家庭礼拝 2023年1月4日 サムエル記上 10:1-27 サウル、油を注がれて王となる  

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起 

今日の聖書の箇所は、前回の9章の小見出しと同じ「サウル、油を注がれて王となる」、という個所です。9章ではロバを探して、遠くまで探しに来たサウルが、その町に来たサムエルのことを聞き、ロバのことを教えてもらおうとしたら、サムエルから思いがけない接待を受け、全イスラエルの期待がサウルにかかっていることを教えられたのです。ですがそれがいったい何であるかはわからなかったのですが、翌日サウルだけを残して、サムエルは秘密のことを語りその儀式を行うのです。それが今日の箇所となります。

二人だけになったサウルはサムエルから油を注がれました。そして、神様があなたをイスラエルの指導者にされましたと言ったのです。そしてそのあといくつかの預言をしました。一つ目はこの先のラケルの墓のそばで、あなたは二人の男に会うこと。そしてロバのことについて話を聞くこと。二つ目は、それからさらに道を行くと、タボルの樫の木のところで3人の男に会うこと。そしてサウル達に2個のパンをくれること。三つめは、ギブア・エロヒムに向かっていくと、預言者の集団に会うこと。すると、主の霊があなたに激しく降り、あなたも彼らと共に預言する状態になり、あなたは別人のようになるだろう、と語ったのでした。この三つのしるしが起ったなら、しようと思うことは何でもしなさい。神があなたと共におられるのです、と語りました。いよいよ、サウルに神の霊が下って、神様がサウルとともにおられる状態となり、王としての権能を持つようになるのです。そのような予言をサウルに語ると、サムエルは、サウルに「わたしより先にギルガルに行って、7日間私を待ってください。」と言いました。サムエルは、「わたしもあなたのもとに行き、焼き尽くす献げ物と、和解の献げ物をささげましょう。そしてその時、なすべきことを教えましょう。」と語ったのでした。それは、イスラエルの民に公に、イスラエルの王は主が選ばれた、このサウルである、と言うことを知らせるための儀式を行うということなのです。

サムエルはサウルにこの様なことを予言して別れました。そしてサウルたちは言われたようにギブアに向かっていくと予言されたことはことごとく起こりました。ギブアで、預言者の一団が彼を迎えると、神の霊が彼に激しく降り、サウルは彼らのただ中で預言する状態になったのです。以前からサウルを知っていた者はだれでも皆、これを見て驚きました。そして、口々に、サウルもまた預言者の仲間か、と言いあったのです。

この様なことが起こった後、サムエルはミツパで主のもとに民を呼び集めました。ミツパと言う所は主のおられるところで、何か大事なことを決めるたり、悔い改めたり願ったりするときには、ここに全員が集まって、その決定を行うのです。以前にイスラエルの人たちが自分たちにも王が欲しいとサムエルに願った時にもミツパに集まりました。7章の5節と6節にはこう書いてあります。

サム上 7:5 サムエルは命じた。「イスラエルを全員、ミツパに集めなさい。あなたたちのために主に祈ろう。」

サム上 7:6 人々はミツパに集まると、水をくみ上げて主の御前に注ぎ、その日は断食し、その所で、「わたしたちは主に罪を犯しました」と言った。サムエルはミツパでイスラエルの人々に裁きを行った。

この様にミツパに集まる時にはとても大切なことが行われるのです。そして今回集まった時にはイスラエルの王を籤で決めるということが行われたのです。この籤と言うのは偶然に決まるものではなく、主がそのくじを選んで行かれるので、主が選んだことになるのです。そして全部族の中から、まずどの部族がそれにあたるのか、そしてその部族の中のどの士族のものが選ばれるのか。最後にその氏族の中の誰なのかと選んでいくのです。そしてそれはサウルに当たるのです。すでにサウルには油が注がれて、神様の権能が与えられているのですが、まだイスラエルの人々には知らされていません。イスラエルの人々にこのサウルが選ばれた人であることを示すために、この籤による選びの儀式がお行われたのです。サウルはとても自分にはふさわしくないと思って、隠れていたのですが見つけられ、サムエルによってこのように宣言されました。「見るがいい、主が選ばれたこの人を。民のうちで彼に及ぶ者はいない。」こういうと、イスラエルの民は全員、喜び叫んで「王様万歳。」と叫んだのでした。

