家庭礼拝 2024年6月19日 列王記上 21:1-29 ナボトのぶどう畑

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起 

 今日の聖書の話は、再びエリヤとイスラエルの王アハブとの対決になるのですが、そこにはアハブよりももっと悪い人がいて、その人は、王妃のイゼベルだということを語っています。

 このイスラエルの王アハブはどこか子供っぽいところがあって、そこを妃のイゼベルがうまく誘導して、王を自分の言いなりにしているところがあるのです。イスラエルの国が、このイゼベルによって、主ではなくバアルを信仰するようになったのも、そのせいです。前に、バアルの預言者450人がエリヤによって殺された時も、王アハブは自分では何も出来ずに、イゼベルにあなたの預言者たちが殺されてしまったと伝えて、イゼベルが怒り心頭に達して、エリヤを殺そうとしたときがありました。この時はエリヤは神様に守られてうまく逃げることが出来ました。

 今回の話しは、イスラエルの王アハブが自分の菜園を作るために、王宮の隣にある、ナボトと言う人の畑を手に入れようとしたときのことです。王はこのナボトと交渉し、畑を買い取るか土地を交換するかという比較的良い提案をしたのですが、ナボトは、これは先祖から伝わる遺産なので、手放すことはできないと言ったのです。ナボトの言うことの背景には、これは神様から与えられて、先祖から伝えられた財産だから、売ったり買ったりするようなものではないということを言っているのです。ですがそんなことはわからない、アハブは自分の計画と夢が消えてしまったので、とても機嫌が悪くなりました。そしてベットに横たわって、顔を背け、食事もとらなかったのです。

 すると妻のイゼベルが「どうしてそんなに御機嫌が悪く、食事もなさらないのですか」と尋ねると、アハブが事情を話して、畑を手に入れることが出来ないで機嫌が悪いことを言うと、イゼベルは、元気を出しなさい、あなたは王ではありませんか、私がその畑を手に入れてあげましょうというのです。そしてイゼベルは、ナボトが神と王とを呪ったという罪を着せ、裁判にかけ、ならず者にうその証言をさせて、このナボトを石打ちの刑で殺してしまうのです。するとイゼベルはアハブにナボトはもう死んだから、あの畑をすぐに自分の物として手に入れてくださいと言ったのです。

 するとこの事が主に知られ、主は預言者エリヤにこのアハブの犯した罪を弾劾せよと伝えるのです。そしてエリヤはアハブのところに行き、あなたは主の眼に悪とされることをしたので、主はあなたに災いを下すと言い、あなたもあなたの子孫も滅びるだろうと予言したのです。するとアハブはこの言葉を聞いて、悔い改めて、断食し、憐れみを乞うたのです。すると、神様はエリヤに臨んで、アハブは私の前にへりくだったので、彼が生きている間は禍を下さない。その子の時代になってから彼の家に災いを下すと言って、その王朝が近い将来、滅びることを予言したのです。

アハブに罪を犯させたのはその妻イゼベルであり、アハブはへりくだって憐れみを乞うたので彼の代で滅ぼされることは、許されたのです。ですが結局、その子の代に滅ぼされてしまうことにはなるのです。

さて、聖書に戻りましょう。1節から4節です。

王上 21:1 これらの出来事の後のことである。イズレエルの人ナボトは、イズレエルにぶどう畑を持っていた。畑はサマリアの王アハブの宮殿のそばにあった。

王上 21:2 アハブはナボトに話を持ちかけた。「お前のぶどう畑を譲ってくれ。わたしの宮殿のすぐ隣にあるので、それをわたしの菜園にしたい。その代わり、お前にはもっと良いぶどう畑を与えよう。もし望むなら、それに相当する代金を銀で支払ってもよい。」

王上 21:3 ナボトはアハブに、「先祖から伝わる嗣業の土地を譲ることなど、主にかけてわたしにはできません」と言った。

王上 21:4 アハブは、イズレエルの人ナボトが、「先祖から伝わる嗣業の土地を譲ることはできない」と言ったその言葉に機嫌を損ね、腹を立てて宮殿に帰って行った。寝台に横たわった彼は顔を背け、食事も取らなかった。

