家庭礼拝 2023年10月25日 サムエル記下 16:1-23 ダビデとツィバ

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起 

アブサロムの反逆で、クーデターが起こって、ダビデが都落ちしてから、何人かの人の名前が、ダビデと誰誰という小見出しで出てきます。先週の15章ではダビデとイタイ、そしてダビデとフシャイの二人が出てきました。これらの名前の出てきている人はこのダビデの逃避行の中で重要な働きをした人たちです。15章のイタイは、外国人でイスラエルに亡命してきたばかりなのにダビデと共に逃避行することになったので、ダビデが気の毒に思い、私についてこなくても良いから帰りなさいと勧めたのですが、イタイは生きるも死ぬも、王のおいでになるところが僕のいるところですと言って、忠誠を誓ってダビデに従った人です。またフシャイはダビデの友であり側近の重要な人物でしたが、ダビデから、都に戻ってアブサロムの僕となって仕え、そこで聞いたことをアビアタルの息子たちに知らせて私に教えてほしいと言って、スパイの働きをすることになるのです。

そして今日の16章の箇所では、ダビデとツィバ、その次にダビデとシムイ、その次にはアヒトフェルとフシャイという人の名前が連続して出てきます。

まず、ツィバですが、これはサウルの息子のメフィポシェトの従者です。ダビデがサウル一族のただ一人の生き残った不具者のメフィポシェトを憐れんでサウルの財産を与えて、保護してやっていたのですが、その従者のツィバがダビデのもとにやってきたのです。そして、二頭のロバに積んだパンと干しブドウと果物と葡萄酒を持ってきたのです。そしてこれをダビデと家来たちに使ってほしいと言ってきたのです。きっとダビデはとても喜んだと思います。きっと主人のメフィポシェトが送ったと思ったのだと思います。それで、お前の主人の息子はどこにいるのかと尋ねました。するとエルサレムにいます、と言ったまではよかったのですが、なんと、メフィポシェトが、「イスラエルの家は今日、父の王座を私に返す」と申していましたと言ったのです。すなわち、ダビデが保護をしてやっていたメフィポシェトがダビデがいなくなったことを言い事に、自分が王になると言っていたと言ったのです。きっとダビデはそれを聞いて怒ったのだと思います。それで、ダビデがメフィポシェトに与えた、サウルの財産は、皆お前のものにしても良いと言ったのです。すなわち、恩を仇で返す様な者にはそのような財産は上げない、むしろ私のために食料を持ってきてくれた、ツィバに褒美として与えると言ったのです。でも後から、ツィバがメフィポシェトが言ったと語った言葉は嘘であることが分かるのです。無実だったのです。

その次に出てくるのはシムイという名前です。この人はサウル家の一族の者です。ダビデが都落ちすると、急にサウル家の人の動きが多くなるのです。アブサロムのクーデターにはサウル家の者も加担したと言われています。このツィバという人はダビデの一行の後をついてきては、ダビデ達を呪い、石を投げつけ、塵を浴びせかけ、執拗に追いかけまわすのです。ダビデの周りには屈強な兵隊たちがいたので、この無礼な男をどうして、そのままにしているのですか。首を切り落としてやりますと言ったのですが、ダビデはそのままにしておけと言いました。あの男は神様に用いられてダビデを呪えと言われているのだから、そのままにしておけ。私の子供でさえも私の命を狙っているのに、サウルの一族が私を呪ったとしても当然なことだ。神様が私の苦しみをご覧になって、幸いを返してくれるかもしれないと言ったのです。苦しみは神様から来ているもので、それを受け入れて、神様の憐れみを待つのが良いのだと言ったのです。この様にダビデは、苦難と屈辱に対しても従順でした。

