家庭礼拝 2024年5月29日 列王記上 18:1-46 エリヤとバアルの預言者

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賛美歌355主をほめよ、わが心

 

起 

今日の箇所は列王記の中でも特筆すべき箇所です。主の預言者であるエリアがバアルを信仰する北イスラエルの王アハブと対決するのです。北イスラエルは、王が王妃の影響を受けて、バアル信仰に傾いていきました。バアル信仰は豊かな実りを与えてくれるご利益信仰なので、人々は喜んでそれについて行ってしまうのです。一方イスラエルの神は律法によって厳しくさばく神なので、本当に信仰を求める人でないとついて行けないのです。

今日の箇所ではどちらが本当の神かを証明する対決となるのです。この個所は列王記であるのですが、主役は預言者エリヤとなっています。エリアが、バアルを信仰するアハブ王を非難するので、アハブ王は必死になって、このエリヤを捕らえて殺そうとします。ですが見つけることが出来ないのです。イスラエルの神、主がエリヤを守り、見つからないようにかくまっていたからです。アハブが、宮廷長のオバドヤに命じて、エリヤを探し出すように命じました。このオバドヤは心から主を畏れ敬う人でした。北イスラエルにもまだ、このようなイスラエルの神の信仰者はいたのです。オバドヤがエリヤを探して旅をしているときに、エリヤがオバドヤに会いに来ました。オバドヤが恐れて、地に触れふすと、エリヤは私がここにいることをアハブに伝えなさいとオバドヤに言ったのです。するとオバドヤはとても恐れました。何故かと言うと、エリヤがここにいるとアハブに伝えても、イスラエルの神がエリヤをかくまって他の場所に移したなら、オバドヤは嘘をついた罪で殺されてしまうからです。ですからそんなことは言いたくないと言ったのですが、エリヤは必ず現れると約束して、オバドヤにエリヤの居場所をアハブ王に伝えさせたのです。

そしてエリヤの前にアハブ王が現れました。エリヤはアハブ王に、「今イスラエルのすべての人々を、イゼベルの食卓に着く四百五十人のバアルの預言者、四百人のアシェラの預言者と共に、カルメル山に集め、わたしの前に出そろうように使いを送っていただきたい。」と言ったのです。このイゼベルと言うのはアハブの王妃で、バアル信仰をイスラエルにもたらした人です。ですからその食卓にはバアルの預言者450人がつくことを許されて、非情に強いきずなを持っていたのです。この様な予言者たちと、アシュラの預言者を、カルメル山に集めてほしいと言ったのです。エリヤは、これらの預言者たちと対決して、どちらが本当の神かを実証しようとしたのです。カルメル山とは地中海にちょっと突き出た半島にまで伸びている、山脈の中にある山で、高さは546mと低いですが、その美しさや植物の豊富さによってよく知られている山なのです。アハブ王はその提案を受け入れて、いよいよ主を神とするエリヤと、バアルを神とするアハブの預言者たちとの対決となるのです。さてどうなるでしょうか。

それでは、聖書を読んでみましょう。1節から6節です。

王上 18:1 多くの日を重ねて三年目のこと、主の言葉がエリヤに臨んだ。「行って、アハブの前に姿を現せ。わたしはこの地の面に雨を降らせる。」

王上 18:2 エリヤはアハブの前に姿を現すために出かけた。サマリアはひどい飢饉に襲われていた。

王上 18:3 アハブは宮廷長オバドヤを呼び寄せた――オバドヤは心から主を畏れ敬う人で、

王上 18:4 イゼベルが主の預言者を切り殺したとき、百人の預言者を救い出し、五十人ずつ洞穴にかくまい、パンと水をもって養った――。

王上 18:5 アハブはオバドヤに言った。「この地のすべての泉、すべての川を見回ってくれ。馬やらばを生かしておく草が見つかり、家畜を殺さずに済むかもしれない。」

王上 18:6 彼らは国を分けて巡ることにし、アハブは一人で一つの道を行き、オバドヤも一人でほかの道を行った。

この様に、この対決が行われるのはエリヤがアハブに「私のつかえているイスラエルの神、主は生きておられる。私が告げるまで、数年の間、つゆも下りず、雨も降らないであろう」と宣言してから3年目の事でした。その間、アハブはエリヤを捕らえようとし、エリヤは主にかくまわれて、人の来ないような所に隠れていたのです。その間ひどい飢饉がイスラエルを襲ったのです。3年目になった時に、神様がエリヤに現れて、「行って、アハブの前に姿を現せ。わたしはこの地の面に雨を降らせる。」と言ったのです。

