家庭礼拝 2024年10月23日 列王記下 13:1-25 イスラエルの王ヨアハズ

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起 

今日の13章の中心はイスラエルの王ヨアハズではなく、エリシャの死です。9章で、エリシャがイエフに油を注いで王となる権能を与えた後、イエフが北イスラエルに謀反を起こして、王となってからはエリシャの姿は全く現れなくなりました。この時も直接イエフに油を注いだのではなく若者を遣わして代りに油を注いだのですから、遠くまで旅をすることが出来ず、よほど体が弱っていたのだと思います。それからは何の音さたもなかったのですから、病気で寝込んでいたのかもしれ、ません。そして、突然この13章になってエリシャの死のことが語られているのです.その時の王はヨアシュで、その父がヨアハズなのです。今日の13章はそのヨアハズ王のことから語られているのですが、このヨアハズとはイスラエルでエリシャから油注がれたイエフの息子なのです。ですから、エリシャは自分が油注いで王としたイエフの孫の王に、自分が看取られることになります。

 ここにイスラエルには、イエフとヨアハズとヨアシュという三代の王が現れますが、皆ネバトの子ヤロブアムの罪に従って歩んだということが書かれています。これは一つだったイスラエル王国がソロモンの後、北イスラエルと南ユダ王国に分裂するのですが、その初代の北イスラエル王国の王がこのネバトの子ヤロブアムなのです。南ユダにはエルサレム神殿があって、神を礼拝していましたが、北イスラエルにはそれがなかったので、それに対抗するものとして金の子牛の像を作って、礼拝したのです。これがヤロブアムの罪なのです。ですが、ほとんどの北イスラエルの王がこのしきたりを踏襲し、異邦の神を礼拝して香を焚いていたのです。

 エリシャが生きている間はまだ外国の勢力が攻めてきても主の力によってそれを撃退することが出来ていましたが、エリシャがなくなってからは北はアラムが、南はモアブが攻め寄せてきてだんだんと弱体化していくのです。この様にして、エリシャの生きていた時代は終わるのです。

さて、北イスラエルですが、謀反を起こして王となったイエフが死んで、その子ヨアハズが王となりました。1節から4節です。

王下 13:1 ユダの王、アハズヤの子ヨアシュの治世第二十三年に、イエフの子ヨアハズがサマリアでイスラエルの王となり、十七年間王位にあった。

王下 13:2 彼は主の目に悪とされることを行い、イスラエルに罪を犯させたネバトの子ヤロブアムの罪に従って歩み、それを離れなかった。

王下 13:3 主はイスラエルに対して怒りを燃やし、彼らを絶えずアラムの王ハザエルの手とハザエルの子ベン・ハダドの手にお渡しになった。

王下 13:4 しかし、ヨアハズが主をなだめたので、主はこれを聞き入れられた。主はイスラエルが圧迫されていること、アラムの王が彼らに圧迫を加えていることを御覧になったからである。

この様に、北イスラエルは、最初の北イスラエルの王ヤロブアムが行った偶像礼拝を離れることなく、罪を犯したので、主の眼に悪とされました。そのために、主はイスラエルに対して怒りを燃やして、絶えずアラムの国によって侵略されることになるのです。ですがヨアハズが主をなだめたので、主はこれを聞き入れられたとありますので、ヨアハズは主への信仰をおろそかにはしていなかったのです。主はイスラエルがアラムの国に侵略されて苦しんでいることに憐れみを覚えたのです。

イスラエルを憐れんだ主は、イスラエルに一人の救い手を与えて、イスラエルがアラムの支配から解放されるようにしたのです。5節から9節です。

王下 13:5 主はイスラエルに一人の救い手を与えられた。イスラエルの人々はアラムの支配から解放されて、以前のように自分たちの天幕に住めるようになった。

王下 13:6 しかし彼らは、イスラエルに罪を犯させたヤロブアムの家の罪を離れず、それに従って歩み続けた。サマリアにはアシェラ像が立ったままであった。

王下 13:7 主はヨアハズの軍隊として、騎兵五十騎、戦車十台、歩兵一万しか残されなかった。アラムの王が彼らを滅ぼし、踏みつけられる地の塵のようにしたからである。

