家庭礼拝 2024年3月6日 列王記上 8:1-66契約の箱の安置とソロモンの祈り
起
今日の聖書の話は、神殿が出来上がり、そのあと、そこに契約の箱を安置する宗教的儀式が行われたときの話です。とても長い章ですが、この話だけが続きます。前段ではどのように契約の箱が運ばれて安置され、儀式が行われたかであり、中段ではその時にソロモンが民衆に対して話した演説と、神様に捧げた祈りです。ここの部分が最も長くそして重要です。ソロモンはこの時のために、世に現れたと言ってもいいくらいで、ソロモンは神殿と共にある人なのです。この説教を聞くと、ソロモンがいい加減な信仰者でないことが良く分かります。しかも自分が作った神殿が神様が住むには小さすぎ相応しくないとさえ言っています。ただ神様が天の国から見下ろしたときに、この神殿の前で祈られたことに心を留めてくださいと言っているのです。また遠くにいるものはこの神殿に向かって祈る時に、目を止めてくださいというのです。今まで、幕屋が、神様がおられるところ住まわれるところと言っていたこととは大きく違いますが、ソロモンの信仰は自分が建てたこの神殿は、神様が立ててくれたものであり、いかに立派なものであっても、神様が住まわれるには粗末で小さなものであるというだけの謙遜な思いは持っていたのです。よくあるように、どうだ、こんなに立派な神殿を作ったのだから、神様も喜んでいるだろうと言った、思い高ぶった気持ちは全くないのです。ソロモンが与えられた知恵と力と財力は、この神殿のためにあったと言っても過言ではないのです。
そしてその祈りの後には、最初に民衆に対して語りかけたように、再び民衆に対して語りかけ、神の偉大さを語り、神に従って歩み、神の命令を守るようにと語って終わるのです。
そして最終段ではその儀式の総括を語り、いかに多くの生贄と捧げものが捧げられたか、そして、いかにその祭り事が盛大で、成功裏に終わったのかを語っています。
今日の箇所はとても長い箇所ですが、中断のソロモンの祈りを中心に、要点をまとめて話をしたいと思っています。
承
ソロモンがダビデの町の聖所に安置されていた、契約の箱を、新しい神殿に安置したのは、神殿が完成した、翌月の9月か10月のころの話です。神殿が完成して、とても素早くその移設が行われたのです。そこでは盛大な祝祭行事が行われ、まず最初に、主の契約の箱などの神殿の備品が搬入されて、おびただしい犠牲がささげられました。そこには、イスラエルの長老、すべての部族長、イスラエル人諸家系の首長をエルサレムの自分のもとに召集して行われました。
この時ダビデの町から運んだのは、契約の箱だけではありませんでした。それまで聖所としていた幕屋もそこにあった祭具もすべて運んだのです。それらはもう使われることはないので、きっと宝物庫のような所に収められたのだと思います。そして、契約の箱の中にはモーセがホレブの山で、授かった石の板2枚の外には何も入っていませんでした。新しい神殿の聖所に契約の箱などを納めて、祭司たちが聖所から出ると不思議なことが起こりました。雲が主の神殿に満ちたのです。神殿の外だけではなく、中にも満ちてきたのだと思います。そのために祭司達は奉仕が出来なくなったと言います。それは霧で見えにくくなったからと言うよりも、その雲の存在とは、神の栄光が神殿に満ちたためであり、神様がそば近くにおられるという畏れからなのです。その時ソロモンはこう言ったのです。「主は、密雲の中にとどまる、と仰せになった。荘厳な神殿を/いつの世にもとどまっていただける聖所を/わたしはあなたのために建てました。」この様に、ソロモンもまた、この密雲が神様の出現の証ではないかと思って、神様に、この聖所をあなたのために建てました、と呼びかけたのです。
