家庭礼拝 2024年7月3日 列王記下 1:1-18 エリヤとイスラエルの王アハズヤ

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起 

 今日から列王記下に入ります。列王記上はダビデの老年期から始まってソロモンに引き継がれ、その子の時代に南北にわかれて、エリヤとミカヤの預言者が現れ、北イスラエルのアハブ王が死ぬまでのことが語られています。そして列王記下では北イスラエル王のアハブの子アハズヤと預言者エリヤから始まって、エルサレム陥落までのことが語られています。結局、列王記とはイスラエル王国の始まりから終わりまでの歴史を語るもので、それは主に対して、イスラエルの王たちがどのようにかかわってきたか、どのような罪を犯してきたかを物語るものです。

さて、今日の一章は、アハブの息子アハズヤがどのような生涯を送ったのかが、この一章だけで語られています。そこにはきっかけとしてモアブとの戦いがありました。1節と2節です。

王下 1:1 アハブの死後、モアブはイスラエルに反旗を翻した。

王下 1:2 アハズヤはサマリアで屋上の部屋の欄干から落ちて病気になり、使者を送り出して、「エクロンの神バアル・ゼブブのところに行き、この病気が治るかどうか尋ねよ」と命じた。

この様に、アハブが死んで息子のアハズヤの代になると、今まで静かにしていたモアブがイスラエルに反旗を翻したとあります。やはり若い息子になって国が弱体化してきたようです。アハブの時は戦いはユダとアラムでしたが、この息子の代になってモアブとも争いが起こるようになったのです。ですがそのことはあまり詳しく書かれていないので、小さな争いだったのかもしれません。それよりも大きなことはアハズヤが屋上の部屋の欄干から落ちて病気になったということです。ただのケガではすまず、そのケガから重い病気を起こしたと思われます。アハズヤはその病気が心配になり、使者を送り出して、「エクロンの神バアル・ゼブブのところに行き、この病気が治るかどうか尋ねよ」と命じたというのです。この北イスラエルではアハブの妻イゼベルの影響でバアルの神が浸透し、一時は主の預言者が皆殺されて、エリヤだけになった時もあったのですが、エリヤがバアルとの戦いに勝ってからはまた主の預言者が増えたようです。ユダの王ヨシャファトと同盟して、アラムと戦った時には、主の預言者が400名も呼び集められたりしました。ですがそれでも北イスラエルではバアルの信仰が根強く、アハズヤが、病気が心配になって預言者に聞こうとしたときにはバアルの預言者のところに行って、この病気が治るかどうか聞いてくるように命じたのです。と言うのも、バアルはお抱え宗教のようなものですから、いい事しか言わないから、いい話を聞きたいと思ったのです。

その事を見て居た神様は、預言者エリヤにこう告げたのです。3節と4節です。

王下 1:3 一方、主の御使いはティシュベ人エリヤにこう告げた。「立て、上って行ってサマリアの王の使者に会って言え。『あなたたちはエクロンの神バアル・ゼブブに尋ねようとして出かけているが、イスラエルには神がいないとでも言うのか。

王下 1:4 それゆえ主はこう言われる。あなたは上った寝台から降りることはない。あなたは必ず死ぬ。』」エリヤは出て行った。

この様に、神様はエリヤに告げて、出かけて行って、サマリアの王の使者に会ったらこう言いなさいと言いました。それはアハズヤ王は、主に頼らず、偶像の神、バアルに頼ったから、あなたは必ず死ぬと告げなさいと言ったのです。このアハズヤ王の病気はもしかすると死ぬほどのものではなかったかもしれないのですが、バアルに頼り主をおろそかにした罪により、主から死を宣告されてしまったのです。

