家庭礼拝 2024年2月7日 列王記上 4:1-5:14 ソロモンの統治とその繁栄

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起 

今日の聖書の箇所はソロモンの統治とその繁栄となっていて、物語はなく、事務的な状況の記述だけです。ですから、比較的あっさりと流していきたいと思います。ここに書かれているのはソロモンのイスラエルの体制がどのようなものであり、どのような繁栄をしたかと言うことが書かれています。イスラエルはソロモンの時代に最大規模の領地と財産を持つようになりました。

ソロモンはダビデの様に戦いによって、繁栄を勝ち取ったのではなく、神から与えられた知恵と名声によって、周りの人々や国々が、競ってソロモンのもとにやってきて、その繁栄を支えたのです。誰かに、一人の愛らしい赤ん坊が与えられると、そこに多くの人々が集い始めるよう、一人の知恵あるものが神の恵みを与えると、多くの人々が、そこに貢物を喜んで捧げるようになるのです。イエスキリストもまた、2000年前のある時期に、その大いなる愛の業を行い、人々に大いなる感動と賛美を与えると、それから後、多くの人々が世代を超えて、イエスのもとに自分を捧げるようになったのです。不思議なものです。

それでは聖書を読んでみます。あまり解説が必要なところではないので、要点だけを話したいと思います。まず1節から6節です。

ここにはソロモン王が全イスラエルの王となったとまず書かれています。ここにわざわざ全イスラエルと書いてあるのは、北のイスラエルと南のユダの統一王国の王となったということを言っているのです。南と北は半ば分裂した国で、共通の王によって一つの国とされていたのです。そのソロモンは国が安定したのち、まずイスラエルの高官を定めました。

それはまず、神に仕える祭司、そして内政をつかさどる書記官と補佐官、それに軍隊の長である司令官、地方行政を行う知事の監督、それに、宮廷の内部を取り仕切る宮廷長。最後に労役の監督とありますが、たぶん奴隷の労役を監督していたのだと思います。ソロモンはこれらの人事をして、内部を固めました。

次に地方行政について語ります。7節から20節です。

ソロモンは地方行政を行うために全国に12人の知事を置いたとあります。これは今までの12部族による自治のことではなく、ソロモンの王室のために必要な食料を確保するために全国を12の産地に分けて、そこから、必要な食料を得るための知事を置いたと言うことでした。その知事達の仕事は王と王室の食料を調達することでした。知事は各自毎年、一か月分の食料を調達することになっていたと書かれています。各自が一か月分の食料を調達すると、12人いるので、12か月分となり一年分の王室の食料が調達されるわけです。ですからこの知事と言うのは、宮廷から派遣された駐在員みたいなもので、その地方の軍事経済をつかさどる知事とは違うようです。ですがそれなりに地位の高い高官であったようで、ソロモンはそのうちの二人の知事に、自分の娘を嫁がせているのです。

この様な政治体制の下でイスラエルは平和のうちに繁栄し、ユダとイスラエルの人々は海辺の砂のように数が多くなり、人々は飲み食いして、楽しんでいたのです。

次に5章に移り、5章の1節から8節では、ソロモンの支配圏、勢力圏がどのようなものであるかを語っています。

まず1節では、ソロモンの支配圏をこの様に語っています。

王上 5:1 ソロモンは、ユーフラテス川からペリシテ人の地方、更にエジプトとの国境に至るまで、すべての国を支配した。国々はソロモンの在世中、貢ぎ物を納めて彼に服従した。

この様に、ソロモンがどのようにしてそれらの国々を支配したのかはわかりません。どうも軍事力によるものではないようです。ダビデやサウルの時はたびたびペリシテとの戦いがあったのですが、それはどうしたのでしょうか。すでに、ソロモンの支配圏になっているのです。北の方ではアラム人やフェニキヤ人との戦い、また東の方ではアンモン人やモアブ人もいたのですが、みなソロモンに服従したのでしょうか。ダビデの時のあの戦いはすっかり鳴りを潜めているのです。エジプトとはファラオの娘を王妃として迎えたので、親戚関係にあります。ですからエジプトとの国境に至るまではすべての国を支配したのです。そしてそれらの国々は、ソロモン御在世中は、貢物を納めて、彼に服従したのです。ですからイスラエルの財政は豊かだったのです。もうどの国もソロモンのイスラエルに歯向かうものはありませんでした。このソロモンの時代にイスラエルは、最大の国力を持つようになったのです。

