家庭礼拝 2023年4月19日 サムエル記上 22:1-23 アドラムとミツパでのダビデ

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起 

今日の聖書の話では、ダビデを憎むサウルが、とんでもない虐殺を行うという話が始まります。この時ダビデはサウルのもとを逃れて、ペリシテのガトの王アキシュのもとに来たのですが、このアキシュに素性がばれてしまいそうになったので、気が違ったふりをしてそこを逃れ、アドラムの洞窟に隠れて、難を避けていました。このアドラムの洞窟というのはダビデがゴリアトを倒したエラの谷よりもイスラエル側の国境に近いところでした。どちらから攻められても国境を越えて逃げられるようにしたのだと思います。

そこにダビデが隠れていると聞くと、彼の兄弟や親戚の者が皆彼のもとに集まってきたのです。ダビデが何の落ち度もないのにサウルに攻められ苦しめられていることに同情し、サウルのすることに反感を持つようになったのだと思います。それだけでなく、困窮しているもの、負債のあるもの、不満を持つ者などが大勢ダビデのもとに集まってきて、その数は400人ほどにもなり、ダビデはその頭領となったのです。この時代の人数の数え方はとても大げさなので、たぶん100人くらいの集団となり、それでも無視できない勢力まで大きくなっていたのだと思います。

ダビデは自分の両親をモアブの王に頼んでかくまってもらいました。モアブというのは死海の東側の国で、イスラエルの力の及ばないところですが、ダビデの先祖である、ルツ記のルツが生まれたところです。ルツはダビデの曾祖母に当たるのです。そしてダビデがサウルと立ち向かうためにユダの地に出てきたときに、今日の事件となる虐殺が起こったのです。それはダビデが一人で、ノブの地の祭司アヒメレクのところに逃げてきて、パンと剣を与えられてペリシテの地に逃れたときに、そのことをアヒメレクのところで見ていた、サウルの家臣で、エドム人のドエグが、サウルにそのことを語ったのです。前回この男の名前が出てきたときには、「そこにはその日、サウルの家臣の一人が主のみ前にとどめられていた。名をドエグというエドム人で、サウルに属する牧者のつわものであった、」としか書かれていませんでした。その後しばらく何もなかったのでただ不気味な感じだけでしたが、その男がここで、現れてきたのです。サウルはダビデが攻撃してくるのではないかと思って、待ち構えている時、部下の者たちに、みんな私に背いて、私を助けてくれないと不平を言っていました。サウルは疑い深く、被害妄想的になっていたのです。このとき、このドエグというエドム人がダビデを助けた祭司のことを告げ口したのです。サウルの気に入られようとしたのです。他の部下たちはどちらかというとサウルのすることに抵抗を感じていたのです。サウルは、自分に味方してくれるものがいたので、その言うことを信じて、祭司のアヒメレクとその親族の者をすべて呼び出して、どうしてお前達はダビデの味方をして、私に背いたのだと非難したのです。ですがアヒメレクはダビデがサウルの用事できたのだというのを信じただけであって、サウルに背いたことはなかったのです。ですがサウルはこのアヒメレクの一族を死罪にして、近くの近衛兵に殺すように命令しました。ですが近衛兵たちは、主の祭司たちを殺そうとはしなかったのです。サウルが間違っていると思ったからです。するとサウルはエドム人ドエグに命じて、お前が行って祭司らを殺せと言ったので、ドエグは祭司たちを85人も殺し、それだけでなく、その町の男も女も子供も乳飲み子も、牛もロバもみな剣で殺したのです。近衛兵たちは祭司を殺すようなそんなことはできなかったのに、どうしてドエグはこのような虐殺が出来たのでしょうか。それは、ドエグがイスラエル人ではなくエドム人だったからです。彼にとっては祭司は神の使いでも何でもないのです。何の罪の意識もなく殺すことが出来たのです。この虐殺から逃れることが出来たのはアヒメレクの息子一人だけでした。その名をアビアタルと言いました。彼はサウルのもとを逃れ、ダビデのもとに来て助けを求めたのです。そして、サウルがしたことをダビデに伝えました。ダビデはドエグが祭司アヒメレクのところにいたことを知っていたので心配していたのでした。そしてこのようになったのは私の責任だと息子のアビアタルに言ったのでした。そして、ここにとどまっていなさい、私のもとにいればあなたは安全だと言ったのです。

