家庭礼拝 2024年9月25日 列王記下 9:1-37 イエフの謀反

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起 

 今日の物語は、この時代の切り替わりの時に起こった出来事です。大きな出来事の一つはエリヤとエリシャという大預言者の時代が終わるということです。エリヤはすでに天に上り、エリシャはまだ生きていますが、この後登場するのは13章で、エリシャが死ぬ場面の所です。ですからエリシャが王に油を注ぐのは今回が最後となるのです。また、今日の小見出しにもあるように、イエフの謀反とありますが、エリシャによって油を注がれたものは実はこのイエフというものであり、それまでのイスラエルの王も、ユダの王もこのイエフによって殺されてしまうのです。そしてこのイエフがイスラエルの新しい王となったのです。

 イエフはイスラエルから、王妃イゼベルの異教崇拝を排除しましたが、主に対して必ずしも良く従ったわけではなかったのです。ですからこの時代からイスラエルはどんどん衰退してしまい、最後には滅ぼされてしまうのです。そのターニングポイントとなるのが、このイエフの謀反の話なのです。

それではどのような出来事があったのかを聖書から見てみましょう。1節から4節です。

王下 9:1 預言者エリシャは預言者の仲間の一人を呼んで言った。「腰に帯を締め、手にこの油の壺を持って、ラモト・ギレアドに行きなさい。

王下 9:2 そこに着いたら、ニムシの孫でヨシャファトの子であるイエフに会いなさい。あなたは入って彼をその仲間の間から立たせ、奥の部屋に連れて行き、

王下 9:3 油の壺を取って彼の頭に注いで言いなさい。『主はこう言われる。わたしはあなたに油を注ぎ、あなたをイスラエルの王とする』と。そして戸を開けて逃げて来なさい。ぐずぐずしていてはならない。」

王下 9:4 その若者、預言者の従者はラモト・ギレアドに行った。

この様に、エリシャの最後の仕事はイエフというものに油を注ぎイスラエルの王とすることでした。このイエフと言う人はイスラエルの将軍でしたが、アハブの王朝に対しては不満を持っていたのです。そして彼の取り巻きの者たちと、アハブ王朝を倒す相談もしていたようです。この事を霊の力で知ったエリシャは、この人に油を注ぐようにと主が言われるのを聞いたのです。それで、本当は自分が行って油注ぎをすべきところなのですが、イエフは遠くにおりエリシャは年老いてそのために旅をすることが難しくなっていたので、若者の預言者を遣わして、こう言ったのです。「腰に帯を締め、手にこの油の壺を持って、ラモト・ギレアドに行きなさい。そこに着いたら、ニムシの孫でヨシャファトの子であるイエフに会いなさい。あなたは入って彼をその仲間の間から立たせ、奥の部屋に連れて行き、油の壺を取って彼の頭に注いで言いなさい。『主はこう言われる。わたしはあなたに油を注ぎ、あなたをイスラエルの王とする』と。そして戸を開けて逃げて来なさい。ぐずぐずしていてはならない。」

エリシャは、この使いを正式なものにするために、腰に帯を締めさせ、きちんとした格好にし、そして手に油のツボをもっていかせたのです。この油こそ、神の手によって、王となるための油なのです。この油が注がれたものは王となります。そして、イエフというものが仲間の者たちといるので、連れ出して奥の部屋に連れていき、油を注いで、主があなたをイスラエルの王とすると言いなさい、と言ったのです。これはとても危険な事だったのです。王が二人いることになるのでその間で殺し合いが始まります。中にはイスラエルの王ヨラムに近いものがいるかもしれません。ですから終わったら、戸を開けてすぐに逃げてきなさいと命じたのです。

この使いがイエフのいるラモト・ギレアドに行くと、そこにイエフがいました。イエフはイスラエルの将軍であり、その配下の者たちが多数いました。そこでイエフだけを呼び出して、彼の頭に油を注いでこう言ったのです。

「イスラエルの神、主はこう言われる。『わたしはあなたに油を注ぎ、あなたを主の民イスラエルの王とする。あなたはあなたの主君アハブの家を撃たねばならない。こうしてわたしはイゼベルの手にかかったわたしの僕たち、預言者たちの血、すべての主の僕たちの血の復讐をする。アハブの家は全滅する。わたしは、イスラエルにおいて縛られている者も解き放たれている者も、アハブに属する男子をすべて絶ち滅ぼし、アハブの家をネバトの子ヤロブアムの家のようにし、アヒヤの子バシャの家のようにする。犬がイズレエルの所有地でイゼベルを食い、彼女を葬る者はいない。』」これだけ言うと、遣わされた若者は戸を開けて逃げ去ったのでした。

