家庭礼拝 2024年11月13日 列王記下 16:1-19 ユダの王アハズ
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起
南のユダ王国では、主の眼に適う正しいことをことごとく行っている王が続きました。その子に正しい道を教えていたからです。神殿にかくまわれていたヨアシュ、その子アマツヤ、その子アザルヤと三代続けて、主の眼に適う王が出たのですが、4代目でまた主の眼に悪とされることを行う王が出ました。20歳でユダの王となったアハズです。なかなか主の信仰の継承は難しいようです。このアハズは異教の神の信仰を激しく実行し、イスラエルの王たちの真似をして、主の教えに逆らったのです。
そういうことをしていると、神様の裁きによるものなのか、ユダにアラムの王とイスラエルの王が攻め寄せてきたのです。そしてエルサレムを包囲はしましたが、攻め落とすことはできませんでした。ですがイザヤ書7章には、この時、王の心も民の心も、森の木々が風に揺れ動くように動揺した、と書かれており、大きな不安と恐怖にさらされたのです。イザヤ書では神様が、イザヤを通して、アハズに落ち着いて静かにしていなさい。恐れることはない。心を弱くしてはならないと言ったのですが、アハズは不安に駆られて、当時力をつけてきたアッシリアの王に、私はあなたの僕です。どうか私を救い出してくださいとお願いし、神殿と王宮の宝物庫にある金銀を取り出して、アッシリアの王に送ったのです。その事に喜んだのはアッシリアの王です、ここぞとばかり、アラムの国を滅ぼし、ユダの国を属国にしてしまったのです。ユダの王アハズは、以前はイスラエルの宗教の真似をしていましたが、今度はアラムの宗教の真似を始めました。ダマスコにある祭壇と同じものをエルサレムに作って、捧げものを捧げ、礼拝したのです。
この様にいつも他のものに頼ろうとして、主なる神を捨てて、命を長らえようとしたユダの国は、このあとどんどん落ちぶれていくようになるのです。
承
それではアハズがどんなユダの王であったのかを見ていきましょう。1節から4節です。
王下 16:1 レマルヤの子ペカの治世第十七年に、ユダの王ヨタムの子アハズが王となった。
王下 16:2 アハズは二十歳で王となり、十六年間エルサレムで王位にあった。彼は父祖ダビデと異なり、自分の神、主の目にかなう正しいことを行わなかった。
王下 16:3 彼はイスラエルの王たちの道を歩み、主がイスラエルの人々の前から追い払われた諸国の民の忌むべき慣習に倣って、自分の子に火の中を通らせることさえした。
王下 16:4 彼は聖なる高台、丘の上、すべての茂った木の下でいけにえをささげ、香をたいた。
この様に、20歳でユダの王となったアハズは、父ヨタムのようにではなく、自分の神、主の眼に適う正しいことを行いませんでした。しかもイスラエルでは厳しく禁じられていた、異邦の国の習慣に倣って、自分の子を火の中を通らせ、生贄にすることさえもしたのです。そして北イスラエルでやっているような聖なる高台やいろいろなところでいけにえを捧げ香を焚いて異邦の神をまつったのです。この王は自信のない王なのでいろいろ強いものと思われるものをマネしていたのですが、主なる神には従わなかったのです。それは目に見えないものが信じられなかったのだと思います。
その様な王なので、それを見透かして、アラムの王とイスラエルの王がこの機会にユダを奪おうとして攻めてきました。5節と6節です。
王下 16:5 そのころ、アラムの王レツィンとイスラエルの王、レマルヤの子ペカがエルサレムを攻めようとして上って来た。彼らはアハズを包囲したが、戦いを仕掛けることができなかった。
王下 16:6 このとき、アラムの王レツィンはエイラトを取り戻してアラムのものとし、ユダの人々をエイラトから追い出した。その後エドム人がエイラトに来て住み着き、今日に至っている。
この様に、アラムの軍勢とイスラエルの軍勢がエルサレムを包囲したのですが、強固な要塞であったので、なかなか攻めることが出来ず、周囲にある、エイラトの町を取り戻してアラムのものとして、ユダの人々をそこから追い出しました。このときエルサレムにいる人々は非常な不安と恐怖を感じたのです。イザヤ書では、イザヤを通して、アハズに落ち着いて静かにしていなさい。恐れることはない。心を弱くしてはならないと言ったのですが、何かにすがらなければ落ち着いてはいられなかったのです。見えない神にではなく、もっと現実的な力あるものに頼りたかったのです。
