家庭礼拝 2025年3月19日 ヨブ記 8:1-22 ビルダドが語る

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起 

三人の友のうちの二人目のビルダドが話し始めました。最初に話をしたのは、エリファズです。彼の基本的な考え方は、因果応報で、神様は罪を犯した者に災いを与え、忠実なものには祝福を与えると言う考え方です。そして赦してもらうためには神様の前に悔い改めよと言う、伝統的な考え方です。この二人目のビルダドも基本的には同じなのです。ヨブですら、このような災いを受けるまではそうであったと思います。ですがこのような災いを受けてからヨブにはどうして自分がこの様な目に合うのかわからないと言った考えが起こってくるのです。じぶんは決して罪を犯してはいない。それでもこのような災いを与えられるのはどうしてなのか、神様に直接問いただしたいと言う思いがあるのです。ヨブにはどうしてなのですかという思いが強くて、神様どうか私をお救い下さいと、神の前にへりくだる気持ちが弱いのです。ヨブは神様を愛し信頼しているのです。ですがその神様から、このような仕打ちをされて、絶望に陥っているのです。もう何も頼るものが無くなって、死んでしまったほうが良いと思っているのです。そのような思いを前回の7章では語っていたのです。

それでは今日のビルダドの話はどのようになるのでしょうか。聖書を読んでみましょう。

1節から7節です。

ヨブ 8:1 シュア人ビルダドは話し始めた。

ヨブ 8:2 いつまで、そんなことを言っているのか。あなたの口の言葉は激しい風のようだ。

ヨブ 8:3 神が裁きを曲げられるだろうか。全能者が正義を曲げられるだろうか。

ヨブ 8:4 あなたの子らが/神に対して過ちを犯したからこそ/彼らをその罪の手にゆだねられたのだ。

ヨブ 8:5 あなたが神を捜し求め/全能者に憐れみを乞うなら

ヨブ 8:6 また、あなたが潔白な正しい人であるなら/神は必ずあなたを顧み/あなたの権利を認めて/あなたの家を元どおりにしてくださる。

ヨブ 8:7 過去のあなたは小さなものであったが/未来のあなたは非常に大きくなるであろう。

 この様に、ビルダドは、ヨブが自分の絶望を語り、神様に頼ることもできない気持ちを語っているのにイライラして、いつまで、そんなことを言っているのかとしかるのです。ヨブが言っていることが神様に対して不遜であるように思われたからです。あなたの口の言葉は激しい風のようだと言って、ヨブの語ることが嵐の風のように、そこにいる友たちに吹き付けてくると言っているのです。その言葉は決して心地よいものではなく、恐ろしいもののように思われるのです。そしてビルダドはこう言いました。神が裁きを曲げられるだろうか。全能者が正義を曲げられるだろうか。この様にヨブがいくら自分は悪くないと言ったところで、神様が裁きを与えられたら、決してそれを撤回することはないことを知っているだろうと言うのです。そしてヨブの子供たちのことを言って、あなたの子らが/神に対して過ちを犯したからこそ/彼らをその罪の手にゆだねられたのだ。と言って、ヨブの子供たちが死んだのは神に対して罪を犯したために死んだのだと言いきるのです。これは前のエリファズと同じように、因果応報の考え方に依っているのです。死んだ子供に対して、それは神に罪を犯した裁きが与えられたのだと言うことが、神様の御心に適うことなのでしょうか。

そしてビルダドは、エリファズと同じように、あなたが神を捜し求め/全能者に憐れみを乞うなら また、あなたが潔白な正しい人であるなら/神は必ずあなたを顧み/あなたの権利を認めて/あなたの家を元どおりにしてくださる。過去のあなたは小さなものであったが/未来のあなたは非常に大きくなるであろう。というのです。神様の前に悔い改め、神様の憐れみを乞うならば、そのように正しい行いをするならば、神様は必ず、あなたを顧みあなたを認めてくださって、繁栄を与えてくださると言うのですが、ヨブはその前に、どうしても、自分が神様の前に罪を犯したと言うことが認められず、そのことが理解できなければ、神様に悔い改めることも憐れみを乞うこともできないのです。

