家庭礼拝 2023年3月15日 サムエル記上 17:31-58 ダビデとゴリアト②

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起 

今日はいよいよダビデとゴリアトの一騎打ちの場面となります。ダビデがイスラエルの兵士たちに、「生ける神の戦列に挑戦するとは、あの無割礼のペリシテ人はいったい何者ですか」と少しもこの巨人のゴリアトを恐れることなく言っているのを聞いて、この事をサウルに告げるものがいたのです。イスラエルの兵士たちはみなこのゴリアトを恐れていたので、このように、少しも恐れることのないダビデに感心していたのです。サウルはそのことを聞いて、ダビデを呼び寄せました。するとダビデは、私が行ってあのペリシテ人と戦いましょうと言いました。ですがさすがにサウルは、相手がまだ少年なので、とてもかなうはずがないと思い、それを思いとどまらせようとしました。するとダビデは、自分は、熊でもライオンでも羊を襲うものは、それを倒してきたと言い、あのペリシテ人も、それらの獣の一匹のように倒して見せますと言ったのです。なぜならそれは生ける神の戦列に挑戦したのですからと言ったのです。その言葉を聞いて、サウルもまた、感心しもしかして、出来るのではないかと思ったのです。ダビデは、ライオンの手から熊の手から私を守ってくださった主は、あのペリシテ人の手からも私を守ってくださるに違いありませんと言うと、サウルはダビデに、行くがよい、主がお前とともにおられるようにと言って、戦わせることにしたのです。サウルにもこのように主を信じる信仰はあるのです。そしてダビデの信仰にも打たれたのです。ですがサウルは現実に流されやすいのです。

戦いに出ようとするダビデにサウルは、自分の兜と鎧と、サウルの剣を与えました。イスラエル軍は誰も、息子のヨナタン以外はこのような鎧や兜や剣は持っていなかったので、サウルが自分の物を与えたのです。ですがそんなものは着けたことがないダビデには、かえって動きずらくなると言って、それを脱いで、自分の杖だけ持って出かけたのです。そして川岸から滑らかな石を5つ選んで、投石袋に入れ、石投げひもを手にしてペリシテ人に向かって行ったのです。

ゴリアトはダビデが、杖だけ持ってきたと思って、軽くあしらい、さんざん罵ってお前の肉を空の鳥や野の獣にくれてやろうと言いました。それに対して、ダビデは「私はお前が挑戦したイスラエルの戦列の神、万軍の主の名によってお前に立ち向かう。」と言って、剣や槍で立ち向かうのではなく主の名によって立ち向かうと言ったのです。ダビデの武器は、主の力なのです。

ここで、ダビデとゴリアトは一騎打ちをするのですが、ゴリアトの方はダビデが杖で戦ってくると思っていたのです。ですがダビデはゴリアトが予想もしていなかった石投げひもで戦ったのです。この石投げひもと言うのは、石を載せる皮に石を載せて、皮のひもで、それを振り回して、石を投げ飛ばして相手に当てて倒すものです。ですから飛び道具です。普通一騎打ちには飛び道具は使わないですから、ゴリアトも不意を突かれたのです。これが同じ飛び道具でも弓を構えてきたならば、楯をかざして、きっと守ったと思うのです。相手が子供だと思ったのと、まさか石投げひものような飛び道具を使うと思っていなかったゴリアトは油断していたのです。ダビデが放った石投げひもの石は見事にゴリアトの額に当たり、ゴリアトは一撃で倒れたのです。そしてダビデはその首を切り落としました。それを見たペリシテ人たちは恐ろしくなり逃げ出しました。イスラエル兵たちは鬨の声を上げてそれを追撃して滅ぼしたのです。この様にして、イスラエルはペリシテ軍に勝ち、サウルはあの少年は誰の子かと軍の司令官に聞いてもわかりませんでした。それでダビデを呼び寄せて、聞くと、エッサイの息子だと答えたのです。

この話の中で、ちょっと変なところがあります。それはこの戦いの前に、ダビデはサウルに仕えていたはずなので、ダビデを知っているはずなのです。しかも、ダビデの竪琴を聞いて、自分の気持ちを落ち着かせ、ダビデのことはとても気に入っていたはずですが、ここではゴリアトと戦った少年が誰であるかわからないとなっています。たぶんこれらは別々の伝承の物を一つの物語につなげたものであろうと思います。そこに矛盾が出てくるのです。

