家庭礼拝 2023年3月29日 サムエル記上 19:1-24 ダビデの逃亡
賛美歌311血潮したたる 聖書朗読 祈り 奨励説教 一分黙想 全員祈り 主の祈り 賛美歌316復活の主は
起
サウルは、神を信じ、神の霊が降りてくるようなときもあり、まじめな王なのですが、ダビデに対しては嫉妬に狂って常軌を逸しています。かといって自分がダビデを直接殺すのは、間違いであり罪であることは十分知っているのです。ですから、厳しい戦争に出して、ペリシテ人の手で戦死させようと何度も試みました。ダビデの功績を評価し、千人隊長にしたり、自分の娘ミカルを嫁がせたりするのですが、それでもサウルの嫉妬の炎は燃え盛るのです。理性ではそれは間違っていると知っていても、どうにもならない憎しみと妬みで狂いそうになるのです。神様の祝福から漏れてしまうと、なんとみじめな苦しい状況になるのかを教えられます。
ペリシテ人に殺させようとしたたくらみがうまくいかず、ついには直接ダビデの命を狙い始めました。それが今日の19章になるわけです。ですが、周りの人たちはすべて、ダビデがどれほどサウルに忠実であり、戦いにおいてどれほどの成果を上げてきたかを知っており、それぞれの立場で、ダビデを助けようとするのです。
サウルがヨナタンと家臣に命じて、ダビデを殺すように命じたとき、ヨナタンは密かにダビデにその危険を教えてやり、隠れ場に隠れているように言いました。そしてヨナタンは父親のサウルに、ダビデを殺そうとすることはどれほどの罪であり、ダビデがペリシテを破って大勝利を得たことを一緒に喜び祝ったではないですかと、ダビデのことをかばって言ったのです。するとサウルはヨナタンの言葉を聞き入れて、「主は生きておられる。彼を殺しはしない」と約束したのです。この様にサウルは、一方では主は生きておられると、信仰を告白するのですが、他方では、ダビデに対して嫉妬と妬みで狂ったようになり、ダビデを殺そうとするのです。これはイエス様を殺したユダヤ人たちと同じなのです。ユダヤ人たちは律法を真剣に守ろうとする信仰者でしたが、イエス様が神の霊によってさまざまな奇跡を行うと、それに対して妬みを起こして、狂ったようになり、イエス様を殺してしまったのです。
ヨナタンが父サウルから、ダビデを殺したりはしないという約束を取って、再びダビデはサウルのもとで仕えるようになったのですが、主からの悪霊がサウルに下ると、近くでサウルの心を慰めるために竪琴を奏でているのにもかかわらず、再びダビデを槍で殺そうとしたのです。ダビデは家に逃げ帰ったのですが、サウルがまだ殺そうと狙っていたので、妻のミカルがダビデを窓から釣り下ろして、逃がしました。そして、ダビデはサムエルのもとまで逃げていき、彼にサムエルの仕打ちについて話したのです。この様に、サウルとダビデの関係はますます悪くなりました。サウルの嫉妬と妬みはサウルを狂わせ、頭では正しいことが何であるか分かるのにもかかわらず、その心はそれと違った行動をとらせてしまうようになるのです。そしてこのことはサウルが死ぬまで変わることがなかったのです。主が彼から離れ去ってしまったからです。
承
では聖書を読んでみましょう。1節から3節です。
サム上 19:1 サウルは、息子のヨナタンと家臣の全員に、ダビデを殺すようにと命じた。しかし、サウルの息子ヨナタンはダビデに深い愛情を抱いていたので、
サム上 19:2 ダビデにこのことを告げた。「わたしの父サウルはあなたを殺そうとねらっている。朝になったら注意して隠れ場にとどまり、見つからないようにしていなさい。
サム上 19:3 あなたのいる野原にわたしは出て行って父の傍らに立ち、あなたについて父に話してみる。様子を見て、あなたに知らせよう。」
この様にサウルとその子ヨナタンのダビデに対する思いは全く違っていました。サウルは嫉妬と妬みに狂って、家臣に対してダビデを殺すように命じたのに対して、ヨナタンはダビデに深い愛情を持っていたのです。サウルはついに、戦場に送り込んでも戦死するどころか手柄を立てて、ますます、イスラエルの英雄になるダビデに対して、もう我慢が出来ずに直接殺そうと考え、家臣に対してダビデを殺すように命じたのです。ダビデを深く尊敬し愛していたヨナタンはダビデと契約まで交わしていたのですから、ダビデにそのことを伝えたのです。父サウルがダビデを殺そうとしているから隠れ場に隠れていて見つからないようにしなさいと言ったのです。そしてヨナタンは父サウルが本当にダビデを殺すつもりか確かめ説得してみるから、本当のことが分かったらあなたに知らせようと言ったのです。