王下 13:8 ヨアハズの他の事績、彼の行ったすべての事、その功績は、『イスラエルの王の歴代誌』に記されている。

王下 13:9 ヨアハズは先祖と共に眠りにつき、サマリアに葬られた。その子ヨアシュがヨアハズに代わって王となった。

この様に一人の救い手が与えられて、イスラエルがアラムの支配から解放されて、自分達の天幕に住めるようになって、また平穏な生活が出来るようになったのですが、ここでもヤロブアムの家の罪を離れず、それに従って歩み続けたと書いてあります。きっと北イスラエルの人々はアラムが攻めてきたり、そこから解放されたりしていることが、主の御手の業によるものであることを気が付かず、反って、異邦の神に助けられて解放されたと思ったのかもしれません。サマリアにはアシュラ像が立ったままであり、人々はそれを拝んでいたのです。ですから、主はヨアハズに対して、軍隊の力を騎兵五十騎、戦車十台、歩兵一万しか残されなかった、と書かれています。これは主がしたことで、信仰的な思いがなければその意味を知ることはできないのです。すべてのことに主のなさることを意味を知ろうとしなければ、とてもその事には気が付かないのです。ヨアハズはその事に気が付いたかどうかはわかりませんが、17年間王位にあって、死に、そのあとはその子ヨアシュが王となりました。

ヨアシュの事績功績はここでは特に取り上げられておらず、歴代誌に記されているとあるだけです。10節から13節です。

王下 13:10 ユダの王ヨアシュの治世第三十七年に、ヨアハズの子ヨアシュがサマリアでイスラエルの王となり、十六年間王位にあった。

王下 13:11 彼は主の目に悪とされることを行い、イスラエルに罪を犯させたネバトの子ヤロブアムの罪を全く離れず、それに従って歩み続けた。

王下 13:12 ヨアシュの他の事績、彼の行ったすべての事、ユダの王アマツヤと戦った功績は、『イスラエルの王の歴代誌』に記されている。

王下 13:13 ヨアシュは先祖と共に眠りにつき、ヤロブアムがその王座についた。ヨアシュはイスラエルの王たちと共にサマリアに葬られた。

ここでも、ヨアシュもまた、主の眼に悪とされることを行い、ヤロブアムの罪を全く離れずそれに従って歩み続けたとありますから、異教礼拝を続けていたことになります。彼は16年間王位にあって死んでその子ヤロブアムがその王座に就いたとありますので、初代のヤロブアムと混同しないように気を付けなければなりません。

ヨアシュに関してはほとんど何も書かれていなかったのですが、ヨアシュが王の時にエリシャが亡くなり、そこにヨアシュ王が立ち会ったので、そのことが詳しく書かれています。

そのエリシャの死に立ち会った時のことが14節から17節に書かれており、ここではアラムに対する戦いの預言が語られています。

王下 13:14 エリシャが死の病を患っていたときのことである。イスラエルの王ヨアシュが下って来て訪れ、彼の面前で、「わが父よ、わが父よ、イスラエルの戦車よ、その騎兵よ」と泣いた。

王下 13:15 エリシャが王に、「弓と矢を取りなさい」と言うので、王は弓と矢を取った。

王下 13:16 エリシャがイスラエルの王に、「弓を手にしなさい」と言うので、彼が弓を手にすると、エリシャは自分の手を王の手の上にのせて、

王下 13:17 「東側の窓を開けなさい」と言った。王が開けると、エリシャは言った。「矢を射なさい。」王が矢を射ると、エリシャは言った。「主の勝利の矢。アラムに対する勝利の矢。あなたはアフェクでアラムを撃ち、滅ぼし尽くす。」

この様に、エリシャが病のために死にかかっていた時、ヨアシュ王は彼のところを訪れて、エリシャに会うと、「わが父よ、わが父よ、イスラエルの戦車よ、その騎兵よ」と泣いたのです。この言葉はエリヤが天にあげられるときにエリシャが語った言葉と同じです。列王記下の2章11節と12節にはこう書いてあります。

王下 2:11 彼らが話しながら歩き続けていると、見よ、火の戦車が火の馬に引かれて現れ、二人の間を分けた。エリヤは嵐の中を天に上って行った。

王下 2:12 エリシャはこれを見て、「わが父よ、わが父よ、イスラエルの戦車よ、その騎兵よ」と叫んだが、もうエリヤは見えなかった。エリシャは自分の衣をつかんで二つに引き裂いた。

エリヤの場合は、本当に火の戦車が火の馬にひかれて現れ、エリヤを連れて天に昇って行ったのですが、エリシャの場合にはまだ病床にあり、ヨアシュ王が、その死の別れを惜しむように、その力をたたえて、「わが父よ、わが父よ、イスラエルの戦車よ、その騎兵よ」と泣いて言っているのです。エリシャが亡くなると、イスラエルが滅ぼされてしまうから行かないでくれと言っているようです。本当にエリシャは戦車のように、その力は心強かったのだと思うのです。

