家庭礼拝 2024年6月26日 列王記上 22:1-54 預言者ミカヤとアハブ王の死

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起 

 列王記上は、今日で最後です。少し長い箇所になるので、聖書の引用か所を少なくしてコンパクトに進めます。この列王記上は、ダビデの老年期から始まって、ソロモンの時代に入り、その子供の代には北イスラエルと南ユダに分裂し、互いに争いばかりしていました。そこにもう一つの国アラムが入って三つ巴となり、互いに同盟を結んだり破棄したりして、争っていました。この列王記上の最後の方は、北イスラエルのアハブ王のことが16章から最後の22章まで書かれており、後半の中心人物となっています。と言うのも、南のユダはしっかりと信仰をもって神殿を守って主を崇めていたのですが、北イスラエルは主の祭壇を捨て、預言者を殺して、王妃の信じるバアルの祭壇をまつって、主に背いていました。そこで、いろいろな予言者が現れて、主の言葉を告げて北イスラエルを弾劾するのです。その中で、エリヤはバアルの預言者450人を信仰の戦いによって破り殺したのです。そしてその後継者エリシャも現れました。そして最後の22章すなわち今日学ぶか所になって、預言者ミカヤも現れました。そしてミカヤはアハブ王の最後を予言し、そのことが実現してアハブ王は死ぬのです。その事を書き記したのが今日の22章なのです。

それでは長い箇所なので、どんどん話を進めていきます。話の始まりは1節と2節です。

王上 22:1 三年間、アラムとイスラエルの間には戦いがなかった。

王上 22:2 三年目になって、ユダの王ヨシャファトがイスラエルの王のところに下って来た。

この様に珍しく、アラムとイスラエルの間に三年もの間、戦いがなく、平和に暮らしていました。そのような時に、ユダの王ヨシャファトがイスラエル王のところに下ってきたのです。今までは北イスラエルと南のユダはいつも戦い争っていたのです。ですから、北と南の王が出会うなどと言うのはとても珍しいことなのです。今までとは何か状況が代わっていたのです。

この時、イスラエルの王アハブは自分の家臣たちに、ユダの王ヨシャファトがいるところでこう言ったのです。「お前たちはラモト・ギレアドが我々のものであることを知っているであろう。我々は何もせずにいて、アラムの王の手からそれを奪い返せないままでいる」と言ったのです。そしてヨシャファトに対しては「わたしと共に行って、ラモト・ギレアドと戦っていただけませんか」と尋ねました。たぶんこの話はもともと下打ち合わせがしてあって、ラモト・ギレアドを取り戻すための決起集会のようなものだったのです。その時ヨシャファトは今まで聞いたこともないようなことを言いました。「わたしはあなたと一体、わたしの民はあなたの民と一体、わたしの馬 はあなたの馬と一体です。」と言って、その事には完全に同意することを言ったのです。これほどまでに北と南が一体になった事はなかったのです。ですが南ユダのヨシャファトは信仰深い人だったので、こう付け加えました。「まず主の言葉を求めてください」何かを決断し、行動するときにはまず主の言葉を聞いてから行うのが、南ユダの信仰に基づく行動だったのです。ヨシャファトに言われて、イスラエルの王は約400人の預言者を招集し、「わたしはラモト・ギレアドに行って戦いを挑むべきか、それとも控えるべきか」と尋ねたのです。北イスラエルにもこれほど多くの主の預言者がまだいたのです。以前に王妃のイゼベルによって、多くの主の預言者が殺されて、エリヤしかいなくなったこともあったのですが、どうしたのでしょうか。集められた預言者たちは皆、「攻め上ってください。主は、王の手にこれをお渡しになります」と答えたのです。ですがそれを聞いていた南ユダのヨシャファトは少し変に思ったのです。皆同じように言うので、これはみな王に仕える預言者たちなのだろうと思ったのです。それで、「ここには、このほかに我々が尋ねることのできる主の預言者はいないのですか」と尋ねました。するとイスラエルの王は、「もう一人、主の御旨を尋ねることのできる者がいます。しかし、彼はわたしに幸運を預言することがなく、災いばかり預言するので、わたしは彼を憎んでいます。イムラの子ミカヤという者です。」と言ったのです。先ほどの400人の預言者は宮廷につかえる預言者で、王の気に入るようなことばかり言うのですが、このミカヤと言う予言者は在野の預言者で、王に対しても厳しいことを言うので、イスラエルの王はこのミカヤを嫌っていたのです。するとヨシャファトは「王よ、そのように言ってはなりません」といさめました。主の預言の言葉は、王にとって厳しいこともあることをヨシャファトはよく知っていたのです。

