家庭礼拝 2024年4月17日 列王記上 14:1-31 ヤロブアムの子の病死
起
北イスラエルの王となったヤロブアムは、ダビデの子孫ではありません。ソロモンが多くの異邦人の妻をもって、その異邦人の神をも愛したので、イスラエルの神様が、イスラエルの国を二つに割いて、ソロモンの家臣であったヤロブアムに与えるとしたので、王となったのです。その事を予言したのが預言者アヒヤと言う者でしたが、その予言通りにヤロブアムは北イスラエルの王となったのです。
ヤロブアムは、イスラエルの神様によって、王とされたのですが、自分が王になると、南のユダに対抗しようとして、自分の好きなように祭壇を作り異邦人の神のために香をたいたり、偶像の神を造ったり、祭司たちを勝手に任命したりして、本来の神様をあがめようとせず、神様の戒めを守らなかったのです。自分は王なのだから、何でもできると思ってしまったのです。
ところが自分の子供が重い病気になってしまいました。何か不幸なことが起こると、その原因がどこから来たのだろうと誰しも考えてしまいます。ヤロブアムも、心のどこかで、イスラエルの神様に罪を犯しているという気持ちがあったのです。それで、自分を王となるように、預言したアヒヤのところに自分の妻を変装させて送りました。アヒヤはこの時、眼が悪くて見えなかったので変装しても何の意味もなかったのです。でも妻を変装させました。何か後ろめたさがあると、自分を正直に表すことが怖くなり隠そうとするのです。アダムとエバが禁断の実を食べた後、神様から隠れて、自分の姿が見られないようにしたのと同じ気持ちなのです。
アヒヤは目が見えなくても主がそのことを教えてくれました。ヤロブアムの妻が変装して、その子供がどうなるかを聞きに来るだろうと言っていたのです。それでその妻がやってくると、なぜそのような変装をしてくるのかと、非難したのです。そして、その子供がどうなるのか、ヤロブアムに属する者たちがどんなみじめなことになるのかを予言したのです。子供についてはあなたが自分の町についた時に死ぬと予言したのです。せっかく王にしてもらえたのに、神様に従順ではなかったので、とても悲惨な出来事に出会ってしまうのです。
一方ソロモンの子供であるユダ王国のレハベアムもまた罪を犯すのです。神殿を汚し、異国の神をまつり、主を怒らせました。そしてエジプト王のシシャクが攻めてきたときに、ソロモンが作った金の盾などすべての宝物を奪っ去っていったたのです。
この様にソロモンの繁栄はその後のイスラエルには続きませんでした。二つに割かれたどちらの国も神に対して罪を犯し、神様を怒らせているのです。そのために多くの災いを受けることになったのです。
承
では聖書に戻りますが、事の発端は北イスラエルの王ヤロブアムの息子が病気になった事によっておこります。1節から3節です。
王上 14:1 そのころ、ヤロブアムの息子アビヤが病気になった。
王上 14:2 ヤロブアムは妻に言った。「立って、ヤロブアムの妻だと知られないように姿を変え、シロに行ってくれ。そこには、わたしがこの民の王になると告げてくれた預言者アヒヤがいる。
王上 14:3 パン十個と菓子、それに蜜を一瓶持って彼のもとに行け。彼なら幼い子に何が起こるか教えてくれるだろう。」
この様に、息子が病気になって死ぬのではないかと心配したヤロブアムは、これは神様の怒りではないかと思い自分が王になると予言してくれた預言者アヒヤのいるシロに行ってくれと妻に頼んだのです。そして、王の子供がどうなるかを聞いてきてくれと頼んだのです。ヤロブアムは自分がアヒアが伝えた神の言葉を守らず、そのことを心配していると悟られないようにするため、その侍従の女のように妻を変装させ、お土産も持って行かせたのです。ヤロブアムは、自分が神様に背いていると心のどこかで思っていたので、直接預言者アヒヤに顔向けできなかったのです。
そしてその妻は預言者アヒヤのところに行ったのです。4節から6節です。
王上 14:4 ヤロブアムの妻は言われたとおりにした。彼女は立ってシロへ行き、アヒヤの家に着いた。アヒヤは老齢のために目がかすみ、見ることができなくなっていたが、
王上 14:5 主はアヒヤにこう告げておられた。「見よ、ヤロブアムの妻が来て、息子のことをあなたに尋ねる。息子は病気なのだ。あなたはこれこれしかじかと彼女に語れ。彼女は変装してやって来る。」
王上 14:6 アヒヤは戸口に着いた彼女の足音を聞いて言った。「ヤロブアムの妻よ、入りなさい。なぜそのように変装したのか。わたしはあなたにつらいことを告げるように命じられている。
