家庭礼拝 2023年3月1日 サムエル記上 16:1-23 ダビデ、油を注がれる

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起 

前回の聖書の箇所では、サウルが王権から退けられるとの宣言を受けました。代りに王権を授かるのはダビデです。ですがこの切り替わりは一気に行われたわけではなく、徐々に、サウルは神様の恵みから遠ざけられ、ダビデにはその恵みが与えられるようになり、長い年月を通してこの切り替わりが起こるのです。

この過程ではだんだんサウルの人格が変わっていくのが分かります。登場したばかりのサウルは他の人よりもずっと背が高く、顔も整った好青年でした。そして謙遜で、純真な若者だったのです。そしてみんなの話をよく聞き、ごり押しをせず、戦いにおいては勇敢に戦う、良い王様になったのです。

サウルが王権を取り上げられてしまったのは、そのような性格のために、兵士たちが、分捕り品の中から、良いものは取り分けておいて、神様に感謝して捧げましょうと言った言葉を、サウルもその通りだと思って従ってしまったのです。ところが最初に神様が王に対して命じていたのは、アマレクのものは人も物も家畜も全部滅ぼし尽くせという命令であったのに、サウルは王にもかかわらず、神様の声を忘れて、人々の声に従ってしまったということにより、神様から、サウルは王にはふさわしくないと判断されてしまったのです。

この様にして、サウルが徐々に神様から退けられていくと、サウルはだんだん疑い深くなり、被害妄想的になって行くのです。今日の16章は二つの小見出しがあり、◆ダビデ、油を注がれる、と、◆ダビデ、サウルに仕えるの二つです。ダビデが油を注がれる場面では祭司サムエルはダビデの父エッサイのところに行き、その息子たちを一人一人呼び出して、だれが神様の御心にふさわしいのかを祭司サムエルは見て、神様の声を聴こうとしたのです。7人の息子たちに全員にサムエルは会ってみたのですが、神様はこの人は次の王にふさわしい人だとは言わなかったのです。サウルの眼には、みな背も高く美しく、王にふさわしいと思ったのです。でも神様は答えませんでした。サムエルは王様を選ぶのに、前には失敗していたので今度は慎重でした。サウルを王に選んだ時には、サウルは他の人よりもずっと背が高く、整った顔をしていたので、この人こそ王にふさわしいだろうと、その外見で判断してしまったところがあったのです。ですがそれは間違いでした。ですから今度もエッサイの子供たちが、みな背も高く、顔も整っていたのでこの人ではないか、この人ではないかと、そのエッサイの子たちを見ていたのですが、神様のみ言葉がなかったのです。それでサムエルはエッサイに、あなたの子はこれだけかと言うと、もう一人末っ子がいて、まだ小さいので羊の世話をしているというと、その子を連れてきなさいと言ったのです。その子がダビデでした。そしてダビデがサムエルの前に立つと、神様は「立って彼に油を注ぎなさい。これがその人だ。」とサムエルに命じたのです。この様にして、ダビデは選ばれて、油を注がれるものとなったのです。すなわち王権を継承したのです。それからダビデには主の霊が激しく下るようになったのです。 

その後、主の霊は王のサウルからは離れ、主から来る悪霊が彼をさいなむようになったのでした。油を注がれたダビデがサウルに仕えるようになったのは、サウルが悪霊によってさいなまれて、心に平安がなく夜も眠れなくなってきたからでした。そこで、良い音楽を聴けば心に安らぎも得られるだろうという勧めもあって、竪琴の上手なダビデが推薦されて、サウルのそばに仕えるようになったのです。そして、ダビデの竪琴は、サウルから悪霊を遠ざけて、サウルは安らぎを得ることが出来るようになったのです。これがサウルとダビデの出会いだったのです。

それでは、ダビデが油を注がれる場面を、聖書から読んでみましょう。1節から3節です。

サム上 16:1 主はサムエルに言われた。「いつまであなたは、サウルのことを嘆くのか。わたしは、イスラエルを治める王位から彼を退けた。角に油を満たして出かけなさい。あなたをベツレヘムのエッサイのもとに遣わそう。わたしはその息子たちの中に、王となるべき者を見いだした。」

