家庭礼拝 2023年8月2日サムエル記下 5:1-25ダビデ、イスラエルとユダの王となる

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起 

今日の聖書の箇所にはたくさんのことが書かれています。まず第一に、ダビデはついにイスラエルとユダの両方の王となって、イスラエル民族の統一をするのです。次にエルサレムがいよいよこの統一国家の都となるのです。エルサレムは北のイスラエルと南のユダのちょうど中間にありましたが、これはまだ征服されていないカナン人のエブス人が住んでいる堅牢な要害だったのです。あまりに征服するのが困難なのでそのままにしてあったのです。これがついにダビデによって征服され、ダビデの町となったのです。ダビデは、サウルに追われて逃げているときには、二人の妻だけだったのですが、ユダのヘブロンの地に落ち着き王となると、たくさんの妻と子供を設けました。今度はこのダビデの町、エルサレムに落ち着くと、ここでもたくさんの妻と子供をもうけたのです。この子供の中に、ダビデの後を継ぐ、ソロモンが生まれたのです。ダビデの生涯はサウルから逃げ回ることと、ペリシテと戦うことの二つからなっていたと言っていいほどです。ペリシテにとって、イスラエル人が強くなることは好ましくありません。今まで二つに分かれていたイスラエルが統一されて、ダビデが王となることは脅威だったのです。そのため、ダビデの命の狙って攻め込んできました。ダビデは戦いのときには自分の願いを神様に捧げるのではなく、いつも神様の託宣を聞いてそれに従ったのです。そのようにして、ダビデはペリシテに勝つことが出来ました。

この章にはこのように、四つのことが書いていあるのです。1つ目が統一の王となったこと、二つ目が、エルサレムを征服して、新しい都としたこと。三つめが、新しい妻を受け入れて、多くの子供を作ったこと。四つ目が、ペリシテと戦って勝ったことです。それではこの事を聖書から学んでいきたいと思います

では一番目のダビデがイスラエルの王になったいきさつです。平和のうちに王となることが出来ました。1節から5節です。

サム下 5:1 イスラエルの全部族はヘブロンのダビデのもとに来てこう言った。「御覧ください。わたしたちはあなたの骨肉です。

サム下 5:2 これまで、サウルがわたしたちの王であったときにも、イスラエルの進退の指揮をとっておられたのはあなたでした。主はあなたに仰せになりました。『わが民イスラエルを牧するのはあなただ。あなたがイスラエルの指導者となる』と。」

サム下 5:3 イスラエルの長老たちは全員、ヘブロンの王のもとに来た。ダビデ王はヘブロンで主の御前に彼らと契約を結んだ。長老たちはダビデに油を注ぎ、イスラエルの王とした。

サム下 5:4 ダビデは三十歳で王となり、四十年間王位にあった。

サム下 5:5 七年六か月の間ヘブロンでユダを、三十三年の間エルサレムでイスラエルとユダの全土を統治した。

この様に、ダビデがイスラエルの王となったのはイスラエルを征服したからではありませんでした。ダビデがイスラエルには敵意を持っておらず、イスラエルの王であったイシュ・ポシェトや将軍のアブネルなどを鄭重に葬って、イスラエルに対して敬意の念を示していたことを、イスラエルの全部族は知っていました。ですから王がいなくなった今、この国の王となるのはあなたしかありませんと言って、イスラエルの王となるように言ってきたのです。そしてイスラエルの長老たちは全員、ユダのヘブロンにいるダビデのもとに来て、ダビデと主のみ前で彼らと契約を結んだのです。そして、長老たちはダビデに油を注いでイスラエルの王としました。これまで戦いに明け暮れていた国でしたが、ついに平和のうちに主の前の契約によって一つとなったのです。

ダビデがユダの王となったのは30歳の時で、それから40年間王位にあったことが書かれています。そのうち7年6か月をユダのヘブロンにおり、そのあとの33年間をエルサレムで、イスラエルとユダの全土を統治したのです。イエス様が洗礼を受け、宣教を開始したのもおよそ30歳頃の時ですから、不思議なめぐりあわせです。

次はダビデがエルサレムを征服し、ダビデの町とし、イスラエルとユダの統一された国の都とした話です。6節から12節です。

サム下 5:6 王とその兵はエルサレムに向かい、その地の住民のエブス人を攻めようとした。エブス人はダビデが町に入ることはできないと思い、ダビデに言った。「お前はここに入れまい。目の見えない者、足の不自由な者でも、お前を追い払うことは容易だ。」

