家庭礼拝 2024年7月10日 列王記下 2:1-25 エリヤ天にあげられる 

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起 

 エリヤは、旧約聖書に出てくる最初の預言者らしい預言者です。それまでも神の言葉を聞いて行う、預言者のような人々はいました。ノアも、アブラハムもモーセもそのような人たちです。ダビデも、ソロモンも神の言葉を聞いて働いた人たちです。またそのような王たちと共にいて、預言をした、サムエルやナタンのような預言者も預言者らしい預言者ではあります。

 でもなぜエリヤが最初の預言者らしい預言者であるというかというと、それは、神の言葉を取り次ぐ、預言者としての働き以外は何もしていないからです。そのためには異邦の神々と戦い、命を懸けて、神の真実をイスラエルの民衆に伝える働きのみをしているからです。それまでの人々は預言者兼族長であり、預言者兼イスラエル王であり、祭司兼預言者であるのですが、エリヤは専門の預言者と言ったところではないでしょうか。

 そのエリヤが、今日の聖書の箇所では天にあげられます。それまでの人間はどんな人でも皆何歳で死んだと記録されています。ところが、このエリヤは死んだとは記されていないのです。生きたまま天にあげられたのです。その有様を今日の聖書の箇所は伝えているのです。

ここではいきなり、エリヤが天にあげられるという話の箇所から始まります。1節から3節です。

王下 2:1 主が嵐を起こしてエリヤを天に上げられたときのことである。エリヤはエリシャを連れてギルガルを出た。

王下 2:2 エリヤはエリシャに、「主はわたしをベテルにまでお遣わしになるが、あなたはここにとどまっていなさい」と言った。しかしエリシャは、「主は生きておられ、あなた御自身も生きておられます。わたしはあなたを離れません」と答えたので、二人はベテルに下って行った。

王下 2:3 ベテルの預言者の仲間たちがエリシャのもとに出て来て、「主が今日、あなたの主人をあなたから取り去ろうとなさっているのを知っていますか」と問うと、エリシャは、「わたしも知っています。黙っていてください」と答えた。

この様に、エリヤを天にあげられるのは、主が嵐を起こして天に連れ去るというのです。嵐と言うのは竜巻のようなものだと思います。エリヤはこの時自分の後継者であるエリシャを連れてギルガルを出発しました。エリヤは最初エリシャに、あなたはここにとどまっていなさい。自分は主によって、ベテルまで行くと言ったのです。エリヤは一人で行こうとしたのですが、エリシャは私はあなたを離れませんと言って、ついて行こうとしたのです。この時エリシャはエリヤに何が起ころうとしているのかを知っていたのです。エリシャも預言者ですから、そのくらいの力はあったのです。そしてベテルに着くと、預言者の仲間たちがエリシャに、「主が今日、あなたの主人をあなたから取り去ろうとなさっているのを知っていますか」と尋ねたのです。彼らもそれを知っていました。エリシャは、「わたしも知っています。黙っていてください」と答えた。エリシャはすべてを知っていて、今はその瞬間を見ようとエリヤに集中していたので、仲間の預言者たちから話しかけられるのも煩わしかったのです。

エリヤは最初、ベテルに行くと言って、そこへ来ましたが、今度はエリコに行くと言って同じような話をします。またそのあとはヨルダンへ行くと言い、同じような話と状況が3回続けられます。4節から6節です。

王下 2:4 エリヤは、「エリシャよ、主はわたしをエリコへお遣わしになるが、あなたはここにとどまっていなさい」と言った。しかしエリシャは、「主は生きておられ、あなた御自身も生きておられます。わたしはあなたを離れません」と答えたので、二人はエリコに来た。

王下 2:5 エリコの預言者の仲間たちがエリシャに近づいて、「主が今日、あなたの主人をあなたから取り去ろうとなさっているのを知っていますか」と問うと、エリシャは、「わたしも知っています。黙っていてください」と答えた。

王下 2:6 エリヤはエリシャに、「主はわたしをヨルダンへお遣わしになるが、あなたはここにとどまっていなさい」と言った。しかしエリシャは、「主は生きておられ、あなた御自身も生きておられます。わたしはあなたを離れません」と答えたので、彼らは二人で出かけて行った。

