家庭礼拝 2022年8月24日 ヨシュア記 17:1-18 マナセ族
賛美歌456我が魂を愛するイエスよ聖書朗読 祈り 奨励説教 一分黙想 全員祈り 主の祈り 賛美歌457神は我が力
起
今日はマナセ族の領地割り当てに関する話です。この様に一つ一つの部族の割り当てを、問題を起こさないようにしていくのはとても大変だったろうなと思います。マナセというのはヨセフ物語のヨセフの長男です。弟はエフライムです。ヨセフが神様の祝福を得て、エジプトの宰相にまでなったように、その子供たちの子孫もまた祝福されて、イスラエル部族の中では最大の部族になって行きました。先週の16章ではそのヨセフの一族のことを学び、そして最初にエフライム一族の領土のことを学びました。そして今日の17章では兄のマナセ一族の領土について学ぶことになるのです。実際にその嗣業を受け継ぐのはその孫やひ孫たちなので話はなかなかややこしい感じになります。
この領土がどのように割り当てられたかというと、エフライムは死海の北側から海に至るまでの地域を領土としました。マナセはその北側のヨルダン川の東側と西側を領地としました。東側も西側も領土として手に入れることができたのはマナセ族だけです。それだけマナセ族は人数も多く、また力も強かったのだと思います。この領土をマナセという人に割り当てるなら簡単なのですが、実際にはその子供だったり孫だったり、またその人に息子がいないので、娘たちにだったりしたので、なかなか分割は一筋縄ではいかなかったのです。
それでもヨシュアは、それぞれの部族の言い分を聞いて、信仰によって与えられた、適正な領土配分をしたのです。そのようないきさつが語られているのがこの17章です。エフライム族の時にもあったことですが、彼らはゲゼルに住むカナン人を追い出さなかったので、カナン人はエフライムと共にそこに住んで今日に至っているという、記述がありました。ゲゼルと言うのは、エフライム山地というエルサレムなどのある山地の中にある町ではなく、その山を下って平地になったところにある海側の町です。そのカナン人たちは追い出されなかったけれども、イスラエル人の奴隷として、強制労働をさせられて、生きているのです。それと同じようなことがマナセの領土でも起きていました。だんだんと、カナン人を全部滅ぼして、純粋にイスラエル人だけが住む国を作るのが難しくなっていったようです。
承
最初は導入部で、1節と2節です。
ヨシュ 17:1 マナセ部族もくじで領地の割り当てを受けた。マナセはヨセフの長男である。マナセの長男マキルは、ギレアドの父で、戦にたけ、ギレアドとバシャン地方を手に入れた。
ヨシュ 17:2 他のマナセの子孫、すなわちアビエゼル、ヘレク、アスリエル、シケム、ヘフェル、シェミダの人々も、氏族ごとに割り当てを受けた。彼らはヨセフの子マナセの子孫であって、氏族ごとの男子である。
この領土の割り当ては籤で行われたというのですが、どのような籤だったのでしょうか。でもきっと籤には神様の意思が現れていたのだと思います。マナセはヨセフの長男ですが、この時代にはマナセも死んでいたのかもしれません。そしてその子供の長男であるマキルの時代になっていたのだと思います。このマキルは戦いにたけた人で、ギレアド地方とバシャン地方を手に入れたとあります。ギレアド地方というのはヨルダン川の東側で、のちのガリラヤ湖の南側の地方です。そして、バシャン地方というのはその北側のガリラヤ湖を含めた地方です。このマキルがこの地方一帯を攻め落としたので、マナセの半部族はここに住むことにしたのです。これだけ広大な土地を得てもまだ半部族の分しか領土を手に入れられなかったというのは、相当大勢の人数の部族であったのだと思います。ここで言われるギレアド地方という名前は息子の名前のギレアドにちなんでつけた名前かもしれません。マナセの子孫はマキルの子孫だけでなく、ほかにもたくさんのマナセの子孫がいました。それらは氏族として、それらの氏族ごとの領土の割り当てを当てられて、この地方に暮らすことになったのです。
その中で、問題のある氏族もいました。何が問題かというと、嗣業を引き継ぐ男子がいないのです。息子がいなくて娘だけの家もあったのです。そうするとその家には、嗣業の土地が与えられないのでしょうか。3節から6節です。