転
さて、臆病なアハズはいったいどのようにしたでしょうか。7節から9節です。
王下 16:7 アハズはアッシリアの王ティグラト・ピレセルに使者を遣わして言わせた。「わたしはあなたの僕、あなたの子です。どうか上って来て、わたしに立ち向かうアラムの王とイスラエルの王の手から、わたしを救い出してください。」
王下 16:8 アハズはまた主の神殿と王宮の宝物庫にある銀と金を取り出し、アッシリアの王に贈り物として送った。
王下 16:9 アッシリアの王はその願いを聞き入れた。アッシリアの王はダマスコに攻め上ってこれを占領し、その住民を捕虜としてキルに移し、レツィンを殺した。
この様に、アハズ王は主に信頼して、落ち着いていることが出来ず、当時力をつけてきた、アッシリアの王に使者を遣わして、援軍を求めたのです。しかも,使者に「わたしはあなたの僕、あなたの子です。どうか上って来て、わたしに立ち向かうアラムの王とイスラエルの王の手から、わたしを救い出してください。」と言わせたのです。これはユダ王国がアッシリアの属国になりますから、助けてくださいということなのです。それで、神殿と王宮の宝物庫にある金と銀を取り出して、アッシリアの王に贈り物として送ったのです。アッシリアの王にとってはこれは願ってもないいい機会だったのです。もともと攻め取ろうとしていた国をユダが願ってきたので、それを攻め落としたのです。ダマスコを占領し、その王のレツィンを殺し、その住民を捕虜として連れて行ったのです。この時はまだイスラエルは滅ぼされてはいませんでしたが、次の代になって、北イスラエルはアッシリアに滅ぼされてしまうのです。
この様にして命拾いをしたアハズ王はアッシリアの王にお礼を言うために、ダマスコに行ったのです。10節から13節です。
王下 16:10 アハズ王は、アッシリアの王ティグラト・ピレセルに会おうとしてダマスコに行き、ダマスコにある祭壇を見た。アハズ王が祭司ウリヤにその祭壇の見取り図とその詳しい作り方の説明書を送ったので、
王下 16:11 祭司ウリヤはアハズ王がダマスコから送って来たものそっくりに祭壇を築いた。しかも祭司ウリヤは王がダマスコから帰って来るまでにそれを仕上げた。
王下 16:12 王はダマスコから帰って来て、その祭壇を見た。王はその祭壇に近づいて、その上で献げ物をささげ、
王下 16:13 その上で焼き尽くす献げ物と穀物の献げ物を燃やして煙にし、ぶどう酒の献げ物を注ぎ、自分のための和解の献げ物の血を祭壇に振りかけた。
この様にユダの王がダマスコにいるアッシリアの王に会いに行く時に、ダマスコの祭壇を見て驚いたのです。これはアラムの国の祭壇ですが、そのような異邦の国の信仰をまねているアハズ王にとってはこれが本物かと思わせるものがあったのです。ですから、その祭壇の見取り図と詳しい作り方の説明書を、ユダの祭司ウリヤに書き送ったのです。そして祭司ウリヤはアハズ王が帰ってくるまでにその祭壇を仕上げておいたのです。
このようにして、アハズ王はますます、異教信仰にのめり込み、その祭壇で焼き尽くす捧げものなどを捧げて、その神を礼拝したのです。
そればかりではなく、今まで用いられてきた主の祭壇の青銅の祭壇は、神殿の前から、すなわち新しい祭壇と主の神殿の間から移して、新しい祭壇の北側に据えました。裏側に移し代えたのです。この様にして、主の神殿のいろいろな青銅の神具を移し替えて、主の神殿は粗末なものになっていくのです。
それでもアハズは、16年間なんとか王位を守り抜いて、ダビデの町に先祖と共に葬られました。そしてその子のヒゼキヤがアハズに代わって王となったのです。北イスラエルの王の場合、彼は主の眼に悪とされることを行った、と表現されるのですが、南ユダのアハズ王の場合は主の眼に適う正しいことを行わなかったと言われています。アハズの罪は軽かったのでしょうか。
結
ユダ王国はイスラエルよりもアラムよりも小さな国でしたが、主の民としての信仰に守られて、生き延びてきました。ですが、いつもその信仰をもち続けることが出来るわけではなく、力や財産に頼ろうとする王も現れるのです。今日のユダのアハズはそのような王でした。目に見えない神の信仰に不安を感じ、他の国々で行っている、異邦の信仰に傾いて行ってその礼拝をするようになったのです。そのようなユダが、イスラエルやアラムから攻めてこられると、主により頼むのではなく、より現実的な力と財産に頼りました。力はアッシリアの軍事力に頼り、財産は、宮殿と神殿にある金銀の財宝に頼りました。そしてどうにかアッシリアとイスラエルからの恐怖に逃れることが出来たのですが、今まで支えられてきた主の信仰から離れたことによる罰は気っと下されることになるのです。