これがサムエルによる、イスラエルの王の選びの出来事であり、これから先、イスラエルはモーセやサムエルのような預言者ではなく、王が支配する国となるのです。

それでは聖書に戻りましょう。二人きりになったサムエルはサウルにこう言ったのです。1節から10節です。

サム上 10:1 サムエルは油の壺を取り、サウルの頭に油を注ぎ、彼に口づけして、言った。「主があなたに油を注ぎ、御自分の嗣業の民の指導者とされたのです。

サム上 10:2 今日、あなたがわたしのもとを去って行くと、ベニヤミン領のツェルツァにあるラケルの墓の脇で二人の男に出会います。二人はあなたに言うでしょう。『あなたが見つけようと出かけて行ったろばは見つかりました。父上はろばのことは忘れ、専らあなたたちのことを気遣って、息子のためにどうしたらよいか、とおっしゃっています。』

サム上 10:3 また、そこから更に進み、タボルの樫の木まで行くと、そこで、ベテルに神を拝みに上る三人の男に出会います。一人は子山羊三匹を連れ、一人はパン三個を持ち、一人はぶどう酒一袋を持っています。

サム上 10:4 あなたに挨拶し、二個のパンをくれますから、彼らの手から受け取りなさい。

サム上 10:5 それから、ペリシテ人の守備隊がいるギブア・エロヒムに向かいなさい。町に入るとき、琴、太鼓、笛、竪琴を持った人々を先頭にして、聖なる高台から下って来る預言者の一団に出会います。彼らは預言する状態になっています。

サム上 10:6 主の霊があなたに激しく降り、あなたも彼らと共に預言する状態になり、あなたは別人のようになるでしょう。

この様に、最初にサムエルがサウルにしたことは、王となるべき儀式の油注ぎでした。これは信仰者が洗礼の水の注ぎを受けるように、王となるものは油を注がれて、聖別されるのです。1節には。

サム上 10:1 サムエルは油の壺を取り、サウルの頭に油を注ぎ、彼に口づけして、言った。「主があなたに油を注ぎ、御自分の嗣業の民の指導者とされたのです。

この様に、サムエルはサウルの頭に油を注いで、主があなたに油を注ぎ、ご自分の嗣業の民の指導者とされたと宣言したのです。この事によってサウルは聖別され、神とサウルとの間に契約が結ばれたのです。ですがサウルにはその自覚がありません。ですから、サムエルは其のことが真実であることを示すために、三つの印を与えるのです。一つ目はこの先のラケルの墓のそばで、あなたは二人の男に会うこと。そしてロバのことについて話を聞くこと。二つ目は、それからさらに道を行くと、タボルの樫の木のところで3人の男に会うこと。そしてサウル達に2個のパンをくれること。三つめは、ギブア・エロヒムに向かっていくと、預言者の集団に会うこと。すると、主の霊があなたに激しく降り、あなたも彼らと共に預言する状態になり、あなたは別人のようになるだろう、と語ったのでした。

そしてサムエルと別れて、サウルは言われたようにギブア・エロヒムに向かいました。この町にはまだペリシテ人の守備隊がいるということですから、イスラエルの領地ではなくペリシテの国境の町と言うことだと思います。そこに向かっていくと予言されたように、二人の男に出会い、ロバは無事に見つかって、父親が心配していることが伝えられました。そしてさらに行くと、3人の男たちに出会いパンをもらったり、預言者たちの集団にあって、聖霊が下りサウルも預言者のようになったことが実際に起こったのでした。それは、「サウルもまた預言者の仲間か」ということわざになったほど、有名になったのです。

サウルはその預言者の状態から覚めました。どうしたでしょうか。13節から16節です。

サム上 10:13 サウルは預言する状態からさめると、聖なる高台へ行った。

サム上 10:14 サウルのおじがサウルと従者に言った。「お前たちはどこへ行っていたのだ。」サウルは答えた。「ろばを捜しに行きましたが、見つからなかったので、サムエルのもとに行きました。」

