家庭礼拝 2024年6月12日 列王記上 20:1-43 イスラエルとアラムの戦い

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起 

今日の20章は、預言者エリヤの話から代わって、イスラエルと隣国アラムとの戦いの話になります。そのイスラエルとは北イスラエルであり、その王は悪名高いアハブです。アハブはイスラエルの神から離れ、王妃イゼベルの言いなりになって、異邦の神バアルを礼拝し、イスラエルの神に対して、大きな罪を犯したので、エリヤとの戦いに敗れて、バアルの預言者450人を殺されてしまったのですが、ここの章では神様がまるでアハブを支えているような感じで書かれています。

事の起こりはアラムの王が、全軍を集めて、サマリアに軍をすすめ、ここを包囲して、ここにいるイスラエルの王アハブにこう言ったのです。「ベン・ハダドはこう言う。あなたの銀と金はわたしのもの、あなたの美しい妻子たちもわたしのものである。」この様に、金銀財宝も妻子たちもみなアラムのものであると通告したのです。するとその圧倒的な勢力のアラムの軍事力の前にイスラエルの王アハブは何もできないで、こう答えたのです。「わが主君、王よ、あなたのお言葉どおりです。わたしも、わたしの持ち物もすべてあなたのものです。」イスラエルの王アハブはアラムの王ベン・ハダドに対して、無条件降伏をしたのです。するとアラムの王は明日のこの時刻に、あなたの国の金銀財宝と妻子達を受け取りに来ると言ったのです。イスラエルの王アハブは困って長老たちを呼び集めこう言ったのです。「この男が、困ったことを要求しているのをよく知ってもらいたい。彼は使者をよこして、わたしの妻子と、銀と金を求めてきた。わたしはそれを断り切れなかった。」と言って、アラムの要求に答えざるを得なかったと言ったのです。すると長老たちは、この要求には応じないで下さいと言ったのです。それでアハブは今度は、アラムの要求には答えられないというと、アラムの王は怒って、滅ぼすぞと言ってくるのです。イスラエルの王はそれに対して、やっても見ないうちに勝ち誇ったことを言うな、と言う返事をしたのが宣戦布告となりました。そして、アラムが攻めてくるのです。すると一人の預言者が現れてこういうのです。これがエリヤであるとは書いていません。13節です、

王上 20:13 見よ、一人の預言者がイスラエルの王アハブに近づいてこう言った。「主はこう言われる。『この大軍のすべてをよく見たか。わたしは今日これをあなたの手に渡す。こうしてあなたは、わたしこそ主であることを知る。』」

この様に、イスラエルの主の言葉が預言されるのですが、今まで主に逆らっていたアハブに主が近づいて、この様に伝えるのは少し奇妙です。ですがこのようにして両軍が戦いを始めるとイスラエルの軍勢が圧倒的なアラムの軍隊を打ち破っていくのです。アラムの王ベン・ハダドは馬に乗り、騎兵を伴って逃げ去ったのでした。この様にして最初の攻撃を撃退すると、また預言者が現れてこう言ったのです。22節です。

王上 20:22 かの預言者がイスラエルの王に近づいて、こう言った。「勇気をもって進め。あなたはなすべきことをわきまえ知れ。年が改まるころ、アラムの王はあなたに向かって攻めて来る。」

この様に、来年又攻めてくることを予言したのでした。一方アラムの方では前は山で戦ったので負けたが、今度は平地で戦えば勝つに違いないと考え、バラバラの指揮系統を持っていた軍隊を一本化して、次の戦いに備えたのでした。

そして年が改まって、再びアラム軍とイスラエル軍がにらみ合いを続けましたが、アラム軍の数はその地に満ちていたというほどの大群でした。するとまた預言者が現れたのです。28節です。

王上 20:28 そのとき、神の人が近づいて、イスラエルの王に言った。「主はこう言われる。『アラム人は主が山の神であって平野の神ではないと言っているので、わたしはこの大軍をことごとくあなたの手に渡す。こうしてあなたたちは、わたしこそ主であることを知る。』」

