家庭礼拝 2022年12月14日 サムエル記上 7:2-17 イスラエルの指導者サムエル  

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起 

3章以来の久しぶりのサムエルの登場です。3章までは子供のサムエルが登場していましたが、この7章に登場するサムエルはもう成人となっています。主の箱がキルヤト・エアリムに置かれてから20年を経たと書かれていますから、ずいぶん時間が流れてしまいました。この時にはサムエルはイスラエルの偉大な予言者となっており、指導者となっているのです。

4章で主の箱が奪われた時はイスラエルはペリシテ人に完敗して逃げ帰ったのです。どうもその時にエリのいたシロの神殿も破壊されて、主の箱はシロに戻ることが出来ないで、キルヤト・エアリムに置かれていたようです。そしてイスラエルの中心も、シロではなくて、サムエルの活動しているミツパに移ったようです。

今日の箇所では、その3章の続きのように、ペリシテとの戦いから始まります。ペリシテがまたイスラエルに攻め上ってきたのです。でもそれは誤解から始まっているのです。

実はこうなります。サムエルがイスラエルの人々に対して、あなた方が神に帰るというならば異教の神々を取り除いて、ただ主にのみ仕えなさいと言ったのです。そして、イスラエル全員をミツパ集めて、あなたたちのために祈ろう、と言ってイスラエルの人々を集めたのです。するとペリシテの人々は、そのイスラエルの人々が集まっているのを見て、ペリシテに攻撃してくるのではないかと誤解して、先にペリシテからイスラエルに攻撃してきたのです。イスラエルの人々はそれを恐れて、サムエルに、どうか主が救ってくださるように、助けを求めてくださいというと、サムエルは主に捧げものを捧げて祈ったのです。すると神様がペリシテ軍の上に激しい雷鳴をとどろかせて、打ち負かして混乱させたのです。するとイスラエルの兵はミツパを出てペリシテ人を追って、イスラエルから追い出したのです。このことがあってから、ペリシテ人たちは二度とイスラエルの国に攻めてくることなかったのです。ミツパは北にあるシロと南側にあるエルサレムの中間に位置する山の中にあります。ミツパの東側のヨルダン川に近いところにラマという所があり、サムエルの家がありました。サムエルはそのラマに家があったのですが、そこに祭壇を築いてイスラエルの裁きを行ったということです。今日はこのようなサムエルの指導者としての働きの話になります。

それでは聖書に従って話を聞いていきましょう。2節から4節です。

サム上 7:2 主の箱がキルヤト・エアリムに安置された日から時が過ぎ、二十年を経た。イスラエルの家はこぞって主を慕い求めていた。

サム上 7:3 サムエルはイスラエルの家の全体に対して言った。「あなたたちが心を尽くして主に立ち帰るというなら、あなたたちの中から異教の神々やアシュトレトを取り除き、心を正しく主に向け、ただ主にのみ仕えなさい。そうすれば、主はあなたたちをペリシテ人の手から救い出してくださる。」

サム上 7:4 イスラエルの人々はバアルとアシュタロトを取り除き、ただ主にのみ仕えた。

イスラエルが戦いに負けて主の箱がペリシテに奪われて帰ってきてからもう20年もたっていました。もともとはシロの町に神殿があってそこに神の箱が安置されていたのですが、ペリシテから帰ってからはキルヤト・エアリムにずっと安置されていたのです。どうしてシロに戻らなかったかというと、シロの神殿も町もペリシテ人によって破壊されたようなのです。それで主の箱はずっとキルヤト・エアリムに置かれ、イスラエルの中心地はミツパという所に移ったのです。この様な状態が長く続いたので、イスラエルの人々は主を慕い求めるようになりました。というのも、イスラエルはペリシテに負けたので、ペリシテの勢力がイスラエルの中にまで入ってきて、その異教の神々もイスラエルに入ってきたのです。それを嘆く人々も多かったのです。その時サムエルはイスラエルの人々に対してこう言ったのです。「あなたたちが心を尽くして主に立ち帰るというなら、あなたたちの中から異教の神々やアシュタロトを取り除き、心を正しく主に向け、ただ主にのみ仕えなさい。そうすれば、主はあなたたちをペリシテ人の手から救い出してくださる。」そう言ったのです。異教の神々というのはバアルとアシュタロトです。バアルというのはメソポタミアからカナン一帯に広まって古くからの神様で、神々の主神とされているものです。ギリシャのゼウスのようなものです。ですが、人身御供をさせるとか悪魔の神様とかと言われることもあります。アシュタロトは豊穣多産の女神です。この様な神様がイスラエルの生活の中に入り込んできているので、サムエルは心を尽くして主に立ち返るというなら、あなたたちの中から、そのような異教の神々を取り除きなさいと命じたのです。私たちが、本当の神様を迎えるためには、このような神でないものをあがめることをやめなければならないのです。取り除かなければならないのです。そしてただ本当の神様に対してだけ、ハイと素直に答えられるようにしなければならないのです。イスラエルの人々はその言葉に従って異教の神々を取り除き、ただ主のみに仕えたと書かれています。

