家庭礼拝 2023年6月日7 サムエル記上 29:1-11ダビデペリシテ軍から離脱する。
起
今日の話は、ペリシテ軍がイスラエル軍と戦うために集結していた時の話です。なんとその時、ダビデはペリシテ軍の中にいたのです。今まさに、ペリシテのアキシュ王のもとでイスラエルと戦う軍の中にいたのです。ところが、ペリシテの武将の中にはダビデのことをうさん臭く思うものがいたのです。そしてこのヘブライ人たちは何者だ。どうしてここにいるのだと問い詰めたのです。戦いが始まってから寝返りを打たれるのを恐れたのです。それは当然のことです。当時はこのような寝返りはよくおこったのです。そして武将たちの首をもって行って、自分たちの手柄にし、さらに良い条件を得ようとしていたのです。ダビデにはそのような考えはなかったのですが、武将たちは疑って納得しませんでした。ダビデをかばっていたアキシュ王はいろいろ説明したのですが、帰らせろという武将たちの意見に押し切られました。こういうわけで、ダビデはイスラエルと戦うことはなかったのです。ですからサウルの死にも何の責任もなくなったのです。これは、神様がダビデを神様の民であるイスラエルの敵にさせないために計画されたことだと思うのです。そうでなければダビデはイスラエルの王とはならなかったはずです。
ここで大切な言葉は、ペリシテの武将たちが言った、このヘブライ人たちは何者だ。と言った言葉です。そこにはどうしてここにいるのだという意味もあります。すなわち場違いな場所にいるわけです。このヘブライ人という言葉をクリスチャンに読み替えてみることが必要です。そうすると自分のこととして感じられます。このクリスチャンたちは何者だ。どうしてここにいるのだと読み替えるのです。そうすると、私たちがいるべきでないところにいたときにその言葉の意味が分かるはずです。クリスチャンにふさわしくないところにいるとき、クリスチャンにふさわしくない行動をするときに、このクリスチャンたちは何者だ。という神様の言葉が聞こえるかもしれません。どうしてここにいるのだ。どうしてこんなふさわしくない場所にいるのだ。と言われるかもしれません。噂話で舞い上がって、人の悪口などを言っているときに、このクリスチャンたちは何者だ、どうしてここにいるのだという言葉が聞こえるかもしれません。でもその言葉を聞いて、はっと我に帰って、主にふさわしい場所に帰るならばきっとその罪も許されるでしょう。私たちは神様の御心にふさわしい場所にいるべきなのです。それでこそ本来の力が発揮されるのです。
承
では聖書を読んでみます。いよいよイスラエルとの戦いが始まろうとして軍が集結した時です。1節から3節です。
サム上 29:1 ペリシテ人は、その軍勢をすべてアフェクに集結させた。イスラエル軍は、イズレエルにある一つの泉の傍らに陣を敷いた。
サム上 29:2 ペリシテの武将たちはおのおの百人隊、千人隊を率いて進み、ダビデとその兵はアキシュと共にしんがりを進んだ。
サム上 29:3 ペリシテの武将たちは尋ねた。「このヘブライ人らは何者だ。」アキシュがペリシテの武将たちに答えた。「イスラエルの王サウルの僕であったダビデだ。彼はこの一、二年、わたしのもとにいるが、身を寄せて来たときから今日まで、わたしは彼に何の欠点も見いだせない。」
この様にペリシテ人たちはその軍勢をすべてアフェクトいう所に集結させました。一方イスラエル軍はイズレエルという泉のそばに陣を敷きました。いよいよ戦いの前線が出来上がったのです。ペリシテの軍隊は一つの国の軍隊ではなくて、いくつかの国の連合軍です。ペリシテの武将達が、それぞれ百人隊、千人隊の組織を組んで、進み出たとき、ダビデとその兵はアキシュ王と共に一番最後にいたのです。そして、後ろの方には他の国の王や偉い武将たちとその側近が控えていたのです。するとペリシテの武将たちはそこにヘブライ人たちがいるのに気が付いて、こう言ったのです。「このヘブライ人らは何者だ。」この場にふさわしくない者たちがいると思ったのです。するとダビデを保護していたアキシュ王はペリシテの武将たちにこう説明しました。「イスラエルの王サウルの僕であったダビデだ。彼はこの一、二年、わたしのもとにいるが、身を寄せて来たときから今日まで、わたしは彼に何の欠点も見いだせない。」この様に、この男はあの有名なダビデであって、イスラエルから追われてきたのを私が保護してやり、2年ほどたったが、彼には何の問題も見いだせなかった。だから大丈夫だ。」と言って、ダビデをかばったのです。