そしてそのことを果たすためにヨナタンは父サウルを説得しようとしました。4節から6節です。
サム上 19:4 ヨナタンは父サウルにダビデをかばって話した。「王がその僕であるダビデのゆえに、罪を犯したりなさいませんように。彼は父上に対して罪を犯していないばかりか、大変お役に立っているのです。
サム上 19:5 彼が自分の命をかけてあのペリシテ人を討ったから、主はイスラエルの全軍に大勝利をお与えになったのです。あなたはそれを見て、喜び祝われたではありませんか。なぜ、罪なき者の血を流し、理由もなくダビデを殺して、罪を犯そうとなさるのですか。」
サム上 19:6 サウルはヨナタンの言葉を聞き入れて誓った。「主は生きておられる。彼を殺しはしない。」
この様にヨナタンは父のサウルにこう言ったのです。それはサウル王が、ダビデのことで罪を犯してはいけない。ダビデは何も罪を犯していないばかりか、大変良いことをしている。ダビデが命懸けでペリシテ人を倒したから、イスラエルが大勝利したではないですか、あなたもそれを喜んだではありませんか、どうして、罪のないダビデを殺して、罪を犯そうとするのですか。この様にヨナタンはサウルに言って、ダビデを殺すことを思いとどまらせようとしたのです。サウル王も、そのことは頭では良く分かっているのです。ですからヨナタンの言うことも良く分かるのです。サウルはヨナタンに対して、誓ったのです。「主は生きておられる。彼を殺しはしない。」そう誓ったのです。サウルには、主は生きておられるということが、言えるだけの信仰は持っていたのです。ですが悪霊に襲われると、そのことをすっかり忘れてしまうのです。
ヨナタンはダビデに、サウルがダビデを殺しはしないと言ったことを伝えました。7節と10節です。
サム上 19:7 ヨナタンはダビデを呼んで、これをすべて彼に告げた。ヨナタンはサウルのもとにダビデを連れて行き、ダビデはこれまでどおりサウルに仕えることになった。
サム上 19:8 戦いは続いて起こったが、ダビデはペリシテ人を討つために出陣し、大打撃を与えたので、彼らはダビデを恐れて逃げた。
この様に、ヨナタンはダビデに、サウル王がダビデを殺しはしないと誓ったことを伝えました。それで、これまで通りにダビデはサウルに仕えることになったのです。千人隊長として、また、竪琴を弾くサウルの癒し人として仕えたのです。そしてペリシテとの戦いに出かけては勝利したので、ペリシテ人たちはダビデを恐れて逃げ去りました。
転
この様にダビデとサウルの関係はしばらくは良かったのですが、サウルに主からの悪霊が下ると、また発作的に嫉妬の炎が燃え出して、ダビデを殺さなければと思うのです。9節から17節です。
サム上 19:9 ときに、主からの悪霊がサウルに降った。サウルは館で槍を手にして座り、ダビデはその傍らで竪琴を奏でていた。
サム上 19:10 そのとき、サウルがダビデを壁に突き刺そうとねらったが、ダビデはサウルを避け、槍は壁に突き刺さった。ダビデは逃げ、その夜は難を免れた。
サム上 19:11 サウルはダビデの家に使者を遣わし、彼を見張らせ、翌朝には殺させようとした。ダビデの妻ミカルはダビデに言った。「今夜中に避難して自分の命を守らなければ、明日は殺されます。」
サム上 19:12 ミカルはダビデを窓からつり降ろし、彼は逃げて難を免れた。
サム上 19:13 ミカルはテラフィムを寝床に置き、その頭に山羊の毛をかぶせ、それを着物で覆った。
サム上 19:14 サウルは使者を遣わしてダビデを捕らえようとしたが、ミカルは、「彼は病気です」と言った。
サム上 19:15 サウルはダビデを見舞うのだといって使者を遣わしたが、「ダビデを寝床のままわたしのもとに担ぎ込め。殺すのだ」と命じていた。
サム上 19:16 使者が来てみると、寝床には山羊の毛を頭にかぶせたテラフィムが置かれていた。