またこのゴリアトとの戦いのことはサムエル記下の21章19節にも出てくるのです。そこにはこう書かれています。

サム下 21:19 ゴブで、またペリシテ人との戦いがあったとき、ベツレヘム出身のヤアレ・オルギムの子エルハナンが、ガト人ゴリアトを打ち殺した。ゴリアトの槍の柄は機織りの巻き棒ほどもあった。

この時は巨人はゴリアトだけでなく手足の指が6本ずつある巨人などいろいろな巨人が出てきて戦うのです。ゴリアトを倒した、エルハナンはやはりベツレヘム出身でダビデの部下であり、ダビデは将軍として戦っていたのです。たぶんこちらの方が史実に近く、少年ダビデと巨人ゴリアトの話はこれらの話が入り混じって、伝承として伝えられたものと思われます。ですがここでは、そのままの物語として、読んでいきたいと思います。

それでは聖書の言葉を読んでみましょう。31節から33節です。

サム上 17:31 ダビデの言ったことを聞いて、サウルに告げる者があったので、サウルはダビデを召し寄せた。

サム上 17:32 ダビデはサウルに言った。「あの男のことで、だれも気を落としてはなりません。僕が行って、あのペリシテ人と戦いましょう。」

サム上 17:33 サウルはダビデに答えた。「お前が出てあのペリシテ人と戦うことなどできはしまい。お前は少年だし、向こうは少年のときから戦士だ。」

この様に、ダビデが兵士たちと話しているとき、巨人ゴリアトのことを少しも恐れずにいる勇敢な少年のことを聞いて、そのことをサウルに告げるものがありました。サウルは、だれもゴリアトと戦うもののいないのに落胆していたので、このダビデを呼び寄せると、まだ幼い少年であることに失望したと思います。ですがダビデは、「あの男のことで、だれも気を落としてはなりません。僕が行って、あのペリシテ人と戦いましょう。」と言うのです。サウルは現実を見て、とてもかなうはずがないと思い、「お前が出てあのペリシテ人と戦うことなどできはしまい。お前は少年だし、向こうは少年のときから戦士だ。」と言って諦めさせようとしました。サウルはこのように、いつも現実に打ち負かされてしまい、なかなか信仰に立つことのできない人だったのです。それは現実にはできないかもしれないが、神にはできないことは何もないという信仰が足りなかったのです。

するとダビデは、サウルに対してこう言い返したのです。34節から37節です。

サム上 17:34 しかし、ダビデは言った。「僕は、父の羊を飼う者です。獅子や熊が出て来て群れの中から羊を奪い取ることがあります。

サム上 17:35 そのときには、追いかけて打ちかかり、その口から羊を取り戻します。向かって来れば、たてがみをつかみ、打ち殺してしまいます。

サム上 17:36 わたしは獅子も熊も倒してきたのですから、あの無割礼のペリシテ人もそれらの獣の一匹のようにしてみせましょう。彼は生ける神の戦列に挑戦したのですから。」

サム上 17:37 ダビデは更に言った。「獅子の手、熊の手からわたしを守ってくださった主は、あのペリシテ人の手からも、わたしを守ってくださるにちがいありません。」サウルはダビデに言った。「行くがよい。主がお前と共におられるように。」

この様に、ダビデは今までもライオンやクマと戦って撃ち殺した経験を語りました。そしてあの無割礼のペリシテ人もそのような獣と同じように倒して見せますと言ったのです。ダビデには生け る神の戦列に挑戦するものが、神の力に勝てるはずがないという信仰があったのです。そして、「獅子の手、熊の手からわたしを守ってくださった主は、あのペリシテ人の手からも、わたしを守ってくださるにちがいありません。」と言ったのです。ダビデは神の力を信じていたのです。その言葉に勇気づけられて、サウルもダビデに、「行くがよい。主がお前と共におられるように。」と言って、戦うことを許したのです。本当に主が守ってくださるかもしれないと思ったのです。

