家庭礼拝 2023年12月6日 サムエル記下 20:1-24 シェバの反逆
起
前回の最後のところで、ダビデがヨルダン川を渡ってエルサレムに進んでいくときに、北イスラエルと南のユダに不協和音が出始めていたことが語られました。イスラエルにとっては自分たちの方が部族も領土も大きいのに、ダビデ王をユダに取られてユダ寄りになってしまっていることが不満だったのです。もっと自分たちが優遇されても良いではないかと思っていたのです。
その様な中にベニヤミン人のシェバというならず者が、角笛を鳴らして、自分達にはダビデと分け合うものはないと言い、イスラエルよ、自分の国に帰れと叫んだのです。すると不満を持っていたイスラエルの人々はみなダビデを離れてシェバに従ったのです。ですがユダの人々は王をエルサレムまで守って従っていきました。
ダビデ王はエルサレムに入ると、ヨアブに代わって新しく将軍にしたアマサに命じて、ユダの人々を3日のうちに動員してここに来なさいと命じました。アマサは新しい将軍ですが、その兵隊はいつもは自分たちの部族のところで別の仕事を持っており、何かあった時に動員して軍隊になると言ったものでした。ですからその軍隊を3日で集めてここに来なさいと命じたのです。ところがアマサはリーダーシップが弱かったので3日の内には集めることが出来ませんでした。ダビデはしょうがないので、直属のダビデの兵の司令官である、ヨアブの弟アビシャイに命じて、シェバを追跡しなさいと命じました。本当はヨアブに命じたかったのですが、将軍をヨアブからアマサに替えてしまったので、直接ヨアブに命じることが出来ず、弟のアビシャイに命じたのです。アビシャイは出発したのですが、兄のヨアブも一緒について行ったのです。
このアビシャイとヨアブの兵隊たちが、ギブオンの大石のところに来ると新しい将軍のアマサと出会いました。まだ兵隊たちを連れていなかったようです。ここでヨアブはそのアマサを暗殺してしまうのです。するとそのヨアブが、実質的にダビデの兵の司令官となって、兵隊たちは皆ヨアブについてきたのです。ヨアブはそのままシェバを追跡しました。シェバはイスラエルの全部族を通って、自分に従う兵士たちを集めましたがその数はそれほど多くはなかったようです。そしてイスラエルの北の端でガリラヤ湖よりもさらに北にあるベト・マアカのアベルに来ていました。ヨアブたちはこの町を囲んで、攻めようとしていた時、知恵のある女が、なぜこの町を攻め落とそうとするのかとヨアブに交渉しに来ました。すると、ヨアブはシェバという男一人を渡してくれれば引き上げると言ったのです。するとその女はその男の首を城壁の上からあなたの元へ投げ落としますと言って、その通りにしたのです。そしてこの後エルサレムに戻り、ヨアブはまた正式にイスラエルの全軍の司令官となったのです。
このヨアブという将軍はとても優秀な将軍で、ダビデの片腕として、ダビデにはできないようなことも冷酷にしてしまう人です。以前に北のイスラエルの将軍アブネルが暗殺された時も、アブサロムがヨアブに殺された時も、そして今回の新しい将軍アマサが暗殺された時も、それはダビデの命令ではなくて、すべてこのヨアブが勝手にしたことになっています。ですが不思議に、このヨアブは処罰されることなく、外されたとしてもまた戻ってくるのです。ですから私は、このヨアブにはダビデから秘密の命令が下されていて、それが実行されているのではないかと思っています。すなわち、ダビデは暗殺などするような人ではなく、すべてヨアブが悪いというような形をとるために、泥をかぶる仕事をしていたのではないかと思うのです。アマサが全軍の将軍となったのは、北イスラエルをつなぎ留めておくための手段であって、シェバのようならず者に簡単にかき乱されるようでは使い物にならないという判断があったような気がします。
承
聖書に戻りますと、シェバの反乱はダビデがエルサレムに戻る途中で起こりました。それでもダビデは粛々とエルサレムに戻ったのです。1節から3節です。