するとエリシャはヨアシュ王に弓を取るように言って、東の窓を開けさせ、その弓の矢を射させました。するとエリシャは「主の勝利の矢。アラムに対する勝利の矢。あなたはアフェクでアラムを撃ち、滅ぼし尽くす。」と予言したのです。きっとアラムは東から攻めてくるのです。

そしてもう一つエリシャは最後の預言をしました。18節から21節です。

王下 13:18 またエリシャは、「矢を持って来なさい」と言った。王が持って来ると、エリシャはイスラエルの王に、「地面を射なさい」と言った。王は三度地を射てやめた。

王下 13:19 神の人は怒って王に言った。「五度、六度と射るべきであった。そうすればあなたはアラムを撃って、滅ぼし尽くしたであろう。だが今となっては、三度しかアラムを撃ち破ることができない。」

王下 13:20 エリシャは死んで葬られた。その後、モアブの部隊が毎年この地に侵入して来た。

王下 13:21 人々がある人を葬ろうとしていたとき、その部隊を見たので、彼をエリシャの墓に投げ込んで立ち去った。その人はエリシャの骨に触れると生き返り、自分の足で立ち上がった。

この様に、エリシャがヨアシュ王に、地面を矢で射なさいと言われると、良く分からないままに3度地面を矢で射ました。東の窓から射た矢が、主の勝利の矢、アラムに対する勝利の矢を表わすとしたら、この地面を射る矢は何であろうかと考えればわかったかもしれません。ヨアシュ王が3度でやめたのを見て、エリシャは怒りました。そして、「五度、六度と射るべきであった。そうすればあなたはアラムを撃って、滅ぼし尽くしたであろう。だが今となっては、三度しかアラムを撃ち破ることができない。」と言ったのです。地面を射る矢の回数はアラムを打ち破る回数だったのです。これがエリシャの最後の言葉でした。エリシャは死んで葬られました。それからはアラムだけではなくモアブも、イスラエルは弱くなったとみて侵入してきたのです。ある時、死人が出たので、その人を葬ろうとしていた時、モアブが侵入してくる部隊を見ました。その人たちはその死人を葬る暇もなく、エリシャの墓に投げ込んで逃げ去りました。すると投げ込まれた死者がエリシャの骨に触れると生き返り、自分の足で立ち上がった、と書かれています。エリシャの力は死んでからも働いていたのです。それほどエリシャの奇跡の力は大きなものだと言われていたのです。

エリシャはとにかく奇跡の人でした。多くの奇跡を行い人々を驚かせました。ここでは死んでからも、その奇跡を行って、その骨に触れた死人を生き返らせたと書かれています。

エリシャの死に立ち会ったヨアシュ王は、エリシャの死が間近いのを見て、「わが父よ、わが父よ、イスラエルの戦車よ、その騎兵よ」と、エリシャがエリヤに言ったと同じ言葉を言って、いかにエリシャが偉大な予言者であり、イスラエルを守る預言者であったかを讃えているのです。

この様に偉大な予言者の時代が終わると、イスラエルもユダもだんだん廃れていき、最後にはバビロンに滅ぼされて、国が滅亡してしまうのです。

 

(一分間黙想)(お祈り)

エリシャはエリヤの弟子として仕え、エリヤが天に上げられるときにはそこに共にいて、「わが父よ、わが父よ、イスラエルの戦車よ、その騎兵よ」とエリヤが去っていくのを見送りました。そしてそのあとエリヤの後を継いで、イスラエルに主に仕えよと言い続けました。ですが、イスラエルは罪を犯しつづけました。今は、ヨアシュ王から、「わが父よ、わが父よ、イスラエルの戦車よ、その騎兵よ」と言われて、イスラエルの守り人であったことを強く印象付けます。エリシャの様な奇跡をおこなう大預言者でも、イスラエルを罪を犯さず主に仕えるようにすることはできませんでしたが、罪を犯さず、立ち返って、主に仕えよと言い続けたことにエリシャの使命があったのです。私達も結果を求めるのではなく、あなたに従い続けることの中に、生きる意味を見出すことが出来ますように。

この祈りを、主イエス・キリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン

 

<<聖書の箇所(旧約聖書:◇◇列王記下:)>>  

 

