家庭礼拝 2023年5月24日 サムエル記上 27:1-25 アキシュのもとに居るダビデ
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起
今日の箇所はとても短いところです。そしてそこでは、神様のことは一度も語られません。ダビデが、サウルと和解したので、どこかイスラエルの町で平和に過ごすのかと思えば全く違うのです。二度もサウルと和解したのですが、ダビデは、再びサウルがダビデの命を狙って襲ってくると思っていたのです。きっとその通りなのだと思います。サウルは自分の思いと行いとがバラバラになってしまって、自分の思い通りに行動できなくなってしまったのです。まるでサタンに操られるように。自分では間違ったことをしていると思いつつも、ダビデを殺そうと狙うのです。それは病的でさえあるのです。サウルを殺してしまえば済むことなのですが、サウルを殺すことのできないダビデは、このままイスラエルにいてもいつか必ず捕まって殺されるだろうと思っていたのです。ですからサウルの力の及ばないところに行って暮らすしか、安全なところがないと考えました。そこで決めたのが、イスラエルの敵である、ペリシテのガトの王アキシュのもとに行くことでした。そしてそこで一つの町を与えられて、ペリシテの敵と戦うことを約束したのです。このガトの王アキシュというのは21章でも出で来る人です。その時は、ダビデがサウルに殺されそうになっていることを王の子ヨナタンに知らされて、二人が涙の別れをした後、ノブの祭司アヒメレクのところに行って、パンと剣を得て、逃げて行ったのが、このガトの王アキシュのもとだったのです。ここに行けばサウルは追って来ないとわかっていたからです。ところがアキシュの家臣が、ダビデを見て、この男はあのイスラエルのダビデではないかと言ってとらえたのです。ダビデはガトの王アキシュを大変恐れたので、気が狂ったように見せかけて、アキシュにはただのキチガイのようにしか思えないようにしたのです。それでその時は、無事に解放されて逃げることが出来たのです。この様にその時はダビデであることを知られずにしようとしていたのですが、今回は600人の部下とその家族を連れているので大変な数の部隊になっているのです。それで、今回はその兵力を頼みに、正式にアキシュにペリシテのために働くから、この国に住まわしてくれと願ったのです。この様にして、ダビデはサウルの追っ手を逃れたのですが、さてその後どうなるでしょうか。
承
では聖書から読んでみましょう。1節から3節です。
サム上 27:1 ダビデは心に思った。「このままではいつかサウルの手にかかるにちがいない。ペリシテの地に逃れるほかはない。そうすればサウルは、イスラエル全域でわたしを捜すことを断念するだろう。こうしてわたしは彼の手から逃れることができる。」
サム上 27:2 ダビデは立って、彼に従う兵六百人と共に、ガトの王、マオクの子アキシュのもとに移って行った。
サム上 27:3 ダビデとその兵はおのおのの家族と共にガトのアキシュのもとに身を寄せた。ダビデは二人の妻、イズレエルのアヒノアムとカルメルのナバルの妻であったアビガイルを連れていた。
この様に、ダビデはたとえサウルと和解したとしても、何時かサウルの手にかかるに違いないと思っていたのです。それでペリシテの地に逃れるほかはないと決心して、ガトの王アキシュのもとに移って行ったのです。その時共に行ったのは兵士600人とそれぞれの家族、ダビデは二人の妻アヒノアムとアビガイルを連れて行ったのです。このアビガイルは、ダビデが皆殺しにしようとしたナバルの妻だった人です。
さて、ダビデがペリシテのガトに逃げた後どうなったでしょうか。4節から7節です。
サム上 27:4 ダビデがガトに逃げたと聞いたサウルは、二度とダビデを追跡しなかった。
サム上 27:5 ダビデはアキシュに言った。「御厚意を得られるなら、地方の町の一つに場所をください。そこに住みます。僕が王国の首都で、あなたのもとに住むことはありません。」
サム上 27:6 その日、アキシュは彼にツィクラグを与えた。こうして、今日に至るまでツィクラグはユダの王に属することになった。
サム上 27:7 ダビデがペリシテの地に住んだ期間は、一年と四か月であった。
この様に、ダビデがガトに逃げ込んだ後はサウルは二度と追跡をしなかったのです。サウルにすれば、このイスラエルの国からダビデを追い払えばそれでよかったのかもしれないし、あえてペリシテと戦うつもりもなかったのだと思います。一方ダビデはガトの王アキシュにこう言いました。「御厚意を得られるなら、地方の町の一つに場所をください。そこに住みます。僕が王国の首都で、あなたのもとに住むことはありません。」ダビデは自分がガトに逃げてきたのは、サウルから追われたためであり、イスラエルのために働くことはない。これからはペリシテのために働くから、地方の町のひとつを居場所にさせてくれと願ったのです。ガトの王アキシュも、それならば、ペリシテのために、イスラエルと戦う戦力になると思ってそれを許したのです。この様にして、ダビデはツィクラグという町に住むことが出来ました。この時から、この町はずっとダビデの領地となり、ユダに戻ってからもユダの王に属するものになったのです。ダビデがこのペリシテの地に住んだのは、1年と4か月であったと言います。すなわち、この後、サウルはペリシテの軍勢に攻められて、滅ぼされるのです。幸いにしてダビデは、この軍勢には加わらずに済んだのです。そして、ダビデ達は再びユダの地に帰ることが出来たのです。
転
さて、ダビデ達がペリシテのガトに移り住んでからどのようにしていたでしょうか。8節から12節です。
