家庭礼拝 2022年3月23日 出エジプト記 37:1-29 掟の箱

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起 

今日の聖書の個所は、次の小見出しが出ていますが、その内容は25章と30章に書かれている、神様の幕屋建設の指示とほとんど同じ内容です。小見出しを挙げて、前に出た個所を参照してみると

◆掟の箱(25章)

◆贖いの座(25章)

◆机(25章)

◆燭台(25章)

◆香をたく祭壇(30章)

となっています。今日の37章では、掟の箱と贖いの座が別々の小見出しになっていますが、25章では箱という小見出しの中に両方が書かれています。これらの内容は以前にお話ししたものとほとんど同じなので、前回話をしなかったところを取り上げて、今回は話をしたいと思います。これらの品物は聖所に置かれる最も聖なるもので貴重なものです。出来上がった後は直接触れることも畏れ多いものとなるので、それを作るというのはとても大変なことだったと思います。ほとんどがアカシアの木とそれを覆う金で作られた、豪華なものであったことが記されています。

最初は掟の箱について記されています。1節から5節です。

◆掟の箱

出 37:1 ベツァルエルはアカシヤ材で箱を作った。寸法は縦二・五アンマ、横一・五アンマ、高さ一・五アンマ。

出 37:2 純金で内側も外側も覆い、周囲に金の飾り縁を作った。

出 37:3 次に、四つの金環を鋳造し、箱の四隅の脚に、すなわち、箱の両側に二つずつ付けた。

出 37:4 箱を担ぐために、アカシヤ材で棒を作り、それを金で覆い、

出 37:5 箱の両側に付けた環に通した。

ここでは、掟の箱や贖いの座が、ベツァルエルによって作られたことが書かれています。この人は神様から指名されて、作ることになった、名誉ある職人なのです。この箱には契約の石が2枚収められるのですが、この箱の内側も外側もそれを担ぐアカシアの棒までもすべて金で覆われていたので、見事なものだったと思います。金は重い金属ですが、アカシアの木も水に沈むとさえ言われる堅く重い木だったのでその重さは見かけ以上の重さがあったと思います。イスラエルの民はいつも荒れ地を移動して歩いていたので、この箱も担がれて、みこしのように運ばれて、新しい場所に移動していったのです。

次に出てくるのは贖いの座です。6節から9節です。

◆贖いの座

出 37:6 次に、贖いの座を純金で作り、寸法は縦二・五アンマ、横一・五アンマとした。

出 37:7 打ち出し作りで、一対の金のケルビムを作り、贖いの座の両端、

出 37:8 すなわち一つを一方の端に、もう一つを他の端に付けた。一対のケルビムを贖いの座の一部としてその両端に作った。

出 37:9 一対のケルビムは向かい合い、顔を贖いの座に向け、翼を広げてこれを覆った

贖いの座は、掟の箱の蓋にあたる部分でここには、1対の金のケルビムが、向かい合わせに作られています。金の加工にもいろいろあって、掟の箱はアカシアの木に金箔が張られて作られました。その足に取り付く金環は、金の鋳造で作られました。今日出てくる贖いの座のケルビムは打ち出し作りで作られています。打ち出しの技術というのは今でも用いられており、量産のできないもので、金型を作るには費用がかかりすぎるときには打ち出しで作ります。代表的なのが新幹線の一番前のくちばしに相当する、流線型の形状です。これは打ち出しで作られます。現在ではこのようなものの量産は金型を作りプレスで量産します。車などはみなそうです。昔はこのような技術がなかったので、ほとんど打ち出しで作られます。金はよく伸びる金属なので、打ち出しには向いていたのです。ですが大きなものは円筒形のものから立体的に作ることもできますが、贖いの座のケルビムほどになると立体的に作ることが難しいので、真ん中から割った形で半分ずつ平面のたたき出しを作り、それを二つくっつけたのでしょうか。それにしても大変な技術のいる仕事です。一番下に、そのようなケルビムの写真があるので参照してください。

次に、至聖所の前の部屋の右側に置く机の話に移ります。10節から16節です。

◆机

出 37:10 次に、アカシヤ材で机を作り、寸法は縦二アンマ、横一アンマ、高さ一・五アンマとした。

出 37:11 それを純金で覆い、金の飾り縁を作った。

出 37:12 また、一トファの幅の枠で四本の脚を補強し、枠にも金の飾り縁を作った。

出 37:13 四つの金環を鋳造し、それぞれの脚の外側に付けた。

出 37:14 すなわち枠の高さに付け、机を担ぐ棒を通す環とした。

出 37:15 アカシヤ材で棒を作って金で覆い、机を担ぐ棒とした。

出 37:16 また、机で用いる祭具を作り、ぶどう酒の献げ物をささげるのに用いる皿、柄杓、水差し、小瓶を純金で作った。

 これもまたアカシア材で机を作り、それを純金で覆い、金の飾り縁をつけています。この机を運ぶために通す金環も、その穴を通して運ぶアカシア材の棒も全部金で覆ってあります。ですから全部金ぴかであり、しかも傷つきやすい仕事に用いますから少し厚手の金で覆われていたと思われます。その机に用いる祭具も、皿、柄杓、水差し、小瓶などは全部純金で作ったのです。それらは本当にまばゆいばかりであったと思います。それほど神様には最高のものを捧げたかったのです。

