家庭礼拝 2023年2月15日 サムエル記上 15:1-23 アマレク人との戦い
起
今日の話はとても興味深いところです。信仰とは何か、礼拝とは何かを教えられるところです。
アマレク人とはユダの南側にある高地民族です。西の海側がペリシテ人です。このアマレク人と言うのはモーセがカナンに入ろうとしたときに、アマレク人はそれを阻止しようとしたのです。それはある意味で当然のことです。自分たちの領地を通ろうとして、隣の領地を占領しようとしているのですから、一緒に滅ぼされてしまうかもしれないからです。当然それに抵抗するのです。
ですが神様は、このアマレクの人々が、その時モーセ達の通るのを邪魔したということで生きているものは皆殺しにしなさいと命じたのです。この命令をサムエルから受け取ったサウルは、アマレク人をほとんど全滅したのです。アマレク人はペリシテ人のように最新鋭の武器や組織は持っていなかったようです。ですから比較的簡単に滅ぼすことが出来たのです。ところがイスラエルの兵士たちは立派なヒツジやヤギや牛は、自分たちのためにもなると思い、サウルを説得して残しておいて自分たちのために使おうとしたのです。サウルはそれもそうだと思い、それを許しました。ところがサムエルがやってきて、その家畜の声を聴いた時、サムエルは怒りました。それは神様がアマレクのものは全部、人も家畜も滅ぼしなさいと言ったのに、一部の良い物を取っておいて殺さなかったのです。サムエルはサウルに対して怒りました。あなたはどうして、神様の言うことを守らず、すべてを滅ぼさなかったのかと言ったのです。サウルは言い訳し、兵士たちが残したかったからとか、いいものを取っておいて神様に捧げたかったとか言って言い訳したのです。これはもっともらしい答えでした。兵士たちには良い上官であり、神様に対しては、良い捧げものをしようとしている忠実なものと見えるからです。この世的には良いことのように思えるのです。ですがたとえそうであっても、神様の言葉は、敵のすべてを殺しなさいということであって、良いものを捧げなさいということではなかったのです。サムエルは、神様はその言葉に忠実なものを喜び、その言葉に背いて捧げる捧げものなどは喜ばないと言って怒りました。この様な間違いは私たちの信仰生活にも起こることです。今問題になっている統一教会の出来事のように、神様に素晴らしい神殿を捧げるために、人々の生活を破壊してまで、献金を集めるようなことです。神様は愛し合い助け合うことを命じているのであって、素晴らしい神殿を捧げるように命じているのではないのです。神様が喜ぶのはその言葉に忠実なことなのです。サウルはこのことを間違えてしまったのです。この事からサムエルとサウルはもう会うことがなくなったと言われています。サムエルとサウルにこの様な決定的な決裂の場面が、その時代のどこかにあったのだと思います。それはサムエルが神様の祝福はサウルから離れて他のものに移るということを宣言したことからもわかります。
これと似たようなサウルとサムエルの決裂の場面は、ペリシテとの戦いのときもありました。ペリシテ軍がすぐ近くまで攻め入っているのに、サムエルが、なかなかやって来なかったので、サウルが自分で和解の捧げものと焼き尽くす捧げものを捧げて、祭司のすべきことをしてしまい、律法に背いたときでした。サウルとしてはサムエルの代わりにやっておこうと思っただけなのです。この様な神の戒めに背くことが二度起こったのではなく、戦いの場面で、サウルとサムエルに決定的な決裂の場面があって、その原因はこれだろうと、のちの人が理由を作ったのだと思います。とにかくどちらにしてもサウルは、神様の命ずることに背いて、自分の考えて行ってしまい、神様の祝福を失ったという話に尽きるのです。何をするかではなく、神様の、み言葉に忠実であることが一番大切なことなのです。
承
アマレク人との戦いが起こったのは、サムエルの語った神の言葉によってでした。1節から3節です。
サム上 15:1 サムエルはサウルに言った。「主はわたしを遣わして、あなたに油を注ぎ、主の民イスラエルの王とされた。今、主が語られる御言葉を聞きなさい。
サム上 15:2 万軍の主はこう言われる。イスラエルがエジプトから上って来る道でアマレクが仕掛けて妨害した行為を、わたしは罰することにした。