ヨシュ 17:3 ツェロフハドは、マナセ、マキル、ギレアド、ヘフェルと続く家系に属していたが、彼には息子がなく、娘だけであった。娘たちの名は、マフラ、ノア、ホグラ、ミルカ、ティルツァといった。
ヨシュ 17:4 彼女たちは、祭司エルアザル、ヌンの子ヨシュア、および指導者たちの前に進み出て、「主はわたしたちにも親族の間に嗣業の土地を与えるように、既にモーセに命じておられます」と申し立てた。彼女たちは、主の命令に従い、父の兄弟たちの間に嗣業の土地を与えられた。
ヨシュ 17:5 マナセ族にはこうして、ヨルダン川の東、ギレアドとバシャン地方のほかに、十の地域が配分された。
ヨシュ 17:6 マナセの娘たちが、息子たちと共に嗣業の土地を受け継いだからである。ただしギレアド地方は、他のマナセの子孫のものとなった。
その娘しかいない家というのは、ツェロフハドという人の家で、先ほど話した、マナセ、マキル、ギレアド、の子孫でギレアドの孫にあたる人です。ギレアド地方を占領したマキルから見るとひ孫にあたる人ですから、ずいぶん世代の隔たりがあります。さらにその娘たちというのはひこ孫ですから、本当に同時代にこの様なことが行われたのか不思議な気がします。その娘たちが自分たちには嗣業の土地が与えられないことを不満に思ってヨシュアに訴えたのです。それは「主はわたしたちにも親族の間に嗣業の土地を与えるように、既にモーセに命じておられます」という言い分でした。たとえ女たちだけであってもその氏族には嗣業の土地を与えるべきだということなのです。そしてその訴えは認められ、嗣業の土地が与えられました。そのために、ギレアドとバシャン地方のほかに十の地域が配分されたと書かれています。この娘たちのためにギレアド地方以外の土地が配分されたのです。この事のためにマナセ族の領土はさらに大きくなったのです。ヨシュアはこのように主の命令を女たちだからと言って軽んじることなく、しっかりと守って、嗣業を分け与えたのです。
このようにして、マナセ族の領域は広がりました。それは周りの領域に食い込むように広がったのです。7節から10節です。
ヨシュ 17:7 マナセの領域は、アシェル領からシケムに近いミクメタトに広がり、更に南に延び、ヤシブ・エン・タプアに至った。
ヨシュ 17:8 タプア地方はマナセ領に属するが、境界線にあったタプアはエフライムの人々に属した。
ヨシュ 17:9 国境は更にカナ川沿いに下っていたが、川の南岸の町々はマナセの町々の中にありながらエフライムに属していた。マナセの国境は、川の北岸に沿い、海に達する。
ヨシュ 17:10 すなわち川の南はエフライム領、北はマナセ領であった。西は海がその境となり、北はアシェル領、東はイサカル領と接していた。
このように周りの境界との境を侵入する形でマナセの領土は大きくなりましたが、特に南隣にあるエフライムとの境界は入り組んで、複雑になりました。
マナセが入り込んだのは南側だけでなく北側にあるイサカルの境界にも入り込みました。でもそこではまた別の問題が起こったのです。11節から13節です。
ヨシュ 17:11 またイサカルおよびアシェル領内でも、ベト・シェアン、イブレアムとそれぞれの周辺村落、ドルおよびエン・ドルの住民とそれぞれの周辺村落、タナク、メギドの住民とそれぞれの周辺村落など三つの台地はマナセに属した。
ヨシュ 17:12 マナセの人々はこれらの町を占領できなかったので、カナン人はこの地域に住み続けた。
ヨシュ 17:13 イスラエルの人々は強くなってからも、カナン人を強制労働に従事させただけで、徹底的に追い出すことはできなかった。
北側のイサカルの領内にもマナセの領土と町々を持つようになりました。これらの町々は飛び地のような形なのでなかなか統治がうまくいかなかったのかもしれません。マナセの人々はこれらの町を占領できなかったのです。ですからカナン人はこの地域に住み続けました。結局イスラエルの人々がさらに強くなった時でもカナン人を強制労働に使うようにしただけで、徹底的にそこから追い出すことはなかったと書かれています。これはエフライムの時と似ているのですが、エフライム族の人々はゲゼルに住むカナン人を追い出さず、強制労働をさせていたのです。でも表現のちょっとした違いはあります。エフライムの場合はカナン人を追い出さなかったのですが、マナセの場合はカナン人を追い出せなかったのです。この様にして、少しずつ、イスラエルの部族の中にカナン人が住む領域が出てきたのです。