この様に、その妻はシロへ向かったのですが、彼女がつく前に、主はアヒヤにこう告げていたのです。「見よ、ヤロブアムの妻が来て、息子のことをあなたに尋ねる。息子は病気なのだ。あなたはこれこれしかじかと彼女に語れ。彼女は変装してやって来る。」
ですから、その妻がやってきたときにはその足音を聞いただけで、ヤロブアムの妻よ、入りなさいと言いました。そして、なぜそのように変装したのかと言いました。この時アヒヤは年老いて目が見えなくなっていたのですから、変装してもわからないので意味がなかったのです。そして、アヒヤは主から告げられた、つらいことを告げるように命じられていることを語ったのでした。
そして、主が語られたことをその妻に滔々と語るのでした。それは主がダビデの王国をヤロベアムに割いて渡したのに、ダビデの様には歩まず、悪を行って主を怒らせたこと、そして主はヤロブアムの家に災いを下すこと、その国の男子はすべて滅ぼされ、あなたの息子も、あなたが町に入った途端に死ぬであろうことを語ったのでした。そして国は滅ぼされて亡くなるだろう。それはヤロベアムが罪を犯しまた、イスラエルにも罪を犯させたからであると告げたのでした。
そしてこの事はアヒヤの預言の通りに実現しました。その妻が家の敷居をまたいだ時にその子供はなくなりました。でも、ヤロブアムは王として22年間統治し続けたのです。その後継者はその後にできた子供のナダブが王となっていくのです。
転
一方、南のユダ王国もそれほど安泰ではありませんでした。ソロモンの後を継いだレハブアムが多くの罪を犯すのです。この時代は、父が犯した罪の贖いを子供がするということが良くおこるのです。先ほどのヤロベアムの罪も、その贖いは子供の死として現れました。ソロモンの罪の贖いはまた、その子のレハベアムが負うことになるのです。それも彼自身が罪を犯すことによってです。レハベアムの母親はアンモン人でした。イスラエル人ではなく、先住民族のカナン人の血をひくものでした。そのため、母親の影響を受けて、アシェラ像を建てたり、神殿に男娼さえいて、神殿を汚していたのです。そのため主を怒らせて、エジプトの王シシャクがエルサレムに攻め上って、神殿の宝物をすべて奪い、ソロモンが作った金の盾もすべて奪い取ったのです。しかも、南と北のイスラエルは絶えず、戦いを行っており、平和な時はあまりなかったのです。ですが17年間王位にあって、60歳近くでなくなりました。その王位を継いだのはその子アビヤムで、彼の母もアンモン人であったのです。
結
この様にイスラエルは二つに分けられましたが、どちらもダビデの信仰を受け継ぐことはできませんでした。それは現世的な御利益信仰に流れてしまって、厳しいイスラエルの神の戒めを守ることが出来なかったのです。ダビデは苦しい闘いの日々をつづけたので、神への信仰を守り続けることが出来たのかもしれません。次の時代になると、多くのことに満たされて、神様を必要としなくなり、この世の欲望を満たしてくれる、神だけを求めるようになるのです。私たちの信仰はこの世のものではありません。見えるものではなく見えないところにおられる神を信じるのです。この事が、この世で満たされれば満たされるほど難しいものになっていくのです。
(一分間黙想)(お祈り)
天の父なる神様、私達は、苦しいときには神様の助けを求め、神様に忠実であろうとしますが、満たされてくると、神様の戒めをないがしろにして、この世の欲望に誘惑されてしまいます。どうか神様、私たちの信仰が、この世のものではなく、あなたがおられる神の国を求めるものであることを覚えて、その信仰を導いてください。あなたから離れることなく信仰をもち続けることが出来ますように。この祈りを、主イエス・キリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン
<<聖書の箇所(旧約聖書:◇列王記上:)>>
◆ヤロブアムの子の病死
王上 14:1 そのころ、ヤロブアムの息子アビヤが病気になった。
王上 14:2 ヤロブアムは妻に言った。「立って、ヤロブアムの妻だと知られないように姿を変え、シロに行ってくれ。そこには、わたしがこの民の王になると告げてくれた預言者アヒヤがいる。
王上 14:3 パン十個と菓子、それに蜜を一瓶持って彼のもとに行け。彼なら幼い子に何が起こるか教えてくれるだろう。」
王上 14:4 ヤロブアムの妻は言われたとおりにした。彼女は立ってシロへ行き、アヒヤの家に着いた。アヒヤは老齢のために目がかすみ、見ることができなくなっていたが、