ちょうどそのころ、アハブ王は宮廷長のオバドヤを呼び寄せて、飢饉で苦しんでいる家畜のためにも水や草のあるところを探し出すように命令を出しました。このアハブ王にも優しい気持ちがあって、そうすれば家畜を殺さずに済むかもしれないと思ったのです。このオバドヤと言う人は主を信じる信仰深い人です。一方、アハブ王の妃となったシドン人の王の娘で、バアルを信仰しています。王妃は、主の預言者たちがバアルを非難するのを憎く思って、主の預言者たちを切り殺したのです。その時、宮廷長のオバドヤは、百人の預言者を救い出し、五十人ずつ洞穴にかくまい、パンと水をもって養ったと書かれています。その事をエリヤも知っていたのです。オバドヤと言う名は主の僕と言う意味を持つ名なのです。この牧草を探す旅に、アハブ王とオドバヤが二人だけで、しかも途中から分かれて一人ずつになって道を探していったというのですから、王や高官にしては不自然であり、不思議な感じがします。

その時、オドバヤは一人で道を歩いていて、エリヤと出会いました。7節から14節です。

王上 18:7 オバドヤが道を歩いていると、エリヤが彼に会いに来た。オバドヤはそれがエリヤだと分かって、ひれ伏し、「あなたは、エリヤさまではありませんか」と言った。

王上 18:8 エリヤは彼に言った。「そうです。あなたの主君のもとに行って、エリヤがここにいる、と言ってください。」

王上 18:9 オバドヤは言った。「わたしにどんな罪があって、あなたは僕をアハブの手に渡し、殺そうとなさるのですか。

王上 18:10 あなたの神、主は生きておられます。わたしの主君があなたを捜し出そうとして人を送らなかった民や国はないのです。彼らが、『エリヤはここにいない』と言えば、王はその国や民に、エリヤは見つからなかったと誓わせるほどです。

王上 18:11 今あなたは、『エリヤがここにいる、とあなたの主君アハブに言いに行きなさい』と言われる。

王上 18:12 しかし、わたしがあなたを離れれば、主の霊はあなたをわたしの知らないところに連れて行くでしょう。わたしがアハブに知らせに行っても、あなたが見つからなければ、わたしは殺されます。僕は幼いころから、主を畏れ敬っております。

王上 18:13 イゼベルが主の預言者を殺したときにわたしがしたことを、あなたは知らされてはいないのですか。わたしは主の預言者百人を五十人ずつ洞穴にかくまい、パンと水をもって養いました。

王上 18:14 今あなたは、『エリヤがここにいる、とあなたの主君に言いに行きなさい』と言われる。わたしは殺されてしまいます。」

王上 18:15 エリヤはこう答えた。「わたしの仕えている万軍の主は生きておられます。今日わたしはアハブの前に姿を現します。」

この様に、エリヤはオバドヤに、自分がここにいることをアハブ王に伝えなさいと言ったのですが、オバドヤはまたエリヤがどこかに行ってしまって、自分が嘘をついたという罪で殺されることを恐れました。エリヤはそのように恐れているオバドヤを励ますように、今日私はアハブの前に姿を現しますと言いました。やっとオバドヤはエリヤのことをアハブに伝える気になったのです。

そして、アハブ王はエリヤに会いに来ました。何が起こるでしょうか16節から20節です。

王上 18:16 オバドヤはアハブに会って知らせたので、アハブはエリヤに会いに来た。

王上 18:17 アハブはエリヤを見ると、「お前か、イスラエルを煩わす者よ」と言った。

王上 18:18 エリヤは言った。「わたしではなく、主の戒めを捨て、バアルに従っているあなたとあなたの父の家こそ、イスラエルを煩わしている。

王上 18:19 今イスラエルのすべての人々を、イゼベルの食卓に着く四百五十人のバアルの預言者、四百人のアシェラの預言者と共に、カルメル山に集め、わたしの前に出そろうように使いを送っていただきたい。」

