.家庭礼拝 2022年8月3日 ヨシュア記 15:13-19 オトニエル
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起
今日は15章全体を学ぶ予定でした。ですがこの章は、ユダ族の境界線がどこまでなのかを言葉で逐一語っているところなので、私たちにはあまり興味の起こらないところです。本人たちにとっては自分たちの土地の境界なので後々問題にならないように詳細に記述しておく必要があったのだと思います。
むしろ私たちに興味があるのは、カレブとオトニアという人の話です。カレブは先週の14章の箇所にも出てきましたが、モーセからカナンの地を偵察してくるように命じられた偵察隊の一人で、カレブだけが神様の命じたことに従って、カナンに攻め入ろうといった人です。そのためにカレブは神様からその信仰を称賛されました。その時に神様はモーセに命じて、そのカレブには彼が足を踏み入れた地、すなわちヘブロンを与えるとの約束をしてくださったのです。そのことをカレブは85歳になってからヨシュアに、あの時の神様が約束してくれた約束の地を私に与えてくださいと願い出たのです。それはただそれが与えられるというものではなく、自分でその地に住んでいる、巨人がいると言われる部族アナク人を打倒してその地を手に入れなければならなかったのです。それでもやり遂げるからその地をくださいとお願いして、ヨシュアからヘブロンの地をわりあてとして与えられたのです。戦いはこれからなのです。
そしていよいよ、その敵をヘブロンから追い出すときが来た時、カレブはその地のキルヤト・セフェルを撃って占領した者に娘アクサを妻として与えると宣言し、見事その娘を手に入れたのがこのオトニアという人なのです。そこでどんなことが起こったのかを今日の聖書の学びで学んでいきたいと思っています。
ですがほかの部分は、ほとんど領土の境界を示す地名の連続なのでここの部分は割愛させていただきます。そしてそのあとに続く、ユダ族の町々に関しても、ユダ族の中の氏族がそのユダの領土の中のどの町々を受け継いでいくかということを事細かに語っている箇所なので、ほとんど町の名前のオンパレードで終始しているのでここも割愛させていただきます。ただ最後の63節にはこう書いてあります。
ヨシュ 15:63 ただし、ユダの人々はエルサレムの住民エブス人を追い出せなかったので、エブス人はユダの人々と共にエルサレムに住んで今日に至っている。
神様はこのカナンの地からは異邦人を皆殺しにして、異邦人の文化や子孫が残らないように命じていたのです。ですが、実際のところは、以前にはギブオン人とだけ協定を結んで、一緒に住むことを許していました。そして次にはユダの部族はエルサレムの住人エブス人を追い出せなかったので、ユダの人々と共にエルサレムに住んでいると語っています。このユダ族は死海の半分から南のほうの乾燥地帯を主に領土としたのですが、そこにはエルサレムやベツレヘムやヘブロンなどの地のユダヤの重要な町々があったのです。イスラエルが北イスラエルと南ユダ王国に分かれたときにはユダ族はその重要な信仰的使命を担ったのです。そしてエブス人もまた、エルサレムに共存して残ったのです。
承
それでは領土関係の話は別にして、オトニエルの話を聖書から聞いてみましょう。13節から16節です。
ヨシュ 15:13 主の命令に従い、ヨシュアはエフネの子カレブに、ユダの人々の領内のキルヤト・アルバすなわちヘブロンを割り当て地として与えた。アルバはアナク人の先祖である。
ヨシュ 15:14 カレブは、アナク人の子孫シェシャイ、アヒマン、タルマイの三氏族をそこから追い出し、
ヨシュ 15:15 更にデビルに上り、住民を攻めた。デビルはかつてキルヤト・セフェルと呼ばれていた。
ヨシュ 15:16 カレブは、「キルヤト・セフェルを撃って占領した者に娘アクサを妻として与えよう」と約束した。
カレブに領地の割り当てを願われたヨシュアは、神様との約束通り、カレブのユダの領地内にあるキルヤト・アルバの地にヘブロンと呼ばれる地域を割り当てとして与えました。アルバはアナク人の先祖であると書かれていますが、このアナク人とは巨人の一族で、とても強い部族でした。でもカレブは勇敢に戦い、アナク人の子孫シェシャイ、アヒマン、タルマイの三氏族をそこから追い出したと書かれています。この一族の一部は海岸部に住むペリシテに逃れて、のちにはダビデが戦った、巨人ゴリアテはこの流れの一族ではないかと言われています。
ヘブロンから敵を追い出したカレブは、その後キルヤト・セフェルに上りました。この地はのちにデビルという名前に変わりますが。位置的にはエルサレムの南にヘブロンがあり、さらに南にデビルがあるという感じです。そのかつてキルヤト・セフェルと呼ばれていたデビルを攻撃して、占領したものに、カレブは娘のアクサを妻として与えようと約束したのです。昔はこのように、手柄を立てたものに娘を上げるというのは一番の褒美だったのです。というのも娘を通してさらに多くのものが得られるからです。でも、カレブが85歳ですから、娘もかなり年が行っていたのではないでしょうか。ではその戦いはどうなって、誰がその娘を得ることになったでしょうか。