サム上 15:3 行け。アマレクを討ち、アマレクに属するものは一切、滅ぼし尽くせ。男も女も、子供も乳飲み子も、牛も羊も、らくだもろばも打ち殺せ。容赦してはならない。」
この様に、神様がサムエルを通して語ったことは、「アマレクに属するものは一切、滅ぼし尽くせ。男も女も、子供も乳飲み子も、牛も羊も、らくだもろばも打ち殺せ。容赦してはならない。」と言うことでした。それが神様がサウルをイスラエルの王にして、行おうとしていることだというのです。その理由は、モーセ達がエジプトから登ってくる道で、カナンに入ろうとしたとき、アマレクがその道を妨害したのでそれを神様は罰することにしたからだというのです。今の時代の感覚からして、そのような理由だけで、男も女も、子供も乳飲み子も、牛も羊も、らくだもろばもすべて打ち殺せというのは、チョットひどいではないかと思われることもありますが、当時の、神様に逆らうものの罰と言うのはそのように厳しいものだったのです。
その神様の言葉を受けて、サウルは軍を整えて進軍しました。4節から6節です。
サム上 15:4 サウルは兵士を召集した。テライムで兵士を数えると、歩兵が二十万、ユダの兵は一万であった。
サム上 15:5 サウルはアマレクの町まで来ると、兵を川岸にとどめた。
サム上 15:6 サウルはカイン人に言った。「あなたたちはアマレク人のもとを立ち退き、避難してください。イスラエルの人々がエジプトから上って来たとき、親切にしてくださったあなたたちを、アマレク人の巻き添えにしたくありません。」カイン人はアマレク人のもとを立ち退いた。
この様に、サウルは大軍を編成して、アマレクに進軍しました。この数はいつもながら誇大に報告されています。サウルはアマレクの町まで来ると、軍を川の手前でとどめて、カイン人に言いました。「あなたたちはアマレク人のもとを立ち退き、避難してください。イスラエルの人々がエジプトから上って来たとき、親切にしてくださったあなたたちを、アマレク人の巻き添えにしたくありません。」そのように言ったのです。サウルはある意味でやさしい人だったのです。ですがこれもまた、神様の命じた、すべて撃ち殺せという命令に背いていたかもしれません。ですが、サウルはアマレクにいるカイン人たちを助けたのです。
そのあとサウルはアマレクに攻め入りました。そしていたるところで滅ぼしつくしたのですが、問題もありました。7節から9節です。
サム上 15:7 サウルはハビラからエジプト国境のシュルに至る地域でアマレク人を討った。
サム上 15:8 アマレクの王アガグを生け捕りにし、その民をことごとく剣にかけて滅ぼした。
サム上 15:9 しかしサウルと兵士は、アガグ、および羊と牛の最上のもの、初子ではない肥えた動物、小羊、その他何でも上等なものは惜しんで滅ぼし尽くさず、つまらない、値打ちのないものだけを滅ぼし尽くした。
この様にサウルはアマレクをいたるところで打ち滅ぼし、アマレクの王アガグを生け捕りにし、その民を剣で、ことごとく打ち滅ぼしたのです。神様の命令はアマレクのすべての人、すべての家畜を打ち滅ぼせということでしたが、サウルにはどこか、甘いところがあって、人間ではアガグ王を生け捕りにして生かしており、家畜などでは、羊と牛の最上のもの、初子ではない肥えた動物、小羊、その他何でも上等なものは惜しんで滅ぼし尽くさず、つまらない、値打ちのないものだけを滅ぼし尽くしたのでした。サウルの欠点は、このように神様の指示や戒めを守るのに徹底せず、自分流の考え方をして、忠実に神様のみ言葉に従おうとしなかったことなのです。この事が後で命取りになってくるのです。
サムエルの知らないところでサウルがこの様に、神様の言葉に忠実でないことをしていた時、サムエルに神様の言葉が降りてきたのです。10節から15節です。
サム上 15:10 主の言葉がサムエルに臨んだ。
サム上 15:11 「わたしはサウルを王に立てたことを悔やむ。彼はわたしに背を向け、わたしの命令を果たさない。」サムエルは深く心を痛め、夜通し主に向かって叫んだ。
サム上 15:12 朝早く、サムエルが起きて、サウルに会おうとすると、「サウルはカルメルに行って自分のために戦勝碑を建て、そこからギルガルに向かって下った」との知らせが届いた。