サム上 16:2 サムエルは言った。「どうしてわたしが行けましょうか。サウルが聞けばわたしを殺すでしょう。」主は言われた。「若い雌牛を引いて行き、『主にいけにえをささげるために来ました』と言い、

サム上 16:3 いけにえをささげるときになったら、エッサイを招きなさい。なすべきことは、そのときわたしが告げる。あなたは、わたしがそれと告げる者に油を注ぎなさい。」

この様に、サムエルはサウルの王権が取り除かれたことをサウルに宣言しましたが、それは冷たく突き放したのではなく、そのあといつまでもサウルのことを嘆いていたのです。なぜ嘆いていたのでしょうか、それはサウルのことを不憫に思って嘆いたのかもしれないし、自分が油を注いだのに、それが間違っていたことを知って、自分自身を嘆いたのかもしれないし、サウルを外見の良さ、背が高く整った姿をしていたのでそれで選んだのかもしれないと思って嘆いていたのかもしれません。ですがそのように嘆いているサムエルのところに、主が来られて、サムエルにこう言ったのです。「いつまであなたは、サウルのことを嘆くのか。わたしは、イスラエルを治める王位から彼を退けた。角に油を満たして出かけなさい。あなたをベツレヘムのエッサイのもとに遣わそう。わたしはその息子たちの中に、王となるべき者を見いだした。」と言ったのです。神様はサウルがいつまでも嘆いていないで、新しく王となるべき人のところに行って、油を注いできなさいと言ったのです。その新しい王はベツレヘムのエッサイのところにいる。サウルはもうイスラエルの王位から私が退けたのだから、新しい王に油を注ぐためにエッサイのもとに行きなさいと命じたのです。するとサムエルは、そんなことをサウルが聞いたならば私を殺すでしょうと言いました。そんなことはとてもできませんと言ったのです。すると神様は、サムエルに、主にいけにえを捧げるために来たということにしなさい、と言ったのです。そして生贄を捧げるときになったらエッサイを招きなさいと言いました。その時なすべきことは、私が告げるから、私が教えたものに油を注ぎなさいと命じたのです。この様に、サムエルはサウルを嘆くことをやめて、主に従って、ベツレヘムに向かって旅をしました。さてどうなったことでしょうか。4節と5節です

サム上 16:4 サムエルは主が命じられたとおりにした。彼がベツレヘムに着くと、町の長老は不安げに出迎えて、尋ねた。「おいでくださったのは、平和なことのためでしょうか。」

サム上 16:5 「平和なことです。主にいけにえをささげに来ました。身を清めて、いけにえの会食に一緒に来てください。」サムエルはエッサイとその息子たちに身を清めさせ、いけにえの会食に彼らを招いた。

この様に、サムエルはイスラエルでは大きな力を持つ祭司であったので、彼がベツレヘムに着くと、何か大きなことが起こるのだろうかと町の長老は不安げに出迎えたのです。そして、何か起こるのでしょうか、おいでくださったのは平和なことのためでしょうかと尋ねました。サウルを王にしてからペリシテとの戦いがあり、アマレクとの戦いがあったので、また、サウルとサムエルの仲たがいもあったので、また戦いが始まるのではないかと恐れたのです。すると、サムエルは「平和なことです。主にいけにえをささげに来ました。身を清めて、いけにえの会食に一緒に来てください。」と言ったのです。本当の目的はエッサイの息子に油を注ぎ、王権を引き継がせるために来たのですが、そのことは隠して、主にいけにえを捧げに来ましたと言ったのです。その一方で、エッサイとその息子たちには身を清めさせて、生贄の会食に彼らを招きました。これは、以前にサウルが油を注がれたときも、生贄の会食に招かれたのと同じなのです。エッサイには8人の息子がいましたが、一番下の息子はまだ小さかったので、この重要な宴席には連れてこなかったのです。留守番として羊の番をさせていました。これがダビデなのです。

