとえ死んでも切り倒された木のように再び芽を出すことの希望を願って、こう言うのです。13節から17節です。

ヨブ 14:13 どうか、わたしを陰府に隠してください。あなたの怒りがやむときまで/わたしを覆い隠してください。しかし、時を定めてください/わたしを思い起こす時を。

ヨブ 14:14 人は死んでしまえば/もう生きなくてもよいのです。苦役のようなわたしの人生ですから/交替の時が来るのをわたしは待ち望んでいます。

ヨブ 14:15 呼んでください、わたしはお答えします。御手の業であるわたしを尋ね求めてください。

ヨブ 14:16 その時には、わたしの歩みを数えてください。わたしの過ちに、もはや固執することなく

ヨブ 14:17 わたしの罪を袋の中に封じ込め/わたしの悪を塗り隠してください。

この様に、ヨブは、私を陰府に隠してください、と神様に願います。それは神様がどうして怒りを下されるのかわからないのだが、その怒りが済むまで、私を陰府に覆い隠してください、と言ったのです。陰府は死んだ人が一旦そこに留まって、そこから天国や地獄に送られるところです。そこは神様でも手を出すことのない場所なのです。だからヨブは陰府に覆い隠してくださいと願ったのです。ところがヨブはその後にこう言うのです。しかし時を定めてください。私を思い起こすときを、というのです。ヨブは神様の怒りを怖れ神様から離れるために、死んでも良いから、陰府にしばらく隠してくださいと言うのですが、それは神様の怒りが収まるまでであって、また私を思い起こしてくださいと願うのです。その時を定めてくださいと言うのです。ヨブは神様の怒りが過ぎ去ったら、また神様に会いたいと願っているのです。

ヨブは、人は死んでしまえばこの様な苦しい人生を生きなくても良いのだから、その時の来るのを待ち望んでいますと言いつつも、神様の怒りが過ぎ去って、私を思い出したときには私を呼んでください。私はお答えしますと、決して神様から離れているのではないことを言うのです。そしてその時には私の人生がどんなだったかを顧みてくださって、私の過ちがあってもそれにこだわることなく、私の罪と悪を封じ込め塗り隠してください。と願ったのです。この様にヨブは、神様の怒りが収まった時には、自分の罪を許してくださり、復活させてくださり、神のみ前に再び出ることを願っているのです。これはイエスキリストの贖罪を暗示しています。イエス様はこの神様の怒りを自分一人で身に受けて、人間の罪を許してくださるように願って、十字架で死んだのです。そして復活したのです。ヨブの願いにはこのイエス様に当たる人がいないのですが、同じようなことを願っていたのです。

その様なことを願った後で、またヨブは、でも神様は許してくださらないかもしれないと言う絶望に陥るのです。18節から22節です。

ヨブ 14:18 しかし、山が崩れ去り/岩がその場から移され

ヨブ 14:19 水が石を打ち砕き/大地が塵となって押し流される時が来ても/人の望みはあなたに絶たれたままだ。

ヨブ 14:20 あなたは人をいつまでも攻め、追いやられる。あなたは彼の顔かたちを変えて、追い払われる。

ヨブ 14:21 その子らが名誉を得ても、彼は知ることなく/彼らが不幸になっても、もう悟らない。

ヨブ 14:22 彼はひとり、その肉の痛みに耐え/魂の嘆きを忍ぶだけだ。

この様にヨブは、長い年月が経って、大地が変わってしまう様なときに至っても、人の望みはあなたに断たれたままだと言って、神様が、その願いをかなえてくださらないことに落胆して言ったのです。そして、神様はいつまでも、人を攻めて苦しめ、苦しみのために姿が変わるほどになっても、安心して生きられないように、人を追いやられる、と言いました。そして人の子らが、どの様な名誉ある善い行いをしても不幸になっても、何も気に留めることをなさらず放っておかれる。だから、ヨブは今、一人で、その体の苦しみ痛みに耐え、魂の嘆きをしのぶだけだと、神様の冷淡さを恨みに思って言うのです。ヨブは本当につらかったのです。