そこでイスラエルの王は「イムラの子ミカヤを急いで連れて来るように」と言いました。このミカヤに対しては前の預言者たちと同じように宮廷で話を聞くのではなく、わざわざサマリアの城門の入り口にある麦打ち場まで出て行って、そこで二人の王は正装してミカヤを待ったのです。そこにはミカヤだけでなく宮廷では預言しなかった、在野の預言者たちも呼ばれたようです。そしてその者たちは次々に王の前に出て、「主はこう言われる。これをもってアラムを突き、殲滅せよ」と言ったり、他の預言者たちも皆同様に預言して、「ラモト・ギレアドに攻め上って勝利を得てください。主は敵を王の手にお渡しになります」と言ったのでした。そしてミカヤの番が近づいた時に、ミカヤを呼びに行った使いのものがミカヤにこう言ったのです。「いいですか。預言者たちは口をそろえて、王に幸運を告げています。どうかあなたも、彼らと同じように語り、幸運を告げてください。」と指示したのです。この様にこの時も、これらの預言者たちの側には使いのものがついていて、王様が喜ばれるようなことを告げてくださいと指示していたものと思われます。

いよいよミカヤの預言する番になると、ミカヤは最初にこう言いました。「主は生きておられる。主がわたしに言われる事をわたしは告げる」と宣言したのです。すると王は「ミカヤよ、我々はラモト・ギレアドに行って戦いを挑むべきか、それとも控えるべきか、どちらだ」と問いました。すると、ミカヤは他の預言者たちと同じように、「攻め上って勝利を得てください。主は敵を王の手にお渡しになります」と答えたのです。すると、ミカヤがそんなに素直に王が喜ぶような預言をする者でないことを知っている王は、それを嘘だと見抜いて、「何度誓わせたら、お前は主の名によって真実だけをわたしに告げるようになるのか」と言ったのです。不思議なもので、王の気に入るように言っても、どうしてお前は嘘をついて真実を言わないのかと怒るのです。真実を言えばそれはそれでまた怒るのです。するとミカヤは真実を語り始めました。それはこういう予言でした。「イスラエル人が皆、羊飼いのいない羊のように山々に散っているのをわたしは見ました。主は、『彼らには主人がいない。彼らをそれぞれ自分の家に無事に帰らせよ』と言われました。」これはイスラエルの王即ち羊飼いの主人がいなくなったのでその民はチリジリバラバラになっているということを言っているのです。この言葉を聞いて、イスラエルの王はヨシャファトに言いました。「あなたに言ったとおりではありませんか。彼はわたしに幸運ではなく、災いばかり預言するのです。」と言って、ミカヤがいつも災いばかりを言う、悪い預言者だと決めつけたのです。

するとミカヤは本格的に予言の言葉を語り始めました。19節から23節です。

王上 22:19 だが、ミカヤは続けた。「主の言葉をよく聞きなさい。わたしは主が御座に座し、天の万軍がその左右に立っているのを見ました。

王上 22:20 主が、『アハブを唆し、ラモト・ギレアドに攻め上らせて倒れさせるのは誰か』と言われると、あれこれと答える者がいましたが、

王上 22:21 ある霊が進み出て主の御前に立ち、『わたしが彼を唆します』と申し出ました。主が、『どのようにそうするのか』とただされると、

王上 22:22 その霊は、『わたしは行って、彼のすべての預言者たちの口を通して偽りを言う霊となります』と答えました。主は、『あなたは彼を唆して、必ず目的を達することができるにちがいない。行って、そのとおりにせよ』と言われました。

