家庭礼拝 2024年1月24日 列王記上 2:1-46 ダビデ王の最後

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起 

この章で、ダビデ王は最後を迎えて、ソロモンに遺言を語ります。その遺言は自分が死んだ後この国を治めるためにどのようにしなければならないかを語っています。あなたは勇ましく雄々しくあれと励ました後、大きく分けて二つのことを言っています。一つは神の戒めを守れということです。そうすれば何をしても良い成果を上げることが出来ると言ったのです。もう一つは、王にとって危険となるものは、みな粛清せよということでした。それは自分の家臣であっても兄弟であっても、他の部族であっても、ダビデ家の王位をうかがうものはみな殺せというもので、かなり激しいものです。それはダビデの子孫に代々王位を継がせるためだったのです。

今まで表舞台に出てこなかったソロモンが、王位を継ぐと、突然大きな力を振るい始めて、このダビデの遺言を実行し、とても血なまぐさいスタートを切るのです。ソロモン王と言うと、その知恵と力によって、国を大いに富ませ、神殿を築き、財宝を蓄えた平和の王と言うイメージがありますが、それを成し遂げるために最初にしたのが、このような王家にとって危険なものとなりうるものをみな抹殺するという激しいものだったのです。いったい誰がその犠牲者となったのでしょうか。聖書から読み解いていきたいと思います。

まず最初はダビデがどのような遺言を残したかです。1節から4節です。

王上 2:1 死期が近づいたとき、ダビデはこう言って王子ソロモンを戒めた。

王上 2:2 「わたしはこの世のすべての者がたどる道を行こうとしている。あなたは勇ましく雄々しくあれ。

王上 2:3 あなたの神、主の務めを守ってその道を歩み、モーセの律法に記されているとおり、主の掟と戒めと法と定めを守れ。そうすれば、あなたは何を行っても、どこに向かっても、良い成果を上げることができる。

王上 2:4 また主は、わたしについて告げてくださったこと、『あなたの子孫が自分の歩む道に留意し、まことをもって、心を尽くし、魂を尽くしてわたしの道を歩むなら、イスラエルの王座につく者が断たれることはない』という約束を守ってくださるであろう。

この様に、ダビデはソロモンに、まず神の戒めを守ることを教えて、それを守れば何を行ってもどこに行っても良い成果を上げることが出来ると言い、主がダビデに告げた『あなたの子孫が自分の歩む道に留意し、まことをもって、心を尽くし、魂を尽くしてわたしの道を歩むなら、イスラエルの王座につく者が断たれることはない』という約束を語ったのでした。これで、ダビデ王家が世襲制によって代々受け継がれていくことになるのです。

この様にソロモンに、神の戒めを守ることを言った後、ダビデ王朝を存続させるために危険な人物を粛正することを言うのです。遺言でこの事を語ったことは驚くべきことです。その中には長年従ってきた重臣もいたからです。5節から11節です。

王上 2:5 またあなたは、ツェルヤの子ヨアブがわたしにしたことを知っている。彼がイスラエルの二人の将軍、ネルの子アブネルとイエテルの子アマサにしたことである。ヨアブは彼らを殺し、平和なときに戦いの血を流し、腰の帯と足の靴に戦いの血をつけた。

王上 2:6 それゆえ、あなたは知恵に従って行動し、彼が白髪をたくわえて安らかに陰府に下ることをゆるしてはならない。

王上 2:7 ただし、ギレアド人バルジライの息子たちには慈しみ深くし、あなたの食卓に連なる者とせよ。彼らは、わたしがあなたの兄アブサロムを避けて逃げたとき、助けてくれたからである。

王上 2:8 また、あなたのもとにはバフリム出身のベニヤミン人ゲラの子シムイがいる。彼はわたしがマハナイムに行ったとき、激しくわたしを呪った。だが、彼はわたしを迎えにヨルダン川まで下って来てくれた。わたしは彼に、『あなたを剣で殺すことはない』と主にかけて誓った。

王上 2:9 しかし今、あなたは彼の罪を不問に付してはならない。あなたは知恵ある者であり、彼に何をなすべきか分かっているからである。あの白髪を血に染めて陰府に送り込まなければならない。」