サム下 20:1 そこにベニヤミン人ビクリの息子でシェバという名のならず者が居合わせた。彼は角笛を吹き鳴らして言った。「我々にはダビデと分け合うものはない。エッサイの子と共にする嗣業はない。イスラエルよ、自分の天幕に帰れ。」
サム下 20:2 イスラエルの人々は皆ダビデを離れ、ビクリの息子シェバに従った。しかし、ユダの人々はヨルダン川からエルサレムまで彼らの王につき従った。
サム下 20:3 ダビデはエルサレムの王宮に戻ると、家を守るために残した十人の側女を集め、監視付きの家に入れた。彼は側女たちの面倒は見たが、彼女たちのところに入ることはなかった。彼女たちは死ぬまで閉じ込められ、やもめのような生涯を送った。
この様に、シェバと言うならず者が、北イスラエルの人々の不満を代表するように、我々にはダビデと分け合うものはないと言って、ダビデから離れるようにそそのかしたのです。ここではイスラエルの人々はみなダビデを離れ、シェバに従ったと書かれていますが、イスラエルの人々はそれほどこのシェバを支持していたわけではなかったようです。この後シェバは北へと逃げ回って、同調者を募るのですが、結局なかなか集まらなかったのです。
この様なことがあってもダビデ達はユダの人々と共にエルサレムに戻りました。そこには残してきた10人の側女がいましたが、アブサロムとのことがあったので、監視付きの家に入れられ、やもめのような生涯を送りました。
さてエルサレムに戻ったダビデは、シェバのような反乱を収めるために動き出しました。4節から7節です。
サム下 20:4 王はアマサに命じた。「ユダの人々を三日のうちに動員してここに来なさい。」
サム下 20:5 アマサはユダの人々を動員するために出て行ったが、定められた期日に戻らなかった。
サム下 20:6 ダビデはアビシャイに言った。「我々にとってビクリの子シェバはアブサロム以上に危険だ。シェバが砦の町々を見つけて我々の目から隠れることがないように、お前は主君の家臣を率いて彼を追跡しなさい。」
サム下 20:7 ヨアブの兵、クレタ人とペレティ人、および勇士の全員が彼に従ってエルサレムを出発し、ビクリの息子シェバを追跡した。
この様にダビデはまず最初に全軍の将軍になったアマサに命じました。アマサはダビデの甥なのです。「ユダの人々を三日のうちに動員してここに来なさい。」と命じたのです。これはシェバの反乱を収めるためなのです。ところがアマサはその約束の日には戻ってきませんでした。指導力がなくて、人を動員できなかったのです。アマサは北イスラエルの将軍であったので南のユダの部族からは信頼されなかったのかもしれません。ダビデは事が緊急を要することであることを知っていました。シェバはアブサロム以上に危険だという認識をしていたのです。それはアブサロムが個人的な憎しみによって反乱を起こしたのですが、シェバは北イスラエルの不満を掘り起こして反乱を起こそうとしているからです。それでダビデは、ヨアブを将軍から外してしまったので、その弟のアビシャイに命じて、ダビデ専属の兵士を連れて、シェバを追跡しなさいと命じたのです。彼が引き連れたのはヨアブの兵、クレタ人とペレティ人、および勇士の全軍であったと言いますから、大半のダビデ直属の兵士を連れて出発したのです。このヨアブの兵という中にはダビデから将軍を外されたヨアブも含まれていたのです。
転
さてこの、追撃隊が出るとエルサレムからほど遠くないギブオンという所でアマサと出会いました。何が起こるでしょうか。8節から13節です。
サム下 20:8 彼らがギブオンの大石のところにさしかかったとき、アマサが彼らの前に現れた。ヨアブは武装して、さやに納めた剣を腰に帯びていたが、ヨアブが前に出ると、剣が抜けた。
サム下 20:9 ヨアブはアマサに、「兄弟、無事か」と声をかけ、口づけしようと右手でアマサのひげをつかんだ。
サム下 20:10 アマサはヨアブの手にある剣に気づかなかった。ヨアブは剣でアマサの下腹を突き刺した。はらわたが地に流れ出て、二度突くまでもなくアマサは死んだ。ヨアブと弟アビシャイはビクリの息子シェバの追跡を続けた。