そのイスラエルの豊かさはこのように語られています。2節から5節です。

王上 5:2 ソロモンの得た食糧は、日に上等の小麦粉三十コル、小麦粉六十コル、

王上 5:3 肥えた牛十頭、牧場で飼育した牛二十頭、羊百匹であり、その他、鹿、かもしか、子鹿、肥えた家禽もあった。

王上 5:4 ソロモンはティフサからガザに至るユーフラテス西方の全域とユーフラテス西方の王侯をすべて支配下に置き、国境はどこを見回しても平和であった。

王上 5:5 ソロモンの在世中、ユダとイスラエルの人々は、ダンからベエル・シェバに至るまで、どこでもそれぞれ自分のぶどうの木の下、いちじくの木の下で安らかに暮らした。

この様に、ソロモンが一日に得る食料だけでも上等の小麦粉30コル、普通の小麦粉60コルであったと言います。1コルとは約220リットルに当たります。一般的なドラム缶の容量が205リットルですからそれよりも一割ほど多い量となります。ですから上等の小麦粉が毎日ドラム缶で33本、普通の小麦粉が66本になりますから、合わせて、ドラム缶百本分の小麦粉が毎日消費されている勘定になります。それ以外にも、肥えた牛十頭、牧場で飼育した牛二十頭、羊百匹であり、その他、鹿、かもしか、子鹿、肥えた家禽もあったと言いますから、大変な食料が消費されていたのです。きっと毎日が宴会だったのでしょう

そしてその国々が、いかにソロモンのもとで平和であったかがこの様に語られています。

王上 5:4 ソロモンはティフサからガザに至るユーフラテス西方の全域とユーフラテス西方の王侯をすべて支配下に置き、国境はどこを見回しても平和であった。

王上 5:5 ソロモンの在世中、ユダとイスラエルの人々は、ダンからベエル・シェバに至るまで、どこでもそれぞれ自分のぶどうの木の下、いちじくの木の下で安らかに暮らした。

この様に、ソロモンの支配する地域は皆平和であったことが語られています。ソロモンの支配地域の広さを語る言葉はティフサからガザに至るまでと言うことですが、ガザと言うのは今イスラエルと紛争を起こしているガザ地区の所であり、ティフサと言うのはユーフラテス川のすぐ近くにある町で、川の上流北の方にある町です。これらはソロモンの支配している国であり、ユーフラテス西方の全域とユーフラテス西方の王侯をすべて支配下に置き、国境はどこを見回しても平和であった、と語られています。

もう一つの表現はダンからべエル・シャバに至るまでと言う表現です。これはイスラエルの国そのものを表わす言葉として用いられます。イスラエルが一番大きかった時の呼び名が、ダンからべエル・シャバに至るまでと言う表現となっているのです。ここにイスラエルの人々は住んでいたのです。ダンと言うのは、最も北側を意味する町で、ヘルモン山のすぐ下の町です。そしてベエルシェバは最も南を表わす町で、エフライム山地の中の南のはずれで、死海の一番南に位置するくらいの緯度に相当するところの町です。ソロモンの在世中、ユダとイスラエルの人々は、ダンからベエル・シェバに至るまで、どこでもそれぞれ自分のぶどうの木の下、いちじくの木の下で安らかに暮らした。と書かれていて、いかに平和で豊かであったかが語られているのです。

ソロモンに軍事力がなかったわけではなく、その威力は戦わずしてあったのです。この様に書かれています。6節から8節です。

王上 5:6 ソロモンは戦車用の馬の厩舎四万と騎兵一万二千を持っていた。

王上 5:7 知事たちは、ソロモン王とソロモン王の食卓に連なるすべての人々のために、それぞれ一か月分の食糧を調達し、何の不足もないようにした。

王上 5:8 彼らは、馬と早馬のための大麦とわらも、それぞれその割り当てに従って所定の場所に納めた。

この様に書かれており、戦車用の馬の厩舎四万と言いますから、相当の数の軍馬がいたはずなのですが、その数を表わさないところに何かありそうです。一方騎兵の方は一万二千を持っていたとあります。申命記17章には王に関する規定と言うものがあり、その16節には王は馬を増やしてはならないという規定があるのです。この事と何か関係がありそうです。知事達はソロモン王の食卓に連なる人々のためにその食料を調達していたのですが、それだけでなく、馬と早馬のための大麦とわらをも所定の場所に収めたとありますから、軍馬のための食料の貯蔵も要所要所に置いておいていたのです。ですから軍備に関しても相当の威圧感があったのではないかと思います。

