家庭礼拝 2023年2月8日 サムエル記上 14:24-52 ヨナタンの英雄的な行動②

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起 

今回も、先週学んだ14章の、「ヨナタンの英雄的な行動」と小見出しの出ているところの後半になります。先週はまさにヨナタンがペリシテの陣営に攻め入った英雄的な行動ですが、今週学ぶところは相手がペリシテ軍ではなくて、自分たちの陣営の話になります。ヨナタンの英雄的な行動の裏で、どんなことが起こっていたのかを学びます。

先週も言いましたが、今週の箇所には三つのことが語られています。一つは、サウルの断食祈願に違反したヨナタンのこと、二つ目は、血を含んだままの肉を食べて食物規定に反したイスラエルの兵士のこと、三つめはサウルの家族に関することです。

サウルは主から嫌われてしまいました。それは祭司がなすべき、焼き尽くす捧げものと和解の捧げものを捧げる儀式を、軽々しく自分でしてしまったからです。それは神の戒めに違反することだったのです。それはサウルが律法に違反してまでしたかったのではなくて、敵が攻めてくる状況の中で、早くしなければと焦ってしてしまったことなのです。サウルにはほどほどの信仰心はあったのです。ですから犠牲をささげようとしたり、請願を立てて、戦いの間断食をすることを誓ったり、血を含んだままの肉を食べた兵士たちに、罪を犯してはならないと叱ったりするような分別は持っていたのです。ですが、それは形式を重んじる信仰であり、本当に神を敬う信仰にはなっていなかったのです。

むしろ、息子のヨナタンのほうが本当の信仰を持ち、神の力を信じて戦ったし、きちんと食べて戦えばもっと勝てるのにと言う合理的な考えもあって、父親のサウルの伝統に縛られたやり方にはあまり賛成していなかったのです。この様なことが、この戦いの中であらわになってくるのです。

それでは聖書の学びを始めましょう。24節から26節です。

サム上 14:24 この日、イスラエルの兵士は飢えに苦しんでいた。サウルが、「日の落ちる前、わたしが敵に報復する前に、食べ物を口にする者は呪われよ」と言って、兵に誓わせていたので、だれも食べ物を口にすることができなかった。

サム上 14:25 この地方一帯では、森に入りさえすれば、地面に蜜があった。

サム上 14:26 兵士が森に入ると蜜が滴っていたが、それに手をつけ、口に運ぼうとする者は一人もなかった。兵士は誓いを恐れていた。

この様に、サウルの兵士たちは戦いには勝っていたのに、飢えに苦しんでいたのです。それはサウルが戦いに出る前に「日の落ちる前、私が敵に報復する前に、食べ物を口にする者は呪われよ」と言って、兵士たちに誓わせていたからです。目的を達成するまで断食をして、神に祈りをささげて、かなえられるようにするということは、当時よく行われていたのです。ナジル人の請願と言うのもこのようなものです。この地方一帯では、森に入りさえすれば、地面に蜜があったと言います。カナンは乳と蜜の流れる土地と言われるように、とても豊かな土地だったのです。ところが兵士たちはその森に入っても、目の前に蜜が滴っていたのに、それを食べようとするものは一人もいなかったのです。神様に誓いを立ててそれを破ることが恐ろしかったのです。兵士たちは飢えに苦しみつつ、この戦いを続けていたのです。

ですがヨナタンは、二人だけで先にイスラエルの陣営を抜け出ていたので、このサウルが兵士に誓わせたことを聞いていなかったのです。そこで問題が発生しました。27節から30節です。

サム上 14:27 だが、ヨナタンは彼の父が兵士に誓わせたことを聞いていなかったので、手に持った杖の先端を伸ばして蜂の巣の蜜に浸し、それを手につけ口に入れた。すると、彼の目は輝いた。

サム上 14:28 兵士の一人がそれを見て言った。「父上は厳しい誓いを兵士に課して、『今日、食べ物を口にする者は呪われよ』と言われました。それで兵士は疲れています。」