王上 22:23 今御覧のとおり、主がこのあなたのすべての預言者の口に偽りを言う霊を置かれました。主はあなたに災いを告げておられるのです。」

この様に、ミカヤは主の言葉を予言しました。ミカヤは幻を見たのです。主が御座に座り、天の万軍がその左右に控えていたというのです。そしてその時に主が言ったのは『アハブを唆し、ラモト・ギレアドに攻め上らせて倒れさせるのは誰か』と言ったのです。これは、アハブ王をラモト・ギレアドの戦いで戦死させるために、王を唆して、戦いに行くように仕向けることのできるものは誰かと言うことです。すなわち主はアハブを戦死させることに決定して、あとはその手段をどうするかと言うことなのです。するといろいろ議論のあった中で、ある霊が『わたしが彼を唆します』と言いました。主がどのようにそうするのかと言うと、彼のすべての預言者たちの口を通して偽りを言う霊となります、と答えたのです。すると主はその通りにせよと命じました。だから今ここで語られている預言者の口からは、偽りの言う霊が置かれて、あなたをそそのかして、戦いに行かせるという、主の災いを告げているのです、と言いました。だからミカヤも、その唆す霊に導かれて、「攻め上って勝利を得てください。主は敵を王の手にお渡しになります」と答えたのです。この様にミカヤは今度は正直にすべてを語ったのですがどうなるでしょうか。

そのミカヤの言葉を聞いて、他の預言者は怒りだしました。特にアラムを殲滅せよと激しく語ったツィドキヤが、ミカヤに近づいて頬をなぐり、「主の霊はどのようにわたしを離れ去って、お前に語ったというのか」と言ったのです。何の根拠があってそんなことを言うのかと言う意味です。すると、「あなたが身を隠そうと部屋から部屋へと移る日にそれが分かる」とミカヤは答えたのでした。これはあなたが追っ手に襲われて、逃げ回った時にそれが真実であることが分かるだろうということです。

それでも、イスラエルの王はミカヤが王を侮辱したと考えて、この男を捕らえて獄につなぎ、私が無事に帰ってくるまで、わずかな食べ物とわずかな飲み物しか与えるなと命じました。そのように脅されてもミカヤはこう言い返したのです。「もしあなたが無事に帰って来ることができるなら、主はわたしを通して語られなかったはずです」「すべての民よ、あなたたちも聞いておくがよい」と言ったのです。王は必ず死ぬから、私の言ったことの証人となれと人々に言ったのです。

この様なことがあって、イスラエルの王はミカヤの言うことは聞かず、戦いに出たのですが、やはり心配だったようです。敵は王一人を殺そうとしてやってくるので、私は変装して戦いに行くがヨシャファト王は自分の服を着ていてくださいと言ったのです。そうすれば自分は標的にされず、ヨシャファトだけが攻撃の標的にされると思ったのです。敵はやはり、イスラエル王だけを狙って戦えと命じて攻めてきました。アラムの戦車隊がヨシャファトを見たときに、この男こそイスラエルの王だろうと思って攻めていったら、イスラエルの王でないのが分かったので、追うのをやめました。ところが不思議なもので、一人の兵士が何気なく弓を弾くと、その矢が、変装したイスラエルの王の鎧の胸当ての隙間に入って、王を射抜いたのです。その傷は致命傷になって、出血し、夕方になって、息絶えたのです。そして「おのおの自分の町、自分の国へ帰れ」という叫びが陣営の中を行き巡ったのでした。これが、ミカヤの言った17節の

王上 22:17 彼は答えた。「イスラエル人が皆、羊飼いのいない羊のように山々に散っているのをわたしは見ました。主は、『彼らには主人がいない。彼らをそれぞれ自分の家に無事に帰らせよ』と言われました。」