次は金の燭台ですが、これもまた打ち出しづくりとなっており、燭台全体は一枚の純金の打ち出し作りとはっきり書いてあるので、半分に割った二つをくっつけたわけではないのでとても大変そうに思えます。17節から24節です。

◆燭台

出 37:17 彼は純金で燭台を作った。燭台は、打ち出し作りとし、台座と支柱、萼と節と花弁が一体であった。

出 37:18 六本の支柱が左右に出るように作り、一方に三本、他方に三本付けた。

出 37:19 一本の支柱にはアーモンドの形をした萼と節と花弁を付け、もう一本の支柱にも三つのアーモンドの花の形をした萼と節と花弁を付けた。燭台から分かれ出ている六本の支柱を同じように作った。

出 37:20 燭台の主柱には四つのアーモンドの花の形をした萼と節と花弁を付けた。

出 37:21 節は、支柱が対になって出ている所に一つ、その次に支柱が対になっている所に一つ、またその次に支柱が対になって出ている所に一つと、燭台の主柱から出ている六本の支柱の付け根の所に作った。

出 37:22 これらの節と支柱は主柱と一体をなし、燭台全体は一枚の純金の打ち出し作りであった。

出 37:23 次に、七個のともし火皿、芯切り鋏、火皿を純金で作った。

出 37:24 燭台とこれらすべての祭具は重さ一キカルの純金で作った。

 この燭台はとても複雑な細工が施されており、しかも細い枝が6本も出ており、その上にろうそくを支えなければならないので強度も必要です。ですから、中空のものでは無理なので。無垢の棒をたたき出して、打ち出しで作ったものと思われます。ですから金の量的には一番使われていたかもしれません。

真ん中には中心となる燭台があり、そこには台座と主柱、萼と節と花弁が一体で作られています。参考にその写真を一番下に乗せてありますので参照してください。その中心の主柱からは左右に三本ずつの支柱が出て、その上に燭台が乗せられています。燭台は全部で7本になり、完全数となります。一本の支柱にはアーモンドの形をした萼と節と花弁を付けられておりそれぞれの支柱にみなこのような加工が施されています。このアーモンドは他の個所ではアメンドウとなっていますが、同じです。まるで仏像の蓮の花のようですが、このアーモンドの花が用いられるのには理由があります。このアーモンドの花は日本でいえば梅の花に相当するものです。冬枯れの荒野にパッと咲くアーモンドの花は見る人々に命を感じさせ、神の臨在を感じさせるのです。その実が食用になるのも同じ感じです。この燭台とこれらすべての祭具は重さ1キカルの純金で全体を作りなさいとなっていますが、これはわずか約34.2gです。そうなるととても少ない金で作らなければならず、大きなものならば無垢の棒ではとても重くなって作れません。やはり中空にしなければならないと思うのですが、どうなっているのかはわかりません。もしかすると、大きさが明確に書かれていないので、案外小さいもので無垢の棒からたたき出しているのかもしれません。

 最後は香を焚く祭壇です。25節から29節です。

◆香をたく祭壇

出 37:25 彼はアカシヤ材で香をたく祭壇を造った。寸法は縦一アンマ、横一アンマの正方形に、高さ二アンマとした。そして、その四隅の角を祭壇から生えるように作った。

出 37:26 祭壇の上の面と四つの側面と角を純金で覆い、金の飾り縁を作った。

出 37:27 また、二個の金環を作り、それを金の飾り縁の下の両側に相対するように取り付け、担ぐための棒を差し入れる環とした。

出 37:28 この棒もアカシヤ材で作り、金で覆った。

出 37:29 また、聖なる聖別の油と、香料師の混ぜ合わせ方に従って純粋な香草の香を作った。

 香を焚く祭壇も、下に写真を載せてありますので参考にしてください。これもまたアカシア材で作られ、純金で覆われています。その四隅には角が付けられ、その周りには金の飾り縁が付けられています。この香を焚く祭壇は至聖所の幕の前に置かれて、そこで香を焚かれます。香は祈りを表しており、それが天の神に届くとされています。この香の祭壇に向かって右後ろに先ほどのパンや葡萄酒をおく机が置かれ、左後ろには燭台が置かれているのです。

