家庭礼拝 2022年7月13日 ヨシュア記 11:1-23 ハツォルとその同盟国の征服
起
ヨシュアの率いるイスラエル軍はカナンをどんどん征服していきましたが、これまでの一番大きな敵は5人の王が連合して攻めてきたときでした。それを破ってからは、単独の町の王国を攻め落とすだけですから、その勢いでどんどん破ってきました。そのようにして、先週までは、そのカナンの南部のほうをすべて平定してきたのです。
これを聞いていた北部の王たちは、イスラエルの進撃を恐れて、北部大連合を作りました。その中心的な役割を果たしたのが、ハツォルの国の王ヤビンです。北部や西方の王たちに使いをやって、このイスラエルに団結して立ち向かうために立ち上がろうと使者を遣わして、兵を集めたのです。その兵の数は、浜辺の砂の数ほどの大群となったといいます。
北部の国々の軍事力はその数だけではありません、装備においても進んでおり、今までにない戦車を使っていました。その戦車は馬にひかせて、走るものでしたので、その馬の数も非常に多かったのです。イスラエルにはそのような馬を使った装備はありませんでした。戦車もなかったのです。ですから、今回の戦いは相当に、手ごわい相手だったのです。今までとは比べ物にならなかったのです。ですから当然ヨシュアは恐れにとらわれました。ですが神様はヨシュアに現れ、恐れてはならないと励ましました。そして明日には敵をすべてイスラエルに渡して殺させると約束したのです。そして、敵の馬の脚の筋を切り、戦車を焼き払え、と命じたのです。さてこの戦いはどうなるのでしょうか。これを破ればカナン全土を掌握することになるのです。
承
さて、聖書に戻ります。カナンの南部を攻め取られたことを聞いた北の国のハツォルの王ヤビンはどうしたでしょうか。1節から5節です。
ヨシュ 11:1 ハツォルの王ヤビンはこの事を聞くと、マドンの王ヨバブ、シムオンの王、アクシャフの王、
ヨシュ 11:2 更には北部山地、キネレトの南のアラバ、シェフェラ、西方のドル台地の王たちに使いを送った。
ヨシュ 11:3 彼らは、東西両カナン人、アモリ人、ヘト人、ペリジ人、山地のエブス人、ヘルモン山のふもと、ミツパの地に住むヒビ人であった。
ヨシュ 11:4 彼らは全軍勢を率いて出動したが、それは浜辺の砂の数ほどの大軍となり、軍馬、戦車も非常に多かった。
ヨシュ 11:5 王たちは皆連合し、イスラエルと戦おうと軍を進め、メロムの水場に共に陣を敷いた。
ハツォルの王ヤビンは、カナンの北の国の王たちに使いを送ったのです。それは、東西の両カナン人、アモリ人、ヘト人、ペリジ人、山地のエブス人、ヘルモン山のふもと、ミツパの地に住むヒビ人であった。ここにヒビ人という名前の民族が出てきますが、この名前で思い出すのはギブオン人のことです。ギブオン人はこのヒビ人の一族の一つなのですが、エリコとアイが滅ぼされたことを聞くと早々と、イスラエルに服従して生き延びることを決めたのです。そして、イスラエルと協定を結んで生き延びられたただ一つの民族なのです。ですが北部のヒビ人たちはほかの北部の国々と一緒に戦うことにしたのです。
その北部大連合の軍勢は大変大きなもので、それは浜辺の砂の数ほどの大軍となり、軍馬、戦車も非常に多かった、と書かれています。一つ一つの国で戦っていたのでは、南部の国のようにすぐに攻め落とされてしまうので、北部の人たちはこのように大連合軍を作って、戦いを始めたのです。
これに対して、ヨシュアはどうしたでしょうか。6節から9節です。
ヨシュ 11:6 主はヨシュアに言われた。「彼らを恐れてはならない。わたしは明日の今ごろ、彼らすべてをイスラエルに渡して殺させる。あなたは彼らの馬の足の筋を切り、戦車を焼き払え。」
ヨシュ 11:7 ヨシュアは全軍を率いてメロムの水場にいる敵を急襲した。
ヨシュ 11:8 主が彼らをイスラエルの手に渡されたので、イスラエルはこれを撃ち、大シドンおよびミスレフォト・マイムまで、また東に向かってはミツパ平原まで追撃し、彼らを撃って一人も残さなかった。
ヨシュ 11:9 ヨシュアは、彼らに対して主の告げたとおりにし、馬の足の筋を切り、戦車を焼き払った。
ヨシュアもまた、とても恐れていたのです。敵はイスラエルを上回る大軍勢であり、馬を使った戦車も持っていました。そこに神様が現れてヨシュアにこう言ったのです。「彼らを恐れてはならない。わたしは明日の今ごろ、彼らすべてをイスラエルに渡して殺させる。あなたは彼らの馬の足の筋を切り、戦車を焼き払え。」