この様に神の人は主の言葉を語って、アラム軍を再び打ち破ることが出来ることを約束し、その時あなたたちは、私こそ主であることを知ると予言したのです。そしてこの言葉通りに、イスラエルの軍はアラムの軍を打ち破ったのです。アラムの王ベン・ハダド命乞いをして、イスラエルと協定を結び国に帰ることが出来ました。ですがこの事は神の命に背くことだったのです。神様の命令はアラムの王を滅ぼせということだったのです。

この後で、目に包帯をした男が、王に向かって訴えを言いました。それはある人が、この男を見張っておれ、逃がしたら、自分の命を差し出せと言ったのですが、自分があれこれしている間に、逃げてしまいました。と言う話をしたのです。するとアハブはおまえが決めた事はそのとおりになるはずだと言ったのですが、その時、彼がその眼の包帯を取り去ると、預言者でした。そしてこのように言ったのです。「主はこう言われる。『わたしが滅ぼし去るように定めた人物をあなたは手もとから逃がしたのだから、あなたの命が彼の命に代わり、あなたの民が彼の民に代わる。』この様に予言したのです。これは北イスラエルとその王がどのようになるかを予言しているのです。アハブ王はその意味も分からず腹を立てて帰りました。

この様に、北イスラエルが滅び、その王が敵に殺されるのは、異邦の神を礼拝していたからと言うのではなく、このアラムとの戦いのときに、神様が命じたように、アラムを滅ぼすことをせずに、協定を結んで帰らせたためであって、その報いを自分が受けなければならなくなったからだと言っているのです。それはイスラエルがアラムの軍勢の前に恐れおののいているときに、主が、その軍勢を滅ぼすことが出来る、こうしてあなたは、わたしこそ主であることを知る。と知らせておいたのにもかかわらず、まだ主の力ではなく、自分の力でしていると思って主に従わなかったからなのです。

それでは聖書を読んでみましょう。1節から6節です。

王上 20:1 アラムの王ベン・ハダドは全軍を集めた。三十二人の王侯、軍馬と戦車をそろえてサマリアに軍を進め、これを包囲し、攻撃を加えた。

王上 20:2 彼はこの町にいるイスラエルの王アハブに使者を送り、

王上 20:3 こう言わせた。「ベン・ハダドはこう言う。あなたの銀と金はわたしのもの、あなたの美しい妻子たちもわたしのものである。」

王上 20:4 イスラエルの王は答えた。「わが主君、王よ、あなたのお言葉どおりです。わたしも、わたしの持ち物もすべてあなたのものです。」

王上 20:5 使者は再び来て言った。「ベン・ハダドはこう言う。わたしはあなたに使者を送って銀と金、妻子たちを差し出すようにと言った。

王上 20:6 明日のこの時刻に、わたしは家臣をあなたに遣わす。彼らはあなたの家、あなたの家臣の家の中を探し、あなたの目が喜びとしているものをすべて手に入れ、奪い取る。」

この様にアラムの王は全軍を集めて、北イスラエルの王のいるサマリアを包囲して、北イスラエルの王に要求を2回突き付けたのです。1回目はあなたの金銀と妻子は私のものである、とした要求でした。2回目は家臣をあなたに遣わして、あなた家の家と、家臣の家の中を探して、金銀財宝と妻子を含めあなたが大切にしているものをすべて手に入れると言ってきたのです。かなり要求が高くなりました。ふつうは戦争で勝利するとその国の人を奴隷にし、家畜なども全部取って行くのですが、その要求はなかったようです。

イスラエルの王は困って、国中の長老を招集して相談しました。7節から11節です。

王上 20:7 イスラエルの王は、国中のすべての長老を召集して言った。「この男が、困ったことを要求しているのをよく知ってもらいたい。彼は使者をよこして、わたしの妻子と、銀と金を求めてきた。わたしはそれを断り切れなかった。」

王上 20:8 長老と民は皆、王に言った。「求めを聞き入れないでください。承諾しないでください。」

王上 20:9 こうして、王はベン・ハダドの使者に言った。「わが主君、王にこう伝えよ。『使者を送ってあなたが僕になさったさきの要求にはすべて従います。しかし、この度の要求には従えません。』」使者は帰ってこの返答を伝えた。