 この聖所に置かれるものは多くのものが、純金で覆われており、直接手で触れないように。金の輪を通したアカシアの金の棒でもち上げられ運ばれます。これらはみな神様がモーセに指示したように、ベツァルエルが制作したものです。今日の個所は前の25章と30章に書かれているものと同じですが、それと同じように作られたことを証明する個所なのです。そこには少しも付け足すことも省略したこともないことを示そうとしているのです。イスラエル人たちの信仰を表しているのです。

 

(一分間黙想)(お祈り)

天の父なる神様、モーセに率いられたイスラエル人たちは神様がモーセに命じられたとおりに、その幕屋の建設を行いました。多くの金銀宝石を必要としましたが、人々はそれを喜んで差し出しました。そこには付け加えることも省くこともない忠実な幕屋が実現するのです。神様のお命じになった通りに行ったのでそこに神様がとどまってくださるのです。私たちも、神様のお命じになることに付け加えることも省くこともせず、その通りに行うならば、そこに神様の御業が現れるのです。神様どうか私たちが思い高ぶることなくあなたに忠実なものとなって、そのとおり行うものとさせてください。この祈りを、主イエス・キリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン

 

 

<<聖書の箇所(旧約聖書:◇出エジプト記)>>  

 

◆掟の箱

出 37:1 ベツァルエルはアカシヤ材で箱を作った。寸法は縦二・五アンマ、横一・五アンマ、高さ一・五アンマ。

出 37:2 純金で内側も外側も覆い、周囲に金の飾り縁を作った。

出 37:3 次に、四つの金環を鋳造し、箱の四隅の脚に、すなわち、箱の両側に二つずつ付けた。

出 37:4 箱を担ぐために、アカシヤ材で棒を作り、それを金で覆い、

出 37:5 箱の両側に付けた環に通した。

◆贖いの座

出 37:6 次に、贖いの座を純金で作り、寸法は縦二・五アンマ、横一・五アンマとした。

出 37:7 打ち出し作りで、一対の金のケルビムを作り、贖いの座の両端、

出 37:8 すなわち一つを一方の端に、もう一つを他の端に付けた。一対のケルビムを贖いの座の一部としてその両端に作った。

出 37:9 一対のケルビムは向かい合い、顔を贖いの座に向け、翼を広げてこれを覆った。

◆机

出 37:10 次に、アカシヤ材で机を作り、寸法は縦二アンマ、横一アンマ、高さ一・五アンマとした。

出 37:11 それを純金で覆い、金の飾り縁を作った。

出 37:12 また、一トファの幅の枠で四本の脚を補強し、枠にも金の飾り縁を作った。

出 37:13 四つの金環を鋳造し、それぞれの脚の外側に付けた。

出 37:14 すなわち枠の高さに付け、机を担ぐ棒を通す環とした。

出 37:15 アカシヤ材で棒を作って金で覆い、机を担ぐ棒とした。

出 37:16 また、机で用いる祭具を作り、ぶどう酒の献げ物をささげるのに用いる皿、柄杓、水差し、小瓶を純金で作った。

◆燭台

出 37:17 彼は純金で燭台を作った。燭台は、打ち出し作りとし、台座と支柱、萼と節と花弁が一体であった。

出 37:18 六本の支柱が左右に出るように作り、一方に三本、他方に三本付けた。

出 37:19 一本の支柱にはアーモンドの形をした萼と節と花弁を付け、もう一本の支柱にも三つのアーモンドの花の形をした萼と節と花弁を付けた。燭台から分かれ出ている六本の支柱を同じように作った。

出 37:20 燭台の主柱には四つのアーモンドの花の形をした萼と節と花弁を付けた。

出 37:21 節は、支柱が対になって出ている所に一つ、その次に支柱が対になっている所に一つ、またその次に支柱が対になって出ている所に一つと、燭台の主柱から出ている六本の支柱の付け根の所に作った。

出 37:22 これらの節と支柱は主柱と一体をなし、燭台全体は一枚の純金の打ち出し作りであった。

出 37:23 次に、七個のともし火皿、芯切り鋏、火皿を純金で作った。

出 37:24 燭台とこれらすべての祭具は重さ一キカルの純金で作った。

◆香をたく祭壇

出 37:25 彼はアカシヤ材で香をたく祭壇を造った。寸法は縦一アンマ、横一アンマの正方形に、高さ二アンマとした。そして、その四隅の角を祭壇から生えるように作った。

出 37:26 祭壇の上の面と四つの側面と角を純金で覆い、金の飾り縁を作った。

出 37:27 また、二個の金環を作り、それを金の飾り縁の下の両側に相対するように取り付け、担ぐための棒を差し入れる環とした。

出 37:28 この棒もアカシヤ材で作り、金で覆った。

出 37:29 また、聖なる聖別の油と、香料師の混ぜ合わせ方に従って純粋な香草の香を作った。

 

①贖いの座(ケルビム)

 

 

 

②燭台

 

③香を焚く祭壇