この様に、エリヤはベテルに行く時も、エリコに行く時も、ヨルダンに行く時もエリシャに対してはあなたはここにとどまりなさいと言い、エリシャは「主は生きておられ、あなた御自身も生きておられます。わたしはあなたを離れません」と答えることが3度続いたのです。そしてそれぞれの場所の預言者の仲間たちが、「主が今日、あなたの主人をあなたから取り去ろうとなさっているのを知っていますか」とたずねられ、エリシャは、「わたしも知っています。黙っていてください」と答えたのです。3度繰り返すことで、これは本当に起こったことなのだと告げているのです。

そしてその3度目に、エリヤは嵐の中を天に昇って行くのです。7節から11節です。

王下 2:7 預言者の仲間五十人もついて行った。彼らは、ヨルダンのほとりに立ち止まったエリヤとエリシャを前にして、遠く離れて立ち止まった。

王下 2:8 エリヤが外套を脱いで丸め、それで水を打つと、水が左右に分かれたので、彼ら二人は乾いた土の上を渡って行った。

王下 2:9 渡り終わると、エリヤはエリシャに言った。「わたしがあなたのもとから取り去られる前に、あなたのために何をしようか。何なりと願いなさい。」エリシャは、「あなたの霊の二つの分をわたしに受け継がせてください」と言った。

王下 2:10 エリヤは言った。「あなたはむずかしい願いをする。わたしがあなたのもとから取り去られるのをあなたが見れば、願いはかなえられる。もし見なければ、願いはかなえられない。」

王下 2:11 彼らが話しながら歩き続けていると、見よ、火の戦車が火の馬に引かれて現れ、二人の間を分けた。エリヤは嵐の中を天に上って行った。

この様にエリヤは、人間として死ぬことはなく、ヨルダンのほとりで、火の戦車が現れて、エリヤは嵐の中を天に昇って行ったのです。その時エリシャは預言者の仲間50人と一緒にヨルダン川のほとりに来ていました。ヨルダン川を渡ったのはエリヤとエリシャだけです。エリヤが外套を脱いで、丸め、それで水を打つと水が左右に分かれたので二人はその間の渇いた土の上を渡って行ったのです。これはモーセが紅海の水を分けてイスラエルの民をその渇いた道を渡らせたときのようです。渡り終えた時エリシャに、「わたしがあなたのもとから取り去られる前に、あなたのために何をしようか。何なりと願いなさい。」と言いました。エリシャは、「あなたの霊の二つの分をわたしに受け継がせてください」と言ったのです。何故エリシャは二つ分の霊を受け継がせてくださいと言ったのでしょうか。これは単にエリヤの霊の倍あれば力ある預言者になれると言ったことだけではなく、他の者より二つ分を受け継ぐものは正当な遺産相続者であるということです。すなわちエリヤに続く正当な予言者の後継者はエリシャであるということを示すものなのです。このエリシャの願いに対して、エリヤは「あなたはむずかしい願いをする。わたしがあなたのもとから取り去られるのをあなたが見れば、願いはかなえられる。もし見なければ、願いはかなえられない。」と言ったのです。結局そのすぐ後でエリヤはエリシャの目の前で天にあげらえるのですから、エリシャはそれを見たことになるのです。即ち、エリシャがエリヤに願ったことはエリヤの正統な後継者となることを願って叶えられたということなのです。

この様にエリシャは、エリヤの正統な予言者の後継者となったのですが、ここからはエリシャの物語になります。エリシャはエリヤが火の戦車と嵐の中で天に昇って行ったのを見ると、驚きのあまり「わが父よ、わが父よ、イスラエルの戦車よ、その騎兵よ」叫びました。まさかエリヤがこの様な形で天にあげられるとは思っていなかったのです。そして、天からはエリヤの着ていた外套が落ちてきたのです。その外套にはエリヤの霊の力が宿っていました。エリシャはそれを拾って、ヨルダン川の岸辺に引き返し、そのエリヤの外套で、水を打つと、水は左右に分かれて、また川を渡ることが出来たのです。エリコの預言者の仲間たちはそれを目の前で見て、「エリヤの霊がエリシャの上にとどまっている」と言って、その前で地にひれ伏したのでした。エリシャがエリヤに願った二つ分の霊がエリシャにはとどまっていたのです。