神様は今の王のアハブの家の者を滅ぼし、その妻イゼベルの異教の信仰によって殺された、主の僕たちの復讐をするために、イエフを新しいイスラエルの王としたのです。ですからこのイエフの謀反というのは神様から与えられた正当な使命だったのです。そしてアハブの系統の男子は皆殺しにされ、イスラエルにバアル信仰をもたらして、主の信仰を迫害した、王妃イゼベルは死んで犬がその体を食い尽くし、彼女を葬るものはいないであろうと言ったのです。これで完全に、アハブの王家は滅ぼされるのです。イエフは新しいイスラエルの王となるのです。

さて現実に戻るとイエフはまだ王ではありません。まだ油を注がれた段階なのです。そのイエフが仲間の元に戻ると、彼らは「どうだった。なぜあの狂った男があなたを訪ねて来たのか」と聞きました。イエフは、「あの男が誰で、何を言ったのか、あなたたちには分かっているはずだ」と答えたのです。この事は、エリシャの使いが来たということは何を意味するのか、みんなは薄々分かっており、自分達が謀反を起こそうとしていることを、みんな理解していたということなのです。そのことが、とても気になっていたのに、あの狂った男がなぜ来たと言って、どうでもいいようなことに言っていたのです。

ですから、そのことをもっとはっきり知りたいと思い、「それは違う。我々によく説明してくれ。」と言ったのです。すると、イエフは「あの男はわたしにこのように告げた。『主はこう言われる。わたしはあなたに油を注ぎ、あなたをイスラエルの王とする。』」とはっきりと言ったのです。仲間の者たちはこの言葉を聞きたかったのです。すると、彼らはおのおの急いで上着を脱ぎ、階段の上にいた彼の足もとに敷き、角笛を吹いて、「イエフが王になった」と宣言したのです。

この様にして、イエフはイスラエルの王ヨラムに対して謀反を起こすことになったのですが、その時ヨラムはアラムの国と戦いをしていたのです。そして、その時ヨラム王は傷を負わされて、本拠地のイズレエルに戻っていたのです。イズレエルというのはガリラヤ湖の南の方にあるイズレエル平原がある低地なのです。

イエフが油注がれて王となったということをこのイズレエルにいるヨラム王に知れると攻めてこられるので、そのことは決して王に知らせてはならないとイエフは仲間の者たちに命じました。イスラエルのヨラム王はイズレエルで床に伏していたので、ユダの王アハズヤが見舞いに来ていました。そこへイエフは戦車に乗って向かって行ったのです。するとイズレエルの見張りの塔で見ていた見張りが、砂ぼこりの上がるのを見て、軍勢が見えますと知らせました。するとヨラムは騎兵を行かせて様子を見させました。その騎兵はイエフに会うと、イエフに私の後ろに回れと言われて、イエフの部隊に入ってしまいました。見張りはその使いの者が行ったきり帰って来ないのでそのことを王に知らせました。王はもう一人騎兵を遣わせましたが、彼も私の後ろに回れと言われて、イエフの部隊の中に入ってしまったのです。見張りは、今度の使いも戻ってきませんと言い、あの戦車の走らせ方はイエフの様ですと知らせました。ヨラムはまだイエフが謀反を起こしているとは気が付かず、イエフのご機嫌を取るために床に寝ていたのにもかかわらず、自分で戦車に乗って迎えに行ったのです。

ヨラム王はイエフを見ると「イエフ、道中無事だったか」と尋ねましたが、イエフは答えて言いました。「あなたの母イゼベルの姦淫とまじないが盛んに行われているのに、何が無事か。」と言ったのです。姦淫とまじないが盛んにおこなわれているとは、普通の意味での姦淫ではなくて、イスラエルが、主なる神をあがめないで、イゼベルが持ってきたバアル信仰などの異教の神々を崇拝し、まじないを行って、国を支配していることを言っているのです。イエフ達はその事が不満だったのです。イエフは、国がそのような状態なのに何が無事か、とヨラム王を恫喝したので、ヨラムはここで初めてイエフが謀反を起こしたと、気が付いたのです。それですぐに逃げ出し、一緒に来ていたユダのアハズヤ王に「アハズヤよ、裏切りだ」と叫んだのでした。すると、イエフは手に弓を取り、矢を放つと矢は心臓を射貫き、彼は戦車の中に崩れ落ちて、死んでしまったのでした。