サム上 14:29 ヨナタンは言った。「わたしの父はこの地に煩いをもたらされた。見るがいい。この蜜をほんの少し味わっただけでわたしの目は輝いている。

サム上 14:30 今日兵士が、敵から取った戦利品を自由に食べていたなら、ペリシテ軍の損害は更に大きかっただろうに。」

この様に、ヨナタンは父サウルが兵士たちに断食するように誓わせたことは聞いていなかったのです。そして森の中で杖の先端をハチの巣に差し込んで、蜜に浸し、それを手に付けて食べたのです。そうするとヨナタンの目は輝くように元気になったのです。ところがほかの兵士たちは、サウル王から厳しい誓いを立てさせられて、『今日、食べ物を口にする者は呪われよ』と言われたので、決してその蜜を食べることなく、疲れ果てていると言ったのです。それを聞いてヨナタンは驚きました。そして父親が誓わせたことに異論を唱えました。そのことには反対だったのです。そして、「わたしの父はこの地に煩いをもたらされた。見るがいい。この蜜をほんの少し味わっただけでわたしの目は輝いている。今日兵士が、敵から取った戦利品を自由に食べていたなら、ペリシテ軍の損害は更に大きかっただろうに。」と言ったのです。すなわち、父のしたことは禍でしかない。もし自由に食べるように言っていたなら、イスラエル軍はもっと元気になって、ペリシテ軍をさらに滅ぼすことが出来たのにと言ったのです。この話はここで終わらずに、またもう一度問題が発生します。

その前に、また別の問題が発生しました。兵士たちが血を含んだままの肉を食べたという問題です。31節から35節です。

サム上 14:31 この日イスラエル軍は、ペリシテ軍をミクマスからアヤロンに至るまで追撃したので、兵士は非常に疲れていた。

サム上 14:32 兵士は戦利品に飛びかかり、羊、牛、子牛を捕らえて地面で屠り、血を含んだまま食べた。

サム上 14:33 サウルに、「兵士は今、血を含んだまま食べて、主に罪を犯しています」と告げる者があったので、彼は言った。「お前たちは裏切った。今日中に大きな石を、わたしのもとに転がして来なさい。」

サム上 14:34 サウルは言い足した。「兵士の間に散って行き、彼らに伝えよ。『おのおの自分の子牛でも小羊でもわたしのもとに引いて来て、ここで屠って食べよ。血を含んだまま食べて主に罪を犯してはならない。』」兵士は皆、その夜、おのおの自分の子牛を引いて来て、そこで屠ることになった。

サム上 14:35 こうして、サウルは主の祭壇を築いた。これは彼が主のために築いた最初の祭壇である。

ここに書いてあるように、イスラエル軍はペリシテ軍をミクマスからアヤロンに至るまで追撃したとあるので、サウルの言った、「日の落ちる前、わたしが敵に報復する前に、食べ物を口にする者は呪われよ」と言った時の請願は、達成されたことになります。それで兵士たちは陽が落ちてその断食の時が過ぎると、我先と戦利品にとびかかり、羊、牛、子牛を捕らえて、そのまま地面で屠り、血を含んだまま食べた、と書いてあります。きっと生で食べ始めたというわけではなく火で焼いて食べたのでしょうが、焼きあがるのを待ちきれずに、その香りに誘われて、まだ血が含まれている半生のままに食べたということだと思います。そのことを見ていた信仰深いものが、サウルに、「兵士は今、血を含んだまま食べて、主に罪を犯しています」と告げるものがいたのです。血は神の命を表すので食べてはいけないのです。するとサウルは、『おのおの自分の子牛でも小羊でもわたしのもとに引いて来て、ここで屠って食べよ。血を含んだまま食べて主に罪を犯してはならない。』と命じたのです。勝手に食べてはいけない、このサウルのいる場所できちんと屠ってそれから食べなさいと命じたのです。そして大きな石をサウルのもとに運ばせました。この石を祭壇にして、そこで羊などを屠って食べられるようにしたのです。兵士たちはみなそのようにしました。そしてサウルはその場所にいけにえを屠るための主の祭壇を築いたのです。これがサウルが築いた最初の祭壇だと言われています。

さてサウルはこのようにして、兵士たちに食べ物を食べさせ元気にした後、さらにペリシテ軍を追撃することにしました。36節から39節です。

サム上 14:36 さて、サウルは言った。「夜の間もペリシテ軍を追って下り、明け方まで彼らから奪い取ろう。一人も、生き残らせるな。」彼らは答えた。「あなたの目に良いと映ることは何でもなさってください。」だが、祭司が「神の御前に出ましょう」と勧めたので、

サム上 14:37 サウルは神に託宣を求めた。「ペリシテ軍を追って下るべきでしょうか。彼らをイスラエルの手に渡してくださるでしょうか。」しかし、この日、神はサウルに答えられなかった。

サム上 14:38 サウルは言った。「兵士の長は皆、ここに近寄れ。今日、この罪は何によって引き起こされたのか、調べてはっきりさせよ。

サム上 14:39 イスラエルを救われる主は生きておられる。この罪を引き起こした者は、たとえわたしの息子ヨナタンであろうとも、死ななければならない。」兵士はだれも答えようとしなかった。