転
このイスラエルの子らに対する嗣業の土地の割り当ては簡単にはいかなかったようです。やはり色々苦情が出たようです。マナセの娘たちの苦情にもあったように、ヨセフの子ら全体からもあったようです。14節から18節です。
ヨシュ 17:14 ヨセフの子らがヨシュアに、「あなたはなぜ、ただ一つのくじによる嗣業の土地、一つの割り当てしかくださらないのですか。わたしの民は、主に祝福されて、これほど数多くなりました」と言うと、
ヨシュ 17:15 ヨシュアは答えた。「あなたの民の数が多くて、エフライムの山地が手狭なら、森林地帯に入って行き、ペリジ人やレファイム人の地域を開拓するがよい。」
ヨシュ 17:16 ヨセフの子らが、「山地だけでは足りません。しかし平地に住むカナン人は、ベト・シェアンとその周辺村落の住民もイズレエル平野の住民も皆、鉄の戦車を持っています」と言うと、
ヨシュ 17:17 ヨシュアはヨセフの家、すなわちエフライムとマナセに答えた。「確かにあなたは数も多く、力も強い民となった。あなたの割り当ては、ただ一つのくじに限られてはならない。
ヨシュ 17:18 山地は森林だが、開拓してことごとく自分のものにするがよい。カナン人は鉄の戦車を持っていて、強いかもしれないが、きっと追い出すことができよう。」
ヨセフの子らというのはマナセとエフライムの子孫たちです。この子孫はとても数が多くなって、一つの部族に一つの籤の土地の割り当てでは不公平ではないかということをヨシュアに文句を言ったのです。すでにヨルダン川の東側のギレアドやバシャン地方にはマナセの半部族が定着しましたので、今文句を言っているのは残りの半部族に対する、エフライムの山地のことで、ここにマナセの半部族とエフライム部族が暮らすには、土地が狭すぎて、足りないではないかと言っているのです。するとヨシュアはもっと森林地帯に入って行き、そこの他民族を追い出して、開拓すればいいといったのです。すると彼らは、山地だけでは、足りません。しかし平地に住むカナン人はみな鉄の戦車を持っているから、簡単には征服できませんといったのです。自分たちの土地を手に入れるためには、自分たちで戦って手に入れなければならなかったのです。ヨシュアはその手に入れるべき場所を割り当てているだけなのです。ヨシュアはエフライムとマナセにこう答えました。「確かにあなたは数も多く、力も強い民となった。あなたの割り当ては、ただ一つのくじに限られてはならない。山地は森林だが、開拓してことごとく自分のものにするがよい。カナン人は鉄の戦車を持っていて、強いかもしれないが、きっと追い出すことができよう。」ヨシュアの語ることはとても楽観的です。ヨシュアにはどうなるか結果が知らされているのです。神様がこうなるだろうと教えてくれているので、確かに山を開拓するのは大変かもしれない、確かにカナン人の鉄の戦車と戦うのは大変かもしれない、でも必ずそれを成し遂げられるから心配するな。結果は決まっているのだから、と言っているのです。例えば、サスペンス映画を見て、どうなるのだろうと心配する人に対して、その結果を一度見て知っている人は、大丈夫だよみんな助かるよ、と言っているのと同じようなものなのです。そこには神様に対する信頼があるのです。
結
ヨセフの子らにも籤で引いた嗣業の土地が割り当てられますが、その子孫は多く、それでもなかなか全体が暮らすには窮屈だったのです。また息子のいない氏族もあって、その娘たちは自分たちにも約束の嗣業を与えてくれと要求しました。そのような中にあって、ヨシュアはの要求を撥ねつけて抑え込もうとするのではなく、すべて聞き入れて、神様の約束が与えられているのだから、こようにすればそれを手に入れることができるだろうと楽観的に話を進めることができました。この様なやり方で、イスラエルの部族の土地は割り当てられていったのです。途中で決裂することもなく、ヨシュアはその仕事を信仰をもってやり遂げて行ったのです。
