家庭礼拝 2022年5月18日 ヨシュア記 4:1-24 記念の12の石
起
今日の聖書の個所の話は、先週のヨルダン川を渡る話とかなりダブっています。今週の、記念の12の石の話というのは、子孫にそのヨルダン川を渡った話をしっかりと伝えるために、もう一度詳しく書き記したような感じです。先週の3章の所で出てきた、ヨルダン川を渡るとき、各部族から12人を選び出せと命じられたことが、何のことかわからずに終わってしまったのですが、今週の個所では、詳しく語られています。
このヨルダン川を渡った話は、モーセの葦の海を渡った話と同じくらい大切な事として、後世に伝えられ、それを成し遂げたヨシュアは、モーセと同じくらい偉大な人物であったことを後世に伝えようとしています。
これは神の奇跡の証し物語です。神様がイスラエルのためにどのような働きをなさってくださったのかを、理屈ではなく、記念の石を指し示して、子孫の子供たちに伝えていきたいという思いなのです。信仰は理屈を行ってもダメなのです。頭では分かったような気がするのですが、本当には心が動かされていないのです。理屈ではなくて、これがその時に12の部族が記念の証しとなるように積み上げた記念の石だよと見せて言った方が、よほど真実味があるのです。その奇跡を信じようと思うのです。それが事実であったことが認められるからです。
私たちの信仰にも、このヨルダン川の石が必要なのです。信仰の証しを理屈で説明するよりも、あなたが信じることが出来なくても、本当にこういうことが起こったのだよと、その事実を指し示すことがヨルダン川の石を積み上げることになるのです。その時にすぐに受け入れることがなかったとしても、信仰の川を渡るときに、そんなことが起こったのかという思いを強く与えることが出来るのだと思います。ですから、私たちが信仰的な決断をし、ヨルダン川を渡ろうとしたとき何が起こったのか、その信仰の証しをヨルダン川の石として立てておくことが必要なのです。そしてそれを指し示すことが出来れば説明はいらないのです。
承
では、聖書の個所に移りましょう。1節から3節です。
ヨシュ 4:1 民がすべてヨルダン川を渡り終わったとき、主はヨシュアに言われた。
ヨシュ 4:2 「民の中から部族ごとに一人ずつ、計十二人を選び出し、
ヨシュ 4:3 彼らに命じて、ヨルダン川の真ん中の、祭司たちが足を置いた場所から、石を十二個拾わせ、それを携えて行き、今夜野営する場所に据えさせなさい。」
3章の時にはヨルダン川を渡る前に12人を選びましたが、ここでは民がすべてヨルダン川を渡り終わった時、神様がヨシュアに、各部族から一人ずつ12人を選び出すよう命じています。そしてヨルダン川の真ん中に、祭司たちが契約の箱を担いで、立っており、そのことによって川の水を堰き止めていたのですが、その祭司達の足がおいてあるところの石を12個持ってくるように命じて、野営する場所に祭壇として据えるように命じたのです。
次は、4節から9節ですがここでも同じことが繰り返し語られています。ですがこちらの方がずっと詳しく書かれており、その目的も明確に書かれています。きっと出典の違う、二つの伝承なのでしょう。では4節からです。
ヨシュ 4:4 ヨシュアはイスラエルの各部族から一人ずつ、かねて決めておいた十二人を呼び寄せて、
ヨシュ 4:5 言った。「ヨルダン川の真ん中の、あなたたちの神、主の箱の前に行き、イスラエルの人々の部族の数に合わせて、石を一つずつ肩に担いで来い。
ヨシュ 4:6 それはあなたたちの間でしるしとなるであろう。後日、あなたたちの子供が、これらの石は何を意味するのですかと尋ねるときには、
ヨシュ 4:7 こう答えなさい。『ヨルダン川の流れは、主の契約の箱の前でせき止められた。箱がヨルダン川を渡るとき、ヨルダン川の流れはせき止められた。これらの石は、永久にイスラエルの人々の記念となる』と。」