サム上 19:17 サウルはミカルに言った。「このようなことをしてわたしを欺いたのはなぜだ。なぜお前はわたしの敵を逃がし、避難させたのか。」ミカルはサウルに言った。「あの人は、『わたしを逃がせ。さもないとお前を殺す』と脅しました。」
この様に、サウルの発作的な病がまた起こりました。そして事件が起こったのです。その日はいつものように、ダビデの竪琴を聞きながら、サウル王は心の癒しを求めていた時なのです。主からの悪霊がサウルに降ったとありますから、自分の意思とは関係なく突然に、神の力によって、そのような悪霊に取りつかれた状態になったのです。その時サウルは館にいて、槍を手にして座っており、ダビデの竪琴を聞いていたのです。槍を手にして座っているというのも異様なことなので、ダビデもこの事に気が付き注意していたのだと思います。突然サウルは槍をダビデの方に向けて、ダビデを追い詰め壁のところで、突き殺そうとしたのですが、素早い動きをするダビデはそこから身をかわして、槍だけが壁を突き通したのです。そしてダビデは難を逃れて、自分の家に帰りました。
サウルは、そのダビデの家に使者を遣わして、見張らせていました。翌朝には殺そうとしていたのです。サウルの娘であり、ダビデの妻ミカルはダビデにこう言いました。今夜中に避難して自分の命を守らなければ、明日は殺されます。そう言って、ダビデを窓から釣り下ろして、逃がしたのです。たぶんこの家の構造は、出入り口側は通路に面していて、そこにはサウルの使者たちが見張りをして逃げないようにしてあるので、裏側が崖になって、だれも入って来れないようになっているので、その崖のところにつり下ろしたのだと思います。この時代にはこのような構造になっている家がよくあったのです。さらにミカルは、ダビデが家にいるように装い、テラフィムという異教の偶像を寝床に置き、さらに丁寧に、その頭に山羊の毛をかぶせ人の髪の毛のように見せ、それを着物で覆ってまるで寝ているように見せたのです。日本とは違って、ヨーロッパのヤギは黒いヤギが多かったので、髪の毛のように見せられたのです。それで、サウルが使者を遣わしてダビデをとらえようとしたときに、ミカルはダビデは今病気で寝ていますと言って、ドアからそっと、その偽物のダビデを見せていたのかもしれません。それで見張りは安心して、そのままにしていたのだろうと思います。
サウルはもう一度使者を遣わして、ダビデを見舞うという口実で、殺す目的でダビデのところに行きました。そして、寝ているダビデを見ると、それは偽装されたテラフィムの人形だったのです。
サウルはミカルに「このようなことをしてわたしを欺いたのはなぜだ。なぜお前はわたしの敵を逃がし、避難させたのか。」というと、ミカルはサウルにこう言ったのです。「あの人は、『わたしを逃がせ。さもないとお前を殺す』と脅しました。」ミカルはうまく言い逃れをして、サウルの怒りを免れたのです。この頃までは、ダビデとミカルは仲の良い夫婦でしたが、そののちミカルはダビデから離され、他の人と結婚させられることになります。そしてダビデもまたほかの妻をもらうことになるのです。
さて、逃げ去ったダビデはどこに行ったのでしょうか。そしてダビデの行方はどうなるのでしょうか。18節から24節です。
サム上 19:18 逃げて難を避けたダビデは、ラマのサムエルのもとに行って、サウルの仕打ちをすべて報告した。サムエルとダビデはナヨトに行き、そこにとどまった。
サム上 19:19 ラマのナヨトにダビデがいる、とサウルに告げる者があり、
サム上 19:20 サウルはダビデを捕らえようと使者を遣わした。彼らは預言者の一団が預言しているのに出会った。サムエルが彼らの先頭に立っていた。神の霊はサウルの使者の上にも降り、彼らも預言する状態になった。
サム上 19:21 サウルはこの報告を受けて、他の使者を遣わしたが、彼らもまた預言する状態になった。三度、サウルは追っ手を送ったが、彼らもまた預言する状態になった。
サム上 19:22 ついに、サウル自身がラマに向かい、セクの大井戸まで来て、「サムエルとダビデはどこにいるのか」と尋ねた。「ラマのナヨトです」という答えを聞き、
サム上 19:23 サウルはラマのナヨトに向かってそこを去ったが、彼の上にも神の霊が降り、彼は預言する状態になったまま、ラマのナヨトまで歩き続けた。