サム上 15:13 サムエルがサウルのもとに行くと、サウルは彼に言った。「主の御祝福があなたにありますように。わたしは主の御命令を果たしました。」
サム上 15:14 サムエルは言った。「それなら、わたしの耳に入るこの羊の声、わたしの聞くこの牛の声は何なのか。」
サム上 15:15 サウルは答えた。「兵士がアマレク人のもとから引いて来たのです。彼らはあなたの神、主への供え物にしようと、羊と牛の最上のものを取って置いたのです。ほかのものは滅ぼし尽くしました。」
この様に、サウルが神様の言葉に背いたことをしていた時、別の場所にいたサムエルに主の言葉が臨んだのです。それは、神様が、「わたしはサウルを王に立てたことを悔やむ。彼はわたしに背を向け、わたしの命令を果たさない。」と言う、サウルを王にしたことを後悔する言葉でした。それはサウルが神様に背を向けて、その命令を果たさないので悔やんでいると言うのです。それに対してサムエルはとても心を痛めて、夜通し神様にイスラエルのために、許しの祈りをささげたのです。
そして次の日の朝早く、サウルのところに行って会おうとしたのです。するとサウルはカルメルに行って、自分のために戦勝碑を立てたという知らせが来たのです。ここでもサウルは間違いを犯しました。自分のために戦勝碑を立てたというのですから、その戦勝碑には、このアマレクとの戦いが、いかに偉大なサウル王の力と勇気と采配とによって、勝利したかと言うことが書かれているのです。ですが本当は神様の導きと計画によって勝つことが出来たのです。それは神様のための戦勝碑ではなかったのです。パウロが、誇るものは主を誇れと言ったように、自分を誇るのではなく、神様の御業を誇るべきだったのです
神様の言葉を受けて、サムエルはサウルのいるところにやってきました。するとサウルは誇らしげに、わたしは主の御命令を果たしました、と語ったのでした。するとサムエルは、「それなら、わたしの耳に入るこの羊の声、わたしの聞くこの牛の声は何なのか。」とサウルを問い詰めたのです。すべて撃ち殺しているはずのものが生きていたからです。
するとサウルはこのように言い訳したのです。まずサウルはその家畜を連れてきたのは兵士たちだと、責任を転嫁しました。次にその羊と牛は神様に捧げるために、最上のものを取ってきたのだと言ったのです。すなわち、自分は何も悪いことはしていない、兵士たちには寛容に見逃してやり、主に対しては最上の捧げものをするために牛と羊を引いてきたのだと言ったのです。
転
このサウルの言い訳を聞いてサムエルは怒りました。16節から19節です。
サム上 15:16 サムエルはサウルに言った。「やめなさい。あなたに言わねばならないことがある。昨夜、主がわたしに語られたことだ。」サウルは言った。「お話しください。」
サム上 15:17 サムエルは言った。「あなたは、自分自身の目には取るに足らぬ者と映っているかもしれない。しかしあなたはイスラエルの諸部族の頭ではないか。主は油を注いで、あなたをイスラエルの上に王とされたのだ。
サム上 15:18 主はあなたに出陣を命じ、行って、罪を犯したアマレクを滅ぼし尽くせ、彼らを皆殺しにするまで戦い抜け、と言われた。
サム上 15:19 何故あなたは、主の御声に聞き従わず、戦利品を得ようと飛びかかり、主の目に悪とされることを行ったのか。」
この様にサムエルはサウルの言い訳を聞いて、やめなさいと、遮ったのです。そして、「あなたに言わねばならないことがある。昨夜、主がわたしに語られたことだ。」と言うと、サウルはお話しくださいと言いました。サウルには何が悪いのかがよくわかっていなかったのです。
そしてサムエルが言った最初のことは、「あなたは、自分自身の目には取るに足らぬ者と映っているかもしれない。しかしあなたはイスラエルの諸部族の頭ではないか。主は油を注いで、あなたをイスラエルの上に王とされたのだ。」と言いました。サムエルはサウルに王としての自覚がないことを言ったのです。自分はそんな大それたものではないとして、みんなと同じように考えていたのです。
ですがサムエルの言うことは、あなたは神から油を注がれた王であって、神から出陣を命じられ、罪を犯したアマレクを滅ぼし尽くせ、皆殺しにせよと命じられているではないか、と言ったのです。神から直接命令を受けた王が、どうして、神の御声に聞き従わず、兵隊と同じように、戦利品を獲ようとして、主の眼に悪とされることを行ったのかと糾弾したのです。王と言うものがいかに厳しく神の言葉を行い、忠実でなければならないかを言ったのです。