サム下 5:7 しかしダビデはシオンの要害を陥れた。これがダビデの町である。

サム下 5:8 そのとき、ダビデは言った。「エブス人を討とうとする者は皆、水くみのトンネルを通って町に入り、ダビデの命を憎むという足の不自由な者、目の見えない者を討て。」このために、目や足の不自由な者は神殿に入ってはならない、と言われるようになった。

サム下 5:9 ダビデはこの要害に住み、それをダビデの町と呼び、ミロから内部まで、周囲に城壁を築いた。

サム下 5:10 ダビデは次第に勢力を増し、万軍の神、主は彼と共におられた。

サム下 5:11 ティルスの王ヒラムはダビデのもとに使節を派遣し、レバノン杉、木工、石工を送って来た。彼らはダビデの王宮を建てた。

サム下 5:12 ダビデは、主が彼をイスラエルの王として揺るぎないものとされ、主の民イスラエルのために彼の王権を高めてくださったことを悟った。

この様に、この時のエルサレムはまだユダヤ人に征服されてはおらず、難攻不落の要害にエブス人が住んでいたのです。そして、ダビデを侮って、「お前はここに入れまい。目の見えない者、足の不自由な者でも、お前を追い払うことは容易だ。」と言ったというのです。このときエルサレムを攻めてきたダビデの軍勢と言うのはユダの軍勢でもイスラエルの軍勢でもなく、ダビデ自身が持っていた軍勢で、規模の小さなものだったのです。でもダビデはその町の攻略法を知っていました。それは城壁の外から攻めるのではなく、水をくむための水路のトンネルを通って町に入るという方法なのです。たぶん夜中にこの水路を通って要害の中に入って行って敵を攻めたのだと思います。その時、ダビデの命を憎むという足の不自由な者、目の見えない者を討て、と言う命令をダビデが出したというのだそうです。このために目や足の不自由な者は神殿に入ってはならない、と言われるようになったというのですが、これはこじつけの様で、不具者を神殿に入れないための口実となった気がします。ダビデは、この要害を攻め落とした後、ここに住むようになり、そこをダビデの町と呼んで周囲に城壁を築いたのです。

この様にしてダビデは勢力を増し、ティルスの王はダビデのもとにレバノン杉や、木工、石工を送って、ダビデの宮殿をそこに立てたというのです。ダビデの実力を知って、周辺の王もダビデと協調するようになってきたのです。ダビデは、万軍の神、主はダビデと共におられ、主が彼をイスラエルの王として揺るぎないものとされ、主の民イスラエルのために彼の王権を高めてくださったことを悟ったのでした。ダビデはそのことを自分の力でできたとは思わず、主が成し遂げてくださったと理解したのです。

さて、三つめはダビデがエルサレムに住むようになってからの家族のことです。13節から16節に簡単に書かれています。

サム下 5:13 ダビデはヘブロンから移った後、エルサレムでも妻をめとり、側女を置いたので、息子や娘が更に生まれた。

サム下 5:14 エルサレムで生まれた子供たちの名は次のとおりである。シャムア、ショバブ、ナタン、ソロモン、

サム下 5:15 イブハル、エリシュア、ネフェグ、ヤフィア、

サム下 5:16 エリシャマ、エルヤダ、エリフェレト。

 この様に、ダビデはエルサレムで11人の子供をもうけています。その中に王位を継承したソロモンもいます。ですがここではその母親である人の名前は誰も出てきません。ただ子供の名前が羅列されているだけです。ここには妻の子もおり、側めの子もいたのです。

ダビデはヘブロンに移り住んだ時も妻を新たに入れて、子供を設けました。その時は六人の男の子を設けて、その母親の名前と素性まで書いてありましたが、それに比べると、エルサレムで設けた子供たちには、詳しいことは何も書かれていないのが不思議な感じがします。

四つ目はペリシテ人との戦いのことです。ここには2回の戦いのことが書かれています。まず最初の戦いです。17節から21節です。

サム下 5:17 ペリシテ人は、ダビデが油を注がれてイスラエルの王になったことを聞いた。すべてのペリシテ人が、ダビデの命をねらって攻め上って来た。ダビデはこれを聞いて要害に下った。

サム下 5:18 やって来たペリシテ人はレファイムの谷に陣を広げた。

サム下 5:19 ダビデは主に託宣を求めた。「ペリシテ人に向かって攻め上るべきでしょうか。彼らをこの手にお渡しくださるでしょうか。」主はダビデに答えられた。「攻め上れ。必ずペリシテ人をあなたの手に渡す。」

サム下 5:20 ダビデはバアル・ペラツィムに攻め入り、彼らを討ち滅ぼして、こう言った。「主は敵をわたしの前で、水が堤防を破るように打ち破ってくださった。」その場所をバアル・ペラツィム(破れ目の主)と呼ぶのは、このためである。