その次に出てくるのがアヒトフェルとフシャイという名前です。この二人はどちらもダビデの側近で優れた参謀でした。ですが、アヒトフェルはダビデを裏切って、アブサロム側について、ダビデを殺そうとしているのです。もう一人のフシャイはダビデの友と呼ばれた人で、ダビデについていこうとしたのですが、ダビデからエルサレムに戻って、アブサロムの家来となり、そこで得た情報をダビデに伝えるようにと言われた使命を持った人だったのです。このダビデの元の二人の側近は、エルサレムで新しくアブサロムの側近になり、いろいろ進言をする役割を得るのです。その中でダビデに遣わされたフシャイはアヒトフェルの進言を駄目なものにするように、ダビデから言われていたのです。今日の箇所ではアブサロムがアヒトフェルに、これからどうしたらよいのかを尋ねると、アヒトフェルは、御父上の側女達のところにお入りになるのが良いでしょうと進言するのです。それはなぜかというとそうすればダビデはますますアブサロムを憎んで、激しい戦いになるので、みんなの結束力が高まるからというのです。それでアブサロムはそのようにしました。これは実はダビデが、ウリヤの妻のバト・シェバと姦淫を犯し自分の妻としたとき、預言者ナタンから予言されていたことなのです。

12章の11節12節にはこのように書かれています。

サム下 12:11 主はこう言われる。『見よ、わたしはあなたの家の者の中からあなたに対して悪を働く者を起こそう。あなたの目の前で妻たちを取り上げ、あなたの隣人に与える。彼はこの太陽の下であなたの妻たちと床を共にするであろう。

サム下 12:12 あなたは隠れて行ったが、わたしはこれを全イスラエルの前で、太陽の下で行う。』」

この予言の通り、ダビデの子アブサロムはダビデの妻たちと公然と床を共にしたのです。

では聖書に戻ります。最初はダビデとツィバです。1節から4節です。

サム下 16:1 ダビデが山頂を少し下ったときに、メフィボシェトの従者ツィバが、ダビデを迎えた。彼は二頭の鞍を置いたろばに、二百個のパン、百房の干しぶどう、百個の夏の果物、ぶどう酒一袋を積んでいた。

サム下 16:2 王が、「お前はこれらのものをどうするのか」と尋ねると、ツィバは、「ろばは王様の御家族の乗用に、パンと夏の果物は従者の食用に、ぶどう酒は荒れ野で疲れた者の飲料に持参いたしました」と答えた。

サム下 16:3 王がツィバに、「お前の主人の息子はどこにいるのか」と尋ねると、ツィバは王に、「エルサレムにとどまっています。『イスラエルの家は今日、父の王座をわたしに返す』と申していました」と答えた。

サム下 16:4 王はツィバに、「それなら、メフィボシェトに属する物はすべてお前のものにしてよろしい」と言った。ツィバは、「お礼申し上げます。主君である王様の御厚意にあずかることができますように」と言った。

このツィバというものはもともとサウルに仕えていた従者ですが、ダビデにサウルの生き残りがいないかを聞かれて、メフィボシェトのことを伝え、そのことによって、メフィボシェトに与えられた、サウルの財産の管理を家族全員ですることになった者です。その後、メフィボシェトはダビデの食卓に連なるためにエルサレムに住んだので、ツィバとメフィポシェトのきずなはあまり強くなく、むしろその管理している財産を自分の物のように思っているところがあったのかもしれません。そしてメフィボシェトには、自分が紹介してやったから、救われたのだ、くらいにしか思っていたかもしれません。アブサロムがクーデターを起こしてダビデが都落ちすると、このツィバはダビデによってその管理を任されていたので、ダビデに加担して、ダビデのために食料などを持ってきたのです。そして、アブサロム側に、元のサウルの一族が加担したのを見て、メフィポシェトもアブサロム側について、自分たちが追い出されるかもしれないと危惧したのかもしれません。それで、ツィバはつい余計なことを言ってしまったのです。ダビデにメフィポシェトのことを聞かれた時、「エルサレムにとどまっています。『イスラエルの家は今日、父の王座をわたしに返す』と申していました」と答えたのでした。これはメフィポシェトはダビデの王座を奪おうとしているということを言っているのです。実はそんなことはなかったのですが、ツィバは疑心暗鬼でそのようなことを言ったのです。するとダビデはそれを信用して、「それなら、メフィボシェトに属する物はすべてお前のものにしてよろしい」と言ったのです。メフィボシェトが裏切ったのだから、その財産はお前にやると言ったのです。