サム下 20:11 ヨアブの従者の一人が傍らに立って言った。「ヨアブを愛する者、ダビデに味方する者はヨアブに続け。」
サム下 20:12 だが、アマサが道の真ん中に血にまみれて転がっていたので、兵士たちは皆立ち止まった。この男はそれを見てアマサを道から畑に移し、そこまで来た者がそれを見て立ち止まることのないように、その上に衣をかぶせた。
サム下 20:13 アマサが道から除かれると、兵は皆、ヨアブの後についてビクリの息子シェバを追跡した。
この様に、ヨアブとアビシャイがエルサレムを出発して、まだ間もないところのギブオンの大石のところに差し掛かると、アマサが彼らの前に現れたとあります。これは偶然にしては都合がよすぎるのです。きっとアマサをここに来るように誰かが連絡をしたのだと思います。そしてダビデの軍を指揮して、シェバを追跡するように言われたのかもしれません。ですがここで、ヨアブは思いもよらない方法で、このアマサを暗殺するのです。そしてヨアブと弟アビシャイは何事もなかったかのようにシェバの追跡を続けるのです。この暗殺は計画的だったのです。ヨアブの従者の一人が「ヨアブを愛する者、ダビデに味方する者はヨアブに続け。」と言って、ヨアブを将軍として従うように言うのです。そして、アマサの血だらけの死体を道から畑に移して、衣をかぶせ、そのあと兵士たちは皆ヨアブの後をついて行ったのでした。これでヨアブは実質的なダビデの将軍になったのです。
いよいよ追跡が終わって、シェバを包囲し、捕えようとしてアベルまでやってきました。14節から22節です。
サム下 20:14 シェバはイスラエルの全部族を通って行って、ベト・マアカのアベルまで来ていた。選び抜かれた兵が寄り集まり彼に従った。
サム下 20:15 ヨアブに従う兵士全員がベト・マアカのアベルに到着しシェバを包囲した。町に向けて外壁の高さほどの塁を築き、城壁を崩そうと試みていると、
サム下 20:16 知恵のある女が町から呼ばわった。「聞いてください。聞いてください。『ここに近寄ってください。申し上げたいことがあります』とヨアブさまに伝えてください。」
サム下 20:17 ヨアブが近寄ると女は言った。「あなたがヨアブさまですか。」「そうだ」と彼は答えた。彼女は言った。「はしための言葉を聞いてください。」「聞こう」とヨアブが答えると、
サム下 20:18 女は言った。「昔から、『アベルで尋ねよ』と言えば、事は片づいたのです。
サム下 20:19 わたしはイスラエルの中で平和を望む忠実な者の一人です。あなたはイスラエルの母なる町を滅ぼそうとしておられます。何故、あなたは主の嗣業を呑み尽くそうとなさるのですか。」
サム下 20:20 ヨアブは答えた。「決してそのようなことはない。呑み尽くしたり、滅ぼしたりすることなど考えてもいない。
サム下 20:21 そうではない。エフライム山地の出身で、名をビクリの子シェバという者がダビデ王に向かって手を上げたのだ。その男一人を渡してくれれば、この町から引き揚げよう。」女はヨアブに言った。「その男の首を城壁の上からあなたのもとへ投げ落とします。」
サム下 20:22 女は知恵を用いてすべての民のもとに行き、ビクリの子シェバの首を切り落とさせ、ヨアブに向けてそれを投げ落とした。ヨアブは角笛を吹き鳴らし、兵はこの町からそれぞれの天幕に散って行った。ヨアブはエルサレムの王のもとへ戻った。
この様にシェバはイスラエルの全部族を通って、ダビデに対して兵を起こすように支援を求めていきましたが、その援護をする者はあまり多くはなかったようです。そして最後はイスラエルの一番北の端にある、ベト・マアカのアベルまで来ていました。そこには、選び抜かれた兵が寄り集まり彼に従ったとありますが、集まった兵は少なかったということです。ヨアブたちは、その町を包囲し城壁を打ち破るための塁を築き始めました。すると、知恵のある女が町から呼ばわって。「聞いてください。聞いてください。とヨアブに呼びかけました。するとヨアブは聞こうと言って、その話を聞くことになりました。