転
その結果は、17節から19節に簡単に書かれています。
ヨシュ 15:17 カレブの兄弟、ケナズの子オトニエルがそこを占領したので、カレブは娘アクサを妻として彼に与えた。
ヨシュ 15:18 彼女は来て、父から畑をもらうようにオトニエルに勧めた。彼女がろばの背から降りると、カレブは、「どうしたのか」と言った。
ヨシュ 15:19 彼女は言った。「お祝いをください。わたしにネゲブの地をくださるなら、溜池も添えてください。」彼は上と下の溜池を娘に与えた。
その場所を占領したのはカレブの兄弟、ケナズの子オトニエルでした。そして、カレブは娘アクサを妻として彼に与えたということだけが書かれています。どのような戦いであったのかは書かれていません。しかもこのオトニエルはカレブの兄弟ケナズの子だというのですから、いとこ同士となります。ですからこの戦いはもしかすると最初からこうなるように仕組まれたものなのかもしれません。
ところがしたたかなのはこの娘のほうです。彼女はオトニエルに嫁いだのですが、オトニエルには父から畑をもらうように勧めたのです。そしてさらに彼女自身が父のカレブに対して、「お祝いをください。わたしにネゲブの地をくださるなら、溜池も添えてください。」といったのです。ネゲブ地方というのはユダの地のさらに南側の地域で乾燥地帯の荒れ地が多いのです。そんなところに行ったら、困ったことになってしまうと思うのですが、この娘はしっかりと、そこで生活できるようにするために、オトニエルには畑をくださいと言わせ、自分は水仕事の担当になるので、お祝いとして溜池をくださいといいました。この溜池というのは水が湧き出る泉です。いくら乾燥しているところでも泉さえあれば安心なのです。だから娘はそこで生活するうえで一番大切な水をくださいと願ったのです。そうするとカレブはその娘の言うことを理解して、上と下の溜池を娘に与えたのでした。この上と下の溜池はつながっているものだと思いますが、普通この様に二つあると、上の溜池は聖なるもののために捧げる水や、清めの水や、自分たちの飲み水などに用い、下の溜池は生活のための炊事洗濯や、家畜の飲み水として使うのです。ですから、この娘はとても賢くお祝いものを願い、そのあとの荒れ野での生活が、しっかりとできるようにしたのです。
結
オトニエルに嫁いだ娘は、お祝いに上と下の溜池を譲り受けました。この様な乾燥地域にとって水ほど大切なものはありませんでした。旧約では、ハガルとイシマエルがベエルシバの荒れ野で泉を発見し、その水によって生命を回復することができました。新約では、サマリアで井戸にひそかに水を汲みにきた女にイエス様は言葉をかけました。そしてこう言いました。
ヨハ 4:13 イエスは答えて言われた。「この水を飲む者はだれでもまた渇く。
ヨハ 4:14 しかし、わたしが与える水を飲む者は決して渇かない。わたしが与える水はその人の内で泉となり、永遠の命に至る水がわき出る。」
ヨハ 4:15 女は言った。「主よ、渇くことがないように、また、ここにくみに来なくてもいいように、その水をください。」
このように、乾くことのない泉の水を求めたのです。私たちは心の荒野にあっても、生きた水を備えてくださる神様を信じて、永遠の命に至る泉を与えられるようにと願うものです。
(一分間黙想)(お祈り)
天の父なる神様、私たちの心にも乾くことのない泉が与えられますように。永遠の命に至る泉が与えられますように。あなたが荒れ野に備えてくださっている命の水に気が付いて、命を回復することができますように。
この祈りを、主イエス・キリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン
<<聖書の箇所(旧約聖書:◇ヨシュア記)>>
◆オトニエル
ヨシュ 15:13 主の命令に従い、ヨシュアはエフネの子カレブに、ユダの人々の領内のキルヤト・アルバすなわちヘブロンを割り当て地として与えた。アルバはアナク人の先祖である。
ヨシュ 15:14 カレブは、アナク人の子孫シェシャイ、アヒマン、タルマイの三氏族をそこから追い出し、
ヨシュ 15:15 更にデビルに上り、住民を攻めた。デビルはかつてキルヤト・セフェルと呼ばれていた。
ヨシュ 15:16 カレブは、「キルヤト・セフェルを撃って占領した者に娘アクサを妻として与えよう」と約束した。
ヨシュ 15:17 カレブの兄弟、ケナズの子オトニエルがそこを占領したので、カレブは娘アクサを妻として彼に与えた。
ヨシュ 15:18 彼女は来て、父から畑をもらうようにオトニエルに勧めた。彼女がろばの背から降りると、カレブは、「どうしたのか」と言った。
ヨシュ 15:19 彼女は言った。「お祝いをください。わたしにネゲブの地をくださるなら、溜池も添えてください。」彼は上と下の溜池を娘に与えた。