王上 20:10 ベン・ハダドは使者をアハブに送って、こう言わせた。「もしサマリアに残る塵がわたしと行を共にするすべての民の手のひらを満たすことができるなら、神々が幾重にもわたしを罰してくださるように。」

王上 20:11 イスラエルの王は答えた。「こう伝えよ。『武具を帯びようとする者が、武具を解く者と同じように勝ち誇ることはできない』と。」

この様にイスラエルの王が、長老たちに相談すると、この要求には従わないでください、と言いました。それでアラムの使者にこう答えたのです。先の要求には従います。しかしこの度の要求には従えません。と言いました。あまり要求に違いはないように思うのですが、たぶん、貢物を捧げるだけの要求なら従うが、自分や家臣の家の中まで入ってきて全部持って行くような要求には答えられないという意味のような気がします。10節の意味が少しわかりにくいのですが、たぶん、このまま空手で帰ることになるようなら、神様が私を罰してくださいますようにと言う意味だと思います。11節の意味も分かりにくいのですが、武具を帯びようとするものとは、これから戦おうとするものがと言う意味で、武具を解くものとは、戦いが終わって、決着のついたものと言う意味です。ですから、これは戦う前から、勝ったようなことを言うなと言う意味になり、これは、自分たちがこれから戦うぞと言う、宣戦布告になるのです。

さてこれで戦いが始まるのでしょうか。12節から15節です。

王上 20:12 ベン・ハダドは、ほかの王侯たちと共に仮小屋で酒盛りをしているときにこの言葉を聞いて、家臣たちに、「配置につけ」と命令した。彼らは町に向かって戦闘配置についた。

王上 20:13 見よ、一人の預言者がイスラエルの王アハブに近づいてこう言った。「主はこう言われる。『この大軍のすべてをよく見たか。わたしは今日これをあなたの手に渡す。こうしてあなたは、わたしこそ主であることを知る。』」

王上 20:14 アハブが、「誰を用いてそうなさるのか」と尋ねると、預言者は、「主はこう言われる。『諸州の知事に属する若者たちである』」と答えた。王が、「誰が戦いを始めるのか」と尋ねると、彼は、「あなたです」と答えた。

王上 20:15 そこでアハブが、諸州の知事に属する若者たちを召集すると、その数は二百三十二名であった。続いてすべての民すなわちイスラエル人七千人を召集した。

 この様にベン・ハダドが酒盛りをしているときに、この宣戦布告を聞いたのですぐに、配置につけと命令して、戦闘配置に付けさせました。その時、一人の預言者がイスラエルの王アハブに近づいてこう言ったのです。「主はこう言われる。『この大軍のすべてをよく見たか。わたしは今日これをあなたの手に渡す。こうしてあなたは、わたしこそ主であることを知る。』」そして、アハブはこの予言者の言うとおりに、諸州の知事に属する若者たち232名を集め、イスラエル人7千人を招集して軍隊を組織したのです。信仰の薄いアハブでしたが、この時は預言者の言うとおりに実行し、その神の約束を得ようとしたのです。そしてこの戦いは約束通り勝利することが出来たのです。だがアラムはまだ黙ってはいませんでした。今回負けたのは山で戦ったから負けたのだと思っていたからでした。その事を予言者は再びイスラエルの王に現れて、年が改まるころ、アラムの王はあなたに向かって攻めて来る。と予言したのです。