自分の考えにこだわって、なかなかいうことを理解しようとしないヨブに対して、ビルダドは過去の教訓に学ぶがよいと言って、このように言うのです。

ヨブ 8:8 過去の世代に尋ねるがよい。父祖の究めたところを確かめてみるがよい。

ヨブ 8:9 わたしたちはほんの昨日からの存在で/何も分かってはいないのだから。地上での日々は影にすぎない。

ヨブ 8:10 父祖はあなたを教え導き/心に悟ったところから語りかけるであろう。

この様に、ビルダドはヨブに対して、自分の考えにこだわらず過去の世代から言い伝わっている知恵に従えと言うのです。自分たちの存在はほんの短い存在で、何もわかっておらず、影のように過ぎ去るものである。それよりは先祖たちの考えたこと極めたことに聞き従え、そうすれば先祖たちはあなたを教え導き、その心に悟ったことに基づいて導いてくれるだろう。自分にばかりこだわらず、もっと客観的に長い歴史の中で、教えられてきたことに聞き従えと言うのです。

そしてそこから教えられる、因果応報の原則をパピルスを例にとってこう言うのです。11節から15節です。

ヨブ 8:11 沼地でもない所で、パピルスが育とうか/水もないところで葦が茂ろうか。

ヨブ 8:12 芽を出すや否や、切られもしないのに/どんな草よりも早く枯れる。

ヨブ 8:13 すべて神を忘れる者の道はこのようだ。神を無視する者の望みは消えうせ

ヨブ 8:14 頼みの綱は断ち切られる。よりどころはくもの巣のようなもの。

ヨブ 8:15 家によりかかっても家はそれに堪えず/すがりついてもそれは立ちえない。

 この様に、パピルスや葦は水のある沼地では元気に育つが、水がなくなると、どんな草よりも早く枯れると言います。それと同じで、神様と共にいるものは元気に過ごせるが、神様を忘れる者や神様を無視するものは、望みが消えうせ、すべてこの世の頼みは断ち切られる。この世の力や、財産を頼みにしても、それはクモの巣のようなもので、それによりかかっても、すぐに崩れ去り、縋り付くこともできない。そのように言ったのです。それは暗に、ヨブがこの世の力や財産などを誇りにし、それに頼って、神様を忘れたから、この様になったのだと裁いているのです。

そしてどのように生きたらよいのかを、水に生える葦を例えにしてヨブに諭すのです。16節から22節です。

ヨブ 8:16 水があれば葦は太陽にも負けず/園に若枝を芽生えさせる。

ヨブ 8:17 根を石にまつわらせ/その石と石の奥にまで入り込み

ヨブ 8:18 その場所では呑み込まれたようでも/お前など知らない、と拒まれても

ヨブ 8:19 葦は、生き生きと道を探り/ほかの土から芽を出す。

ヨブ 8:20 そのように、無垢な人を退けることもせず/悪を行う者の手を取って/支えることもなさらない神は

ヨブ 8:21 なお、あなたの口に笑いを満たし/あなたの唇に歓びの叫びを与えてくださる。

ヨブ 8:22 あなたを憎む者は恥を被り/神に逆らう者の天幕は消えうせるであろう。

ビルダドは、この様に今度は水の中に生える葦を例にして、この様に語ったのです。

水があれば葦は太陽の暑さにも負けずに、生い茂っていく。根を石にまつわらせ/その石と石の奥にまで入り込み、その中で生きているので、たとえ目に見えるところが刈り取られても、否定されても、葦は、石と石の奥で生き生きと道を探り/ほかの土から芽を出す。この様に、神様と共にいるならば、たとえどのような災難や災いにあったとしても、滅ぼされてしまったように見えても、その根は深く入り込んでいるので、決して滅びることなく、また芽を出し成長していくことが出来る。この様に言って、神様から離れずにいることの大切さを語るのでした。

 だからこのように、神様は無垢で正しい人を退けることなく助け、悪がいくら災いを与えようとも、なお、あなたの口に笑いを満たし/あなたの唇に歓びの叫びを与えてくださる。と言ったのです。そして、あなたを憎む悪意のあるものは、かえって恥をこうむり、神様に逆らって、災いを与えたものの家は滅ぼされるであろうと言ったのです。ビルダドは、神様から離れず無垢な心で生きていれば、必ず神様が報いてくださると、その因果応報を語るのでした。