サム上 27:8 ダビデとその兵は上って行っては、ゲシュル人、ゲゼル人、アマレク人を襲った。昔からこれらは、シュルからエジプトの地に至る地方の住民であった。
サム上 27:9 ダビデはこの地方を討つと、男も女も生かしておかず、羊、牛、ろば、らくだ、衣類を奪っては、アキシュのもとに戻った。
サム上 27:10 アキシュが、「今日はどこを襲ったか」と尋ねると、ダビデは、ユダのネゲブを、エラフメエル人のネゲブを、カイン人のネゲブを、と答えた。
サム上 27:11 ダビデは、男も女も生かしてガトに引いて来ることはなかった。「彼らが我々について、『ダビデがこうした』と通報しないように」と考えたからである。ダビデがペリシテの地に住む間、これがダビデの策であった。
サム上 27:12 アキシュはダビデを信じて、「彼は自分の民イスラエルにすっかり嫌われたから、いつまでもわたしの僕でいるだろう」と思っていた。
この様に、ダビデ達は兵を出して、敵を打ち始めました。ガトの王アキシュはそれがイスラエルだと思っていました。ですがダビデが襲ったのは、ゲシェル人、ゲゼル人、アマレク人だったのです。この人々はイスラエルの人々ではなくエジプト側に住んでいる異邦人たちだったのです。ダビデはこの地方を打つと、皆殺しにして、だれも生きて連れ帰るものはいませんでした。余計なことを話されるのを嫌ったのです。というのもダビデが戦利品を持ち帰ってくると、アキシュが、「今日はどこを襲ったか」と尋ねたので、ダビデは嘘を言って、ユダのネゲブを、エラフメエル人のネゲブを、カイン人のネゲブを、と答えたのです。さもペリシテのために、イスラエルを襲って、略奪してきたようなふりをして、ますますこのガトの王を信用させたのです。アキシュはダビデを信じて、「彼は自分の民イスラエルにすっかり嫌われたから、いつまでもわたしの僕でいるだろう」と思っていたのです。この様に、ダビデはアキシュをすっかり信用させました。ダビデはイスラエルからはすっかり嫌われているから、そこを襲うことが出来たので、これからはいつまでもこの国のため、私のしもべとして働いてくれるだろうとアキシュは信じたのです。
結
今日の話には、神様のことが一度も出てきません。なぜこの話がここに収められたかは、ダビデがペリシテの国に逃れたことに対して、非難する人もいたからだと思います。それに対して、ダビデがやむを得ずに、ペリシテの国に逃れ、そこでも決してイスラエルに害を加えることはなかったということを証言したかったのだと思います。というのもこの後ペリシテ軍はイスラエルを襲って、サウルを自殺に追い込むことになるからです。この事に対しても、ダビデには非がなかったことを証明するために、今日の箇所が書かれたのだと思われます。
(一分間黙想)(お祈り)
ダビデはサウルに対して、決して手を下そうとはしませんでした。ですがサウルは何度悔い改めをしても、再びダビデを襲ってくるのです。ダビデはやむを得ず、ペリシテに逃れました。この決断は、ダビデが神様に祈って与えられたものだと思います。ダビデの思いは主がすべてを裁いてくださるので、その方に委ねるということなのです。そのためには敵の手の中にあっても良いと決断しました。イエス様も、悪人に手向かってはならないと言い、右のほほを打たれたら左のほほをも出しなさいと言われました。すべては神の裁きに委ねるためです。神様がすべてを良きものに変えてくださり、裁いて下さいますように。
この祈りを、主イエス・キリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン
<<聖書の箇所(旧約聖書:◇サムエル記上)>>
◆アキシュのもとに滞在するダビデ
サム上 27:1 ダビデは心に思った。「このままではいつかサウルの手にかかるにちがいない。ペリシテの地に逃れるほかはない。そうすればサウルは、イスラエル全域でわたしを捜すことを断念するだろう。こうしてわたしは彼の手から逃れることができる。」
サム上 27:2 ダビデは立って、彼に従う兵六百人と共に、ガトの王、マオクの子アキシュのもとに移って行った。
サム上 27:3 ダビデとその兵はおのおのの家族と共にガトのアキシュのもとに身を寄せた。ダビデは二人の妻、イズレエルのアヒノアムとカルメルのナバルの妻であったアビガイルを連れていた。
サム上 27:4 ダビデがガトに逃げたと聞いたサウルは、二度とダビデを追跡しなかった。
サム上 27:5 ダビデはアキシュに言った。「御厚意を得られるなら、地方の町の一つに場所をください。そこに住みます。僕が王国の首都で、あなたのもとに住むことはありません。」
サム上 27:6 その日、アキシュは彼にツィクラグを与えた。こうして、今日に至るまでツィクラグはユダの王に属することになった。
サム上 27:7 ダビデがペリシテの地に住んだ期間は、一年と四か月であった。
サム上 27:8 ダビデとその兵は上って行っては、ゲシュル人、ゲゼル人、アマレク人を襲った。昔からこれらは、シュルからエジプトの地に至る地方の住民であった。
サム上 27:9 ダビデはこの地方を討つと、男も女も生かしておかず、羊、牛、ろば、らくだ、衣類を奪っては、アキシュのもとに戻った。
サム上 27:10 アキシュが、「今日はどこを襲ったか」と尋ねると、ダビデは、ユダのネゲブを、エラフメエル人のネゲブを、カイン人のネゲブを、と答えた。
サム上 27:11 ダビデは、男も女も生かしてガトに引いて来ることはなかった。「彼らが我々について、『ダビデがこうした』と通報しないように」と考えたからである。ダビデがペリシテの地に住む間、これがダビデの策であった。
サム上 27:12 アキシュはダビデを信じて、「彼は自分の民イスラエルにすっかり嫌われたから、いつまでもわたしの僕でいるだろう」と思っていた。