サムエルはこの宴席に招かれたエッサイの息子たちの7人を一人一人自分の前に呼んで確認しました。6節から10節です

サム上 16:6 彼らがやって来ると、サムエルはエリアブに目を留め、彼こそ主の前に油を注がれる者だ、と思った。

サム上 16:7 しかし、主はサムエルに言われた。「容姿や背の高さに目を向けるな。わたしは彼を退ける。人間が見るようには見ない。人は目に映ることを見るが、主は心によって見る。」

サム上 16:8 エッサイはアビナダブを呼び、サムエルの前を通らせた。サムエルは言った。「この者をも主はお選びにならない。」

サム上 16:9 エッサイは次に、シャンマを通らせた。サムエルは言った。「この者をも主はお選びにならない。」

サム上 16:10 エッサイは七人の息子にサムエルの前を通らせたが、サムエルは彼に言った。「主はこれらの者をお選びにならない。」

サムエルは最初、たぶん長男である、エリアブに眼を留めました。エリアブは容姿が良く、背も高かったので、この人こそ王になる油を注がれるものだろうと思いました。これは前にサウルを選んだ時のやり方と同じなのです。ところが主はサムエルに、「容姿や背の高さに目を向けるな。わたしは彼を退ける。人間が見るようには見ない。人は目に映ることを見るが、主は心によって見る。」と言い、外見で判断せず、その心で判断することを言ったのです。次にアビナダブ、その次にシャンマ、と次々に息子たちを確認したのですが、主からの選びの印は来なかったのです。

サムエルは不思議に思って、エッサイにあなたの息子はこれだけかと尋ねました。すると末っ子のダビデがいることを言ったので、すぐに呼びにやったのです。11節から13節です。

サム上 16:11 サムエルはエッサイに尋ねた。「あなたの息子はこれだけですか。」と言うと、「末の子が残っていますが、今、羊の番をしています」とエッサイが答えると、サムエルは言った。「人をやって、彼を連れて来させてください。その子がここに来ないうちは、食卓には着きません。」

サム上 16:12 エッサイは人をやって、その子を連れて来させた。彼は血色が良く、目は美しく、姿も立派であった。主は言われた。「立って彼に油を注ぎなさい。これがその人だ。」

サム上 16:13 サムエルは油の入った角を取り出し、兄弟たちの中で彼に油を注いだ。その日以来、主の霊が激しくダビデに降るようになった。サムエルは立ってラマに帰った。

この様にダビデだけが、末っ子でまた小さいので羊の番をして留守番にされていたのです。ですがサムエルに呼び出されて、その前に立つと、血色が良く、目は美しく、姿も立派であった、と書かれています。すると主は、「立って彼に油を注ぎなさい。これがその人だ。」と言われたのでサムエルは、ダビデに油を注いで、王権を受け継がせたのです。その日以来、主の霊が激しくダビデに降りるようになったと言います。この事を確認して、サムエルは自分の家のラマに帰ったのです。

サムエルから油を注がれたダビデがすぐに王になったわけではありません。しばらく何事もなく過ごしていたのですが、ダビデはサウルに仕えるようになるのです。それはサウルの心が病んでいたからでした。14節から18節です。

サム上 16:14 主の霊はサウルから離れ、主から来る悪霊が彼をさいなむようになった。

サム上 16:15 サウルの家臣はサウルに勧めた。「あなたをさいなむのは神からの悪霊でしょう。

サム上 16:16 王様、御前に仕えるこの僕どもにお命じになり、竪琴を上手に奏でる者を探させてください。神からの悪霊が王様を襲うとき、おそばで彼の奏でる竪琴が王様の御気分を良くするでしょう。」

サム上 16:17 サウルは家臣に命じた。「わたしのために竪琴の名手を見つけ出して、連れて来なさい。」

サム上 16:18 従者の一人が答えた。「わたしが会ったベツレヘムの人エッサイの息子は竪琴を巧みに奏でるうえに、勇敢な戦士で、戦術の心得もあり、しかも、言葉に分別があって外見も良く、まさに主が共におられる人です。」