この様に、元気になった兵士たちに、サウルは「夜の間もペリシテ軍を追って下り、明け方まで彼らから奪い取ろう。一人も、生き残らせるな。」と命じたのです。すると兵士たちはあなたのなさりたいように何でもしてくださいと言いましたが、祭司は神様のみ言葉を聞きましょうとそれを抑えたのです。それに従って、サウルは神様の託宣を求めました。「ペリシテ軍を追って下るべきでしょうか。彼らをイスラエルの手に渡してくださるでしょうか。」この様に神様の答えを求めましたが、神様はサウルに答えられなかったのです。これはサムエルが来る前にサウルが祭司の業をしたという罪のために神様は答えられなかったのかもしれません。ですがサウルはそのように思いませんでした。誰かがきっと断食を破って罪を犯したに違いないと思い「兵士の長は皆、ここに近寄れ。今日、この罪は何によって引き起こされたのか、調べてはっきりさせよ。イスラエルを救われる主は生きておられる。この罪を引き起こした者は、たとえわたしの息子ヨナタンであろうとも、死ななければならない。」と言って、調べることにしたのです。兵士たちはヨナタンが森で蜜を食べたことを知っているので、だれも何も言わなかったのです。

そして、いよいよ籤で神様の答えを聞くことにしたのです。40節から44節です。

サム上 14:40 サウルはイスラエルの全軍に言った。「お前たちはそちらにいなさい。わたしと息子ヨナタンとはこちらにいよう。」民はサウルに答えた。「あなたの目に良いと映ることをなさってください。」

サム上 14:41 サウルはイスラエルの神、主に願った。「くじによってお示しください。」くじはヨナタンとサウルに当たり、兵士は免れた。

サム上 14:42 サウルは言った。「わたしなのか、息子ヨナタンなのか、くじをひきなさい。」くじはヨナタンに当たった。

サム上 14:43 サウルはヨナタンに言った。「何をしたのか、言いなさい。」ヨナタンは言った。「確かに、手に持った杖の先で蜜を少しばかり味わいました。わたしは死なねばなりません。」

サム上 14:44 「ヨナタン、お前は死なねばならない。そうでなければ、神が幾重にもわたしを罰してくださるように。

この様に、サウルはまず、全軍を二つに分けました。それはサウルとヨナタンのいるところとほかの全軍のいるところに分けたのです。そして神様に祈って、「くじによってお示しください。」と言いました。するとなんとその籤はサウルとヨナタンに当たったのです。さらに、サウルなのかヨナタンなのかの籤を引くとそれはヨナタンに当たったのです。確かにヨナタンは蜜を食べたのですが、神様が答えられなかったのはサウルの罪のためだったかもしれません。それでも、サウルはヨナタンに「何をしたのか、言いなさい。」と言うと、ヨナタンは潔く、確かに蜜を食べたので、私は死なねばなりませんと答えました。父親のサウルも非情な思いで、ヨナタンお前は死ななければならないと、死刑を宣告したのです。これはサウルが籤を神様の託宣と信じてそうしたのです。

ヨナタンはこのサウルの言葉通りに死ぬのでしょうか。そうでなければ、神が幾重にもわたしを罰してくださるようにと、サウルは神様に罰せられることを誓ったのです。45節から48節です。 

サム上 14:45 兵士はサウルに言った。「イスラエルにこの大勝利をもたらしたヨナタンが死ぬべきだというのですか。とんでもありません。今日、神があの方と共にいてくださったからこそ、この働きができたのです。神は生きておられます。あの方の髪の毛一本も決して地に落としてはなりません。」こうして兵士はヨナタンを救い、彼は死を免れた。

サム上 14:46 サウルはペリシテ軍をそれ以上追わず、引き揚げた。ペリシテ軍も自分たちの所へ戻って行った。

サム上 14:47 サウルはイスラエルに対する王権を握ると、周りのすべての敵、モアブ、アンモン人、エドム、ツォバの王たち、更にはペリシテ人と戦わねばならなかったが、向かうところどこでも勝利を収めた。

サム上 14:48 彼は力を振るい、アマレク人を討ち、略奪者の手からイスラエルを救い出した。

 このように、サウルが非常な思いで、息子に死刑を宣告したのに、兵士たちはそれに大反対したのです。それもそのはずです、ヨナタンがいなければこのペリシテとの戦いに勝つことはできなかったし、その断食の請願をしたときにはヨナタンはいなかったのです。そして兵士たちは、今日、神があの方と共にいてくださったからこそ、この働きができたのです。神は生きておられます。あの方の髪の毛一本も決して地に落としてはなりません。と強く命乞いをしたのです。もしかするとこの籤の託宣はサウルが従うかどうか神様が試したのかもしれません。神様はヨナタンを祝福していたのでヨナタンの命は救われたのです。そうすると、神が私を幾重にも罰してくださるようにと言ったサウルはどうなるのでしょうか。それは今後に起きることになります。

