家庭礼拝 2024年7月17日 列王記下 3:1-27 イスラエルの王ヨラム 

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起 

 今日の3章はエリヤ時代からエリシャ時代になって、エリシャが本格的にその活動をしたことを伝える章です。それはどのような時だったかと言うと、イスラエルとモアブの戦いの場面で起きた事です。北イスラエルの長期に君臨した王アハブが死ぬと、モアブはイスラエルに反旗を翻したのです。これはイスラエルに対する貢物の重税が大きすぎるために、強かった王のアハブが死んで、次のアハズヤの代になると反旗を翻して、独立しようとしたのです。この事は一章一節に書いてあるのですが、そのあとは何も詳しいことは書かれておらず、むしろ新しい王のアハズヤが、屋上の部屋の欄干から落ちて、大怪我をして、そのあとエリヤに自分の命が助かるかどうかを尋ねる話が続いています。ですからモアブとの戦いのことは、すっかり忘れ去られたような格好になっていたのです。

ですがこの3章になってその詳しいことが語られているのです。ですがここでは、イスラエルの王はアハズヤが短命で死んだので、もう一人のアハブの子ヨラムが王となっていたのです。この王は歴代の王とは違って、それほど主の眼に悪とされることをしなかったので、評判の良い王様だったのです。ですがモアブの反乱を抑えるために、ユダの王ヨシャファトと協力して、攻め入ることにしました。そしてイスラエルの王と、ユダの王がエドムの王と共にエドムの荒れ野の道を進んでいきましたが、思っていたよりも日数がかかり、部隊と連れてきた荷役の家畜のための水が足りなくなってしまったのです。するとイスラエルの王は絶望して、主がこの三人の王を滅ぼすために呼び集められたのだろうかと嘆いたのですが、信仰深いユダのヨシャファト王は、「ここには我々が主の御旨を尋ねることのできる主の預言者はいないのですか」と尋ねると、イスラエルの王の家臣の一人が、「ここには、エリヤの手に水を注いでいた、シャファトの子エリシャがいます」と答えたのでした。3人の王はともにエリシャのもとに行きました。するとエリシャはイスラエルの王に、「わたしはあなたとどんなかかわりがあるのですか。」とかかわるのを断ったのですが、ユダのヨシャファト王に敬意を抱いて、「この枯れ谷に次々と穴を掘っていきなさい。」と言われました。翌朝、捧げものを捧げる頃に、水が流れ込んできて、その地は水でいっぱいになりました。これが、エリシャの行った奇跡なのです。この水のおかげで、イスラエルの連合軍は息を吹き返し、モアブに攻め入り、モアブを滅ぼし去ろうとしたとき、モアブの王は自分の長男を生贄として捧げて、兵士たちの怒りを掻き立て、イスラエルをそこから、撤退させたのです。

今日はこのようなモアブとの戦いの中で、エリシャが起こした水の奇跡によって、戦いが大きく動いたという話を読んでみたいと思います。

まずはこの時の背景として、イスラエルの王が、どのような王であったかの紹介があります。1節から3節です。

王下 3:1 ユダの王ヨシャファトの治世第十八年に、アハブの子ヨラムがサマリアでイスラエルの王となり、十二年間王位にあった。

王下 3:2 彼は主の目に悪とされることを行ったが、ただ彼の父や母ほどではなかった。父が作ったバアルの石柱を彼は取り除いた。

王下 3:3 しかし彼は、イスラエルに罪を犯させたネバトの子ヤロブアムの罪を自分も犯し続け、それを離れなかった。

この様に、北イスラエルの王は長期政権であったアハブの後、短期に終わった息子のアハズヤに代わって、もう一人の息子ヨラムが王となりました。彼は主の目に悪とされることを行ったが、ただ彼の父や母ほどではなかった。父が作ったバアルの石柱を彼は取り除いた。と書かれており、比較的長い12年間王位にありました。ですが主のもとに従うのではなく、バアル信仰のもとにあったことは変わりがなかったのです。