イエフは彼の侍従に対して、死んだヨラム王をイズレエル人ナボトの所有地に運んで投げ捨てよと命じました。実はこれには理由があったのです。列王記上の21章を学んだ時にナボトのぶどう畑という小見出しの箇所を学んだのを覚えているでしょうか。ナボトと言う人が王の宮殿の側にぶどう畑を持っていました。この時のサマリアの王はアハブで、すなわちこのヨラムの王の父ですが、そのアハブが、ナボトにそのブドウ園を譲ってくれと言って断られて、しょげていたところ、その妻のイゼベルが、あなたは王なのですから支配者らしくしなさい。私が何とかしてあげましょうと言って、ナボトが神と王を呪ったという濡れ衣を着せて、石打ちの刑で殺してしまったのです。そしてその後その土地を自分の物にしたのです。その事を聞いた預言者エリヤは、こう言ったのです。「主はこう言われる。あなたは人を殺した上にその人の所有物を自分のものにしようとするのか。主はこう言われる。犬の群れがナボトの地をなめたその場所で、あなたの血を犬の群れが舐めることになる。」こう予言したのです。この予言が今その子のヨラムによって実現することを示しているのです。ですがその父のアハブ王自身もすでに矢を射られて死んだときにサマリアの池に流れた血を犬の群れが舐めたと書かれておりその予言は既に成就しているのです。

また、ヨラム王を見舞いに来ていて、この謀反に遭遇してしまったユダのアハズヤ王もすぐに逃げたのですが、イエフはその後を追って、襲ったので、アハズヤは戦車の中で傷を負ってメギドまで逃げたのですが、そこで死んでしまいました。この事によって、イスラエルもユダも王が同時に死んで、新しい王となるのです。イスラエルではこのイエフが王となるのです。

さて、イエフがイスラエルのヨラム王を殺して、その本拠地のイズレエルに来た時、その母であるイゼベルは目に化粧をし、髪を結って、窓から見下ろしていたと言います。自分の子が殺されたことを聞いても、嘆き悲しむのではなく平然としていたのです。そしてイエフが城門を入ってくると、「主人殺しのジムリ、御無事でいらっしゃいますか」と言ったのです。この事の意味は列王記上の16章に自分のつかえている王を殺し、その一族を殺して自分が王となったジムリが、軍の司令官オムリによって、倒されて、王位にあったのはたったの7日間だけであったことを皮肉って、イエフもこのジムリと同じで短命に終わるだろうということを言っているのです。

このイゼベルが窓からそのような皮肉をイエフに言ったので、イエフは窓を見上げて、「わたしの味方になる者は誰だ、誰だ」と言うと、二、三人の宦官が見下ろしたので、「その女を突き落とせ」と言ったのです。彼らがイゼベルを突き落としたので、その血は壁や馬に飛び散り、馬が彼女を踏みつけたと言います。イエフはそのあと家に入って食事をした後、イゼベルを女王だったのだから葬ってやれと命じたので、人々が葬ろうとしていくと、頭蓋骨と両足、両手首しかなかったのです。これはエリヤが預言して言った『イゼベルの肉は、イズレエルの所有地で犬に食われ、イゼベルの遺体はイズレエルの所有地で畑の面にまかれた肥やしのようになり、これがイゼベルだとはだれも言えなくなる。』」と言ったことが成就したのだと言います。このエリヤの預言は先ほどの、列王記上の21章のナボトのぶどう畑を罪のない人から奪い取った時に、エリヤが言った預言のことです。その時の預言では、こう言っています。「主はイゼベルにもこう告げられる。イゼベルはイズレエルの塁壁の中で、犬の群れの餌食となる」こう言っただけなのですが、ここではさらにいろいろ修飾されています。ですが犬に食われて体がなくなってしまうというのは同じなのです。この様にして、イゼベルの異教信仰の影響はイスラエルから一掃されていくのです。