この様に、この事件は、これらの出来事の後の少し平和な時の出来事です。これらの出来事とはアハブがアラムとの戦いに勝って、アラムの王を処刑せず、協定を結んで帰してやったら、預言者が来て、「主がこう言われる、『私が滅ぼし去るように定めた人物をあなたは手元から逃がしたのだから、あなたの命が彼の代わり、あなたの民が彼の民に代わる。』」といわれて、北イスラエルが滅びることを予言されて、機嫌を損ね、腹を立てて王宮に帰ってからのことです。ですから今日のナボトのぶどう畑のことで、エリヤが来て、北イスラエルが滅びることを予言されていますが、アラムとの戦いの後も、預言者が来て、北イスラエルが滅びることを予言されているのです。北イスラエルは滅ぶべきして滅んだのです。

さてこの発端は、アラムとの戦争が終わって少しほっとした時に、アハブの宮殿の側にあった、ナボトの畑を自分の菜園にしたいと思って、ナボトにもっと良いぶどう畑と交換するか、お金を払って買い取ろうと言って交渉したのですが、ナボトからは「先祖から伝わる嗣業の土地を譲ることなど、主にかけてわたしにはできません」と言われたのです。ここには単に先祖伝来の土地だからと言うだけでなく、神様から与えられた土地だから売ることなどできないという意味もあるのです。ですがアハブはそれを理解しませんでした。アハブは機嫌を損ねて、腹を立ててベットに寝転んでふて寝いたのです。そして食事もとらず、すねて居たのです。

すると妻のイゼベルがきました。まるで母親か姉のようです。5節から7節です。

王上 21:5 妻のイゼベルが来て、「どうしてそんなに御機嫌が悪く、食事もなさらないのですか」と尋ねると、

王上 21:6 彼は妻に語った。「イズレエルの人ナボトに、彼のぶどう畑をわたしに銀で買い取らせるか、あるいは望むなら代わりの畑と取り替えさせるか、いずれにしても譲ってくれと申し入れたが、畑は譲れないと言うのだ。」

王上 21:7 妻のイゼベルは王に言った。「今イスラエルを支配しているのはあなたです。起きて食事をし、元気を出してください。わたしがイズレエルの人ナボトのぶどう畑を手に入れてあげましょう。」

この様に妻のイゼベルが、どうしてそんなに機嫌が悪いのかと聞くと、アハブは、ナボトがぶどう畑に私に譲ってくれないからだと言いました。いい条件を出したのに、それでもだめだと言ったのだ。と説明しました。すると、妻のイゼベルは驚いて、イスラエルを支配している王様はあなたなのですよ、何でもできるでしょう。食事をして元気を出しなさい。私がナボトのぶどう畑を手に入れてあげましょうと言ったのです。まるで駄々をこねる子供をあやす母親のようです。ですがその心には、無慈悲な計画があったのです。

イゼベルの計画とはこのようなものでした。8節から13節です。

王上 21:8 イゼベルはアハブの名で手紙を書き、アハブの印を押して封をし、その手紙をナボトのいる町に住む長老と貴族に送った。

王上 21:9 その手紙にはこう書かれていた。「断食を布告し、ナボトを民の最前列に座らせよ。

王上 21:10 ならず者を二人彼に向かって座らせ、ナボトが神と王とを呪った、と証言させよ。こうしてナボトを引き出し、石で打ち殺せ。」

王上 21:11 その町の人々、その町に住む長老と貴族たちはイゼベルが命じたとおり、すなわち彼女が手紙で彼らに書き送ったとおりに行った。

王上 21:12 彼らは断食を布告し、ナボトを民の最前列に座らせた。

王上 21:13 ならず者も二人来てナボトに向かって座った。ならず者たちは民の前でナボトに対して証言し、「ナボトは神と王とを呪った」と言った。人々は彼を町の外に引き出し、石で打ち殺した。

この様にイゼベルはアハブの名で手紙を書きアハブの印を押して封をして、その手紙を長老と貴族に送ったのです。即ちイゼベルは王の権限を勝手に使って、かってなことをしていたのです。その手際の良さを考えると今までもこの様なことをしていたのだと思います。ですがイゼベルは王の権限の使い方をアハブよりも良く知っていたのです。

その手紙にはこのように書かれていました。「断食を布告し、ナボトを民の最前列に座らせよ。ならず者を二人彼に向かって座らせ、ナボトが神と王とを呪った、と証言させよ。こうしてナボトを引き出し、石で打ち殺せ。」これはナボトを神と王を呪った罪で石打ちの刑にしなさい、そのための証言はならず者に偽証させてもそうさせなさい、と明らかにナボトに罪がないのに、死刑にするという残酷なものでした。それをみんなが知っていて王の命令でそうしたのです。そしてそのことは実行されて、ナボトは石打ちの刑で殺されたのです。