次に出てくるのがダビデとシムイの話です。このシムイはサウル家の一族の者です。ダビデが落ち目だとみるとこのように、身の程知らずの者が自分の方が偉そうにダビデ達を呪うものが出たのです。本気になればいつでもその様な者たちを殺すことが出来るのに、それも知らずに、ののしり呪ったのです。ですがダビデはそれに逆らうことなく受け入れました。5節から14節です。

サム下 16:5 ダビデ王がバフリムにさしかかると、そこからサウル家の一族の出で、ゲラの子、名をシムイという男が呪いながら出て来て、

サム下 16:6 兵士、勇士が王の左右をすべて固めているにもかかわらず、ダビデ自身とダビデ王の家臣たち皆に石を投げつけた。

サム下 16:7 シムイは呪ってこう言った。「出て行け、出て行け。流血の罪を犯した男、ならず者。

サム下 16:8 サウル家のすべての血を流して王位を奪ったお前に、主は報復なさる。主がお前の息子アブサロムに王位を渡されたのだ。お前は災難を受けている。お前が流血の罪を犯した男だからだ。」

サム下 16:9 ツェルヤの子アビシャイが王に言った。「なぜあの死んだ犬に主君、王を呪わせておかれるのですか。行かせてください。首を切り落としてやります。」

サム下 16:10 王は言った。「ツェルヤの息子たちよ、ほうっておいてくれ。主がダビデを呪えとお命じになったのであの男は呪っているのだろうから、『どうしてそんなことをするのか』と誰が言えよう。」

サム下 16:11 ダビデは更にアビシャイと家臣の全員に言った。「わたしの身から出た子がわたしの命をねらっている。ましてこれはベニヤミン人だ。勝手にさせておけ。主の御命令で呪っているのだ。

サム下 16:12 主がわたしの苦しみを御覧になり、今日の彼の呪いに代えて幸いを返してくださるかもしれない。」

サム下 16:13 ダビデと一行は道を進んだ。シムイはダビデと平行して山腹を進み、呪っては石を投げ、塵を浴びせかけた。

サム下 16:14 王も同行の兵士も皆、疲れて到着し、そこで一息ついた。

 ダビデが都落ちをして、落ち目だと思うと愚かなものは自分に力が加わったと思って、ダビデを罵り、呪い、石を投げつけたりしたのです。周りを兵士が固めているので、殺そうと思えばあっという間に片づけられるのに、それにも恐れず調子に乗ってくるのです。ダビデは、向かってこないと高をくくっているのです。この者の言い分はこうなのです。「出て行け、出て行け。流血の罪を犯した男、ならず者。サウル家のすべての血を流して王位を奪ったお前に、主は報復なさる。主がお前の息子アブサロムに王位を渡されたのだ。お前は災難を受けている。お前が流血の罪を犯した男だからだ。」この様に言ったのです。というのも、この男は、サウルの一族のものであるので、ダビデに王位を取られたことを恨んでいるのです。ダビデがサウルを滅ぼしたのではなく、サウルを滅ぼしたのはペリシテ人です。ダビデは皆に請われて王となったのですが、サウル家の者はそれでも恨みを持つようになっていたのです。最高権力を持つものはこのようないわれのない恨みを買うのです。息子に命を狙われているのもいわれのないことなのです。でもダビデはその事に怒ることはなく、自分を責めていました。この様になったのは自分の罪のためだ。神様がこの様なものを使って私を呪わせているのだ。自分の息子でさえ、自分を殺そうとしているのだから、サウル家の者が私を呪ったとしても当然だと言って、その男を追い払おうともしなかったのです。それでその男はずっとダビデについて、呪い罵っていたのです。ダビデはすべてのことが神様の裁きとして受け入れ、神様が自分を憐れんで許してくださるのを待っていたのです。