そしてその後、ソロモン王は全会衆に振り向いて、イスラエルの神をたたえて、こう言いました。「イスラエルの神、主はたたえられますように。主は自ら語り、わが父ダビデに約束なさったことを御手をもって成し遂げ、こう仰せになった。『わが民イスラエルをエジプトから導き出した日からこのかた、わたしの名を置く家を建てるために、わたしはイスラエルのいかなる部族の町も選ばなかった。わたしはただダビデを選び、わが民イスラエルの上に立てた』と。この様に、イスラエルの正当性をそしてダビデの家系の正当性を語ったのでした。そして、自分がこの神殿を建てた事の正当性をこの様に続けたのでした。父ダビデは、イスラエルの神、主の御名のために神殿を建てようと心掛けていたが、主は父ダビデにこう仰せになった。『あなたはわたしの名のために家を建てようと心掛けてきた。その心掛けは立派である。しかし、神殿を建てるのはあなたではなく、あなたの腰から出る息子がわたしの名のために神殿を建てる』と。この様に、神殿を建てるのはダビデではなくその後継者の自分が建てることになっていたことの正当性を語ったのでした。そして20節ではこの様に言いました。
王上 8:20 主は約束なさったことを実現された。主が約束なさったとおり、わたしは父ダビデに代わって立ち、イスラエルの王座につき、イスラエルの神、主の御名のためにこの神殿を建てた。
この様に全会衆に向かっては、私は父ダビデに代わって、イスラエルの神主のみ名のためにこの神殿を建てた、と言いました。自分がこの神殿を建てたことを誇っているようにも思えます。ですが、同じようなことを今度は神殿に向かって祈った時に言いますが、その時はちょっと違ったニュアンスで言います。
転
この様に民衆に対して自分の正当性と、業績を語り終えた後、ソロモンは、イスラエルの全会衆の前で、主の祭壇の前に立ち、両手を天に伸ばして、長い祈りを祈りました。
「イスラエルの神、主よ、上は天、下は地のどこにもあなたに並ぶ神はありません。心を尽くして御前を歩むあなたの僕たちに対して契約を守り、慈しみを注がれる神よ、あなたはその僕、わたしの父ダビデになさった約束を守り、御口をもって約束なさったことを今日このとおり御手をもって成し遂げてくださいました。」
この様にソロモンは、神を賛美する言葉を語り、ダビデになさった約束を守って、そのことを今日この通り御手をもって成し遂げてくださいました、と祈ったのです。先ほどの会衆を前にして語った時には、わたしは、イスラエルの神、主の御名のためにこの神殿を建てた、と言ったのですが、主の祭壇の前では、あなたが、御口をもって約束なさったことを今日このとおり御手をもって成し遂げてくださいました、と言って、それを成し遂げたのは自分ではなく神様であることを語っているのです。ソロモンは、この神殿を建ててくださったのは神様であり、自分はその指示されたことを行っただけであるということを理解しているのです。ですが一方で会衆に対しては、自分が立てたと誇りたくなる面も持っていたのです。
ですが、ソロモンは神様の偉大さをよく知っていました。そして27節で、このように言ったのです。
王上 8:27 神は果たして地上にお住まいになるでしょうか。天も、天の天もあなたをお納めすることができません。わたしが建てたこの神殿など、なおふさわしくありません。
この様に、ソロモンは自分がいかに立派で豪華な神殿を建てても、神様にふさわしいものではないこと、神様が地上などに人の作ったものの中に住んでくださらないことをよく知っていたのです。誇れるのは人間に対してだけであり、神様に対しては何一つふさわしいものではないと知っていたのです。幕屋に契約の箱を置いていた時、人々はそこに神様が住んでくださると信じていたことを考えれば、ソロモンの考えはそれから何歩も先を行くものであったのです。ただソロモンは、この神殿に向かって祈ることは神様が聞いてくださいますようにと、神殿を神様に通じる入り口として、願っていたのです。そしてこう祈ったのです。「この所に向かって僕がささげる祈りを聞き届けてください。
僕とあなたの民イスラエルがこの所に向かって祈り求める願いを聞き届けてください。どうか、あなたのお住まいである天にいまして耳を傾け、聞き届けて、罪を赦してください。」
この様に、神殿に向かって祈り、自分の祈りとイスラエルの民の祈りを聞き届けてください、と言い、神様は天の住まいから、この神殿の祈りの声に耳を傾けてくださいとお願いしたのです。
そしてソロモンが、イスラエルの人々のために具体的に祈りの願いをしました。
その一つ目はすでに語った、祈りを聞き届けてくださいという祈りです。