するとサウルはサムエルにまたしても弁解の言葉を語りました。自分が悪いことをしたということに気が付かないのです。サムエルには神様の言葉に聞き従うよりも、兵士たちの声に聞き従う気持ちが強かったのです。20節から23節です。
サム上 15:20 サウルはサムエルに答えた。「わたしは主の御声に聞き従いました。主の御命令どおりに出陣して、アマレクの王アガグを引いて来ましたし、アマレクも滅ぼし尽くしました。
サム上 15:21 兵士が、ギルガルであなたの神、主への供え物にしようと、滅ぼし尽くすべき物のうち、最上の羊と牛を、戦利品の中から取り分けたのです。」
サム上 15:22 サムエルは言った。「主が喜ばれるのは/焼き尽くす献げ物やいけにえであろうか。むしろ、主の御声に聞き従うことではないか。見よ、聞き従うことはいけにえにまさり/耳を傾けることは雄羊の脂肪にまさる。
サム上 15:23 反逆は占いの罪に/高慢は偶像崇拝に等しい。主の御言葉を退けたあなたは/王位から退けられる。」
この様にサウルはサムエルに言い訳したのです。「わたしは主の御声に聞き従いました。主の御命令どおりに出陣して、アマレクの王アガグを引いて来ましたし、アマレクも滅ぼし尽くしました。兵士が、ギルガルであなたの神、主への供え物にしようと、滅ぼし尽くすべき物のうち、最上の羊と牛を、戦利品の中から取り分けたのです。」と言ったのです。その言葉には自分は神様の言葉に聞き従って一生懸命やり、アマレクを滅ぼし、敵の王も捕えてきたし、連れてきた家畜は、兵士たちが、神様への供え物にしようというので、神様に捧げるために持ってきたのだから、褒められるべきことではないのかと、自分のやったことを訴えたのです。それは人の眼には良く見えても、神の眼には背くことだったのです。そのことがサウルにはわからなかったのです。
そのサウルの言葉を聞くとサムエルはこう言ったのです。「主が喜ばれるのは/焼き尽くす献げ物やいけにえであろうか。むしろ、主の御声に聞き従うことではないか。見よ、聞き従うことはいけにえにまさり/耳を傾けることは雄羊の脂肪にまさる。反逆は占いの罪に/高慢は偶像崇拝に等しい。」
と言いました。サムエルの言ったことは、あなたは王なのだから、神様から聞いたことを何よりも一番に守るべきではないか。兵士たちが焼き尽くす捧げものや、生贄によって、主を喜ばせようと言っても、あなたは王として、神様はすべてを滅ぼし尽くせと言われた、と言うべきではなかったのか。それを自分の思いで行おうとしたのは、高慢なのであり、偶像礼拝するものが、いけにえを捧げて喜ぶことと同じではないかと言ったのです。
そして最後にこう言ったのです。「主の御言葉を退けたあなたは/王位から退けられる。」これは主のみ言葉に従わず、自分の思いで行うものは、その王位から退けられる、と言ったのです。これでサムエルとサウルの間は、決定的な決裂を起こしてしまったのです。もちろん神様からも退けられてしまったのです。
結
サウルは決して悪い人ではなかったのですが、王としては神様の言葉に厳しく従おうという思いが足りませんでした。王としての自覚がなかったのです。人間的な思いで、みんなのためによいことをしようと思って、羊や牛の最良のものを取って生け贄にしようと思ったのですが、それは神様の御心をないがしろにして、自分たちの思いを優先させるものだったのです。そのようなものは王にふさわしくありませんでした。ですから、神様はサウルを王にしたことを悔やむと、サムエルに語ったのです。王になるということは何よりも神様のみ言葉に従うということだったのです。
(一分間黙想)(お祈り)
天の父なる神様、私たちはあなたに喜ばれると思ってやることが人を喜ばせることであり、それがあなたのみ言葉に背くことになることをしばしば行いがちです。自分ではよいことを行ったと思っていることが、自分を良しとすることであり、あなたの御心から離れていることがあります。どうか何時も謙遜にあなたのみ言葉にかなっているか、あなたの御心にかなっているかを思い起こして、歩ませてください。何よりも、あなたの御心にかなって愛を行うものでありますように。