それでもまだ不十分なので、サムエルはイスラエル全員を集めて、神の前で主に立ち返る儀式をしようとしたのです。5節から8節です。

サム上 7:5 サムエルは命じた。「イスラエルを全員、ミツパに集めなさい。あなたたちのために主に祈ろう。」

サム上 7:6 人々はミツパに集まると、水をくみ上げて主の御前に注ぎ、その日は断食し、その所で、「わたしたちは主に罪を犯しました」と言った。サムエルはミツパでイスラエルの人々に裁きを行った。

サム上 7:7 イスラエルの人々がミツパに集まっていると聞いて、ペリシテの領主たちはイスラエルに攻め上って来た。イスラエルの人々はそのことを聞き、ペリシテ軍を恐れて、

サム上 7:8 サムエルに乞うた。「どうか黙っていないでください。主が我々をペリシテ人の手から救ってくださるように、我々の神、主に助けを求めて叫んでください。」

サムエルはイスラエルの人々全員をミツパに集めて、主に立ち返るための祈りをささげることにしたのです。そして人々がミツパに集まると主のみ前に水を注ぎ、断食し、「わたしたちは主に罪を犯しました」と祈ったのです。そしてサムエルはそのミツパでイスラエルの人々に裁きを行ったと言います。裁きというのは普通もめごとの裁判のようなものですが、もしかするとここでは異教の神々を取り除けなかったような人々に対する裁きかもしれません。

イスラエルの人々全員がミツパに集まっているという知らせを受けたペリシテの領主たちは驚いて、攻められる前に攻めてしまえとイスラエルに攻め上ってきたのです。そのことをミツパで聞いた人々はペリシテ軍を恐れて、サムエルに、「どうか黙っていないでください。主が我々をペリシテ人の手から救ってくださるように、我々の神、主に助けを求めて叫んでください。」と頼んだのです。それほどイスラエルの人々は、恐れおののいたのです

 サムエルはイスラエルの人々の願いを聞いてどうしたでしょうか。9節から13節です。

サム上 7:9 サムエルはまだ乳離れしない小羊一匹を取り、焼き尽くす献げ物として主にささげ、イスラエルのため主に助けを求めて叫んだ。主は彼に答えられた。

サム上 7:10 サムエルが焼き尽くす献げ物をささげている間に、ペリシテ軍はイスラエルに戦いを挑んで来たが、主がこの日、ペリシテ軍の上に激しい雷鳴をとどろかせ、彼らを混乱に陥れられたので、彼らはイスラエルに打ち負かされた。

サム上 7:11 イスラエルの兵はミツパを出てペリシテ人を追い、彼らを討ってベト・カルの下まで行った。

サム上 7:12 サムエルは石を一つ取ってミツパとシェンの間に置き、「今まで、主は我々を助けてくださった」と言って、それをエベン・エゼル(助けの石)と名付けた。

サム上 7:13 ペリシテ人は鎮められ、二度とイスラエルの国境を侵すことはなかった。サムエルの時代を通して、主の手はペリシテ人を抑えていた。

 ペリシテ人が攻めてきたので主に助けを求めてくださいと懇願されたサムエルは、乳離れしない小羊1匹を焼き尽くす捧げものとして捧げて主に助けを求めました。すると主はサムエルに答えられたと言います。その答えというのは言葉ではありません、雷鳴によって答えられたのです。神様はペリシテ軍の上に激しい雷鳴を轟かせて、混乱に陥れたのです。それを見てイスラエルの兵はペリシテ人を追いかけてそれを打ち滅ぼしたのです。そしてサムエルは記念の石を取って、ミツパとシェンの間に置き、それをエベン・エゼル(助けの石)と名付けました。それからペリシテは二度とイスラエルの国境を犯すことはなかったと言います。サムエルの時代には主の手がペリシテ人を押さえていたので、攻めてこなかったのです。

 イスラエルは、神の箱が奪われて以来、久々にペリシテ人に勝つことが出来たのです。それは主に立ち返ろうとしたからです。その結果どうなったでしょうか。14節から17節です。

サム上 7:14 ペリシテ人がイスラエルから奪い取っていた町々は、エクロンからガトまで再びイスラエルのものとなった。イスラエルはその周辺の村々をもペリシテ人の手から救った。イスラエルとアモリ人との間は平和であった。

サム上 7:15 サムエルは生涯、イスラエルのために裁きを行った。

サム上 7:16 毎年、ベテル、ギルガル、ミツパを巡り歩き、それらの地でイスラエルのために裁きを行い、

サム上 7:17 ラマに戻った。そこには彼の家があった。彼はそこでもイスラエルのために裁きを行い、主のために祭壇を築いた。

 前の戦いに負けて、ペリシテ人に奪われていた、エクロンからガドまでの地域が再びイスラエルのものになりました。これらの町は、イスラエルの中心地の山の中にある場所ではなく山を下りた地中海側の土地で、ペリシテ人たちと接していたのです。イスラエルはその周辺の村々をも、ペリシテ人の手から救って、取り戻すことが出来ました。