王上 2:10 ダビデは先祖と共に眠りにつき、ダビデの町に葬られた。

王上 2:11 ダビデがイスラエルの王であった期間は四十年に及んだ。彼はヘブロンで七年、エルサレムで三十三年間王位にあった。

この様に、まず最初に語ったのは将軍のヨアブです。ヨアブはダビデが王になる前からずっとダビデを支えてきた将軍です。ですが、この人は時々、ダビデに相談もなく勝手な暗殺などを行って、ダビデの思いとは違うことを平気でする人でした。ですからダビデもこの人を恨み又危険視していたのです。一番大きかったことは自分の息子アブサロムを殺すなと命じておいたのに勝手に殺したことです。そしてそのことで悲嘆に暮れているダビデを強く非難し脅迫さえしたのです。それ以外にも。イスラエルの将軍アブネルがダビデと和平の約束をして帰る途中にだまして呼び出し、暗殺しました。これも勝手にやったことです。そのようなヨアブを退けて、全イスラエルの新しい将軍にした親戚でもあるアマサを、ヨアブはまただまして暗殺し、再び自分が将軍に返り咲いたのです。この様にダビデに対してあまりにも勝手な暗殺を繰り返しているので、これはダビデと暗黙の了解があったのだろうと思っていましたが、そうでもなかったかもしれません。ダビデがこの世を去ろうとしているとき、ダビデはヨアブは危険な男だから殺せとソロモンに遺言したのです。というのも、ダビデの息子アドニヤがダビデを裏切って自分が王になろうとしたときに、このヨアブはアドニヤ側についたからです。すなわちソロモンにとってはとても危険な人物だったのです。

一方、ダビデが、息子アブサロムに追われて、都落ちした時、ダビデを経済的に支えてくれたのはギレアド人バルジライでした。ですからその息子たちには厚く処遇するように遺言しました。また、アブサロムを逃れて旅をしているダビデ達を激しく侮辱し呪ったシムイを、ダビデは殺さないと約束しましたが、ソロモンには自分が死んだ後は、彼の罪を不問に付してはならない、と言って殺すように遺言したのです。それはダビデの子孫に災いを残さないようにするために、危険な人物や罪あるものを生き永らえさせるなと命じたのです。

ダビデは30歳でイスラエルの王に即位してから、40年間王であり続けました。ですから、この亡くなる時には70歳を超えていたのです。この様にしてダビデは眠りにつき、ダビデの町エルサレムに葬られたのです。これでダビデの時代は完全に終わりました。

ダビデの後を受け継いで、ソロモンがその王位を確立していました。そしてその後、ダビデの遺言を着々と実行するのです。ソロモンはダビデが何を言おうとしていたのかをよく理解していました。それは、アドニヤがダビデを裏切って、勝手に王になろうとしたときに、それを担ぎ上げた、一派の祭司や将軍を粛正することでした。この人たちは、ソロモンを王にするのではなく、アドニヤを王にして、自分達の都合の良い政権へと持って行こうとしていたのです。ダビデの遺言にはこの息子である、アドニヤも殺せという言葉はなかったのですが、暗黙の裡にこの事も含まれているとソロモンは理解したのです。そしてそのことを実行せざるを得ない出来事が起こりました。それは、このアドニヤがソロモンの母を通して、ダビデの世話をしていたアビシャグをわたしの妻にしてくれるように願ってほしいと言ったのです。この事を聞いた時ソロモンは、アドニヤの魂胆が分かったのです。アドニヤはダビデの側女のようなアビシャグを妻にすることにより、ダビデの権威を身に着けてまた王位を狙っていると考えたのです。ですから、ソロモンは母に答えて言いました。「どうしてアドニヤのためにシュネムの女アビシャグを願うのですか。彼はわたしの兄なのですから、彼のために王位も願ってはいかがですか。祭司アビアタルのためにも、ツェルヤの子ヨアブのためにもそうなさってはいかがですか。」と言ったのです。この言葉の意味は、アドニヤがアビシャグを願うのは王位を願っていることであり、その取り巻きの祭司アビアタルも、将軍ヨアブも同じように願っているのだから、そのようにはっきりと願ってはいかがですかと言ったのです。そして、アドニヤは今日死なねばならないと言って、その日のうちに死刑にしたのです。王はまた祭司アビアタルには祭司をやめて、自分の家に帰らせました。本当は死罪に当たるのだが、長年ダビデに仕えてくれたことを考えて殺すことだけはしなかったのです。この様なことが次々に行われていることを知ったヨアブは、次は自分のところに来ると恐れ、主の天幕に逃げ込み、祭壇の角をつかんだのです。前にアドニヤが神殿に逃げ込んで同じように祭壇の角をつかんで、死をまぬかれることが出来たことを知っていたからです。ソロモン王に遣わされたベナヤは主の天幕に入り、ヨアブに、「王が、『出て来い』と命じておられる」と言ったのですが、彼は、「出て行かない。わたしはここで死んでもよい」と答えました。すると、王は、彼を打ち殺して地に葬れ。ヨアブが理由もなく流した血をわたしとわたしの父の家からぬぐい去れ。と言って、かつてのイスラエルの軍の司令官、ネルの子アブネルと、ユダの軍の司令官、イエテルの子アマサを討ち、剣にかけて殺した償いをさせたのです。ヨアブがアブサロムを殺しても、アブネルを殺しても、アマサを殺してもダビデはこれを処罰せずに、生かしておいたのには何か裏があるのではないかと思っていましたが、最後にソロモンに処罰させたのです。この様にして、ダビデはヨアブの代わりにヨアブを処刑したヨヤダの子ベナヤを軍の司令官とし、アビアタルの代わりに祭司ツァドクを立てて、古い体制を一新したのです。

