家庭礼拝 2022年11月16日 サムエル記上 3:1-4:1 サムエルへの主の呼びかけ
賛美歌505歩ませてください聖書朗読 祈り 奨励説教 一分黙想 全員祈り 主の祈り 賛美歌510主よ、終わりまで
起
このサムエルが、神殿に仕えていた少年の時代、イスラエルには、主の言葉が臨むことは少なく、幻が示されることもまれであった、と記されています。このサムエルの時代でさえそうなのですから、神様が現れることも、預言者が現れることもその後の時代にはとてもまれなことだったのです。ですがこの時代に、神様が現れるようになったのです。それはなんと、このサムエルを通して現れるようになったのです。
今日の聖書の箇所は、そのサムエルが預言者として、神の言葉を聞く最初の出来事であり、これからはサムエルが主の預言者として信頼するに足る人であることを認められるようになるのです。ここには、神様がどのように自分を表してくださるのか、その時に人はどのように答えるべきなのかを教えています。そしてサムエルが預言者として成長していく中で、エリの家が没落していく様子も見て取れます。その息子たちが主を軽んじているために、主はその裁きを予言するためにサムエルに声をかけてきたのです。もう神様が言葉を伝える相手はエリの家ではなく、サムエルとなったのです。エリは目も見えなくなり、神様の言葉を聞くこともなくなり、その働きはついにサムエルが引き継ぐことになってきたのです。
でもエリの信仰的態度は立派です。サムエルに嫉妬することなく、主が自分にではなく、サムエルに現れたことを素直に認め、その時にどのように対応したらよいのかをサムエルに教えたのです。その言葉は、『主よ、お話しください。僕は聞いております』という言葉でした。そして、主がそのようにサムエルに現れた理由をも、理解しており、サムエルに語られた主の言葉を受け入れる用意もできていたのです。その言葉はエリの家に対する裁きの言葉でしたが、エリはそのことを主の裁きとして、素直に受け入れたのです。この様に、サムエルは神とエリとに守られて、成長し周りから信頼に足る預言者と知られるようになり、新しい時代が始まって行くのです。
承
最初は、この時の祭司エリの状況とサムエルの状況を簡潔に述べており、実質的に神殿を守っていたのがサムエルであることをにおわしています。1節から3節です。
サム上 3:1 少年サムエルはエリのもとで主に仕えていた。そのころ、主の言葉が臨むことは少なく、幻が示されることもまれであった。
サム上 3:2 ある日、エリは自分の部屋で床に就いていた。彼は目がかすんできて、見えなくなっていた。
サム上 3:3 まだ神のともし火は消えておらず、サムエルは神の箱が安置された主の神殿に寝ていた。
少年サムエルが神殿に仕えていた時、主の言葉が望むことは少なく、幻が示されることも稀であったと言われます。主が現れ、主が語ることは、そこに主の言葉を受け止める、預言者がいなければ語られないのです。その頃のサムエルと、エリの状況はどうであったかというと、サムエルは神の神殿で、神の箱が安置された場所に寝ていて、そこで主の箱を守り、神の灯をともし続けていたのです。一方、エリは自分の部屋で寝ていて、目もかすみ、見えなくなっていたのです。この様にエリは十分に主に仕えることが出来なくなっていたのです。
さて、いよいよ神様が、サムエルに現れる場面です。神様が現れて声をかけたのですが、サムエルはそれが神様であることに気が付かなかったのです。一方、エリもまた、この事実を神様が現れた事とはすぐに気が付かなかったのです。4節から9節です。
サム上 3:4 主はサムエルを呼ばれた。サムエルは、「ここにいます」と答えて、
サム上 3:5 エリのもとに走って行き、「お呼びになったので参りました」と言った。しかし、エリが、「わたしは呼んでいない。戻っておやすみ」と言ったので、サムエルは戻って寝た。
サム上 3:6 主は再びサムエルを呼ばれた。サムエルは起きてエリのもとに行き、「お呼びになったので参りました」と言った。エリは、「わたしは呼んでいない。わが子よ、戻っておやすみ」と言った。
サム上 3:7 サムエルはまだ主を知らなかったし、主の言葉はまだ彼に示されていなかった。
サム上 3:8 主は三度サムエルを呼ばれた。サムエルは起きてエリのもとに行き、「お呼びになったので参りました」と言った。エリは、少年を呼ばれたのは主であると悟り、