イゼベルの謀略によって、ナボトが無実の罪で殺されましたが、それを神様は見ていて、エリヤに臨んで、アハブに伝える裁きを語るのです。15節から19節です。

王上 21:15 イゼベルはナボトが石で打ち殺されたと聞くと、アハブに言った。「イズレエルの人ナボトが、銀と引き換えにあなたに譲るのを拒んだあのぶどう畑を、直ちに自分のものにしてください。ナボトはもう生きていません。死んだのです。」

王上 21:16 アハブはナボトが死んだと聞くと、直ちにイズレエルの人ナボトのぶどう畑を自分のものにしようと下って行った。

王上 21:17 そのとき、主の言葉がティシュベ人エリヤに臨んだ。

王上 21:18 「直ちに下って行き、サマリアに住むイスラエルの王アハブに会え。彼はナボトのぶどう畑を自分のものにしようと下って来て、そこにいる。

王上 21:19 彼に告げよ。『主はこう言われる。あなたは人を殺したうえに、その人の所有物を自分のものにしようとするのか。』また彼に告げよ。『主はこう言われる。犬の群れがナボトの血をなめたその場所で、あなたの血を犬の群れがなめることになる。』

この様にイゼベルはナボトが石で撃ち殺されたと聞くと、アハブに、あの土地を直ちに自分の物にしてください。ナボトはもう死にましたと伝えました。するとアハブはその通りナボトのぶどう畑を手に入れるために出かけたのです。

そのとき、主の言葉がエリヤに臨みました。神様はすべてを見ていたのです。そしてアハブがぶどう畑を自分の物にするために下ってくるから、そこでアハブに伝えなさいと言ったのです。その言葉は、『主はこう言われる。あなたは人を殺したうえに、その人の所有物を自分のものにしようとするのか。』また彼に告げよ。『主はこう言われる。犬の群れがナボトの血をなめたその場所で、あなたの血を犬の群れがなめることになる。』この様に伝えなさいと命じたのです。アハブの犯した罪により、アハブもまたナボトの死んだところで、アハブも死ぬだろうと宣告されたのです。

そしていよいよ、エリヤはアハブに出会い、主の言葉を伝えます。20節から26節です。

王上 21:20 アハブがエリヤに、「わたしの敵よ、わたしを見つけたのか」と言うと、エリヤは答えた。「そうだ。あなたは自分を売り渡して主の目に悪とされることに身をゆだねたからだ。

王上 21:21 『見よ、わたしはあなたに災いをくだし、あなたの子孫を除き去る。イスラエルにおいてアハブに属する男子を、つながれている者も解き放たれている者もすべて絶ち滅ぼす。

王上 21:22 わたしはあなたが招いた怒りのため、またイスラエルの人々に罪を犯させたため、あなたの家をネバトの子ヤロブアムの家と同じように、またアヒヤの子バシャの家と同じようにする。』

王上 21:23 主はイゼベルにもこう告げられる。『イゼベルはイズレエルの塁壁の中で犬の群れの餌食になる。

王上 21:24 アハブに属する者は、町で死ねば犬に食われ、野で死ねば空の鳥の餌食になる。』」

王上 21:25 アハブのように、主の目に悪とされることに身をゆだねた者はいなかった。彼は、その妻イゼベルに唆されたのである。

王上 21:26 彼は、主がイスラエルの人々の前から追い払われたアモリ人と全く同じように偶像に仕え、甚だしく忌まわしいことを行った。

この様にエリヤがアハブの前に立つと、アハブがエリヤに、「わたしの敵よ、わたしを見つけたのか」と言いました。

エリヤはこう答えました。「そうだ。あなたは自分を売り渡して主の目に悪とされることに身をゆだねたからだ。と言って主の言葉を伝えました。それはこう言ったのです。

王上 21:21 『見よ、わたしはあなたに災いをくだし、あなたの子孫を除き去る。イスラエルにおいてアハブに属する男子を、つながれている者も解き放たれている者もすべて絶ち滅ぼす。

と言ったのです。そして前の北イスラエルの王家の、ヤロブアムの家やバシャンの家のものと同じように、根絶やしにされることを言ったのでした。さらにこの悪事を考え実行した妻のイゼベルにも、イゼベルはイズレエルの塁壁の中で犬の群れの餌食になる、と言いました。さらにはアハブに属するものが皆野垂れ死にすることを言いました。この様にアハブの運命が告げられたのですが、アハブの様に主の眼に悪事をしたものはなかったと言いながら、アハブはその妻にそそのかされてそれをしたのであるとも言っているのです。それは妻の勧める偶像に仕えて罪を犯したことを言っているのです。