この様な、祭司たちを虐殺する出来事が起こったのですが、聖書に基づいて読み直してみます。1節から4節です。

サム上 22:1 ダビデはそこを出て、アドラムの洞窟に難を避けた。それを聞いた彼の兄弟や父の家の者は皆、彼のもとに下って来た。

サム上 22:2 また、困窮している者、負債のある者、不満を持つ者も皆彼のもとに集まり、ダビデは彼らの頭領になった。四百人ほどの者が彼の周りにいた。

サム上 22:3 ダビデはモアブのミツパに行き、モアブの王に頼んだ。「神がわたしをどのようになさるか分かるまで、わたしの父母をあなたたちのもとに行かせてください。」

サム上 22:4 モアブ王に託されたダビデの両親は、ダビデが要害に立てこもっている間、モアブ王のもとにとどまった。

ここでは先ほど述べたように、ダビデがガドの王アキシュの手からも逃れて、ユダの地のペリシテに近い国境付近の洞窟に避難し、隠れていたのです。それを聞いた兄弟たちや親戚の者たちはみなダビデのもとにやってきたのです。この人たちもサウルに対しては反感を持っていたのです。さらに困窮しているもの、負債のあるもの、不満を持つものなど、サウルの治世に不満や反感を持つ者たちがダビデの力を頼って集まってきたのです。

ダビデは自分の両親たちを巻き込まないように、モアブの王に頼んで両親たちを預かってもらいました。モアブはダビデの曾祖母に当たるルツ記のルツの故郷なのです。年老いた両親を安全なモアブの王のところに預けて、ダビデは要害に立てこもって、サウルの攻撃に備えていました。

すると、預言者ガドが現れて、状況が動き出しました。5節から8節です。

サム上 22:5 預言者ガドが、「要害にとどまらず、ユダの地に出て行きなさい」と言ったので、ダビデはハレトの森に移って行った。

サム上 22:6 サウルは、ダビデとその仲間の者たちが姿を見せたと聞かされた。サウルは、手に槍を持って、ギブアにある丘のぎょりゅうの木陰に座っていた。彼の家臣は皆、傍らに立っていた。

サム上 22:7 サウルは傍らに立っている家臣に言った。「ベニヤミンの子らよ、聞くがよい。エッサイの子が、お前たち皆に畑やぶどう畑を与え、皆を千人隊の長や、百人隊の長にするであろうか。

サム上 22:8 お前たちは皆、一団となってわたしに背き、わたしの息子とエッサイの子が契約を結んでもわたしの耳に入れない。息子がわたしの僕をわたしに刃向かわせ、今日のようにわたしをねらわせても、憂慮もしないし、わたしの耳に入れもしない。」

ここに出てくる預言者ガドという人がどんな人かはわかりませんが、ダビデに「要害にとどまらず、ユダの地に出て行きなさい」と、こう言ったのです。それまではペリシテとの国境付近にいたのですが、この言葉を聞いて、もっとユダの地に入って行くことにしたのです。そしてハレトの森に移って行ったと書かれています。この森がどこにあるのかはわかりませんが、森の方が隠れやすいのでそこに潜んでいたのだと思います。

ところがダビデが仲間と共にユダの地に入ってきたと知らされたサウルは出陣し、エルサレムの近くにあるギブアという所の丘の木陰に座っていて、その家臣たちはその傍らに立っていました。するとサウルはその傍らに立っている家臣にこう言ったのです。「ベニヤミンの子らよ、聞くがよい。エッサイの子が、お前たち皆に畑やぶどう畑を与え、皆を千人隊の長や、百人隊の長にするであろうか。お前たちは皆、一団となってわたしに背き、わたしの息子とエッサイの子が契約を結んでもわたしの耳に入れない。息子がわたしの僕をわたしに刃向かわせ、今日のようにわたしをねらわせても、憂慮もしないし、わたしの耳に入れもしない。」