 最後はアヒトフェルとフシャイです。15節から23節です。

サム下 16:15 アブサロムはイスラエル人の兵士を全員率いてエルサレムに入城し、アヒトフェルも共にいた。

サム下 16:16 ダビデの友、アルキ人フシャイはアブサロムのもとに来て、アブサロムに向かって言った。「王様万歳、王様万歳。」

サム下 16:17 アブサロムはフシャイに言った。「お前の友に対する忠実はそのようなものか。なぜ、お前の友について行かなかったのか。」

サム下 16:18 フシャイはアブサロムに答えた。「いいえ。主とここにいる兵士とイスラエルの全員が選んだ方にわたしは従い、その方と共にとどまります。

サム下 16:19 それでは、わたしは誰に仕えればよいのでしょう。御子息以外にありえましょうか。お父上にお仕えしたようにあなたにお仕えします。」

サム下 16:20 アブサロムはアヒトフェルに、「どのようにすべきか、お前たちで策を練ってくれ」と命じた。

サム下 16:21 アヒトフェルはアブサロムに言った。「お父上の側女たちのところにお入りになるのがよいでしょう。お父上は王宮を守らせるため側女たちを残しておられます。あなたがあえてお父上の憎悪の的となられたと全イスラエルが聞けば、あなたについている者はすべて、奮い立つでしょう。」

サム下 16:22 アブサロムのために屋上に天幕が張られ、全イスラエルの注目の中で、アブサロムは父の側女たちのところに入った。

サム下 16:23 そのころ、アヒトフェルの提案は、神託のように受け取られていた。ダビデにとっても、アブサロムにとっても、アヒトフェルの提案はそのようなものであった。

この様に、アブサロムがエルサレムに入城した時ダビデを裏切った側近のアヒトフェルはアブサロムについて一緒に入城しました。その時ダビデに命じられて、アブサロムのもとに行けと言われたフシャイはアブサロムの前に出て、王様万歳、王様万歳と叫んだのです。フシャイがダビデの友であることを知っていたアブサロムはその事を怪訝に思って、お前の友に対する忠実はその様なものかと疑ったのです。すると、フシャイは、私はみんなが選んだ王様に仕えますと言ったのです。そしてフシャイはアブサロムに受け入れられてアヒトフェルと共にアブサロムの側近になったのです。するとアブサロムは、これからどうしたら良いのか、お前たちで策を練ってくれと言いました。アヒトフェルはフシャイに対してライバル意識があったので、すぐに、「お父上の側女たちのところにお入りになるのがよいでしょう。お父上は王宮を守らせるため側女たちを残しておられます。あなたがあえてお父上の憎悪の的となられたと全イスラエルが聞けば、あなたについている者はすべて、奮い立つでしょう。」と言ったのです。アヒトフェルの提案は、神託のように受け取られていたので、アブサロムはその言うとおりにしたのです。そして、屋上に天幕が張られ、全イスラエルの注目の中で、アブサロムは父の側女たちのところに入ったのです。これはあのナタンの預言が現実のものとなったのです。ダビデが犯したウリヤの妻を奪った、という罪のために、身内の者がダビデに対してその様にするというものだったのです。

ダビデには、息子アブサロムの反乱によって、都落ちをするという大きな苦難がやってきました。そしてそのことによって、だれが味方か誰が敵かがはっきりし、それぞれの働きが出てきました。ダビデはこの苦難を神様から与えられたものとして受け取りました。ですから罵るもの呪うものがあってもそれを受け入れました。自分の子供が謀反を起こしたのも受け入れました。すべて自分の罪のためであり、神様が許してくださらなければこの事は拒むことはできないとしたのです。ダビデの素晴らしいところは、この様な苦難や屈辱でさえも神様から贈られたものとして受け入れていたことなのです。それは人が行っていることではなく、神様が行っていることであると受け入れていたことなのです。

 

(一分間黙想)(お祈り)

天の父なる神様。ダビデはすべてのことを自分の罪のためと認め、悲しみ苦しみそして屈辱をも素直に受け入れました。そして神様の憐れみと許しを待ち望み逆らうことはしませんでした。私たちの上にもいろいろな出来事が起こります。私達は良いことを受け入れ、悪いことは受け入れまいとしますが、どうかダビデがしたように、悪いことをも自分の罪のためと受け入れ、あなたの許しの業恵の業を待ち望むものとさせてください。

この祈りを、主イエス・キリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン

 

<<聖書の箇所(旧約聖書:◇サムエル記下)>>  

 

◆ダビデとツィバ

サム下 16:1 ダビデが山頂を少し下ったときに、メフィボシェトの従者ツィバが、ダビデを迎えた。彼は二頭の鞍を置いたろばに、二百個のパン、百房の干しぶどう、百個の夏の果物、ぶどう酒一袋を積んでいた。