そしてこの王が、モアブの王と戦うことになったのですが、その状況はどうであったのでしょうか。4節から8節です。

王下 3:4 モアブの王メシャは羊を飼育しており、十万匹の小羊と雄羊十万匹分の羊毛とを貢ぎ物としてイスラエルの王に納めていた。

王下 3:5 しかし、アハブが死ぬと、モアブの王はイスラエルの王に反旗を翻した。

王下 3:6 ヨラム王は直ちにサマリアを出て、イスラエルのすべての人々を動員し、

王下 3:7 出発した。また使者をユダの王ヨシャファトに遣わし、「モアブの王がわたしに反旗を翻しました。わたしと共にモアブに行って戦っていただけませんか」と言った。ヨシャファトは、「わたしも攻め上ります。わたしはあなたと一体、わたしの民はあなたの民と一体、わたしの馬はあなたの馬と一体です」と答え、

王下 3:8 「我々はどの道を上ればよいのですか」と尋ねた。ヨラムは、「エドムの荒れ野の道を」と答えた。

この様に、アハブの時代には、モアブは北イスラエルの属国となっていたのです。そしてそこの王のメシャは羊をたくさん飼っており、十万匹の小羊と雄羊十万匹分の羊毛とを貢ぎ物としてイスラエルの王に納めていた、と書いてありますから、王とはいっても羊飼いの族長のようなものです。でもその重税に不満を持っていたモアブ王のメシャは北イスラエルのアハブが死ぬと、北イスラエルに反旗を翻したのです。今日の聖書の箇所ではそれに対して、ヨラム王が初めて鎮圧に向かったように書かれていますが、その前のアハズヤの時にも鎮圧に向かったのですが、そのことはほとんど書かれていません。本格的に鎮圧しようとしたのはヨラムの時だったのだと思います。そしてイスラエルの全軍を呼び集め、またこのころ良好な関係にあった南ユダの王ヨシャファトに使いを遣わし、「モアブの王がわたしに反旗を翻しました。わたしと共にモアブに行って戦っていただけませんか」と言ったのです。ヨシャファトは、「わたしも攻め上ります。わたしはあなたと一体、わたしの民はあなたの民と一体、わたしの馬はあなたの馬と一体です」と答えました。この様な状況は前にもそっくりのことがありました。それはアハブ王の時にアラムと3年間戦いを続けていた時に、ユダの王ヨシャファトに対して、「私と共に行って、ラモト・ギレアドと戦っていただけませんか」とお願いしたのです。その時に、今回と全く同じ言葉「わたしはあなたと一体、わたしの民はあなたの民と一体、わたしの馬はあなたの馬と一体です」と答えているのです。この様に、父と子の代にそれぞれ同じようなことが起こっているのです。この時代は珍しく、北イスラエルと南ユダは良好な関係にありました。南ユダのヨシャファトが信仰深く寛容な人だったからでしょうか。

そしていよいよ戦いが始まります。そして進軍が始まるのです。ここで預言者エリシャとの出会いが起こります。8節から12節です。

王下 3:8 「我々はどの道を上ればよいのですか」と尋ねた。ヨラムは、「エドムの荒れ野の道を」と答えた。

王下 3:9 イスラエルの王は、ユダの王およびエドムの王と共に出発したが、迂回するのに七日を費やし、部隊と連れて来た家畜のための水が底をついてしまった。

王下 3:10 イスラエルの王は、「ああ、主はこの三人の王をモアブの手に渡すために呼び集められたのか」と言った。

王下 3:11 ヨシャファトが、「ここには我々が主の御旨を尋ねることのできる主の預言者はいないのですか」と尋ねると、イスラエルの王の家臣の一人が、「ここには、エリヤの手に水を注いでいた、シャファトの子エリシャがいます」と答えた。