ですがこのような軍事力よりも、ソロモンの力は何よりもその非常に豊かな知恵にありました。9節から14節にはこのように書いてあります。

王上 5:9 神はソロモンに非常に豊かな知恵と洞察力海辺の砂浜のような広い心をお授けになった

王上 5:10 ソロモンの知恵は東方のどの人の知恵にも、エジプトのいかなる知恵にもまさった。

王上 5:11 彼はエズラ人エタン、マホルの子らであるヘマン、カルコル、ダルダをしのぐ、最も知恵ある者であり、その名は周りのすべての国々に知れ渡った。

王上 5:12 彼の語った格言は三千、歌は千五首に達した。

王上 5:13 彼が樹木について論じれば、レバノン杉から石垣に生えるヒソプにまで及んだ。彼はまた、獣類、鳥類、爬虫類、魚類についても論じた。

王上 5:14 あらゆる国の民が、ソロモンの知恵をうわさに聞いた全世界の王侯のもとから送られて来て、その知恵に耳を傾けた。

この様に書いており、神はソロモンに非常に豊かな知恵と洞察力を与えただけでなく、海辺の砂浜のような広い心をお授けになったと書いてあります。ソロモンが神様に願ったのは人を裁くための豊かな知恵でしたが、与えられたのはそれだけでなく、多くの富と力、そして、広い心をもお与えになったのです。

ソロモンの知恵がどれほどすごかったのかと言うことがそのあと書かれています。ソロモンの知恵は、東方のどの人よりも、エジプトのいかなる人の知恵にも勝ったとあり、すべての人の知恵をしのぐものであり、その名は周りのすべての国々に知れ渡ったとありますから、その時代にどれだけ人を驚かす知恵であったのかが分かります。ソロモンが語った格言だけでも3000もあり、歌は1005首に達したとあります。文化や芸能にも通じていたのです。彼が樹木について論じれば、レバノン杉から石垣に生えるヒソプにまで及んだとあり、ことごとく知っていたということです。また、獣類、鳥類、爬虫類、魚類についても論じたとあります。当時の植物学や動物学などの学問にも精通していたのです。

全世界の王侯たちはソロモンの知恵の噂を聞いて、人々をソロモンのもとに遣わして、その知恵に耳を傾けたというのですから、世界中に大きな影響を与えた人なのです。

ソロモンはその知恵によって着々とイスラエルの基盤を備えていきました。人事を刷新し、体制を構築して、近隣諸国との外交も円満に行い、平和のうちに、前代未聞の繁栄を達成したのです。その平和はイスラエルだけではなくその支配する国々にももたらされて、人々は喜んで、ソロモンに貢物を捧げたのです。ソロモンが神様に求めたのは力や財産ではなく、人を正しく治めるための知恵でした。すると神様はそれだけでなく、力も知恵も知識もさらには広い心までも与えて、その繁栄をもたらしたのです。力で治めるものは力によって滅びます。神の知恵によって治めるものはそれだけでなく、必要なすべてのものをも与えられるのです。

 

(一分間黙想)(お祈り)

神様、ソロモンはあなたに求めた知恵によって、国を治め、多くの繁栄と平和とをもたらしました。周辺の国々もソロモンの知恵を喜んで受け入れ、また、貢物を捧げて、ソロモンと平和を喜びました。あなたは、まず神の国を求めなさい、そうすればそれらのものは加えて与えられると言って、神の国を求めることを教えてくださいました。このソロモンのことを教訓にして、私達も何よりもまず、神の国を求めるものでありますように。あなたに委ね、あなたの御心が行われることを願いとして、祈り求めるものでありますように。

この祈りを、主イエス・キリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン

 

<<聖書の箇所(旧約聖書:◇列王記上:)>>  

 