ですが武将たちは納得しませんでした。いつ裏切られるかわからないので、それを恐れたのです。そしてこういったのです。4節と5節です。
サム上 29:4 だが、ペリシテの武将たちはいらだってアキシュに言った。「この男は帰らせるべきだ。彼をもともと配置した所に戻せ。我々と共に戦いに向かわせるな。戦いの最中に裏切られてはならない。この男が元の主人に再び迎え入れられるには、ここにいる兵士たちの首を差し出すだけで十分ではないか。
サム上 29:5 『サウルは千を討ち、ダビデは万を討った』と人々が歌い踊ったあのダビデではないか。」
この様に、ペリシテの武将たちはダビデをかばって説得しようとするアキシュに苛立って言いました。そしてこの男は帰らせるべきだと言い、もともと配置した場所に戻せと言い、我々と共に戦いに向かわせるなと言って、自分たちの軍勢に加わらせてはいけないと言ったのです。というのも、戦いの最中に裏切られてはたまらない。この男がイスラエルの王に追われていると言っても、ここにいる兵士たちの首を差し出せば、喜んで元の主人に再び迎え入れられるではないか。この男はあの有名なダビデではないか、と言ったのです。このペリシテの武将たちの反対はとても大きかったのです。もしかすると私たちクリスチャンも、クリスチャンとして相応しくないところに居た時には自分の意思にかかわらず、元居た場所に帰れ、ここはお前のいるところではないと押し返されるのかもしれません。神様は不思議な方法で、ダビデを守っていたのです。
転
この様に、アキシュはペリシテの武将を説得できず、ダビデを呼んでそのことを説明しました。6節と7節です。
サム上 29:6 アキシュはダビデを呼んで言った。「主は生きておられる。お前はまっすぐな人間だし、わたしと共に戦いに参加するのをわたしは喜んでいる。わたしのもとに来たときから今日まで、何ら悪意は見られなかった。だが、武将たちはお前を好まない。
サム上 29:7 今は、平和に帰ってほしい。ペリシテの武将たちの好まないことをしてはならない。」
この様にアキシュはダビデを信頼していましたが他の武将たちはダビデを信用はしていませんでした。このアキシュはまるでヨナタンが示した友情のようなものをダビデに対して示していました。アキシュはダビデに、「主は生きておられる。お前はまっすぐな人間だし、わたしと共に戦いに参加するのをわたしは喜んでいる。わたしのもとに来たときから今日まで、何ら悪意は見られなかった。」と言って、ダビデのことを信頼しているし喜んでいることを言いました。だが他の武将たちは違っていたと言って、こう言ったのです。「だが、武将たちはお前を好まない。今は、平和に帰ってほしい。ペリシテの武将たちの好まないことをしてはならない。」と言って、事を荒立てずに、静かに帰ってほしいと言ったのです。この様に言ってダビデを説得したのです。
ところがダビデにも言い分がありました。どうして自分が疑われるのか分らないと言ったのです。サウルに疑われた時もそうでしたが、ダビデにはそのような疑いを持つ者の気持ちがわからないほど純粋だったのです。8節から11節です。
サム上 29:8 ダビデはアキシュに言った。「わたしが何をしたとおっしゃるのですか。あなたに仕えた日から今日までに、どのような間違いが僕にあって、わが主君、王の敵と戦うために出てはならないというのでしょう。」
サム上 29:9 アキシュはダビデに答えた。「わたしには分かっている。お前は神の御使いのように良い人間だ。しかし、ペリシテの武将たちは、『彼は、我々と共に戦いに上ってはならない』と言うのだ。
サム上 29:10 だからお前も、お前と一緒に来たお前の主君の部下も、明日の朝早く起きて、日が昇ったら出発しなさい。」
サム上 29:11 ダビデとその兵は朝早く起きて出発し、ペリシテの地へ引き返して行った。ペリシテ軍はイズレエルに向かった。