王下 3:12 ヨシャファトは、「彼には主の言葉があります」と言った。イスラエルの王は、ヨシャファトおよびエドムの王と共に彼のもとに下って行った。

この様に三国連合軍はエドムの荒れ野を進んでいったのですが、途中で水が切れてしまったのです。ここでこの三国連合軍と敵のモアブがどのような位置関係にあるかと言うと、死海を中心にすると、その西側の北に北イスラエル、ちょうど死海の西側に南ユダ、そしてエドムは死海の東側で南側にあり、敵のモアブは死海の東側にある形なのです。ですからエドムを攻めるには死海の北側からヨルダン川を越えていくか、南側から、モアブの荒れ野を超えていくかなのですが、連合軍はそれぞれの国を通る安全な道を通ることにしたのです。ですがモアブは荒れ野で、水がなかったので、水が底をついて、兵士も荷物を運ぶ家畜もみんな死にそうになったのです。するとイスラエルの王はすぐ絶望して、「ああ、主はこの三人の王をモアブの手に渡すために呼び集められたのか」と言いました。すると、信仰をもっているユダの王ヨシャファトが、「ここには我々が主の御旨を尋ねることのできる主の預言者はいないのですか」と尋ねると、イスラエルの王の家臣の一人が、「ここには、エリヤの手に水を注いでいた、シャファトの子エリシャがいます」と答えました。ヨシャファトはエリシャがすぐれた預言者であることを知っていたので、「彼には主の言葉があります」と言って、三人の王はエリシャのもとに行くのです。王のもとに預言者が来ることはあっても、預言者のもとに三人もの王が行くというのは異例なことなのです。

王たちがエリシャのもとに来ると、エリシャはこう言ったのです。13節から19節です

王下 3:13 エリシャはイスラエルの王に言った。「わたしはあなたとどんなかかわりがあるのですか。あなたの父の預言者たちや母の預言者たちのもとに行きなさい。」イスラエルの王は答えた。「いいえ、モアブの手に渡そうとしてこの三人の王を呼び集められたのは主だからです。」

王下 3:14 エリシャは言った。「わたしの仕えている万軍の主は生きておられる。わたしは、ユダの王ヨシャファトに敬意を抱いていなければ、あなたには目もくれず、まして会いもしなかった。

王下 3:15 今、楽を奏する者を連れて来なさい。」楽を奏する者が演奏をすると、主の御手がエリシャに臨み、

王下 3:16 彼は言った。「主はこう言われる。『この涸れ谷に次々と堀を造りなさい。』

王下 3:17 主がこう言われるからである。『風もなく、雨もないのに、この涸れ谷に水が溢れ、あなたたちは家畜や荷役の動物と共にそれを飲む。』

王下 3:18 これは主の目には小さいことである。主はモアブをあなたたちの手にお渡しになる。

王下 3:19 あなたたちはすべての砦の町、すべてのえり抜きの町を打ち破り、すべての有用な木を倒し、すべての泉をふさぎ、すべての優れた耕地を石だらけの荒れ地とする。」

この様に、せっかく王が三人も出向いてきてくれたのに、エリシャの対応は最初冷たいものでした。それもそのはず、イスラエルの王は主なる神をあがめず、バアルの神をあがめているからです。ですからイスラエルの王の顔を見ると、「わたしはあなたとどんなかかわりがあるのですか。あなたの父の預言者たちや母の預言者たちのもとに行きなさい。」とこの様に、あなたはバアルの預言者たちのもとに行って、相談すればいいだろうと言ったのです。するとイスラエルの王は「いいえ、モアブの手に渡そうとしてこの三人の王を呼び集められたのは主だからです。」と言って、この様に困難な状況になったのは主のせいであるからと訴えたのです。一方、エリシャはユダの王には好意的でした。歴代の王がイスラエルの神を崇め称えてきたからです。そしてこう言いました。「わたしの仕えている万軍の主は生きておられる。わたしは、ユダの王ヨシャファトに敬意を抱いていなければ、あなたには目もくれず、まして会いもしなかった。」と言って、ユダの王のために皆に会いもし、主の言葉をも与えると言ったのです。

