家庭礼拝 2023年8月23日 サムエル記下 8:1-18 ダビデの戦果
起
ダビデの王国は、ペリシテ人を退け、エルサレムを征服して、ダビデの町を新しいイスラエルの中心に据え、神の箱を運んで、ダビデの町に据えることもできました。国は安定し、ダビデは自分の王宮も作り、ますます、国の形が整ってきました。この時、ダビデは神のために神殿を築くことを計画しましたが、神様が預言者ナタンを通して、神殿のことと、ダビデの王国の将来のことについて語り、ダビデの願いがすでに神様によって、語られたことを感謝し祈りを捧げました。この様に神様によって守られたダビデはますます強いイスラエルを作ることになりその体制もますます堅固なものになってきたのです。
今日の聖書の箇所は、そのようなダビデ王国の隆盛を語るように、ダビデの戦いの戦果をまとめて書いているような所です。ですからあまり信仰的に参考になるところはないかなとも思われるのですが、ダビデは神様に対しては非常に謙遜でしたから、このような戦いがすべて神様の導きによるものであり、聖書では、主がダビデに行く先々で勝利を与えられたと語られています。
ダビデは多くの国々を従わせ、貢物を収めさせました。そして金や銀などの貢物を主のために聖別して納めたのです。ダビデの信仰は政治的なものであったり、形だけであったりするようなことはなく、心から神に感謝し捧げものをしたのです。そして、ダビデの息子たちは祭司となったのです。息子たちをも神にささげたのです。
承
それでは聖書の言葉です。1節と2節です。
サム下 8:1 その後、ダビデはペリシテ人を討って屈服させ、ペリシテ人の手からメテグ・アンマを奪った。
サム下 8:2 また、モアブを討ち、彼らを地面に伏させて測り縄ではかり、縄二本分の者たちを殺し、一本分の者は生かしておいた。モアブ人はダビデに隷属し、貢を納めるものとなった。
この様にダビデは、まず宿敵ペリシテを撃って、屈服させ、ペリシテの領土の一部を奪い取りました。ペリシテはイスラエルの西側の国になります。そしてダビデは今やペリシテだけではなく周りの部族に全部襲い掛かり屈服させたのです。その次には南東の死海の東側にあるモアブに攻撃をかけて、捕虜を捕らえると、捕虜を地面にふさせてその身長を測り縄で測りました。そして縄二本分の者たちを殺し、一本分の者は生かしておいたと言います。すなわち身長の高い体の大きいものは殺して、体の小さい弱そうなものは生かしておいたのです。この様なことがあって、モアブ人はダビデに従うものとなり、貢を収めるものとなったのです。
その後もダビデは次々に周囲の国を攻撃して従わせました。3節から8節です。
サム下 8:3 ダビデは次に、ツォバの王、レホブの子ハダドエゼルがユーフラテスに勢力を回復しようと行動を起こしたとき、彼を討ち、
サム下 8:4 騎兵千七百、歩兵二万を捕虜とし、戦車の馬は、百頭を残して、そのほかはすべて腱を切ってしまった。
サム下 8:5 ダマスコのアラム人がツォバの王ハダドエゼルの援軍として参戦したが、ダビデはこのアラム軍二万二千をも討ち、
サム下 8:6 ダマスコのアラム人に対して守備隊を置いた。こうしてアラム人もダビデに隷属し、貢を納めるものとなった。主はダビデに、その行く先々で勝利を与えられた。
サム下 8:7 ダビデは、ハダドエゼルの家臣がそれぞれ携えていた金の盾を没収してエルサレムに運んだ。
サム下 8:8 また、ダビデ王はハダドエゼルの町ベタとベロタイから大量の青銅を奪い取った。
この様に、先ほどは西のペリシテと南東部のモアブでしたが、今度は北のツォバの王とダマスコのアラム人です。
ツォバの王ハダドエゼルは、ユーフラテス付近に勢力を拡大しようとしてきたとき、彼を打倒したとあります。位置的にはイスラエルの北にダマスコのあるアラム人の国がありその北にツォバの王が出てきて、そのさらに北にユーフラテス川の上流があると言った感じです。