イスラエルの王アハブとその王妃イゼベルの影響でイスラエルの中から、イスラエルの神に対する信仰が廃れてきたとき、神様はエリシャを通して、イスラエルに新しい王を立てることを告げました。それがアハブの子ヨラム王の時の将軍イエフだったのです。エリシャは、若者を遣わして、イエフに油を注ぎ、王としました。イエフはその後ヨラム王を滅ぼし、その母である、イゼベルも滅ぼして、その王家の影響を一掃することになるのです。人は皆、自分が主体でやっていると思っていることも、すべて神様の計画によって、動かされ遣わされて、働いているのです。

 

(一分間黙想)(お祈り)

天の父なる神様、私達はそれぞれの意志で、自分を動かし世界を動かしていると思っていますが、そこには神様の力が働いて、神様の使われる道具として用いられていることを思います。どうかどのような事の中にも神様の御心を思い、ご計画を思って、その出来事を理解していくことが出来ますように導いてください。そしてあなたのご計画がどのようなものであるかを理解させてください。この祈りを、主イエス・キリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン

 

<<聖書の箇所(旧約聖書:◇◇列王記下:)>>  

 

◆イエフの謀反

王下 9:1 預言者エリシャは預言者の仲間の一人を呼んで言った。「腰に帯を締め、手にこの油の壺を持って、ラモト・ギレアドに行きなさい。

王下 9:2 そこに着いたら、ニムシの孫でヨシャファトの子であるイエフに会いなさい。あなたは入って彼をその仲間の間から立たせ、奥の部屋に連れて行き、

王下 9:3 油の壺を取って彼の頭に注いで言いなさい。『主はこう言われる。わたしはあなたに油を注ぎ、あなたをイスラエルの王とする』と。そして戸を開けて逃げて来なさい。ぐずぐずしていてはならない。」

王下 9:4 その若者、預言者の従者はラモト・ギレアドに行った。

王下 9:5 彼がそこに着くと、軍の長たちが席に着いていた。彼が、「将軍、あなたに申し上げたいことがあります」と言うと、イエフは、「我々のうちの誰に対してか」と聞き返した。彼は、「将軍、あなたに対してです」と答えた。

王下 9:6 イエフは立って家に入って来た。若者は彼の頭に油を注いで言った。「イスラエルの神、主はこう言われる。『わたしはあなたに油を注ぎ、あなたを主の民イスラエルの王とする。

王下 9:7 あなたはあなたの主君アハブの家を撃たねばならない。こうしてわたしはイゼベルの手にかかったわたしの僕たち、預言者たちの血、すべての主の僕たちの血の復讐をする。

王下 9:8 アハブの家は全滅する。わたしは、イスラエルにおいて縛られている者も解き放たれている者も、アハブに属する男子をすべて絶ち滅ぼし、

王下 9:9 アハブの家をネバトの子ヤロブアムの家のようにし、アヒヤの子バシャの家のようにする。

王下 9:10 犬がイズレエルの所有地でイゼベルを食い、彼女を葬る者はいない。』」彼は戸を開けて逃げ去った。

王下 9:11 イエフが主君の家臣たちのところに出て行くと、彼らは、「どうだった。なぜあの狂った男があなたを訪ねて来たのか」と聞いた。イエフは、「あの男が誰で、何を言ったのか、あなたたちには分かっているはずだ」と答えたが

王下 9:12 彼らは言った。「それは違う。我々によく説明してくれ。」そこで彼は言った。「あの男はわたしにこのように告げた。『主はこう言われる。わたしはあなたに油を注ぎ、あなたをイスラエルの王とする。』」

王下 9:13 彼らはおのおの急いで上着を脱ぎ、階段の上にいた彼の足もとに敷き、角笛を吹いて、「イエフが王になった」と宣言した。

王下 9:14 ニムシの孫でヨシャファトの子であるイエフは、ヨラムに対して謀反を起こした。――ヨラムは全イスラエルを率い、アラムの王ハザエルに対して、ラモト・ギレアドの防衛に当たったが、

王下 9:15 アラムの王ハザエルとの戦いでアラム兵に傷を負わされ、それをいやすためイズレエルに戻っていた。――イエフは言った。「もしあなたたちが本気でいるなら、だれもこの町を抜け出してイズレエルに知らせに行ってはならない。」

王下 9:16 それから、イエフは戦車に乗ってイズレエルに向かった。ヨラムがそこで床に伏していたからである。またユダの王アハズヤがヨラムを見舞いに下って来ていた。