(一分間黙想)(お祈り)
天の父なる神様、私たち弱いものほど、見えないものにではなく、現実的な見える力と財産とに頼ろうとします。ですが、あなたは、落ち着いて静かにしていなさい。恐れることはない。心を弱くしてはならないと言って、主に委ねることを教えています。どうかどのような事が私達を惑わそうとも主に信頼して、落ち着いて静かにしていることが出来ますように。あなたがすべてのことを良きものとしてくださることを信じて歩むことが出来ますように。
この祈りを主、イエスキリストの御名によって、お祈りいたします。
<<聖書の箇所(旧約聖書:◇◇列王記下:)>>
◆ユダの王アハズ
王下 16:1 レマルヤの子ペカの治世第十七年に、ユダの王ヨタムの子アハズが王となった。
王下 16:2 アハズは二十歳で王となり、十六年間エルサレムで王位にあった。彼は父祖ダビデと異なり、自分の神、主の目にかなう正しいことを行わなかった。
王下 16:3 彼はイスラエルの王たちの道を歩み、主がイスラエルの人々の前から追い払われた諸国の民の忌むべき慣習に倣って、自分の子に火の中を通らせることさえした。
王下 16:4 彼は聖なる高台、丘の上、すべての茂った木の下でいけにえをささげ、香をたいた。
王下 16:5 そのころ、アラムの王レツィンとイスラエルの王、レマルヤの子ペカがエルサレムを攻めようとして上って来た。彼らはアハズを包囲したが、戦いを仕掛けることができなかった。
王下 16:6 このとき、アラムの王レツィンはエイラトを取り戻してアラムのものとし、ユダの人々をエイラトから追い出した。その後エドム人がエイラトに来て住み着き、今日に至っている。
王下 16:7 アハズはアッシリアの王ティグラト・ピレセルに使者を遣わして言わせた。「わたしはあなたの僕、あなたの子です。どうか上って来て、わたしに立ち向かうアラムの王とイスラエルの王の手から、わたしを救い出してください。」
王下 16:8 アハズはまた主の神殿と王宮の宝物庫にある銀と金を取り出し、アッシリアの王に贈り物として送った。
王下 16:9 アッシリアの王はその願いを聞き入れた。アッシリアの王はダマスコに攻め上ってこれを占領し、その住民を捕虜としてキルに移し、レツィンを殺した。
王下 16:10 アハズ王は、アッシリアの王ティグラト・ピレセルに会おうとしてダマスコに行き、ダマスコにある祭壇を見た。アハズ王が祭司ウリヤにその祭壇の見取り図とその詳しい作り方の説明書を送ったので、
王下 16:11 祭司ウリヤはアハズ王がダマスコから送って来たものそっくりに祭壇を築いた。しかも祭司ウリヤは王がダマスコから帰って来るまでにそれを仕上げた。
王下 16:12 王はダマスコから帰って来て、その祭壇を見た。王はその祭壇に近づいて、その上で献げ物をささげ、
王下 16:13 その上で焼き尽くす献げ物と穀物の献げ物を燃やして煙にし、ぶどう酒の献げ物を注ぎ、自分のための和解の献げ物の血を祭壇に振りかけた。
王下 16:14 主の御前にあった青銅の祭壇は、神殿の前から、すなわち新しい祭壇と主の神殿の間から移して、新しい祭壇の北側に据えた。
王下 16:15 アハズ王は祭司ウリヤにこう命じた。「この大きな祭壇の上で、朝の焼き尽くす献げ物と夕べの穀物の献げ物、王の焼き尽くす献げ物と穀物の献げ物、すべての国の民の焼き尽くす献げ物と穀物の献げ物を燃やして煙にし、ぶどう酒の献げ物を注げ。また焼き尽くす献げ物の血とほかの献げ物の血をすべてこの祭壇に振りかけよ。あの青銅の祭壇はわたしが伺いを立てるのに用いる。」
王下 16:16 祭司ウリヤはすべてアハズ王が命じたとおりに行った。
王下 16:17 アハズ王は台車の鏡板を切り離し、台車の上から洗盤を取り外し、また「海」をその支えになっていた青銅の牛の上から降ろし、敷石の上に置いた。
王下 16:18 彼はまたアッシリアの王のために、神殿の中に建てられている安息日用の廊と外側にある王の入り口を主の神殿から取り除いた。
王下 16:19 アハズの行った他の事績は、『ユダの王の歴代誌』に記されている。
王下 16:20 アハズは先祖と共に眠りにつき、ダビデの町に先祖と共に葬られた。その子ヒゼキヤがアハズに代わって王となった。