この様に、ビルダドもまた、エリファズと同じくその因果応報の原則を、過去の先祖たちの教えや、自然が教えてくれる例えを用いてヨブを説得し、神様から離れず、神様の前に罪を悔い改め、神様の憐れみを求めて生きなさいと勧めるのです。ビルダドもエリファズも結局は同じようなことを言っているのですが、エリファズが自分の考えたこと極めたことは、このようなことであると言って、ヨブを説得しようとしているのに対して、ビルダドは先祖たちの教えや、自然が教えてくれることはこの様であると言ってヨブを説得しようとしているのです。いずれも因果応報の結果であって、神様に罪を犯したものは滅ぼされ、悔い改めて立ち返るものには繁栄が与えられると言う考え方なのです。だから罪を認めて悔い改めなさいとヨブに呼び掛けているのです。

 

(一分間黙想)(お祈り)

天の父なる神様、エリファズの考え方も、ビルダドの考え方も、一理ありそのことに批判もできないのですが、ヨブは絶望の中から叫び、神様からの答えを求めています。正しいものがなぜ災いを受け、悪がなぜ繁栄しているのかを尋ねているのです。私達にも同じような思いがあり、だから神様はいないのだと結論付ける人もいるのです。私達にはわからないことが多くありますが、どうか神様、あなたがすべてを良きものとしてくださる方であることを信じて、従わせてください。全てのものが最後には整えられ、よきものに変えられるものでありますように。この祈りを主、イエスキリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン

 

<<聖書の箇所(旧約聖書:◇ヨブ記:)>>  

 

ヨブ 8:1 シュア人ビルダドは話し始めた。

ヨブ 8:2 いつまで、そんなことを言っているのか。あなたの口の言葉は激しい風のようだ。

ヨブ 8:3 神が裁きを曲げられるだろうか。全能者が正義を曲げられるだろうか。

ヨブ 8:4 あなたの子らが/神に対して過ちを犯したからこそ/彼らをその罪の手にゆだねられたのだ。

ヨブ 8:5 あなたが神を捜し求め/全能者に憐れみを乞うなら

ヨブ 8:6 また、あなたが潔白な正しい人であるなら/神は必ずあなたを顧み/あなたの権利を認めて/あなたの家を元どおりにしてくださる。

ヨブ 8:7 過去のあなたは小さなものであったが/未来のあなたは非常に大きくなるであろう。

ヨブ 8:8 過去の世代に尋ねるがよい。父祖の究めたところを確かめてみるがよい。

ヨブ 8:9 わたしたちはほんの昨日からの存在で/何も分かってはいないのだから。地上での日々は影にすぎない。

ヨブ 8:10 父祖はあなたを教え導き/心に悟ったところから語りかけるであろう。

ヨブ 8:11 沼地でもない所で、パピルスが育とうか/水もないところで葦が茂ろうか。

ヨブ 8:12 芽を出すや否や、切られもしないのに/どんな草よりも早く枯れる。

ヨブ 8:13 すべて神を忘れる者の道はこのようだ。神を無視する者の望みは消えうせ

ヨブ 8:14 頼みの綱は断ち切られる。よりどころはくもの巣のようなもの。

ヨブ 8:15 家によりかかっても家はそれに堪えず/すがりついてもそれは立ちえない。

ヨブ 8:16 水があれば葦は太陽にも負けず/園に若枝を芽生えさせる。

ヨブ 8:17 根を石にまつわらせ/その石と石の奥にまで入り込み

ヨブ 8:18 その場所では呑み込まれたようでも/お前など知らない、と拒まれても

ヨブ 8:19 葦は、生き生きと道を探り/ほかの土から芽を出す。

ヨブ 8:20 そのように、無垢な人を退けることもせず/悪を行う者の手を取って/支えることもなさらない神は

ヨブ 8:21 なお、あなたの口に笑いを満たし/あなたの唇に歓びの叫びを与えてくださる。

ヨブ 8:22 あなたを憎む者は恥を被り/神に逆らう者の天幕は消えうせるであろう。