今度はアラムは、数だけに頼るのではなく、戦略を練り、指揮系統を整えて体制を強化してやってくるのです。前回負けたのは山の戦いであったからであり、平地でやれば有利になるだろう。自分たちの軍勢は諸侯の軍隊の寄せ集めだから、指揮系統を一本化して、軍馬、戦車なども補充して戦いましょうと体制を整えてきたのです。そして年が改まって再び、イスラエルと戦うためにやってきました。そのとき、神の人が近づいて、イスラエルの王に言った。「主はこう言われる。『アラム人は主が山の神であって平野の神ではないと言っているので、わたしはこの大軍をことごとくあなたの手に渡す。こうしてあなたたちは、わたしこそ主であることを知る。』」と予言したのです。そして両軍は7日間対峙した後戦いを初めて、イスラエル軍は圧勝し、敵は逃げ去り、ベン・ハダドも逃げてこの町に入り逃げ回りましたが、観念し、命乞いをすることにしたのです。そして二人の王は話し合いをして、協定を結び、無事に帰国させたのです。実はこの事が主を怒らせたのです。主は敵を滅ぼすように命じていたのに、滅ぼさずに帰したからです。

そこであの預言者が再び現れます。今度はアハブにわかられないように、変装して現れます。そのために隣人に私を打てと言ったのですがそれを拒んだために、ライオンに食い殺されてしまいました。預言者はもう一人の人を見つけて、私を打てというと、彼を打って傷を負わせ、彼は目に包帯をして、誰だかわからないようにして、王が通りかかるのを待ったのです。そして王が通りかかると、王に訴えてこう言ったのです。私が戦場に出ていますと、ある人が一人の男を連れてきて『この男を見張っておれ。もし逃がしたら、お前はこの男の命の代わりに自分の命を差し出すか、銀一キカルを払え』と言いました。私があれこれしていると、その男はいなくなってしまいました。私は殺されてしまいます、助けてくださいという訴えをしたのです。すると王は「お前の裁きは、お前が自ら決定したとおりになるはずだ」と答えたのです。すると預言者は包帯を取り去り、預言者であることが分かるようにして、王に言ったのです。「主はこう言われる。『わたしが滅ぼし去るように定めた人物をあなたは手もとから逃がしたのだから、あなたの命が彼の命に代わり、あなたの民が彼の民に代わる。』」と言いました。このさばきはあなたが自ら決定した通りになるのだということを言っているのです。イスラエルの王アハブは機嫌を損ねて帰りましたが、北イスラエルの運命はこの言葉の通りに滅びます。北イスラエルは南ユダよりも人口では二倍、領土は約3倍ありましたが、信仰的には主に従わず、ついにはアッシリアに滅ぼされてしまうのです。

北イスラエルの王アハブは、主の預言者たちを殺して、主の礼拝をやめ、王妃イゼベルの影響を受けてバアルを礼拝するようになりました。ですから、アラムとの戦いのときに、主が預言をして、イスラエルを支えるとは思えなかったのですが、その通りに戦いには勝つことが出来ました。ですが、結局主の命令に従わなかったために、王もその国も他の国に引き渡されるようになるのです。すべては神様の計画通りなのです。アハブは主が言われた時の、こうしてあなたたちは、わたしこそ主であることを知る、と言うものになることが出来なかったのです。

 

(一分間黙想)(お祈り)

天の父なる神様、アハブは神の言葉を聞き、神の御業を見ましたが、神を知るようにはなりませんでした。そして結局は、自分勝手に行って、主を怒らせ、その裁きによって、滅ぼされてしまうのです。神様の業を見ても信じないものは滅びます。どうか信じないものでは無く信じるものとなりますように。私たちの身の回りにある神様の御業を見て、崇め賛美するものでありますように。この祈りを、主イエス・キリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン

 

<<聖書の箇所(旧約聖書:◇列王記上:)>>  

 

◆イスラエルとアラムの戦い

王上 20:1 アラムの王ベン・ハダドは全軍を集めた。三十二人の王侯、軍馬と戦車をそろえてサマリアに軍を進め、これを包囲し、攻撃を加えた。

王上 20:2 彼はこの町にいるイスラエルの王アハブに使者を送り、

王上 20:3 こう言わせた。「ベン・ハダドはこう言う。あなたの銀と金はわたしのもの、あなたの美しい妻子たちもわたしのものである。」

王上 20:4 イスラエルの王は答えた。「わが主君、王よ、あなたのお言葉どおりです。わたしも、わたしの持ち物もすべてあなたのものです。」

王上 20:5 使者は再び来て言った。「ベン・ハダドはこう言う。わたしはあなたに使者を送って銀と金、妻子たちを差し出すようにと言った。

王上 20:6 明日のこの時刻に、わたしは家臣をあなたに遣わす。彼らはあなたの家、あなたの家臣の家の中を探し、あなたの目が喜びとしているものをすべて手に入れ、奪い取る。」