その時、ツォバの王の騎兵を千七百、歩兵を二万捕虜としたとありますが、この時代はたいてい誇大に表現しているので実際はその半分か四分の一もないと思ったほうが良いです。でもこの王は戦車を持っていたのですから、持っていないイスラエル軍が良く勝てたと思います。そしてその戦車の馬は百頭を残して、そのほかはすべて健を切ってしまったと言いますから、もう戦争には使えません。農業用か肉用としてしか使えないことになります。この時ダマスコのアラム人が、ツォバの王ハダドエゼルの援軍として参戦したのですが、ダビデはこのアラム軍二万二千をも討ち倒し、ダマスコをも征服して、アラム人に貢を収めさせるようになるのです。さらに、ハダドエゼル王の町を襲って、大量の青銅を奪い取ったり、その家臣が持っていた金の盾を没収してエルサレムに運んだというのです。ですからダビデの勢力は北はユーフラテスの源流の方にまで及んだことになります。
この様に、ダビデは周辺の国々を攻撃して打ち倒し従わせると、ダビデの王国イスラエルに、進んで貢物をする国が現れるようになったのです。9節から14節です。
サム下 8:9 ハマトの王トイは、ダビデがハダドエゼルの軍勢を討ち滅ぼしたと聞き、
サム下 8:10 王子ヨラムをダビデ王のもとに遣わして安否を問わせた。トイ自身、ハダドエゼルと交戦中だったので、ハダドエゼルに対するダビデの戦勝を祝って、銀、金、青銅の品々を贈った。
サム下 8:11 ダビデ王はこれらの品々を、征服したすべての異邦の民から得た銀や金と共に主のために聖別した。
サム下 8:12 それは、アラム、モアブ、アンモン人、ペリシテ人、アマレクから得たもの、ツォバの王、レホブの子ハダドエゼルからの戦利品などであった。
サム下 8:13 ダビデはアラムを討って帰る途中、塩の谷でエドム人一万八千を討ち殺し、名声を得た。
サム下 8:14 彼はエドムに守備隊を置くことにした。守備隊はエドム全土に置かれ、全エドムはダビデに隷属した。主はダビデに、行く先々で勝利を与えられた。
この様に、進んでイスラエルに貢物をするようになった国と言うのはハマトの王トイです。この王は、ハダドエゼルと戦いをしている最中だったので、ダビデがハダドエゼルを撃ち滅ぼしたと聞いて、喜んで、戦勝祝いとして、ダビデに銀、金、青銅の品々を贈ったのです。この様にダビデは多くの国から戦利品や貢物を受け、それを主のために聖別したと言います。ダビデにとって、この戦いは、神による戦いであり、神と共にある時に勝ち、神が共にいないときには負ける戦いなのです。ですからその戦利品も神のものであり、それを聖別して神にささげたのです。私たちも神様に願って与えられたものは神様のものであることを忘れてはならないのです。何らかの形で神様に聖別したものを、お捧げするのが大切なことなのです。
ダビデはさらに、アラム人を撃って帰る途中塩ノ谷でエドム人一万八千を討ち殺し、名声を得たと、あります。エドム人はモアブ人よりもさらに南側にいる人々なので、これを滅ぼしたということは、これで完全にイスラエルの東西南北のすべての国を打倒したことになるのです。ダビデはエドムに守備隊を置いて、エドムをも完全に支配したのです。
転
この様に、ダビデのイスラエル王国は周辺の国々を平定し、安全保障上の問題を片付けることが出来ました。それと同時にダビデは内政においてもその体制を堅固にし、今後の支配を確かなものとして行ったのです。15節から18節です。
サム下 8:15 ダビデは王として全イスラエルを支配し、その民すべてのために裁きと恵みの業を行った。
サム下 8:16 ツェルヤの子ヨアブは軍の司令官。アヒルドの子ヨシャファトは補佐官。
サム下 8:17 アヒトブの子ツァドクとアビアタルの子アヒメレクは共に祭司。セラヤは書記官。
サム下 8:18 ヨヤダの子ベナヤはクレタ人とペレティ人の監督官。ダビデの息子たちは祭司となった。
この様に、ダビデは全イスラエルを支配し、その民のために正しい政治を行っていきました。そして国内の体制も着々と固めました。軍の司令官はヨアブです。この人はダビデに断りもせず、アブネルを暗殺したため、ダビデから、この様に言われて呪われたのでした。「ネルの子アブネルの血について、私と私の王国は主に対してとこしえに潔白だ。その血はヨアブの頭に、ヨアブの父の家全体に降りかかるように。ヨアブの家には漏出の者、思い皮膚病を病むもの、糸ツムギしかできない男、剣に倒れるもの、パンに事欠くものが絶えることのないように」と言われたほどでした。ところがいまだに軍の司令官として立っているのですから、よほどダビデはこのヨアブを信頼しているのです。呪った言葉とは裏腹な信頼関係にあるのです。