この女は言いました。このアベルの町は主の嗣業の町で、昔から、『アベルで尋ねよ』と言えば、事は片づいてしまうほどの、知者の町なのです。その由緒ある主の嗣業の地をどうしてあなたは滅ぼされようとするのですかと尋ねたのです。すると、ヨアブは答えて言いました。「決してそのようなことはない。滅ぼしたりすることなど考えてもいない。シェバという者がダビデ王に向かって手を上げたのだ。その男一人を渡してくれれば、この町から引き揚げよう。」すると、女はヨアブに言いました。「その男の首を城壁の上からあなたのもとへ投げ落とします。」と約束しました。そして、その女は町中の人々を説得して、シェバの首を切り落とさせたのです。このアベルという町は、主の嗣業の町として、由緒ある町なので、こんなならず者のシェバなどのために滅ぼされるべきではないという考えで一致したのです。結局シェバはいきり立って、北イスラエルの不満に乗じて、ダビデに逆らおうとしたのですが、だれも本気にはシェバを支援するものはいなかったのです。
この様にしてヨアブはシェバを滅ぼして、エルサレムに帰ったのですが、そのあとダビデの新しい体制が出来上がりました。23節から26節です。
サム下 20:23 ヨアブはイスラエル全軍の司令官。ヨヤダの子ベナヤはクレタ人とペレティ人の監督官。
サム下 20:24 アドラムは労役の監督官。アヒルドの子ヨシャファトは補佐官。
サム下 20:25 シェワは書記官。ツァドクとアビアタルは祭司。
サム下 20:26 ヤイル人イラもダビデの祭司。
この様に、ヨアブは将軍のアマサを勝手に暗殺したにもかかわらず、シェバを滅ぼした功績により、再びイスラエル全軍の司令官となったのです。不思議なものです。ダビデとの間に何か暗黙の約束がなければとてもこの様にはいかないでしょう。
結
振り返ってみると、ダビデが全イスラエルの王としてエルサレムに入ろうとしたときに、北イスラエルがユダに対して不満を抱き、それに乗じて、シェバがダビデに反乱を起こしました。それを鎮圧するはずだった新しい将軍アマサはうまく働くことが出来ず、かえってヨアブに暗殺されてしまいました。それでも兵士たちは皆ヨアブについていくことを選び、シェバを打ち倒して帰ることが出来たのです。そしてヨアブは再び全イスラエルの将軍として立つことが出来ました。これで、再びダビデとヨアブの時代がやってきたのです。ヨアブとダビデの結びつきはなんと強いものかと思わされます。
(一分間黙想)(お祈り)
天の父なる神様。ダビデは無事に全イスラエルの王として返り咲き、エルサレムに戻ることが出来ました。そしてすぐにシェバの討伐に向かったのです。そこで貢献したのはかつての将軍ヨアブでした。新しい将軍アマサは何もできないまま、ヨアブに暗殺されました。それでもヨアブはシェバを滅ぼして、再び将軍に返り咲いたのです。不思議なことです。ダビデも、ヨアブも神様の導きに委ね従ったのでしょうか。二人とも返り咲くことが出来たのは神様のご計画なのでしょうか。人の考えでは知ることのできない、神様のご計画があることを信じます。どんなときにも、あなたに委ねて従わせてください。あなたの御心がなりますように。
この祈りを、主イエス・キリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン
<<聖書の箇所(旧約聖書:◇サムエル記下)>>
◆シェバの反逆
サム下 20:1 そこにベニヤミン人ビクリの息子でシェバという名のならず者が居合わせた。彼は角笛を吹き鳴らして言った。「我々にはダビデと分け合うものはない。エッサイの子と共にする嗣業はない。イスラエルよ、自分の天幕に帰れ。」
サム下 20:2 イスラエルの人々は皆ダビデを離れ、ビクリの息子シェバに従った。しかし、ユダの人々はヨルダン川からエルサレムまで彼らの王につき従った。
サム下 20:3 ダビデはエルサレムの王宮に戻ると、家を守るために残した十人の側女を集め、監視付きの家に入れた。彼は側女たちの面倒は見たが、彼女たちのところに入ることはなかった。彼女たちは死ぬまで閉じ込められ、やもめのような生涯を送った。