王上 18:20 アハブはイスラエルのすべての人々に使いを送り、預言者たちをカルメル山に集めた。

この様に、アハブ王と対面したエリヤはアハブ王に、イスラエルにいるバアルとアシュラの預言者たちをカルメル山に集めてほしいと言ったのです。それはどちらの神が正しいのか決着をつけるということだったのです。それでアハブもそれは望むところと、預言者たちをカルメル山に集めたのです。

そしていよいよカルメル山での対決の場面になります。21節から24節です。

王上 18:21 エリヤはすべての民に近づいて言った。「あなたたちは、いつまでどっちつかずに迷っているのか。もし主が神であるなら、主に従え。もしバアルが神であるなら、バアルに従え。」民はひと言も答えなかった。

王上 18:22 エリヤは更に民に向かって言った。「わたしはただ一人、主の預言者として残った。バアルの預言者は四百五十人もいる。

王上 18:23 我々に二頭の雄牛を用意してもらいたい。彼らに一頭の雄牛を選ばせて、裂いて薪の上に載せ、火をつけずにおかせなさい。わたしも一頭の雄牛を同じようにして、薪の上に載せ、火をつけずにおく。

王上 18:24 そこであなたたちはあなたたちの神の名を呼び、わたしは主の御名を呼ぶことにしよう。火をもって答える神こそ神であるはずだ。」民は皆、「それがいい」と答えた。

この様に、まず、エリヤはカルメル山に集まったイスラエルの民に呼び掛けてこう言ったのです。「あなたたちは、いつまでどっちつかずに迷っているのか。もし主が神であるなら、主に従え。もしバアルが神であるなら、バアルに従え。」と言うと、民はひと言も答えなかったのです。本当は主を信じているのだが、バアルを信じているアハブ王が怖くて、そのことを言い出せなかったのです。結局エリヤはただ一人で、バアルの預言者450人と戦うことになったのです。

そして勝負の決着をつける方法を提案しました。それは二頭の雄牛を用意し、それぞれ割いて薪の上に乗せそれぞれが神の名を呼んだ時に、火をもって答える神こそ神であるはずだと言ったのです。そこに集まった民たちはそれがいいと同意しました。この勝負の条件は少しバアルの方によくしてある条件なのです。イスラエルの神の生贄は羊であり、バアルの神の生贄は牛なのです。そのバアルの神の生贄を用意し、火をもって答えたほうが正しい神だと言ったのですが、バアルの神は火を操る神でもあるのです。ですから、バアルに対して有利にした提案なのです。

そしていよいよその戦いが始まりました。エリヤは先にバアルの預言者たちが神の名を呼んで、生贄に火がつくかどうかを試しなさいと勧めました。25節から29節です。

王上 18:25 エリヤはバアルの預言者たちに言った。「あなたたちは大勢だから、まずあなたたちが一頭の雄牛を選んで準備し、あなたたちの神の名を呼びなさい。火をつけてはならない。」

王上 18:26 彼らは与えられた雄牛を取って準備し、朝から真昼までバアルの名を呼び、「バアルよ、我々に答えてください」と祈った。しかし、声もなく答える者もなかった。彼らは築いた祭壇の周りを跳び回った。

王上 18:27 真昼ごろ、エリヤは彼らを嘲って言った。「大声で呼ぶがいい。バアルは神なのだから。神は不満なのか、それとも人目を避けているのか、旅にでも出ているのか。恐らく眠っていて、起こしてもらわなければならないのだろう。」