ここでサウルは、ベニヤミンの子らよと呼びかけますが、サウルもベニヤミン族の一人です。ベニヤミンというのはエジプトで大臣になったヨセフの弟でラケルから生まれた二人だけの兄弟です。ちなみにダビデはユダの系統ということになります。ですから、サウルは自分の近くに同じ部族のベニヤミン族を置いて自分を守らせていたのです。その同じ部族のベニヤミンの上級の兵士に向かって言ったのです。それはエッサイの子すなわちダビデが、お前たち皆に畑やブドウ畑を与え、みなを千人隊の長や、百人隊の長にするだろうか。と言いました。それは私がベニヤミン族だからお前たちはそのような良い待遇にあずかっているのだぞ、感謝しろという意味で言っているのです。ユダ族のダビデがお前たちにそのような待遇を与えるはずがないとも言っているのです。ところがサウルはその後で、ところがお前たちはと不平を言うのです。それは、「お前たちは皆、一団となってわたしに背き、わたしの息子とエッサイの子が契約を結んでもわたしの耳に入れない。息子がわたしの僕をわたしに刃向かわせ、今日のようにわたしをねらわせても、憂慮もしないし、わたしの耳に入れもしない。」この様に、サウルの不満は、お前たちにこんなに良い待遇を与えているのに、みんな一緒になって私に背いている。息子のヨナタンとエッサイの子が契約を結んでもそのことを教えてくれなかったし、ヨナタンがダビデに私に刃向かわせて、私の命を狙わせてもだれも心配もしてくれないしそのことを教えてもくれないと、不満を言っているのです。サウルは自分がダビデの命を狙っているのに、ダビデが自分の命を狙っている、息子も自分の命を狙っていると言っていて、だれも私の味方をしてくれない、私は被害者だと言っているのです。完全に被害妄想になっています。

その様な不安にあるサウルの心の隙をついて、あのエドム人ドエグが言いました。9節から13節です。

サム上 22:9 サウルの家臣のそばに立っていたエドム人ドエグが答えた。「エッサイの子が、ノブにいるアヒトブの子アヒメレクのところに来たのを見ました。

サム上 22:10 アヒメレクは彼のために主に託宣を求め、食糧を渡し、ペリシテ人ゴリアトの剣を与えました。」

サム上 22:11 サウルは人をやって、祭司であるアヒトブの子アヒメレクと、ノブで祭司職にある彼の父の家の者をすべて呼び出した。彼らは皆、王のもとに来た。

サム上 22:12 サウルは言った。「アヒトブの子よ、聞くがよい。」彼は「はい、御主人様」と答えた。

サム上 22:13 サウルは言った。「何故、お前はエッサイの子と組んでわたしに背き、彼にパンや剣を与え、神に託宣を求めてやり、今日のようにわたしに刃向かわせ、わたしをねらわせるようなことをしたのか。」

この様に、サウルが周りの人たちに、誰も私の味方をしてくれないと言って不満と不安を語っているときに、あの祭司のところにいてダビデが逃げてきたのを見ていた不気味はエドム人ドエグが、サウルに告げ口をするのです。それはダビデが祭司アヒメレクのところに来て、食料やゴリアトの剣をもらったことやアヒメレクがダビデのために主の託宣を求めたことなどを語ったのです。するとサウルは祭司アビメレクと祭司職の者たちをすべて呼び出したのです。そして、アヒメレクに、「お前はダビデと組んで私に背き、彼にパンや剣を与え、神に託宣を求めてやり、今日のようにわたしに刃向かわせ、わたしをねらわせるようなことをしたのか。」と責めたのです。アヒメレクには何の罪もないのに、サウルは自分が加害者なのに被害者のように言うのです。

すると祭司アヒメレクはこうサウルに答えたのです。14節から19節です。

サム上 22:14 アヒメレクは王に答えた。「あなたの家臣の中に、ダビデほど忠実な者がいるでしょうか。ダビデは王様の婿、近衛の長、あなたの家で重んじられている者ではありませんか。

サム上 22:15 彼のため神に託宣を求めたのはあの折が初めてでしょうか。決してそうではありません。王様、僕と父の家の者に罪をきせないでください。僕は事の大小を問わず、何も知らなかったのです。」

サム上 22:16 王は、「アヒメレクよ、お前も父の家の者も皆、死罪だ」と言い、

サム上 22:17 傍らに立っている近衛兵に命じた。「行って主の祭司たちを殺せ。彼らもダビデに味方し、彼が逃亡中なのを知りながら、わたしの耳に入れなかったのだ。」だが、王の家臣は、その手を下して主の祭司を討とうとはしなかった。

サム上 22:18 王はドエグに、「お前が行って祭司らを討て」と命じたので、エドム人ドエグが行って祭司らを討った。こうして、サウルはその日、亜麻布のエフォドを身に着けた者八十五人を殺し、

