家庭礼拝 2023年10月4日 サムエル記下 13:1-39アムノンとタマル

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起 

今までのダビデは、何をやっても神様に守られ導かれて、うまくいっていたのですが、バト・シェバとの不倫が神様に裁かれてからは、その家庭に不幸が重なります。最初に起こったのはバト・シェバとの最初の子の死を迎えなければならなかったことですが、次にはその兄弟たちの中でいろいろ問題が起こるのです。

ダビデは大変に子沢山でした。ヘブロンで生まれた子供たちが聖書に6人書かれており、それはサム下の3章2節に書かれています。そこには今日の登場人物の長男のアムノンと三男のアブサロムの事も書かれています。母親はみな違っているので、異母兄弟と言うことになります。さらにエルサレムで生まれたダビデの子供は5章の14節に書かれておりここには11人の息子が書かれています。その中にはバト・シェバの子ソロモンの名前も載っています。女性はふつうその系図には書かれていません。。タマルはアブサロムの妹であると書かれているので、同じ母親の子なのだと思います。エルサレムで生まれた男子はここの11人の外にあと二人いて、13人なのです。ですから名前の知れた息子だけでも19人おり、それ以外に側女の子供たちもいるのです。さらには女の子も含めれば40人以上いたと思われます。

今日の話は長男のアムノンと妹のタマルとの出来事と言うことになりますが、異母兄弟です。そして3男のアブサロムが今回の物語に登場してきますが、タマルはその実の妹と言うことになります。この時、ソロモンはまだほんの子供だったか、まだ生まれていません。ソロモンはバト・シェバの4男だからです。

いったいこの章では何が起こったのかと言うと、長男のアムノンがアブサロムの美しい妹のタマルに恋をしてしまい病気になるほどだったのです。するといとこにあたるヨナダブと言う賢い友人が心配して話を聞くとタマルに恋煩いをしていることが分かったので、知恵をつけたのです。それは本当に病気になったふりをして、タマルを見舞いに来させれば、会うことが出来るではないかと言うものだったのです。長男のアムノンはそれを実行しました。病気になったふりをして寝込んでいると、父のダビデが心配して様子を見に来たのですが、ダビデに頼んで、どうかタマルをよこして食べ物を作らせてくださいと頼んだのです。それでタマルはアムノンのところに来て食事を作ることになったのですが、タマルが寝ているアムノンのところに来ると、タマルをつかまえて、私と寝てくれと頼んだのです。タマルはいけませんと抵抗したのですが、力づくで恥ずかしめ、彼女と床を共にしたのです。ところがその後、アムノンは彼女に激しい憎しみを覚えたのです。何があったのかはわかりませんが、アムノンは出て行けと言ったのです。ところがタマルは今度は、私を追い出すのは今なさったことよりも大きな悪ですと言ったのですが、アムノンは従者を呼んで、この女をここから追い出せと言い、そのあと錠をおろして入って来れないようにしたのです。タマルは辱められたことを嘆いて、頭に灰をかぶり、まとっていた上着を引き裂き、嘆きの叫びをあげながら歩いて行ったのです。その後タマルは三男の兄のアブサロムのところに言って話したのです。でもその時はアブサロムは、アムノンはお前の兄だから、気にするなと言ってアムノンをいいとも悪いとも言わなかったのです。ですがその心では妹を辱められて、アムノンを憎みました。アブサロムも、タマルのことを可愛がっていたのだと思います。タマルは絶望して、兄のアブサロムの家に身を置いていたのです。この事を聞いた父親のダビデはアムノンに対し激しく怒ったということです。ですがそれに対する裁きはありませんでした。

そして話はこれで終わりではなく、それから2年たったある日のこと、アブサロムはアムノンと他の王子たちを招いた宴席で、アムノンが酔った時に、アブサロムの従者に命じて、殺させたのです。そして、アブサロムは逃亡して、ゲシェルに逃げ、3年間そこにいたと言います。

ダビデが、バト・シェバと姦淫を犯しウリヤを殺してしまった時、神様がダビデを裁いて、見よ、私はあなたの家の者の中からあなたに対して悪を働くものを起こそう、と言ったことが現実となり、家族の中で殺し合いが起こり、家族がバラバラになってくるのです。これからしばらくはダビデの暗い時代です。