神様はその敵の大軍勢を明日の今頃にはイスラエルに渡すと約束されたのです。ですから彼らを恐れてはならないと命じたのです。この時神様が命じたことの中に、ちょっと変わったものがあります。それは馬の脚の筋を切り、戦車を焼き払えといったことです。どうしてここまでしなくてはいけないのでしょうか。もしそれを占領したなら、自分たちのものにして、今度はその馬と戦車を使って、もっと強い軍隊ができるのではないでしょうか。ヨシュアもきっとそう考えたと思うのです。敵のその戦車を恐れそして、うらやましいと思ったに違いないのです。自分たちもそんな強い武器を持ちたいと考えたと思います。ですが神様がその馬の脚の筋を切り、戦車を焼き払えといったのには、そのようなものに頼ってはならない、うらやましいなどと思ってはならない。あなたたちには私が付いているのだから、そのようなものは焼き払ってしまえ、ということを言っているのだと思うのです。ただ神の力により頼むとき、本当に強い力が導き出されるのです。
ヨシュアはこの神様の命令と約束を聞くとすぐに行動に出ました。敵がまだ、メロムの水場にいて、体制がまだ整わない、烏合の衆の間に、イスラエルは敵に、急に襲い掛かったのです。まるで、桶狭間の織田信長の戦いのようです。この戦いに関しては何も詳しいことが書かれておらず、「主が彼らをイスラエルの手に渡されたので、イスラエルはこれを撃ち、大シドンおよびミスレフォト・マイムまで、また東に向かってはミツパ平原まで追撃し、彼らを撃って一人も残さなかった。」と書かれているだけです。とにかく、この奇襲によって、簡単に敵を打ち破ることができたのです。
ヨシュアは、戦車を履きはらい、馬の脚の筋を切って戦には使えないようにしました。ヨシュアは、主が告げられたとおりに、そのことに従ったのです。戦車に頼ることはしなかったのです。
戦いの形成はこれで決まったので、ヨシュアはそれぞれの町を占領しに向かいます。そしてイスラエルがどのように占領したのかがここに書かれています。10節から15節です。
ヨシュ 11:10 このとき、ヨシュアは引き返して、ハツォルを占領し、その王を剣で打ち殺した。ハツォルは昔、これらの王国の盟主であったからである。
ヨシュ 11:11 彼らは、剣をもってハツォルの全住民を撃ち、滅ぼし尽くして息ある者を一人も残さず、ハツォルを火で焼いた。
ヨシュ 11:12 ヨシュアは他の王の町々をすべて占領し、王たちを捕らえ、主の僕モーセが命じたように剣をもって彼らを撃ち、これを滅ぼし尽くしたが、
ヨシュ 11:13 ヨシュアが焼き払ったのはハツォルだけで、その他の丘の上に建てられた町々をイスラエルは焼き払わなかった。
ヨシュ 11:14 これらの町々の分捕り品と家畜はことごとく、イスラエルの人々が自分たちのために奪い取った。彼らはしかし、人間をことごとく剣にかけて撃って滅ぼし去り、息のある者は一人も残さなかった。
ヨシュ 11:15 主がその僕モーセに命じられたとおり、モーセはヨシュアに命じ、ヨシュアはそのとおりにした。主がモーセに命じられたことで行わなかったことは何一つなかった。
戦いに勝ったヨシュアはまず、連合国のリーダーであった、ハツォルを占領しました。そしてその王を剣で撃ち殺しました。そしてその住民をも皆殺しにして、その町を焼き払いました。ですが焼き払ったのは、ハツォルだけで他の町々は焼き払わなかったといいます。ですがその町々の分捕り品と家畜はイスラエルが奪い取って、人間はことごとく滅ぼし尽くしたのです。生きているものは一人もいなかったのです。
このことは主がモーセに命じた事であり、モーセがヨシュアに命じた事であって、ヨシュアはその通りにしたということでした。主がモーセに命じられたことで行わなかったことは何一つなかったのです。このように、イスラエルのすることは神様を通して一本筋がしっかりととおっているのです。ですから単に寄せ集めの軍隊などはとても太刀打ちできなかったのです。このような神様の力を背景にして、ヨシュアは神様がモーセに命じられたようにヨシュアもそのことに従って、戦いに勝つことができたのです。