サム上 22:19 また祭司の町ノブを剣で撃ち、男も女も、子供も乳飲み子も、牛もろばも羊も剣にかけた。

この様にアヒメレクたち祭司にとっては、大変な災難となりました。アヒメレクたちはサウルがダビデを殺そうとしていることなど知らず、忠実な家臣としか思っていないのですから、なぜ非難されるのかわからなかったのです。そして、自分たちは何も知らなかったし、いつものようにしただけだと言ったのです。すると、サウルは、またもやこの祭司たちはダビデの味方をしていると思って、「アヒメレクよ、お前も父の家の者も皆、死罪だ」と言って、近くの近衛兵に殺すように命じました。ですが、家臣たちは無実の祭司たちに手をかけて殺すことはできなかったのです。すると、サウルはドエグに「お前が行って祭司らを討て」と命じると、ドエグは何の躊躇もなく祭司たちを撃ち殺し、85人も殺したのです。それだけでなくサウルの命令で、祭司の町ノブを襲い、そこにいる男も女も子供も乳飲み子も牛やロバや羊でさえも生きているものはみな殺したのです。他のユダヤ人たちはそんなことはできなかったのにドエグはどうしてできたのでしょうか。それはエドム人というのはイスラエル人ではないからです。ですから神を敬うこともなく、神に仕える祭司たちを特に尊敬しているわけでもなく、イスラエル人に憐みを持ってもいないからです。この様にして、ドエグによる祭司の虐殺が行われたのです。サウルの心もまた、このドエグのようになっていたのです。

この虐殺を一人だけ逃れることが出来た人がいました。祭司アヒメレクの息子です。20節から23節です。

サム上 22:20 アヒトブの子アヒメレクの息子が一人、難を免れた。アビアタルという名で、彼はダビデのもとに逃れた。

サム上 22:21 アビアタルは、サウルが主の祭司たちを殺した、とダビデに伝えた。

サム上 22:22 ダビデはアビアタルに言った。「あの日、わたしはあの場に居合わせたエドム人ドエグが必ずサウルに報告するだろう、と気づいていた。わたしがあなたの父上の家の者すべての命を奪わせてしまったのだ。

サム上 22:23 わたしのもとにとどまっていなさい。恐れることはない。わたしの命をねらう者はあなたの命をもねらう。わたしのもとにいれば、あなたは安全だ。」

このように、虐殺を逃れることが出来たのは、アヒメレクの息子だけでした。名をアビアタルと言い、サウルから逃れて、ダビデのもとにやってきたのです。そしてダビデに一部始終を伝えたのです。ダビデは、あの日あの場にエドム人ドエグがいたので、サウルに報告するだろうと心配していたのです。ですから、このようになったのは、自分のせいだと責任を感じました。そして、アビアタルに、私のもとにとどまっていなさい。私のもとにいればあなたは安全だと言って、かくまいました。この様にして、ただ一人の祭司は、ダビデのもとにとどまり、その後も祭司としてその働きをするようになるのです。

サウルの心はすっかり病んでしまいました。自分が加害者であるのに被害者だと言い、自分は多くの恩恵を与えているのに誰も自分の味方をせず、背いてしまうと言い、息子や祭司たちはダビデの味方をして、自分を殺そうとしていると思ってしまったのです。この様な時に、ただ一人サウルの味方のふりをしたのがドエグなのです。そして、サウルから命じられたことを良い事に祭司達を虐殺し、またその町にいる人たちも殺したのです。サウルの心から、神様が離れてしまっただけで、人はここまでひどくなり、悪魔がその心を乗っ取ってしまったのです。

 

(一分間黙想)(お祈り)

天の父なる神様、あなたがサウルから離れたために、サウルの心はすっかり病んでしまいました。そして、正気では考えられないような大きな罪を犯すものとなりました。あなたが共におられた、ダビデには多くの兄弟や仲間たち、そして、祭司までも集まりました。あなたが共におられるか、おられないかで、人の姿はこれほど変わります。神様何よりもあなたを第一として、あなたに委ねて歩むことが出来ますように。自分の思いに捉われることがありませんように。

この祈りを、主イエス・キリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン

 

<<聖書の箇所(旧約聖書:◇サムエル記上)>>  

 