さて、聖書に戻ると、物語はアムノンの恋煩いから始まります。1節から5節です。

サム下 13:1 その後、こういうことがあった。ダビデの子アブサロムにタマルという美しい妹がいた。ダビデの子アムノンはタマルを愛していた。

サム下 13:2 しかしタマルは処女で、手出しをすることは思いもよらなかったので、妹タマルへの思いにアムノンは病気になりそうであった。

サム下 13:3 アムノンにはヨナダブという名の友人がいた。ヨナダブはダビデの兄弟シムアの息子で大変賢い男であった。

サム下 13:4 ヨナダブはアムノンに言った。「王子よ、朝ごとに君はやつれていく。どうかしたのか。どうして打ち明けないのだ。」アムノンは彼に言った。「兄弟アブサロムの妹タマルを愛しているのだ。」

サム下 13:5 ヨナダブは言った。「病気を装って床に就くとよい。父上が見舞いに来られたら、『妹タマルをよこしてください。何か食べ物を作らせます。わたしに見えるように、目の前で料理をさせてください。タマルの手から食べたいのです』と言ったらよい。」

この物語は、ウリアの妻バト・シェバのことで、ダビデが神様から裁かれてからの話です。ダビデの3男のアブサロムにタマルと言う美しい妹がいました。その妹に長男のアムノンは恋をしたのです。アムノンはタマルへの思いが募り病気になりそうになりました。でも兄弟なのでどうすることもできなかったのです。そこにヨナダブと言う賢い男が現れました。ヨナダブはアムノンの友人で、いとこにあたる人です。ヨナダブはアムノンを心配して、「王子よ、朝ごとに君はやつれていく。どうかしたのか。どうして打ち明けないのだ。」と言うと、アブサロムの妹タマルを愛しているのだと言ったのです。すると賢いヨナダブは知恵をつけて「病気を装って床に就くとよい。父上が見舞いに来られたら、『妹タマルをよこしてください。何か食べ物を作らせます。』と言って、タマルを来させればよいではないかと教えたのです。

そして、アムノンはそのことを実行し、事件が起こるのです。6節から14節です。

サム下 13:6 アムノンは床に就き、病を装った。王が見舞いに来ると、アムノンは王に言った。「どうか妹のタマルをよこしてください。目の前でレビボット(『心』という菓子)を二つ作らせます。タマルの手から食べたいのです。」

サム下 13:7 ダビデは宮殿にいるタマルのもとに人をやって、兄アムノンの家に行き、料理をするように、と伝えさせた。

サム下 13:8 タマルが兄アムノンの家に来てみると、彼は床に就いていた。タマルは粉を取ってこね、アムノンの目の前でレビボットを作って焼き、

サム下 13:9 鍋を取って彼の前に出した。しかしアムノンは食べようとせず、そばにいた者を皆、出て行かせた。彼らが皆出て行くと、

サム下 13:10 アムノンはタマルに言った。「料理をこちらの部屋に持って来てくれ。お前の手から食べたいのだ。」タマルが、作ったレビボットを持って兄アムノンのいる部屋に入り、

サム下 13:11 彼に食べさせようと近づくと、アムノンはタマルを捕らえて言った。「妹よ、おいで。わたしと寝てくれ。」

サム下 13:12 タマルは言った。「いけません、兄上。わたしを辱めないでください。イスラエルでは許されないことです。愚かなことをなさらないでください。

サム下 13:13 わたしは、このような恥をどこへもって行けましょう。あなたも、イスラエルでは愚か者の一人になってしまいます。どうぞまず王にお話しください。王はあなたにわたしを与えるのを拒まれないでしょう。」

サム下 13:14 アムノンは彼女の言うことを聞こうとせず、力ずくで辱め、彼女と床を共にした。

この様にして、アムノンは父親のダビデを欺き、愛するタマルをもだまして、タマルを自分の寝床に来させて、抵抗するタマルを力づくで辱めることをしたのです。これはイスラエルでは許されないことでした。この事に知恵を貸したヨナダブは、まさかアムノンがここまでするとは思わなかったかもしれません。ただ見舞いに来させ話をするだけと思ったのかもしれませんが、大変なことになってしまったのです。その後どんなことが起こるのでしょうか。アムノンはこの事の責任を取ることになるのでしょうか。