そして、サウルはダビデにできるだけのことをしてやろうと思いました。自分だけが持っている貴重な武具を全部ダビデに付けさせたのです。青銅の兜に鎧をつけさせ、サウルとヨナタンしか持っていない剣も与えたのです。38節から40節です。

サム上 17:38 サウルは、ダビデに自分の装束を着せた。彼の頭に青銅の兜をのせ、身には鎧を着けさせた。

サム上 17:39 ダビデは、その装束の上にサウルの剣を帯びて歩いてみた。だが、彼はこれらのものに慣れていなかった。ダビデはサウルに言った。「こんなものを着たのでは、歩くこともできません。慣れていませんから。」ダビデはそれらを脱ぎ去り、

サム上 17:40 自分の杖を手に取ると、川岸から滑らかな石を五つ選び、身に着けていた羊飼いの投石袋に入れ、石投げ紐を手にして、あのペリシテ人に向かって行った。

この様にせっかくサウルが与えてくれた武具ですが、その様なものは着けたことがないダビデには返って、邪魔になるだけでした。それでそれらを脱ぎ捨て、自分の杖を取り、川岸から滑らかな石を5つ選び、投石袋に入れて、石投げ紐をもってペリシテ人に向かって行ったのです。石投げ紐は自分の手で石を投げるよりも何倍も強く投げることのできる飛び道具です。

いよいよ二人は対峙して、言葉を交わしました。ダビデには何の恐れもありませんでした。41節から45節です。

サム上 17:41 ペリシテ人は、盾持ちを先に立て、ダビデに近づいて来た。

サム上 17:42 彼は見渡し、ダビデを認め、ダビデが血色の良い、姿の美しい少年だったので、侮った。

サム上 17:43 このペリシテ人はダビデに言った。「わたしは犬か。杖を持って向かって来るのか。」そして、自分の神々によってダビデを呪い、

サム上 17:44 更にダビデにこう言った。「さあ、来い。お前の肉を空の鳥や野の獣にくれてやろう。」

サム上 17:45 だが、ダビデもこのペリシテ人に言った。「お前は剣や槍や投げ槍でわたしに向かって来るが、わたしはお前が挑戦したイスラエルの戦列の神、万軍の主の名によってお前に立ち向かう。

この様にダビデが現れたので、ゴリアトも盾持ちを先に立てて、ダビデに近づいてきました。

ゴリアトは盾持ちを先に立てるほどの勇者だったのです。その楯も相当重かったのだと思います。それに対してダビデは羊飼いの姿そのままに、杖だけをもって目の前に現れたのです。そのあどけない少年に驚いて、しかも何の武器も持っていないので、そんな杖だけでやってきて、犬でも追い立てるつもりかと言って、自分の神々によってダビデを呪ったと言います。そして最後に、「さあ、来い。お前の肉を空の鳥や野の獣にくれてやろう。」と挑発しました。

このゴリアトの言葉に対して、ダビデは恐れてはいません。「お前は剣や槍や投げ槍でわたしに向かって来るが、わたしはお前が挑戦したイスラエルの戦列の神、万軍の主の名によってお前に立ち向かう。」と言ったのです。ダビデはゴリアトの武器について、剣や槍や投げ槍と言っていますが、この投げ槍と言うのは槍を遠くに飛ばすことが出来るように、棒の先に槍を引っかけて遠心力で遠くに飛ばすものですから、投石紐と似たようなものです。これは人類の最初の飛び道具と言われたもので、当時はまだ使われていたのです。これらは後には弓に取って代わられます。ダビデはゴリアトが、いろいろな武器によって自分に立ち向かってくるが、私は万軍の主の名によってお前に立ち向かうと言ったのです。ダビデの一番の力は万軍の主が共におられるということだったのです。自分だけの力は弱いが、主と共にあることによって、どんなものよりも強くなると信じているのです。

そしてダビデはさらにこう言いました。46節から48節です。

サム上 17:46 今日、主はお前をわたしの手に引き渡される。わたしは、お前を討ち、お前の首をはね、今日、ペリシテ軍のしかばねを空の鳥と地の獣に与えよう。全地はイスラエルに神がいますことを認めるだろう。