ヨシュ 4:8 イスラエルの人々はヨシュアの命じたとおりにした。主がヨシュアに告げられたように、イスラエルの人々の部族の数に合わせて、十二の石をヨルダン川の真ん中から拾い、それらを携えて行き、野営する場所に据えた。
ここでは、かねて決めておいた12人を呼び寄せたと言っているので、これで3章の話とつながります。川を渡る前に決めておいた12人です。そしてその12人にヨシュアは、ヨルダン川の真ん中で祭司たちが担いで立っているところの主の箱の前に行って、各部族ごとに一個ずつ石を肩に担いでもってこい、と言いました。ここでは必ずしも祭司たちの足が踏んでいる石ということではなく、その主の箱の近くにある、大きな石を選んで肩に担いで持ってくるように言ったのです。ですから相当大きな石を運んだのです。そしてその石を野営している場所に据えたのです。ヨシュアはなぜそんなことをするのかを説明しました。それは、あなたたちの子孫の子供たちが、この石は何を意味しているのかと尋ねてきたら、イスラエルの民が、ヨルダン川を渡るときに、主の箱はそのヨルダン川の流れを堰き止めて、無事にヨルダン川を渡ることが出来たのだと説明し、その時の主の箱の近くに在った石がこれなのだと説明しなさい、と命じたのです。これこそ主の奇跡が行われたことの証拠なのだと言ったのです。
そして祭司たちの足が踏んでいた石の話も説明しています。9節から11節です。
ヨシュ 4:9 ヨシュアはまた、契約の箱を担いだ祭司たちが川の真ん中で足をとどめた跡に十二の石を立てたが、それは今日までそこにある。
ヨシュ 4:10 主がヨシュアに命じて民に告げさせたことがすべて終わるまで、箱を担いだ祭司たちはヨルダン川の真ん中に立ち止まっていた。すべてモーセがヨシュアに命じたとおりである。その間に民は急いで川を渡った。
ヨシュ 4:11 民が皆、渡り終わると、主の箱と祭司たちとは民の先頭に立った。
ここでは踏んでいた石をもって来たのではなく、その場所に、12個の石を立てて、目印とし、ここで祭司たちが主の箱を担いで、川の流れを堰き止めたという奇跡の証拠としたのです。この祭司たちはイスラエルの人たちが渡り終え、12個の石が建てられるまで、ずっと川の中央で、主の箱を担いでいたのですから、大変だったと思います。幸い水は堰き止められて乾いていたのですが、水があったら雪解け水ですから、とても立っていられないはずです。祭司たちは、イスラエルの民がみんな渡り終えると、また先頭に立って先を行くのです。
転
ヨルダン川を渡り、記念の石を並べたイスラエルの民は、いよいよ戦うためにエリコに向かいました。12節から14節です。
ヨシュ 4:12 ルベンとガドの人々、およびマナセの半部族は、モーセがかつて告げたとおり、隊伍を整え、他のイスラエルの人々の先に立ち、
ヨシュ 4:13 約四万の武装した軍勢が主の前を進み、戦うためエリコの平野に向かって行った。
ヨシュ 4:14 その日、全イスラエルの見ている前で、主がヨシュアを大いなる者とされたので、彼らはモーセを敬ったように、ヨシュアをその生涯を通じて敬った。
この武装した4万の軍勢はエリコの平原に向かいましたが、この軍勢の先頭にはルベン人ガド人そしてマナセの半部族が当たりました。この三つの種族は、実はもうヨルダン川を渡る前の土地を分けてもらっているのです。その理由は、持っている財産や家畜が多いので、川の手前で良いとしたのです。ですから、これから戦うのは他の種族のために土地を獲得するために戦いに出るのです。ですが、すでに自分たちのものは持っているということで、手抜きをしないように、先頭に立たせて戦わせようとしているのです。この戦いに出かけた日は、ヨシュアがモーセと同じような奇跡をしたので、モーセに従うと同じように、ヨシュアに従うようになったのです。