◆イスラエルの王ヨアハズ

王下 13:1 ユダの王、アハズヤの子ヨアシュの治世第二十三年に、イエフの子ヨアハズがサマリアでイスラエルの王となり、十七年間王位にあった。

王下 13:2 彼は主の目に悪とされることを行い、イスラエルに罪を犯させたネバトの子ヤロブアムの罪に従って歩み、それを離れなかった。

王下 13:3 主はイスラエルに対して怒りを燃やし、彼らを絶えずアラムの王ハザエルの手とハザエルの子ベン・ハダドの手にお渡しになった。

王下 13:4 しかし、ヨアハズが主をなだめたので、主はこれを聞き入れられた。主はイスラエルが圧迫されていること、アラムの王が彼らに圧迫を加えていることを御覧になったからである。

王下 13:5 主はイスラエルに一人の救い手を与えられた。イスラエルの人々はアラムの支配から解放されて、以前のように自分たちの天幕に住めるようになった。

王下 13:6 しかし彼らは、イスラエルに罪を犯させたヤロブアムの家の罪を離れず、それに従って歩み続けた。サマリアにはアシェラ像が立ったままであった。

王下 13:7 主はヨアハズの軍隊として、騎兵五十騎、戦車十台、歩兵一万しか残されなかった。アラムの王が彼らを滅ぼし、踏みつけられる地の塵のようにしたからである。

王下 13:8 ヨアハズの他の事績、彼の行ったすべての事、その功績は、『イスラエルの王の歴代誌』に記されている。

王下 13:9 ヨアハズは先祖と共に眠りにつき、サマリアに葬られた。その子ヨアシュがヨアハズに代わって王となった。

◆イスラエルの王ヨアシュ

王下 13:10 ユダの王ヨアシュの治世第三十七年に、ヨアハズの子ヨアシュがサマリアでイスラエルの王となり、十六年間王位にあった。

王下 13:11 彼は主の目に悪とされることを行い、イスラエルに罪を犯させたネバトの子ヤロブアムの罪を全く離れず、それに従って歩み続けた。

王下 13:12 ヨアシュの他の事績、彼の行ったすべての事、ユダの王アマツヤと戦った功績は、『イスラエルの王の歴代誌』に記されている。

王下 13:13 ヨアシュは先祖と共に眠りにつき、ヤロブアムがその王座についた。ヨアシュはイスラエルの王たちと共にサマリアに葬られた。

◆エリシャの死

王下 13:14 エリシャが死の病を患っていたときのことである。イスラエルの王ヨアシュが下って来て訪れ、彼の面前で、「わが父よ、わが父よ、イスラエルの戦車よ、その騎兵よ」と泣いた。

王下 13:15 エリシャが王に、「弓と矢を取りなさい」と言うので、王は弓と矢を取った。

王下 13:16 エリシャがイスラエルの王に、「弓を手にしなさい」と言うので、彼が弓を手にすると、エリシャは自分の手を王の手の上にのせて、

王下 13:17 「東側の窓を開けなさい」と言った。王が開けると、エリシャは言った。「矢を射なさい。」王が矢を射ると、エリシャは言った。「主の勝利の矢。アラムに対する勝利の矢。あなたはアフェクでアラムを撃ち、滅ぼし尽くす。」

王下 13:18 またエリシャは、「矢を持って来なさい」と言った。王が持って来ると、エリシャはイスラエルの王に、「地面を射なさい」と言った。王は三度地を射てやめた。

王下 13:19 神の人は怒って王に言った。「五度、六度と射るべきであった。そうすればあなたはアラムを撃って、滅ぼし尽くしたであろう。だが今となっては、三度しかアラムを撃ち破ることができない。」

王下 13:20 エリシャは死んで葬られた。その後、モアブの部隊が毎年この地に侵入して来た。

王下 13:21 人々がある人を葬ろうとしていたとき、その部隊を見たので、彼をエリシャの墓に投げ込んで立ち去った。その人はエリシャの骨に触れると生き返り、自分の足で立ち上がった。

◆イスラエルとアラムの戦い

王下 13:22 アラムの王ハザエルはヨアハズの生きている間、絶えずイスラエルに圧迫を加えた。

王下 13:23 しかし、主はアブラハム、イサク、ヤコブと結んだ契約のゆえに、彼らを恵み、憐れみ、御顔を向け、彼らを滅ぼそうとはされず、今に至るまで、御前から捨てることはなさらなかった。

王下 13:24 アラムの王ハザエルは死んで、その子ベン・ハダドが代わって王となった。

王下 13:25 ヨアハズの子ヨアシュは、父ヨアハズの手から奪い取られた町々を、ハザエルの子ベン・ハダドの手から取り返した。ヨアシュは三度彼を撃ち破り、イスラエルの町々を取り返した。