王上 18:28 彼らは大声を張り上げ、彼らのならわしに従って剣や槍で体を傷つけ、血を流すまでに至った。

王上 18:29 真昼を過ぎても、彼らは狂ったように叫び続け、献げ物をささげる時刻になった。しかし、声もなく答える者もなく、何の兆候もなかった。

この様にエリヤはバアルの預言者たちが大勢いるのだから先に始めなさい、雄牛を一頭選んで、神の名を呼びなさいと言いました。彼らは朝から真昼までバアルの名を呼び、バアルよ我々に答えてくださいと必死に祈りました。そして祭壇の周りを飛び回ったりしたのです。捧げものを捧げる真昼になっても何も起こらないのでエリヤは彼らをあざけりました。彼らは半狂乱になって、剣や槍で体を傷つけ血を流して狂ったように叫び続けたのです。しかし何の兆候も起こりませんでした。結局、捧げものを捧げられなかったので彼らの祈りは失敗したのです。

次はエリヤの番になりました。エリヤはまず民衆を呼び寄せ、祭壇の修復から始めました。30節から40節です。

王上 18:30 エリヤはすべての民に向かって、「わたしの近くに来なさい」と言った。すべての民が彼の近くに来ると、彼は壊された主の祭壇を修復した。

王上 18:31 エリヤは、主がかつて、「あなたの名はイスラエルである」と告げられたヤコブの子孫の部族の数に従って、十二の石を取り、

王上 18:32 その石を用いて主の御名のために祭壇を築き、祭壇の周りに種二セアを入れることのできるほどの溝を掘った。

王上 18:33 次に薪を並べ、雄牛を切り裂き、それを薪の上に載せ、

王上 18:34 「四つの瓶に水を満たして、いけにえと薪の上にその水を注げ」と命じた。彼が「もう一度」と言うと、彼らはもう一度そうした。彼が更に「三度目を」と言うと、彼らは三度同じようにした。

王上 18:35 水は祭壇の周りに流れ出し、溝にも満ちた。

王上 18:36 献げ物をささげる時刻に、預言者エリヤは近くに来て言った。「アブラハム、イサク、イスラエルの神、主よ、あなたがイスラエルにおいて神であられること、またわたしがあなたの僕であって、これらすべてのことをあなたの御言葉によって行ったことが、今日明らかになりますように。

王上 18:37 わたしに答えてください。主よ、わたしに答えてください。そうすればこの民は、主よ、あなたが神であり、彼らの心を元に返したのは、あなたであることを知るでしょう。」

王上 18:38 すると、主の火が降って、焼き尽くす献げ物と薪、石、塵を焼き、溝にあった水をもなめ尽くした。

王上 18:39 これを見たすべての民はひれ伏し、「主こそ神です。主こそ神です」と言った。

王上 18:40 エリヤは、「バアルの預言者どもを捕らえよ。一人も逃がしてはならない」と民に命じた。民が彼らを捕らえると、エリヤは彼らをキション川に連れて行って殺した。

この様に、民衆を呼び寄せ、祭壇の修復から始めたエリヤは、ヤコブの12部族の数に従って、12の石を取り、その石を用いて祭壇を築き、祭壇の周りに溝を掘りました。二セアほどの溝と言いますから、大きなバケツで二杯分くらいのものです。そして、薪を並べ、雄牛を切り裂き、それを薪の上に載せ、四つの瓶に水を満たして生贄と薪の上にその水を注げと言いました。水を灌いだら、ますます火が付きにくくなるのですが、エリヤはもう一度、もう一度と言って三度も水をかけさせたのです。水は祭壇の周りに流れ出し溝にも落ちました。この溝は水が流れ出ないようにするための溝だったのです。

エリヤは捧げものを捧げる時刻まで待って、祭壇に近づき、こう言いました。「アブラハム、イサク、イスラエルの神、主よ、あなたがイスラエルにおいて神であられること、またわたしがあなたの僕であって、これらすべてのことをあなたの御言葉によって行ったことが、今日明らかになりますように。わたしに答えてください。主よ、わたしに答えてください。そうすればこの民は、主よ、あなたが神であり、彼らの心を元に返したのは、あなたであることを知るでしょう。」