サム下 16:2 王が、「お前はこれらのものをどうするのか」と尋ねると、ツィバは、「ろばは王様の御家族の乗用に、パンと夏の果物は従者の食用に、ぶどう酒は荒れ野で疲れた者の飲料に持参いたしました」と答えた。

サム下 16:3 王がツィバに、「お前の主人の息子はどこにいるのか」と尋ねると、ツィバは王に、「エルサレムにとどまっています。『イスラエルの家は今日、父の王座をわたしに返す』と申していました」と答えた。

サム下 16:4 王はツィバに、「それなら、メフィボシェトに属する物はすべてお前のものにしてよろしい」と言った。ツィバは、「お礼申し上げます。主君である王様の御厚意にあずかることができますように」と言った。

◆ダビデとシムイ

サム下 16:5 ダビデ王がバフリムにさしかかると、そこからサウル家の一族の出で、ゲラの子、名をシムイという男が呪いながら出て来て、

サム下 16:6 兵士、勇士が王の左右をすべて固めているにもかかわらず、ダビデ自身とダビデ王の家臣たち皆に石を投げつけた。

サム下 16:7 シムイは呪ってこう言った。「出て行け、出て行け。流血の罪を犯した男、ならず者。

サム下 16:8 サウル家のすべての血を流して王位を奪ったお前に、主は報復なさる。主がお前の息子アブサロムに王位を渡されたのだ。お前は災難を受けている。お前が流血の罪を犯した男だからだ。」

サム下 16:9 ツェルヤの子アビシャイが王に言った。「なぜあの死んだ犬に主君、王を呪わせておかれるのですか。行かせてください。首を切り落としてやります。」

サム下 16:10 王は言った。「ツェルヤの息子たちよ、ほうっておいてくれ。主がダビデを呪えとお命じになったのであの男は呪っているのだろうから、『どうしてそんなことをするのか』と誰が言えよう。」

サム下 16:11 ダビデは更にアビシャイと家臣の全員に言った。「わたしの身から出た子がわたしの命をねらっている。ましてこれはベニヤミン人だ。勝手にさせておけ。主の御命令で呪っているのだ。

サム下 16:12 主がわたしの苦しみを御覧になり、今日の彼の呪いに代えて幸いを返してくださるかもしれない。」

サム下 16:13 ダビデと一行は道を進んだ。シムイはダビデと平行して山腹を進み、呪っては石を投げ、塵を浴びせかけた。

サム下 16:14 王も同行の兵士も皆、疲れて到着し、そこで一息ついた。

◆アヒトフェルとフシャイ

サム下 16:15 アブサロムはイスラエル人の兵士を全員率いてエルサレムに入城し、アヒトフェルも共にいた。

サム下 16:16 ダビデの友、アルキ人フシャイはアブサロムのもとに来て、アブサロムに向かって言った。「王様万歳、王様万歳。」

サム下 16:17 アブサロムはフシャイに言った。「お前の友に対する忠実はそのようなものか。なぜ、お前の友について行かなかったのか。」

サム下 16:18 フシャイはアブサロムに答えた。「いいえ。主とここにいる兵士とイスラエルの全員が選んだ方にわたしは従い、その方と共にとどまります。

サム下 16:19 それでは、わたしは誰に仕えればよいのでしょう。御子息以外にありえましょうか。お父上にお仕えしたようにあなたにお仕えします。」

サム下 16:20 アブサロムはアヒトフェルに、「どのようにすべきか、お前たちで策を練ってくれ」と命じた。

サム下 16:21 アヒトフェルはアブサロムに言った。「お父上の側女たちのところにお入りになるのがよいでしょう。お父上は王宮を守らせるため側女たちを残しておられます。あなたがあえてお父上の憎悪の的となられたと全イスラエルが聞けば、あなたについている者はすべて、奮い立つでしょう。」

サム下 16:22 アブサロムのために屋上に天幕が張られ、全イスラエルの注目の中で、アブサロムは父の側女たちのところに入った。

サム下 16:23 そのころ、アヒトフェルの提案は、神託のように受け取られていた。ダビデにとっても、アブサロムにとっても、アヒトフェルの提案はそのようなものであった。