サム上 19:24 彼は着物を脱ぎ捨て、預言する状態になったまま、その日は一昼夜、サムエルの前に裸のままで倒れていた。このため、「サウルもまた預言者の仲間か」と人々は言った。
この様に、ダビデはサムエルのもとに逃げていたのです。サムエルはサウルに油を注いで王にした人であり、ダビデに油を注いで、次の王となるように祝福した人ですから、サウルにとってもダビデにとっても、恩師であり神の人です。さらにサムエルはサウルが王になる前のイスラエルの指導者でしたので、いまだに力があったので、ダビデがサムエルのもとに行くのはごく自然なことでした。サムエルはラマという所にいたのでそこに行って、サウルがダビデにしたことをすべて語ったのでした。サムエルは、サウルから神が離れた事を知っている人ですから、サウルの状況をすぐに理解したのです。するとサムエルはダビデを連れて同じラマのナヨトという所に行ってそこにとどまりました。少し姿を隠したのかもしれません。でもそれを、すぐにサウルに伝えるものがいたのです。それでサウルはすぐに使者を遣わしてダビデをとらえようとしました。そこにつくと、彼らは預言者の一団が預言しているのに出会いました。このラマのナヨトという所はこのような予言者たちが集まっている場所なのかもしれません。ここに移ってきたサムエルが、彼らの先頭に立っていたのです。すると、神の霊はサウルの使者の上にも降り、彼らも預言する状態になったのです。サウルの使者たちは自分たちの来た目的を忘れて、ただ、神を賛美し予言するものに変えられたのです。サウルはこの報告を受けたので、もう一度ダビデをとらえるために、ほかの使者たちを遣わしました。でも同じなのです。同じことを三度やってもみな予言する状態になって、ダビデをとらえることはできなかったのです。それでついに、サウルが自らダビデをとらえるために、ラマの近くまで来ました。そして、ダビデがどこにいるかを訪ね、そこに向かっている途中で、彼の上にも神の霊が降り、彼は預言する状態になったのです。サウル王はそのような予言する状態の恍惚となって我を忘れている状態のまま、ラマのナヨトまで歩き続けたのです。彼は着物を脱ぎ捨て、預言する状態になったまま、その日は一昼夜、サムエルの前に裸のままで倒れていたと言います。この事は、サムエルの前では、サウルは何もかもが取り除かれ、幼子のようになってしまったということを表しているのだと思います。このため、「サウルもまた預言者の仲間か」と人々は言ったと書かれています。この言葉は、サウルが若いとき羊を探しに行き、初めてサムエルに出会って別れたときも同じように言われたことがありました。サウルが自分の家に帰る途中、預言者の一団がサウルを迎えてくれた時、神の霊が彼に激しく下り、サウルは彼らのただなかで予言する状態になったのです。この時、近くにいたサウルを知っている人たちは、サウルが預言するのを見て、サウルもまた預言者の仲間かと互いに言ったのです。同じようなことが今度はダビデをとらえに来た時にも起こったのです。この様にサウルもまた異常な状態になったのでダビデをとらえることはできませんでした。人々は、サウルもまた預言者の仲間かと言いあって、その言葉が残るようになったのです。
結
この様に、サウル王はダビデに妬みをもってしまうと、神の悪霊が取り付いて、ダビデを殺したいという思いが狂ったように起こってくるのです。ダビデには何の罪もなく、サウルの息子ヨナタンや娘ミカルでさえもダビデの味方になって、何とか救おうとしているのです。サウルのすることはことごとく妨げられました。そしてダビデのすることはいつも成功しました。神様がサウルを去り、ダビデとともにいたからです。
(一分間黙想)(お祈り)
天の父なる神様、あなたがともにいなければ何事も、成し遂げることが出来ず、あなたがともにいてくだされば、何事もうまくいくことを教えられます。自分の力でするのではなく、ただあなたのみ旨に委ねるとき、あなたは私たちに代わってそれを成し遂げてくださいます。そのことを決して忘れることがありませんように。ただあなたのみ旨とご計画を受け入れさせてください。
この祈りを、主イエス・キリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン
<<聖書の箇所(旧約聖書:◇サムエル記上)>>