この後、サウルはもうペリシテ軍を追わずに引き上げました。それから後、周りの敵と戦うときにはいつも勝利を収めました。そして、サウルは力を振るって、東側のアマレク人を打って、略奪者の手からイスラエルを救い出すことが出来たのです。

今日の最後の箇所はサウルの家族についてです。49節から52節です。

サム上 14:49 サウルの息子はヨナタン、イシュビ、マルキ・シュア、サウルの娘の名は姉がメラブ、妹がミカルである。

サム上 14:50 サウルの妻の名はアヒノアムといい、アヒマアツの娘である。サウルの軍の司令官の名はアブネルで、これはサウルのおじネルの息子である。

サム上 14:51 サウルの父キシュとアブネルの父ネルは、共にアビエルの息子である。

サム上 14:52 サウルの一生を通して、ペリシテ人との激戦が続いた。サウルは勇敢な男、戦士を見れば、皆召し抱えた。

ここにサウルの家族のことが書かれていますが、ヨナタンは一人息子ではありませんでした。男4人女二人の兄弟がおり、その長男でした。一番年上ではなく姉がいたのです。またサウルの軍の司令官のアブネルはサウルのいとこでした。サウルは勇敢な男や戦士を集めて、一生の間ペリシテと戦いましたが、最後は戦死することになります。サウルはなりたくて王になったわけではありませんでしたが、一生イスラエルのために戦い続け、神の祝福が得られず苦しんだ王でした。

このペリシテとの戦いはサウルにとって大きな転機となりました。サウルが本当の王として立つことが出来るかどうかの戦いでした。その時に大きな働きをしたのが息子のヨナタンでした。ヨナタンは信仰をもって、神様がなさることを信じて、数に頼らずに、敵を滅ぼしました。ですが、数に頼り、神様に頼り、誓を守ることによって、勝利を得られると思っているサウルには大きな試練となりました。危うく息子のヨナタンを死刑にするところでしたが、兵士たちに救われて、それからは王として大きな働きをすることになったのです。サウル王は時代のはざまに生まれた、悲劇の王です。それは古い教えにとらわれつつ、新しいことをしなければならない王の苦しみでした。それでも精いっぱい働いて、王としての働きをイスラエルのためにしたのです。

 

(一分間黙想)(お祈り)

天の父なる神様、あなたはヨナタンを用いて、イスラエルに勝利をもたらしました。サウルは危うく息子のヨナタンを死刑にしようとしましたが、兵士たちに救われました。サウルも間違いを犯しましたが、精いっぱいその務めを果たそうとし、息子にも兵士にも助けられて、王としての働きをすることが出来るようになりました。憐れみ深い神様が、サウルの罪にもかかわらず憐れみをもって導いてくださることを思います。神様は私たちの思いを超えたところで働いてくださって導いてくださっていることを思います。どうかその神様の憐れみを信じて、すべてをゆだねて従わせてください。

この祈りを、主イエス・キリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン

 

<<聖書の箇所(旧約聖書:◇サムエル記上)>>  

 

◆ヨナタンの英雄的な行動②

サム上 14:24 この日、イスラエルの兵士は飢えに苦しんでいた。サウルが、「日の落ちる前、わたしが敵に報復する前に、食べ物を口にする者は呪われよ」と言って、兵に誓わせていたので、だれも食べ物を口にすることができなかった。

サム上 14:25 この地方一帯では、森に入りさえすれば、地面に蜜があった。

サム上 14:26 兵士が森に入ると蜜が滴っていたが、それに手をつけ、口に運ぼうとする者は一人もなかった。兵士は誓いを恐れていた。

サム上 14:27 だが、ヨナタンは彼の父が兵士に誓わせたことを聞いていなかったので、手に持った杖の先端を伸ばして蜂の巣の蜜に浸し、それを手につけ口に入れた。すると、彼の目は輝いた。

サム上 14:28 兵士の一人がそれを見て言った。「父上は厳しい誓いを兵士に課して、『今日、食べ物を口にする者は呪われよ』と言われました。それで兵士は疲れています。」