ところがこの後、アムノンの態度は急に変わるのです。15節から22節です。

サム下 13:15 そして、アムノンは激しい憎しみを彼女に覚えた。その憎しみは、彼女を愛したその愛よりも激しかった。アムノンは彼女に言った。「立て。出て行け。」

サム下 13:16 タマルは言った。「いいえ、わたしを追い出すのは、今なさったことよりも大きな悪です。」だがアムノンは聞き入れようともせず、

サム下 13:17 自分に仕える従者を呼び、「この女をここから追い出せ。追い出したら戸に錠をおろせ」と命じた。

サム下 13:18 タマルは未婚の王女のしきたりによって飾り付きの上着を着ていたが、アムノンに仕える従者が彼女を追い出し、背後で戸に錠をおろすと、

サム下 13:19 タマルは灰を頭にかぶり、まとっていた上着を引き裂き、手を頭に当てて嘆きの叫びをあげながら歩いて行った。

サム下 13:20 兄アブサロムは彼女に言った。「兄アムノンがお前と一緒だったのか。妹よ、今は何も言うな。彼はお前の兄だ。このことを心にかけてはいけない。」タマルは絶望して兄アブサロムの家に身を置いた。

サム下 13:21 ダビデ王は事の一部始終を聞き、激しく怒った。

サム下 13:22 アブサロムはアムノンに対して、いいとも悪いとも一切語らなかった。妹タマルを辱められ、アブサロムはアムノンを憎悪した。

この様に、アムノンは病気になるほどタマルを愛していたのに、力づくでタマルを辱めた後は手のひらを反すように、激しい憎しみを彼女に覚えたのです。その憎しみは愛した時の愛よりも激しかったというのです。すなわち、よくある可愛さ余って憎さ100倍になったのです。たぶん自分が好かれていないことを知って、憎くなってしまったのです。夢とプライドが壊れてしまったのです。そして出て行けと言ったのです。すると、タマルは「いいえ、わたしを追い出すのは、今なさったことよりも大きな悪です。」と言ったのです。すなわちアムノンはタマルを辱めたのだから、責任を取って、タマルを妻に迎えなければいけないと言ったのです。それをしなければもっと大きな悪を行うことになりますと言ったのです。ですがタマルに嫌われていることを知って、すっかり熱の覚めてしまったアムノンは従者に命じて「この女をここから追い出せ。追い出したら戸に錠をおろせ」と命じたのでした。タマルは嘆き悲しんで頭に灰をかぶり、上着を引き裂き絶望の叫びをあげて、歩いて帰ったのです。この話を知った兄のアブサロムはタマルをなだめました。そして、今は何も言うな。彼はお前の兄だ。このことを心にかけてはいけない、と言ったのです。兄のアブサロムは、一見冷静で沈着な対応をしましたが、その心には激しい憎悪があったのです。この時この話を聞いた父ダビデは激しく怒りましたが、アムノンを裁くことはしなかったのです。そのことがアブサロムの心に復讐を思い立たせていたかもしれません。タマルは兄のアブサロムの家に身を置くようになったのです。

次の事件はその2年後に起こります。たぶんタマルの悲しみの生活を身近に見ていて、アブサロムにはアムノンに対する憎しみがますます募り復讐の思いがどんどん大きくなっていったのだと思います。23節から27節です。

サム下 13:23 それから二年たった。エフライムに接するバアル・ハツォルにアブサロムの羊の毛を刈る者が集まった。アブサロムは王子全員を招待し、

サム下 13:24 王のもとに行って願った。「僕は羊の毛を刈る者を集めました。どうぞ王御自身、家臣を率いて、僕と共にお出かけください。」

サム下 13:25 王はアブサロムに言った。「いや、わが子よ、全員で行くこともあるまい。お前の重荷になってはいけない。」アブサロムは懇願したが、ダビデは出かけることを望まず、ただ祝福を与えた。

サム下 13:26 アブサロムは言った。「それなら、兄アムノンをわたしたちと共に行かせてください。」王は彼に、「なぜアムノンを同行させるのか」と言ったが、

サム下 13:27 アブサロムが重ねて懇願したので、アムノンと王子全員をアブサロムに同行させた。

この様に、この次の事件は、羊の毛を刈る時に行われるお祝いの時に起こりました。穀物の収穫祭のように、羊の毛を刈る時にも祭りやお祝いをしたようです。あれから2年後に、アブサロムの羊の毛を刈る時が来たので、アブサロムは王子全員を招待したのです。これはアブサロムの用意周到な計画的な復讐劇なのです。二年もたって、みんなタマルの事件のことを忘れかけて、みんなで仲良くお祝いしようと言っても不自然ではなくなったことを見計らっていたのです。アブサロムは王子たちだけではなく、王のダビデにもどうぞ来てくださいと招待したのです。ですがダビデは王まで行くと、あなたの負担が大きくなるから行かないほうがいいだろうと言って祝福だけを与えました。するとそれなら兄のアムノンを一緒に行かせてくださいというと、王のダビデは一瞬、どうしてアムノンを同行させるのかと、不思議に思ったのです。アブサロムが重ねて懇願したので、アムノンも含めて王子全員を羊の毛を刈るお祝いに連れていくことにしたのです。これはすべて計画的だったのです。