二つ目は罪許してくださいという祈りです。
三つめは神殿の前で呪いの誓を立てさせられたら、あなたがそのことを正しく裁いてくださいという祈りです。
四つ目は、罪を犯したために敵に打ち負かされた時には、悔い改めて、この神殿で祈り憐みを乞うなら、罪を許し、先祖たちにお与えになった地に帰らせて下さい、と言う祈りです。
五つ目は、罪を犯したために雨が降らなくなった時、神殿に向かって祈り、罪を離れて立ち返るなら、罪を許し雨を降らせてください、と言う祈りです。
六つ目は飢饉や疫病イナゴバッタの災い、そのほかどんな災い、どんな難病が生じた時にも、この神殿に向かって、手を伸ばして祈るなら、罪を許し答えてください。と言う祈りです。
七つ目は、どの人にもその人の歩んできたすべての道に従って報いてください。と言う祈りです。
八つ目は、異国人が御名を慕い、この神殿に来て祈るならば、その異国人があなたに叫び求めることを全て叶えてください。と祈りました。
九つ目は敵に向かって戦いに出てゆくとき、神殿の方を向いて主に祈るならば、彼らを助けてください。と祈りました。
10番目は、敵地に捕虜として引いて行かれたときに、捕虜にされている敵地で、心を尽くし、魂を尽くしてあなたに立ち帰り、神殿の方に向かってあなたに祈るなら。捕虜にされている敵地で、心を尽くし、魂を尽くしてあなたに立ち帰り、神殿の方に向かってあなたに祈るなら、その祈りと願いに耳を傾け、裁きを行ってください。と祈ったのです。
この様な多くの祈りをイスラエルの民のために祈り、神殿で祈るか、神殿に向かって祈るならば、その祈りを聞き届けてくださいと言いました。色々な苦難や災害、疫病や天変地異に対して、神殿を通して祈り求めることをすべて聞き届けてくださいと祈ったのです。これは私たちが今では神殿ではなく、イエス様のみなを通して祈るのと同じことなのです。驚くことには異邦人のための祈りにも、答えてくださいと祈っていることです。異邦人を敵視していたユダヤ人においてはこれは驚くべきことではないでしょうか。
ソロモンはこのすべての祈りと願いを主にささげ終わりました。それまで両膝をつき、両手を天に向かって伸ばしていた彼は、主の祭壇の前から立ち上がり、立ったまま大声でイスラエルの全会衆を祝福しました。そして、最後に「あなたたちはわたしたちの神、主と心を一つにし、今日そうであるようにその掟に従って歩み、その命令を守らなければならない。」と言ったのです。
ソロモンは、数えきれないほどの生贄や燔祭を捧げ、異邦人を含む大会衆と共に、イスラエルの神、主の御前で祭りを執り行いました。それは七日間、更に七日間、合わせて十四日間にわたった、と言うことです。そして、八日目に王は民を去らせた。民は王に祝福の言葉を述べ、主がその僕ダビデとその民イスラエルになさったすべての恵みの御業を喜び祝い、心晴れやかに自分の天幕へと帰って行ったのです。
結
ソロモンは神様から知恵を授かりました。人を正しくさばくための知恵です。ですがそれを願ったので神様が喜び、必要なものはすべて与えられると約束しました。そしてソロモンには莫大な資金と財宝が集まりました。その力を借りて、ソロモンは神様の約束通り、イスラエルに神殿を作ることが出来たのです。ソロモンはこの神殿を作るために王とされたと言っても良いのかもしれません。ソロモンは盛大な祝祭を行って、「あなたはその僕、わたしの父ダビデになさった約束を守り、御口をもって約束なさったことを今日このとおり御手をもって成し遂げてくださいました。」と神様の御力をほめたたえ、この神殿は神様の御手によって作られたものであると賛美しました。ソロモンはいかにこの世の力や財宝を得ても、人間の限界は知っていたのです。そして神の偉大さを理解していて、このような神殿でも、あなたにはふさわしくありませんと告白していたのです。
(一分間黙想)(お祈り)