サム上 3:9 サムエルに言った。「戻って寝なさい。もしまた呼びかけられたら、『主よ、お話しください。僕は聞いております』と言いなさい。」サムエルは戻って元の場所に寝た。
主はサムエルに呼びかけました。経験のある預言者なら、それが主であることがすぐにわかるのですが、サムエルにとってこれは初めてのことなので、わからなかったのです。サムエルはその呼びかけた人がエリであろうと思って、「ここにいます」と答えながら、エリのもとに走って行ったのです。ところがエリは「わたしは呼んでいない。戻っておやすみ」と言ったので、サムエルは戻って寝たのですが、またサムエルを呼ぶ声がしました。そのたびにサムエルはエリのところに走って行くのですが、エリは「わたしは呼んでいない。わが子よ、戻っておやすみ」と言って戻すのです。これが3度目になった時に、これはただ事ではないとエリも気が付くのです。サムエルはまだ主を知らなかったし、主の言葉はまだ彼に示されていなかったので、その声の主が祭司のエリ以外には思い至らなかったのです。エリは、サムエルを呼んでいるのが神様であることに気が付いて、「戻って寝なさい。もしまた呼びかけられたら、『主よ、お話しください。僕は聞いております』と言いなさい。」と言ったのです。サムエルは戻って元の場所に寝ました。これが神様がサムエルに現れた出来事です。この時、この声が主であると気が付いたのはエリで、その時に何と答えたらよいかをサムエルに教えたのです。私たちにも神様はいつも呼び掛けているのです。ですが、その声に聞く耳を持たないと、そのあとは何も聞こえないのです。ですが、神様に対して、僕は聞いておりますと答えると、そのあと語ってくださるのです。ですから、私たちの祈りもこうあるべきなのです。自分の祈りを捧げるだけで、神様の声を聴こうとしなければ、神様がそのあと語っても聞き取ることが出来ないのです。私たちの祈りは、神様は私たちの祈りが語られる前から知っておられる神様であることを信じて、むしろそのあとの、神様の言葉を聞き取る祈りに替えられるべきなのです。心を静めて、神様の声に耳を傾けるのです。これが本当の祈りなのです。そしてまた瞑想なのです。
こんどはいよいよ、神様とサムエルの対話が始まります。いったい神様は何を話すのでしょうか。10節から15節です。
サム上 3:10 主は来てそこに立たれ、これまでと同じように、サムエルを呼ばれた。「サムエルよ。」サムエルは答えた。「どうぞお話しください。僕は聞いております。」
サム上 3:11 主はサムエルに言われた。「見よ、わたしは、イスラエルに一つのことを行う。それを聞く者は皆、両耳が鳴るだろう。
サム上 3:12 その日わたしは、エリの家に告げたことをすべて、初めから終わりまでエリに対して行う。
サム上 3:13 わたしはエリに告げ知らせた。息子たちが神を汚す行為をしていると知っていながら、とがめなかった罪のために、エリの家をとこしえに裁く、と。
サム上 3:14 わたしはエリの家について誓った。エリの家の罪は、いけにえによっても献げ物によってもとこしえに贖われることはない。」
サム上 3:15 サムエルは朝まで眠って、それから主の家の扉を開いた。サムエルはエリにこのお告げを伝えるのを恐れた。
今度もまた主は、サムエルよ、と呼びかけました。今度はサムエルは教えられたとおり、「どうぞお話しください。僕は聞いております。」とこたえたのです。すると神様は次の言葉を語り始めました。それはサムエルのことではなく、エリの家の運命を語り始めたのです。神様はこう言いました。
「見よ、わたしは、イスラエルに一つのことを行う。それを聞く者は皆、両耳が鳴るだろう。その日わたしは、エリの家に告げたことをすべて、初めから終わりまでエリに対して行う。わたしはエリに告げ知らせた。息子たちが神を汚す行為をしていると知っていながら、とがめなかった罪のために、エリの家をとこしえに裁く、と。わたしはエリの家について誓った。エリの家の罪は、いけにえによっても献げ物によってもとこしえに贖われることはない。」これはいったい、どのような裁きなのでしょうか。それはエリが、息子たちが神を汚す行為をしていると知っていながら、咎めなかった罪のためであると言います。さらにまた、神様がそのことを告げたのに従わなかった罪のためです。これは罪を犯した息子たちを裁いているのではなく、エリの信仰の姿勢についてさばいているのです。エリが祭司でありながら、息子の罪を咎めなかったことの罪、また神様に従わなかった罪をより大きくさばいているのです。責任あるものの罪がいかに大きいかということです。その罪は生贄によっても捧げものによってもとこしえに贖われることはないほどの罪なのです。そのことを直接エリに語るのではなく、サムエルを通して、エリに語っているのです。いかにエリが神様から疎まれてしまったかがわかるのです。