ここまでの話で、イスラエルの民はエリコへ戦いに向かったのですが、15節から、また川を渡る話が始まります。これは、1,2節の続きと思われます。3節から14節までは別の出典の物語で、二つの話が並行して記されているものと思われます。
ヨシュ 4:15 主はヨシュアに言われた。
ヨシュ 4:16 「掟の箱を担ぐ祭司たちに命じて、ヨルダン川から上がって来させなさい。」
ヨシュ 4:17 ヨシュアが祭司たちに、「ヨルダン川から上がって来い」と命じ、
ヨシュ 4:18 主の契約の箱を担ぐ祭司たちはヨルダン川から上がり、彼らの足の裏が乾いた土を踏んだとき、ヨルダン川の流れは元どおりになり、以前のように堤を越えんばかりに流れた。
ヨシュ 4:19 第一の月の十日に、民はヨルダン川から上がって、エリコの町の東の境にあるギルガルに宿営した。
ヨシュ 4:20 ヨシュアはヨルダン川から取った十二の石をギルガルに立て、
ヨシュ 4:21 イスラエルの人々に告げた。「後日、あなたたちの子供が、これらの石は何を意味するのですかと尋ねるときには、
ヨシュ 4:22 子供たちに、イスラエルはヨルダン川の乾いたところを渡ったのだと教えねばならない。
ヨシュ 4:23 あなたたちの神、主は、あなたたちが渡りきるまで、あなたたちのためにヨルダンの水を涸らしてくださった。それはちょうど、我々が葦の海を渡りきるまで、あなたたちの神、主が我々のために海の水を涸らしてくださったのと同じである。
ヨシュ 4:24 それは、地上のすべての民が主の御手の力強いことを知るためであり、また、あなたたちが常に、あなたたちの神、主を敬うためである。」
1,2節で祭司たちの足をおいた場所から石を12個拾わせて、それを野営する場所に据えたのですが、そのあと主がヨシュアに命じたように、ヨシュアが祭司たちに、「ヨルダン川から上がって来い」と命じたのです。祭司たちが川岸に上がると、川の流れはまた元通りになって、堤を超えるほどに流れたのです。イスラエルの民は、そこからギルガルに向かって進み、そこに宿営しました。記念の12個の石はそのギルがるに立てたと書かれています。先ほどの話と少し違います。でもその目的は同じです。それは後日自分たちの子孫の子供たちが、この石は何を意味するのかと聞かれたときに、このヨルダン川で起こった、奇跡を教えるためだというのです。モーセが葦の海で水を去らせて渡れるようにしたように、ヨシュアも川の水を堰き止めて、渡れるようにしたのだということを教え、そこには神のみ手の業が働いていたことを知って、主を敬うようになるためだと言ったのです。
結
ヨシュアは、神様の導きにより、ヨルダン川の水を堰き止めイスラエルの人々を全員渡らせることが出来ました。そのことはモーセの葦の海を渡ったことと同等の偉業として、モーセと同じように、神様のみ力を帯びた偉大な指導者として認められるようになりました。この神様の御業を忘れることの無いように、そこに12の石で記念碑を立てて、子孫に語り継いでいけるようにしました。そして、イスラエル人の結束が高まったところで、エリコに攻め入るための進軍を始めたのでした。イスラエルの人々は、モーセの時と同じように、ヨシュアにも神様が共におられることを信じて、必ず勝利できることを信じて、エリコへと進み始めたのです。
(一分間黙想)(お祈り)
神様、ヨシュアは無事にヨルダン川を渡ることが出来ました。それはモーセが葦の海を渡ることが出来たと同じくらいの奇跡だったのです。その時の奇跡の証拠が12個のヨルダン川の石です。イスラエルの人々はそのヨルダン川の石を指し示して、子孫たちにその時どのようなことが起こったかを説明したのです。そのヨルダン川の石は、信仰の証しなのです。私達もまた、ヨルダン川の石を私たちの内に示すことが出来、その時神様がどのようにしてくださったのかを、説明することが出来ますように。証しすることが出来ますように。どうか私たちにもその記念の石を立てさせてください。それを見て、皆が、神様の御名を崇めるようになりますように。