すると主の火が降って、焼き尽くす献げ物と薪、石、塵を焼き、溝にあった水をもなめ尽くしたのです。エリヤのたった一度の祈りにイスラエルの神は答えてくださったのです。

するとすべての民は「主こそ神です。主こそ神です」と叫びました。イスラエルの民衆は皆、主が神であることを信じて、エリヤの味方になったのです。エリヤはすぐに、「バアルの預言者どもを捕らえよ。一人も逃がしてはならない」と言うと人々は彼らを捕らえ、彼らをキション川に連れて行って殺したのです。エリヤの完全な勝利となりました。

バアルとの戦いは終わり、イスラエルの神による、現状の回復が始まりました。雨の音が近づいてきたのです。41節から46節です。

王上 18:41 エリヤはアハブに言った。「上って行って飲み食いしなさい。激しい雨の音が聞こえる。」

王上 18:42 アハブは飲み食いするために上って行き、エリヤはカルメルの頂上に上って行った。エリヤは地にうずくまり、顔を膝の間にうずめた。

王上 18:43 「上って来て、海の方をよく見なさい」と彼は従者に言った。従者は上って来て、よく見てから、「何もありません」と答えた。エリヤは、「もう一度」と命じ、それを七度繰り返した。

王上 18:44 七度目に、従者は言った。「御覧ください。手のひらほどの小さい雲が海のかなたから上って来ます。」エリヤは言った。「アハブのところに上って行き、激しい雨に閉じ込められないうちに、馬を車につないで下って行くように伝えなさい。」

王上 18:45 そうするうちに、空は厚い雲に覆われて暗くなり、風も出て来て、激しい雨になった。アハブは車に乗ってイズレエルに向かった。

王上 18:46 主の御手がエリヤに臨んだので、エリヤは裾をからげてイズレエルの境までアハブの先を走って行った。

この様に、エリヤは、この戦いが終わり主が勝利したことを確かめるように、アハブに、「上って行って飲み食いしなさい。激しい雨の音が聞こえる。」と言ったのです。するとアハブも素直に飲み食いするために上って行ったのです。高いところにそのような宴席があったのかもしれません。エリヤはもっと高いカルメルの頂上まで登っていきました。そして地にうずくまり、顔を膝の間にうずめて、従者に「上ってきて海の方をよく見なさい」と言いました。でも従者には何も見えませんでした。この様なことを7度繰り返すと、従者は「小さい雲が海のかなたから上って来ます。」と言いました。すると、エリヤは親切にもアハブに、激しい雨に閉じ込められないように、馬を車につないで下っていくように言ったのです。この様な嵐のような雨の中で山の中にいることは危険だったのです。アハブはすぐに車に乗ってイズレエルに向かいました。エリヤは神の力によって、アハブより先にイズレエルの境まで走って行ったのです。

この様にしてイスラエルの神の預言者エリヤと、バアルの預言者450人との戦いは決着がつきました。バアルの預言者たちが狂ったようにバアルの神を求めても生贄に火がつくことはありませんでした。エリヤが準備を進めて、生贄を捧げる時刻に祭壇に来て、イスラエルの神に祈ると、主の火が降って、焼き尽くす捧げものも薪も水をもなめ尽くしたのです。この事によって、本当の神はイスラエルの神であることをイスラエルの民は悟って、イスラエルからバアルを排除したのです。バアルの預言者たちは皆殺されました。そして飢饉は終わり恵みの雨が降ってきたのです。主こそ、いける神、答えてくださる神様だったのです。

 

(一分間黙想)(お祈り)

天の父なる神様、激しい預言者たちの戦いでした。ですが予言者を支える、生ける神様のみがその求めに答えてくれました。人間の作った神は答えているようで実際は答えていなかったのです。その事がイスラエルの民にも知ることが出来ました。エリヤはイスラエルの民に、「あなたたちは、いつまでどっちつかずに迷っているのか。もし主が神であるなら、主に従え。もしバアルが神であるなら、バアルに従え。」と言いました。どうか従うものを間違えることなく、いける神主に従っていくことが出来ますようにお守りください。

この祈りを、主イエス・キリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン

 

<<聖書の箇所(旧約聖書:◇列王記上:)>>  

 