サム上 10:15 サウルのおじは言った。「サムエルがお前たちに何と言ったか、話しなさい。」

サム上 10:16 サウルはおじに答えた。「ろばは見つかったと教えてくれました。」だがサウルは、サムエルの語った王位のことについては、おじに話さなかった。

この様に、サウルの預言者の状態とは興奮状態の中でのトランス状態であったと思われます。ですからその興奮状態が終わると、預言者の状態から覚めるのです。そうしたらサウルは聖なる高台へ行ったとあります。ここにサウルの叔父がいたのでしょうか。そこでサウルは叔父と話をしたのです。疲れて休みたかったのでしょうか。その叔父は、「お前たちはどこへ行っていたのだ。」と言うとサウルは、「ろばを捜しに行きましたが、見つからなかったので、サムエルのもとに行きました。」言ったのです。サムエルと聞いてその叔父は何か大変なことが起こったのかと思い、「サムエルがお前たちに何と言ったか、話しなさい。」と言うと、「ろばは見つかったと教えてくれました。」と答えました。ですがサムエルの語った王位のことについては、おじに話さなかったとあります。サウルには自分が王の位に付くなどと言うことは全く自信がないし、ふさわしくないし、実現するとも思っていなかったのです。だから、サムエルがサウルに三つの印を見せても、聖霊が下って預言者になってもそれでも自信がなかったし、実現するとも思っていなかったのです。サウルは野心のないとても素直な男だったのです。ところがサムエルのサウルを王にする計画はどんどん進んでいきました。それはサウルに自信があるかないかと言うよりも、神様がサウルを王にしようとしていることに目を向けられているのです。サウルにどんなに力がなくても、神様が付いているならば、王にふさわしいことは何でもできると思っているからなのです。それは私達でも同じです。神様は信じるものを救われたと言っても、自分にはそんな救われているという自信がないと思っているところがあります。ですが、神様はすでに救われたとしているのです。私たちに自信があるからではなくて、神様が救われたと言っているから救われたものとして歩んでいいのです。そうすれば必要なものが神様から与えられるのです。自分のことを考えるのではなく神様の計画を見ることが大切なのです。

サムエルは全イスラエルをミツパの主のもとに呼び集めました。いよいよイスラエルの王を決めることになるのです。17節から21節です。

サム上 10:17 サムエルはミツパで主のもとに民を呼び集めた。

サム上 10:18 彼はイスラエルの人々に告げた。「イスラエルの神、主は仰せになる。『イスラエルをエジプトから導き上ったのはわたしだ。わたしがあなたたちをエジプトの手から救い出し、あなたたちを圧迫するすべての王国からも救い出した』と。

サム上 10:19 しかし、あなたたちは今日、あらゆる災難や苦難からあなたたちを救われたあなたたちの神を退け、『我らの上に王を立ててください』と主に願っている。よろしい、部族ごと、氏族ごとに主の御前に出なさい。」

サム上 10:20 サムエルはイスラエルの全部族を呼び寄せた。ベニヤミン族がくじで選び出された。

サム上 10:21 そこでベニヤミン族を氏族ごとに呼び寄せた。マトリの氏族がくじで選び出され、次にキシュの息子サウルがくじで選び出された。人々は彼を捜したが、見つからなかった。

 さてサムエルは、イスラエルの全部族をミツパと言う町に集めてこう言いました。イスラエルの神、主はこう仰せになったと言って、語りだしました。それは、私はあなたたちをエジプトの手から救い出した神である。あなたたちは私があなたたちをエジプトの手から救い出し、あらゆる災難や苦難からあなたたちを救ったのに、その神様を退けて、『我らの上に王を立ててください』と主に願っている、と言いました。神様はそのイスラエルの民を叱るのではなくて、よろしいと言って、部族ごと氏族ごとに主のみ前に出なさいと命じました。そしてイスラエルの部族がくじを引くとまず、ベニヤミン族が当たりました。次にベニヤミン族の中から氏族を選び出し、その氏族の中からサウルを選び出したのです。サムエルを探してみると、そのサウルがいつの間にかいなくなっていました。どこかに隠れてしまったのです。この様にして、サウルがイスラエルの民の中から、神様の意思を表す籤によって王に選ばれたのですが、サウルはまさか本当に王に選ばれるとは思っておらず、自信がないので、どこかに隠れてしまったのです。サウルはそれほどまでに王になりたくないと思っており、自分にはその力がないと思っていたのです。ですが、サウルを選び出された神様はサウルに必要な力を与え、神様がともにおられることによって、王としての大きな働きができるように準備してくださっていたのです。