この事を聞いた使いの者たちは、バアルの預言者たちのもとまで行かずに引き返し、急いで王にそのことを告げたのです。5節から8節です。

王下 1:5 使者たちが帰って来たので、アハズヤは、「お前たちはなぜ帰って来たのか」と尋ねた。

王下 1:6 彼らは答えた。「一人の人がわたしたちに会いに上って来て、こう言いました。『あなたたちを遣わした王のもとに帰って告げよ。主はこう言われる。あなたはエクロンの神バアル・ゼブブに尋ねようとして人を遣わすが、イスラエルには神がいないとでも言うのか。それゆえ、あなたは上った寝台から降りることはない。あなたは必ず死ぬ』と。」

王下 1:7 アハズヤは、「お前たちに会いに上って来て、そのようなことを告げたのはどんな男か」と彼らに尋ねた。

王下 1:8 「毛衣を着て、腰には革帯を締めていました」と彼らが答えると、アハズヤは、「それはティシュベ人エリヤだ」と言った。

この様に、バアルの預言者のもとに行って聞いてくるように命じられた使いの者たちは、エリヤから主の言葉を告げられて、恐ろしくなって、すぐにアハズヤに報告しに帰ってきたのです。使者たちがすぐ帰ってきたので、アハズヤは「お前たちはなぜ帰って来たのか」と聞くと、使者たちはエリヤから言われた言葉を伝えたのです。「一人の人がわたしたちに会いに上って来て、こう言いました。『あなたたちを遣わした王のもとに帰って告げよ。主はこう言われる。あなたはエクロンの神バアル・ゼブブに尋ねようとして人を遣わすが、イスラエルには神がいないとでも言うのか。それゆえ、あなたは上った寝台から降りることはない。あなたは必ず死ぬ』と。」

この様に、使者たちは告げられた言葉をそのまま王に報告したのです。その言葉は、異邦の神を頼りにし、主に尋ねようとしなかったから、あなたは必ず死ぬということでした。アハズヤは驚きましたが、その予言者とはエリヤではないかと思ったのです。それで、「そのようなことを告げたのはどんな男か」と彼らに尋ねたのでした。すると使いの者たちは答えました。「毛衣を着て、腰には革帯を締めていました」と彼らが答えると、アハズヤは、「それはティシュベ人エリヤだ」と分かり、すぐにそう言ったのです。この毛衣を着て、腰には革帯を占めたスタイルと言うのは新約聖書でも出てくるのですが誰か分かるでしょうか。それは洗礼者ヨハネとすっかり同じなのです。洗礼者ヨハネはこのエリヤに倣ったのかエリヤの再来かもしれません。イエス様はマタイ17章の12節で「エリヤは既に来たのだ。人々は彼を認めず、好きなようにあしらったのである。」と言い弟子たちはイエスが洗礼者ヨハネのことを言われたのだと悟ったとあります。ですから、洗礼者ヨハネはエリヤの再来なのです。

王が必ず死ぬと予言したものがエリヤだとわかったアハズヤは、エリヤを呼び寄せて、自分が死なないように、神様に祈らせようとするために、50人隊の長をエリヤのもとに遣わしました。ですがそれは大きな悲劇となりました。9節から12節です。

王下 1:9 アハズヤは五十人隊の長を、その部下五十人と共にエリヤのもとに遣わした。隊長がエリヤのもとに上って行くと、エリヤは山の頂に座っていた。隊長が、「神の人よ、王が、『降りて来なさい』と命じておられます」と言うと、

王下 1:10 エリヤは五十人隊の長に答えて、「わたしが神の人であれば、天から火が降って来て、あなたと五十人の部下を焼き尽くすだろう」と言った。すると、天から火が降って来て、隊長と五十人の部下を焼き尽くした。

王下 1:11 王は再びもう一人の五十人隊の長を、その部下五十人と共にエリヤのもとに遣わした。隊長が、「神の人よ、王が、『急いで降りて来なさい』と命じておられます」と言いかけると、

王下 1:12 エリヤは五十人隊の長に答えて、「わたしが神の人であれば、天から火が降って来て、あなたと五十人の部下を焼き尽くすだろう」と言った。すると、天から火が降って来て、隊長と五十人の部下を焼き尽くした。