そしてついにその時がやってきました。アブサロムは自分の抱いていた復讐を実行するのです。28節から33節です。

サム下 13:28 アブサロムは自分の従者たちに命じて言った。「いいか。アムノンが酒に酔って上機嫌になったとき、わたしがアムノンを討てと命じたら、アムノンを殺せ。恐れるな。これはわたしが命令するのだ。勇気を持て。勇敢な者となれ。」

サム下 13:29 従者たちは、アブサロムの命令どおりアムノンに襲いかかった。王子は全員立ってそれぞれのらばに乗り、逃げ出した。

サム下 13:30 王子がだれも帰り着かないうちに、アブサロムが王子を一人残らず打ち殺したという知らせがダビデに届いた。

サム下 13:31 王は立ち上がると、衣を裂き、地面に身を投げ出した。家臣たちも皆、衣を裂いて傍らに立った。

サム下 13:32 ダビデの兄弟シムアの息子ヨナダブが断言した。「主君よ、若い王子たちが皆殺しになったとお考えになりませんように。殺されたのはアムノン一人です。アブサロムは、妹タマルが辱めを受けたあの日以来、これを決めていたのです。

サム下 13:33 主君、王よ、王子全員が殺害されたなどという言葉を心に留めることはありません。亡くなったのはアムノン一人です。」

この様に、アブサロムは祝いの席で自分の従者たちにアムノンを殺すことを命じました。そしてその命令通りにアムノンに襲い掛かって殺したのです。その時、ほかの王子たちは全員それぞれのラバに乗って逃げだしたのです。ところがその時、王子たちが誰も帰って来ないのに、アブサロムが王子を一人残らず撃ち殺したという知らせがダビデに届いたのです。きっとこれはダビデがアブサロムの行動を危ぶんで、密使をその席に送り込んで、その状況を知らせるようにしていたのだろうと思います。そしてその情報は馬かラクダに乗っていち早く伝えられたのだと思います。と言うのも王子達はラバに乗っていたのでその進み方が遅かったのです。

王子達が全員殺されたという知らせを聞くと、ダビデは衣を割き、地面に身を投げ出して嘆きました。するとヨナダブはダビデにこう言ったのです。このヨナダブと言うのはアムノンのいとこで、タマルを呼ぶための知恵をつけた人です。ですから状況を知っているので、「主君よ、若い王子たちが皆殺しになったとお考えになりませんように。殺されたのはアムノン一人です。アブサロムは、妹タマルが辱めを受けたあの日以来、これを決めていたのです。」とそのように伝えたのです。

この様な事件を起こした後、アブサロムは逃亡しヨナダブが言ったように、王子達は帰ってきたのです。34節から39節です。

サム下 13:34 アブサロムは逃亡した。見張りの若者が目を上げて眺めると、大勢の人が山腹のホロナイムの道をやって来るのが見えた。

サム下 13:35 ヨナダブは王に言った。「御覧ください。僕が申し上げたとおり、王子たちが帰って来られました。」

サム下 13:36 ヨナダブがこう言い終えたとき、王子たちが到着した。彼らは声をあげて泣き、王も家臣も皆、激しく泣いた。

サム下 13:37 アブサロムは、ゲシュルの王アミフドの子タルマイのもとに逃げた。ダビデはアムノンを悼み続けた。

サム下 13:38 アブサロムはゲシュルに逃げ、三年間そこにいた。

サム下 13:39 アムノンの死をあきらめた王の心は、アブサロムを求めていた。

 この様に、アブサロムは他の王子達を殺すことなく逃げ出しました。そして、王子達は大勢の従者たちと共に帰ってきたのです。アムノンは逃げ出した後、ゲシェルに逃げ3年間そこにいたと書かれています。帰ってきた王子達は王と家臣に出会って、無事を喜んで、皆激しく泣いていたのです。ダビデ王は最初はアムノンの死を悼んで悲しんでいたのですが、その死をあきらめることが出来るようになると今度はアブサロムに会いたいと思うようになってきたのです。