◆エリヤとバアルの預言者

王上 18:1 多くの日を重ねて三年目のこと、主の言葉がエリヤに臨んだ。「行って、アハブの前に姿を現せ。わたしはこの地の面に雨を降らせる。」

王上 18:2 エリヤはアハブの前に姿を現すために出かけた。サマリアはひどい飢饉に襲われていた。

王上 18:3 アハブは宮廷長オバドヤを呼び寄せた――オバドヤは心から主を畏れ敬う人で、

王上 18:4 イゼベルが主の預言者を切り殺したとき、百人の預言者を救い出し、五十人ずつ洞穴にかくまい、パンと水をもって養った――。

王上 18:5 アハブはオバドヤに言った。「この地のすべての泉、すべての川を見回ってくれ。馬やらばを生かしておく草が見つかり、家畜を殺さずに済むかもしれない。」

王上 18:6 彼らは国を分けて巡ることにし、アハブは一人で一つの道を行き、オバドヤも一人でほかの道を行った。

王上 18:7 オバドヤが道を歩いていると、エリヤが彼に会いに来た。オバドヤはそれがエリヤだと分かって、ひれ伏し、「あなたは、エリヤさまではありませんか」と言った。

王上 18:8 エリヤは彼に言った。「そうです。あなたの主君のもとに行って、エリヤがここにいる、と言ってください。」

王上 18:9 オバドヤは言った。「わたしにどんな罪があって、あなたは僕をアハブの手に渡し、殺そうとなさるのですか。

王上 18:10 あなたの神、主は生きておられます。わたしの主君があなたを捜し出そうとして人を送らなかった民や国はないのです。彼らが、『エリヤはここにいない』と言えば、王はその国や民に、エリヤは見つからなかったと誓わせるほどです。

王上 18:11 今あなたは、『エリヤがここにいる、とあなたの主君アハブに言いに行きなさい』と言われる。

王上 18:12 しかし、わたしがあなたを離れれば、主の霊はあなたをわたしの知らないところに連れて行くでしょう。わたしがアハブに知らせに行っても、あなたが見つからなければ、わたしは殺されます。僕は幼いころから、主を畏れ敬っております。

王上 18:13 イゼベルが主の預言者を殺したときにわたしがしたことを、あなたは知らされてはいないのですか。わたしは主の預言者百人を五十人ずつ洞穴にかくまい、パンと水をもって養いました。

王上 18:14 今あなたは、『エリヤがここにいる、とあなたの主君に言いに行きなさい』と言われる。わたしは殺されてしまいます。」

王上 18:15 エリヤはこう答えた。「わたしの仕えている万軍の主は生きておられます。今日わたしはアハブの前に姿を現します。」

王上 18:16 オバドヤはアハブに会って知らせたので、アハブはエリヤに会いに来た。

王上 18:17 アハブはエリヤを見ると、「お前か、イスラエルを煩わす者よ」と言った。

王上 18:18 エリヤは言った。「わたしではなく、主の戒めを捨て、バアルに従っているあなたとあなたの父の家こそ、イスラエルを煩わしている。

王上 18:19 今イスラエルのすべての人々を、イゼベルの食卓に着く四百五十人のバアルの預言者、四百人のアシェラの預言者と共に、カルメル山に集め、わたしの前に出そろうように使いを送っていただきたい。」

王上 18:20 アハブはイスラエルのすべての人々に使いを送り、預言者たちをカルメル山に集めた。

王上 18:21 エリヤはすべての民に近づいて言った。「あなたたちは、いつまでどっちつかずに迷っているのか。もし主が神であるなら、主に従え。もしバアルが神であるなら、バアルに従え。」民はひと言も答えなかった。

王上 18:22 エリヤは更に民に向かって言った。「わたしはただ一人、主の預言者として残った。バアルの預言者は四百五十人もいる。

王上 18:23 我々に二頭の雄牛を用意してもらいたい。彼らに一頭の雄牛を選ばせて、裂いて薪の上に載せ、火をつけずにおかせなさい。わたしも一頭の雄牛を同じようにして、薪の上に載せ、火をつけずにおく。

王上 18:24 そこであなたたちはあなたたちの神の名を呼び、わたしは主の御名を呼ぶことにしよう。火をもって答える神こそ神であるはずだ。」民は皆、「それがいい」と答えた。