この様に、50人隊長を二回エリヤのもとに遣わしたのですがうまくいかなかったのです。それはその50人隊長たちは、王の命令を絶対にして、エリヤに対して、王の命令だ降りてきなさいと言っているのです。一回目と二回目で違っているのは、二回目では急いで降りてきなさいとなっていて、急いでという言葉が付け加えられているだけです。この様に神の人に対して、人間の王が、王の命令だ降りてきなさいと言った結果はどうなるのでしょうか。それは全く同じ結果になったのです。エリヤが五十人隊の長に答えて、「わたしが神の人であれば、天から火が降って来て、あなたと五十人の部下を焼き尽くすだろう」と言った。すると、天から火が降って来て、隊長と五十人の部下を焼き尽くしたのでした。全滅したのです。するとアハズヤはそれでもあきらめずに、三回目の使者を出すのです。ですが前の二回でエリヤを呼びに行った者たちがどうなったのかを知っていたので、その使者は恐ろしくてたまりませんでした。13節から16節です

王下 1:13 王は更に三人目の五十人隊の長とその部下五十人を遣わした。三人目の五十人隊の長は上って来て、エリヤの前にひざまずき、懇願して言った。「神の人よ、どうかわたしの命と、あなたの僕であるこの五十人の命を助けてください。

王下 1:14 御覧のように、天から火が降って来て、先の二人の五十人隊の長と彼らの部下五十人を焼き尽くしました。どうか、わたしの命を助けてください。」

王下 1:15 主の御使いがエリヤに、「彼と共に降りて行け。彼を恐れるには及ばない」と告げたので、エリヤは立ち上がって彼と共に王のところに降りて行って、

王下 1:16 王にこう告げた。「主はこう言われる。『あなたはエクロンの神バアル・ゼブブに尋ねようとして使者を遣わしたが、それはイスラエルにその言葉を求めることのできる神はいないということか。それゆえあなたは上った寝台から降りることはない。あなたは必ず死ぬ。』」

この様に、前の二回の50人隊長がエリヤに、王の命令だ直ぐに来なさい、と命じているのに対し、3回目の50人隊長はエリヤの力を十分に知っていて、エリヤの前にひざまづいて懇願して、「神の人よ、どうかわたしの命と、あなたの僕であるこの五十人の命を助けてください。御覧のように、天から火が降って来て、先の二人の五十人隊の長と彼らの部下五十人を焼き尽くしました。どうか、わたしの命を助けてください。」とエリヤの前にひれ伏したのです。すると、主のみ使いが、「彼と共に降りて行け。彼を恐れるには及ばない」と告げたので、エリヤは王のところに行ったのです。そして恐れることなく、あなたはバアルに頼ろうとしたから、その病から起きることが出来ず、必ず死ぬと、大胆に予言したのです。このエリヤの預言に対して、アハズヤは何もできずに、預言通りに死んでいったのです。このアハズヤが王位にあったのはたった2年でした。主に依り頼まず、異国の神を頼ったために、死ぬこととなったのです。

この列王記下の第一章は短命に終わった北イスラエルの王アハズヤの話でした。アハズヤの間違いはイスラエルの主の神に頼ることをせず、バアルに頼ろうとしたことでした。この時代の北イスラエルではまだまだバアル信仰が浸透していたのです。ですが真の神をあがめずに、偶像の神をあがめるものを主の神は罰することになったのです。

 

(一分間黙想)(お祈り)

天の父なる神様、あなたは生ける神様です。あなたを信じることなく、おみくじや、占いなどに影響されて、あなたの教えをおろそかにするものには罰が与えられます。あなたを信じて委ねるものには豊かな恵みと祝福とが与えられます。これは他の神に頼ろうとすることだけでなく、お金や権力に頼ろうとすることも同じです。どうか私たちがあなたの御前で謙遜なものとなりあなたの御言葉に聞き従い、委ねて歩んでいくことが出来ますように。その御言葉が私たちにとって厳しいものであっても、感謝して受け入れていくことが出来ますように。

この祈りを、主イエス・キリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン

 

<<聖書の箇所(旧約聖書:◇◇列王記下:)>>  

 