この様にダビデは、自分の何が悪いのか、自分に何の間違いがあったのかと言って、反論したのです。ですが、アキシュはダビデの気持ちをよく理解していて、こう言ったのです。「私にはわかっている。お前は神のみ使いの様に良い人間だ。」と言ったのです。アキシュはダビデを神のみ使いのように正しく純粋な人間だと信じていたのです。ですがダビデはそれほど正直な人間ではありませんでした。ダビデはアキシュをだまして、イスラエルを襲ったふりをして、ほかの部族を襲って、略奪品をもってきて、アキシュを信じさせていたのです。でもアキシュはダビデを信じていることを語ってダビデを安心させ、ペリシテの武将たちが、自分たちと一緒に戦いに上ってはならないと言い張るのだから、お前たちは明日の朝早く出発しなさいと説得しました。ダビデはその言葉を聞き入れて、元居たところに引き返していったのです。この様にしてダビデはこのペリシテの戦列に加わることはなかったのです。そして神の民イスラエルの敵となることもなかったのです。
結
神様は実に不思議な方法で、人々を導かれます。ダビデは良かれと思って、アキシュを助けるためにペリシテの軍勢に加わって、イスラエルを攻撃しようとしていたのですが、ダビデの思いとは別の形で、そのことが妨げられました。それはペリシテの武将たちがダビデ達ヘブライ人がそこにいることに違和感を感じて、この者たちは何者だ、ここにいさせてはいけないと言って、ダビデ達を立ち退かせたのです。それは神様の御心に適ったことでした。神様はこのような形で、私たちがふさわしくない所にとどまっているときに、他の人たちの働きによってそこから立ち退かせてくださるのです。この者たちは何者だ、ここにおるべきではないと言わせてくださるのです。
(一分間黙想)(お祈り)
天の父なる神様、ダビデは危うく、イスラエルの敵となって、同胞を殺戮するペリシテ軍の一員となるところでした。ですが神様は敵の者たちをも用いてくださり、ダビデを相応しくないものとして、そこから退けられたのです。ダビデにとってそれは不満でしたが、結局は神様のよき導きとなりました。神様どうかすべてのことが私たちの思いによって行われるのではなくあなたのご計画のままに導いてくださいますようにお願いいたします。すべてをゆだねて歩ませてください。
この祈りを、主イエス・キリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン
<<聖書の箇所(旧約聖書:◇サムエル記上)>>
◆ダビデ、ペリシテ軍から離脱する
サム上 29:1 ペリシテ人は、その軍勢をすべてアフェクに集結させた。イスラエル軍は、イズレエルにある一つの泉の傍らに陣を敷いた。
サム上 29:2 ペリシテの武将たちはおのおの百人隊、千人隊を率いて進み、ダビデとその兵はアキシュと共にしんがりを進んだ。
サム上 29:3 ペリシテの武将たちは尋ねた。「このヘブライ人らは何者だ。」アキシュがペリシテの武将たちに答えた。「イスラエルの王サウルの僕であったダビデだ。彼はこの一、二年、わたしのもとにいるが、身を寄せて来たときから今日まで、わたしは彼に何の欠点も見いだせない。」
サム上 29:4 だが、ペリシテの武将たちはいらだってアキシュに言った。「この男は帰らせるべきだ。彼をもともと配置した所に戻せ。我々と共に戦いに向かわせるな。戦いの最中に裏切られてはならない。この男が元の主人に再び迎え入れられるには、ここにいる兵士たちの首を差し出すだけで十分ではないか。
サム上 29:5 『サウルは千を討ち、ダビデは万を討った』と人々が歌い踊ったあのダビデではないか。」
サム上 29:6 アキシュはダビデを呼んで言った。「主は生きておられる。お前はまっすぐな人間だし、わたしと共に戦いに参加するのをわたしは喜んでいる。わたしのもとに来たときから今日まで、何ら悪意は見られなかった。だが、武将たちはお前を好まない。
サム上 29:7 今は、平和に帰ってほしい。ペリシテの武将たちの好まないことをしてはならない。」
サム上 29:8 ダビデはアキシュに言った。「わたしが何をしたとおっしゃるのですか。あなたに仕えた日から今日までに、どのような間違いが僕にあって、わが主君、王の敵と戦うために出てはならないというのでしょう。」
サム上 29:9 アキシュはダビデに答えた。「わたしには分かっている。お前は神の御使いのように良い人間だ。しかし、ペリシテの武将たちは、『彼は、我々と共に戦いに上ってはならない』と言うのだ。
サム上 29:10 だからお前も、お前と一緒に来たお前の主君の部下も、明日の朝早く起きて、日が昇ったら出発しなさい。」
サム上 29:11 ダビデとその兵は朝早く起きて出発し、ペリシテの地へ引き返して行った。ペリシテ軍はイズレエルに向かった。