次の日の朝、エリはサムエルを呼んで、主が語られたことをサムエルに聞き出そうとしました。15節から18節です。
サム上 3:15 サムエルは朝まで眠って、それから主の家の扉を開いた。サムエルはエリにこのお告げを伝えるのを恐れた。
サム上 3:16 エリはサムエルを呼んで言った。「わが子、サムエルよ。」サムエルは答えた。「ここにいます。」
サム上 3:17 エリは言った。「お前に何が語られたのか。わたしに隠してはいけない。お前に語られた言葉を一つでも隠すなら、神が幾重にもお前を罰してくださるように。」
サム上 3:18 サムエルは一部始終を話し、隠し立てをしなかった。エリは言った。「それを話されたのは主だ。主が御目にかなうとおりに行われるように。」
次の日の朝、サムエルは主が告げられたお告げをエリに語らなければならないのを恐れていました。それはあまりに恐ろしいものだったからです。とても自分の口から語るのはできないと思っていました。それは親のように自分を育ててくださった人を呪うようなことだからです。ですがエリはやはりサムエルを呼び寄せて、「お前に何が語られたのか。わたしに隠してはいけない。お前に語られた言葉を一つでも隠すなら、神が幾重にもお前を罰してくださるように。」と言って、すべてを語るように命じたのです。それでサムエルも何も隠し立てをしないで、一部始終を話したのです。それを聞いてエリは、「それを話されたのは主だ。主が御目にかなうとおりに行われるように。」と言って、自分の罪を認め、神様の裁きに従うことを受け入れたのです。これはエリの偉いところだと思います。覚悟はしてあったのです。すなわち、子供の罪の分も背負う覚悟でいたのです。そして、神様の御心がなりますようにと祈っているのです。そしてこのさばきは次のような形で現れました。ペリシテ軍との戦いで、エリの二人の息子は死に、神の箱が奪われたことをエリは聞いて驚き、あおむけに倒れ首の骨を折って死ぬことになるのです。
転
さて、このようなエリの家の没落とは反対に、サムエルは神のみもとで成長していきました。19節から4章1節までです。
サム上 3:19 サムエルは成長していった。主は彼と共におられ、その言葉は一つたりとも地に落ちることはなかった。
サム上 3:20 ダンからベエル・シェバに至るまでのイスラエルのすべての人々は、サムエルが主の預言者として信頼するに足る人であることを認めた。
サム上 3:21 主は引き続きシロで御自身を現された。主は御言葉をもって、シロでサムエルに御自身を示された。
サム上 4:1 サムエルの言葉は全イスラエルに及んだ。
神様から離れていったエリの家とは反対に、サムエルは主とともにいて、その言葉は一つたりとも地に落ちることはなかったと書かれています。言葉が一つも地に落ちることがなかったというのは、語ったことがすべて実現したということです。それは主がともにおられたからです。ですから、イスラエルのすべての人々は、サムエルが主の預言者であることを認めたのです。そしてそれからも神様は、この神殿のあるシロで、ご自身を現し、サムエルに御言葉を語られたのです。この様にして、預言者としてのサムエルの言葉は全イスラエルに及ぶようになったのです。
結
神様を軽んじたエリの二人の息子によって、エリもまた罪を犯し、エリの家はとこしえの裁きに会いました。罪を犯した息子たちをいさめなかったエリはその責任を問われて、裁かれることになるのです。それに代わって神様はサムエルに現れ、サムエルにエリに対する裁きを語り、その権能がエリの家からサムエルに移ることを示したのです。