ヨブは、どんなに神様に願っても、神様が答えてくださらないことを恨みに思って、これなら死んでしまったほうが良い。もう神様の与える苦しみから逃れるためには、どうか私の命を取り去り、陰府に隠してくださいと願ったのです。だがヨブにはわずかな希望がありました。木が切り落とされてもそこから芽が出るように、切り株だけになっても根に水が与えられるとまた芽が出てくるように、私を陰府に落として隠した後は、あなたの怒りが済んだなら、私を思い出し、私をよみがえらせてくださいと願ったのです。そして、呼んでください。私はお答えしますと、神様に従う姿勢を見せたのです。

ですがそう願っても、神様は答えてくださらないだろうと、また絶望の淵に追いやられました。このヨブの願いはいつ叶えられるのでしょうか。話はまだまだ続きます。

 

(一分間黙想)(お祈り)

天の父なる神様。ヨブは滅びることを願いつつも、いつかまた思い起こされて復活し、神様の前に立つことを願っています。これほど、神様に苦しめられ、攻められ、冷淡にされ、死にたいと思うほどの事にあっても、また蘇って神様のもとに帰りたいと願う、ヨブの信仰は本当に、強いものでした。この様な信仰に生きることが出来るかは、神様だけが知ることです。私達はただ神様を信じて委ねて、私たちに与えられる人生を全うすることが出来ますようにと、お祈りするだけです。どうかヨブの信仰を覚えつつ、私たちの人生を歩ませてください。

この祈りを主、イエスキリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン

 

<<聖書の箇所(旧約聖書:◇ヨブ記:)>>  

 

ヨブ 14:1 人は女から生まれ、人生は短く/苦しみは絶えない。

ヨブ 14:2 花のように咲き出ては、しおれ/影のように移ろい、永らえることはない。

ヨブ 14:3 あなたが御目を開いて見ておられるのは/このような者なのです。このようなわたしをあなたに対して/裁きの座に引き出されるのですか。

ヨブ 14:4 汚れたものから清いものを/引き出すことができましょうか。だれひとりできないのです。

ヨブ 14:5 人生はあなたが定められたとおり/月日の数もあなた次第。あなたの決定されたことを人は侵せない。

ヨブ 14:6 御目をこのような人間からそらせてください。彼の命は絶え/傭兵のようにその日を喜ぶでしょう。

ヨブ 14:7 木には希望がある、というように/木は切られても、また新芽を吹き/若枝の絶えることはない。

ヨブ 14:8 地におろしたその根が老い/幹が朽ちて、塵に返ろうとも

ヨブ 14:9 水気にあえば、また芽を吹き/苗木のように枝を張る。

ヨブ 14:10 だが、人間は死んで横たわる。息絶えれば、人はどこに行ってしまうのか。

ヨブ 14:11 海の水が涸れ/川の流れが尽きて干上がることもあろう。

ヨブ 14:12 だが、倒れ伏した人間は/再び立ち上がることなく/天の続くかぎりは/その眠りから覚めることがない。

ヨブ 14:13 どうか、わたしを陰府に隠してください。あなたの怒りがやむときまで/わたしを覆い隠してください。しかし、時を定めてください/わたしを思い起こす時を。

ヨブ 14:14 人は死んでしまえば/もう生きなくてもよいのです。苦役のようなわたしの人生ですから/交替の時が来るのをわたしは待ち望んでいます。

ヨブ 14:15 呼んでください、わたしはお答えします。御手の業であるわたしを尋ね求めてください。

ヨブ 14:16 その時には、わたしの歩みを数えてください。わたしの過ちにもはや固執することなく

ヨブ 14:17 わたしの罪を袋の中に封じ込め/わたしの悪を塗り隠してください。

ヨブ 14:18 しかし、山が崩れ去り/岩がその場から移され

ヨブ 14:19 水が石を打ち砕き/大地が塵となって押し流される時が来ても/人の望みはあなたに絶たれたままだ。

ヨブ 14:20 あなたは人をいつまでも攻め、追いやられる。あなたは彼の顔かたちを変えて、追い払われる。

ヨブ 14:21 その子らが名誉を得ても、彼は知ることなく/彼らが不幸になっても、もう悟らない。

ヨブ 14:22 彼はひとり、その肉の痛みに耐え/魂の嘆きを忍ぶだけだ。