 この様にダビデの家に不幸が起こりました。兄弟同士が傷つけあい、憎みあい、殺しあうようなことが起こったのです。兄弟とはいっても異母兄弟であり、それよりは同じ母の兄弟のアブサロムとタマルのきずなは強かったのです。タマルを辱められたアブサロムは、アムノンを殺すことを密かに計画し実行し、そして逃げたのです。自分の子供たちの中でこのような出来事が起こったダビデはどのような思いだったでしょうか。もちろんダビデはタマルも、アムノンも、アブサロムをも愛していたのです。ダビデは罪を犯したアムノンに厳しい裁きは与えませんでした。それで、兄のアブサロムは憎しみを募らせて、その長男のアムノンを殺すことになったのです。この悲劇は、神様によって予言され、もたらされたものです。ダビデがウリヤとバト・シェバに対しておかした罪に対して、その裁きが与えられたのです。みんな何の罪もなかったのですが、ダビデの罪のために、その報いを受けることになったのです。

 

(一分間黙想)(お祈り)

神様、ダビデがウリヤとバト・シェバに対しておかした罪のために、その子供たちの間で悲劇が起こりました。直接ダビデに対して、裁きを下したのではなく、その子供たちに災いがもたらされました。罪を犯したものはどこかでその報いを受けなければなりません。私たちの罪の報いはイエス様が受けてくださいました。ですから、その報いを受けるものが誰もおらず、みな罪許されたものとなっているのです。この事を覚えて感謝いたします。私たちが罪を犯したなら、イエス様のみ前に悔い改めを行って、どうか罪許されたものとして歩ませてください。

この祈りを、主イエス・キリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン

 

<<聖書の箇所(旧約聖書:◇サムエル記下)>>  

 

◆アムノンとタマル

サム下 13:1 その後、こういうことがあった。ダビデの子アブサロムにタマルという美しい妹がいた。ダビデの子アムノンはタマルを愛していた。

サム下 13:2 しかしタマルは処女で、手出しをすることは思いもよらなかったので、妹タマルへの思いにアムノンは病気になりそうであった。

サム下 13:3 アムノンにはヨナダブという名の友人がいた。ヨナダブはダビデの兄弟シムアの息子で大変賢い男であった。

サム下 13:4 ヨナダブはアムノンに言った。「王子よ、朝ごとに君はやつれていく。どうかしたのか。どうして打ち明けないのだ。」アムノンは彼に言った。「兄弟アブサロムの妹タマルを愛しているのだ。」

サム下 13:5 ヨナダブは言った。「病気を装って床に就くとよい。父上が見舞いに来られたら、『妹タマルをよこしてください。何か食べ物を作らせます。わたしに見えるように、目の前で料理をさせてください。タマルの手から食べたいのです』と言ったらよい。」

サム下 13:6 アムノンは床に就き、病を装った。王が見舞いに来ると、アムノンは王に言った。「どうか妹のタマルをよこしてください。目の前でレビボット(『心』という菓子)を二つ作らせます。タマルの手から食べたいのです。」

サム下 13:7 ダビデは宮殿にいるタマルのもとに人をやって、兄アムノンの家に行き、料理をするように、と伝えさせた。

サム下 13:8 タマルが兄アムノンの家に来てみると、彼は床に就いていた。タマルは粉を取ってこね、アムノンの目の前でレビボットを作って焼き、

サム下 13:9 鍋を取って彼の前に出した。しかしアムノンは食べようとせず、そばにいた者を皆、出て行かせた。彼らが皆出て行くと、

サム下 13:10 アムノンはタマルに言った。「料理をこちらの部屋に持って来てくれ。お前の手から食べたいのだ。」タマルが、作ったレビボットを持って兄アムノンのいる部屋に入り、

サム下 13:11 彼に食べさせようと近づくと、アムノンはタマルを捕らえて言った。「妹よ、おいで。わたしと寝てくれ。」

サム下 13:12 タマルは言った。「いけません、兄上。わたしを辱めないでください。イスラエルでは許されないことです。愚かなことをなさらないでください。

サム下 13:13 わたしは、このような恥をどこへもって行けましょう。あなたも、イスラエルでは愚か者の一人になってしまいます。どうぞまず王にお話しください。王はあなたにわたしを与えるのを拒まれないでしょう。」