この祈りを、主イエス・キリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン
<<聖書の箇所(旧約聖書:◇ヨシュア記)>>
◆記念の十二の石
ヨシュ 4:1 民がすべてヨルダン川を渡り終わったとき、主はヨシュアに言われた。
ヨシュ 4:2 「民の中から部族ごとに一人ずつ、計十二人を選び出し、
ヨシュ 4:3 彼らに命じて、ヨルダン川の真ん中の、祭司たちが足を置いた場所から、石を十二個拾わせ、それを携えて行き、今夜野営する場所に据えさせなさい。」
ヨシュ 4:4 ヨシュアはイスラエルの各部族から一人ずつ、かねて決めておいた十二人を呼び寄せて、
ヨシュ 4:5 言った。「ヨルダン川の真ん中の、あなたたちの神、主の箱の前に行き、イスラエルの人々の部族の数に合わせて、石を一つずつ肩に担いで来い。
ヨシュ 4:6 それはあなたたちの間でしるしとなるであろう。後日、あなたたちの子供が、これらの石は何を意味するのですかと尋ねるときには、
ヨシュ 4:7 こう答えなさい。『ヨルダン川の流れは、主の契約の箱の前でせき止められた。箱がヨルダン川を渡るとき、ヨルダン川の流れはせき止められた。これらの石は、永久にイスラエルの人々の記念となる』と。」
ヨシュ 4:8 イスラエルの人々はヨシュアの命じたとおりにした。主がヨシュアに告げられたように、イスラエルの人々の部族の数に合わせて、十二の石をヨルダン川の真ん中から拾い、それらを携えて行き、野営する場所に据えた。
ヨシュ 4:9 ヨシュアはまた、契約の箱を担いだ祭司たちが川の真ん中で足をとどめた跡に十二の石を立てたが、それは今日までそこにある。
ヨシュ 4:10 主がヨシュアに命じて民に告げさせたことがすべて終わるまで、箱を担いだ祭司たちはヨルダン川の真ん中に立ち止まっていた。すべてモーセがヨシュアに命じたとおりである。その間に民は急いで川を渡った。
ヨシュ 4:11 民が皆、渡り終わると、主の箱と祭司たちとは民の先頭に立った。
ヨシュ 4:12 ルベンとガドの人々、およびマナセの半部族は、モーセがかつて告げたとおり、隊伍を整え、他のイスラエルの人々の先に立ち、
ヨシュ 4:13 約四万の武装した軍勢が主の前を進み、戦うためエリコの平野に向かって行った。
ヨシュ 4:14 その日、全イスラエルの見ている前で、主がヨシュアを大いなる者とされたので、彼らはモーセを敬ったように、ヨシュアをその生涯を通じて敬った。
ヨシュ 4:15 主はヨシュアに言われた。
ヨシュ 4:16 「掟の箱を担ぐ祭司たちに命じて、ヨルダン川から上がって来させなさい。」
ヨシュ 4:17 ヨシュアが祭司たちに、「ヨルダン川から上がって来い」と命じ、
ヨシュ 4:18 主の契約の箱を担ぐ祭司たちはヨルダン川から上がり、彼らの足の裏が乾いた土を踏んだとき、ヨルダン川の流れは元どおりになり、以前のように堤を越えんばかりに流れた。
ヨシュ 4:19 第一の月の十日に、民はヨルダン川から上がって、エリコの町の東の境にあるギルガルに宿営した。
ヨシュ 4:20 ヨシュアはヨルダン川から取った十二の石をギルガルに立て、
ヨシュ 4:21 イスラエルの人々に告げた。「後日、あなたたちの子供が、これらの石は何を意味するのですかと尋ねるときには、
ヨシュ 4:22 子供たちに、イスラエルはヨルダン川の乾いたところを渡ったのだと教えねばならない。
ヨシュ 4:23 あなたたちの神、主は、あなたたちが渡りきるまで、あなたたちのためにヨルダンの水を涸らしてくださった。それはちょうど、我々が葦の海を渡りきるまで、あなたたちの神、主が我々のために海の水を涸らしてくださったのと同じである。
ヨシュ 4:24 それは、地上のすべての民が主の御手の力強いことを知るためであり、また、あなたたちが常に、あなたたちの神、主を敬うためである。」