サム上 17:47 主は救いを賜るのに剣や槍を必要とはされないことを、ここに集まったすべての者は知るだろう。この戦いは主のものだ。主はお前たちを我々の手に渡される。」

サム上 17:48 ペリシテ人は身構え、ダビデに近づいて来た。ダビデも急ぎ、ペリシテ人に立ち向かうため戦いの場に走った。

この様にダビデは全面的に、この戦いはイスラエルの神とベリシテとの戦いだということを語るのです。主はお前を私の手に引き渡されると言い。全地はイスラエルに神がいますことを認めるだろうと言い。主は救いを賜るのに、剣や槍を必要とはされないことを、ここに集まったすべてのものは知るだろうと言い。この戦いは主のものだ、主はお前たちを我々の手に渡されると言ったのです。これを聞いたペリシテの人々は、もし本当にそうなったら、とてもこのイスラエルの神には太刀打ちできないだろうと恐れた事と思います。ゴリアトもこれを聞いて身構えてダビデを殺そうと近づいてきました。ダビデも急いでゴリアトに立ち向かうために近づいていったのです。

いよいよ決戦の場面です。どのようにしてダビデはゴリアトを倒すのでしょうか。49節から51節です。

サム上 17:49 ダビデは袋に手を入れて小石を取り出すと、石投げ紐を使って飛ばし、ペリシテ人の額を撃った。石はペリシテ人の額に食い込み、彼はうつ伏せに倒れた。

サム上 17:50 ダビデは石投げ紐と石一つでこのペリシテ人に勝ち、彼を撃ち殺した。ダビデの手には剣もなかった。

サム上 17:51 ダビデは走り寄って、そのペリシテ人の上にまたがると、ペリシテ人の剣を取り、さやから引き抜いてとどめを刺し、首を切り落とした。ペリシテ軍は、自分たちの勇士が殺されたのを見て、逃げ出した。

ゴリアトはきっと、油断していたと思います。何の武器も持たず、杖一本で来るものに、楯も必要ないと思って不用意に近づいてきたのです。もし石投げ紐で攻撃してくるとわかっていたら、きっと盾を使って防いだと思います。ゴリアトが近づいてくると、ダビデは袋に手を入れて小石を取り出し、石投げひもを使って石を飛ばしました。するとその石は、ゴリアトの額に食い込んでそのままうつぶせに倒れたのです。あっという間の出来事です。それほど石投げ紐を使って投げる石の力は強かったのです。たぶん石投げ紐をぐるぐる回して投げるのではなく、鞭のように、ヒューと一回振り回しただけなのだと思います。ですからゴリアトも何のことかわからないまま額に石を受けて気を失ってしまったのです。ダビデはそのゴリアトに走り寄り、その上にまたがってゴリアトの剣を取ってとどめをさしました。それから首を切り落としました。ペリシテ軍は自分たちの勇士ゴリアトが殺されたのに驚き、またダビデの言っていたイスラエルの神の力に恐れをなして、逃げ出しました。

 すると、イスラエル軍は一斉にペリシテ軍を攻撃したのです。52節から54節です。

サム上 17:52 イスラエルとユダの兵は立って、鬨の声をあげ、ペリシテ軍を追撃して、ガイの境エクロンの門に至った。ペリシテ人は刺し殺され、ガトとエクロンに至るシャアライムの道に倒れていた。

サム上 17:53 イスラエルの兵士はペリシテ軍追撃から帰ると、彼らの陣営を略奪した。

サム上 17:54 ダビデはあのペリシテ人の首を取ってエルサレムに持ち帰り、その武具は自分の天幕に置いた。

 この様にゴリアトを倒されて、恐れをなして逃げ出したペリシテ軍を見て、イスラエル軍は勇気を与えられて、一斉にペリシテ軍を追撃したのです。そして多くのペリシテ人を殺して、ペリシテの陣営を略奪しました。ダビデはゴリアトの首を取って、エルサレムに持ち帰り、その武具を自分の天幕に置いたのです。これでイスラエル軍の完全な勝利となったのです。