王上 18:25 エリヤはバアルの預言者たちに言った。「あなたたちは大勢だから、まずあなたたちが一頭の雄牛を選んで準備し、あなたたちの神の名を呼びなさい。火をつけてはならない。」

王上 18:26 彼らは与えられた雄牛を取って準備し、朝から真昼までバアルの名を呼び、「バアルよ、我々に答えてください」と祈った。しかし、声もなく答える者もなかった。彼らは築いた祭壇の周りを跳び回った。

王上 18:27 真昼ごろ、エリヤは彼らを嘲って言った。「大声で呼ぶがいい。バアルは神なのだから。神は不満なのか、それとも人目を避けているのか、旅にでも出ているのか。恐らく眠っていて、起こしてもらわなければならないのだろう。」

王上 18:28 彼らは大声を張り上げ、彼らのならわしに従って剣や槍で体を傷つけ、血を流すまでに至った。

王上 18:29 真昼を過ぎても、彼らは狂ったように叫び続け、献げ物をささげる時刻になった。しかし、声もなく答える者もなく、何の兆候もなかった。

王上 18:30 エリヤはすべての民に向かって、「わたしの近くに来なさい」と言った。すべての民が彼の近くに来ると、彼は壊された主の祭壇を修復した。

王上 18:31 エリヤは、主がかつて、「あなたの名はイスラエルである」と告げられたヤコブの子孫の部族の数に従って、十二の石を取り、

王上 18:32 その石を用いて主の御名のために祭壇を築き、祭壇の周りに種二セアを入れることのできるほどの溝を掘った。

王上 18:33 次に薪を並べ、雄牛を切り裂き、それを薪の上に載せ

王上 18:34 「四つの瓶に水を満たして、いけにえと薪の上にその水を注げ」と命じた。彼が「もう一度」と言うと、彼らはもう一度そうした。彼が更に「三度目を」と言うと、彼らは三度同じようにした。

王上 18:35 水は祭壇の周りに流れ出し、溝にも満ちた。

王上 18:36 献げ物をささげる時刻に、預言者エリヤは近くに来て言った。「アブラハム、イサク、イスラエルの神、主よ、あなたがイスラエルにおいて神であられること、またわたしがあなたの僕であって、これらすべてのことをあなたの御言葉によって行ったことが、今日明らかになりますように。

王上 18:37 わたしに答えてください。主よ、わたしに答えてください。そうすればこの民は、主よ、あなたが神であり、彼らの心を元に返したのは、あなたであることを知るでしょう。」

王上 18:38 すると、主の火が降って、焼き尽くす献げ物と薪、石、塵を焼き、溝にあった水をもなめ尽くした。

王上 18:39 これを見たすべての民はひれ伏し、「主こそ神です。主こそ神です」と言った。

王上 18:40 エリヤは、「バアルの預言者どもを捕らえよ。一人も逃がしてはならない」と民に命じた。民が彼らを捕らえると、エリヤは彼らをキション川に連れて行って殺した。

◆干ばつの終わり

王上 18:41 エリヤはアハブに言った。「上って行って飲み食いしなさい。激しい雨の音が聞こえる。」

王上 18:42 アハブは飲み食いするために上って行き、エリヤはカルメルの頂上に上って行った。エリヤは地にうずくまり、顔を膝の間にうずめた。

王上 18:43 「上って来て、海の方をよく見なさい」と彼は従者に言った。従者は上って来て、よく見てから、「何もありません」と答えた。エリヤは、「もう一度」と命じ、それを七度繰り返した。

王上 18:44 七度目に、従者は言った。「御覧ください。手のひらほどの小さい雲が海のかなたから上って来ます。」エリヤは言った。「アハブのところに上って行き、激しい雨に閉じ込められないうちに、馬を車につないで下って行くように伝えなさい。」

王上 18:45 そうするうちに、空は厚い雲に覆われて暗くなり、風も出て来て、激しい雨になった。アハブは車に乗ってイズレエルに向かった。

王上 18:46 主の御手がエリヤに臨んだので、エリヤは裾をからげてイズレエルの境までアハブの先を走って行った。