サム下 20:4 王はアマサに命じた。「ユダの人々を三日のうちに動員してここに来なさい。」
サム下 20:5 アマサはユダの人々を動員するために出て行ったが、定められた期日に戻らなかった。
サム下 20:6 ダビデはアビシャイに言った。「我々にとってビクリの子シェバはアブサロム以上に危険だ。シェバが砦の町々を見つけて我々の目から隠れることがないように、お前は主君の家臣を率いて彼を追跡しなさい。」
サム下 20:7 ヨアブの兵、クレタ人とペレティ人、および勇士の全員が彼に従ってエルサレムを出発し、ビクリの息子シェバを追跡した。
サム下 20:8 彼らがギブオンの大石のところにさしかかったとき、アマサが彼らの前に現れた。ヨアブは武装して、さやに納めた剣を腰に帯びていたが、ヨアブが前に出ると、剣が抜けた。
サム下 20:9 ヨアブはアマサに、「兄弟、無事か」と声をかけ、口づけしようと右手でアマサのひげをつかんだ。
サム下 20:10 アマサはヨアブの手にある剣に気づかなかった。ヨアブは剣でアマサの下腹を突き刺した。はらわたが地に流れ出て、二度突くまでもなくアマサは死んだ。ヨアブと弟アビシャイはビクリの息子シェバの追跡を続けた。
サム下 20:11 ヨアブの従者の一人が傍らに立って言った。「ヨアブを愛する者、ダビデに味方する者はヨアブに続け。」
サム下 20:12 だが、アマサが道の真ん中に血にまみれて転がっていたので、兵士たちは皆立ち止まった。この男はそれを見てアマサを道から畑に移し、そこまで来た者がそれを見て立ち止まることのないように、その上に衣をかぶせた。
サム下 20:13 アマサが道から除かれると、兵は皆、ヨアブの後についてビクリの息子シェバを追跡した。
サム下 20:14 シェバはイスラエルの全部族を通って行って、ベト・マアカのアベルまで来ていた。選び抜かれた兵が寄り集まり彼に従った。
サム下 20:15 ヨアブに従う兵士全員がベト・マアカのアベルに到着しシェバを包囲した。町に向けて外壁の高さほどの塁を築き、城壁を崩そうと試みていると、
サム下 20:16 知恵のある女が町から呼ばわった。「聞いてください。聞いてください。『ここに近寄ってください。申し上げたいことがあります』とヨアブさまに伝えてください。」
サム下 20:17 ヨアブが近寄ると女は言った。「あなたがヨアブさまですか。」「そうだ」と彼は答えた。彼女は言った。「はしための言葉を聞いてください。」「聞こう」とヨアブが答えると、
サム下 20:18 女は言った。「昔から、『アベルで尋ねよ』と言えば、事は片づいたのです。
サム下 20:19 わたしはイスラエルの中で平和を望む忠実な者の一人です。あなたはイスラエルの母なる町を滅ぼそうとしておられます。何故、あなたは主の嗣業を呑み尽くそうとなさるのですか。」
サム下 20:20 ヨアブは答えた。「決してそのようなことはない。呑み尽くしたり、滅ぼしたりすることなど考えてもいない。
サム下 20:21 そうではない。エフライム山地の出身で、名をビクリの子シェバという者がダビデ王に向かって手を上げたのだ。その男一人を渡してくれれば、この町から引き揚げよう。」女はヨアブに言った。「その男の首を城壁の上からあなたのもとへ投げ落とします。」
サム下 20:22 女は知恵を用いてすべての民のもとに行き、ビクリの子シェバの首を切り落とさせ、ヨアブに向けてそれを投げ落とした。ヨアブは角笛を吹き鳴らし、兵はこの町からそれぞれの天幕に散って行った。ヨアブはエルサレムの王のもとへ戻った。
◆ダビデの重臣たち
サム下 20:23 ヨアブはイスラエル全軍の司令官。ヨヤダの子ベナヤはクレタ人とペレティ人の監督官。
サム下 20:24 アドラムは労役の監督官。アヒルドの子ヨシャファトは補佐官。
サム下 20:25 シェワは書記官。ツァドクとアビアタルは祭司。
サム下 20:26 ヤイル人イラもダビデの祭司。