この様に、アハブはエリヤから神の裁きの言葉を聞くと、その裁きの厳しさに打ちひしがれ、悔い改めて断食したのです。27節から29節です。

王上 21:27 アハブはこれらの言葉を聞くと、衣を裂き、粗布を身にまとって断食した。彼は粗布の上に横たわり、打ちひしがれて歩いた。

王上 21:28 そこで主の言葉がティシュベ人エリヤに臨んだ。

王上 21:29 「アハブがわたしの前にへりくだったのを見たか。彼がわたしの前にへりくだったので、わたしは彼が生きている間は災いをくださない。その子の時代になってから、彼の家に災いをくだす。」

 この様に、なんとアハブはあれだけバアルに傾いて罪を犯していたのに、主の宣告を聞くと、悔い改めて、衣を割き断食して、打ちひしがれていたのです。この王は妻のイゼベルにいいように操られている、子供のような王だったのかもしれません。これを見た神様はエリヤにこう言ったのです。「アハブがわたしの前にへりくだったのを見たか。彼がわたしの前にへりくだったので、わたしは彼が生きている間は災いをくださない。その子の時代になってから、彼の家に災いをくだす。」この様に、彼の代で滅ぼすことはせず、その子供の代になってから、災いを下して滅ぼすと言ったのです。アハブは今回はどうして悔い改めたのでしょうか。アラムとの戦いが終わった後で予言者が現れて、アラムの王を逃がしたことで、あなたの命か彼の代わりになり、あなたの民が彼の民に代わると言われて、北イスラエルの滅亡を予言された時には腹を立てて王宮に帰ったのですが、今回は本当に悔い改めたようです。ですが、北イスラエルの運命はこのような予言を通して実現し子孫の代にアッシリアによって滅ぼされてしまうのです。

ナボトはそのブドウ園を、神様から与えられた嗣業として、アハブ王に売り渡すことはしませんでした。アハブは自分の楽しみのために買い取ろうとしてブドウ園を手に入れることが出来ず、ふてくされて居たのですが、妻のイゼベルに、任せたら、イゼベルは謀略をもって、このナボトに罪を着せて殺してしまいました。そしてその畑を手に入れようとしたのです。神様はその事を許しませんでした。そしてエリヤを通して北イスラエルの滅亡を予言し、アハブはその事の恐れで悔い改めるのです。そのためにすぐに裁きに会うことはありませんでしたが、子の代になってその報いを受けることになったのです。アハブの様に罪を犯したものでも、心から悔い改めるなら神様は憐れんでくださいます。しかしその罪は誰かが負わなければならないのです。私たちの罪はイエスキリストが負って下さったために、私たちの子孫がその罪を負うことはなかったのです。

 

(一分間黙想)(お祈り)

ナボトは主の嗣業を大切にしました。神様はそれを見ていて、主の嗣業を軽んじ、罪のないものに罪を負わせて奪い取ろうとした。アハブに重い裁きを与えました。ですが悔い改めるものを神様は憐れんでくださいます。この様なアハブであってもそうなのです。私達も悔い改めて主に立ち返るなら許されます。そしてその罪はイエスキリストがおってくださっているのです。その事を覚えて、感謝を捧げます。どうか何時もあなたを見上げて立ち返るものでありますように。

 

この祈りを、主イエス・キリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン

 

<<聖書の箇所(旧約聖書:◇列王記上:)>>  

 

◆ナボトのぶどう畑

王上 21:1 これらの出来事の後のことである。イズレエルの人ナボトは、イズレエルにぶどう畑を持っていた。畑はサマリアの王アハブの宮殿のそばにあった。

王上 21:2 アハブはナボトに話を持ちかけた。「お前のぶどう畑を譲ってくれ。わたしの宮殿のすぐ隣にあるので、それをわたしの菜園にしたい。その代わり、お前にはもっと良いぶどう畑を与えよう。もし望むなら、それに相当する代金を銀で支払ってもよい。」

王上 21:3 ナボトはアハブに、「先祖から伝わる嗣業の土地を譲ることなど、主にかけてわたしにはできません」と言った。

王上 21:4 アハブは、イズレエルの人ナボトが、「先祖から伝わる嗣業の土地を譲ることはできない」と言ったその言葉に機嫌を損ね、腹を立てて宮殿に帰って行った。寝台に横たわった彼は顔を背け、食事も取らなかった。