王下 9:17 イズレエルの塔の上には見張りが立っていたが、イエフの軍勢が近づいて来るのを見て、「軍勢が見えます」と言った。ヨラムは、「騎兵を一人選んで迎えに行かせ、道中無事だったか、尋ねさせよ」と命じた。

王下 9:18 騎兵は迎えに行って、「王が、道中御無事でしたかと尋ねておられます」と伝えた。しかしイエフは、「道中無事であったかどうか、お前と何のかかわりがあるのか。わたしの後ろにまわれ」と言った。一方、見張りは、「使いの者は彼らのところに行ったまま帰って来ません」と知らせた。

王下 9:19 ヨラムは騎兵をもう一人遣わした。彼も彼らのところに行って、「王が、道中御無事でしたかと尋ねておられます」と伝えた。しかし、イエフは、「道中無事であったかどうか、お前と何のかかわりがあるのか。わたしの後ろにまわれ」と言った。

王下 9:20 見張りはまた、「彼らのところに行ったまま帰って来ません。あの戦車の走らせ方はニムシの子イエフの走らせ方と似ています。狂ったように走らせているからです」と報告した。

王下 9:21 ヨラムは、「馬をつなげ」と命じた。戦車に馬がつながれると、イスラエルの王ヨラムとユダの王アハズヤは、それぞれ自分の戦車に乗って出て行った。彼らはイエフを迎えようとし/て出て行き、イズレエル人ナボトの所有地で彼に出会った。

王下 9:22 ヨラムはイエフを見ると、「イエフ、道中無事だったか」と尋ねたが、イエフは答えた。「あなたの母イゼベルの姦淫とまじないが盛んに行われているのに、何が無事か。」

王下 9:23 ヨラムは手綱を返して逃げ出し、アハズヤに、「アハズヤよ、裏切りだ」と叫んだ。

王下 9:24 イエフは手に弓を取り、ヨラムの腕と腕の間を射た。矢は心臓を射貫き、彼は戦車の中に崩れ落ちた。

王下 9:25 イエフは侍従ビドカルに言った。「彼をイズレエル人ナボトの所有地の畑に運んで投げ捨てよ。わたしがお前と共に馬に乗って彼の父アハブに従って行ったとき、主がこの託宣を授けられたことを思い起こせ。

王下 9:26 『わたしは昨日ナボトの血とその子らの血を確かに見た』と主は言われた。また、『わたしはこの所有地であなたに報復する』と主は言われた。今、主の言葉どおり、彼をその所有地に運んで投げ捨てよ。」

王下 9:27 ユダの王アハズヤはこれを見て、ベト・ガンの道を通って逃げた。イエフはその後を追い、「彼も撃ってしまえ」と命じた。アハズヤは、イブレアムの近くのグルの坂を行く戦車の中で傷を負い、メギドまで逃げて、そこで死んだ。

王下 9:28 彼の家臣たちはその遺体を車に乗せてエルサレムに運び、ダビデの町の彼の墓に先祖と共に葬った。

王下 9:29 アハブの子ヨラムの治世第十一年に、アハズヤはユダの王となった。

王下 9:30 イエフがイズレエルに来たとき、イゼベルはそれを聞いて、目に化粧をし、髪を結い、窓から見下ろしていた。

王下 9:31 イエフが城門を入って来ると、「主人殺しのジムリ、御無事でいらっしゃいますか」と言った。

王下 9:32 彼は窓を見上げ、「わたしの味方になる者は誰だ、誰だ」と言うと、二、三人の宦官が見下ろしたので、

王下 9:33 「その女を突き落とせ」と言った。彼らがイゼベルを突き落としたので、その血は壁や馬に飛び散り、馬が彼女を踏みつけた。

王下 9:34 彼は家に入って食事をしてから言った。「あの呪われた女の面倒を見てやれ。彼女も王女だったのだから、葬ってやれ。」

王下 9:35 だが、人々が葬ろうとして行くと、頭蓋骨と両足、両手首しかなかった。

王下 9:36 彼らが帰って、そのことを知らせると、イエフは言った。「これは主の言葉のとおりだ。主はその僕ティシュベ人エリヤによってこう言われた。『イゼベルの肉は、イズレエルの所有地で犬に食われ、

王下 9:37 イゼベルの遺体はイズレエルの所有地で畑の面にまかれた肥やしのようになり、これがイゼベルだとはだれも言えなくなる。』」