そして楽を奏するものを連れてきなさいと言って、音楽が鳴り始めると、主がエリシャに臨んだのです。そしてこう予言したのです。「主はこう言われる。『この涸れ谷に次々と堀を造りなさい。』 主がこう言われるからである。『風もなく、雨もないのに、この涸れ谷に水が溢れ、あなたたちは家畜や荷役の動物と共にそれを飲む。』これは主の目には小さいことである。主はモアブをあなたたちの手にお渡しになる。あなたたちはすべての砦の町、すべてのえり抜きの町を打ち破り、すべての有用な木を倒し、すべての泉をふさぎ、すべての優れた耕地を石だらけの荒れ地とする。」と言いました。王たちのすることはこの谷に堀を掘ることだけです。そうすればそこに水があふれて、あなたたちも動物たちもそこから水を飲むことが出来るようになる。あなたたちは驚くかもしれないがこれは主の眼には小さなことである。と言ったのです。そしてモアブを打ち破り、町々を征服すると予言したのです。

さて、その予言によって戦いはどうなったのでしょうか。20節から25節です。

王下 3:20 翌朝、献げ物をささげるころ、見よ、水がエドムの方から流れ込んで、その地は水でいっぱいになった。

王下 3:21 モアブの人々は皆、王たちが攻め上って来たことを聞いた。剣を帯びる年齢に達した者がすべて召集され、国境の守備に就いた。

王下 3:22 彼らが翌朝早く起きると、太陽が水面を照らしていた。モアブの人々は目の前に血のように赤い水を見た。

王下 3:23 彼らは、「これは血だ。王たちは自分たちどうしで争い、討ち合ったにちがいない。モアブよ、今こそ奪うときだ」と言い、

王下 3:24 イスラエルの陣営に突入したが、イスラエルは立ち上がってモアブを迎え撃ち、モアブは敗走した。イスラエルは彼らに襲いかかり、モアブを討った。

王下 3:25 彼らは町を破壊し、すべての肥沃な耕地を皆がそれぞれ投げ込んだ石で満たし、すべての泉をふさぎ、すべての有用な木を切り倒した。残ったのは、キル・ハレセトの石だけであった。それも投石器を持つ者に囲まれ、攻撃された。

この様に翌朝になってから、水がエドムの方から流れ込んできました。そしてその地に水がいっぱいになりました。兵士たちも動物たちもその水で生き返りました。きっとモアブの人々はこのイスラエルの連合軍がエドムの荒れ野で水がなくて、大変な目にあっていることを知っていたのです。だから、このまま倒れてしまえば攻め落とそうと狙っていたのです。ですからイスラエルの王は、「ああ、主はこの三人の王をモアブの手に渡すために呼び集められたのか」と言ったのです。ところが水が来たので力を吹き返しました。そしてモアブの人々は、王たちが攻めあがってきたことを聞いたのです。モアブでは剣を使える年齢のものはみな召集され、国境の守備に就きました。そして次の朝早く起きてみると、地面を水が覆っており、太陽が水面を照らして、それが血のように赤い水のように見えたのです。そんな光景はモアブでは見た事もなかったと思います。ですがこれは血ではなく、太陽の朝焼けのような光が反射したのか、赤土が水に湿って、血のように見えたのかもしれません。ところがモアブの人々は、これはきっと同士討ちをして血を流したに違いないと勘違いして、このうちにと思って、イスラエルの陣営に突入しました。ところが元気になったイスラエル軍はそれを迎え撃ち、モアブは敗走したのです。イスラエルはそれに襲い掛かって打倒したのです。彼らは町を破壊し、すべての肥沃な耕地を皆がそれぞれ投げ込んだ石で満たし、すべての泉をふさぎ、すべての有用な木を切り倒しました。残ったのは、キル・ハレセトの石だけであった、と言うように、エリシャの預言したことがすべて実現したのです。

