家庭礼拝 2025年4月9日 ヨブ記 11:1-20 ソファルが語る

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起 

今日は三人目の友、ツォファルが語ります。この友も、最初に語ったエリファズ、二番目に語ったビルダドと同じようなことを言います。災いを受けるものは罪あるからだ。その罪を差し置いて、自分は正しいなどと言うのは神に逆らって、傲慢だと言っているのです。因果応報だと言っているのです。みんな自分は神様の側に立って、ヨブの罪を裁いていると思っているのです。神様の前によい子になろうとしているのです。ですが、ヨブはなりふり構はず、私は神様に直接聞きたい。どうして私がこの様な苦しみを受けなければならないのかを、私は正しく歩んできたのに、どうして神様は私を苦しめられるのかを知りたいと叫ぶのです。

三人の友が同じように神様の側に立ってヨブを攻めるのですから、三人の友の方が正しいとこの世の人たちは思うはずです。ヨブはもっと謙遜になって、自分が知らずに犯した罪を悔い改めて、神のみ前に許しを請うべきだと考えているのです。本当にそうなのでしょうか。

それでは三人目の友、ツォファルの言うことを聞いてきましょう。

1節から6節です。

ヨブ 11:1 ナアマ人ツォファルは話し始めた。

ヨブ 11:2 これだけまくし立てられては/答えないわけにいくまい。口がうまければそれで正しいと/認められるだろうか。

ヨブ 11:3 あなたの無駄口が人々を黙らせるだろうか。嘲りの言葉を吐いて/恥をかかずに済むだろうか。

ヨブ 11:4 あなたは言う。「わたしの主張は正しい。あなたの目にもわたしは潔白なはずだ」と。

ヨブ 11:5 しかし、神があなたに対して唇を開き/何と言われるか聞きたいものだ。

ヨブ 11:6 神が隠しておられるその知恵を/その二重の効果をあなたに示されたなら/あなたの罪の一部を見逃していてくださったと/あなたにも分かるだろう。

 この様に、ツォファルは激しくヨブを責めます。ヨブが、「わたしの主張は正しい。あなたの目にもわたしは潔白なはずだ」と言い張るからです。しかもそれがいかにも本当らしく、ツォファル達も説き伏せられそうになるからです。いくらヨブが叫んでも説き伏せようとしても、この友の心には神ほど正しいものはおらず、その裁きは間違っているはずがないのだから、ヨブの方が間違っているのだと思い込み、自分は神の側に立っていると思って、ヨブの罪を責めるのです。そしてこのようにヨブに、好きなように言わせているのは、神があなたの罪を見逃してくださっているのだと言うことを、そのうちあなたにもわかるだろうと、自分達の方がよく知っているようなことを言うのです。

そして、ヨブに対して、あなたは神のことを知っているのかと、上から目線でこのように言うのです。7節から12節です。

ヨブ 11:7 あなたは神を究めることができるか。全能者の極みまでも見ることができるか。

ヨブ 11:8 高い天に対して何ができる。深い陰府について何が分かる。

ヨブ 11:9 神は地の果てよりも遠く/海原よりも広いのに。

ヨブ 11:10 神が傍らに来て捕え、集めるなら/誰が取り返しえようか。

ヨブ 11:11 神は偽る者を知っておられる。悪を見て、放置されることはない。

ヨブ 11:12 生まれたときには人間も/ろばの子のようなものだ。しかし、愚かな者も賢くなれる。

 この様に、ツォファルはヨブが神様の大きさ深さ高さを知らないから、そのような愚かなことを言うのだと言い聞かせるようにこう言うのです。そしてヨブに、あなたは神を極めることが出来るのか、天や黄泉を知っているのか、神様は偽るものを知っているから、その悪を見て、裁かれるのだ。と、ヨブが裁かれているのは、偽りと悪を行っているからだと言っているのです。そして、成長すればそのような愚かなものでもだんだん賢くなって、神様のことをわかるようになるだろうと、優越感をもって言うのです。どちらが傲慢なのでしょうか。

そしてツォファルは、ヨブに対してどうしたらよいかを、おこがましくも教え始めるのです。13節から17節です。

ヨブ 11:13 もし、あなたも正しい方向に思いをはせ/神に向かって手を伸べるなら

ヨブ 11:14 また、あなたの手からよこしまなことを遠ざけ/あなたの天幕に不正をとどめないなら

ヨブ 11:15 その時こそ/あなたは晴れ晴れと顔を上げ、動ずることなく/恐怖を抱くこともないだろう。

ヨブ 11:16 その時、あなたは労苦を忘れ/それを流れ去った水のように思うだろう。

ヨブ 11:17 人生は真昼より明るくなる。暗かったが、朝のようになるだろう。

 この様に、ツォファルは、ヨブに対してこの様に言ったのです。それはヨブがこの様な災いを受けているのは神様によって、罪あるものとされたからだと言う前提で、まるで自分が神様にでもなったつもりでこう言ったのです。もしあなたが正しいことに心を向けて、神様に向かって悔い改め、自分の中からよこしまなことを遠ざけ、不正なことをしないなら、その時には神様の前で心清められ、恐れることなく、苦しかったことを忘れ去り、その人生は真昼よりも明るくなるだろう。この様に、まるで自分が神様にでもなったように、勝ち誇ったようにこう教え諭すのです。この様に、不幸な人を見ると、自分の方がずっとましだから、自分は恵まれていると思って、不幸な人に対して、優越感を持つ人もいるのです。ですが決してそんなことはないのです。たまたま、不幸に会わなかっただけで、むしろ代わりにその人がその不幸を引き受けてくれたのだと思ったほうがいいのです。この様な不幸な人に直面した時に、私たちの、利己的な本音が垣間見られるのです。これはこの三人の友人にみな見いだされることです。あなたも私達も、皆同じですと同じ目線に立って、励ましたり慰めたりすることがどんなに難しいかを思わされます。