主がモーセに命じた事とは出エジプト記の34章に書かれています。これはモーセが二回目の二枚の石の板をもってシナイ山で神様の前に立った時です。モーセがイスラエルの民の罪を許してくださいと願い出たとき、神様は私は契約を結ぼうと言って語られたのです。その時に、「私が今日、あなたに命じることを守れ。見よ、私はエモリ人、カナン人、ヘテ人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人をあなたの前から追い払う。あなたは注意して、あなたが入って行くその地の住民と契約を結ばないようにせよ、それがあなたの間でわなとならないように。」と言って、命じたのですが、ほかにもいろいろあったのです。この時の命令をヨシュアは何一つたがわず守ったということです。
転
このようにして、ヨシュアのカナンの地での戦いは終わりました。そしてこのカナンは12部族に割り当てられて、イスラエルの嗣業として、受け継いでいくことになります。その占領したカナンの地のことを、このようにまとめています。16節から23節です。
ヨシュ 11:16 ヨシュアの占領地は、この地方全域である。すなわち、山地、ネゲブ全域、ゴシェンの全地域、シェフェラ、アラバ、イスラエルの山地とそれに続くシェフェラ、
ヨシュ 11:17 すなわちセイル途上にあるハラク山から北はヘルモン山のふもとにあるレバノンの谷にあるバアル・ガドまでである。ヨシュアはこの地域の王たちを皆捕らえて打ち、処刑した。
ヨシュ 11:18 ヨシュアとこれらすべての王たちとの戦いは長い年月にわたり、
ヨシュ 11:19 ギブオンに住むヒビ人以外にイスラエルの人々と和を結んだ町は一つもなかった。その他はすべて戦って獲得したのである。
ヨシュ 11:20 彼らの心をかたくなにしてイスラエルと戦わせたのは主であるから、彼らは一片の憐れみを得ることもなく滅ぼし尽くされた。主は、モーセに命じたとおりに、彼らを滅ぼし去られた。
ヨシュ 11:21 このとき、ヨシュアは攻め込んでアナク人を山地、ヘブロン、デビル、アナブから、ユダの山地およびイスラエルの山地から一掃した。ヨシュアは彼らをその町もろとも滅ぼし尽くしたのである。
ヨシュ 11:22 アナク人はそのため、イスラエルの人々の領土から姿を消し、ガザ、ガト、アシュドドだけにわずかに残った。
ヨシュ 11:23 ヨシュアはこうして、この地方全域を獲得し、すべて主がモーセに仰せになったとおりになった。ヨシュアは、それをイスラエルに各部族の配分に従って嗣業の土地として与えた。この地方の戦いは、こうして終わった。
ここにイスラエルが占領した地域のことが詳しく書かれていますが、私たちが知ることはこの地が神様がモーセに約束された土地であり、それをヨシュアが忠実に奪い取ったということなのです。先住民の王たちはみなとらえられて、殺されてしまいました。この戦いはこのヨシュア記を読んでいると簡単にすぐに終わったような気がしますが、18節に書いてあるように、ヨシュアとこれらすべての王たちとの戦いは長い年月にわたり、続いたのです。決して簡単な道ではなかったのです。
そして、ギブオンに住むヒビ人以外にイスラエルの人々と和を結んだ町は一つもなかったのです。ギブオンに住むヒビ人は、神様によって許されて、イスラエルと和を結ぶことができたのです。ですがほかの国々は、神様が、彼らの心をかたくなにしてイスラエルと戦わせたのですから、彼らは一片の憐れみを得ることもなく滅ぼし尽くされたのです。ここにも、神様の働かれた後を見ることができます。
ヨシュアはこうして獲得したこの地方全域を、イスラエルの各部族の配分に従って、嗣業の土地として与えたのです。ここにイスラエルの国がこうして定まったのです。そしてこの戦いは終わったのです。すべて、主がモーセにおおせになった通りになったのでした。
結
イスラエルのカナンでの壮絶な戦いは終わりました。すべて、神様がモーセに約束されたようになったのです。ヨシュアは敵を恐れつつも、恐れてはならないという神様の励ましを受け、敵をすでにあなたに引き渡したとの約束を信じて、勇敢に戦ったのです。ヨシュアは、神様がモーセに語ったことは必ず実現すると信じたのです。敵は決して小さくもなく弱くもなかったのです。ですがヨシュアの信仰はそれを上回りました。そしてすべての王たちを滅ぼすことができたのです。
(一分間黙想)(お祈り)
神様は、約束されたものを必ず与えてくださる方です。それが自分の代でできなくともその子孫の代においてでも必ず実現してくださるのです。そのように信じることのできる者にはそのことが実現します。現実はとてもかなわないような大きな壁です。ですが、恐れてはならない、おののいてはならないと、神様が励まして下さる神様の声を聴くとき、その声に従って、行えば神様の約束は実現します。神様、どうか何時も神様の声を聴くことができ、従うことができ、信じていくことができますように。あなたの約束が実現しますように。