と言う言葉が実現したのです。そして王は死んでサマリアに葬られました。そしてそのあとは息子のアハズが王位を継承しました。

一方南のユダの方はどうかと言うと、そこにはアサと言う王様がおりエルサレムで41年間王位にあって主の眼に適う正しいことを行って、安定した政治を行っていたのです。そしてその息子のヨシャファトもまた、三十五歳で王となり、主の目にかなう正しいことを行って、エルサレムで二十五年間王位にあったのです。この様に南のユダは非常に安定した政治を行っていましたが、ただ一つ、アサもヨシャファトも、異教の神の聖なる高台は取り除かったのです。そのために、民は依然として聖なる高台でいけにえをささげ、香をたいていたのです。偶像や神殿男娼などをすべて取り除いたのですが、どうしてこの高台を取り除かなかったのでしょうか。でもヨシャファトはイスラエル王との間には平和を維持して、安定した繁栄をもたらしたのです。そして死んだ後は、その子ヨラムが王位を継承しました。

一方北イスラエルの方はアハブの子アハズヤが王となりましたが、主の眼に悪とされることを行って、バアルに仕え、イスラエルの神、主の怒りを招くのです。

北イスラエルの王アハブは、ミカヤの預言は無視して、戦いに出て、変装までしていたのですが、偶然飛んで来た矢が、鎧の隙間に突き刺さり、出血多量で死んでしまいました。

どんなにミカヤの預言を無視しても、どんなに変装して分からない様にしても、誰を狙ったものでもない矢が、アハブ王を貫いて、絶命させたのです。これは主の業がなせるものであり、どのように装ってもそこから逃げることはできないのです。怒ってミカヤを殴りつけた預言者に対し「あなたが身を隠そうと部屋から部屋へと移る日にそれが分かる」と言ったのは、その予言が間違っており、王が死んでしまったので、この予言者を捕らえようとしてきたものから逃げ回っていることを言ったものと思われます。神の言葉からは決して逃げることが出来ないのです。ただ従うだけなのです。

 

(一分間黙想)(お祈り)

天の父なる神様、あなたに背いた罪の報いは、私たちがどんなに覆い隠そうとも、逃げ隠れしようとも、あなたの放たれた矢で、撃ち貫かれます。あなたから隠れることも逃れることもできません。だからこそ、私達は隠そうとせず、逃げようとせず、あなたの御前に罪を告白して、あなたの憐れみによって罪を許していただくのが一番良いことなのです。どうか私たちがそのことに思いをいたして、心を開き悔い改めて、あなたの御前にひれ伏すものでありますように。あなたが憐れんでくださり許しを与えてくださいますように。

この祈りを、主イエス・キリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン

 

<<聖書の箇所(旧約聖書:◇列王記上:)>>  

 

◆預言者ミカヤとアハブ王の死

王上 22:1 三年間、アラムとイスラエルの間には戦いがなかった。

王上 22:2 三年目になって、ユダの王ヨシャファトがイスラエルの王のところに下って来た。

王上 22:3 イスラエルの王は家臣たちに、「お前たちはラモト・ギレアドが我々のものであることを知っているであろう。我々は何もせずにいて、アラムの王の手からそれを奪い返せないままでいる」と言った。

王上 22:4 それから、ヨシャファトに向かって、「わたしと共に行って、ラモト・ギレアドと戦っていただけませんか」と尋ねた。ヨシャファトはイスラエルの王に答えた。「わたしはあなたと一体、わたしの民はあなたの民と一体、わたしの馬はあなたの馬と一体です。」

王上 22:5 しかし同時にヨシャファトはイスラエルの王に、「まず主の言葉を求めてください」と言った。

王上 22:6 イスラエルの王は、約四百人の預言者を召集し、「わたしはラモト・ギレアドに行って戦いを挑むべきか、それとも控えるべきか」と問うた。彼らは、「攻め上ってください。主は、王の手にこれをお渡しになります」と答えた。