この祈りを、主イエス・キリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン
<<聖書の箇所(旧約聖書:◇サムエル記上)>>
◆アマレク人との戦い
サム上 15:1 サムエルはサウルに言った。「主はわたしを遣わして、あなたに油を注ぎ、主の民イスラエルの王とされた。今、主が語られる御言葉を聞きなさい。
サム上 15:2 万軍の主はこう言われる。イスラエルがエジプトから上って来る道でアマレクが仕掛けて妨害した行為を、わたしは罰することにした。
サム上 15:3 行け。アマレクを討ち、アマレクに属するものは一切、滅ぼし尽くせ。男も女も、子供も乳飲み子も、牛も羊も、らくだもろばも打ち殺せ。容赦してはならない。」
サム上 15:4 サウルは兵士を召集した。テライムで兵士を数えると、歩兵が二十万、ユダの兵は一万であった。
サム上 15:5 サウルはアマレクの町まで来ると、兵を川岸にとどめた。
サム上 15:6 サウルはカイン人に言った。「あなたたちはアマレク人のもとを立ち退き、避難してください。イスラエルの人々がエジプトから上って来たとき、親切にしてくださったあなたたちを、アマレク人の巻き添えにしたくありません。」カイン人はアマレク人のもとを立ち退いた。
サム上 15:7 サウルはハビラからエジプト国境のシュルに至る地域でアマレク人を討った。
サム上 15:8 アマレクの王アガグを生け捕りにし、その民をことごとく剣にかけて滅ぼした。
サム上 15:9 しかしサウルと兵士は、アガグ、および羊と牛の最上のもの、初子ではない肥えた動物、小羊、その他何でも上等なものは惜しんで滅ぼし尽くさず、つまらない、値打ちのないものだけを滅ぼし尽くした。
サム上 15:10 主の言葉がサムエルに臨んだ。
サム上 15:11 「わたしはサウルを王に立てたことを悔やむ。彼はわたしに背を向け、わたしの命令を果たさない。」サムエルは深く心を痛め、夜通し主に向かって叫んだ。
サム上 15:12 朝早く、サムエルが起きて、サウルに会おうとすると、「サウルはカルメルに行って自分のために戦勝碑を建て、そこからギルガルに向かって下った」との知らせが届いた。
サム上 15:13 サムエルがサウルのもとに行くと、サウルは彼に言った。「主の御祝福があなたにありますように。わたしは主の御命令を果たしました。」
サム上 15:14 サムエルは言った。「それなら、わたしの耳に入るこの羊の声、わたしの聞くこの牛の声は何なのか。」
サム上 15:15 サウルは答えた。「兵士がアマレク人のもとから引いて来たのです。彼らはあなたの神、主への供え物にしようと、羊と牛の最上のものを取って置いたのです。ほかのものは滅ぼし尽くしました。」
サム上 15:16 サムエルはサウルに言った。「やめなさい。あなたに言わねばならないことがある。昨夜、主がわたしに語られたことだ。」サウルは言った。「お話しください。」
サム上 15:17 サムエルは言った。「あなたは、自分自身の目には取るに足らぬ者と映っているかもしれない。しかしあなたはイスラエルの諸部族の頭ではないか。主は油を注いで、あなたをイスラエルの上に王とされたのだ。
サム上 15:18 主はあなたに出陣を命じ、行って、罪を犯したアマレクを滅ぼし尽くせ、彼らを皆殺しにするまで戦い抜け、と言われた。
サム上 15:19 何故あなたは、主の御声に聞き従わず、戦利品を得ようと飛びかかり、主の目に悪とされることを行ったのか。」
サム上 15:20 サウルはサムエルに答えた。「わたしは主の御声に聞き従いました。主の御命令どおりに出陣して、アマレクの王アガグを引いて来ましたし、アマレクも滅ぼし尽くしました。
サム上 15:21 兵士が、ギルガルであなたの神、主への供え物にしようと、滅ぼし尽くすべき物のうち、最上の羊と牛を、戦利品の中から取り分けたのです。」
サム上 15:22 サムエルは言った。「主が喜ばれるのは/焼き尽くす献げ物やいけにえであろうか。むしろ、主の御声に聞き従うことではないか。見よ、聞き従うことはいけにえにまさり/耳を傾けることは雄羊の脂肪にまさる。
サム上 15:23 反逆は占いの罪に/高慢は偶像崇拝に等しい。主の御言葉を退けたあなたは/王位から退けられる。」