軍に関してはヨアブが将軍ですが、行政官に関しては補佐官であるアヒルドの子ヨシャファト、書記官としてはセラヤが選ばれていました。ヨヤダの子ベナヤはクレタ人とペレティ人の監督官と書かれていますが、このことの意味は、ベナヤという人はペリシテ人であって、クレタ人とペレティ人の傭兵部隊の監督官と言う意味なのだそうです。ここまでは軍政と行政関係の人事であり、このほかには祭司の人事があります。アヒトブの子ツァドクとアビアタルの子アヒメレクは共に祭司として、宗教部門を担当し、ダビデの息子たちも祭司となったことが書かれています。この様にダビデの組織は専門化されそれぞれの担当が明確になって行ったのです。
結
ダビデが行うことにはすべてに神様の御心が現れていました。戦いにしてもそれは神様の御心を聞いて行われることでした。ですからそこで得られる戦利品は神様への捧げものとして、聖別されました。主はダビデに、その行く先々で勝利を与えられた。と書いてあるように、ダビデの勝利は神様から与えられたものだったのです。
(一分間黙想)(お祈り)
天の父なる神様。ダビデはあなたの御心に聞いて行ったために、あなたはダビデに、その行く先々で勝利を与えられました。ダビデはそのことに感謝し、戦利品を聖別して、神様に捧げました。神様が与えてくださったものであることを知っていたからです。
神様どうか私たちも、いつもあなたの御心に聞いて、あなたがお許しになることだけ行うことが出来ますように。そして得られたものは神様のものとしてお捧げ出来ますように。
この祈りを、主イエス・キリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン
<<聖書の箇所(旧約聖書:◇サムエル記下)>>
◆ダビデの戦果
サム下 8:1 その後、ダビデはペリシテ人を討って屈服させ、ペリシテ人の手からメテグ・アンマを奪った。
サム下 8:2 また、モアブを討ち、彼らを地面に伏させて測り縄ではかり、縄二本分の者たちを殺し、一本分の者は生かしておいた。モアブ人はダビデに隷属し、貢を納めるものとなった。
サム下 8:3 ダビデは次に、ツォバの王、レホブの子ハダドエゼルがユーフラテスに勢力を回復しようと行動を起こしたとき、彼を討ち、
サム下 8:4 騎兵千七百、歩兵二万を捕虜とし、戦車の馬は、百頭を残して、そのほかはすべて腱を切ってしまった。
サム下 8:5 ダマスコのアラム人がツォバの王ハダドエゼルの援軍として参戦したが、ダビデはこのアラム軍二万二千をも討ち、
サム下 8:6 ダマスコのアラム人に対して守備隊を置いた。こうしてアラム人もダビデに隷属し、貢を納めるものとなった。主はダビデに、その行く先々で勝利を与えられた。
サム下 8:7 ダビデは、ハダドエゼルの家臣がそれぞれ携えていた金の盾を没収してエルサレムに運んだ。
サム下 8:8 また、ダビデ王はハダドエゼルの町ベタとベロタイから大量の青銅を奪い取った。
サム下 8:9 ハマトの王トイは、ダビデがハダドエゼルの軍勢を討ち滅ぼしたと聞き、
サム下 8:10 王子ヨラムをダビデ王のもとに遣わして安否を問わせた。トイ自身、ハダドエゼルと交戦中だったので、ハダドエゼルに対するダビデの戦勝を祝って、銀、金、青銅の品々を贈った。
サム下 8:11 ダビデ王はこれらの品々を、征服したすべての異邦の民から得た銀や金と共に主のために聖別した。
サム下 8:12 それは、アラム、モアブ、アンモン人、ペリシテ人、アマレクから得たもの、ツォバの王、レホブの子ハダドエゼルからの戦利品などであった。
サム下 8:13 ダビデはアラムを討って帰る途中、塩の谷でエドム人一万八千を討ち殺し、名声を得た。
サム下 8:14 彼はエドムに守備隊を置くことにした。守備隊はエドム全土に置かれ、全エドムはダビデに隷属した。主はダビデに、行く先々で勝利を与えられた。
◆ダビデの重臣たち
サム下 8:15 ダビデは王として全イスラエルを支配し、その民すべてのために裁きと恵みの業を行った。
サム下 8:16 ツェルヤの子ヨアブは軍の司令官。アヒルドの子ヨシャファトは補佐官。
サム下 8:17 アヒトブの子ツァドクとアビアタルの子アヒメレクは共に祭司。セラヤは書記官。
サム下 8:18 ヨヤダの子ベナヤはクレタ人とペレティ人の監督官。ダビデの息子たちは祭司となった。