さらに、ツォファルは、神様に対して正しくあり、悔い改めるならば、このような恵みが与えられるとヨブに勧めるのです。 18節から20節です。

ヨブ 11:18 希望があるので安心していられる。安心して横たわるために、自分のねぐらを掘り

ヨブ 11:19 うずくまって眠れば、脅かす者はない。多くの人があなたの好意を求める。

ヨブ 11:20 だが、神に逆らう者の目はかすむ。逃れ場を失って/希望は最後の息を吐くように絶える。

 この様に、夜も眠れずに、痛み苦しみ嘆くヨブに対して、ツォファルは、神様の前に正しくあり悔い改めるならば、もう恐れることなく安心して眠ることが出来るのだ。悔い改めて、自分のねぐらを作ってそこで静かに眠ればもう誰も脅かして眠りを破るものはない。そして多くの人があなたのもとに平安を求めてやってくるだろうと言うのです。ヨブよ、早く目を覚まして神の前に立ち直れと言っているのです。ですがもし神に逆らい続けるならば、その眼は見えなくなり、救いを求める場はなくなり、最後の希望さえもなくなるだろうと、ヨブを牽制しているのです。

この様に、ツォファルの立場は、ヨブは罪を犯し神様から罰を与えられている人であり、自分は、神様から知恵と力を与えられた人であるとの思いなのです。その根拠はヨブに災いと不幸があり、自分にはそれがないからというだけなのです。この様な間違いは私達でも起こしやすい間違いです。あの人があのような病気になったのは、いつも威張って、うぬぼれていたからだとか思いやすいのです。あの人があのように貧乏なのは、何か間違った考えをしているからなのだと、因果応報で決めつけてしまうのです。これがいかに根拠のないものであるか、人を傷つけるものであるかを私達も自覚しつつ、戒めたいものです。そして私たちは皆同じような立場にあるものであることを、認め合いたいものです。

 

 

(一分間黙想)(お祈り)

天の父なる神様、私達は不幸な人を見て、何らかの優越感を感じてしまうものです。不幸な人は裁かれている。不幸でない人は恵まれている。だから自分たちは正しいのだと思い込みやすいのです。ですがそれは根拠のないことです。私たちは皆同じものです。不幸な人は私たちの代わりに不幸を負ってくれたのです。その事を忘れないようにさせてください。いつも同じ立場にたって、祈り励まし、支えていくことが出来ますように。

この祈りを主、イエスキリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン

 

<<聖書の箇所(旧約聖書:◇ヨブ記:)>>  

 

ヨブ 11:1 ナアマ人ツォファルは話し始めた。

ヨブ 11:2 これだけまくし立てられては/答えないわけにいくまい。口がうまければそれで正しいと/認められるだろうか。

ヨブ 11:3 あなたの無駄口が人々を黙らせるだろうか。嘲りの言葉を吐いて/恥をかかずに済むだろうか。

ヨブ 11:4 あなたは言う。「わたしの主張は正しい。あなたの目にもわたしは潔白なはずだ」と。

ヨブ 11:5 しかし、神があなたに対して唇を開き/何と言われるか聞きたいものだ。

ヨブ 11:6 神が隠しておられるその知恵を/その二重の効果をあなたに示されたなら/あなたの罪の一部を見逃していてくださったと/あなたにも分かるだろう。

ヨブ 11:7 あなたは神を究めることができるか。全能者の極みまでも見ることができるか。

ヨブ 11:8 高い天に対して何ができる。深い陰府について何が分かる。

ヨブ 11:9 神は地の果てよりも遠く/海原よりも広いのに。

ヨブ 11:10 神が傍らに来て捕え、集めるなら/誰が取り返しえようか。

ヨブ 11:11 神は偽る者を知っておられる。悪を見て、放置されることはない。

ヨブ 11:12 生まれたときには人間も/ろばの子のようなものだ。しかし、愚かな者も賢くなれる。

ヨブ 11:13 もし、あなたも正しい方向に思いをはせ/神に向かって手を伸べるなら

ヨブ 11:14 また、あなたの手からよこしまなことを遠ざけ/あなたの天幕に不正をとどめないなら

ヨブ 11:15 その時こそ/あなたは晴れ晴れと顔を上げ、動ずることなく/恐怖を抱くこともないだろう。

ヨブ 11:16 その時、あなたは労苦を忘れ/それを流れ去った水のように思うだろう。

ヨブ 11:17 人生は真昼より明るくなる。暗かったが、朝のようになるだろう。

ヨブ 11:18 希望があるので安心していられる。安心して横たわるために、自分のねぐらを掘り

ヨブ 11:19 うずくまって眠れば、脅かす者はない。多くの人があなたの好意を求める。

ヨブ 11:20 だが、神に逆らう者の目はかすむ。逃れ場を失って/希望は最後の息を吐くように絶える。