サム上 14:29 ヨナタンは言った。「わたしの父はこの地に煩いをもたらされた。見るがいい。この蜜をほんの少し味わっただけでわたしの目は輝いている。

サム上 14:30 今日兵士が、敵から取った戦利品を自由に食べていたなら、ペリシテ軍の損害は更に大きかっただろうに。」

サム上 14:31 この日イスラエル軍は、ペリシテ軍をミクマスからアヤロンに至るまで追撃したので、兵士は非常に疲れていた。

サム上 14:32 兵士は戦利品に飛びかかり、羊、牛、子牛を捕らえて地面で屠り、血を含んだまま食べた。

サム上 14:33 サウルに、「兵士は今、血を含んだまま食べて、主に罪を犯しています」と告げる者があったので、彼は言った。「お前たちは裏切った。今日中に大きな石を、わたしのもとに転がして来なさい。」

サム上 14:34 サウルは言い足した。「兵士の間に散って行き、彼らに伝えよ。『おのおの自分の子牛でも小羊でもわたしのもとに引いて来て、ここで屠って食べよ。血を含んだまま食べて主に罪を犯してはならない。』」兵士は皆、その夜、おのおの自分の子牛を引いて来て、そこで屠ることになった。

サム上 14:35 こうして、サウルは主の祭壇を築いた。これは彼が主のために築いた最初の祭壇である。

サム上 14:36 さて、サウルは言った。「夜の間もペリシテ軍を追って下り、明け方まで彼らから奪い取ろう。一人も、生き残らせるな。」彼らは答えた。「あなたの目に良いと映ることは何でもなさってください。」だが、祭司が「神の御前に出ましょう」と勧めたので、

サム上 14:37 サウルは神に託宣を求めた。「ペリシテ軍を追って下るべきでしょうか。彼らをイスラエルの手に渡してくださるでしょうか。」しかし、この日、神はサウルに答えられなかった。

サム上 14:38 サウルは言った。「兵士の長は皆、ここに近寄れ。今日、この罪は何によって引き起こされたのか、調べてはっきりさせよ。

サム上 14:39 イスラエルを救われる主は生きておられる。この罪を引き起こした者は、たとえわたしの息子ヨナタンであろうとも、死ななければならない。」兵士はだれも答えようとしなかった。

サム上 14:40 サウルはイスラエルの全軍に言った。「お前たちはそちらにいなさい。わたしと息子ヨナタンとはこちらにいよう。」民はサウルに答えた。「あなたの目に良いと映ることをなさってください。」

サム上 14:41 サウルはイスラエルの神、主に願った。「くじによってお示しください。」くじはヨナタンとサウルに当たり、兵士は免れた。

サム上 14:42 サウルは言った。「わたしなのか、息子ヨナタンなのか、くじをひきなさい。」くじはヨナタンに当たった。

サム上 14:43 サウルはヨナタンに言った。「何をしたのか、言いなさい。」ヨナタンは言った。「確かに、手に持った杖の先で蜜を少しばかり味わいました。わたしは死なねばなりません。」

サム上 14:44 「ヨナタン、お前は死なねばならない。そうでなければ、神が幾重にもわたしを罰してくださるように。」

サム上 14:45 兵士はサウルに言った。「イスラエルにこの大勝利をもたらしたヨナタンが死ぬべきだというのですか。とんでもありません。今日、神があの方と共にいてくださったからこそ、この働きができたのです。神は生きておられます。あの方の髪の毛一本も決して地に落としてはなりません。」こうして兵士はヨナタンを救い、彼は死を免れた。

サム上 14:46 サウルはペリシテ軍をそれ以上追わず、引き揚げた。ペリシテ軍も自分たちの所へ戻って行った。

サム上 14:47 サウルはイスラエルに対する王権を握ると、周りのすべての敵、モアブ、アンモン人、エドム、ツォバの王たち、更にはペリシテ人と戦わねばならなかったが、向かうところどこでも勝利を収めた。

サム上 14:48 彼は力を振るい、アマレク人を討ち、略奪者の手からイスラエルを救い出した。

サム上 14:49 サウルの息子はヨナタン、イシュビ、マルキ・シュア、サウルの娘の名は姉がメラブ、妹がミカルである。

サム上 14:50 サウルの妻の名はアヒノアムといい、アヒマアツの娘である。サウルの軍の司令官の名はアブネルで、これはサウルのおじネルの息子である。

サム上 14:51 サウルの父キシュとアブネルの父ネルは、共にアビエルの息子である。

サム上 14:52 サウルの一生を通して、ペリシテ人との激戦が続いた。サウルは勇敢な男、戦士を見れば、皆召し抱えた。