このエリコから来た預言者たちは、エリヤが竜巻に吹き飛ばされただけかと思って、「御覧ください。僕たちのところに五十人の戦士がいます。彼らにあなたの主人を捜しに行かせてください。主の霊は彼を運び去り、どこかの山か谷に投げ落としたかもしれません。」と言ったのです。しかしエリシャは、「行かせてはならない」と答えました。それはエリヤが竜巻に吹き飛ばされたのではなく、天に上ったのだということを知っていたからでした。しかし彼らがしつこく願ったので、探しに行かせると、3日間50人かけて探し回りましたが見つけることはできませんでした。そしてそのことを報告すると、エリシャは、「だから、行くなと言ったではないか」と言ったのでした。エリシャにはその事が分かっていたのです。

この様にエリヤの後継者として働きを始めたエリシャですが、ここには二つの奇跡のことが書かれています。一つは悪い水を良い水に変えた奇跡です。もう一つはエリシャを嘲った子供たちが、エリシャの呪いの言葉によって、クマに襲われて死んでしまった奇跡です。

最初の水の奇跡と言うのは、エリコの町の人々がエリシャのところに訴え出て、「御覧のように、この町は住むには良いのですが、水が悪く、土地は不毛です」と訴えて、水を何とかしてくれないかと願ったのです。するとエリシャは塩を新しい器に入れて持ってきなさいと言いました。そしてそれをもって、水の源に行って、その塩を投げ込んで、「主はこう言われる。『わたしはこの水を清めた。もはやここから死も不毛も起こらない』」と言ったのでした。日本でも塩は清めの儀式に用いられますが、このイスラエルの地でも、清めの塩として用いられたのです。そしてその日から、水は清くなって、病気で死ぬ人も、水が悪くて畑が育たないということもなくなったのです。

もう一つの奇跡は、エリシャを禿げ頭と侮った子供たちを呪ったために、子供たちは森の中から現れた二頭の熊によって42人の子供たちが引き裂かれたという話で、これは単に奇跡物語として以外に何を意味しているのか分かりません。偉大な予言者にしては大人げない話であり、無邪気な子供たちの命をその様に軽んじていいものだろうかと思う気がしてきます。神の預言者を侮るものは子供でも報いを受けるということでしょうか。エリシャが奇跡を行った事実として語っているのだと思いますが、その意味するところは良く分かりません。

エリシャはそこからカルメル山に行き、そこからサマリアに帰ったのです。

バアルの神と戦って、イスラエルの神の栄光を表わしたエリヤはついに天にあげられるときがきました。この時にはいろいろな町に主の預言者たちが居るようになり、その信仰は復活していたのだと思います。そしてエリシャの様な後継者もできたのです。エリヤは普通の人の死に方で墓に入ることはなかったのです。直接天にあげられたのです。その事をエリシャは知っていましたが、ほかの預言者達は悟ることはできませんでした。エリヤは預言者として特別な人でした。後には洗礼者ヨハネの姿を取って表れ、イエス様がヘルモン山に上って変容をされるとき、そこに現れたのはモーセとエリヤでした。すなわち旧約の代表者はモーセとエリヤであり、新約の代表者はイエスなのです。

 

(一分間黙想)(お祈り)

天の父なる神様。エリヤは天にあげられました。生きたままその体は天にあげられたのです。その偉大な働きが、神様によって受け入れられたのだと思います。主の預言者がエリヤ一人になった時バアルの450人の預言者たちと戦って、その者たちを滅ぼしました。そして、イスラエルには再び主の預言者たちが復活したのです。この不思議な出来事に心を留めて、あなたの御業を賛美することが出来ますように。あなたの栄光が限りなくありますように。

この祈りを、主イエス・キリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン

 

<<聖書の箇所(旧約聖書:◇◇列王記下:)>>  

 

◆エリヤ、天に上げられる

王下 2:1 主が嵐を起こしてエリヤを天に上げられたときのことである。エリヤはエリシャを連れてギルガルを出た。

王下 2:2 エリヤはエリシャに、「主はわたしをベテルにまでお遣わしになるが、あなたはここにとどまっていなさい」と言った。しかしエリシャは、「主は生きておられ、あなた御自身も生きておられます。わたしはあなたを離れません」と答えたので、二人はベテルに下って行った。

王下 2:3 ベテルの預言者の仲間たちがエリシャのもとに出て来て、「主が今日、あなたの主人をあなたから取り去ろうとなさっているのを知っていますか」と問うと、エリシャは、「わたしも知っています。黙っていてください」と答えた。