サム下 13:14 アムノンは彼女の言うことを聞こうとせず、力ずくで辱め、彼女と床を共にした。

サム下 13:15 そして、アムノンは激しい憎しみを彼女に覚えた。その憎しみは、彼女を愛したその愛よりも激しかった。アムノンは彼女に言った。「立て。出て行け。」

サム下 13:16 タマルは言った。「いいえ、わたしを追い出すのは、今なさったことよりも大きな悪です。」だがアムノンは聞き入れようともせず、

サム下 13:17 自分に仕える従者を呼び、「この女をここから追い出せ。追い出したら戸に錠をおろせ」と命じた。

サム下 13:18 タマルは未婚の王女のしきたりによって飾り付きの上着を着ていたが、アムノンに仕える従者が彼女を追い出し、背後で戸に錠をおろすと、

サム下 13:19 タマルは灰を頭にかぶり、まとっていた上着を引き裂き、手を頭に当てて嘆きの叫びをあげながら歩いて行った。

サム下 13:20 兄アブサロムは彼女に言った。「兄アムノンがお前と一緒だったのか。妹よ、今は何も言うな。彼はお前の兄だ。このことを心にかけてはいけない。」タマルは絶望して兄アブサロムの家に身を置いた。

サム下 13:21 ダビデ王は事の一部始終を聞き、激しく怒った。

サム下 13:22 アブサロムはアムノンに対して、いいとも悪いとも一切語らなかった。妹タマルを辱められ、アブサロムはアムノンを憎悪した。

◆アブサロムの復讐

サム下 13:23 それから二年たった。エフライムに接するバアル・ハツォルにアブサロムの羊の毛を刈る者が集まった。アブサロムは王子全員を招待し、

サム下 13:24 王のもとに行って願った。「僕は羊の毛を刈る者を集めました。どうぞ王御自身、家臣を率いて、僕と共にお出かけください。」

サム下 13:25 王はアブサロムに言った。「いや、わが子よ、全員で行くこともあるまい。お前の重荷になってはいけない。」アブサロムは懇願したが、ダビデは出かけることを望まず、ただ祝福を与えた。

サム下 13:26 アブサロムは言った。「それなら、兄アムノンをわたしたちと共に行かせてください。」王は彼に、「なぜアムノンを同行させるのか」と言ったが、

サム下 13:27 アブサロムが重ねて懇願したので、アムノンと王子全員をアブサロムに同行させた。

サム下 13:28 アブサロムは自分の従者たちに命じて言った。「いいか。アムノンが酒に酔って上機嫌になったとき、わたしがアムノンを討てと命じたら、アムノンを殺せ。恐れるな。これはわたしが命令するのだ。勇気を持て。勇敢な者となれ。」

サム下 13:29 従者たちは、アブサロムの命令どおりアムノンに襲いかかった。王子は全員立ってそれぞれのらばに乗り、逃げ出した。

サム下 13:30 王子がだれも帰り着かないうちに、アブサロムが王子を一人残らず打ち殺したという知らせがダビデに届いた。

サム下 13:31 王は立ち上がると、衣を裂き、地面に身を投げ出した。家臣たちも皆、衣を裂いて傍らに立った。

サム下 13:32 ダビデの兄弟シムアの息子ヨナダブが断言した。「主君よ、若い王子たちが皆殺しになったとお考えになりませんように。殺されたのはアムノン一人です。アブサロムは、妹タマルが辱めを受けたあの日以来、これを決めていたのです。

サム下 13:33 主君、王よ、王子全員が殺害されたなどという言葉を心に留めることはありません。亡くなったのはアムノン一人です。」

サム下 13:34 アブサロムは逃亡した。見張りの若者が目を上げて眺めると、大勢の人が山腹のホロナイムの道をやって来るのが見えた。

サム下 13:35 ヨナダブは王に言った。「御覧ください。僕が申し上げたとおり、王子たちが帰って来られました。」

サム下 13:36 ヨナダブがこう言い終えたとき、王子たちが到着した。彼らは声をあげて泣き、王も家臣も皆、激しく泣いた。

サム下 13:37 アブサロムは、ゲシュルの王アミフドの子タルマイのもとに逃げた。ダビデはアムノンを悼み続けた。

サム下 13:38 アブサロムはゲシュルに逃げ、三年間そこにいた。

サム下 13:39 アムノンの死をあきらめた王の心は、アブサロムを求めていた。