王上 14:5 主はアヒヤにこう告げておられた。「見よ、ヤロブアムの妻が来て、息子のことをあなたに尋ねる。息子は病気なのだ。あなたはこれこれしかじかと彼女に語れ。彼女は変装してやって来る。」
王上 14:6 アヒヤは戸口に着いた彼女の足音を聞いて言った。「ヤロブアムの妻よ、入りなさい。なぜそのように変装したのか。わたしはあなたにつらいことを告げるように命じられている。
王上 14:7 行ってヤロブアムに言いなさい。『イスラエルの神、主はこう言われる。わたしはあなたを民の中から選び出して高め、わが民イスラエルの指導者とし、
王上 14:8 ダビデの家から王国を裂いて取り上げ、あなたに与えた。しかし、わが僕ダビデがわたしの戒めを守り、心を尽くしてわたしに従って歩み、わたしの目にかなう正しいことだけを行ったのとは異なり、
王上 14:9 あなたはこれまでのだれよりも悪を行い、行って自分のために他の神々や、鋳物の像を造り、わたしを怒らせ、わたしを後ろに捨て去った。
王上 14:10 それゆえ、わたしはヤロブアムの家に災いをもたらす。ヤロブアムに属する者は、イスラエルにおいて縛られている者も、解き放たれている者も、男子であれば、すべて滅ぼし、人が汚物を徹底的にぬぐい去るように、わたしはヤロブアムの家に残る者をぬぐい去る。
王上 14:11 ヤロブアムに属する者は、町で死ねば犬に食われ、野で死ねば空の鳥の餌食になる。まことに主はこう告げられた。』
王上 14:12 あなたは立って家に帰るがよい。あなたが足を町に踏み入れるとき、あなたの子は死ぬ。
王上 14:13 イスラエルのすべての人々はこの子を弔い、葬るだろう。まことにヤロブアムに属する者で墓に入るのは、この子一人であろう。ヤロブアムの家の中でイスラエルの神、主にいくらか良いとされるのはこの子だけだからである。
王上 14:14 主は御自分のためにヤロブアムの家を断つ王をイスラエルの上に立てられる。今日にも、いや、今にもそうされる。
王上 14:15 主はイスラエルを打って水辺に揺れる葦のようにし、その先祖にお与えになった地からイスラエルを引き抜き、ユーフラテスのかなたに散らされる。彼らがアシェラ像を造って、主の怒りを招いたからである。
王上 14:16 主は、ヤロブアムが自ら犯し、またイスラエルに犯させた罪のゆえに、イスラエルを引き渡される。」
王上 14:17 ヤロブアムの妻は立ち去り、ティルツァに戻った。彼女が家の敷居をまたいだとき、幼いその子は死んだ。
王上 14:18 イスラエルのすべての人々は主がその僕、預言者アヒヤによって告げられた言葉のとおり、彼を葬り、弔った。
王上 14:19 ヤロブアムの他の事績、その戦争と統治については、『イスラエルの王の歴代誌』に記されている。
王上 14:20 ヤロブアムが王であった期間は二十二年であった。彼は先祖と共に眠りにつき、その子ナダブがヤロブアムに代わって王となった。
◆ユダの王レハブアム
王上 14:21 ユダではソロモンの子レハブアムが王位についた。レハブアムは四十一歳で王となり、十七年間エルサレムで王位にあった。エルサレムは、主が御名を置くためにイスラエルのすべての部族の中から選ばれた都であった。レハブアムの母は名をナアマと言い、アンモン人であった。
王上 14:22 ユダの人々は、主の目に悪とされることを行い、その犯した罪により、先祖が行ったすべてのことにまさって主を怒らせた。
王上 14:23 彼らもまたあらゆる高い丘の上と、茂った木の下に、聖なる高台を築き、石柱、アシェラ像を立てた。
王上 14:24 その地には神殿男娼さえいた。彼らは、主がイスラエルの前から追い払われた諸国の民のすべての忌むべき慣習に従った。
王上 14:25 レハブアム王の治世第五年に、エジプトの王シシャクがエルサレムに攻め上って、
王上 14:26 主の神殿と王宮の宝物を奪い取った。彼はすべてを奪い、ソロモンが作った金の盾もすべて奪い取った。
王上 14:27 レハブアム王は、その代わりに青銅の盾を作り、王宮の入り口を守る近衛兵の長たちの手に託した。
王上 14:28 王が主の神殿に来る度ごとに、近衛兵たちはその盾を持ち、また近衛兵の詰め所に戻した。
王上 14:29 レハブアムの他の事績、彼の行ったすべての事は、『ユダの王の歴代誌』の中に記されている。
王上 14:30 レハブアムとヤロブアムの間には戦いが絶えなかった。
王上 14:31 レハブアムは先祖と共に眠りにつき、先祖と共にダビデの町に葬られた。その母は名をナアマと言い、アンモン人であった。その子アビヤムがレハブアムに代わって王となった。