ダビデ王が逃亡していた時にそれを罵って呪い侮辱して付きまとったシムイは、一度はダビデに命を取らないと約束させて生き延びていましたが、遺言によって、ソロモンによって処罰されます。そしてエルサレムに家を建てて、そこに住み、どこにも出て行ってはならないと命じられたのです。ところが、3年目に、シムイの僕がガトの王の子アキシュのもとに逃げ込んだのを連れ出すためにエルサレムから出て僕を連れ戻してきたのです。ソロモン王は人を遣わしてシムイを呼び、こう言いました。「わたしはお前に主にかけて誓わせ、警告しておいたではないか。『どこであれ出て行けば、その日に死なねばならないと心得よ』と。そのときお前は、『親切なお言葉です。わたしは従います』と答えたではないか。そう言って、ソロモン王はシムイを処刑したのです。

この様にして、ソロモンはダビデ亡き後の新しい体制を築くために、ダビデが言い残した遺言に従って、ダビデに古くから仕えていて、思い上がるようになっていた将軍ヨアブや祭司アビアタルを処刑し、ダビデが生きている間は殺さないと約束したシムイにはダビデが死んでからソロモンに処刑させたのです。この様にして、ダビデ王家に逆らおうとして生き延びていた火種をことごとく滅ぼして、ソロモンの繁栄を促したのです。

 

(一分間黙想)(お祈り)

天の父なる神様、ダビデは自分が死ぬ前に、ダビデ家の存続のため、ソロモンの繁栄のために、将来の禍根となりそうな身内の粛清を言い残しました。それは長年つかえていた将軍ヨアブや祭司アビアタルそして、ダビデを侮辱しても生き延びていたシムイでした。これらの者がソロモンにとって火種とならないように、処刑することを命じたのです。そこには暗黙に、彼らが担ぎ出そうとした四男アドニヤのことも含まれていたのです。ダビデは、新しい酒は新しい皮袋に入れなさいということを遺言したのです。そして古い革袋と古い酒は自分と一緒に神のみもとに行ったのだと思います。ダビデの遺言の最初は神の戒めを守れでした。そうすれば、何をしても良い成果を得ると言ったのです。ですから、これはその戒めを守った神様の導きだったのだと思います。すべてが神様の御心のままでありますように。この祈りを、主イエス・キリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン

 

<<聖書の箇所(旧約聖書:◇列王記上:)>>  

 

◆ダビデ王の最期

王上 2:1 死期が近づいたとき、ダビデはこう言って王子ソロモンを戒めた。

王上 2:2 「わたしはこの世のすべての者がたどる道を行こうとしている。あなたは勇ましく雄々しくあれ。

王上 2:3 あなたの神、主の務めを守ってその道を歩み、モーセの律法に記されているとおり、主の掟と戒めと法と定めを守れ。そうすれば、あなたは何を行っても、どこに向かっても、良い成果を上げることができる。