少年サムエルに、神様の言葉が与えられたのは、エリに教えられた、「どうぞお話しください。僕は聞いております。」という言葉を発してからでした。神様の言葉は、その言葉を聞こうとする者にしか聞こえないのです。私達がいくら祈りをささげても、その答えの神様の言葉を聞こうとしないならば、それは祈りっぱなしになることであり、神様の御心に聞こうとしていないことなのです。祈りと聞くこととは車の両輪となって、神様の御心を実現していくのです。
(一分間黙想)(お祈り)
天の父なる神様。あなたの言葉は、あなたの御心を聞こうとする者にしか聞こえてきません。私たちの祈りが、語るばかりで聞こうとしないならば、あなたの御心を知らずに、過ごしてしまいます。どうか神様、私たちがあなたのみ言葉を聞くことが出来るように、「どうぞお話しください、僕は聞いております」と、祈ることが出来ますように。そして、聞いて行うものとなることが出来ますように。この祈りを、主イエス・キリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン
<<聖書の箇所(旧約聖書:◇サムエル記上)>>
◆サムエルへの主の呼びかけ
サム上 3:1 少年サムエルはエリのもとで主に仕えていた。そのころ、主の言葉が臨むことは少なく、幻が示されることもまれであった。
サム上 3:2 ある日、エリは自分の部屋で床に就いていた。彼は目がかすんできて、見えなくなっていた。
サム上 3:3 まだ神のともし火は消えておらず、サムエルは神の箱が安置された主の神殿に寝ていた。
サム上 3:4 主はサムエルを呼ばれた。サムエルは、「ここにいます」と答えて、
サム上 3:5 エリのもとに走って行き、「お呼びになったので参りました」と言った。しかし、エリが、「わたしは呼んでいない。戻っておやすみ」と言ったので、サムエルは戻って寝た。
サム上 3:6 主は再びサムエルを呼ばれた。サムエルは起きてエリのもとに行き、「お呼びになったので参りました」と言った。エリは、「わたしは呼んでいない。わが子よ、戻っておやすみ」と言った。
サム上 3:7 サムエルはまだ主を知らなかったし、主の言葉はまだ彼に示されていなかった。
サム上 3:8 主は三度サムエルを呼ばれた。サムエルは起きてエリのもとに行き、「お呼びになったので参りました」と言った。エリは、少年を呼ばれたのは主であると悟り、
サム上 3:9 サムエルに言った。「戻って寝なさい。もしまた呼びかけられたら、『主よ、お話しください。僕は聞いております』と言いなさい。」サムエルは戻って元の場所に寝た。
サム上 3:10 主は来てそこに立たれ、これまでと同じように、サムエルを呼ばれた。「サムエルよ。」サムエルは答えた。「どうぞお話しください。僕は聞いております。」
サム上 3:11 主はサムエルに言われた。「見よ、わたしは、イスラエルに一つのことを行う。それを聞く者は皆、両耳が鳴るだろう。
サム上 3:12 その日わたしは、エリの家に告げたことをすべて、初めから終わりまでエリに対して行う。
サム上 3:13 わたしはエリに告げ知らせた。息子たちが神を汚す行為をしていると知っていながら、とがめなかった罪のために、エリの家をとこしえに裁く、と。
サム上 3:14 わたしはエリの家について誓った。エリの家の罪は、いけにえによっても献げ物によってもとこしえに贖われることはない。」
サム上 3:15 サムエルは朝まで眠って、それから主の家の扉を開いた。サムエルはエリにこのお告げを伝えるのを恐れた。
サム上 3:16 エリはサムエルを呼んで言った。「わが子、サムエルよ。」サムエルは答えた。「ここにいます。」
サム上 3:17 エリは言った。「お前に何が語られたのか。わたしに隠してはいけない。お前に語られた言葉を一つでも隠すなら、神が幾重にもお前を罰してくださるように。」
サム上 3:18 サムエルは一部始終を話し、隠し立てをしなかった。エリは言った。「それを話されたのは主だ。主が御目にかなうとおりに行われるように。」
サム上 3:19 サムエルは成長していった。主は彼と共におられ、その言葉は一つたりとも地に落ちることはなかった。
サム上 3:20 ダンからベエル・シェバに至るまでのイスラエルのすべての人々は、サムエルが主の預言者として信頼するに足る人であることを認めた。
サム上 3:21 主は引き続きシロで御自身を現された。主は御言葉をもって、シロでサムエルに御自身を示された。
サム上 4:1 サムエルの言葉は全イスラエルに及んだ。