この様に、ほぼモアブの敗戦が決まりかけたとき、モアブの王は必至の反撃をしたのです。26節から27節です。

王下 3:26 モアブの王は戦いが自分の力の及ばないものになってきたのを見て、剣を携えた兵七百人を引き連れ、エドムの王に向かって突進しようとしたが、果たせなかった。

王下 3:27 そこで彼は、自分に代わって王となるはずの長男を連れて来て、城壁の上で焼き尽くすいけにえとしてささげた。イスラエルに対して激しい怒りが起こり、イスラエルはそこを引き揚げて自分の国に帰った。

この様に、モアブの王は、この戦いに勝ち目がないと知ったのを見て、兵士700人を連れて、エドムの王に向かって、最後の突撃をしたのです。ですがそれもうまくいきませんでした。背水の陣のモアブの王は、次の王となるはずの長男を城壁の上で焼き尽くす生贄として捧げたのです。そこまでモアブの王を追い詰めたイスラエルに対して激しい怒りが起こりました。それはモアブの人々の中だけでなく、同情したイスラエルの連合軍の中にもあったのかもしれません。イスラエル連合軍はその怒りを感じて、そこを引き上げてそれぞれの国へ帰ったのです。

この様に、モアブの戦いの中で、エリシャは水の奇跡を行いました。その事によって、イスラエル陣営は生き返ることが出来ました。それはイスラエルの王のためではなく、主をあがめていたユダの王のために行われたことでした。エリシャの奇跡は水に関係するようです。2章ではエリコの水が良くないために病気になったり、作物が出来なかったりしましたが、水源に塩を投げ込んで清めました。今回は荒れ野に水を満たして、人々を生き返らせたのです。この様に、この戦いもまた、主のご計画のもとに進められていったのです。

 

(一分間黙想)(お祈り)

天の父なる神様、あなたはモアブとの戦いの中で、イスラエルの王のためではなくユダの王のために荒れ野に水を満たし、兵士と家畜とを生き返らせました。イスラエルの王は、現実に絶望しましたが、ユダの王は主の預言者を求めエリシャの声を聴くことが出来たのです。主を信じるものは絶望することがありません。どうか私達もあなたの恵みと慈しみとを信じ委ねて、最後まで希望をもって歩んでいくことが出来ますように。

この祈りを、主イエス・キリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン

 

<<聖書の箇所(旧約聖書:◇◇列王記下:)>>  

 

◆イスラエルの王ヨラム

王下 3:1 ユダの王ヨシャファトの治世第十八年に、アハブの子ヨラムがサマリアでイスラエルの王となり、十二年間王位にあった。

王下 3:2 彼は主の目に悪とされることを行ったが、ただ彼の父や母ほどではなかった。父が作ったバアルの石柱を彼は取り除いた。

王下 3:3 しかし彼は、イスラエルに罪を犯させたネバトの子ヤロブアムの罪を自分も犯し続け、それを離れなかった。

王下 3:4 モアブの王メシャは羊を飼育しており、十万匹の小羊と雄羊十万匹分の羊毛とを貢ぎ物としてイスラエルの王に納めていた。

王下 3:5 しかし、アハブが死ぬと、モアブの王はイスラエルの王に反旗を翻した。

王下 3:6 ヨラム王は直ちにサマリアを出て、イスラエルのすべての人々を動員し、

王下 3:7 出発した。また使者をユダの王ヨシャファトに遣わし、「モアブの王がわたしに反旗を翻しました。わたしと共にモアブに行って戦っていただけませんか」と言った。ヨシャファトは、「わたしも攻め上ります。わたしはあなたと一体、わたしの民はあなたの民と一体、わたしの馬はあなたの馬と一体です」と答え、