王上 2:4 また主は、わたしについて告げてくださったこと、『あなたの子孫が自分の歩む道に留意し、まことをもって、心を尽くし、魂を尽くしてわたしの道を歩むなら、イスラエルの王座につく者が断たれることはない』という約束を守ってくださるであろう。

王上 2:5 またあなたは、ツェルヤの子ヨアブがわたしにしたことを知っている。彼がイスラエルの二人の将軍、ネルの子アブネルとイエテルの子アマサにしたことである。ヨアブは彼らを殺し、平和なときに戦いの血を流し、腰の帯と足の靴に戦いの血をつけた。

王上 2:6 それゆえ、あなたは知恵に従って行動し、彼が白髪をたくわえて安らかに陰府に下ることをゆるしてはならない。

王上 2:7 ただし、ギレアド人バルジライの息子たちには慈しみ深くし、あなたの食卓に連なる者とせよ。彼らは、わたしがあなたの兄アブサロムを避けて逃げたとき、助けてくれたからである。

王上 2:8 また、あなたのもとにはバフリム出身のベニヤミン人ゲラの子シムイがいる。彼はわたしがマハナイムに行ったとき、激しくわたしを呪った。だが、彼はわたしを迎えにヨルダン川まで下って来てくれた。わたしは彼に、『あなたを剣で殺すことはない』と主にかけて誓った。

王上 2:9 しかし今、あなたは彼の罪を不問に付してはならない。あなたは知恵ある者であり、彼に何をなすべきか分かっているからである。あの白髪を血に染めて陰府に送り込まなければならない。」

王上 2:10 ダビデは先祖と共に眠りにつき、ダビデの町に葬られた。

王上 2:11 ダビデがイスラエルの王であった期間は四十年に及んだ。彼はヘブロンで七年、エルサレムで三十三年間王位にあった。

◆王位をうかがう者のその後

王上 2:12 ソロモンは父ダビデの王座につき、その支配は確立した。

王上 2:13 ハギトの子アドニヤはソロモンの母バト・シェバのもとに行った。彼女が、「穏やかな事のために来たのですか」と尋ねると、彼は、「穏やかな事のためです」と答えた。

王上 2:14 彼が、「実はお話ししたい事があります」と言葉を続けると、彼女は、「話してごらんなさい」と答えたので、

王上 2:15 彼は言った。「ご存じのとおり、王位はわたしのものであり、すべてのイスラエル人はわたしが王となるように期待していました。しかし、王位は移って弟のものとなりました。主のお計らいによってそうなったのです。

王上 2:16 今、お願いを一つ申し上げます。断らないでください。」彼女が、「話してごらんなさい」と言うので、

王上 2:17 彼は言った。「あのシュネムの女アビシャグをわたしの妻にしていただけるように、ソロモン王に頼んでください。あなたの願いなら王もお断りにならないでしょう。」

王上 2:18 バト・シェバは、「いいでしょう。あなたのために王に話します」と答えた。

王上 2:19 彼女はアドニヤのために取り次ごうとして、ソロモン王のもとに行った。王は立ち上がって母を迎え、その前にひれ伏し、王座に着き、母のためにも席を設けさせた。彼女は王の右に座った。

王上 2:20 「小さなお願いが一つあります。断らないでください」と彼女が言った。王が、「母上、願いを言ってください。あなたの願いなら、わたしは断りません」と答えたので、

王上 2:21 彼女は言った。「あのシュネムの女アビシャグをあなたの兄アドニヤの妻にしてください。」

王上 2:22 ソロモンは母に答えた。「どうしてアドニヤのためにシュネムの女アビシャグを願うのですか。彼はわたしの兄なのですから、彼のために王位も願ってはいかがですか。祭司アビアタルのためにも、ツェルヤの子ヨアブのためにもそうなさってはいかがですか。」

王上 2:23 ソロモン王は主にかけてこう誓った。「アドニヤがこのような要求をしてもなお生きているなら、神が幾重にもわたしを罰してくださるように。

王上 2:24 わたしを揺るぎないものとして、父ダビデの王座につかせ、お約束どおりわたしのために家を興された主は生きておられる。アドニヤは今日死なねばならない。」