 王には選ばれたが、どこかに消えてしまったサウルを探して、人々は見つけ出そうとしました。さてどうなったでしょうか。22節から27節です。

サム上 10:22 そこで、主に伺いを立てた。「その人はここに来ているのですか。」主は答えられた。「見よ、彼は荷物の間に隠れている。」

サム上 10:23 人々は走って行き、そこから彼を連れて来た。サウルが民の真ん中に立つと、民のだれよりも肩から上の分だけ背が高かった。

サム上 10:24 サムエルは民全体に言った。「見るがいい、主が選ばれたこの人を。民のうちで彼に及ぶ者はいない。」民は全員、喜び叫んで言った。「王様万歳。」

サム上 10:25 サムエルは民に王の権能について話し、それを書に記して主の御前に納めた。それから、サムエルはすべての民をそれぞれの家に帰した。

サム上 10:26 サウルもギブアの自分の家に向かった。神に心を動かされた勇士たちは、サウルに従った。

サム上 10:27 しかしならず者は、「こんな男に我々が救えるか」と言い合って彼を侮り、贈り物を持って行かなかった。だがサウルは何も言わなかった。

 この様に、サウルが見つからなかったので、サムエルは主に伺いを立てました。「その人はここに来ているのですか。」すると主は答えられて、「見よ、彼は荷物の間に隠れている。」と言ったのです。なんとも滑稽な姿ですが、サウルはそれほど王にはなりたくなかったのです。人々は隠れているサウルをそこから連れ出して、人々の真ん中に立たせました。するとサウルは誰よりも背が高く、頭一つ飛び出ていたのです。サムエルはこのサウルを指して、イスラエルの民に言いました。「神様が選ばれたこの人を見るがいい、民のうちで彼に及ぶものはない。」と言うと人々はそのことを喜び「王様万歳。」と叫んだのでした。サムエルはさらに、イスラエルの民に税金や兵役のことなど王の権能のことについて話をし、それを文書にして主のみ前にして残したのです。この様に王を決めると、サムエルはイスラエルの民をそれぞれの家に帰して、サウルもギブアの自分の家に帰りました。その時、神様が選んでくれた王様に感動している勇者たちは、この新しい王様に従ってついてきたのです。ですがサウルが王になることに反対のものもいたのです。「こんな男に我々が救えるか」と言い合って彼を侮り、贈り物も持って行かなかったのです。だがサウルはそれに対して何も言いませんでした。自分が王になってもまだ、自分はそれにふさわしいものだとは思っていなかったのです。

サウルは、サムエルによって油注がれ、多くの預言による証を与えられ、聖霊が下って、預言するものとなってもまだ自分が王としてふさわしいものであるとは思いませんでした。自信がなかったからです。その自信がないのは、王にしてくださった神様を見ず、自分の足りない力のことばかりを考えていたからです。ですがサムエルにはわかっていました。この人は自分の力はなくても神様から力を与えられ、神様の導きによって王にふさわしい働きをすることが出来ることを知っていたのです。私たちは、自分の力を見るときに、自信を失い、不安になるのです。ところが自分を導いてくださる神様を見て、神様の恵みと力とを見るとき、自分には何もなくても大きな自信と力を帯びることになるのです。

 

(一分間黙想)(お祈り)

神様、サウルは王に選ばれましたが、自分の力だけを見ているので自信がなく不安でした。ですが選んでくださった方が神様であることを知る者には、サウルには大いなる力と導きのあることを知るのです。神様、どうか私たちも自分の力の足りないことを嘆くのではなく、あなたがともにいて、必要なことを満たしてくださる方であることを信じて、大胆に歩ませてください。

この祈りを、主イエス・キリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン

 

<<聖書の箇所(旧約聖書:◇サムエル記上)>>  

 

◆サウル、油を注がれて王となる

サム上 10:1 サムエルは油の壺を取り、サウルの頭に油を注ぎ、彼に口づけして、言った。「主があなたに油を注ぎ、御自分の嗣業の民の指導者とされたのです。

サム上 10:2 今日、あなたがわたしのもとを去って行くと、ベニヤミン領のツェルツァにあるラケルの墓の脇で二人の男に出会います。二人はあなたに言うでしょう。『あなたが見つけようと出かけて行ったろばは見つかりました。父上はろばのことは忘れ、専らあなたたちのことを気遣って、息子のためにどうしたらよいか、とおっしゃっています。』