この様に、油注がれたダビデに、主の霊が激しく降りるようになったのとは対照的に、サウルからは主の霊が離れ、主からくる悪霊が彼をさいなむようになっていたのです。きっと心には平安がなく不安と恐れで、夜も眠れない日が多かったのだと思います。それを見ていたサウルの家臣がこう言ったのです。「あなたをさいなむのは神からの悪霊でしょう。王様、御前に仕えるこの僕どもにお命じになり、竪琴を上手に奏でる者を探させてください。神からの悪霊が王様を襲うとき、おそばで彼の奏でる竪琴が王様の御気分を良くするでしょう。」その考えに同意したサウルは、竪琴の名手を見つけ出して連れてくるように命じました。すると従者の一人が、ベツレヘムのエッサイの子が竪琴をうまく弾けるし、戦士であり、分別があって、主がともにおられる人です、と言ってダビデのことをサウルに進めたのです。

するとサウルは、エッサイに使者を立てて、ダビデを呼び寄せることにしたのです。19節から23節です。

サム上 16:19 サウルは、エッサイに使者を立てて言った。「あなたの息子で、羊の番をするダビデを、わたしのもとによこしなさい。」

サム上 16:20 エッサイは、パンを積んだろばとぶどう酒の入った革袋と子山羊一匹を用意し、息子ダビデに持たせてサウルに送った。

サム上 16:21 ダビデはサウルのもとに来て、彼に仕えた。王はダビデが大層気に入り、王の武器を持つ者に取り立てた。

サム上 16:22 サウルはエッサイに言い送った。「ダビデをわたしに仕えさせるように。彼は、わたしの心に適った。」

サム上 16:23 神の霊がサウルを襲うたびに、ダビデが傍らで竪琴を奏でると、サウルは心が安まって気分が良くなり、悪霊は彼を離れた。

 このようにして、ダビデはサウルに召し抱えられるのですが、この事は父のエッサイにとっても名誉なことであったようです。エッサイは、パンを積んだろばとぶどう酒の入った革袋と子山羊一匹を用意し、息子ダビデに持たせてサウルに贈ったのです。わざわざ土産物付きでダビデを王のもとに贈ったのです。そのダビデをサウルもまた大層気に入って、王の武器を持つ者に取り立てたのでした。王の武器を持つものと言うのは、最も王から信頼されるもので、いつも王のそばにいて、王の剣を持ち、王の世話をする者なのです。サウルは、わざわざダビデの父親のエッサイに、ダビデは私の心に適ったと言い送ったのです。悪霊がサウルを襲い、つらい不安と恐れにとらわれたとき、ダビデが傍らで竪琴を奏でると、サウルは心が休まって気分が良くなり、悪霊は彼を離れたと言います。ダビデには悪霊を退ける神の霊がともにいたのです。

この様にして、ダビデはサウル王に仕え、ダビデとサウルの特別な関係が出来上がってきたのです。ダビデには、主によって油が注がれ、主の霊が激しくダビデに降りるようになった一方、サウルからは主の霊が離れていき、代わりに悪霊がおりて、サウルをさいなむようになったのです。そのサウルの病をいやすために、ダビデは王のそばに招かれ、ダビデが竪琴を引くと、その神の霊によって、サウルの悪霊を追い払い、サウルの心にも平安が来るようになったのです。古い王と新しい王の交代がここで徐々に行われていくのです。

 

(一分間黙想)(お祈り)

天の父なる神様、ダビデはサウルの代わりに油注がれたものとなりました。それは姿かたちではなく心を見られる主によって選ばれました。そして、ダビデには主の霊が激しく降りてきましたが、サウルからは主の霊が離れていき、悪霊がその心をさいなむようになりました。大切なのはその心に主の霊がとどまってくださるかどうかです。どうかこの世の物事にとらわれることなく、あなたが私たちの心のうちにとどまってくださって、あなたの平安を与えてくださり、あなたの恵みと導きとを与えてくださいますように。

この祈りを、主イエス・キリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン

 

<<聖書の箇所(旧約聖書:◇サムエル記上)>>  

 

◆ダビデ、油を注がれる

サム上 16:1 主はサムエルに言われた。「いつまであなたは、サウルのことを嘆くのか。わたしは、イスラエルを治める王位から彼を退けた。角に油を満たして出かけなさい。あなたをベツレヘムのエッサイのもとに遣わそう。わたしはその息子たちの中に、王となるべき者を見いだした。」