天の父なる神様、ソロモンはその莫大な財力をもって、豪華な神殿と宮殿とを作りました。そして盛大な祝祭行事を行って、契約の箱を新しい神殿に安置することが出来ました。それでもソロモンは自分のしたことを思い高ぶることなく、あなたが御手をもって作られたと言い、このような神殿でも、あなたにふさわしいものではありませんと告白していました。ただ、多くの民衆がこの神殿に向かって祈る時、その祈りを聞き届けてくださいと願い求めたのです。ソロモンにはこれからいろいろな問題は起こりますが、ソロモンが神様の力を得て建てた神殿の偉業は決して、忘れられるものではありません。ソロモンがどのような業績に対しても謙遜に、そして人間の限界をわきまえていたように、私達も謙遜に自分の分を知って歩んでいくことが出来ますように。
この祈りを、主イエス・キリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン
<<聖書の箇所(旧約聖書:◇列王記上:)>>
◆契約の箱の安置とソロモンの祈り
王上 8:1 ソロモンは、そこでイスラエルの長老、すべての部族長、イスラエル人諸家系の首長をエルサレムの自分のもとに召集した。「ダビデの町」シオンから主の契約の箱を担ぎ上るためであった。
王上 8:2 エタニムの月、すなわち第七の月の祭りに、すべてのイスラエル人がソロモン王のもとに集まった。
王上 8:3 イスラエルの全長老が到着すると、祭司たちはその箱を担ぎ、
王上 8:4 主の箱のみならず臨在の幕屋も、幕屋にあった聖なる祭具もすべて担ぎ上った。祭司たちはレビ人たちと共にこれらのものを担ぎ上った。
王上 8:5 ソロモン王は、彼のもとに集まったイスラエルの全共同体と共に、その箱の前でいけにえとして羊や牛をささげた。その数はあまりにも多く、調べることも数えることもできなかった。
王上 8:6 祭司たちは主の契約の箱を定められた場所、至聖所と言われる神殿の内陣に運び入れ、ケルビムの翼の下に安置した。
王上 8:7 ケルビムは箱のある場所の上に翼を広げ、その箱と担ぎ棒の上を覆うかたちになった。
王上 8:8 その棒は長かったので、先端が内陣の前の聖所からは見えたが、外からは見えなかった。それは今日もなおそこに置かれている。
王上 8:9 箱の中には石の板二枚のほか何もなかった。この石の板は、主がエジプトの地から出たイスラエル人と契約を結ばれたとき、ホレブでモーセがそこに納めたものである。
王上 8:10 祭司たちが聖所から出ると、雲が主の神殿に満ちた。
王上 8:11 その雲のために祭司たちは奉仕を続けることができなかった。主の栄光が主の神殿に満ちたからである。
王上 8:12 ソロモンはそのときこう言った。「主は、密雲の中にとどまる、と仰せになった。
王上 8:13 荘厳な神殿を/いつの世にもとどまっていただける聖所を/わたしはあなたのために建てました。」
王上 8:14 王は振り向いて、イスラエルの全会衆を祝福した。イスラエルの全会衆は立っていた。
王上 8:15 王は言った。「イスラエルの神、主はたたえられますように。主は自ら語り、わが父ダビデに約束なさったことを御手をもって成し遂げ、こう仰せになった。
王上 8:16 『わが民イスラエルをエジプトから導き出した日からこのかた、わたしの名を置く家を建てるために、わたしはイスラエルのいかなる部族の町も選ばなかった。わたしはただダビデを選び、わが民イスラエルの上に立てた』と。
王上 8:17 父ダビデは、イスラエルの神、主の御名のために神殿を建てようと心掛けていたが、
王上 8:18 主は父ダビデにこう仰せになった。『あなたはわたしの名のために家を建てようと心掛けてきた。その心掛けは立派である。
王上 8:19 しかし、神殿を建てるのはあなたではなく、あなたの腰から出る息子がわたしの名のために神殿を建てる』と。
王上 8:20 主は約束なさったことを実現された。主が約束なさったとおり、わたしは父ダビデに代わって立ち、イスラエルの王座につき、イスラエルの神、主の御名のためにこの神殿を建てた。
王上 8:21 またわたしは、そこに主との契約を納めた箱のために場所を設けた。その契約は、主がわたしたちの先祖をエジプトの地から導き出されたときに、彼らと結ばれたものである。」
王上 8:22 ソロモンは、イスラエルの全会衆の前で、主の祭壇の前に立ち、両手を天に伸ばして、