◆エリヤとイスラエルの王アハズヤ

王下 1:1 アハブの死後、モアブはイスラエルに反旗を翻した。

王下 1:2 アハズヤはサマリアで屋上の部屋の欄干から落ちて病気になり、使者を送り出して、「エクロンの神バアル・ゼブブのところに行き、この病気が治るかどうか尋ねよ」と命じた。

王下 1:3 一方、主の御使いはティシュベ人エリヤにこう告げた。「立て、上って行ってサマリアの王の使者に会って言え。『あなたたちはエクロンの神バアル・ゼブブに尋ねようとして出かけているが、イスラエルには神がいないとでも言うのか。

王下 1:4 それゆえ主はこう言われる。あなたは上った寝台から降りることはない。あなたは必ず死ぬ。』」エリヤは出て行った。

王下 1:5 使者たちが帰って来たので、アハズヤは、「お前たちはなぜ帰って来たのか」と尋ねた。

王下 1:6 彼らは答えた。「一人の人がわたしたちに会いに上って来て、こう言いました。『あなたたちを遣わした王のもとに帰って告げよ。主はこう言われる。あなたはエクロンの神バアル・ゼブブに尋ねようとして人を遣わすが、イスラエルには神がいないとでも言うのか。それゆえ、あなたは上った寝台から降りることはない。あなたは必ず死ぬ』と。」

王下 1:7 アハズヤは、「お前たちに会いに上って来て、そのようなことを告げたのはどんな男か」と彼らに尋ねた。

王下 1:8 「毛衣を着て、腰には革帯を締めていました」と彼らが答えると、アハズヤは、「それはティシュベ人エリヤだ」と言った。

王下 1:9 アハズヤは五十人隊の長を、その部下五十人と共にエリヤのもとに遣わした。隊長がエリヤのもとに上って行くと、エリヤは山の頂に座っていた。隊長が、「神の人よ、王が、『降りて来なさい』と命じておられます」と言うと、

王下 1:10 エリヤは五十人隊の長に答えて、「わたしが神の人であれば、天から火が降って来て、あなたと五十人の部下を焼き尽くすだろう」と言った。すると、天から火が降って来て、隊長と五十人の部下を焼き尽くした。

王下 1:11 王は再びもう一人の五十人隊の長を、その部下五十人と共にエリヤのもとに遣わした。隊長が、「神の人よ、王が、『急いで降りて来なさい』と命じておられます」と言いかけると、

王下 1:12 エリヤは彼らに答えて、「わたしが神の人であれば、天から火が降って来て、あなたと五十人の部下を焼き尽くすだろう」と言った。すると、天から神の火が降って来て、隊長と五十人の部下を焼き尽くした。

王下 1:13 王は更に三人目の五十人隊の長とその部下五十人を遣わした。三人目の五十人隊の長は上って来て、エリヤの前にひざまずき、懇願して言った。「神の人よ、どうかわたしの命と、あなたの僕であるこの五十人の命を助けてください。

王下 1:14 御覧のように、天から火が降って来て、先の二人の五十人隊の長と彼らの部下五十人を焼き尽くしました。どうか、わたしの命を助けてください。」

王下 1:15 主の御使いがエリヤに、「彼と共に降りて行け。彼を恐れるには及ばない」と告げたので、エリヤは立ち上がって彼と共に王のところに降りて行って、

王下 1:16 王にこう告げた。「主はこう言われる。『あなたはエクロンの神バアル・ゼブブに尋ねようとして使者を遣わしたが、それはイスラエルにその言葉を求めることのできる神はいないということか。それゆえあなたは上った寝台から降りることはない。あなたは必ず死ぬ。』」

王下 1:17 王はエリヤが告げた主の言葉どおりに死んで、ヨラムが彼に代わって王となった。それはユダの王、ヨシャファトの子ヨラムの治世第二年のことである。アハズヤには息子がなかったからである。

王下 1:18 アハズヤの行った他の事績は、『イスラエルの王の歴代誌』に記されている。