◆アドラムとミツパにおけるダビデ

サム上 22:1 ダビデはそこを出て、アドラムの洞窟に難を避けた。それを聞いた彼の兄弟や父の家の者は皆、彼のもとに下って来た。

サム上 22:2 また、困窮している者、負債のある者、不満を持つ者も皆彼のもとに集まり、ダビデは彼らの頭領になった。四百人ほどの者が彼の周りにいた。

サム上 22:3 ダビデはモアブのミツパに行き、モアブの王に頼んだ。「神がわたしをどのようになさるか分かるまで、わたしの父母をあなたたちのもとに行かせてください。」

サム上 22:4 モアブ王に託されたダビデの両親は、ダビデが要害に立てこもっている間、モアブ王のもとにとどまった。

サム上 22:5 預言者ガドが、「要害にとどまらず、ユダの地に出て行きなさい」と言ったので、ダビデはハレトの森に移って行った。

サム上 22:6 サウルは、ダビデとその仲間の者たちが姿を見せたと聞かされた。サウルは、手に槍を持って、ギブアにある丘のぎょりゅうの木陰に座っていた。彼の家臣は皆、傍らに立っていた。

サム上 22:7 サウルは傍らに立っている家臣に言った。「ベニヤミンの子らよ、聞くがよい。エッサイの子が、お前たち皆に畑やぶどう畑を与え、皆を千人隊の長や、百人隊の長にするであろうか。

サム上 22:8 お前たちは皆、一団となってわたしに背き、わたしの息子とエッサイの子が契約を結んでもわたしの耳に入れない。息子がわたしの僕をわたしに刃向かわせ、今日のようにわたしをねらわせても、憂慮もしないし、わたしの耳に入れもしない。」

サム上 22:9 サウルの家臣のそばに立っていたエドム人ドエグが答えた。「エッサイの子が、ノブにいるアヒトブの子アヒメレクのところに来たのを見ました。

サム上 22:10 アヒメレクは彼のために主に託宣を求め、食糧を渡し、ペリシテ人ゴリアトの剣を与えました。」

サム上 22:11 サウルは人をやって、祭司であるアヒトブの子アヒメレクと、ノブで祭司職にある彼の父の家の者をすべて呼び出した。彼らは皆、王のもとに来た。

サム上 22:12 サウルは言った。「アヒトブの子よ、聞くがよい。」彼は「はい、御主人様」と答えた。

サム上 22:13 サウルは言った。「何故、お前はエッサイの子と組んでわたしに背き、彼にパンや剣を与え、神に託宣を求めてやり、今日のようにわたしに刃向かわせ、わたしをねらわせるようなことをしたのか。」

サム上 22:14 アヒメレクは王に答えた。「あなたの家臣の中に、ダビデほど忠実な者がいるでしょうか。ダビデは王様の婿、近衛の長、あなたの家で重んじられている者ではありませんか。

サム上 22:15 彼のため神に託宣を求めたのはあの折が初めてでしょうか。決してそうではありません。王様、僕と父の家の者に罪をきせないでください。僕は事の大小を問わず、何も知らなかったのです。」

サム上 22:16 王は、「アヒメレクよ、お前も父の家の者も皆、死罪だ」と言い、

サム上 22:17 傍らに立っている近衛兵に命じた。「行って主の祭司たちを殺せ。彼らもダビデに味方し、彼が逃亡中なのを知りながら、わたしの耳に入れなかったのだ。」だが、王の家臣は、その手を下して主の祭司を討とうとはしなかった。

サム上 22:18 王はドエグに、「お前が行って祭司らを討て」と命じたので、エドム人ドエグが行って祭司らを討った。こうして、サウルはその日、亜麻布のエフォドを身に着けた者八十五人を殺し、

サム上 22:19 また祭司の町ノブを剣で撃ち、男も女も、子供も乳飲み子も、牛もろばも羊も剣にかけた。

サム上 22:20 アヒトブの子アヒメレクの息子が一人、難を免れた。アビアタルという名で、彼はダビデのもとに逃れた。

サム上 22:21 アビアタルは、サウルが主の祭司たちを殺した、とダビデに伝えた。

サム上 22:22 ダビデはアビアタルに言った。「あの日、わたしはあの場に居合わせたエドム人ドエグが必ずサウルに報告するだろう、と気づいていた。わたしがあなたの父上の家の者すべての命を奪わせてしまったのだ。

サム上 22:23 わたしのもとにとどまっていなさい。恐れることはない。わたしの命をねらう者はあなたの命をもねらう。わたしのもとにいれば、あなたは安全だ。」