王上 22:7 しかし、ヨシャファトが、「ここには、このほかに我々が尋ねることのできる主の預言者はいないのですか」と問うと、

王上 22:8 イスラエルの王はヨシャファトに答えた。「もう一人、主の御旨を尋ねることのできる者がいます。しかし、彼はわたしに幸運を預言することがなく、災いばかり預言するので、わたしは彼を憎んでいます。イムラの子ミカヤという者です。」ヨシャファトは、「王よ、そのように言ってはなりません」といさめた。

王上 22:9 そこでイスラエルの王は一人の宦官を呼び、「イムラの子ミカヤを急いで連れて来るように」と言った。

王上 22:10 イスラエルの王はユダの王ヨシャファトと共に、サマリアの城門の入り口にある麦打ち場で、それぞれ正装して王座に着いていた。預言者たちは皆、その前に出て預言していた。

王上 22:11 ケナアナの子ツィドキヤが数本の鉄の角を作って、「主はこう言われる。これをもってアラムを突き、殲滅せよ」と言うと、

王上 22:12 他の預言者たちも皆同様に預言して、「ラモト・ギレアドに攻め上って勝利を得てください。主は敵を王の手にお渡しになります」と言った。

王上 22:13 ミカヤを呼びに行った使いの者は、ミカヤにこう言い含めた。「いいですか。預言者たちは口をそろえて、王に幸運を告げています。どうかあなたも、彼らと同じように語り、幸運を告げてください。」

王上 22:14 ミカヤは、「主は生きておられる。主がわたしに言われる事をわたしは告げる」と言って、

王上 22:15 王のもとに来た。王が、「ミカヤよ、我々はラモト・ギレアドに行って戦いを挑むべきか、それとも控えるべきか、どちらだ」と問うと、彼は、「攻め上って勝利を得てください。主は敵を王の手にお渡しになります」と答えた。

王上 22:16 そこで王が彼に、「何度誓わせたら、お前は主の名によって真実だけをわたしに告げるようになるのか」と言うと、

王上 22:18 イスラエルの王はヨシャファトに言った。「あなたに言ったとおりではありませんか。彼はわたしに幸運ではなく、災いばかり預言するのです。」

王上 22:19 だが、ミカヤは続けた。「主の言葉をよく聞きなさい。わたしは主が御座に座し、天の万軍がその左右に立っているのを見ました。

王上 22:20 主が、『アハブを唆し、ラモト・ギレアドに攻め上らせて倒れさせるのは誰か』と言われると、あれこれと答える者がいましたが、

王上 22:21 ある霊が進み出て主の御前に立ち、『わたしが彼を唆します』と申し出ました。主が、『どのようにそうするのか』とただされると、

王上 22:22 その霊は、『わたしは行って、彼のすべての預言者たちの口を通して偽りを言う霊となります』と答えました。主は、『あなたは彼を唆して、必ず目的を達することができるにちがいない。行って、そのとおりにせよ』と言われました。

王上 22:23 今御覧のとおり、主がこのあなたのすべての預言者の口に偽りを言う霊を置かれました。主はあなたに災いを告げておられるのです。」

王上 22:24 ケナアナの子ツィドキヤがミカヤに近づいて頬をなぐり、「主の霊はどのようにわたしを離れ去って、お前に語ったというのか」と言った。

王上 22:25 「あなたが身を隠そうと部屋から部屋へと移る日にそれが分かる」とミカヤは答えた。

王上 22:26 イスラエルの王は命じた。「ミカヤを捕らえ、町の長アモンと王子ヨアシュのもとに引いて行って、

王上 22:27 言え。『王はこう言われる。この男を獄につなぎ、わたしが無事に帰って来るまで、わずかな食べ物とわずかな飲み物しか与えるな。』」

王上 22:28 ミカヤは王に、「もしあなたが無事に帰って来ることができるなら、主はわたしを通して語られなかったはずです」と言い、「すべての民よ、あなたたちも聞いておくがよい」と言った。