(一分間黙想)(お祈り)
天の父なる神様、私たちの目の前には、様々な困難がありそのことに目を奪われていますが、その先にはあなたが整えてくださった世界が備えられています。そのことが見える人にはその困難はさほどのことではなくなります。どうか私たちもあなたが備えてくださっている恵に信頼し、恐れることなく、おののくことなく前に進んでいくことができますように。
この祈りを、主イエス・キリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン
<<聖書の箇所(旧約聖書:◇ヨシュア記)>>
◆マナセ族
ヨシュ 17:1 マナセ部族もくじで領地の割り当てを受けた。マナセはヨセフの長男である。マナセの長男マキルは、ギレアドの父で、戦にたけ、ギレアドとバシャン地方を手に入れた。
ヨシュ 17:2 他のマナセの子孫、すなわちアビエゼル、ヘレク、アスリエル、シケム、ヘフェル、シェミダの人々も、氏族ごとに割り当てを受けた。彼らはヨセフの子マナセの子孫であって、氏族ごとの男子である。
ヨシュ 17:3 ツェロフハドは、マナセ、マキル、ギレアド、ヘフェルと続く家系に属していたが、彼には息子がなく、娘だけであった。娘たちの名は、マフラ、ノア、ホグラ、ミルカ、ティルツァといった。
ヨシュ 17:4 彼女たちは、祭司エルアザル、ヌンの子ヨシュア、および指導者たちの前に進み出て、「主はわたしたちにも親族の間に嗣業の土地を与えるように、既にモーセに命じておられます」と申し立てた。彼女たちは、主の命令に従い、父の兄弟たちの間に嗣業の土地を与えられた。
ヨシュ 17:5 マナセ族にはこうして、ヨルダン川の東、ギレアドとバシャン地方のほかに、十の地域が配分された。
ヨシュ 17:6 マナセの娘たちが、息子たちと共に嗣業の土地を受け継いだからである。ただしギレアド地方は、他のマナセの子孫のものとなった。
ヨシュ 17:7 マナセの領域は、アシェル領からシケムに近いミクメタトに広がり、更に南に延び、ヤシブ・エン・タプアに至った。
ヨシュ 17:8 タプア地方はマナセ領に属するが、境界線にあったタプアはエフライムの人々に属した。
ヨシュ 17:9 国境は更にカナ川沿いに下っていたが、川の南岸の町々はマナセの町々の中にありながらエフライムに属していた。マナセの国境は、川の北岸に沿い、海に達する。
ヨシュ 17:10 すなわち川の南はエフライム領、北はマナセ領であった。西は海がその境となり、北はアシェル領、東はイサカル領と接していた。
ヨシュ 17:11 またイサカルおよびアシェル領内でも、ベト・シェアン、イブレアムとそれぞれの周辺村落、ドルおよびエン・ドルの住民とそれぞれの周辺村落、タナク、メギドの住民とそれぞれの周辺村落など三つの台地はマナセに属した。
ヨシュ 17:12 マナセの人々はこれらの町を占領できなかったので、カナン人はこの地域に住み続けた。
ヨシュ 17:13 イスラエルの人々は強くなってからも、カナン人を強制労働に従事させただけで、徹底的に追い出すことはできなかった。
◆ヨセフの一族の開拓地
ヨシュ 17:14 ヨセフの子らがヨシュアに、「あなたはなぜ、ただ一つのくじによる嗣業の土地、一つの割り当てしかくださらないのですか。わたしの民は、主に祝福されて、これほど数多くなりました」と言うと、
ヨシュ 17:15 ヨシュアは答えた。「あなたの民の数が多くて、エフライムの山地が手狭なら、森林地帯に入って行き、ペリジ人やレファイム人の地域を開拓するがよい。」
ヨシュ 17:16 ヨセフの子らが、「山地だけでは足りません。しかし平地に住むカナン人は、ベト・シェアンとその周辺村落の住民もイズレエル平野の住民も皆、鉄の戦車を持っています」と言うと、
ヨシュ 17:17 ヨシュアはヨセフの家、すなわちエフライムとマナセに答えた。「確かにあなたは数も多く、力も強い民となった。あなたの割り当ては、ただ一つのくじに限られてはならない。
ヨシュ 17:18 山地は森林だが、開拓してことごとく自分のものにするがよい。カナン人は鉄の戦車を持っていて、強いかもしれないが、きっと追い出すことができよう。」