 サムエルは生涯、イスラエルのために裁きを行ったと言います。それはモーセの様な位置づけだと思います。サムエルは、定期的にベテル、ギルガル、ミツパを巡り歩き、そこで裁きを行いました。また、サムエルはラマにある家に戻り、そこでも裁きを行い、主のための祭壇を築いたと言います。この様にして、サムエルの時代は、イスラエルは主に立ち返り、サムエルの指導と裁きによって、平和に過ごすことが出来たのです。

サムエルはイスラエルから、異邦の神々を取り除き、人々を主のもとに立ち返らせました。主のもとに立ち返るためには、まず、余計なもの不純なものを取り除くことが必要だったのです。そしてそれから神にいけにえを捧げて祈りをささげたのです。するとイスラエルの人々が大勢集まっているのを恐れて、ペリシテ人が攻めてきました。これもまた神様の御手の業かもしれません。神様はサムエルの祈りに答えて、ペリシテ人たちを雷鳴によって混乱させたのです。そのおかげで、イスラエルはペリシテ人たちを追い払い、自分たちが長い間奪われていた町々を取り戻すことが出来たのです。そしてそれからは、サムエルのもとで、平和な安定した国を持つことが出来たのです。これらのことは、イスラエルが、主に立ち返り、主以外のものを取り除くことが出来たことから起こったことなのです。

 

(一分間黙想)(お祈り)

天の父なる神様。イスラエルは、神様に罪を犯すことによってペリシテに敗れ、神の箱を奪われ、土地も奪われました。ですが、イスラエルが、主以外のものを取り除く決心をした時から、主の御手の働きが現れたのです。そして奪われていた土地や町を取り戻すことが出来ました。すべては主の道に立ち返ることによっておこったことです。私たちも迷いに陥りやすいものですが、どうか神ならぬものを私たちのうちから取り除き、ただあなただけに立ち返ることが出来るように導いてください。そうすれば私たちの必要なものは添えて与えられることを覚えさせてください。

この祈りを、主イエス・キリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン

 

<<聖書の箇所(旧約聖書:◇サムエル記上)>>  

 

◆イスラエルの指導者サムエル

サム上 7:2 主の箱がキルヤト・エアリムに安置された日から時が過ぎ、二十年を経た。イスラエルの家はこぞって主を慕い求めていた。

サム上 7:3 サムエルはイスラエルの家の全体に対して言った。「あなたたちが心を尽くして主に立ち帰るというなら、あなたたちの中から異教の神々やアシュトレトを取り除き、心を正しく主に向け、ただ主にのみ仕えなさい。そうすれば、主はあなたたちをペリシテ人の手から救い出してくださる。」

サム上 7:4 イスラエルの人々はバアルとアシュタロトを取り除き、ただ主にのみ仕えた。

サム上 7:5 サムエルは命じた。「イスラエルを全員、ミツパに集めなさい。あなたたちのために主に祈ろう。」

サム上 7:6 人々はミツパに集まると、水をくみ上げて主の御前に注ぎ、その日は断食し、その所で、「わたしたちは主に罪を犯しました」と言った。サムエルはミツパでイスラエルの人々に裁きを行った。

サム上 7:7 イスラエルの人々がミツパに集まっていると聞いて、ペリシテの領主たちはイスラエルに攻め上って来た。イスラエルの人々はそのことを聞き、ペリシテ軍を恐れて、

サム上 7:8 サムエルに乞うた。「どうか黙っていないでください。主が我々をペリシテ人の手から救ってくださるように、我々の神、主に助けを求めて叫んでください。」

サム上 7:9 サムエルはまだ乳離れしない小羊一匹を取り、焼き尽くす献げ物として主にささげ、イスラエルのため主に助けを求めて叫んだ。主は彼に答えられた。

サム上 7:10 サムエルが焼き尽くす献げ物をささげている間に、ペリシテ軍はイスラエルに戦いを挑んで来たが、主がこの日、ペリシテ軍の上に激しい雷鳴をとどろかせ、彼らを混乱に陥れられたので、彼らはイスラエルに打ち負かされた。

サム上 7:11 イスラエルの兵はミツパを出てペリシテ人を追い、彼らを討ってベト・カルの下まで行った。

サム上 7:12 サムエルは石を一つ取ってミツパとシェンの間に置き、「今まで、主は我々を助けてくださった」と言って、それをエベン・エゼル(助けの石)と名付けた。

サム上 7:13 ペリシテ人は鎮められ、二度とイスラエルの国境を侵すことはなかった。サムエルの時代を通して、主の手はペリシテ人を抑えていた。

サム上 7:14 ペリシテ人がイスラエルから奪い取っていた町々は、エクロンからガトまで再びイスラエルのものとなった。イスラエルはその周辺の村々をもペリシテ人の手から救った。イスラエルとアモリ人との間は平和であった。

サム上 7:15 サムエルは生涯、イスラエルのために裁きを行った。

サム上 7:16 毎年、ベテル、ギルガル、ミツパを巡り歩き、それらの地でイスラエルのために裁きを行い、

サム上 7:17 ラマに戻った。そこには彼の家があった。彼はそこでもイスラエルのために裁きを行い、主のために祭壇を築いた。