サム上 10:3 また、そこから更に進み、タボルの樫の木まで行くと、そこで、ベテルに神を拝みに上る三人の男に出会います。一人は子山羊三匹を連れ、一人はパン三個を持ち、一人はぶどう酒一袋を持っています。

サム上 10:4 あなたに挨拶し、二個のパンをくれますから、彼らの手から受け取りなさい。

サム上 10:5 それから、ペリシテ人の守備隊がいるギブア・エロヒムに向かいなさい。町に入るとき、琴、太鼓、笛、竪琴を持った人々を先頭にして、聖なる高台から下って来る預言者の一団に出会います。彼らは預言する状態になっています。

サム上 10:6 主の霊があなたに激しく降り、あなたも彼らと共に預言する状態になり、あなたは別人のようになるでしょう。

サム上 10:7 これらのしるしがあなたに降ったら、しようと思うことは何でもしなさい。神があなたと共におられるのです。

サム上 10:8 わたしより先にギルガルに行きなさい。わたしもあなたのもとに行き、焼き尽くす献げ物と、和解の献げ物をささげましょう。わたしが着くまで七日間、待ってください。なすべきことを教えましょう。」

サム上 10:9 サウルがサムエルと別れて帰途についたとき、神はサウルの心を新たにされた。以上のしるしはすべてその日に起こった。

サム上 10:10 ギブアに入ると、預言者の一団が彼を迎え、神の霊が彼に激しく降り、サウルは彼らのただ中で預言する状態になった。

サム上 10:11 以前からサウルを知っていた者はだれでも、彼が預言者と一緒になって預言するのを見て、互いに言った。「キシュの息子に何が起こったのだ。サウルもまた預言者の仲間か。」

サム上 10:12 そこにいた一人がそれを受けて言った。「この人たちの父は一体誰だろう。」こうしてそれは、「サウルもまた預言者の仲間か」ということわざになった。

サム上 10:13 サウルは預言する状態からさめると、聖なる高台へ行った。

サム上 10:14 サウルのおじがサウルと従者に言った。「お前たちはどこへ行っていたのだ。」サウルは答えた。「ろばを捜しに行きましたが、見つからなかったので、サムエルのもとに行きました。」

サム上 10:15 サウルのおじは言った。「サムエルがお前たちに何と言ったか、話しなさい。」

サム上 10:16 サウルはおじに答えた。「ろばは見つかったと教えてくれました。」だがサウルは、サムエルの語った王位のことについては、おじに話さなかった。

サム上 10:17 サムエルはミツパで主のもとに民を呼び集めた。

サム上 10:18 彼はイスラエルの人々に告げた。「イスラエルの神、主は仰せになる。『イスラエルをエジプトから導き上ったのはわたしだ。わたしがあなたたちをエジプトの手から救い出し、あなたたちを圧迫するすべての王国からも救い出した』と。

サム上 10:19 しかし、あなたたちは今日、あらゆる災難や苦難からあなたたちを救われたあなたたちの神を退け、『我らの上に王を立ててください』と主に願っている。よろしい、部族ごと、氏族ごとに主の御前に出なさい。」

サム上 10:20 サムエルはイスラエルの全部族を呼び寄せた。ベニヤミン族がくじで選び出された。

サム上 10:21 そこでベニヤミン族を氏族ごとに呼び寄せた。マトリの氏族がくじで選び出され、次にキシュの息子サウルがくじで選び出された。人々は彼を捜したが、見つからなかった。

サム上 10:22 そこで、主に伺いを立てた。「その人はここに来ているのですか。」主は答えられた。「見よ、彼は荷物の間に隠れている。」

サム上 10:23 人々は走って行き、そこから彼を連れて来た。サウルが民の真ん中に立つと、民のだれよりも肩から上の分だけ背が高かった。

サム上 10:24 サムエルは民全体に言った。「見るがいい、主が選ばれたこの人を。民のうちで彼に及ぶ者はいない。」民は全員、喜び叫んで言った。「王様万歳。」

サム上 10:25 サムエルは民に王の権能について話し、それを書に記して主の御前に納めた。それから、サムエルはすべての民をそれぞれの家に帰した。

サム上 10:26 サウルもギブアの自分の家に向かった。神に心を動かされた勇士たちは、サウルに従った。

サム上 10:27 しかしならず者は、「こんな男に我々が救えるか」と言い合って彼を侮り、贈り物を持って行かなかった。だがサウルは何も言わなかった。