王上 22:29 イスラエルの王は、ユダの王ヨシャファトと共にラモト・ギレアドに攻め上った。

王上 22:30 イスラエルの王はヨシャファトに、「わたしは変装して戦いに行きますが、あなたは御自分の服を着ていてください」と言い、イスラエルの王は変装して戦いに行った。

王上 22:31 アラムの王は配下の戦車隊の長三十二人に、「兵士や将軍には目もくれず、ただイスラエルの王をねらって戦え」と命じていた。

王上 22:32 戦車隊の長たちはヨシャファトを見たとき、「これこそイスラエルの王にちがいない」と言い、転じて彼に攻めかかろうとした。ヨシャファトは助けを求めて叫んだ。

王上 22:33 そこで戦車隊の長たちは、彼がイスラエルの王ではないと知り、追うのをやめて引き返した。

王上 22:34 ところが一人の兵が何気なく弓を引き、イスラエル王の鎧の胸当てと草摺りの間を射貫いた。王は御者に言った。「手綱を返して敵陣から脱出させてくれ。傷を負ってしまった。」

王上 22:35 その日、戦いがますます激しくなったため、王はアラム軍を前にして戦車の中で支えられていたが、夕方になって息絶えた。傷口から血が戦車の床に流れ出ていた。

王上 22:36 日の沈むころ、「おのおの自分の町、自分の国へ帰れ」という叫びが陣営の中を行き巡った。

王上 22:37 王は死んでサマリアに運ばれた。人々はこの王をサマリアに葬った。

王上 22:38 サマリアの池で戦車を洗うと、主が告げられた言葉のとおり、犬の群れが彼の血をなめ、遊女たちがそこで身を洗った。

王上 22:39 アハブの他の事績、彼の行ったすべての事、特に彼の建てた象牙の家、彼の建てたすべての町々については、『イスラエルの王の歴代誌』に記されている。

王上 22:40 アハブは先祖と共に眠りにつき、その息子アハズヤがアハブに代わって王となった。

◆ユダの王ヨシャファト

王上 22:41 アサの子ヨシャファトは、イスラエルの王アハブの治世第四年にユダの王となった。

王上 22:42 ヨシャファトは三十五歳で王となり、エルサレムで二十五年間王位にあった。その母は名をアズバと言い、シルヒの娘であった。

王上 22:43 彼は父アサの道をそのまま歩み、それを離れず、主の目にかなう正しいことを行った。

王上 22:44 しかし、聖なる高台は取り除かなかった。民は依然として聖なる高台でいけにえをささげ、香をたいていた。

王上 22:45 ヨシャファトはイスラエルの王との間に平和を維持した。

王上 22:46 ヨシャファトの他の事績、彼のあげた功績、また戦いについては、『ユダの王の歴代誌』に記されている。

王上 22:47 彼は父アサの時代に残っていた神殿男娼の残りをこの国から除き去った。

王上 22:48 エドムに王はなく、王の立てた役人がいた。

王上 22:49 ヨシャファトはタルシシュの船を数艘造り、金を求めてオフィルに行こうとしたが、船団はエツヨン・ゲベルで難破し、行くことができなかった。

王上 22:50 そのとき、アハブの子アハズヤがヨシャファトに、「わたしの家臣たちをあなたの家臣たちと共に船に乗り込ませればよい」と言ったが、ヨシャファトはそれを望まなかった。

王上 22:51 ヨシャファトは先祖と共に眠りにつき、先祖と共に父ダビデの町に葬られた。その子ヨラムがヨシャファトに代わって王となった。

◆イスラエルの王アハズヤ

王上 22:52 アハブの子アハズヤは、ユダの王ヨシャファトの治世第十七年にサマリアでイスラエルの王となった。彼は二年間イスラエルの王位にあった。

王上 22:53 彼は主の目に悪とされることを行い、父の道と母の道、およびイスラエルに罪を犯させたネバトの子ヤロブアムの道を歩んだ。

王上 22:54 彼はバアルに仕え、その前にひれ伏し、父と全く同じように行って、イスラエルの神、主の怒りを招いた。