 この時、ダビデが勇敢にゴリアトに向かって戦うのを見て、サウルはダビデが誰なのかわからなかったようです。55節から58節です。

サム上 17:55 サウルは、ダビデがあのペリシテ人に立ち向かうのを見て、軍の司令官アブネルに聞いた。「アブネル、あの少年は誰の息子か。」「王様。誓って申し上げますが、全く存じません」とアブネルが答えると、

サム上 17:56 サウルは命じた。「あの少年が誰の息子か調べてくれ。」

サム上 17:57 ダビデがあのペリシテ人を討ち取って戻って来ると、アブネルは彼を連れてサウルの前に出た。ダビデはあのペリシテ人の首を手に持っていた。

サム上 17:58 サウルは言った。「少年よ、お前は誰の息子か。」「王様の僕、ベツレヘムのエッサイの息子です」とダビデは答えた。

 このように、まさかダビデがゴリアトに勝つとは思っていなかったサウルはダビデがいったい何者であるかを至急知る必要がありました。と言うのもゴリアトを倒したものには、大金を賜り、王女をくださり、さらにその父の家にはイスラエルの特典を与えると言っていたからです。サウルは軍の司令官アブネルに尋ねましたが、全くわかりませんでした。それで誰の息子か調べてくれと命じました。ダビデがゴリアトを打ち取って戻ってきたので、アブネルは彼を連れてサウルの前に連れて行きました。そして、サウルは直接ダビデに誰の息子かと尋ねました。すると、ダビデはベツレヘムのエッサイの息子ですと答えたのです。これでやっとダビデの素性が分かったのです。さてこの後はどうなるでしょうか。まだまだ物語は続きます。

 ダビデはイスラエルのすべての兵が恐れていたペリシテの巨人ゴリアトを打倒しました。ゴリアトは自分の武器を頼みにし、自分の巨体を頼みにしていたので、まだ子供の様なダビデが杖だけを持って戦いに来たのかと軽く考え、見くびって油断して、ダビデに近づいてしまいました。一方ダビデは、何の武器も持っているようには見えなかったのですが、イスラエルの主がともに戦ってくださることを声高らかに宣言し、石投げ紐の石を使って、一発で油断しているゴリアトを倒したのです。結局、武器に頼らず、神を頼りにしたダビデが勝ったのです。いくら武器があっても力があっても、主に立ち向かうものは滅びると信じたダビデが勝ったのです。見える現実にとらわれることなく、信仰に立つことの大切さを教えられるのです。

(一分間黙想)(お祈り)

天の父なる神様、サウルもイスラエルの兵士たちも巨人ゴリアトの巨体や武具を見て恐れおののきました。ゴリアトもまた、自分の力を思って高ぶっていました。そこに立ち向かったのは目に見えるものではなく主の力を信じるダビデでした。ダビデは目に見える現実にとらわれることなくひるむことなく、ただ主を頼みにして、ただの一撃でゴリアトを倒しました。主を信じるものの力を覚えることが出来ます。どうか私たちもダビデのように、目に見えることにとらわれることなく、ただあなたの御力を信じて勇気をもって大胆に歩ませてください。

この祈りを、主イエス・キリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン

 

<<聖書の箇所(旧約聖書:◇サムエル記上)>>  

 

◆ダビデとゴリアト

サム上 17:31 ダビデの言ったことを聞いて、サウルに告げる者があったので、サウルはダビデを召し寄せた。

サム上 17:32 ダビデはサウルに言った。「あの男のことで、だれも気を落としてはなりません。僕が行って、あのペリシテ人と戦いましょう。」

サム上 17:33 サウルはダビデに答えた。「お前が出てあのペリシテ人と戦うことなどできはしまい。お前は少年だし、向こうは少年のときから戦士だ。」

サム上 17:34 しかし、ダビデは言った。「僕は、父の羊を飼う者です。獅子や熊が出て来て群れの中から羊を奪い取ることがあります。

サム上 17:35 そのときには、追いかけて打ちかかり、その口から羊を取り戻します。向かって来れば、たてがみをつかみ、打ち殺してしまいます。

サム上 17:36 わたしは獅子も熊も倒してきたのですから、あの無割礼のペリシテ人もそれらの獣の一匹のようにしてみせましょう。彼は生ける神の戦列に挑戦したのですから。」