王上 20:7 イスラエルの王は、国中のすべての長老を召集して言った。「この男が、困ったことを要求しているのをよく知ってもらいたい。彼は使者をよこして、わたしの妻子と、銀と金を求めてきた。わたしはそれを断り切れなかった。」

王上 20:8 長老と民は皆、王に言った。「求めを聞き入れないでください。承諾しないでください。」

王上 20:9 こうして、王はベン・ハダドの使者に言った。「わが主君、王にこう伝えよ。『使者を送ってあなたが僕になさったさきの要求にはすべて従います。しかし、この度の要求には従えません。』」使者は帰ってこの返答を伝えた。

王上 20:10 ベン・ハダドは使者をアハブに送って、こう言わせた。「もしサマリアに残る塵がわたしと行を共にするすべての民の手のひらを満たすことができるなら、神々が幾重にもわたしを罰してくださるように。」

王上 20:11 イスラエルの王は答えた。「こう伝えよ。『武具を帯びようとする者が、武具を解く者と同じように勝ち誇ることはできない』と。」

王上 20:12 ベン・ハダドは、ほかの王侯たちと共に仮小屋で酒盛りをしているときにこの言葉を聞いて、家臣たちに、「配置につけ」と命令した。彼らは町に向かって戦闘配置についた。

王上 20:13 見よ、一人の預言者がイスラエルの王アハブに近づいてこう言った。「主はこう言われる。『この大軍のすべてをよく見たか。わたしは今日これをあなたの手に渡す。こうしてあなたは、わたしこそ主であることを知る。』」

王上 20:14 アハブが、「誰を用いてそうなさるのか」と尋ねると、預言者は、「主はこう言われる。『諸州の知事に属する若者たちである』」と答えた。王が、「誰が戦いを始めるのか」と尋ねると、彼は、「あなたです」と答えた。

王上 20:15 そこでアハブが、諸州の知事に属する若者たちを召集すると、その数は二百三十二名であった。続いてすべての民すなわちイスラエル人七千人を召集した。

王上 20:16 彼らが出陣したのは正午であったが、ベン・ハダドと援護に来た三十二人の王侯たちは仮小屋で酒を飲んで酔っていた。

王上 20:17 諸州の知事に属する若者たちがまず出て行った。ベン・ハダドは、サマリアから人々が出て来るとの知らせを、遣わした者から受けると、

王上 20:18 「彼らが和平のために出て来たとしても生かしたまま捕虜にし、戦いのために出て来たとしても、生かしたまま捕虜にせよ」と命じた。

王上 20:19 諸州の知事に属する若者たち、更に後続部隊が町から出て来た。

王上 20:20 それぞれがその相手を打ち、アラム軍は敗走した。イスラエルの人々は追い打ちをかけたが、アラムの王ベン・ハダドは馬に乗り、騎兵を伴って逃げ去った。

王上 20:21 イスラエルの王も出陣して、軍馬や戦車を撃ち、アラムに大損害を与えた。

王上 20:22 かの預言者がイスラエルの王に近づいて、こう言った。「勇気をもって進め。あなたはなすべきことをわきまえ知れ。年が改まるころ、アラムの王はあなたに向かって攻めて来る。」

王上 20:23 他方、アラムの王の家臣たちは王に言った。「彼らの神は山の神だから、彼らは我々に対して優勢だったのです。もし平地で戦えば、我々の方が優勢になるはずです。

王上 20:24 あなたはこうすべきです。王侯たちをそれぞれその地位から退け、その代わりに長官を置き、

王上 20:25 失った兵員、軍馬、戦車に等しい兵員、軍馬、戦車を補充するのです。我々は平地で戦いましょう。我々の方が優勢になるはずです。」王は彼らの意見を入れて、そのとおりにした。