◆ソロモンの統治とその繁栄

王上 4:1 ソロモン王は全イスラエルの王となった。

王上 4:2 その高官たちは次のとおりである。ツァドクの子アザルヤ、祭司。

王上 4:3 シシャの二人の子エリホレフとアヒヤ、書記官。アヒルドの子ヨシャファト、補佐官。

王上 4:4 ヨヤダの子ベナヤ、軍の司令官。ツァドクとアビアタル、祭司。

王上 4:5 ナタンの子アザルヤ、知事の監督。ナタンの子ザブド、王の友で、祭司。

王上 4:6 アヒシャル、宮廷長。アブダの子アドニラム、労役の監督。

王上 4:7 ソロモンはイスラエル全国に十二人の知事を置いた。彼らは、王と王室の食糧を調達した。すなわち、知事は各自毎年一か月分の食糧を調達することになっていた。

王上 4:8 その知事の名は次のとおりである。ベン・フル――エフライム山地。

王上 4:9 ベン・デケル――マカツ、シャアルビム、ベト・シェメシュ、エロン・ベト・ハナン。

王上 4:10 ベン・ヘセド――アルボト、ソコとヘフェル地方全域も彼の担当。

王上 4:11 ベン・アビナダブ――ドルの高地全域。ソロモンの娘タファトがその妻となった。

王上 4:12 アヒルドの子バアナ――タナク、メギド、イズレエルの下方すなわちベト・シェアンからアベル・メホラまで、ヨクメアムの向こう側に至るまでの、ツァレタンのそばのベト・シェアンの全域。

王上 4:13 ベン・ゲベル――ラモト・ギレアド、ギレアド地方のマナセの子ヤイルの村落が彼の担当。バシャン地方のアルゴブの地域も彼の担当。そこには城壁と青銅のかんぬきを備えた大きな町が六十あった。

王上 4:14 イドの子アヒナダブ――マハナイム地方。

王上 4:15 アヒマアツ――ナフタリ地方。彼もソロモンの娘バセマトを妻としていた。

王上 4:16 フシャイの子バアナ――アシェル地方とベアロト。

王上 4:17 パルアの子ヨシャファト――イサカル地方。

王上 4:18 エラの子シムイ――ベニヤミン地方。

王上 4:19 ウリの子ゲベル――アモリ人の王シホンとバシャンの王オグの領土であったギレアド地方。この地にもう一人の知事がいた。

王上 4:20 ユダとイスラエルの人々は海辺の砂のように数が多かった。彼らは飲み食いして楽しんでいた。

王上 5:1 ソロモンは、ユーフラテス川からペリシテ人の地方、更にエジプトとの国境に至るまで、すべての国を支配した。国々はソロモンの在世中、貢ぎ物を納めて彼に服従した。

王上 5:2 ソロモンの得た食糧は、日に上等の小麦粉三十コル、小麦粉六十コル、

王上 5:3 肥えた牛十頭、牧場で飼育した牛二十頭、羊百匹であり、その他、鹿、かもしか、子鹿、肥えた家禽もあった。

王上 5:4 ソロモンはティフサからガザに至るユーフラテス西方の全域とユーフラテス西方の王侯をすべて支配下に置き、国境はどこを見回しても平和であった。

王上 5:5 ソロモンの在世中、ユダとイスラエルの人々は、ダンからベエル・シェバに至るまで、どこでもそれぞれ自分のぶどうの木の下、いちじくの木の下で安らかに暮らした。

王上 5:6 ソロモンは戦車用の馬の厩舎四万と騎兵一万二千を持っていた。

王上 5:7 知事たちは、ソロモン王とソロモン王の食卓に連なるすべての人々のために、それぞれ一か月分の食糧を調達し、何の不足もないようにした。

王上 5:8 彼らは、馬と早馬のための大麦とわらも、それぞれその割り当てに従って所定の場所に納めた。

王上 5:9 神はソロモンに非常に豊かな知恵と洞察力と海辺の砂浜のような広い心をお授けになった。

王上 5:10 ソロモンの知恵は東方のどの人の知恵にも、エジプトのいかなる知恵にもまさった。

王上 5:11 彼はエズラ人エタン、マホルの子らであるヘマン、カルコル、ダルダをしのぐ、最も知恵ある者であり、その名は周りのすべての国々に知れ渡った。

王上 5:12 彼の語った格言は三千、歌は千五首に達した。

王上 5:13 彼が樹木について論じれば、レバノン杉から石垣に生えるヒソプにまで及んだ。彼はまた、獣類、鳥類、爬虫類、魚類についても論じた。

王上 5:14 あらゆる国の民が、ソロモンの知恵をうわさに聞いた全世界の王侯のもとから送られて来て、その知恵に耳を傾けた。