王下 2:4 エリヤは、「エリシャよ、主はわたしをエリコへお遣わしになるが、あなたはここにとどまっていなさい」と言った。しかしエリシャは、「主は生きておられ、あなた御自身も生きておられます。わたしはあなたを離れません」と答えたので、二人はエリコに来た。

王下 2:5 エリコの預言者の仲間たちがエリシャに近づいて、「主が今日、あなたの主人をあなたから取り去ろうとなさっているのを知っていますか」と問うと、エリシャは、「わたしも知っています。黙っていてください」と答えた。

王下 2:6 エリヤはエリシャに、「主はわたしをヨルダンへお遣わしになるが、あなたはここにとどまっていなさい」と言った。しかしエリシャは、「主は生きておられ、あなた御自身も生きておられます。わたしはあなたを離れません」と答えたので、彼らは二人で出かけて行った。

王下 2:7 預言者の仲間五十人もついて行った。彼らは、ヨルダンのほとりに立ち止まったエリヤとエリシャを前にして、遠く離れて立ち止まった。

王下 2:8 エリヤが外套を脱いで丸/め、それで水を打つと、水が左右に分かれたので、彼ら二人は乾いた土の上を渡って行った。

王下 2:9 渡り終わると、エリヤはエリシャに言った。「わたしがあなたのもとから取り去られる前に、あなたのために何をしようか。何なりと願いなさい。」エリシャは、「あなたの霊の二つの分をわたしに受け継がせてください」と言った。

王下 2:10 エリヤは言った。「あなたはむずかしい願いをする。わたしがあなたのもとから取り去られるのをあなたが見れば、願いはかなえられる。もし見なければ、願いはかなえられない。」

王下 2:11 彼らが話しながら歩き続けていると、見よ、火の戦車が火の馬に引かれて現れ、二人の間を分けた。エリヤは嵐の中を天に上って行った。

王下 2:12 エリシャはこれを見て、「わが父よ、わが父よ、イスラエルの戦車よ、その騎兵よ」と叫んだが、もうエリヤは見えなかった。エリシャは自分の衣をつかんで二つに引き裂いた。

王下 2:13 エリヤの着ていた外套が落ちて来たので、彼はそれを拾い、ヨルダンの岸辺に引き返して立ち、

王下 2:14 落ちて来たエリヤの外套を取って、それで水を打ち、「エリヤの神、主はどこにおられますか」と言った。エリシャが水を打つと、水は左右に分かれ、彼は渡ることができた。

王下 2:15 エリコの預言者の仲間たちは目の前で彼を見て、「エリヤの霊がエリシャの上にとどまっている」と言い、彼を迎えに行って、その前で地にひれ伏した。

王下 2:16 彼らはエリシャに言った。「御覧ください。僕たちのところに五十人の戦士がいます。彼らにあなたの主人を捜しに行かせてください。主の霊は彼を運び去り、どこかの山か谷に投げ落としたかもしれません。」しかしエリシャは、「行かせてはならない」と答えた。

王下 2:17 彼らがあまりにもしつこく願ったので、「行かせなさい」と言うと、彼らは五十人を送り出して三日間エリヤを捜させたが、見つけることができず、

王下 2:18 エリコにいるエリシャのもとに帰って来た。エリシャは、「行くなと言ったではないか」と言った。

◆エリシャの二つの奇跡

王下 2:19 この町の人々はエリシャのところに来て、「御覧のように、この町は住むには良いのですが、水が悪く、土地は不毛です」と訴えた。

王下 2:20 彼は、「新しい器を持って来て、それに塩を入れなさい」と命じた。人々が持って来ると、

王下 2:21 彼は水の源に出かけて行って塩を投げ込み、「主はこう言われる。『わたしはこの水を清めた。もはやここから死も不毛も起こらない』」と言った。

王下 2:22 エリシャの告げた言葉のとおり、水は清くなって今日に至っている。

王下 2:23 エリシャはそこからベテルに上った。彼が道を上って行くと、町から小さい子供たちが出て来て彼を嘲り、「はげ頭、上って行け。はげ頭、上って行け」と言った。

王下 2:24 エリシャが振り向いてにらみつけ、主の名によって彼らを呪うと、森の中から二頭の熊が現れ、子供たちのうちの四十二人を引き裂いた。

王下 2:25 エリシャはそこからカルメル山に行き、そこからサマリアに帰った。