サム上 16:2 サムエルは言った。「どうしてわたしが行けましょうか。サウルが聞けばわたしを殺すでしょう。」主は言われた。「若い雌牛を引いて行き、『主にいけにえをささげるために来ました』と言い、

サム上 16:3 いけにえをささげるときになったら、エッサイを招きなさい。なすべきことは、そのときわたしが告げる。あなたは、わたしがそれと告げる者に油を注ぎなさい。」

サム上 16:4 サムエルは主が命じられたとおりにした。彼がベツレヘムに着くと、町の長老は不安げに出迎えて、尋ねた。「おいでくださったのは、平和なことのためでしょうか。」

サム上 16:5 「平和なことです。主にいけにえをささげに来ました。身を清めて、いけにえの会食に一緒に来てください。」サムエルはエッサイとその息子たちに身を清めさせ、いけにえの会食に彼らを招いた。

サム上 16:6 彼らがやって来ると、サムエルはエリアブに目を留め、彼こそ主の前に油を注がれる者だ、と思った。

サム上 16:7 しかし、主はサムエルに言われた。「容姿や背の高さに目を向けるな。わたしは彼を退ける。人間が見るようには見ない。人は目に映ることを見るが、主は心によって見る。」

サム上 16:8 エッサイはアビナダブを呼び、サムエルの前を通らせた。サムエルは言った。「この者をも主はお選びにならない。」

サム上 16:9 エッサイは次に、シャンマを通らせた。サムエルは言った。「この者をも主はお選びにならない。」

サム上 16:10 エッサイは七人の息子にサムエルの前を通らせたが、サムエルは彼に言った。「主はこれらの者をお選びにならない。」

サム上 16:11 サムエルはエッサイに尋ねた。「あなたの息子はこれだけですか。」「末の子が残っていますが、今、羊の番をしています」とエッサイが答えると、サムエルは言った。「人をやって、彼を連れて来させてください。その子がここに来ないうちは、食卓には着きません。」

サム上 16:12 エッサイは人をやって、その子を連れて来させた。彼は血色が良く、目は美しく、姿も立派であった。主は言われた。「立って彼に油を注ぎなさい。これがその人だ。」

サム上 16:13 サムエルは油の入った角を取り出し、兄弟たちの中で彼に油を注いだ。その日以来、主の霊が激しくダビデに降るようになった。サムエルは立ってラマに帰った。

◆ダビデ、サウルに仕える

サム上 16:14 主の霊はサウルから離れ、主から来る悪霊が彼をさいなむようになった。

サム上 16:15 サウルの家臣はサウルに勧めた。「あなたをさいなむのは神からの悪霊でしょう。

サム上 16:16 王様、御前に仕えるこの僕どもにお命じになり、竪琴を上手に奏でる者を探させてください。神からの悪霊が王様を襲うとき、おそばで彼の奏でる竪琴が王様の御気分を良くするでしょう。」

サム上 16:17 サウルは家臣に命じた。「わたしのために竪琴の名手を見つけ出して、連れて来なさい。」

サム上 16:18 従者の一人が答えた。「わたしが会ったベツレヘムの人エッサイの息子は竪琴を巧みに奏でるうえに、勇敢な戦士で、戦術の心得もあり、しかも、言葉に分別があって外見も良く、まさに主が共におられる人です。」

サム上 16:19 サウルは、エッサイに使者を立てて言った。「あなたの息子で、羊の番をするダビデを、わたしのもとによこしなさい。」

サム上 16:20 エッサイは、パンを積んだろばとぶどう酒の入った革袋と子山羊一匹を用意し、息子ダビデに持たせてサウルに送った。

サム上 16:21 ダビデはサウルのもとに来て、彼に仕えた。王はダビデが大層気に入り、王の武器を持つ者に取り立てた。

サム上 16:22 サウルはエッサイに言い送った。「ダビデをわたしに仕えさせるように。彼は、わたしの心に適った。」

サム上 16:23 神の霊がサウルを襲うたびに、ダビデが傍らで竪琴を奏でると、サウルは心が安まって気分が良くなり、悪霊は彼を離れた。