この祈りを、主イエス・キリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン
<<聖書の箇所(旧約聖書:◇ヨシュア記)>>
◆ハツォルとその同盟国の征服
ヨシュ 11:1 ハツォルの王ヤビンはこの事を聞くと、マドンの王ヨバブ、シムオンの王、アクシャフの王、
ヨシュ 11:2 更には北部山地、キネレトの南のアラバ、シェフェラ、西方のドル台地の王たちに使いを送った。
ヨシュ 11:3 彼らは、東西両カナン人、アモリ人、ヘト人、ペリジ人、山地のエブス人、ヘルモン山のふもと、ミツパの地に住むヒビ人であった。
ヨシュ 11:4 彼らは全軍勢を率いて出動したが、それは浜辺の砂の数ほどの大軍となり、軍馬、戦車も非常に多かった。
ヨシュ 11:5 王たちは皆連合し、イスラエルと戦おうと軍を進め、メロムの水場に共に陣を敷いた。
ヨシュ 11:6 主はヨシュアに言われた。「彼らを恐れてはならない。わたしは明日の今ごろ、彼らすべてをイスラエルに渡して殺させる。あなたは彼らの馬の足の筋を切り、戦車を焼き払え。」
ヨシュ 11:7 ヨシュアは全軍を率いてメロムの水場にいる敵を急襲した。
ヨシュ 11:8 主が彼らをイスラエルの手に渡されたので、イスラエルはこれを撃ち、大シドンおよびミスレフォト・マイムまで、また東に向かってはミツパ平原まで追撃し、彼らを撃って一人も残さなかった。
ヨシュ 11:9 ヨシュアは、彼らに対して主の告げたとおりにし、馬の足の筋を切り、戦車を焼き払った。
ヨシュ 11:10 このとき、ヨシュアは引き返して、ハツォルを占領し、その王を剣で打ち殺した。ハツォルは昔、これらの王国の盟主であったからである。
ヨシュ 11:11 彼らは、剣をもってハツォルの全住民を撃ち、滅ぼし尽くして息ある者を一人も残さず、ハツォルを火で焼いた。
ヨシュ 11:12 ヨシュアは他の王の町々をすべて占領し、王たちを捕らえ、主の僕モーセが命じたように剣をもって彼らを撃ち、これを滅ぼし尽くしたが、
ヨシュ 11:13 ヨシュアが焼き払ったのはハツォルだけで、その他の丘の上に建てられた町々をイスラエルは焼き払わなかった。
ヨシュ 11:14 これらの町々の分捕り品と家畜はことごとく、イスラエルの人々が自分たちのために奪い取った。彼らはしかし、人間をことごとく剣にかけて撃って滅ぼし去り、息のある者は一人も残さなかった。
ヨシュ 11:15 主がその僕モーセに命じられたとおり、モーセはヨシュアに命じ、ヨシュアはそのとおりにした。主がモーセに命じられたことで行わなかったことは何一つなかった。
◆占領地
ヨシュ 11:16 ヨシュアの占領地は、この地方全域である。すなわち、山地、ネゲブ全域、ゴシェンの全地域、シェフェラ、アラバ、イスラエルの山地とそれに続くシェフェラ、
ヨシュ 11:17 すなわちセイル途上にあるハラク山から北はヘルモン山のふもとにあるレバノンの谷にあるバアル・ガドまでである。ヨシュアはこの地域の王たちを皆捕らえて打ち、処刑した。
ヨシュ 11:18 ヨシュアとこれらすべての王たちとの戦いは長い年月にわたり、
ヨシュ 11:19 ギブオンに住むヒビ人以外にイスラエルの人々と和を結んだ町は一つもなかった。その他はすべて戦って獲得したのである。
ヨシュ 11:20 彼らの心をかたくなにしてイスラエルと戦わせたのは主であるから、彼らは一片の憐れみを得ることもなく滅ぼし尽くされた。主は、モーセに命じたとおりに、彼らを滅ぼし去られた。
ヨシュ 11:21 このとき、ヨシュアは攻め込んでアナク人を山地、ヘブロン、デビル、アナブから、ユダの山地およびイスラエルの山地から一掃した。ヨシュアは彼らをその町もろとも滅ぼし尽くしたのである。
ヨシュ 11:22 アナク人はそのため、イスラエルの人々の領土から姿を消し、ガザ、ガト、アシュドドだけにわずかに残った。
ヨシュ 11:23 ヨシュアはこうして、この地方全域を獲得し、すべて主がモーセに仰せになったとおりになった。ヨシュアは、それをイスラエルに各部族の配分に従って嗣業の土地として与えた。この地方の戦いは、こうして終わった。