サム上 17:37 ダビデは更に言った。「獅子の手、熊の手からわたしを守ってくださった主は、あのペリシテ人の手からも、わたしを守ってくださるにちがいありません。」サウルはダビデに言った。「行くがよい。主がお前と共におられるように。」

サム上 17:38 サウルは、ダビデに自分の装束を着せた。彼の頭に青銅の兜をのせ、身には鎧を着けさせた。

サム上 17:39 ダビデは、その装束の上にサウルの剣を帯びて歩いてみた。だが、彼はこれらのものに慣れていなかった。ダビデはサウルに言った。「こんなものを着たのでは、歩くこともできません。慣れていませんから。」ダビデはそれらを脱ぎ去り、

サム上 17:40 自分の杖を手に取ると、川岸から滑らかな石を五つ選び、身に着けていた羊飼いの投石袋に入れ、石投げ紐を手にして、あのペリシテ人に向かって行った。

サム上 17:41 ペリシテ人は、盾持ちを先に立て、ダビデに近づいて来た。

サム上 17:42 彼は見渡し、ダビデを認め、ダビデが血色の良い、姿の美しい少年だったので、侮った。

サム上 17:43 このペリシテ人はダビデに言った。「わたしは犬か。杖を持って向かって来るのか。」そして、自分の神々によってダビデを呪い、

サム上 17:44 更にダビデにこう言った。「さあ、来い。お前の肉を空の鳥や野の獣にくれてやろう。」

サム上 17:45 だが、ダビデもこのペリシテ人に言った。「お前は剣や槍や投げ槍でわたしに向かって来るが、わたしはお前が挑戦したイスラエルの戦列の神、万軍の主の名によってお前に立ち向かう。

サム上 17:46 今日、主はお前をわたしの手に引き渡される。わたしは、お前を討ち、お前の首をはね、今日、ペリシテ軍のしかばねを空の鳥と地の獣に与えよう。全地はイスラエルに神がいますことを認めるだろう。

サム上 17:47 主は救いを賜るのに剣や槍を必要とはされないことを、ここに集まったすべての者は知るだろう。この戦いは主のものだ。主はお前たちを我々の手に渡される。」

サム上 17:48 ペリシテ人は身構え、ダビデに近づいて来た。ダビデも急ぎ、ペリシテ人に立ち向かうため戦いの場に走った。

サム上 17:49 ダビデは袋に手を入れて小石を取り出すと、石投げ紐を使って飛ばし、ペリシテ人の額を撃った。石はペリシテ人の額に食い込み、彼はうつ伏せに倒れた。

サム上 17:50 ダビデは石投げ紐と石一つでこのペリシテ人に勝ち、彼を撃ち殺した。ダビデの手には剣もなかった。

サム上 17:51 ダビデは走り寄って、そのペリシテ人の上にまたがると、ペリシテ人の剣を取り、さやから引き抜いてとどめを刺し、首を切り落とした。ペリシテ軍は、自分たちの勇士が殺されたのを見て、逃げ出した。

サム上 17:52 イスラエルとユダの兵は立って、鬨の声をあげ、ペリシテ軍を追撃して、ガイの境エクロンの門に至った。ペリシテ人は刺し殺され、ガトとエクロンに至るシャアライムの道に倒れていた。

サム上 17:53 イスラエルの兵士はペリシテ軍追撃から帰ると、彼らの陣営を略奪した。

サム上 17:54 ダビデはあのペリシテ人の首を取ってエルサレムに持ち帰り、その武具は自分の天幕に置いた。

サム上 17:55 サウルは、ダビデがあのペリシテ人に立ち向かうのを見て、軍の司令官アブネルに聞いた。「アブネル、あの少年は誰の息子か。」「王様。誓って申し上げますが、全く存じません」とアブネルが答えると、

サム上 17:56 サウルは命じた。「あの少年が誰の息子か調べてくれ。」

サム上 17:57 ダビデがあのペリシテ人を討ち取って戻って来ると、アブネルは彼を連れてサウルの前に出た。ダビデはあのペリシテ人の首を手に持っていた。

サム上 17:58 サウルは言った。「少年よ、お前は誰の息子か。」「王様の僕、ベツレヘムのエッサイの息子です」とダビデは答えた。