サム下 5:21 ペリシテ人が自分たちの偶像をそこに捨てて行ったので、ダビデとその兵はそれを運び去った。

この様に、この戦いはペリシテ人の方から攻めてきました。それはダビデがイスラエルの王にもなったからです。すなわちイスラエルはユダと一つになって、強大な国になってきたので、脅威を感じてダビデの命を狙って攻め上ってきたのです。それを聞くと、ダビデはエルサレムから、戦略的に重要な別の要害に下って行きました。ペリシテ人たちはレファイムの谷に陣を広げたのでした。

この緊迫した状態の中で、ダビデは神様に、私たちを救ってください、守ってください、と言ったような祈りをしたのではなく、主に託宣を求めて、「ペリシテ人に向かって攻め上るべきでしょうか。彼らをこの手にお渡しくださるでしょうか。」と、神様の御心を尋ねたのです。この様にダビデの祈りは、ただ助けてください。与えてくださいと言った祈りではなく、どうしたらよいでしょうかと言う、神様の御心を尋ねる祈りだったのです。イエス様がゲッセマネの祈りで、「アッバ、父よ、あなたは何でもおできになります。この杯をわたしから取りのけてください。しかし、わたしが願うことではなく、御心に適うことが行われますように。」と祈ったように、ダビデは、自分の願いを祈ったのではなく、御心を聞いてそれを行うようにしたのです。

 ダビデの祈りに答えられて、主は「攻め上れ。必ずペリシテ人をあなたの手に渡す。」と言ったのです。そしてそのように行うと、怒涛の如くペリシテを打ち破ったのです。ダビデはそのことを見て、「主は敵をわたしの前で、水が堤防を破るように打ち破ってくださった。」と言い、その場所をバアル・ペラツィム(破れ目の主)と呼ぶようになったのです。

この後ペリシテの二回目の攻撃がありました。この時もダビデは主に託宣を願い求めました。22節から25節です。

サム下 5:22 ペリシテ人は再び攻め上り、レファイムの谷に陣を広げた。

サム下 5:23 ダビデが主に託宣を求めると、次のように答えられた。「攻め上らず、背後に回れ。バルサムの茂みの反対側から敵に向かえ。

サム下 5:24 茂み越しに行軍の音を聞いたら、攻めかかれ。主がペリシテの陣営を討つために、お前に先んじて出陣されるのだ。」

サム下 5:25 ダビデは主の命じられたとおりに行動し、ゲバからゲゼルに至るまで、ペリシテ人を討ち滅ぼした。

この様に二回目の攻撃の時の託宣は、攻め上らず背後に回れ、と言うことでした。これは正面攻撃をせず、茂みの中で待ち伏せし、ペリシテの軍勢が近づいたら、背後に回って攻撃せよというものでした。ダビデはこの通りに行って、この時もペリシテを撃ち滅ぼしたのです。

この様に、ダビデはイスラエルとは戦わずして、その王になることが出来ました。イスラエルはそれを望み、自ら王になってほしいと言ってきたのです。この様にできたのは、イスラエルに対して敬意を表し、サウルに対してもイシュ・ボシェトに対しても、司令官のアブネルに対しても直接手を下すことなく、鄭重に扱ってきたからでした。そのことがイスラエルにも良いことと思われたからです。すべては神様が導いてくださったことだったのです。

 ダビデはイスラエルとユダの王となった後はその中間にあって、まだ滅ぼされていないエブス人の町エルサレムを攻撃しこれを占領してダビデの町を作り、ここを新しい都としました。そのことを聞いて、脅威に思ってダビデを殺そうと攻撃してきたペリシテ人に対して、ダビデはいつも、どのようにしたらよいのかを神様に尋ねて、そのようにしてペリシテを破ってきました。ダビデの祈りはいつも自分の願いがかなえられますようにではなく、御心が行われますようにと言う祈りであって、そのようにすると、大きな勝利が与えられたのです。

 

(一分間黙想)(お祈り)

天の父なる神様、ダビデは神様に導かれて、イスラエルとユダの両方の王となりました。新しい都をエルサレムに築くこともできました。ペリシテとの戦いにおいてはいつも神様になすべきことを尋ねて、その通りに行いました。ダビデはいつもどうしたらよいのかを神様に尋ねる人だったのです。自分の願いだけを言う人ではありませんでした。神様、私たちの信仰においても自分の願いを言うだけではなく、あなたの御心に尋ねて、そのことを行うものとさせてください。そのことが例え、自分の思いに反していたとしてもあなたの御心に聞き従わせてください。この祈りを、主イエス・キリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン

 

<<聖書の箇所(旧約聖書:◇サムエル記下)>>  

 

◆ダビデ、イスラエルとユダの王となる

サム下 5:1 イスラエルの全部族はヘブロンのダビデのもとに来てこう言った。「御覧ください。わたしたちはあなたの骨肉です。

サム下 5:2 これまで、サウルがわたしたちの王であったときにも、イスラエルの進退の指揮をとっておられたのはあなたでした。主はあなたに仰せになりました。『わが民イスラエルを牧するのはあなただ。あなたがイスラエルの指導者となる』と。」

サム下 5:3 イスラエルの長老たちは全員、ヘブロンの王のもとに来た。ダビデ王はヘブロンで主の御前に彼らと契約を結んだ。長老たちはダビデに油を注ぎ、イスラエルの王とした。

サム下 5:4 ダビデは三十歳で王となり、四十年間王位にあった。

サム下 5:5 七年六か月の間ヘブロンでユダを、三十三年の間エルサレムでイスラエルとユダの全土を統治した。

◆ダビデの町エルサレム

サム下 5:6 王とその兵はエルサレムに向かい、その地の住民のエブス人を攻めようとした。エブス人はダビデが町に入ることはできないと思い、ダビデに言った。「お前はここに入れまい。目の見えない者、足の不自由な者でも、お前を追い払うことは容易だ。」

サム下 5:7 しかしダビデはシオンの要害を陥れた。これがダビデの町である。

サム下 5:8 そのとき、ダビデは言った。「エブス人を討とうとする者は皆、水くみのトンネルを通って町に入り、ダビデの命を憎むという足の不自由な者、目の見えない者を討て。」このために、目や足の不自由な者は神殿に入ってはならない、と言われるようになった。

サム下 5:9 ダビデはこの要害に住み、それをダビデの町と呼び、ミロから内部まで、周囲に城壁を築いた。

サム下 5:10 ダビデは次第に勢力を増し、万軍の神、主は彼と共におられた。

サム下 5:11 ティルスの王ヒラムはダビデのもとに使節を派遣し、レバノン杉、木工、石工を送って来た。彼らはダビデの王宮を建てた。

サム下 5:12 ダビデは、主が彼をイスラエルの王として揺るぎないものとされ、主の民イスラエルのために彼の王権を高めてくださったことを悟った。

◆エルサレムで生まれたダビデの子供

サム下 5:13 ダビデはヘブロンから移った後、エルサレムでも妻をめとり、側女を置いたので、息子や娘が更に生まれた。

サム下 5:14 エルサレムで生まれた子供たちの名は次のとおりである。シャムア、ショバブ、ナタン、ソロモン、

サム下 5:15 イブハル、エリシュア、ネフェグ、ヤフィア、

サム下 5:16 エリシャマ、エルヤダ、エリフェレト。

◆ダビデ、ペリシテ人を破る

サム下 5:17 ペリシテ人は、ダビデが油を注がれてイスラエルの王になったことを聞いた。すべてのペリシテ人が、ダビデの命をねらって攻め上って来た。ダビデはこれを聞いて要害に下った。

サム下 5:18 やって来たペリシテ人はレファイムの谷に陣を広げた。

サム下 5:19 ダビデは主に託宣を求めた。「ペリシテ人に向かって攻め上るべきでしょうか。彼らをこの手にお渡しくださるでしょうか。」主はダビデに答えられた。「攻め上れ。必ずペリシテ人をあなたの手に渡す。」

サム下 5:20 ダビデはバアル・ペラツィムに攻め入り、彼らを討ち滅ぼして、こう言った。「主は敵をわたしの前で、水が堤防を破るように打ち破ってくださった。」その場所をバアル・ペラツィム(破れ目の主)と呼ぶのは、このためである。

サム下 5:21 ペリシテ人が自分たちの偶像をそこに捨てて行ったので、ダビデとその兵はそれを運び去った。

サム下 5:22 ペリシテ人は再び攻め上り、レファイムの谷に陣を広げた。

サム下 5:23 ダビデが主に託宣を求めると、次のように答えられた。「攻め上らず、背後に回れ。バルサムの茂みの反対側から敵に向かえ。

サム下 5:24 茂み越しに行軍の音を聞いたら、攻めかかれ。主がペリシテの陣営を討つために、お前に先んじて出陣されるのだ。」

サム下 5:25 ダビデは主の命じられたとおりに行動し、ゲバからゲゼルに至るまで、ペリシテ人を討ち滅ぼした。