王上 2:25 ソロモン王はヨヤダの子ベナヤを送ってアドニヤを討たせたので、アドニヤは死んだ。

王上 2:26 王はまた祭司アビアタルにこう言った。「アナトトの自分の耕地に帰るがよい。お前は死に値する者だが、今日、わたしはお前に手を下すのを控える。お前はわたしの父ダビデの前で主なる神の箱を担いだこともあり、いつも父と辛苦を共にしてくれたからだ。」

王上 2:27 ソロモンはアビアタルが主の祭司であることをやめさせた。こうして主がシロでエリの家についてお告げになったことが実現した。

王上 2:28 この知らせがヨアブにまで届いた。ヨアブはアブサロムには加担しなかったが、アドニヤに加担したので、主の天幕に逃げ込み、祭壇の角をつかんだ。

王上 2:29 ソロモン王は、ヨアブが主の天幕に逃げ込み、祭壇のそばにいることを知らされると、「行ってヨアブを討て」と命じ、ヨヤダの子ベナヤを遣わした。

王上 2:30 ベナヤは主の天幕に入り、ヨアブに、「王が、『出て来い』と命じておられる」と言ったが、彼は、「出て行かない。わたしはここで死んでもよい」と答えた。ベナヤはヨアブがこう言って答えたと、その結果を王に伝えた。

王上 2:31 王は言った。「彼の言うとおりにせよ。彼を打ち殺して地に葬れ。こうして、ヨアブが理由もなく流した血をわたしとわたしの父の家からぬぐい去れ。

王上 2:32 主が彼の流した血の報いを彼自身の頭にもたらしてくださるように。彼はわたしの父ダビデの知らないうちに、自分より正しく善良な二人の人物、イスラエルの軍の司令官、ネルの子アブネルと、ユダの軍の司令官、イエテルの子アマサを討ち、剣にかけて殺した

王上 2:33 この二人の血の報いはヨアブとその子孫の頭にとこしえにもたらされ、ダビデとその子孫、その家、その王座には主によってとこしえに平和が続くように。」

王上 2:34 ヨヤダの子ベナヤは上って行ってヨアブを打ち殺した。ヨアブは荒れ野にある自分の家に葬られた。

王上 2:35 王は彼の代わりにヨヤダの子ベナヤを軍の司令官とし、アビアタルの代わりに祭司ツァドクを立てた。

王上 2:36 王は人を遣わし、シムイを呼んで、言った。「エルサレムに家を建てて、そこに住むがよい。そこからどこにも出て行ってはならない。

王上 2:37 もし出て行ってキドロンの川を渡れば、死なねばならないと心得よ。お前の血はお前自身の頭に降りかかるであろう。」

王上 2:38 シムイは王に、「親切なお言葉です。僕は、わが主君、王の言われるとおりにいたします」と答えた。シムイはエルサレムに住んで多くの月日を過ごした。

王上 2:39 しかし、三年目が過ぎて、シムイの二人の僕が、ガトの王マアカの子アキシュのもとに逃げ去ったときのことである。この二人の僕がガトにいるとの知らせを受けると、

王上 2:40 シムイはろばに鞍を置き、二人の僕を捜し出すために、ガトのアキシュのもとへ行った。そしてシムイは、二人の僕をガトから連れ戻して来た。

王上 2:41 シムイがエルサレムからガトに行って帰って来たとの知らせがソロモンに届くと、

王上 2:42 王は人を遣わしてシムイを呼び、こう言った。「わたしはお前に主にかけて誓わせ、警告しておいたではないか。『どこであれ出て行けば、その日に死なねばならないと心得よ』と。そのときお前は、『親切なお言葉です。わたしは従います』と答えた。

王上 2:43 なぜ主にかけて誓ったこと、またわたしの授けた戒めを守らなかったのか。」

王上 2:44 更に王はシムイにこう言った。「お前はわたしの父ダビデに対して行ったすべての悪を知っているはずだ。お前の心はそれを知っている。主がお前の悪の報いをお前自身の頭にもたらしてくださるように。

王上 2:45 しかし、ソロモン王は祝福され、ダビデの王座はとこしえに主の御前にあって揺らぐことのないように。」

王上 2:46 王がヨヤダの子ベナヤに命じたので、彼は出て行ってシムイを打ち殺した。こうして王国はソロモンの手によって揺るぎないものとなった。