王下 3:8 「我々はどの道を上ればよいのですか」と尋ねた。ヨラムは、「エドムの荒れ野の道を」と答えた。

王下 3:9 イスラエルの王は、ユダの王およびエドムの王と共に出発したが、迂回するのに七日を費やし、部隊と連れて来た家畜のための水が底をついてしまった。

王下 3:10 イスラエルの王は、「ああ、主はこの三人の王をモアブの手に渡すために呼び集められたのか」と言った。

王下 3:11 ヨシャファトが、「ここには我々が主の御旨を尋ねることのできる主の預言者はいないのですか」と尋ねると、イスラエルの王の家臣の一人が、「ここには、エリヤの手に水を注いでいた、シャファトの子エリシャがいます」と答えた。

王下 3:12 ヨシャファトは、「彼には主の言葉があります」と言った。イスラエルの王は、ヨシャファトおよびエドムの王と共に彼のもとに下って行った。

王下 3:13 エリシャはイスラエルの王に言った。「わたしはあなたとどんなかかわりがあるのですか。あなたの父の預言者たちや母の預言者たちのもとに行きなさい。」イスラエルの王は答えた。「いいえ、モアブの手に渡そうとしてこの三人の王を呼び集められたのは主だからです。」

王下 3:14 エリシャは言った。「わたしの仕えている万軍の主は生きておられる。わたしは、ユダの王ヨシャファトに敬意を抱いていなければ、あなたには目もくれず、まして会いもしなかった。

王下 3:15 今、楽を奏する者を連れて来なさい。」楽を奏する者が演奏をすると、主の御手がエリシャに臨み、

王下 3:16 彼は言った。「主はこう言われる。『この涸れ谷に次々と堀を造りなさい。』

王下 3:17 主がこう言われるからである。『風もなく、雨もないのに、この涸れ谷に水が溢れ、あなたたちは家畜や荷役の動物と共にそれを飲む。』

王下 3:18 これは主の目には小さいことである。主はモアブをあなたたちの手にお渡しになる。

王下 3:19 あなたたちはすべての砦の町、すべてのえり抜きの町を打ち破り、すべての有用な木を倒し、すべての泉をふさぎ、すべての優れた耕地を石だらけの荒れ地とする。」

王下 3:20 翌朝、献げ物をささげるころ、見よ、水がエドムの方から流れ込んで、その地は水でいっぱいになった。

王下 3:21 モアブの人々は皆、王たちが攻め上って来たことを聞いた。剣を帯びる年齢に達した者がすべて召集され、国境の守備に就いた。

王下 3:22 彼らが翌朝早く起きると、太陽が水面を照らしていた。モアブの人々は目の前に血のように赤い水を見た。

王下 3:23 彼らは、「これは血だ。王たちは自分たちどうしで争い、討ち合ったにちがいない。モアブよ、今こそ奪うときだ」と言い、

王下 3:24 イスラエルの陣営に突入したが、イスラエルは立ち上がってモアブを迎え撃ち、モアブは敗走した。イスラエルは彼らに襲いかかり、モアブを討った。

王下 3:25 彼らは町を破壊し、すべての肥沃な耕地を皆がそれぞれ投げ込んだ石で満たし、すべての泉をふさぎ、すべての有用な木を切り倒した。残ったのは、キル・ハレセトの石だけであった。それも投石器を持つ者に囲まれ、攻撃された。

王下 3:26 モアブの王は戦いが自分の力の及ばないものになってきたのを見て、剣を携えた兵七百人を引き連れ、エドムの王に向かって突進しようとしたが、果たせなかった。

王下 3:27 そこで彼は、自分に代わって王となるはずの長男を連れて来て、城壁の上で焼き尽くすいけにえとしてささげた。イスラエルに対して激しい怒りが起こり、イスラエルはそこを引き揚げて自分の国に帰った。