王上 8:23 祈った。「イスラエルの神、主よ、上は天、下は地のどこにもあなたに並ぶ神はありません。心を尽くして御前を歩むあなたの僕たちに対して契約を守り、慈しみを注がれる神よ、
王上 8:24 あなたはその僕、わたしの父ダビデになさった約束を守り、御口をもって約束なさったことを今日このとおり御手をもって成し遂げてくださいました。
王上 8:25 イスラエルの神、主よ、今後もあなたの僕ダビデに約束なさったことを守り続けてください。あなたはこう仰せになりました。『あなたがわたしの前を歩んだように、あなたの子孫もその道を守り、わたしの前を歩むなら、わたしはイスラエルの王座につく者を断たず、わたしの前から消し去ることはない』と。
王上 8:26 イスラエルの神よ、あなたの僕、わたしの父ダビデになさった約束が、今後も確かに実現されますように。
王上 8:27 神は果たして地上にお住まいになるでしょうか。天も、天の天もあなたをお納めすることができません。わたしが建てたこの神殿など、なおふさわしくありません。
王上 8:28 わが神、主よ、ただ僕の祈りと願いを顧みて、今日僕が御前にささげる叫びと祈りを聞き届けてください。
王上 8:29 そして、夜も昼もこの神殿に、この所に御目を注いでください。ここはあなたが、『わたしの名をとどめる』と仰せになった所です。この所に向かって僕がささげる祈りを聞き届けてください。
王上 8:30 僕とあなたの民イスラエルがこの所に向かって祈り求める願いを聞き届けてください。どうか、あなたのお住まいである天にいまして耳を傾け、聞き届けて、罪を赦してください。
王上 8:31 もしある人が隣人に罪を犯し、呪いの誓いを立てさせられるとき、その誓いがこの神殿にあるあなたの祭壇の前でなされるなら、
王上 8:32 あなたは天にいましてこれに耳を傾け、あなたの僕たちを裁き、悪人は悪人として、その行いの報いを頭にもたらし、善人は善人として、その善い行いに応じて報いをもたらしてください。
王上 8:33 あなたの民イスラエルが、あなたに罪を犯したために敵に打ち負かされたとき、あなたに立ち帰って御名をたたえ、この神殿で祈り、憐れみを乞うなら、
王上 8:34 あなたは天にいまして耳を傾け、あなたの民イスラエルの罪を赦し、先祖たちにお与えになった地に彼らを帰らせてください。
王上 8:35 彼らがあなたに罪を犯したために天が閉ざされ、雨が降らなくなったとき、この所に向かって祈り、御名をたたえ、あなたの懲らしめによって罪を離れて立ち帰るなら、
王上 8:36 あなたは天にいまして耳を傾け、あなたの僕たち、あなたの民イスラエルの罪を赦し、彼らに歩むべき正しい道を教え、嗣業としてあなたの民に与えてくださった地に雨を降らせてください。
王上 8:37 またこの地に飢饉が広がったり、疫病がはやったり、黒穂病、赤さび病、いなご、ばったが発生したり、敵がこの地で城門を封鎖したり、そのほかどんな災い、どんな難病が生じたときにも、
王上 8:38 あなたの民イスラエルが、だれでも、心に痛みを覚え、この神殿に向かって手を伸ばして祈るなら、そのどの祈り、どの願いにも、
王上 8:39 あなたはお住まいである天にいまして耳を傾け、罪を赦し、こたえてください。あなたは人の心をご存じですから、どの人にもその人の歩んできたすべての道に従って報いてください。まことにあなただけがすべての人の心をご存じです。
王上 8:40 こうして彼らは、あなたがわたしたちの先祖にお与えになった地で生を営む間、絶えずあなたを畏れ敬うでしょう。
王上 8:41 更に、あなたの民イスラエルに属さない異国人が、御名を慕い、遠い国から来て、
王上 8:42 ――それは彼らが大いなる御名と力強い御手と伸ばされた御腕のことを耳にするからです――この神殿に来て祈るなら、
王上 8:43 あなたはお住まいである天にいましてそれに耳を傾け、その異国人があなたに叫び求めることをすべてかなえてください。こうして、地上のすべての民は御名を知り、あなたの民イスラエルと同様にあなたを畏れ敬い、わたしの建てたこの神殿が御名をもって呼ばれていることを知るでしょう。