王上 20:26 年が改まったころ、ベン・ハダドはアラム軍を召集し、イスラエルと戦うためにアフェクに上って来た。

王上 20:27 イスラエルの人々も召集され、兵糧を支給されて、敵を迎え撃つため進んだ。イスラエルの人々は、敵に向かって二つの小さな山羊の群れのように陣を敷いたが、アラム軍はその地に満ちていた。

王上 20:28 そのとき、神の人が近づいて、イスラエルの王に言った。「主はこう言われる。『アラム人は主が山の神であって平野の神ではないと言っているので、わたしはこの大軍をことごとくあなたの手に渡す。こうしてあなたたちは、わたしこそ主であることを知る。』」

王上 20:29 両軍は、陣を張って七日間対峙した。七日目になって戦いを交え、イスラエル軍は一日でアラムの歩兵十万人を打ち倒した。

王上 20:30 敗残兵はアフェクの町に逃げ込んだが、その敗残兵二万七千人の上に城壁が崩れ落ちた。ベン・ハダドも逃げてこの町に入り、部屋から部屋へと逃げ回った。

王上 20:31 家臣たちは彼に言った。「イスラエルの家の王は、慈しみ深い王であると聞いています。腰に粗布を巻き、首に縄をつけてイスラエルの王のもとに出て行きましょう。あなたの命を助けてくれるかもしれません。」

王上 20:32 こうして彼らは腰に粗布を巻き、首に縄をつけてイスラエルの王の前に出て、こう言った。「あなたの僕であるベン・ハダドは、命を助けてほしいと願っております。」アハブは、「王は生き延びておられたか。彼はわたしの兄弟である」と言った。

王上 20:33 その人々は良い兆しがあると見て、素早くその言葉をとらえ、「ベン・ハダドはあなたの兄弟です」と答えた。アハブは、「行って、彼を連れて来なさい」と言った。ベン・ハダドが出て来ると、アハブは彼を自分の車に乗せた。

王上 20:34 ベン・ハダドはアハブに言った。「わたしの父があなたの父から奪った町々をお返しいたします。また、わたしの父がサマリアで行ったように、あなたもダマスコで市場を開いてください。」アハブは言った。「では、協定を結んだうえで、あなたを帰国させよう。」アハブはベン・ハダドと協定を結び、彼を帰国させた。

王上 20:35 預言者の仲間の一人が主の言葉に従って隣人に、「わたしを打て」と言ったが、隣人は打つのを拒んだ。

王上 20:36 その人は隣人に、「あなたは主の御声に聞き従わなかったので、わたしのもとから立ち去ると、獅子に殺される」と言った。隣人は彼のそばから立ち去ると、果たして獅子に出会い、殺されてしまった。

王上 20:37 その人/はもう一人の隣人を見つけ、「わたしを打て」と言った。この隣人は彼を打ち、傷を負わせた。

王上 20:38 この預言者は立ち去り、道で王を待った。彼は目に包帯をして、だれだか分からないようにした。

王上 20:39 王が通りかかったとき、彼は王に向かって叫んだ。「僕が戦場に出て行きますと、ある人が戦列を離れて一人の男をわたしのところに連れて来て、『この男を見張っておれ。もし逃がしたら、お前はこの男の命の代わりに自分の命を差し出すか、銀一キカルを払え』と言いました。

王上 20:40 ところが、僕があれこれしているうちに、その男はいなくなってしまいました。」イスラエルの王は、「お前の裁きは、お前が自ら決定したとおりになるはずだ」と答えた。

王上 20:41 預言者が急いで目から包帯を取り去ると、彼が預言者の一人であることが、イスラエルの王にも分かった。

王上 20:42 預言者は王に言った。「主はこう言われる。『わたしが滅ぼし去るように定めた人物をあなたは手もとから逃がしたのだから、あなたの命が彼の命に代わり、あなたの民が彼の民に代わる。』」

王上 20:43 イスラエルの王は機嫌を損ね、腹を立てて王宮に向かい、サマリアに帰って行った。