◆ダビデの逃亡
サム上 19:1 サウルは、息子のヨナタンと家臣の全員に、ダビデを殺すようにと命じた。しかし、サウルの息子ヨナタンはダビデに深い愛情を抱いていたので、
サム上 19:2 ダビデにこのことを告げた。「わたしの父サウルはあなたを殺そうとねらっている。朝になったら注意して隠れ場にとどまり、見つからないようにしていなさい。
サム上 19:3 あなたのいる野原にわたしは出て行って父の傍らに立ち、あなたについて父に話してみる。様子を見て、あなたに知らせよう。」
サム上 19:4 ヨナタンは父サウルにダビデをかばって話した。「王がその僕であるダビデのゆえに、罪を犯したりなさいませんように。彼は父上に対して罪を犯していないばかりか、大変お役に立っているのです。
サム上 19:5 彼が自分の命をかけてあのペリシテ人を討ったから、主はイスラエルの全軍に大勝利をお与えになったのです。あなたはそれを見て、喜び祝われたではありませんか。なぜ、罪なき者の血を流し、理由もなくダビデを殺して、罪を犯そうとなさるのですか。」
サム上 19:6 サウルはヨナタンの言葉を聞き入れて誓った。「主は生きておられる。彼を殺しはしない。」
サム上 19:7 ヨナタンはダビデを呼んで、これをすべて彼に告げた。ヨナタンはサウルのもとにダビデを連れて行き、ダビデはこれまでどおりサウルに仕えることになった。
サム上 19:8 戦いは続いて起こったが、ダビデはペリシテ人を討つために出陣し、大打撃を与えたので、彼らはダビデを恐れて逃げた。
サム上 19:9 ときに、主からの悪霊がサウルに降った。サウルは館で槍を手にして座り、ダビデはその傍らで竪琴を奏でていた。
サム上 19:10 そのとき、サウルがダビデを壁に突き刺そうとねらったが、ダビデはサウルを避け、槍は壁に突き刺さった。ダビデは逃げ、その夜は難を免れた。
サム上 19:11 サウルはダビデの家に使者を遣わし、彼を見張らせ、翌朝には殺させようとした。ダビデの妻ミカルはダビデに言った。「今夜中に避難して自分の命を守らなければ、明日は殺されます。」
サム上 19:12 ミカルはダビデを窓からつり降ろし、彼は逃げて難を免れた。
サム上 19:13 ミカルはテラフィムを寝床に置き、その頭に山羊の毛をかぶせ、それを着物で覆った。
サム上 19:14 サウルは使者を遣わしてダビデを捕らえようとしたが、ミカルは、「彼は病気です」と言った。
サム上 19:15 サウルはダビデを見舞うのだといって使者を遣わしたが、「ダビデを寝床のままわたしのもとに担ぎ込め。殺すのだ」と命じていた。
サム上 19:16 使者が来てみると、寝床には山羊の毛を頭にかぶせたテラフィムが置かれていた。
サム上 19:17 サウルはミカルに言った。「このようなことをしてわたしを欺いたのはなぜだ。なぜお前はわたしの敵を逃がし、避難させたのか。」ミカルはサウルに言った。「あの人は、『わたしを逃がせ。さもないとお前を殺す』と脅しました。」
サム上 19:18 逃げて難を避けたダビデは、ラマのサムエルのもとに行って、サウルの仕打ちをすべて報告した。サムエルとダビデはナヨトに行き、そこにとどまった。
サム上 19:19 ラマのナヨトにダビデがいる、とサウルに告げる者があり、
サム上 19:20 サウルはダビデを捕らえようと使者を遣わした。彼らは預言者の一団が預言しているのに出会った。サムエルが彼らの先頭に立っていた。神の霊はサウルの使者の上にも降り、彼らも預言する状態になった。
サム上 19:21 サウルはこの報告を受けて、他の使者を遣わしたが、彼らもまた預言する状態になった。三度、サウルは追っ手を送ったが、彼らもまた預言する状態になった。
サム上 19:22 ついに、サウル自身がラマに向かい、セクの大井戸まで来て、「サムエルとダビデはどこにいるのか」と尋ねた。「ラマのナヨトです」という答えを聞き、
サム上 19:23 サウルはラマのナヨトに向かってそこを去ったが、彼の上にも神の霊が降り、彼は預言する状態になったまま、ラマのナヨトまで歩き続けた。
サム上 19:24 彼は着物を脱ぎ捨て、預言する状態になったまま、その日は一昼夜、サムエルの前に裸のままで倒れていた。このため、「サウルもまた預言者の仲間か」と人々は言った。