王上 8:44 あなたの民が敵に向かって戦いに出て行くとき、あなたの遣わされる道にあって、あなたのお選びになった都、わたしが御名のために建てた神殿の方を向いて主に祈るなら、
王上 8:45 あなたは天にいましてその祈りと願いに耳を傾け、彼らを助けてください。
王上 8:46 もし彼らがあなたに向かって罪を犯し、――罪を犯さない者は一人もいません――あなたが怒って彼らを敵の手に渡し、遠くあるいは近くの敵地に捕虜として引いて行かれたときに、
王上 8:47 彼らが捕虜になっている地で自らを省み、その捕らわれの地であなたに立ち帰って憐れみを乞い、『わたしたちは罪を犯しました。不正を行い、悪に染まりました』と言い、
王上 8:48 捕虜にされている敵地で、心を尽くし、魂を尽くしてあなたに立ち帰り、あなたが先祖にお与えになった地、あなたがお選びになった都、御名のためにわたしが建てた神殿の方に向かってあなたに祈るなら、
王上 8:49 あなたはお住まいである天にいましてその祈りと願いに耳を傾け、裁きを行ってください。
王上 8:50 あなたの民があなたに対して犯した罪、あなたに対する反逆の罪のすべてを赦し、彼らを捕らえた者たちの前で、彼らに憐れみを施し、その人々が彼らを憐れむようにしてください。
王上 8:51 彼らは、鉄の炉であるエジプトからあなたが導き出されたあなたの民、あなたの嗣業です。
王上 8:52 どうか、この僕の願いにも、あなたの民イスラエルの願いにも御目を向け、いつあなたに呼びかけても彼らに耳を傾けてください。
王上 8:53 主なる神よ、あなたはわたしたちの先祖をエジプトから導き出されたとき、あなたの僕モーセによってお告げになったとおり、彼らを地上のすべての民から切り離して御自分の嗣業とされました。」
王上 8:54 ソロモンはこのすべての祈りと願いを主にささげ終わった。それまで両膝をつき、両手を天に向かって伸ばしていた彼は、主の祭壇の前から立ち上がり、
王上 8:55 立ったまま大声でイスラエルの全会衆を祝福した。
王上 8:56 「約束なさったとおり、その民イスラエルに安住の地を与えてくださった主はたたえられますように。その僕モーセによって告げられた主の恵みの御言葉は、一つとしてむなしいものはなかった。
王上 8:57 わたしたちの神、主は先祖と共にいてくださった。またわたしたちと共にいてくださるように。わたしたちを見捨てることも、見放すこともなさらないように。
王上 8:58 わたしたちの心を主に向けさせて、わたしたちをそのすべての道に従って歩ませ、先祖にお授けになった戒めと掟と法を守らせてくださるように。
王上 8:59 主の御前でわたしが祈り求めたこれらの願いが、昼も夜もわたしたちの神、主の御もと近くに達し、日々の必要が満たされ、この僕と主の民イスラエルに御助けが与えられるように。
王上 8:60 こうして、地上のすべての民が、主こそ神であって、ほかに神のないことを知るに至るように。
王上 8:61 あなたたちはわたしたちの神、主と心を一つにし、今日そうであるようにその掟に従って歩み、その命令を守らなければならない。」
王上 8:62 王はすべてのイスラエル人と共に主の御前にいけにえをささげた。
王上 8:63 ソロモンは和解の献げ物として牛二万二千頭、羊十二万匹を主にささげた。こうして、王はイスラエルのすべての人と共に主の神殿を奉献した。
王上 8:64 その日、王は主の神殿の前にある庭の中央部を聖別して、そこで焼き尽くす献げ物、穀物の献げ物、和解の献げ物である動物の脂肪をささげた。主の御前にあった青銅の祭壇が、焼き尽くす献げ物、穀物の献げ物、和解の献げ物である動物の脂肪を供えるのには小さすぎたからである。
王上 8:65 そのときソロモンは、すべてのイスラエル人、レボ・ハマトからエジプトの川に至るまでの大会衆と共に、わたしたちの神、主の御前で祭りを執り行った。それは七日間、更に七日間、合わせて十四日間にわたった。
王上 8:66 八日目に王は民を去らせた。民は王に祝福の言葉を述べ、主がその僕ダビデとその民イスラエルになさったすべての恵みの御業を喜び祝い、心晴れやかに自分の天幕へと帰って行った。