王上 21:5 妻のイゼベルが来て、「どうしてそんなに御機嫌が悪く、食事もなさらないのですか」と尋ねると、

王上 21:6 彼は妻に語った。「イズレエルの人ナボトに、彼のぶどう畑をわたしに銀で買い取らせるか、あるいは望むなら代わりの畑と取り替えさせるか、いずれにしても譲ってくれと申し入れたが、畑は譲れないと言うのだ。」

王上 21:7 妻のイゼベルは王に言った。「今イスラエルを支配しているのはあなたです。起きて食事をし、元気を出してください。わたしがイズレエルの人ナボトのぶどう畑を手に入れてあげましょう。」

王上 21:8 イゼベルはアハブの名で手紙を書き、アハブの印を押して封をし、その手紙をナボトのいる町に住む長老と貴族に送った。

王上 21:9 その手紙にはこう書かれていた。「断食を布告し、ナボトを民の最前列に座らせよ。

王上 21:10 ならず者を二人彼に向かって座らせ、ナボトが神と王とを呪った、と証言させよ。こうしてナボトを引き出し、石で打ち殺せ。」

王上 21:11 その町の人々、その町に住む長老と貴族たちはイゼベルが命じたとおり、すなわち彼女が手紙で彼らに書き送ったとおりに行った。

王上 21:12 彼らは断食を布告し、ナボトを民の最前列に座らせた。

王上 21:13 ならず者も二人来てナボトに向かって座った。ならず者たちは民の前でナボトに対して証言し、「ナボトは神と王とを呪った」と言った。人々は彼を町の外に引き出し、石で打ち殺した。

王上 21:14 彼らはイゼベルに使いを送って、ナボトが石で打ち殺されたと伝えた。

王上 21:15 イゼベルはナボトが石で打ち殺されたと聞くと、アハブに言った。「イズレエルの人ナボトが、銀と引き換えにあなたに譲るのを拒んだあのぶどう畑を、直ちに自分のものにしてください。ナボトはもう生きていません。死んだのです。」

王上 21:16 アハブはナボトが死んだと聞くと、直ちにイズレエルの人ナボトのぶどう畑を自分のものにしようと下って行った。

王上 21:17 そのとき、主の言葉がティシュベ人エリヤに臨んだ。

王上 21:18 「直ちに下って行き、サマリアに住むイスラエルの王アハブに会え。彼はナボトのぶどう畑を自分のものにしようと下って来て、そこにいる。

王上 21:19 彼に告げよ。『主はこう言われる。あなたは人を殺したうえに、その人の所有物を自分のものにしようとするのか。』また彼に告げよ。『主はこう言われる。犬の群れがナボトの血をなめたその場所で、あなたの血を犬の群れがなめることになる。』」

王上 21:20 アハブがエリヤに、「わたしの敵よ、わたしを見つけたのか」と言うと、エリヤは答えた。「そうだ。あなたは自分を売り渡して主の目に悪とされることに身をゆだねたからだ。

王上 21:21 『見よ、わたしはあなたに災いをくだし、あなたの子孫を除き去る。イスラエルにおいてアハブに属する男子を、つながれている者も解き放たれている者もすべて絶ち滅ぼす。

王上 21:22 わたしはあなたが招いた怒りのため、またイスラエルの人々に罪を犯させたため、あなたの家をネバトの子ヤロブアムの家と同じように、またアヒヤの子バシャの家と同じようにする。』

王上 21:23 主はイゼベルにもこう告げられる。『イゼベルはイズレエルの塁壁の中で犬の群れの餌食になる。

王上 21:24 アハブに属する者は、町で死ねば犬に食われ、野で死ねば空の鳥の餌食になる。』」

王上 21:25 アハブのように、主の目に悪とされることに身をゆだねた者はいなかった。彼は、その妻イゼベルに唆されたのである。

王上 21:26 彼は、主がイスラエルの人々の前から追い払われたアモリ人と全く同じように偶像に仕え、甚だしく忌まわしいことを行った。

王上 21:27 アハブはこれらの言葉を聞くと、衣を裂き、粗布を身にまとって断食した。彼は粗布の上に横たわり、打ちひしがれて歩いた。

王上 21:28 そこで主の言葉がティシュベ人エリヤに臨んだ。

王上 21:29 「アハブがわたしの前にへりくだったのを見たか。彼がわたしの前にへりくだったので、わたしは彼が生きている間は災いをくださない。その子の時代になってから、彼の家に災いをくだす。」